JPH07139418A - 自動車用総合制御装置 - Google Patents

自動車用総合制御装置

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JPH07139418A
JPH07139418A JP29028393A JP29028393A JPH07139418A JP H07139418 A JPH07139418 A JP H07139418A JP 29028393 A JP29028393 A JP 29028393A JP 29028393 A JP29028393 A JP 29028393A JP H07139418 A JPH07139418 A JP H07139418A
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rom
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interrupt
automobile
control device
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JP29028393A
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Hiroshi Katayama
博 片山
Yoshiyuki Yoshida
義幸 吉田
Mitsuo Kayano
光男 萱野
Kenichiro Kurata
謙一郎 倉田
Toshimichi Minowa
利通 箕輪
Junichi Ishii
潤市 石井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control By Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速マイクロコンピュータの処理能力が最大
限に有効活用され、CPU負荷率に応じて最適なROM
またはRAM領域に制御プログラムを格納することがで
き、しかも、外部記憶素子を用いて全体を安価にかつ合
理的な配置に構成することができるとともに、大容量で
かつリアルタイム性が要求される自動車総合制御等に好
適な自動車用総合制御装置を提供すること。 【構成】 ROM110またはRAM111を内蔵する
1チップマイクロコンピュータ129と、拡張ROM1
15と、一定周期あるいは回転センサの出力パルスに同
期した割り込みを受け付ける手段100、101と、を
備えた自動車用総合制御装置において、前記内蔵ROM
110またはRAM111は、1つ以上の割り込み処理
プログラムを記憶してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用総合制御装置
に係り、特に、高速マイクロコンピュータと大規模なプ
ログラムを必要とする制御に好適な自動車用総合制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用制御装置においては、例
えば、エンジン制御、自動変速機制御、オンボード自己
診断(OBD)、計器パネル制御などが別々のマイクロ
コンピュータを用いて構成されており、それぞれをパラ
レルバスやLAN等で結んで相互に情報を交わしながら
制御が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の如き従来の自動
車用制御装置にあっては、情報の伝達に時間がかかり、
きめ細かい制御を実現することは困難であった。そこ
で、1つのマイクロコンピュータで複数の制御を同時に
行うことが考えられるが、これら全部の制御プログラム
を格納するための、大容量の記憶素子(ROMまたはR
AM)をマイクロコンピュータに接続するためには多数
のデータバスが必要となる。ところが、例えば32ビッ
トのマイクロコンピュータに、このような記憶素子を連
結するには32本のデータバスが必要となり、全体で1
00ピン程度しかない1チップマイクロコンピュータに
これだけのデータバスを確保させるのは極めて困難であ
る。よって、このような理由から、たとえアクセススピ
ードを犠牲にしても、データバスを半分の本数にして、
2回のアクセスにより1つのデータを得るという方法を
採らざるをえないという問題点があった。
【0004】また、一般に外部に接続するROMまたは
RAMは、高速なRISC型マイクロコンピュータに対
してアクセススピードが遅いため、32本のデータバス
で接続した場合でも、書き込み、読み込み時にウェイト
サイクルを設けてゆっくりとアクセスするようにしてい
る。このため、マイクロコンピュータの処理能力を有効
に活用できない問題点があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、特に、高速マイクロコン
ピュータの処理能力が最大限に有効活用され、CPU負
荷率に応じて最適なROMまたはRAM領域に制御プロ
グラムを格納することができ、しかも、外部記憶素子を
用いて全体を安価にかつ合理的な配置に構成することが
できるとともに、大容量でかつリアルタイム性が要求さ
れる自動車総合制御等に好適な自動車用総合制御装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係わる自動車用総合制御装置は、基本的には、
ROMまたはRAMを内蔵する1チップマイクロコンピ
ュータと、拡張ROMと、一定周期あるいは回転センサ
の出力パルスに同期した割り込みを受け付ける手段と、
を備えた自動車用総合制御装置において、前記内蔵RO
MまたはRAMは、1つ以上の割り込み処理プログラム
を記憶したことを特徴としている。
【0007】
【作用】さほどリアルタイム性が要求されない処理は、
マイクロコンピュータの外部アクセス用のデータバスに
接続された大容量の拡張ROMを用いて処理する一方、
制御プログラムの中で最もCPUに対する負担が大きく
ボトルネックになっている処理は、マイクロコンピュー
タの内部に設けられた、少量であるが高速でアクセスで
きるROMまたはRAMに処理プログラムを記憶させ実
行させるようにする。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。まず、本発明の一実施例を自動車用総合制御の一部
分である車速検出を例にとり、図1〜図3によって説明
する。図1は本実施例による車速検出に供せられるハー
ド構成図である。車速センサ9は、ドライブシャフトに
取り付けられた歯車または金属の突起を検出するための
磁気ピックアップであり、車速に比例した周波数のパル
ス信号が得られる。この信号の立ち上がりで、マイクロ
コンピュータ129に内蔵されたインプットキャプチャ
レジスタ(ICR2)100は、フリーランカウンタ
(FRC2)101の値を取り込み、CPU112に対
して割り込み要求を発生する。CPU112は、内蔵R
AM111と内蔵ROM110又は拡張ROM115を
用いて車速検出プログラムを処理する。ここで、インプ
ットキャプチャレジスタ100、フリーランカウンタ1
01、CPU112、内蔵RAM111、内蔵ROM1
10は1チップ構成になっておりCPU112の内蔵R
OM110へのアクセススピードは拡張ROM115へ
のアクセススピードに対して速い。このため、内蔵RO
M110にはCPU負荷率の高い割り込み処理を記憶さ
せ、拡張ROM115にはCPU負荷率の低いオペレー
ティングシステム(以下OSと略す。)等を記憶し処理
することによりCPU112の処理効率を向上させるこ
とができる。
【0009】図2は車速検出のフローチャートである。
割り込み処理は、車速パルス信号の立ち上がりエッジで
起動する。まず、処理400でインプットキャプチャレ
ジスタ100の値をICRNEWに取り込む。次に、I
CRNEWからICROLD(1周期前のICRNE
W)を差し引き、車速パルス信号の立ち上がりエッジ間
の周期PERIODを算出する。処理402は、次の周
期の算出のためにICROLDに現在のICRNEWを
記憶させるものである。処理403では、車速換算計数
Lを車速パルスの周期PERIODで除算し、車速VS
Pを得る。上記処理は車速が高速になるほど車速パルス
周期が短くなるため、割り込み要求が頻繁に発生しCP
U負荷率が高くなる。そのため、内蔵ROM110に記
憶しCPU負荷率を軽減することが望ましい。一方、O
S処理は、モード設定やRAMのクリアなどのイニシャ
ライズ処理404を行い、その後は無限ループとなる。
ただし、通常はこの無限ループ部分にタスクディスパッ
チャを設け、リアルタイム性の少ないマンマシンインタ
ーフェース処理などを行う。従ってCPU負荷率は低く
拡張ROM115を用いて処理が可能である。
【0010】図3は拡張ROM115のアドレスバスの
内容が車速センサ9の信号によりどう変化するかを示し
たものである。通常は拡張ROMの領域でOS処理等の
アドレスを示すが、車速センサ9の信号の立ち上がりエ
ッジで内蔵ROM領域にアドレスが変化し割り込み処理
を行うことが観測出来る。次に、他の実施例について、
図4〜14によって詳細に説明する。
【0011】図4は本発明による自動車用総合制御装置
の他の実施例を示す基本ハード構成図である。本実施例
における主な制御対象は、6気筒4サイクルエンジン1
と4段自動変速機8であり、触媒12の劣化診断、失火
検出などのオンボード自己診断も行う。これらは、内蔵
ROM110または内蔵RAM111を備えた1チップ
マイクロコンピュータ129を用いた自動車用制御装置
130によって制御される。
【0012】まず、エンジン1に関係する信号の処理方
法について説明する。気筒判別センサ3で得られる信号
REFは、6気筒4サイクルエンジンの場合において2
回転で6個のパルスを出力し、そのパルス幅は気筒毎に
異なりこの情報を用いて気筒判別を行う。また、ポジシ
ョンセンサ2で得られる信号POSはクランク角2度毎
にパルスを出力する。この信号はタイマ109のクロッ
ク入力信号とするため、タイマ109はエンジンの回転
に対応してカウントアップする。従って、このカウント
値がクランク角度となり、燃料噴射及び点火制御の基準
とすることができる。なお、図示例においては、クラン
ク回転角度を基準として用いた場合のブロック図を示し
たが、一定周期のクロック信号を入力したフリーランカ
ウンタを用いた時間を基準にした制御を行うことも可能
である。即ち、目標の角度をエンジン回転数で除算し時
間に換算して制御に用いることができる。
【0013】一方、制御中に車が停止しても、記憶して
おきたいデータがある。例えば、空燃比は定常運転時に
14.7になるようにO2 センサ11、13を使ってフ
ィードバック制御されている。この時の燃料噴射量と演
算した基本燃料噴射量の差を学習補正量として記憶さ
せ、運転条件が分かったときに直ちに噴射時間を補正で
きるようになっている。従って車が停止している場合で
も常に電源が供給されるRAMにこの値を記憶させる必
要がある。これを実現するために、電圧検出手段120
を用いてRAMに供給される電圧が低下したことを検出
し、バックアップが必要な場合には電流制限用の抵抗1
21と定電圧化のためのツェナダイオード122とコン
デンサ123および逆流防止用のダイオード124から
得られる定電圧を供給するようになされている。この回
路は、電源スイッチIGNSW128とは独立な回路で
あり常にバッテリ118から電源が供給されるものであ
る。
【0014】逆に、正規の電源が供給されている場合
は、トランジスタ125、126のベース電圧をグラン
ドレベルまで下げてコレクタ、エミッタ間を短絡させレ
ギュレータ119から得られる定電圧を拡張RAM11
6に供給する。また、拡張RAM116がバックアップ
モードに入るためには、この拡張RAM116を非選択
状態にしなければならない。従って、アンドゲート11
7を用いてCPU112からのチップセレクト信号を禁
止できるようにしている。
【0015】図5は本発明の制御ブロック図である。エ
ンジン1は主にブロック216、自動変速機8はブロッ
ク215、オンボード自己診断はブロック217で制御
される。まず、エンジン制御ブロック216について説
明する。ポジションセンサ2で得られるエンジンの回転
に同期したパルス信号を用いてブロック209によりパ
ルスの周期を計測したり一定時間内のパルス数をカウン
トする等のパルス処理を行いエンジン回転数Neを算出
する。また、空気流量センサ5による信号をブロック2
05で係数換算処理し、空気流入量Qaを算出する。こ
れらの値を用いて基本燃料噴射量Tiの算出をブロック
206で次式に従い行う。 ただし、K :補正係数 Ts:無効パルス幅
【0016】この基本燃料噴射量Tiはブロック208
で得られた気筒判別信号を用いてブロック207の処理
により目的の気筒に噴射パルスを出力する。また、ブロ
ック205で得られる吸入空気量とブロック209から
得られるエンジン回転数Neからブロック210で点火
信号パルス幅と点火タイミングを決定する。これは予め
設定しておいたデータテーブルを検索することにより得
ている。ただし、自動変速機8が変速する時は出力トル
クを絞り変速ショックを軽減させることが望ましい。そ
こで、ブロック204よりトルク低減指令を受けトルク
低減時は点火時期を5度程度遅らせ出力トルクを低下さ
せる処理も同時に行う。この点火信号パルス幅と点火タ
イミングはブロック208で得られた気筒判別信号を用
いてブロック211により目的の気筒に噴射パルスを出
力する。
【0017】図6はエンジン制御のフローチャートを示
す。気筒判別処理300、基本噴射時間演算301、点
火時期演算302は、各気筒が噴射あるいは点火するた
めに必要な処理であるため、気筒判別信号REFの立ち
上がりエッジで起動する。すなわち、6気筒4サイクル
エンジンではクランク角120度ごとに起動する。これ
に対し、エンジン回転数演算303、吸入空気量演算3
04は、10msの周期で起動する。また、実際の出力
パルス処理を行う噴射パルス出力処理305、点火パル
ス出力処理306はそれぞれアウトプットコンペアレジ
スタとフリーランカウンタの値が一致したときに発生す
る割り込みで起動される。
【0018】以上の動作をタイムチャートを用いて説明
する。図7はエンジン回転時の制御信号のタイムチャー
トである。(a)点では、気筒判別信号REFの立ち上
がりエッジでフリーランカウンタ106の値をインプッ
トキャプチャレジスタ107に取り込み、この値をもと
にエンジン回転数Neを算出する。また、空気流量セン
サ5によるアナログ信号をA/D変換器104を用いて
取り込み、空気流入量Qaを算出する。これらの値を用
いて燃料噴射信号発生のために必要な燃料噴射量Tiの
算出を(1)式に従い行う。また、噴射タイミング及び
点火信号発生のために必要な点火信号パルス幅と点火タ
イミングを、空気流量センサ5で検出した空気流入量Q
aとエンジン回転数Neを用いて予め設定しておいたテ
ーブル検索により求める。このようにして算出した値を
用いて、燃料噴射信号INJの立ち上がり位置をアウト
プットコンペアレジスタ105に点火信号IGNの立ち
上がり位置をアウトプットコンペアレジスタ108に設
定する。即ち(a)点の割込み時は処理300、処理3
01、処理302を行う。(b)点では、アウトプット
コンペアレジスタ108とタイマ109の値が一致して
点火信号IGNを立ち上げると同時に立ち下げ位置をア
ウトプットコンペアレジスタ108に設定する。(c)
点では、アウトプットコンペアレジスタ105とフリー
ランカウンタ106の値が一致して燃料噴射信号INJ
#1を立ち上げると同時に立ち下げ位置をアウトプット
コンペアレジスタ105に設定する。(d)点では、
(b)点で設定した立ち下げ設定により点火信号IGN
が立ち下がる。(e)点では、(c)点で設定した立ち
下げ設定により燃料噴射信号INJ#1が立ち下がる。
(f)点では、(a)点の時と同様にエンジン回転数N
e、燃料噴射量、点火信号パルス幅などを算出する。ま
た、燃料噴射信号INJの立ち上げ設定は図4で示した
構成では図示してないが、2気筒目用のパルスを出力す
る。その他は上記の流れと同様である(例えば、(g)
点と(b)点、(h)点と(c)点、(i)点と(d)
点、(j)点と(e)点における各動作は同様であ
る)。
【0019】以上の処理のうち、特に(a)点、(f)
点の時に多くの演算及びテーブル検索を行うためCPU
に対する負荷が大きいことがわかる。リアルタイム制御
を行うなかで、このような割り込み処理は必須のもので
あり、この処理のCPU負荷率が100%を越えたとき
はエンジン制御が成り立たなくなる。例えば、6気筒エ
ンジンが6000rpmで回転している場合、この割り
込み周期は3.3msとなり、この間に上記燃料噴射量
や点火タイミングなどの演算を終了させなければならな
い。
【0020】次に、自動変速機8の制御方法について説
明する。図4において、車速センサ9より車速に比例し
た周波数のパルス信号を得る。このパルス信号の立ち上
がりエッジでフリーランカウンタ101の値をインプッ
トキャプチャレジスタ100に取り込み、この情報をも
とにCPU112で車速に変換する。また、変速信号は
デジタルポート出力102、103から出力し、ソレノ
イドバルブ10を用いて変速用の油圧を制御する。
【0021】図5に示した自動変速機の制御ブロック2
15において、ブロック200では、車速センサ9のパ
ルス信号を周期計測あるいは一定時間内のパルス数をカ
ウントすることにより、車速情報を検出し車速VSPに
換算する。スロットル弁4の開度信号TVOは、ブロッ
ク201により角度信号に換算する。この情報からブロ
ック202でギア位置を決定する。これは、図8で示す
ような変速スケジュールに従って行われる。即ち、一定
の周期(例えば40ms)で現在の車速VSPとスロッ
トル開度TVOをこの変速スケジュールにあてはめ、該
当する領域が示すギア位置に変速させるものである。た
だし、シフトアップとシフトダウンはそれぞれ別のスケ
ジュール線とするとともに、ヒステリシスを持たせ、頻
繁な変速を防止している。また、変速時にエンジン出力
を絞ると変速ショックを軽減させることができる。この
ように、ブロック204では変速時はギア位置指令が変
化することから、これを検出しエンジン制御へ出力トル
クダウン指令を出力する。ブロック203は、得られた
ギア位置を出力するためにディジタル出力102、10
3に値を設定する。これは、図9に示したギア位置と変
速信号出力SOLA、SOLBの関係をもとに出力す
る。なお、図示していないが、自動変速機8は、この変
速信号により各ギア位置に変速する構造になっている。
【0022】上記自動変速機制御のフローチャートを図
10に示す。自動変速機の場合、各機構の動きに同期し
て行わなければならない処理が無いため、特別なタイミ
ングで動作させる処理は無い。しかも、自動車全体の慣
性は非常に大きいため制御の応答速度も特に高速である
必要が無い。このため、全体の処理を比較的ゆっくりし
たタイミング(例えば40ms)で起動することが行わ
れ、CPUに対する演算負荷は比較的小さい。
【0023】次に、オンボード自己診断について説明す
る。診断の対象として、触媒の劣化、及びエンジンの失
火を例にして以下説明する。図4に示すように、触媒の
劣化診断は、触媒12の吸入側にO2 センサ11、排出
側にO2 センサ13を設け、双方の信号の相関関係が強
くなると触媒12が劣化したと判断するものである。他
方、エンジンの失火検出は失火によるエンジン出力トル
クの落ち込みが原因で生じるエンジン回転数の落ち込み
を気筒判別センサ3とポジションセンサ2を用いて検出
するものである。
【0024】図11は本実施例におけるオンボード自己
診断のフローチャートを示す。触媒の劣化診断は、まず
処理310で、O2 センサ11、13の検出処理を行
う。これは、センサ信号をディジタルローパスフィルタ
や加重平均等の処理を施し、ノイズを低減するものであ
る。次に処理313では触媒劣化検出処理を行う。これ
は、O2 センサ11の出力信号をFO2 、O2 センサ1
3の出力信号をBO2 とすると、以下の演算処理を行
う。
【0025】 φa=∫FO2(t)・BO2(t−τ)dt ………(2) ただし、τ:排気が触媒を通過するために要する時間 φb=∫FO2(t)・FO2(t)dt ………(3) X=Max{φa/φb} ………(4) ここで、(2)式は触媒の前後にあるセンサ信号の相互
相関関数であり、(3)式は前にあるセンサ信号の自己
相関関数である。触媒劣化指数Xは(4)式に示すよう
に(2)式と(3)式の比で判断する。このためこの触
媒劣化指数Xが1に近いほど劣化が進んでいることにな
る。
【0026】また、エンジンの失火検出は失火による出
力トルクの低下が原因で生じるエンジン回転速度の低下
を検出する。6気筒4サイクルエンジンの場合ではクラ
ンク角120度毎にエンジン回転速度の検出を行う。従
って、処理314の起動タイミングはクランク角120
度毎である。図12は、クランク角に対するエンジン回
転速度を表したものである。この図で、クランク角がa
3の時、正常な点火が行われていれば、エンジン回転速
度は実線で示す軌跡を描くはずであるが、失火した場合
には点線で示した軌跡を描く。そこで、処理314は、
このエンジン回転速度の異常な落ち込みを検出するもの
である。
【0027】次に、マイクロコンピュータ129と拡張
ROM115または拡張RAM116の間のデータバス
構造について説明する。図13は32ビット1チップマ
イクロコンピュータのバス構造を示す図であり、内部デ
ータバスは32ビット、拡張用外部データバスは16ビ
ットである。A/D変換器などの周辺I/Oを内蔵した
1チップマイクロコンピュータの場合、拡張用外部デー
タバスのビット数は、内部データバスの半分または1/
4にして周辺I/O用に入出力ピンを確保するのが一般
的である。このために、バスコントローラ114を用い
て拡張ROM115を2回に分けてアクセスし32ビッ
トのデータを得ている。このため、内蔵ROM110を
アクセスする場合に比べ2倍のアクセスタイムを要す
る。また、マイクロコンピュータがRISCタイプなど
の高速のものである場合、マイクロコンピュータのアク
セススピードに対して拡張ROMの応答は一般に遅いた
め、32ビットバス構成が実現できたとしてもウェイト
ステートを挿入する必要があり、その分だけアクセスタ
イムは長くなる。従って、拡張ROM115に記憶され
たプログラムを実行する速度は、32ビットバス構成で
ウェイトステートサイクルを挿入しない場合に比べ、1
/2から1/4程度に低下する問題がある。この問題を
解決するために、マイクロコンピュータ129の内部に
小容量の高速ROM110またはRAM111を設け、
CPU112に32ビットバスで接続する構成とし、C
PU負荷率の高いプログラムはこの内蔵ROMに記憶し
て処理することにする。この方式により大容量プログラ
ムを効率よく処理することができる。
【0028】図14は、上記構成における処理効率の良
いプログラム割付の例を示す。割り込み処理の先頭アド
レスを示すベクタテーブル領域は、割り込み許可の度に
参照する領域であり、このアクセスタイムが割り込み応
答時間に占める割合も大きい。従って、高速の内蔵RO
M110を用いて応答時間を短くすることが望ましい。
また、上記制御プログラムのなかで最もCPU負荷率の
高い処理300、301、302(図6、7参照)、す
なわち、気筒判別処理、基本噴射時間演算処理、点火時
期演算処理をこの内蔵ROM領域に格納する。これは、
例えば高速の内蔵ROM110を用いた場合のCPU負
荷率が50%であったとすると、外部の拡張ROM11
5を用いた場合にはCPU負荷率が100%以上とな
り、他の割り込み処理ができなくなるためである。同様
に、他の処理もCPU負荷率の高い順から格納する。こ
のようなプログラム割付を行うと、気筒判別パルス信号
REFが立ち上がる度に、外部データバスには処理30
0、301、302等が格納されている内蔵ROM領域
のアドレスを示し処理する。また、割り込み要因がない
時期は拡張ROM領域のアドレスを示す。
【0029】一方、高速の内蔵RAM111を用いる場
合は、まず、拡張ROM115に上記に示したようなC
PU負荷率の大きなプログラムを記憶しておき、マイク
ロコンピュータ129がリセットされたときに、これら
の処理プログラムを内蔵RAM111にブートして実行
することも可能であり、そのようにすれば、内蔵ROM
110を用いた場合と同様に処理効率を改善することが
できる。なお、たとえば、拡張ROM115から内蔵R
AM111にプログラムをブートして実行する場合に割
込み処理が行われたときに、ベクタテーブルが参照され
るが、そのときに、内蔵RAM111に例えば車速計測
処理をブートしたとすると、ベクタテーブルの先頭アド
レスには、転送先の内蔵RAMのアドレスを記入する必
要がある。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、高速マイクロコンピュータの処理能力が最
大限に有効活用され、CPU負荷率に応じて最適なRO
MまたはRAM領域に制御プログラムを格納することが
でき、しかも、外部記憶素子を用いて全体を安価にかつ
合理的な配置に構成することができるとともに、大容量
でかつリアルタイム性が要求される自動車総合制御等に
好適な自動車用総合制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例に係わる車速検出のハード構成
図の一例。
【図2】車速検出のフローチャート。
【図3】アドレスバスの内容と割込み要求の関係図。
【図4】本発明の他の実施例による基本ハード構成図の
一例。
【図5】制御ブロック図。
【図6】エンジン制御のフローチャート。
【図7】エンジン制御のタイムチャート。
【図8】変速スケジュール線。
【図9】ギア位置とソレノイドバルブ指令の関係図。
【図10】自動変速機制御のフローチャート。
【図11】オンボード自己診断のフローチャート。
【図12】クランク角度とエンジン回転速度の関係図。
【図13】マイクロコンピュータのバス構造図。
【図14】制御プログラムの格納領域図。
【符号の説明】
129…1チップマイクロコンピュータ 110…内蔵ROM 111…内蔵RAM 114…バスコントローラ 115…拡張ROM 116…拡張RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 15/02 (72)発明者 倉田 謙一郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 箕輪 利通 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 石井 潤市 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ROMを内蔵する1チップマイクロコン
    ピュータと、拡張ROMと、一定周期あるいは回転セン
    サの出力パルスに同期した割り込みを受け付ける手段
    と、を備えた自動車用総合制御装置において、 前記内蔵ROMは、1つ以上の割り込み処理プログラム
    を記憶したことを特徴とした自動車用総合制御装置。
  2. 【請求項2】 CPU負荷率の最も大きいプログラム
    は、前記割り込み処理プログラムであることを特徴とし
    た請求項1記載の自動車用総合制御装置。
  3. 【請求項3】 ROMを内蔵する1チップマイクロコン
    ピュータと、拡張ROMと、一定周期あるいは回転セン
    サの出力パルスに同期した割り込みを受け付ける手段
    と、を備えた自動車用総合制御装置において、 前記内蔵ROMは、割り込みベクタテーブルを記憶した
    ことを特徴とした自動車用総合制御装置。
  4. 【請求項4】 RAMを内蔵する1チップマイクロコン
    ピュータと、一定周期あるいは回転センサの出力パルス
    に同期した割り込みを受け付ける手段と、を備えた自動
    車用総合制御装置において、 前記内蔵RAMは、1つ以上の割り込み処理プログラム
    を記憶し、かつ実行することを特徴とした自動車用総合
    制御装置。
  5. 【請求項5】 CPU負荷率の最も大きいプログラム
    は、前記割り込み処理プログラムであることを特徴とし
    た請求項4記載の自動車用総合制御装置。
  6. 【請求項6】 前記内蔵RAMに割り込みプログラムを
    転送させる処理は、1チップマイクロコンピュータのリ
    セット割込み処理手段で行うようにしたことを特徴とし
    た請求項4記載の自動車用総合制御装置。
  7. 【請求項7】 一定周期あるいは回転センサの出力パル
    スに同期した割り込みを受け付ける手段と、マイクロコ
    ンピュータの外部に拡張RAMと、を備えた自動車用総
    合制御装置において、 前記拡張RAMは、常に電源を供給しバックアップする
    手段を特徴とする自動車用総合制御装置。
  8. 【請求項8】 ROMを内蔵する1チップマイクロコン
    ピュータと、拡張ROMと、一定周期あるいは回転セン
    サの出力パルスに同期した割り込みを受け付ける手段
    と、を備えた自動車用総合制御装置において、 割り込みベクタテーブル内に表記するアドレスの1つ以
    上が内蔵ROM領域であることを特徴とした自動車用制
    御装置。
  9. 【請求項9】 RAMを内蔵する1チップマイクロコン
    ピュータと、拡張ROMと、一定周期あるいは回転セン
    サの出力パルスに同期した割り込みを受け付ける手段
    と、を備えた自動車用総合制御装置において、 割り込みベクターテーブル内に表記するアドレスの1つ
    以上が内蔵RAM領域であることを特徴とした自動車用
    制御装置。
JP29028393A 1993-07-26 1993-11-19 自動車用総合制御装置 Pending JPH07139418A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10315884A (ja) * 1997-05-21 1998-12-02 Hino Motors Ltd 自動車の制御装置
JP2000132410A (ja) * 1998-10-22 2000-05-12 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 動的及び静的なタスクを扱うためのオペレ―ティング・システムを記録したコンピュ―タ可読媒体
JP2004506565A (ja) * 2000-08-25 2004-03-04 ベーオーエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 自動車のウィンドウシェード用窓日除け制御装置
KR100859273B1 (ko) * 2006-05-29 2008-09-22 대성전기공업 주식회사 자동차의 승, 하차 연동 운전자 편의 장치

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