JPH07139825A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH07139825A
JPH07139825A JP28469993A JP28469993A JPH07139825A JP H07139825 A JPH07139825 A JP H07139825A JP 28469993 A JP28469993 A JP 28469993A JP 28469993 A JP28469993 A JP 28469993A JP H07139825 A JPH07139825 A JP H07139825A
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JP
Japan
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refrigerant
oil
oil storage
suction pipe
refrigerating machine
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Application number
JP28469993A
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English (en)
Inventor
Seiji Inoue
誠司 井上
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/001Ejectors not being used as compression device
    • F25B2341/0016Ejectors for creating an oil recirculation

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  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍サイクル中の冷媒循環量の変化に対して
冷凍機油の貯油量の応答を早くし、冷媒圧縮機の起動直
後の潤滑性の低下を防止する。 【構成】 冷媒蒸発器6の出口側と冷媒圧縮機2の吸入
側とを連結するサクション配管7の下側部を凹ませて第
1貯油部12を設け、この第1貯油部12より上方に、
絞り部14に連通する連結管18と第1貯油部12内に
連通する吸上げ管19とが接続された第2貯油部13を
設けた。そして、冷凍サイクル8中の冷媒循環量が増加
すればする程、第1貯油部12内の圧力と絞り部14で
の圧力との圧力差が大きくなり、第1貯油部12内より
吸上げ管19を介して第2貯油部13内に吸い上げられ
る冷凍機油の量が変わる。また、常に第1貯油部12内
に冷凍機油が貯まっているので、冷媒圧縮機2の起動直
後でも十分な量の冷凍機油が冷媒圧縮機2に吸引され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷凍サイクル中を冷
媒と共に冷凍機油が循環する冷凍装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍装置の冷凍サイクル中を流
れる冷凍機油は、冷房能力の低下の原因となるため必要
最小限に抑えるのが望ましいが、現状では冷媒の流量が
多くなる程冷凍機油の流量も多くなるので、冷房能力の
低下が問題となっている。これに対して、特開平2−3
7264号公報には、簡単な構造にて冷媒流量に応じて
冷凍機油の流量を制御するようにした技術が示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、サクション配管内を流れる冷凍機油の大部
分が、貯油部に冷凍機油を吸入させるための穴に入ら
ず、素通りしてしまうため、貯油部へ冷凍機油が貯まる
のが遅く、冷媒流量の変化に対して冷凍機油の貯油量の
変化の応答性が悪く、冷房能力の低下を阻止する効果が
十分発揮できないという問題点があった。
【0004】また、その従来の技術においては、冷媒圧
縮機の作動停止時にサクション配管中に冷凍機油を貯め
る部分が存在しないため、冷媒圧縮機の起動時に十分な
冷凍機油が冷媒圧縮機に戻らず、冷媒圧縮機の起動直後
の潤滑性が低下するという問題点があった。
【0005】この発明は、冷媒流量の変化に対する応答
の早い冷凍機油の貯油量の制御をすることが可能で、且
つ冷媒圧縮機の起動直後の潤滑性の低下を防止すること
が可能な冷凍装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、内部を、冷
媒蒸発器の出口側から冷媒圧縮機の吸入側へ向けて冷媒
と共に冷凍機油が流れるサクション配管と、このサクシ
ョン配管の下側部に形成され、内部に冷凍機油が貯まる
第1貯油部と、この第1貯油部より上方に設けられ、上
側部に前記サクション配管のうちの前記第1貯油部より
圧力の低い低圧部分に連通する第1連通管が接続され、
下側部に前記第1貯油部に連通する第2連通管が接続さ
れ、内部に冷凍機油が貯まる第2貯油部とを備えた技術
手段を採用した。
【0007】
【作用】この発明によれば、冷媒圧縮機が起動すると、
冷媒蒸発器の出口側の冷媒と冷凍機油がサクション配管
を介して冷媒圧縮機の吸入側に吸引される。このとき、
サクション配管内を流れる冷凍機油は、重力により冷媒
ガスと分離して第1貯油部に入る。また、サクション配
管内を冷媒が流れることにより、サクション配管の低圧
部分に発生した圧力が、第1連通管を介して第2貯油部
に伝えられると、サクション配管の低圧部分内の圧力と
第1貯油部内の圧力との圧力差により第1貯油部内に貯
まった冷凍機油が第2連通管を介して第2貯油部内に吸
上げられる。
【0008】なお、冷媒流量が増加すれば増加する程、
サクション配管の低圧部分内の圧力と第1貯油部内の圧
力との圧力差が大きくなるため、その分第1貯油部から
吸い上げられる冷凍機油の量が多くなる。このため、第
2貯油部内の貯油量も多くなり、冷媒流量の変化に応じ
た冷凍機油の流量の制御がなされる。
【0009】また、冷媒圧縮機の作動停止時には常に第
1貯油部内に冷凍機油が貯まっているため、冷媒圧縮機
の起動時には、その第1貯油部内に貯まっている冷凍機
油が冷媒圧縮機に吸引されてサクション配管を通って冷
媒圧縮機内に入る。このため、冷媒圧縮機の起動直後で
も潤滑性を低下させることのない十分な冷凍機油が確保
される。
【0010】
【実施例】次に、この発明の冷凍装置を車両用冷凍装置
に適用した実施例に基づいて説明する。
【0011】〔第1実施例の構成〕図1ないし図3はこ
の発明の第1実施例を示したもので、図1は車両用冷凍
装置を示した図である。
【0012】車両用冷凍装置1は、冷媒圧縮機2、冷媒
凝縮器3、レシーバ4、膨張弁5、冷媒蒸発器6、サク
ション配管7等により構成される冷凍サイクル8中を冷
媒と共に冷凍機油が循環することにより、車室、冷凍
庫、冷蔵庫等の被空調空間を空調するものである。
【0013】冷媒圧縮機2は、車両に搭載されたエンジ
ンまたは電動モータ等の駆動装置(図示せず)によって
回転駆動され、冷媒蒸発器6からサクション配管7を介
して吸引した冷媒を圧縮して高温、高圧の冷媒ガスを吐
出する。なお、この冷媒圧縮機2は、駆動装置の回転速
度の上昇にしたがって冷凍サイクル8中の冷媒循環量
(冷媒の流量)を増加させるものである。また、冷媒圧
縮機として駆動装置の回転速度が変化しなくても、冷凍
負荷に基づいて冷媒の流量を変更する可変容量式のもの
を用いても良い。
【0014】冷媒凝縮器3は、冷媒圧縮機2の吐出側か
ら吐出された冷媒ガスをクーリングファン9の送風を受
けて凝縮させて液冷媒にする熱交換器である。レシーバ
4は、冷媒凝縮器3から流入した冷媒を一時的に蓄えて
おき、冷凍負荷に基づいて液冷媒のみを膨張弁5へ流出
する。なお、気液分離器としてのレシーバ4の代わり
に、冷媒蒸発器6の出口側と冷媒圧縮機2の吸入側との
間にアキュームレータを配置しても良い。膨張弁5は、
レシーバ4の出口から流入した液冷媒を断熱膨張させて
低温、低圧の気液二相状態の冷媒にする。なお、減圧装
置としての膨張弁5の代わりにキャピラリチューブやオ
リフィス等の固定絞りを用いても良い。
【0015】冷媒蒸発器6は、ファン10の送風を受け
て、膨張弁5の出口から流入した気液二相状態の冷媒を
蒸発させて冷媒ガスにする熱交換器である。なお、冷媒
との熱交換器によって冷却された空気はファン10によ
って車両の被空調空間を冷やす。また、冷媒蒸発器6の
出口側と冷媒圧縮機2の吸入側との間に蒸発圧力調整弁
を配しても良い。
【0016】次に、この実施例のサクション配管7の構
造を詳しく説明する。このサクション配管7は、内部
に、冷媒蒸発器6の出口側から冷媒圧縮機2の吸入側へ
向けて冷媒と共に冷凍機油が流れる冷媒通路11を形成
するゴムまたは金属等の配管(この実施例では内径がφ
13.5mm)である。そして、このサクション配管7の
下側部には第1貯油部12が設けられ、サクション配管
7および第1貯油部12より上方には第2貯油部13が
設けられている。また、サクション配管7の第1貯油部
12より下流側には、絞り部14が設けられている。
【0017】第1貯油部12は、サクション配管7の所
定の場所の下側部を部分的に凹ませて一体的に形成さ
れ、上端部にサクション配管7内の冷媒通路11に連通
する比較的に大きな連通口15を有している。この第1
貯油部12の内部には、常に冷凍機油が貯まるように所
定の内容量(この実施例では約20cm3 )を有する第1
貯油室16が形成されている。なお、サクション配管7
の下側部に連通口15を形成して、別体の容器をサクシ
ョン配管7の下側部に取り付け、その容器により第1貯
油部12を構成しても良い。
【0018】第2貯油部13は、金属または樹脂等の部
材により箱体状に一体形成されている。この第2貯油部
13は、第1貯油部12の上端部(連通口15の位
置)、つまりサクション配管7の下側部より下端部が高
さHA 分だけ上方に位置するように設置されている。そ
して、第2貯油部13の内部には、冷凍機油が貯まるよ
うに第1貯油室16より大きい内容量(この実施例では
約120cm3 )を有する第2貯油室17が形成されてい
る。また、第2貯油部13の上端部には連結管18が一
体的に形成され、下側部には吸上げ管19が一体的に形
成されている。なお、第2貯油部13は、サクション配
管7に一体的に形成されていても良い。
【0019】絞り部14は、本発明の低圧部分であっ
て、サクション配管7の冷媒通路11の通路断面積を絞
るように形成され、サクション配管7の冷媒通路11の
うちの第1貯油部12より圧力の低い部位で、冷媒圧縮
機2の作動時に負圧が発生する部位である。また、絞り
部14は、内径がサクション配管7の絞り部14を除く
冷媒通路11の内径の90%前後の太さを有している。
ここで、実施例としてサクション配管7の内径がφ1
3.5mmに対し絞り部14の内径はφ12.5mmであ
る。
【0020】連結管18は、本発明の第1連通管であっ
て、第1貯油部12の上端部(連通口15の位置)、つ
まりサクション配管7の下側部より下端部が高さHB 分
だけ上方に位置するように設置されている。そして、連
結管18は、第1貯油部12および第2貯油部13より
非常に細い内径を有し、一端部が第2貯油部13の上端
部に連通し、他端部が絞り部14の上側部に連通してい
る。ここで、連結管18の内径の太さは自由であるが、
実施例として連結管18の内径がφ0.5mmのものを使
用している。なお、連結管18は、サクション配管7ま
たは第2貯油部13と別体で構成されていても良い。
【0021】吸上げ管19は、本発明の第2連通管であ
って、第1貯油部12および第2貯油部13より非常に
細い内径を有し、サクション配管7の冷媒通路11を貫
通するように設けられている。そして、吸上げ管19
は、一端部が第1貯油室16に連通し、他端部が第2貯
油部13の下端部に連通している。ここで、吸上げ管1
9の内径の太さは自由であるが、実施例として吸上げ管
19の内径がφ11.5mmのものを使用している。な
お、吸上げ管19は、第2貯油部13と別体で構成され
ていても良く、第1貯油部12に一体的に形成されてい
ても良い。
【0022】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
車両用冷凍装置1の作用を図1ないし図3に基づいて簡
単に説明する。
【0023】冷媒圧縮機2が起動すると、冷媒圧縮機2
の吐出側より高温、高圧の冷媒ガスが吐出され、冷媒凝
縮器3内に流入する。冷媒凝縮器3内に流入した冷媒ガ
スは、クーリングファン9により吹き付けられる空気と
熱交換して凝縮して液冷媒となる。そして、その液冷媒
は、レシーバ4に一旦流入した後に膨張弁5内に流入
し、膨張弁5を通過する際に断熱膨張されて低温、低圧
の二相状態の冷媒となり、冷媒蒸発器6内に流入する。
【0024】そして、冷媒蒸発器6内に流入した冷媒
は、ファン10により吹き付けられる空気と熱交換して
蒸発して冷媒ガスとなり、サクション配管7の冷媒通路
11内を冷媒圧縮機2の吸入側へ向けて流れる。このと
き、冷媒ガスと共にサクション配管7の冷媒通路11内
を冷凍機油が流れているが、冷媒ガスは気体であり、冷
凍機油は比較的に比重の大きい液体であるため、サクシ
ョン配管7の冷媒通路11の下側部の内壁を伝わって冷
凍機油が流れている。そして、サクション配管7の冷媒
通路11内を流れている冷凍機油の大部分は、重力によ
り連通口15から第1貯油部12の第1貯油室16内に
流入する。
【0025】また、サクション配管7の冷媒通路11内
の冷媒ガスの流れにより、第1貯油部12の連通口15
付近の圧力に比べて絞り部14での圧力低下が大きくな
り、絞り部14では負圧が発生する。この圧力が連結管
18を介して第2貯油部13の第2貯油室17内に伝え
られる。その負圧により第1貯油部12の第1貯油室1
6内に流入していた冷凍機油は、吸上げ管19を介して
第2貯油部13の第2貯油室17内に吸上げられて、そ
の第2貯油室17内に貯まる。
【0026】なお、第1貯油部12の第1貯油室16内
の冷凍機油は、第2貯油部13の第2貯油室17内の冷
凍機油の油面高さHによる位置ヘッドと、絞り部14で
発生した負圧とが釣り合うまで第2貯油部13の第2貯
油室17内に貯まることになる。
【0027】そして、絞り部14の負圧は冷凍サイクル
8中の冷媒循環量が増加すればする程大きくなる。すな
わち、第1貯油部12の第1貯油室16内の圧力と絞り
部14内の圧力との差圧が大きくなるので、第1貯油部
12の第1貯油室16から吸上げられる冷凍機油の量が
多くなり、第2貯油部13内の貯油量が多くなる。
【0028】ここで、図2は冷凍サイクル8中の冷媒循
環量と冷凍機油の流量との応答性を示したグラフであ
る。冷凍サイクル8中の冷媒循環量がA点以下の場合は
絞り部14で発生する負圧が小さい。すなわち、第1貯
油部12の第1貯油室16内の圧力と絞り部14内の圧
力との差圧が小さいため、油面高さHは吸上げ管19内
にとどまっている。そして、吸上げ管19の内容積は微
小のため従来の技術(図示破線)と同じである。
【0029】そして、冷凍サイクル8中の冷媒循環量が
増加してA点に到達すると油面高さHはHA となり、さ
らに増加してB点に到達すると油面高さHはHB とな
り、第2貯油部13の第2貯油室17内は冷凍機油で満
杯となる。したがって、冷凍サイクル8中の冷媒循環量
の変化に対する冷凍機油の流量は、O−A−B−Cのよ
うになり、従来の技術と比較して冷凍機油の流量を適正
化することができる。
【0030】しかも、サクション配管7の下側部を凹ま
せることにより第1貯油部12を形成しているので、小
さな連通穴を介してサクション配管7と第1貯油部12
が連通しているものと比較してサクション配管7の冷媒
通路11内から第1貯油部12の第1貯油室16内へ素
早く冷凍機油が流入するため、図3のタイムチャートの
実線で示したように、冷凍サイクル8中の冷媒循環量の
変化に対する第2貯油部13の第2貯油室17内の貯油
量の応答性が良好となる。
【0031】ここで、図3のタイムチャートの中で一点
鎖線は第1、第2貯油部12、13を有しない従来の技
術Aの場合の冷凍サイクル8中の冷媒循環量の変化に対
する冷凍機油の流量変化を示す。図3のタイムチャート
の中で破線は第1貯油部12を有しない従来の技術(特
開平2−37264号公報に開示された技術)Bの場合
の冷凍サイクル8中の冷媒循環量の変化に対する冷凍機
油の流量変化を示す。
【0032】また、前述のように、サクション配管7の
下側部を凹ませることにより第1貯油部12を形成して
いるので、冷媒圧縮機2の作動を停止した時、つまり冷
凍サイクル8の停止時には常に第1貯油部12の第1貯
油室16内に冷凍機油が貯まるようになっている。した
がって、冷媒圧縮機2を起動した時、つまり冷凍サイク
ル8の起動時には、その第1貯油部12の第1貯油室1
6内に貯まっていた冷凍機油が冷媒圧縮機2に吸引され
てサクション配管7の冷媒通路11へ戻されて吸入側よ
り冷媒圧縮機2内に吸引されることになる。このため、
冷媒圧縮機2を起動した直後、つまり冷凍サイクル8の
起動直後でも冷媒圧縮機2の潤滑に必要な量の冷凍機油
が得られる。
【0033】〔第1実施例の効果〕以上のように、車両
用冷凍装置1は、図2のグラフおよび図3のタイムチャ
ートにも示したように、冷凍サイクル8中の冷媒循環量
が増加した場合は第2貯油部13の第2貯油室17内の
冷凍機油の貯油量が多くなり、逆に冷媒循環量が減少し
た場合は第2貯油部13の第2貯油室17内の冷凍機油
の貯油量が少なくなる。また、冷凍サイクル8中の冷媒
循環量の急激な変化に対する第2貯油部13の第2貯油
室17内の貯油量の応答性が非常に早い。
【0034】したがって、冷凍サイクル8中の冷媒循環
量が増加した場合に冷媒圧縮機2の潤滑に不要な冷凍機
油を冷凍サイクル8中に循環させないようにすることに
より、車両用冷凍装置1の冷房能力、冷蔵能力または冷
凍能力等の性能を向上させることができる。
【0035】また、車両用冷凍装置1は、冷媒圧縮機2
が焼き付きを起こし易い冷媒圧縮機2の起動直後または
再起動直後でも冷媒圧縮機2の潤滑に必要な量の冷凍機
油を冷媒圧縮機2内に流入させることができる。このた
め、冷媒圧縮機2の起動直後または再起動直後の焼き付
きを防止することができるので、車両用冷凍装置1の長
寿命化および信頼性の向上を達成することができる。
【0036】〔第2実施例〕図4はこの発明の第2実施
例を示したもので、車両用冷凍装置を示した図である。
この実施例の吸上げ管20は、サクション配管7の外側
から第1貯油部12の第1貯油室16内の冷凍機油を吸
い上げるように、他端部が第1貯油部12の下端部に連
通している。このため、吸上げ管20の他端部は第1貯
油部12の第1貯油室16としても働くことになる。
【0037】また、第1実施例の絞り部14は連結管1
8の一端部(接続部)にて第1貯油部12より圧力が低
下していれば良いので、第1貯油部12の中心より連結
管18の一端部の中心まで距離Lを確保することができ
れば絞り部14を廃止することができる。ここで、距離
Lを例えば約300mm確保すれば、サクション配管7の
内径がφ13.5mmに対し絞り部14の内径をφ12.
5mmにした第1実施例と同様な作用効果を奏することが
できる。
【0038】〔第3実施例〕図5はこの発明の第3実施
例を示したもので、車両用冷凍装置を示した図である。
この実施例では、絞り部14と同様な作用効果を奏する
ものとしてサクション配管7の内壁より内側に突出した
略円環状の突起部21を設けている。この突起部21は
周方向に分割されていても良い。
【0039】〔変形例〕第1貯油部12の第1貯油室1
6および第2貯油部13の第2貯油室17の内部形状
は、直方体形状、立方体形状、円柱形状、多角柱等のよ
うに自由に変更しても良い。この実施例では、本発明を
車両用冷凍装置1に適用したが、本発明を家庭用や工場
用等の冷凍装置に適用しても良い。
【0040】
【発明の効果】この発明は、サクション配管内の冷媒流
量の変化に対する応答の早い冷凍機油の貯油量の制御を
することができるので、冷凍装置の冷凍能力の低下を阻
止する効果を十分発揮することができる。また、冷媒圧
縮機の起動直後に潤滑に必要な十分な量の冷凍機油を冷
媒圧縮機に吸引させることができるので、冷媒圧縮機の
起動直後の潤滑性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に用いた車両用冷凍装置
を示した断面図である。
【図2】冷凍サイクル中の冷媒循環量と冷凍機油の流量
との関係を示したグラフである。
【図3】冷凍サイクル中の冷媒循環量と冷凍機油の流量
のタイムチャートである。
【図4】この発明の第2実施例に用いた車両用冷凍装置
を示した断面図である。
【図5】この発明の第3実施例に用いた車両用冷凍装置
を示した断面図である。
【符号の説明】
1 車両用冷凍装置 2 冷媒圧縮機 6 冷媒蒸発器 7 サクション配管 8 冷凍サイクル 12 第1貯油部 13 第2貯油部 14 絞り部(低圧部分) 18 連結管(第1連通管) 19 吸上げ管(第2連通管) 20 吸上げ管(第2連通管) 21 突起部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)内部を、冷媒蒸発器の出口側から冷
    媒圧縮機の吸入側へ向けて冷媒と共に冷凍機油が流れる
    サクション配管と、 (b)このサクション配管の下側部に形成され、内部に
    冷凍機油が貯まる第1貯油部と、 (c)この第1貯油部より上方に設けられ、上側部に前
    記サクション配管のうちの前記第1貯油部より圧力の低
    い低圧部分に連通する第1連通管が接続され、下側部に
    前記第1貯油部に連通する第2連通管が接続され、内部
    に冷凍機油が貯まる第2貯油部とを備えた冷凍装置。
JP28469993A 1993-11-15 1993-11-15 冷凍装置 Pending JPH07139825A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105458A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Mitsubishi Electric Corp 冷媒循環装置及び密閉形圧縮機
EP1705437A1 (de) * 2005-03-23 2006-09-27 Luk Fahrzeug-Hydraulik GmbH & Co. KG Verfahren zur Oelversorgung des Kompressors einer Klimaanlage
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