JPH07140887A - 電子装置及び情報担体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作で種々のキャラクター等の情報を
テレビモニタ等に画像表示できる電子装置および情報担
体を提供する。さらに電子装置本体への装着を簡単化し
た情報担体を提供する 【構成】 複数の可視情報７が表面に記載されたシート
２と、複数の可視情報７に対応する情報を記憶した記憶
装置と、操作者がシート２面上で操作することにより特
定の可視情報を選択する選択手段（タッチペン９等）
と、特定の可視情報７が選択されたことを示す信号を検
出する検出手段と、検出手段からの信号に基づき、特定
の可視情報に対応する情報を記憶装置から読み出し信号
処理する信号処理手段とを備えた電子装置２１、および
シート２を複数枚綴合してブック形状に構成し、さらに
記憶装置を内蔵した情報担体１。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シート状のカードに搭
載された画像等の情報を電子的に読み取ってディスプレ
イする遊戯用、学習用等の機器に使用される電子ブック
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、紙等のシートの表面に導電性の特
殊インク又は特殊塗料で図形、文字、記号等の画像を印
刷又は記載したカードを使用し、このようなカードに搭
載された情報をタッチペン等で読み取ってテレビ等の外
部機器により映像、音声を再生出力するようにした電子
機器が、遊戯用、学習用等に用いられている。このよう
な従来の電子機器においては、上記のように情報を搭載
したカードは、一枚一枚のシートに印刷等したものを多
数枚用意し、これらの中から所要のものを選択して機器
にセットし、読取りを行なうものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
遊戯用、学習用等の機器の実用に際しては、多数の画像
等の情報を同時にディスプレイしたい場合が多い。この
場合、一枚のカードの情報搭載容量には限りがあるの
で、多数のカードを次々に差し替えセットしなければな
らない。キャラクター等の選択要素が多いと、カードの
抜き差し回数が多くなって操作が甚だ面倒で手間がかか
り、カードを損傷させるようなことも起こり易い。

【０００４】このような従来の問題点に鑑み、本発明
は、上記のような遊戯用、学習用等の電子機器に使用さ
れる情報担体であるカードをブック化し、ページをめく
るだけで手間をかけず簡単に情報の読取りを行い得るよ
うにした電子ブックを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明のタッチポイント・リード可能電子ブック
は、一枚ごとにその表面に図形、文字、記号等の情報を
印刷又は記載したシートを複数枚綴合して形成したブッ
クと、前記情報を読み取り出力する読取り出力手段と、
前記読取り出力手段よりの信号を検出する入力信号検出
回並びに前記入力信号検出回路よりの信号と前記シート
の情報の内容を記憶したＲＯＭの信号とを処理して映像
及び音声信号を出力する制御回路を有するコントロール
装置と、前記制御回路の出力を再生する出力再生装置
と、を備えて構成される。

【０００６】

【作用】上記のように構成された本発明のタッチポイン
ト・リード可能電子ブックにおいては、ブックをセット
して所要の情報を搭載したシートのページを開き、金属
製の専用ペンをシート表面の所要の箇所にタッチさせる
等の手段により情報を読取り出力し、その信号をコント
ロール装置で処理してテレビモニター等の出力再生装置
にディスプレイし、多数の画像等を同時にディスプレイ
する場合は、一々ブックを差し替えないで、ブックのペ
ージをめくって所要の情報のページを開いて上記の操作
を繰り返す。

【０００７】

【実施例】以下、図面に示した実施例により、本発明の
構成をさらに詳細に説明する。図１は、本発明の電子ブ
ックの一実施例を示したブックの外観斜視図である。ブ
ック１は、表面（両面又は片面）に図形、文字、記号等
の情報を導電性の塗料又はインクで印刷又は記載したシ
ート２を複数枚綴合して形成したもので、最表面に表紙
３を重ねて装丁されている。このブック１の背表紙４
は、その一部（本例では下部）が切り取られており、そ
こにはシート２の１ページごとにインデックス状に端子
５が取り付けられている。この端子５は、シート２の各
ページの表面の図形等に電気的に接続され、使用時ブッ
ク１をセットした時にコネクタ等を介してコントール装
置に結合される。

【０００８】図２は、他の実施例のブックの外観斜視図
で、本例のブック１は、そのシート２の各ページごと
に、その下部にインデックスタイプの端子６を設けたも
のである。このような外部接続用の端子は、本例及び前
例のような態様に限らず、機器並びにコネクタの形式に
応じて適切な構成を探ることができる。

【０００９】上記に示したような本発明の電子ブックに
おいて、シート２からの情報の読取りは、シート２表面
に印刷又は記載された画像等のうち、所要のタッチ部に
専用ペン、すなわちタッチペン或いは手指をタッチする
タッチ手段によって行なわれる。図３は、タッチペンを
用いるもののブロック図で、７はシート２表面のタッチ
部を示し、８はタッチ部７の各々の間及び端子５との間
を接続する配線、９はタッチペン、10は外部機器（コン
トロール装置）である。各タッチ部７、７・・を結ぶ配
線８、８・・の個々はそれぞれ定められた抵抗値を持っ
ており、タッチペン（金属ペン）９で特定のタッチ部７
に触れることにより、外部機器10からそのタッチ部７ま
での電圧を読むことによってどのタッチ部にタッチして
いるかが外部機器10で判別され、情報処理が行なわれ
る。

【００１０】図４は、手指でタッチするもののブロック
図で、この場合は、特定のタッチ部７を手指11で触れる
ことにより人体から発せられたノイズが空気中を流れ、
外部機器10がそれをキャッチして、どのタッチ部にタッ
チしているかが判別される。

【００１１】図５−１から図５−８は、遊戯用又は学習
用の視聴覚電子機器に適用した場合の本発明の電子ブッ
クの回路構成の実施例を示したブロック図で、図中の要
素を示す符号のうち、１、５、７、９、10、11は前記図
３及び図４と共通に用いられている。また、12はブック
１の各シート２の情報の内容を記憶したＲＯＭ（読出専
用記憶素子）、13は配線結合用コネクタ、14はブック１
よりの信号を検出する入力信号検出回路、15はこの信号
とＲＯＭ12の信号を処理して映像及び音声信号を出力す
る制御回路、16、17、18は制御回路15の出力を再生する
出力再生装置で、16は液晶ディスプレイ、17はテレビモ
ニター、18はスピーカであり、これらの符号は各図に共
通して使用される。

【００１２】図５−５から図５−８は、前記ＲＯＭ12を
制御回路15に内蔵した形式のもので、うち図５−５及び
図５−６は前記図５−１及び図５−２に対応するタッチ
ペン９又は手指11でタッチするもの、図５−７及び図５
−８は前記図５−３及び図５−４に対応するバーコード
読取りを行なうものである。そして図５−５及び図５−
７が前記ディスプレイ内蔵型のもの、図５−６及び図５
−８がシステム型のものである。本発明の電子ブック
は、機器の特性や構成、目的に応じ、上記の各種の回路
構成のうち適当なものを採用することができる。

【００１３】図６は、本発明の電子ブックの一応用例と
して、幼児用絵描き遊戯具を示したものである。ブック
１は、遊戯具本体21の蓋裏側のセット部22にセットされ
る。遊戯方法は次の通りである。（１）タッチペン９
で、ブック１のシート２表面のタッチ部７のうち、例え
ば「象」にタッチする。（２）タッチパネル23上でテレ
ビモニター17の画面のどの位置に「象」を置くべきか
を、ペン又は手指で指定する。（３）テレビモニター17
の画面に出力する。（４）ジョイステック24を操作し
て、「象」を動かす。（５）同様にして、他のキャラク
ター（例えば「サル」、「山」など）をテレビモニター
17画面に出力し、適宜動かして画面上で絵画を構成す
る。図中、25はキャラクターの位置指定に使用するボタ
ン、26は画面やキャラクターの色を変えるために使用す
るスライドボリュームである。

【００１４】

【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明のタ
ッチポイント・リード可能電子ブックは、一枚ごとにそ
の表面に図形、文字、記号等の情報を印刷又は記載した
シートを複数毎綴合してブックを形成し、これに前記情
報を読取り出力する読取り出力手段、読取り出力手段よ
りの信号を検出する入力信号検出回路及び入力信号検出
回路よりの信号と前記シートの情報の内容を記憶したＲ
ＯＭの信号とを処理して映像、音声信号を出力する制御
回路を有するコントロール装置、並びに前記制御回路の
出力を再生する出力再生装置を組み合わせたものである
から、画像、音声をディスプレイする場合、一々情報担
体を差し替える必要がなく、ブックのページをめくるだ
けで、手間をかけず簡単に情報の読取り、ディスプレイ
を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子ブックの一実施例を示したブック
の外観斜視図である。

【図２】本発明の電子ブックの他の実施例を示したブッ
クの外観斜視図である。

【図３】タッチペンを使用する本発明の電子ブックの例
を示したブロック図である。

【図４】手指を使用する本発明の電子ブックの例を示し
たブロック図である。

【図５】本発明の電子ブックの回路構成の例を示したブ
ロック図である。

【図６】本発明の電子ブックの一応用例を示した斜視図
である。

【符号の説明】

１ ブック ２ シート ５ 端子 ６ 端子 ７ タッチ部（情報） ９ タッチペン（専用ペン） １０ コントロール装置 １１ 手指 １２ ＲＯＭ １４ 入力信号検出装置 １５ 制御回路 １６ 内蔵型液晶ディスプレイ １７ テレビモニター １８ スピーカ

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【手続補正書】

【提出日】平成６年９月２０日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【発明の名称】 電子装置及び情報担体

【特許請求の範囲】

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像等の情報を電子的
にディスプレイする遊戯用、学習用等の電子機器、特に
幼児用電子式絵描き遊戯具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図形、文字、記号等の画像をテレ
ビジョン等の外部機器のスクリーンに表示する学習用電
子機器や電子式絵描き遊戯具が各種提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
電子機器は、キャラクター等の情報を入力したい場合、
煩雑な操作が要求され、電子機器の取扱いに慣れていな
い幼児等のユーザが簡単に楽しめるものではなかった。
従って、本発明のひとつの目的は、電子機器の取り扱い
方に関する知識が充分にない幼児等のユーザでも簡単に
操作できる画像表示用の電子装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、種々のキャラクター等の画像
を簡単な操作で表示できる電子装置を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、前記した電子装置に使
用して簡単に情報を読み出すことのできる情報担体を提
供することにある。本発明のさらに他の目的は、差し替
え等の操作を簡単化した情報担体を提供することにあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の一態様による電
子装置は、複数の可視情報が表面に記載されたシート
と、複数の可視情報に対応する情報を記憶した記憶装置
と、操作者がシート表面上で操作することにより複数の
可視情報から特定の可視情報を選択する選択手段と、特
定の可視情報が選択されたことを示す信号を検出する検
出手段と、検出手段からの信号に基づき、特定の可視情
報に対応する情報を記憶装置から読み出し信号処理する
信号処理手段とを備えてなることを特徴とする。

【０００５】本発明の他の態様による電子装置は、複数
の可視情報が表面に記載されたシートと、複数の可視情
報に対応する情報を記憶した記憶装置とを有する情報担
体；操作者が前記シート表面上で操作することにより複
数の可視情報から特定の可視情報を選択する選択手段；
及び情報担体を着脱可能に載置するセット部と、情報担
体からの信号を受信するためのコネクタと、特定の可視
情報が選択されたことを示す信号を検出する検出手段
と、検出手段からの信号に基づき、特定の可視情報に対
応する情報を記憶装置から読み出し信号処理する信号処
理手段と、を有する制御装置；を備えてなることを特徴
とする。

【０００６】本発明の他の態様による電子装置は、複数
の可視情報が表面に記載されたシート；操作者がシート
表面上で操作することにより前記複数の可視情報から特
定の可視情報を選択する選択手段；シートを着脱可能に
載置するセット部と、複数の可視情報に対応する情報を
記憶した記憶装置と、特定の可視情報が選択されたこと
を示す信号を検出する検出手段と、検出手段からの信号
に基づき、特定の可視情報に対応する情報を記憶装置か
ら読み出し信号処理する信号処理手段とを有する制御装
置；を備えてなることを特徴とする。

【０００７】本発明の他の態様による電子装置では、前
記シートは、一枚毎に複数の可視情報が表面に記載され
た複数のシートよりなり、本の形状に綴合されているこ
とを特徴とする。本発明の他の態様による電子装置は、
開かれているページを検出する手段をさらに有すること
を特徴とする。本発明の他の態様による電子装置では、
前記信号処理手段は、操作者によって選択された特定の
可視情報に対応する情報を処理して所定の映像および音
声信号を出力することを特徴とする。本発明の他の態様
による電子装置では、前記選択手段は、検出手段に接続
されたタッチペンを含み、操作者がタッチペンを所望の
可視情報に接触させることにより複数の可視情報から特
定の可視情報を選択することを特徴とする。本発明の他
の態様による電子装置は、タッチパネルをさらに有し、
タッチパネル表面の所望の位置にタッチペンを接触させ
ることにより、操作者によって選択された特定の可視情
報に対応する情報を処理して得られた所定の映像をモニ
ター画面の所望の位置に表示する手段を有することを特
徴とする。

【０００８】本発明の他の態様による電子装置は、複数
枚綴合してブック状に形成されたシートと、シートの各
表面に記載された複数の可視情報と、複数の可視情報に
対応する情報を記憶した記憶装置とを有する情報担体を
着脱可能に載置するセット部；タッチペン；操作者がタ
ッチペンをシート表面上で操作することにより複数の可
視情報から特定の可視情報を選択する選択手段；情報担
体からの信号を入力するためのコネクタ；タッチペンか
らの電気信号に基づき、特定の可視情報が選択されたこ
とを示す信号を検出する検出手段と、検出手段からの信
号に基づき、特定の可視情報に対応する情報を記憶装置
から読み出し信号処理して所定の映像および音声信号を
出力する信号処理手段と、を有する制御装置；タッチパ
ネル；及びタッチパネル表面の所望の位置にタッチペン
を接触させることにより、操作者によって選択された特
定の可視情報に対応する情報を処理して得られた所定の
映像をモニター画面の所望の位置に表示する手段を有す
ることを特徴とする。

【０００９】本発明の一態様による情報担体は、情報担
体を着脱可能に載置するセット部と、操作者の操作によ
りシート上に形成された特定の可視情報を選択する選択
手段と、情報担体からの信号を受信するためのコネクタ
と、特定の可視情報が選択されたことを示す信号を検出
する検出手段と、情報担体から読み出した特定の可視情
報に対応する情報を信号処理して所定の映像および音声
信号を出力する信号処理手段とを有する電子装置に着脱
可能に接続して使用されるように構成されており、複数
枚綴合してブック状に形成されたシートと、シートの各
表面に記載された複数の可視情報と、複数の可視情報に
対応する電子情報を記憶した記憶装置と、電子装置のコ
ネクタに接続し記憶装置に記憶された電子情報を電子装
置に送出するためのコネクタとを有し、セット部に載置
された状態において、操作者の操作によりシート上に形
成された複数の可視情報から特定の可視情報を選択する
ことによって、電子装置から所定の映像および音声信号
を出力することを特徴とする。

【００１０】

【作用】図形、文字、記号等よりなる複数の可視情報が
記載されているシートを電子装置本体の所定位置にセッ
トし、操作者（例えば幼児）がシート表面の所望の可視
情報（例えば、キャラクターの絵）が記載されている箇
所にタッチペン等を接触させる等の選択操作を行うと、
複数の可視情報の中から所望の可視情報が選択され、こ
れに対応する情報が記憶装置から読み出され、信号処理
されて、本体に接続されているテレビジョンモニター画
面上に所望の画像（例えば、前記キャラクターの画像）
が表示される。この操作を繰り返すと所望の複数の画像
を組合せてモニター画面上に表示することができる。電
子絵本のページをめくり上記の操作を繰り返すと、個々
のシートを差し替えることなく、さらに多くのいろいろ
の絵を簡単にモニター画面上に描くことができる。モニ
ター画面上の画像の位置は、例えばタッチパネル上の所
望の位置にタッチペンを接触させることにより指定でき
る。

【００１１】

【実施例】以下、図面に示した実施例により、本発明の
構成をさらに詳細に説明する。図６は、本発明を応用し
た幼児用絵描き遊戯具の全体概要図を示す。遊戯具本体
２１の蓋裏側には絵本１をセットするセット部２２が設
けられており、絵本１がセット部２２に着脱可能に載置
されている。絵本１はシート（カード）を複数枚綴合し
てブック状に形成されている。各シート２の表面にはい
ろいろの図形、文字、記号等の複数の単位情報７が記載
されている。この例では象、猿、ライオン、木、山、雲
がそれぞれ単位情報７を構成している。遊戯具本体には
タッチパネル２３、ジョイスティク２４、キャラクタの
位置指定に使用する操作ボタン２５、画面やキャラクタ
の色を変えるために使用するスライドボリューム２６が
備えられている。タッチペン９をシート２の表面上で操
作して表示したい単位情報７に接触させると、タッチペ
ン９が接触した単位情報７が選択され、当該単位情報７
に対応する信号がテレビジョンモニター１７に送出さ
れ、当該単位情報７に対応する映像がモニター上に表示
される。遊戯具本体２１には、必要に応じ、液晶ディス
プレィ１６及びスピーカ１８を内蔵させてもよい。

【００１２】遊戯方法は次の通りである。 （１）絵本１のシート２表面に印刷されている象、猿、
ライオン、木、山、雲等のキャラクタ７の中からモニタ
ーに表示したいキャラクタを選択し、タッチペン９でタ
ッチする。例えば「象」を表示したい場合「象」の絵が
印刷されている箇所をタッチする。するとこの選択に対
応して「象」の画像を表示する信号がモニター１７に送
出され、画面に「象」の画像が表示される。 （２）次にタッチペン９をタッチパネル２３上で移動さ
せるとモニター画面上で「象」の位置が移動するので、
所望の位置に移動させ、ボタン２５のいずれかを押す。
これによりモニター画面上への「象」の画像表示が完了
する。 （３）ジョイスティックを操作すると「象」を画面上で
動かして遊ぶことができる。 （４）同様にして、他のキャラクタ（例えば「猿」
「山」など）をモニター１７の画面に出力し、適宜配置
することにより画面上で所望の絵画を構成することがで
きる。

【００１３】図１は、本発明による電子ブック１（例え
ば図６に示す絵本１に対応する。）の外観斜視図を示
す。電子ブック１はシート（カード）２を複数枚綴合し
て形成されており、最表面に表紙３を重ねて装丁されて
いる。各シートの表面（片面又は両面）には図形、文
字、記号等の情報が印刷により記載されている。この電
子ブック１の背表紙４は、その一部（本例では下部）が
切り取られており、そこにはシート２のページ毎にイン
デックス状に端子５が取り付けられている。この端子５
は、電子ブック１を電子装置本体（例えば図６に示す遊
戯具本体２１）に装着したとき、本体のコネクタに接続
される。

【００１４】図２は、ブック１の他の実施例を示す外観
斜視図で、本例では、各シート２のページ毎に、その下
部にインデックスタイプの端子６が設けられている。こ
のような外部接続用の端子は、図１や図２に示す態様に
限らず、機器並びにコネクタの形式に応じて適切な構成
を採ることができる。

【００１５】図３は、シート２上の異なる部分に配置さ
れた情報（図形等）７、７・・・・のシート２の表面上
での位置を検出する手段の例を示している。各情報７は
導電性の塗料またはインクで印刷されており、各情報７
は配線８、８・・・・によって電気的に直列に接続され
ている。各情報７の間を接続する各配線８のそれぞれは
所定の抵抗値を持っている。情報７、７・・・・は、例
えばそれぞれ図６に示す象、猿、ライオン、木、山、雲
等のキャラクタ７で、所定の抵抗値を有する配線８、８
・・・・によってお互いに別個の単位情報として判別さ
れるようになっている。配線８、８・・・・によって接
続された直列回路の両端は端子５に接続されている。導
電材料で描かれた各画像７は特定画像が選択されたこと
を検出する際のタッチ部７、７・・・・として使用され
る。

【００１６】このようにして構成されたシート２は、電
子機器（例えば図６の遊戯具２１）本体に装着されたと
き、端子５を介して外部装置１０（図５−１乃至図５−
８に示すコントロール装置１０）に接続される。コント
ロール装置１０にはタッチペン９（図５−１乃至図５−
８に示す専用ペンで、本例では金属ペンが使用され
る。）が接続されており、操作者がタッチペン９を所望
する画像が描かれている部分のタッチ部７に接触させる
と、コントロール装置１０は、タッチペン９が接触して
いる特定のタッチ部７からコントロール装置１０までの
電圧（配線８、８・・・・が有する抵抗によって発生す
る電圧）を検出し、どのタッチ部７にタッチペン９が接
触しているかを判別し、情報処理が行われる。

【００１７】図４は、タッチペンを使用せず、手指で触
ることによって、操作者によって選択されたタッチ部７
を検出する場合の例を示す。この例においては各タッチ
部７は配線８、８・・・・およびこれに対応する端子
６、６・・・・を介してそれぞれ並列にコントロール装
置１０に接続される。特定のタッチ部７を手指１１で触
れることにより、人体から発せられるノイズが空気中を
流れ、コントロール装置１０がそれをキャッチして、ど
のタッチ部７にタッチしているかを判別する。

【００１８】図５−１から図５−８は本発明による視聴
覚電子機器本体（例えば図６の遊戯具２１）に本発明に
よる電子ブック（絵本）１を装着し動作させた場合の回
路構成の実施例を示すブロック図である。図において、
図１乃至４あるいは図６と共通に、１は電子ブック（図
６の絵本１に対応）、７はタッチ部、５は可視情報が記
載されたタッチ部７に接続された端子、９は可視情報を
選択するための選択手段として使用されるタッチペン
（専用ペン）、１１はタッチペンに代えて使用する手指
を示す。１２は各シート上に記載した可視情報７に対応
する情報の内容を記憶したＲＯＭ（読出専用記憶素子）
を使用した記憶装置を示す。図５−１乃至図５−４にお
いて、ブック１はＲＯＭ１２を一体に内蔵する情報担体
を構成している。

【００１９】図５−１及び図５−２において、１４は入
力信号検出回路で、コネクタ１３を介して端子５からの
信号を受信する。入力信号検出回路１４には選択手段で
ある専用ペンが接続されており、タッチ部７と協動して
どのタッチ部が選択されたかを示す信号を検出する。専
用ペン９に代え手指１１を使用した検出手段を採用する
こともできる。制御回路１５は、入力信号検出回路１０
から入力された、どのタッチ部７が選択されたかを示す
信号と、ＲＯＭ１２からコネクタ１３を介して入力され
た信号を処理してカード上で選択された情報に対応する
映像信号および音声信号を出力する。入力信号検出回路
１４と制御回路１５を含むコントロール部１０は電子機
器（例えば図６の遊戯具２１）の本体に内蔵される。

【００２０】図５−１及び図５−２の例においては、選
択されたタッチ部７の検出は、タッチ部７からの電気信
号をタッチペン９又は手指１１でタッチして検出するこ
とにより行われたが、図５−３及び図５−４の例では、
タッチ部７に相当する部分、例えばキャラクタの絵の下
部に記載されたバーコード１９を使用し、所望の情報に
付された所定のバーコードを読み取り、どの情報が選択
されたかを検出する。

【００２１】図５−１乃至図５−４の例では、可視情報
７に対応する情報の内容を記憶したＲＯＭ１２はブック
１に一体に組み込まれていたが、図５−５乃至図５−８
の例では可視情報７に対応する情報の内容を記憶したＲ
ＯＭ１２は制御回路１５に内蔵されている場合を示す。
図５−１，５−３，５−５及び５−７の例では、液晶デ
ィスプレイ１６およびスピーカ１８が電子装置本体に内
蔵されている場合を示し、図５−２，５−４，５−６及
び５−８の例では、モニター１７及びスピーカ１８は外
部機器を用いるシステム型の場合を示し、例えば制御回
路１５の出力をテレビジョンに接続する。本発明による
電子ブックおよび電子装置本体は、機器の特性や構成、
目的に応じ、上記の各種の回路構成のうち適当なものを
採用することができる。

【００２２】

【発明の効果】本発明の電子装置および情報担体による
と、複数の可視情報が記載されているシート（情報担
体）を電子装置本体の所定位置にセットし、操作者がシ
ート表面の所望の可視情報（例えば、キャラクターの
絵）が記載されている箇所にタッチペン等を接触させる
等の選択操作を行う。この簡単な操作で、複数の可視情
報の中から所望の可視情報が選択され、これに対応する
情報が記憶装置から読み出され、信号処理されて、本体
に接続されているテレビジョンモニター画面上に所望の
画像（例えば、前記キャラクターの画像）が表示され
る。このように電子装置に対するインストラクションを
情報担体のシートに記載された可視情報を見ながらシー
ト上の操作で簡単に与えることができるので、幼児を含
め誰でも簡単にディスプレイ上に絵を描くことができ、
また作成した絵を動かして遊ぶこともできる。また、一
々情報担体を差し替える必要もなく、本のページをめく
るだけで、手間を欠けずに簡単に情報の選択を行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である電子ブックの外観斜視
図である。

【図２】本発明の他の実施例である電子ブックの外観斜
視図である。

【図３】本発明によるシート上に記載された複数の情報
から選択された特定情報を検出する手段の一例のブロッ
ク図である。

【図４】本発明によるシート上に記載された複数の情報
から選択された特定情報を検出する手段の他の例のブロ
ック図である。

【図５−１乃至図５−８】本発明の電子装置および電子
ブックの回路構成を例を示すブロック図である。

【図６】本発明を応用した幼児用絵描き遊戯具を示す斜
視図である。

【符号の説明】 １．電子ブック、絵本あるいは情報担体 ２．シート ３．電子ブックの表紙 ４．背表紙 ５．端子 ６．端子 ７．タッチ部、可視情報、あるいはキャラクタ等の画像 ８．配線 ９．タッチペンあるいは専用ペン １０．コントロール装置 １１．手指 １２．ＲＯＭ １３．コネクタ １４．入力信号検出回路 １５．制御回路 １６．内蔵型液晶ディスプレイ １７．モニター、テレビジョン １８．スピーカ １９．バーコード ２０．バーコード読み取り用専用ペン ２１．幼児用絵描き遊戯具 ２２．絵本セット部 ２３．タッチパネル ２４．ジョイスティク ２５．操作ボタン ２６．スライドボリューム

【手続補正３】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図４

【補正方法】変更

【補正内容】

【図４】

【手続補正５】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図６

【補正方法】変更

【補正内容】

【図６】

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一枚ごとにその表面に図形、文字、記号
   等の情報を印刷又は記載したシートを複数枚綴合して形
   成したブックと、前記情報を読み取り出力する読取り出
   力手段と、前記読取り出力手段よりの信号を検出する入
   力信号検出回路並びに前記入力信号検出回路よりの信号
   と前記シートの情報の内容を記憶したＲＯＭの信号とを
   処理して映像及び音声信号を出力する制御回路を有する
   コントロール装置と、前記制御回路の出力を再生する出
   力再生装置と、を備えて成ることを特徴とするタッチポ
   イント・リード可能電子ブック。
2. 【請求項２】 前記読取り出力手段が、前記シートの表
   面の所要部分にタッチするタッチ手段と、前記シートの
   各ページごとに設けられた端子と、であることを特徴と
   する請求項１に記載のタッチポイント・リード可能電子
   ブック。
3. 【請求項３】 前記端子が、前記ブックの背表紙の一部
   を切り取って設けられたインデックスタイプの端子であ
   ることを特徴とする請求項２に記載のタッチポイント・
   リード可能電子ブック。
4. 【請求項４】 前記端子が、前記シートの各ページの下
   部に設けられたインデックスタイプの端子であることを
   特徴とする請求項２に記載のタッチポイント・リード可
   能電子ブック。
5. 【請求項５】 前記読取り出力手段が、前記シート表面
   のバーコード記号を読み取る専用ペンであることを特徴
   とする請求項１に記載のタッチポイント・リード可能電
   子ブック。
6. 【請求項６】 前記ＲＯＭが、前記ブックに内蔵されて
   いることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか
   に記載のタッチポイント・リード可能電子ブック。
7. 【請求項７】 前記ＲＯＭが、前記コントロール装置に
   内蔵されていることを特徴とする請求項１から請求項５
   のいずれかに記載のタッチポイント・リード可能電子ブ
   ック。
8. 【請求項８】 前記出力再生装置が、前記コントロール
   装置と一体に設けられた内蔵型液晶ディスプレイ及びス
   ピーカであることを特徴とする請求項１から請求項７の
   いずれかに記載のタッチポイント・リード可能電子ブッ
   ク。
9. 【請求項９】 前記出力再生装置が、前記コントロール
   装置から独立して設けられたテレビモニター及びスピー
   カであることを特徴とする請求項１から請求項７のいず
   れかに記載のタッチポイント・リード可能電子ブック。