JPH07139489A - 自吸式遠心ポンプ装置 - Google Patents

自吸式遠心ポンプ装置

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JPH07139489A
JPH07139489A JP5273361A JP27336193A JPH07139489A JP H07139489 A JPH07139489 A JP H07139489A JP 5273361 A JP5273361 A JP 5273361A JP 27336193 A JP27336193 A JP 27336193A JP H07139489 A JPH07139489 A JP H07139489A
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self
priming
flow
chamber
centrifugal pump
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JP5273361A
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Shingo Yokota
伸五 横田
Hiroshi Yokota
博 横田
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Yokota Shingo
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Yokota Shingo
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D9/00Priming; Preventing vapour lock
    • F04D9/004Priming of not self-priming pumps
    • F04D9/005Priming of not self-priming pumps by adducting or recycling liquid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D9/00Priming; Preventing vapour lock
    • F04D9/02Self-priming pumps

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】適用範囲と作用効果の大きな自吸式遠心ポンプ
装置を得る。 【構成】自吸水分離室eの上部には、自吸時に旋回流の
遠心力により発生する液面の立ち上がりを押さえる方向
に螺旋状案内Fを備え、該分離室eの下部には該旋回流
に見合う適宜の螺旋状案内を円筒状壁面に設けたり、底
部Eに巻き出し流路dを形成させて、該旋回流の外周部
水流を大うず形室v2に向けて優先的に流入するよう構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業分野におい
て、信頼性の高い自動揚水、自動送水を必要とする自動
運転設備に適用されて、構造簡潔、製作費低廉でしかも
その威力を遺憾なく発揮する自吸式遠心ポンプ装置を得
ようとするものである。
【0002】ここに、本明細書中、水の言語は液体を総
称し、空気の言語は気体を総称するものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、遠心ポンプ装置は、これを吸い上
げの目的に使用する場合には、真空ポンプ等呼び水操作
をするためにしか必要でない装置を設けたり、また、こ
の種のポンプ装置の欠点を補うために発明されたはずの
各種自吸式ポンプ装置も同様に、自吸作動をさせるため
にだけしか必要でない自吸水貯留槽や気水分離槽を具備
することを余儀なくされている。
【0004】本発明は、特許第418749号(特公昭
38−15529号)自吸式遠心ポンプ(以下、原発明
第2号と呼ぶ)及び特許第846620号(特公昭50
−21682号)自吸式双うず形室遠心ポンプ(以下、
原発明第3号と呼ぶ)等の諸件の改良に係るものであ
る。これら原発明の遠心ポンプ部分は特許第20646
8号(特公昭28−3039号)双渦型室遠心ポンプ、
(以下、原発明第1号と呼ぶ)の自吸原理が適用されて
おり、自吸作動中の循環流路と正規揚水中の吐出流路と
が共通であるという、これ迄の各種自吸式ポンプ装置に
はなかった特徴を有してはいるが、揚水ポンプとしても
自吸式ポンプとしても更に一層の満足のできるものを得
ようとすれば、ここに、新たな技術的思想の展開を要す
ることは論を俟たない。
【0005】例えば、原発明第2号「自吸式遠心ポン
プ」においては、それ迄の技術的隘路を良く克服し、構
造簡明、製作容易であり、性能も所期の目的に叶うもの
として大いに活用されるものではあるが、仕様液質によ
っては弾性材質が適用できないものもあり万全とは言い
がたい。さらに又、原発明第2号「自吸式遠心ポンプ」
並びに原発明第3号「自吸式双うず形室遠心ポンプ」を
問わず、揚水運転中においても、小うず形室v1からの
噴出流は、大うず形室v2のディフューザー部でもある
分離室eの吐出流を容易に旋回させ、その傾向が吐出流
路f内に永く残るので、揚水装置、送水装置としても極
めて好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述における
従来技術の課題を解決して、使用材質について仕様液質
に制約を受けることもなく、また、自動運転装置に適用
されて次行程に信頼性の高い整流を送ることのできる優
れた自吸式遠心ポンプ装置を得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】元来、自吸式遠心ポンプ
装置も、遠心ポンプ装置として、その工業的存在意義を
見ると、形状的にも性能的にも、揚水又は送水の為に必
要且つ充分な流路のみを有することを理想として要望さ
れる。例えば自吸式ポンプ装置として、自吸作動の作用
効果だけを配慮するのであれば、原発明第2号「自吸式
遠心ポンプ」のように気水分離室下部の円板状隔板を弾
性物質にする必要はなく、自吸旋回流に発生する竜巻状
空洞の尾底部を支えて大うず形室v2へ吸い込ませない
為には、その円環状流路の通路幅は充分に狭くすれば良
い。しかし、その反面、遠心ポンプ装置としての揚水性
能の劣化や、揚水中に土砂・塵埃等が詰まるなど、重大
な欠点が残ることとなる。ここに、原発明第2号「自吸
式遠心ポンプ」としての新しい技術的な改善点を見るこ
とができるが抜本的な解決とは成り得なかった。
【0008】本発明は、上述にて説明した原発明諸件に
おける到達し得なかった課題を明確に捉え、既に完成形
に近いうず巻形遠心ポンプの形状を壊すことなく優れた
自吸性能を発揮することのできる該原発明諸件の要点を
生かすためにも、「特許請求の範囲」の「請求項1」に
おいては、自吸水分離室eの上部から吐出配管7の流路
fの壁面適所にわたり、自吸旋回流による液面の立ち上
がりを押さえる方向に螺旋状案内Fを構成させ、「請求
項2」においては、該分離室eの下部から大うず形室v
2の吐出流路dの壁面適所にわたって構成させた螺旋状
案内Gによって、自吸旋回流外周部の水流を優先的に該
うず形室v2に向け流入させたり、「請求項3」におけ
る空洞受け部の作用を借りて、同様に自吸旋回流外周部
の水流を優先的に流入させる構造に構成して、自吸性能
及び揚水性能に係る諸種の課題の解決を得たものであ
る。
【0009】
【実施例】本発明の構成を図面に示す一実施例について
説明すると、図1において、1はポンプケーシングであ
って、その対照的位置に小うず形室v1は上向きに大う
ず形室v2は下向きに形成せられ、大うず形室v2の吐
出流路dは次第に流路断面を拡大しながら小うず形室v
1に沿って吐出配管流路fに至る直立円筒状の自吸水分
離室eを構成している。また、小うず形室v1からの噴
出流路cは該分離室eに向けて、その噴流の勢いを緩和
しながら向きを変え、ほぼ切線方向に巻き込まれるよう
に形成されている。そして、該分離室eの上部から吐出
配管7の流路fに臨んでその壁面適所にわたり螺旋状案
内Fを設け、更に、該分離室eの下部から大うず形室吐
出流路dの壁面適所にわたり、小うず形室v1からの噴
出旋回流の外周部水流を該うず形室v2に向けて優先的
に流入させる方向に螺旋状案内Gを構成させてある。4
は羽根車であって、原則的には、その外周部と小うず形
室v1の始まる部位との間隙s1は、大うず形室v2の
始まる部位の間隙s2より大きくしてあるものとする。
なお、各螺旋状案内の形状は、適宜な案内翼型でも良
く、案内溝状を該流路に構成させても、その目的に叶う
ものである。従って、ポンプケーシングの鋳型中子成形
に当たっては、前後に影なく型が外せて、製作上にも極
めて好都合な利点を発揮することができる。
【0010】図4には、本発明実施に当たって、「特許
請求の範囲」の「請求項4」に関する要点を図解した一
実施例を示した。1はポンプケーシング、2は吸込カバ
ー、3は吸込配管、4は羽根車、5は羽根、6は主軸、
7は吐出配管、8は逆流防止弁、Lは吸込配管3の最頂
部における管路断面下部を表示する。
【0011】
【作用】本発明の作用を図1において説明すると、先
ず、所要の水をポンプ装置に注入し、羽根車4を回転さ
せると、羽根車4内の水は加速されて、小うず形室v1
へ優先的に流出して噴出流路cより分離室eへ噴出され
る。そしてポンプ装置内の水は、4→v1→c→e→d
→v2→4の順に循環流となって流動し、その間に羽根
車4の中央部の空気を気泡状にして、該分離室e内に噴
出して連れ出す。
【0012】噴出した気水混合流は、自らの噴出流の勢
いにより、直立円筒状の該分離室eの壁面に沿って旋回
流となり、気泡分はその遠心分離効果により、瞬時に該
分離室eの中心部に逆円錐状の竜巻状空洞を形成し、分
離された空気は吐出配管側へ排出される。本発明におい
ては、該分離室eの上部に構成された螺旋状案内Fによ
り、該旋回流の液面の立ち上がりを的確に押さえると同
時に、下部に構成された螺旋状案内Gによって、該旋回
流の遠心分離された外周部水流を優先的に下部の大うず
形室v2に向けて流入させ、自吸水循環を円滑効果的に
繰り返すことができるものである。
【0013】遠心分離された空気は逐次に外部へ排気さ
れ、やがて、自吸作用を終了する。そして、正規の揚水
状態に転じた時、小うず形室v1も大うず形室v2も該
分離室eも共に正規の遠心ポンプ流路に帰り、必要且つ
充分な働きを果たす。また、大うず形室v2の吐出流路
dから該分離室eの下部にわたっての螺旋状案内Gに誘
導された流水は、小うず形室v1の噴出流路cの旋回流
を緩和する方向に合流し、更に螺旋状案内Fによってほ
ぼ整流となって吐出配管流路fに流出するので、ポンプ
装置の次行程に対して旋回流の悪影響を残さない大きな
利点がある。
【0014】
【発明の効果】本発明は、前述の通り、既に完成形に近
いうず巻形遠心ポンプの形状を壊すことなく優れた自吸
性能を発揮することのできる自吸式遠心ポンプ装置を得
るものであり、原発明諸件の自吸理論の実施に当たり、
未到の技術的課題を解決し得た当業者として自動運転設
備に適用される理想的な「自吸式遠心ポンプ装置」と確
信される次の諸点がある。 1.形状は完成形に近い「うず巻形遠心ポンプ」に近似
している。 2.自吸性能は高度で、吸上げ用自動運転に適用されて
も支障がない。 3.仕様液質に制限を感じない。 4.作動中の状態が静粛、清浄を保持し、有利な整流を
次行程に送り込む。 5.構造が簡明なため、製作容易で経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体的横断面図であ
る。
【図2】図1におけるX−X部分断面図を示す。
【図3】図1におけるY−Y部分断面図を示す。
【図4】本発明の一実施例を示す全体的縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ポンプケーシング、 2…吸込カバー、 3…吸
込配管、4…羽根車、 5…羽根、
6…主軸、7…吐出配管、 8…逆流防止
弁、 9…ストレーナー a…入口流路、 b…うず室、 c…
小うず形室噴出流路、d…大うず形室吐出流路、e…自
吸水分離室、 f…吐出配管流路、F…螺旋状案内、
G…螺旋状案内、 L…吸込配管最頂部の管路断面下
部。s1…(v1の間隙)、 s2…(v2の間隙)、
v1…小うず形室、v2…大うず形室、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月18日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自吸式遠心ポンプ装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業分野におい
て、信頼性の高い自動揚水、自動送水を必要とする自動
運転設備に適用されて、構造簡潔、経済的でしかもその
威力を遺憾なく発揮する自吸式遠心ポンプ装置を得よう
とするものである。
【0002】ここに、本明細書中、水の言語は液体を総
称し、空気の言語は気体を総称するものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、遠心ポンプ装置は、これを吸い上
げの目的に使用する場合には、真空ポンプ等呼び水操作
をするためにしか必要でない装置を設けたり、また、こ
の種のポンプ装置の欠点を補うために発明されたはずの
各種自吸式ポンプ装置においても同様に、自吸作用のた
めにだけしか必要でない自吸水貯留槽や気水分離槽を具
備することを余儀なくされている。
【0004】本発明は、特公昭38−15529号「自
吸式遠心ポンプ」(以下、原発明第2号と呼ぶ)及び特
公昭50−21682号「自吸式双うず形室遠心ポン
プ」(以下、原発明第3号と呼ぶ)等の諸件の改良に係
るものである。これら原発明の遠心ポンプ部分は、特公
昭28−3039号「双渦形室遠心ポンプ」(以下、原
発明第1号と呼ぶ)の自吸原理が適用されており、自吸
作動中の循環流路と正規揚水中の吐出流路とが共通であ
るという、それ迄の各種自吸式遠心ポンプ装置にはなか
った特徴を有してはいるが、揚水ポンプとしても自吸式
ポンプとしても更に一層の満足のできるものを得ようと
すれば、次の通り、新たな技術的思想の展開を要するこ
とは論を俟たない。
【0005】例えば、原発明第2号「自吸式遠心ポン
プ」においては、それ迄の技術的隘路を良く克服し、構
造簡明、製作容易であり、性能も所期の目的に叶うもの
として大いに活用されるものではあるが、仕様液質によ
っては弾性材質が適用できないものもあり万全とは言い
がたい。さらに又、原発明第2号「自吸式遠心ポンプ」
並びに原発明第3号「自吸式双うず形室遠心ポンプ」を
問わず、揚水運転中においても、小うず形室からの噴出
流は、大うず形室のディフューザー部でもある気水分離
室の吐出流を容易に捻転させ、その傾向が吐出配管流路
内にまで及び、揚水装置、送水装置として好ましくな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述における
従来技術の課題を解決して、使用材質について仕様液質
に制約を受けることもなく、また、自動運転装置に適用
されて、性能の高い自吸力を発揮すると共に、送水・揚
水運転時には次行程に有利な整流を送ることのできる優
れた自吸式遠心ポンプ装置を得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】例えば、産業用ポンプ設
備において、自動運転の為に自吸作動の作用効果を特に
優先するのであれば、原発明第2号「自吸式遠心ポン
プ」のように気水分離室下部の円板状隔板を弾性物質に
する必要はなく、自吸旋回流に発生する竜巻状空洞の尾
底部を支えて大うず形室へ吸い込ませない為には、その
円環状流路の通路幅は充分に狭くすれば良い。しかし、
その反面、遠心ポンプ装置としての揚水性能の劣化や、
揚水中に土砂・塵埃等が詰まる等、重大な欠点が残るこ
ととなる。即ち、原発明諸件は、新しい技術的な改善点
を見ることができたが、その適用に際して、仕様液質に
適合する弾性物質の選択や構造の工夫に困難な課題が残
ることとなり、抜本的な解決とは成り得なかった。
【0008】本発明は、上述にて説明した原発明諸件の
技術では解決し得なかった課題を明確に捉え、既に完成
形に近いうず巻形遠心ポンプの形状を壊すことなく、優
れた自吸性能を発揮することのできる実施例を得たもの
である。「特許請求の範囲」の「請求項1」において記
述されている通り、自吸水分離室eの上部から吐出配管
7の流路fの壁面適所にわたり、自吸旋回流による液面
の立ち上がりを押さえる方向に螺旋状案内Fを構成さ
せ、更に「請求項2」において記述されている通り、該
分離室eの底部Eにおいて、自吸旋回流外周部の水流を
優先的に大うず形室v2に向け流入させる巻き出し流路
dを構成させて、自吸性能及び揚水性能に係る従来技術
の課題を一挙に解決したものである。
【0009】本発明の構成を図面に示す一実施例につい
て説明すると、図1において、1はポンプケーシングで
あって、その対照的位置に小うず形室v1は上向きに大
うず形室v2は下向きに形成され、大うず形室v2の吐
出流路は次第に流路断面を拡大しながら小うず形室v1
に沿い、底部Eにおける巻き出し流路dを経て直立円筒
状の自吸水分離室eを構成するに至る。また、小うず形
室v1からの噴出流路cは、該分離室eの円筒壁面に向
けてほぼ切線方向に巻き込まれ、噴出旋回流を発生する
ように誘導形成されている。そして、該分離室eの上部
から吐出配管7の流路fの壁面適所にわたり、その噴出
旋回流による液面の立ち上がりを押し下げる向きの螺旋
状案内Fを設けると共に、該分離室eの底部Eにおい
て、その噴出旋回流の外周部水流を大うず形室v2に向
けて優先的に流入させる方向に巻き出すような流路形状
の流路dを構成させてある。4は羽根車であって、原則
的には、その外周部と小うず形室v1の始まる部位との
間隙s1は、大うず形室v2の始まる部位の間隙s2よ
り大きくしてあるものとする。
【0010】
【作用】本発明の作用を図1において説明すると、先
ず、所要の水をポンプ装置に注入し、羽根車4を回転さ
せると、羽根車4内の水は加速されて、小うず形室v1
へ優先的に流出して噴出流路cより自吸水分離室eへ噴
出される。そしてポンプ装置内の水は、4→v1→c→
e→d→v2→4の順に循環流となって流動し、その間
に、羽根車4の中央部の空気を気泡状にして、該分離室
e内に噴出して連れ出す。
【0011】噴出した気水混合流は、自らの噴出の勢い
により、直立円筒状の該分離室eの壁面に沿って旋回流
となり、気泡分はその遠心分離効果により、瞬時に該分
離室eの中心部に逆円錐状の竜巻状空洞を形成し、分離
された空気は吐出配管側へ浮上排出される。本発明にお
いては、該分離室eの上部に構成された螺旋状案内Fに
より、噴出旋回流の液面の立ち上がりを的確に押さえる
と同時に、底部Eに構成された巻き出し流路dによっ
て、噴出旋回流の遠心分離された外周部水流を優先的に
大うず形室v2に向けて流入させ、分離空洞をその中央
寄りに支えて分離空気の大うず形室v2への流入を許さ
ず、自吸水だけの循環を円滑効果的に繰り返す作動を行
う。
【0012】遠心分離された空気は逐次に外部へ浮上排
出され、やがて、自吸作用を終了する。そして、正常な
揚水状態に転じた時、小うず形室v1も大うず形室v2
も該分離室eも共に正常の遠心ポンプ流路に帰り、必要
且つ充分な働きを果たす。また、大うず形室v2から該
分離室eの底部Eにかけての流路dに巻き込み誘導され
た流水は、小うず形室v1の噴出流路cからの旋回流を
緩和する回転方向にて合流し、更に螺旋状案内Fによっ
てほぼ整流化されて吐出配管流路fに流出し、ポンプ運
転の次行程に対して旋回流の悪影響を残さない大きな利
点がある。
【0013】
【実施例】図1〜図3には、本発明実施に当たって、
「特許請求の範囲」「請求項1」及び「請求項2」に関
する一実施例を示した。図4には、「請求項3」に関す
る一実施例を示した。特にポンプケーシングを、1aの
ケーシング本体と、1bのケーシング出口部に分割し
て、鋳物成形や流路部の仕上げ手入れ等の利便性を配慮
したものが図示されている。なお、各螺旋状案内の形状
は、適宜な案内翼形でもよく、案内溝状を該流路に構成
させても、その目的に叶うものである。いずれの実施例
においても、ポンプケーシングの鋳型中子成形に当たっ
ては、その前後に影なく型が外せて、製作上にも極めて
好都合な利点を発揮することができる。
【0014】図1〜図3及び図4に示した一実施例に係
るポンプ装置においても共に、吸い上げ運転の目的に使
用する場合には、その吸込配管の一部を持上げた曲管と
し、その最頂部の管路断面下部を該自吸式遠心ポンプ装
置の自吸作動時における所要水面より上位になるように
配管し、該吸込配管に逆流防止弁を設け、ポンプ停止時
に自吸水の逸流を防止する等、従来技術手段を援用でき
るのは勿論である。
【0015】
【発明の効果】本発明は、前述の通り、既に完成形に近
いうず巻形遠心ポンプの形状を壊すことなく優れた自吸
性能を発揮することのできる自吸式遠心ポンプ装置を得
たものであり、原発明諸件の自吸理論の実施に当たり、
未到の技術的課題を解決し得た当業者として自動運転設
備に適用される理想的な「自吸式遠心ポンプ装置」と確
信される次の諸点がある。 1.形状は完成形に近い「うず巻形遠心ポンプ」に近似
している。 2.自吸性能は高度で、吸上げ用自動運転に適用されて
も支障がない。 3.仕様液質に制限を感じない。 4.運転状態は静粛であり、有利な整流を次行程に送り
込む。 5.構造が簡明なため、製作容易で経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体的横断面図であ
る。
【図2】図1におけるX−X部分断面図を示す。
【図3】図1におけるY−Y部分断面図を示す。
【図4】本発明の他の一実施例を示す全体的横断面図で
ある。
【符号の説明】 1…ポンプケーシング、 2…吸込みカバー、 3…
吸込配管、4…羽根車、 5…羽根、
6…主軸、7…吐出配管、 1a…ケーシ
ング本体、 1b…ケーシング出口部 a…入口流路、 b…うず室、 c…
小うず形室噴出流路、d…巻き出し流路、 e…自
吸水分離室、 f…吐出配管流路、E…自吸水分離室
底部、 F…螺旋状案内、 G…螺旋状案内、s1
…(v1の間隙)、 s2…(v2の間隙)、 v1…
小うず形室、v2…大うず形室、
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心ポンプ装置におけるポンプケーシン
    グ(1)の対照的位置に大小2個のうず形室(v1,v
    2)を形成させ、該うず形室の始まる部位と羽根車の外
    周部との間隙(s1,s2)は、それが羽根車吸込口よ
    り下部にある小うず形室(v1)の間隙(s1)をでき
    るだけ広く、それが羽根車吸込口より上部にある大うず
    形室(v2)の間隙(s2)をできるだけ狭くする事に
    より、小うず形室(v1)から大うず形室(v2)へ向
    かって、自吸作用のための循環流を発生させる自吸式遠
    心ポンプ装置において、大うず形室(v2)のディフュ
    ーザー部が上向きとなって役目を果たすよう構成した自
    吸水分離室(e)に対して、小うず形室(v1)の噴出
    流路(c)からの自吸水噴出流を切線方向に誘導緩和し
    ながら流出させて、遠心分離のために所要の旋回流を発
    生させると共に、該分離室(e)の上部から吐出配管
    (7)の流路(f)の壁面適所にわたって、該旋回流に
    よる液面の立ち上がりを押える向きに螺旋状案内(F)
    を構成させたことを特徴とする自吸式遠心ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 自吸水分離室(e)の下部から大うず形
    室(v2)の吐出流路(d)の壁面適所にわたり、自吸
    旋回流の外周部水流を大うず形室(v2)に向けて優先
    的に流入するよう適宜に螺旋状案内(G)を構成させた
    ことを特徴とする請求項1の自吸式遠心ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 自吸水分離室(e)の下部において、自
    吸旋回流により発生する竜巻状空洞の尾底部を支える空
    洞受け部を設け、その外周の円環状流路から該旋回流の
    外周部水流を大うず形室(v2)に向けて優先的に流入
    するよう構成したことを特徴とする請求項1の自吸式遠
    心ポンプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の自吸式遠心ポンプ装置を吸上
    げの目的に使用する場合に、その吸込配管(3)の最頂
    部における管路断面下部(L)を、該自吸式遠心ポンプ
    装置の自吸作動時における所要水面より上部になるよう
    に配管し、該吸込配管(3)の管端又はその途中に逆流
    防止弁(8)を配置した、請求項1の自吸式遠心ポンプ
    装置。
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