JPH07140375A - オートフォーカス装置 - Google Patents

オートフォーカス装置

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JPH07140375A
JPH07140375A JP5311030A JP31103093A JPH07140375A JP H07140375 A JPH07140375 A JP H07140375A JP 5311030 A JP5311030 A JP 5311030A JP 31103093 A JP31103093 A JP 31103093A JP H07140375 A JPH07140375 A JP H07140375A
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JP
Japan
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optical system
light
image
image pickup
photographing optical
Prior art date
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Application number
JP5311030A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ejima
聡 江島
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単でコンパクトな、然も短時間で合
焦が可能なオートフォーカス装置を得ること。 【構成】 撮像手段6と、撮影光学系2と、撮影光学系
2を駆動する駆動手段10とを備えたカメラに設けられ
るオートフォーカス装置で、撮影光学系2を透過した光
束を撮影光学系2の光軸を中心として略対象な複数の光
束に分割すると共に該分割された複数の光束を撮像手段
6に交互に入射させる光束分割手段3と、光束分割手段
3により分割され前記撮影光学系の光軸を中心として互
いに略対象な関係にある2つの光束のうちの一方から得
られた画像信号と、他方から得られた画像信号とを比較
して駆動手段10の駆動量を算出して駆動手段10を駆
動する制御手段9とを備える。更に光束分割手段3が、
液晶板により構成され、各々独立して透明又は不透明と
される、撮影光学系2の光軸を中心とした放射状に且つ
同心円状に区分された複数の領域を有するものを開示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体像を電気的な画
像信号に変換して記録を行う電子スチルカメラやビデオ
カメラ等に設けられるオートフォーカス装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子スチルカメラやビデオカメラ
などの撮像素子を用いたカメラに設けられるオートフォ
ーカス装置には、撮像素子に結像した画像が合焦した
ときにはそのコントラストが高くなることを利用し、撮
影レンズを移動して被写体像のコントラストの高いとこ
ろで撮影レンズを止めるものや、撮像素子とは別の測
距素子を用いて三角測距の原理を利用し、被写体までの
距離を測定して撮影レンズを合焦状態になるように移動
するもの、また、被写体に対してカメラから音波や赤
外線を発射し、被写体での反射波を利用して測距を行
い、撮影レンズを合焦状態になるように移動するものな
どがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のオートフォーカス装置においては次のような
問題があった。すなわち、前記の装置にあっては、撮
影レンズ又は撮像素子を絶えず光軸方向に実際に機械的
に移動することでどちらの方向にどのくらい移動させた
ときに撮像素子上での被写体像のぼけが減少するか、す
なわちコントラストが高くなるかを検出し合焦位置を見
つけ出さなければならないため、構造が複雑化すると共
に、合焦までに時間がかかるとの問題があった。
【0004】また、前記の装置にあっては、前記の
装置よりは合焦までの時間を短くすることは可能である
が、撮像素子とは別個に測距素子を設けなければなら
ず、カメラの容積が大きくなると共に、製造コストも増
大するとの問題がある。また、画面全体の中で測距を行
う個所が限られており、画面上の任意の場所にピントを
合せることができないとの問題もある。
【0005】さらに、前記の装置にあっては、被写体
が遠方にある場合にはカメラから発せられる前記音波等
が届かず測距を行えない場合がある。
【0006】本発明は、このような従来のオートフォー
カス装置の問題を解決するためになされたもので、構造
が簡単でコンパクトな、然も短時間で合焦が可能なオー
トフォーカス装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係るオートフォーカス装置は、被
写体光を電気的な画像信号に変換する撮像手段と、該撮
像手段に被写体像を投影する撮影光学系と、該撮影光学
系を合焦のために駆動する駆動手段とを備えたカメラに
設けられるオートフォーカス装置であって、前記撮像手
段と前記撮影光学系との間に設けられ、前記撮影光学系
を透過した光束を前記撮影光学系の光軸を中心として略
対象な複数の光束に分割すると共に該分割された複数の
光束を前記撮像手段に交互に入射させる光束分割手段
と、前記光束分割手段により分割され前記撮影光学系の
光軸を中心として互いに略対象な関係にある2つの光束
のうちの一方から得られた画像信号と、他方から得られ
た画像信号とを比較して前記駆動手段の駆動量を算出し
て前記駆動手段を駆動する制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0008】また、請求項2の発明に係るオートフォー
カス装置は、前記請求項1の発明に係るオートフォーカ
ス装置において、前記光束分割手段は、液晶板により構
成されると共に、撮影光学系の光軸を中心として略対象
に複数の領域に区分され、該複数の領域の各々は相互に
独立して透明又は不透明とされるものであることを特徴
とする。
【0009】さらに、請求項3の発明に係るオートフォ
ーカス装置は、前記請求項2の発明に係るオートフォー
カス装置において、前記複数の領域は、撮影光学系の光
軸を中心として放射状に且つ同心円状に形成されている
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】このように構成された本発明に係るオートフォ
ーカス装置では、撮像手段と撮影光学系との間に設けら
れた前記光束分割手段により、撮影光学系を透過した光
束が該撮影光学系の光軸を中心として略対象な複数の光
束に分割されると共に該分割された複数の光束が前記撮
像手段に交互に入射される。
【0011】そして、該光束分割手段により分割され撮
影光学系の光軸を中心として互いに略対象な関係にある
2つの光束のうちの一方から得られた画像信号と、他方
から得られた画像信号とが前記制御手段で比較され、こ
れらの画像信号の差から撮影光学系を駆動すべき量が算
出され、前記駆動手段により撮影光学系が駆動され合焦
が行われる。
【0012】すなわち、撮影光学系が合焦状態にないと
きには、前記撮影光学系の光軸を中心として互いに略対
象な関係にある2つの光束によりそれぞれ得られる画像
間にはずれが生じるが、このずれ量から合焦のために駆
動すべき量を算出して撮影レンズを駆動し、合焦を行う
のである。
【0013】このように、本発明のオートフォーカス装
置では、従来の装置のように撮影光学系や撮像素子を実
際に移動させることで合焦点を見出す必要がなく、した
がって合焦のための装置の構造を簡単化が図られると共
に、短時間の合焦が可能となる。また、赤外線や音波に
より測距を行うものではないため、該赤外線等がとどか
ない遠方の被写体に対しても合焦させることが可能であ
る。
【0014】さらに、本発明のオートフォーカス装置で
は、前述のように撮影光学系の光軸を中心として互いに
略対象な関係にある2つの光束によりそれぞれ得られる
画像間のずれ量から撮影光学系を駆動すべき量を算出し
ているが、該ずれ量として被写体像内の合焦を望む任意
の位置のずれを検出し、このずれから撮影光学系の駆動
量を算出することで、被写体の任意の位置にピントを合
わせることが可能となる。
【0015】また、前記請求項3の発明に係るオートフ
ォーカス装置では、前記光束分割手段が、前述のように
撮影光学系の光軸を中心として放射状に且つ同心円状に
複数の領域に区分されているので、前述した測距(合
焦)動作を行った後、撮影露光を行う場合に、該光束分
割手段を様々な径の円状に透明化することで撮像手段へ
の露光量を制御すること、すなわち絞りとして機能させ
ることが可能である。したがって、別に絞りを設ける必
要がなくなる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例に係るオートフ
ォーカス装置を備える電子スチルカメラの構成を示す模
式図であるが、同図に示すようにこの電子スチルカメラ
1は、撮影レンズ2、絞り3、シャッタ4、水晶フィル
タ5、被写体像を電気的な画像信号に変換する撮像素子
6、ファインダ光学系7、測光素子8、制御回路9、撮
影レンズ2を駆動するレンズ駆動装置10、信号処理回
路11、及び後述のように測距を行う位置を選択するた
めの操作部材12を備える。
【0018】絞り3は、前記光束分割手段として機能す
ると共に、撮像素子への露光量を制御する絞りとしての
機能をも有するものである。この絞り3は、液晶板によ
り構成され、図2に示すように、放射状に且つ同心円状
に区分された複数の領域A1〜A7 、B1 〜B7 、C1
〜C7 、及びD1 〜D7 を有し、これらの各領域はそれ
ぞれ独立に透明とし又は不透明とすることができるもの
である。
【0019】測光素子8は、不図示のレリーズ釦のいわ
ゆる半押しにより動作され、該素子により測定された被
写体の輝度は制御回路9に入力される。制御回路9で
は、該測光値に基づいて、絞り3の開口径とシャッタ4
の開口時間が算出される。なお、半押し状態では、シャ
ッタ4は解放状態にあり、絞り3は後述する特定のパタ
ーンとなっている。
【0020】本カメラ1では次のようにして測距が行わ
れる。すなわち、測距動作が開始されると前記液晶絞り
3は、制御回路9からの指令信号により図2に示すよう
にA 1 〜A7 領域が透明になる状態(同図b)と、C1
〜C7 領域が透明になる状態(同図c)とを1/60秒間隔
で繰り返す。なお、同図では被写体からの光束を透過し
ない不透明な領域にハッチング施し示した。これにより
領域Aを透過した光束(図1のP)と、領域Cを透過し
た光束(図1のQ)とが交互に撮像素子6に入射するこ
ととなる。
【0021】そして、撮像素子6上の所定領域内の縦方
向の複数の画素列から信号が読み出され、この信号に基
づく画像、すなわち前記領域Aを透過した光束Pによる
画像と、前記領域Cを透過した光束Qによる画像とが比
較され、これらの画像のずれから、公知のいわゆる瞳分
割による三角測量の原理を用いて被写体までの距離が測
定される。なお、前記撮像素子6上の所定領域とは、撮
影者が合焦を望む(ピントを合せたい)部分であり、こ
の領域は操作部材12の釦操作により撮影者によって選
択される。
【0022】このような測距では、上下方向にいわゆる
瞳分割を行っており、このため上下方向に(横方向の縞
状に)コントラストの強弱が大きい場合に対して検出精
度が高くなる。これに対して、被写体のコントラストの
強弱(分布)が左右(水平)方向に大きい場合には、前
記領域A1 〜A7 及び領域C1 〜C7 に代え、領域B1
〜B7 と領域D1 〜D7 を交互に透明とすることによ
り、水平方向に瞳分割にすることで、精度の高い測距を
行うことができる。
【0023】このように本カメラ1では、撮像素子6上
に結像している被写体であれば、操作部材12の操作に
よって選択されたどの部分でも、また被写体にどのよう
なコントラストの分布があっても、高精度の測距が可能
となる。なお、測距領域の選択は前述のような操作部材
12の釦操作によらず、撮影者の視線を検出してその視
線位置により選択を行うようにすることもできるし、或
いは、音声によって選択できるようにすることも可能で
ある。
【0024】また、被写体の輝度が大きく、撮像素子6
の電荷がすぐに飽和してしまい、コントラストの検出が
不可能な場合には、絞り3内の最外郭の領域A1 と領域
1(又は領域B1 と領域D1 )のみを交互に透明化す
ることで、被写体からの光束を絞った状態にすれば、撮
像素子6に入射される光量が減少し、コントラストの検
出が容易になる。
【0025】本カメラにおける測距動作(撮影レンズの
合焦動作)を図3のフローチャートに基づいてさらに詳
しく説明する。被写体に向けカメラ1が構えられ、不図
示のレリーズ釦がいわゆる半押し状態とされると、ステ
ップ302で被写体の輝度が大きく撮像素子6の出力が
飽和しないか否かの判断が行われる。そして輝度が大き
いと判断された場合にはステップ340で、最も外側の
領域であるA1 及びC1 (又はB1 及びD1 )を後述の
測距において用いることが決定される。
【0026】さらにステップ303では、被写体の輝度
が低く、撮像素子6の出力が小さ過ぎないか否かが判断
され、被写体の輝度が低いと判断された場合には、ステ
ップ341で補助光が点灯される。
【0027】ステップ304では絞り内の領域Aが透明
化され、これにより撮像素子6上には該領域Aを透過し
た光束による被写体像が形成される。そしてステップ3
05では、撮影者が前記操作部材12を操作して選択し
た部分(撮影者が合焦を望む部分)に対応する撮影素子
6上の領域内で、縦方向の複数の画素列から画像情報が
読み出される。
【0028】ステップ306ではコントラストの検出が
可能か否かが判断され、コントラストの検出が可能であ
ればステップ307で絞り内の領域Cが透明化され、こ
れにより該領域Cを透過した光束による被写体像が撮影
素子6上に形成される。そしてステップ308では、前
記ステップ305で読み出されたと同一の縦方向の複数
の画素列から画像情報が読み出される。
【0029】そしてステップ309では前記ステップ3
05で読み出された画像情報、すなわち領域Aを透過し
た光束Pによる画像と、前記ステップ307で読み出さ
れた画像情報、すなわち領域Cを透過した光束Qによる
画像とが比較され、これらのずれ量から合焦のための撮
影レンズの駆動量が算出され、この算出値に基づいてス
テップ310で撮影レンズ2が移動される。
【0030】さらにステップ311乃至ステップ314
では、前記ステップ304乃至ステップ308と同様に
再び絞りの領域Aと領域Cと順次透明化され、領域Aを
透過した光束Pによる画像情報と領域Cを透過した光束
Qによる画像情報とが取り入れられ、ステップ315で
これらの画像が比較される。そして両画像にずれがない
場合には合焦が完了したとして測距動作が終了される
(ステップ316)。
【0031】一方、ステップ315で領域Aを透過した
光束Pによる画像と、領域Cを透過した光束Qによる画
像とにずれがある場合には、合焦が完了していないとの
判断がなされ、ステップ317で、撮影レンズ2の移動
が至近距離から無限遠までの間で1往復されたか否かが
判断される。
【0032】そして撮影レンズ2が至近距離から無限遠
までの間で1往復されている場合には合焦が不可能であ
るとの判断がなされ、ステップ318でその旨表示され
て合焦動作が終了される。また、撮影レンズ2が至近距
離から無限遠までの間で1往復されていない場合にはス
テップ310に戻り、合焦するまで(光束Pによる画像
と、光束Qによる画像とのずれがなくなるまで)、又は
合焦が不可能と判断されるまで、ステップ310乃至ス
テップ315が繰り返される。
【0033】さて、ステップ306でコントラストが検
出できない場合としては、縦方向にコントラストがない
被写体である場合が考えられる。そこで、ステップ30
6でコントラストが検出できない場合には、ステップ3
20で絞り内の領域Bを透明化し、ステップ321で
は、前記撮影者が操作部材12を操作して選択した部分
(撮影者が合焦を望む部分)に対応する撮影素子6上の
領域内で、横方向の複数の画素列から画像情報が読み出
される。
【0034】そしてステップ322では、前記ステップ
306と同様にコントラストの検出が可能か否かが判断
され、可能である場合にはステップ307乃至ステップ
319と同様の手順でステップ323乃至ステップ33
5により、横方向のコントラストのずれから撮影レンズ
2の駆動量を算出して合焦を行う。なお、この場合に
は、絞り3内の領域として領域B及びDが使用される。
【0035】一方、ステップ322においてコントラス
トの検出が不可能である場合には、被写体像が大きくぼ
けている可能性を探るためにレンズ駆動装置10により
撮影レンズ2が小量移動される。そしてステップ337
で撮影レンズ2が無限遠から至近距離までの間の1往復
を移動したか否かが判断され、1往復されていない場合
にはステップ304に戻り、再度コントラスト検出の可
能性が調べられる。他方、撮影レンズ2が1往復移動さ
れている場合には合焦が不可能であると判断され、ステ
ップ338でその旨表示され、合焦動作を終了する(ス
テップ339)。
【0036】なお、撮影レンズ2が合焦状態から大きく
はずれて撮影素子6上の被写体像のぼけが大きいために
コントラストが検出できない場合には、絞り3内の最外
郭の領域A1 及びC1 (又はB1 及びD1 )のみを交互
に透明化するようにするとよい。これにより撮影素子6
上の被写体像のぼけが少なくなりコントラストの検出、
画像の比較が容易となるからである。なお、この場合に
は被写体光の光量が少なくなるのでノイズの影響を受け
易いとの問題があるが、撮影レンズ2を繰り出して合焦
に近づいた後に前記領域A1 及びC1 (又はB1 及びD
1 )を用いた測距を行うことでかかる問題は除去でき
る。
【0037】本カメラ1では以上のようにして撮影レン
ズ2の合焦が行われるが、さらにレリーズ釦がいわゆる
全押しされると、液晶絞り3は、前記測光素子8の測光
値に基づいて制御回路9により算出された開口径となる
ようにドーナツ状に不透明部分が形成される。例えば、
図2(d)に示すようにA1 、A2 、B1 、B2 、C
1 、C2 、D1 及びD2 が不透明とされる。
【0038】そしてシャッタ4が一旦閉成され、撮像素
子6内の不要な電荷が排出された後、前記制御回路9に
より算出された所定時間だけシャッタ4が開放され露光
が行われる。そして該露光により蓄積された画像信号は
信号処理回路11を経て所定の処理がなされ、記録媒体
13に記録される。さらに、記録媒体13への画像の記
録が完了するとシャッタ4は再び開放される。
【0039】さらに、図4は本発明の一実施例に係るオ
ートフォーカス装置を別の電子スチルカメラに適用した
場合の構成を示す模式図である。
【0040】同図に示すように、この電子スチルカメラ
101は、交換可能な撮影レンズ102、1/4 波長板1
24、集光された光束の一部を焦点板120に反射する
と共に残りの光束を透過するハーフミラー125を備え
る。また、ハーフミラー125の背後には、1/4 波長板
126、及び凹レンズからなるフィールドミラー127
が設けられている。なお、140は撮影レンズ102の
焦点位置を示す一次結像面である。
【0041】ハーフミラー125の下方には、シャッタ
104、リレーレンズ135、液晶絞り103、水晶フ
ィルタ105、及び撮像素子106が設けられており、
一方、ハーフミラー125の上方には、ペンタプリズム
121、偏光フィルタ122、及び接眼レンズ123が
設けられている。なお、液晶絞り103は前記図2に示
したものと同一の構成を有し、測距時及び露光時におい
て同一の動作を行うものである。
【0042】さらに、前記図1に示した電子スチルカメ
ラ1と同様に、撮影レンズ102を駆動するレンズ駆動
装置110、制御回路109、信号処理回路111、測
光素子108(ペンタプリズム121の背面に設けられ
る)、及び操作部材112が設けられている。
【0043】なお、前記フィールドミラー127は、撮
影レンズ102を透過して取り入れられた被写体光をリ
レーレンズ135に入射させるために集光するもので、
ホルダ128に保持され、ビス129,129によって
カメラ背面部に取り付けられている。ホルダ128の一
部にはフィールドミラー127の曲率を識別するための
電気的な導通パターン130が設けられており、カメラ
内部の接点131によって電気的に認識されるようにな
されている。
【0044】そして本カメラでは、制御回路109に、
前記接点131を介してフィールドミラー127の曲率
に関する情報が取り入れられると共に、撮影レンズ10
2の焦点距離や射出瞳位置などのデータが公知の方法で
取り込まれ、例えば超望遠レンズが装着されて被写体光
がリレーレンズ135に入射しないことが予想される場
合には、フィールドミラー127の交換を促すために撮
影者に警告が発せられるように構成されている。なお、
このような場合にはレリーズを禁止するように構成する
こともできる。
【0045】さて、このような構成を有する本カメラ1
01では、撮影レンズ102を透過した光束は、1/4 波
長板124で円偏光となり、ハーフミラー125に入射
する。ハーフミラー125は誘電体膜で構成されてお
り、入射した光束のうち、反射した光束はS偏光となっ
て焦点板120へ(光束E)、透過した光束はP偏光と
なって1/4 波長板126に入射する。
【0046】焦点板120に結像した光束はペンタプリ
ズム121で反射され、偏光フィルタ122に入射す
る。偏光フィルタ122はS偏光を透過する角度に取り
付けられており、この偏光フィルタ122によって光量
が減少することなく、接眼レンズ123を通して撮影者
によって被写体像が観察される。また、測光素子108
により被写体の輝度が測定される。
【0047】一方、ハーフミラー125を透過した光束
F(P偏光)は1/4 波長板126で円偏光Gとなり、フ
ィールドミラー127に入射する。そしてフィールドミ
ラー127で反射されると回転方向が逆の円偏光Hとな
って、再び1/4 波長板126に入射する。そして1/4 波
長板126においてS偏光Iとなり、ハーフミラー12
5に入射する。ハーフミラー125ではS偏光成分は透
過せずに反射されることから、そのほとんどの光束がリ
レーレンズ135へ向け反射される。
【0048】リレーレンズ135に入射した光束は液晶
絞り103に入射する。なお、ハーフミラー125の作
用により液晶絞り103に入射する光束はすでに偏光光
となっているので、該液晶絞り103を光路中に設けて
も該液晶が暗転していない限り光量の損失はほとんどな
い。そして前記カメラ1と同様に撮像素子106に被写
体像が結像する。
【0049】また、外部から接眼レンズ123を通して
入射される光束は、偏光フィルタ122によってS偏光
となり、ペンタプリズム121及び焦点板120を透過
してハーフミラー125に入射するが、前記のようにハ
ーフミラー125はS偏光成分のほとんどを反射するこ
とから、該入射光は撮影レンズ102に向け反射され、
撮像素子106に入射することはない。
【0050】このように本カメラ101では、誘電体膜
を用いたハーフミラー125と1/4波長板124,12
6とを組み合わせることで、フィールドミラー127か
らの反射光のほとんどをリレーレンズ135に導くこと
が可能となる。また、接眼レンズ123から入射した光
束がリレーレンズ135を通して撮像素子106に入射
して、ゴーストやフレアを発生させることもない。
【0051】なお、本カメラにおいても、液晶絞り10
3により分割された光束P及びQにより前記図1に示す
カメラ1と同様にして被写体までの測距が行われ、撮影
レンズ102の合焦が行われる。
【0052】なお、本発明における前記光束分割手段の
構成、特に区分形成される領域の数及びそのパターンは
図2に示すものに限られないことは勿論である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
撮影光学系を実際に駆動して合焦点を見出す必要がない
ので短時間での合焦が可能であり、測距のための専用の
素子が不要であるからカメラの小型化が図れる。さらに
被写体が遠方にある場合にも合焦が可能であり、画面上
の任意の位置にピントを合せることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るオートフォーカス装置
を備える電子スチルカメラの構成を示す模式図である。
【図2】前記電子スチルカメラに設けられる液晶絞りの
構成及び動作を示す模式図である。
【図3】前記電子スチルカメラの測距動作を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明の一実施例に係るオートフォーカス装置
を備える別の電子スチルカメラの構成を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 電子スチルカメラ 2 撮影レンズ 3 液晶絞り(光束分割手段) 4 シャッタ 5 水晶フィルタ 6 撮像素子 7 ファインダ光学系 8 測光素子 9 制御回路 10 レンズ駆動装置 11 信号処理回路 12 操作部材 13 記録媒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光を電気的な画像信号に変換する
    撮像手段と、該撮像手段に被写体像を投影する撮影光学
    系と、該撮影光学系を合焦のために駆動する駆動手段と
    を備えたカメラに設けられるオートフォーカス装置であ
    って、 前記撮像手段と前記撮影光学系との間に設けられ、前記
    撮影光学系を透過した光束を前記撮影光学系の光軸を中
    心として略対象な複数の光束に分割すると共に該分割さ
    れた複数の光束を前記撮像手段に交互に入射させる光束
    分割手段と、 前記光束分割手段により分割され前記撮影光学系の光軸
    を中心として互いに略対象な関係にある2つの光束のう
    ちの一方から得られた画像信号と、他方から得られた画
    像信号とを比較して前記駆動手段の駆動量を算出して前
    記駆動手段を駆動する制御手段と、 を備えたことを特徴とするオートフォーカス装置。
  2. 【請求項2】 前記光束分割手段は、液晶板により構成
    されると共に、撮影光学系の光軸を中心として略対象に
    複数の領域に区分され、該複数の領域の各々は相互に独
    立して透明又は不透明とされるものであることを特徴と
    する請求項1に記載のオートフォーカス装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の領域は、撮影光学系の光軸を
    中心として放射状に且つ同心円状に形成されていること
    を特徴とする請求項2に記載のオートフォーカス装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999059014A1 (en) * 1998-05-08 1999-11-18 Marcher Enterprises Limited Method and apparatus for focussing images

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999059014A1 (en) * 1998-05-08 1999-11-18 Marcher Enterprises Limited Method and apparatus for focussing images

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