JPH07139302A - ブレードの構造 - Google Patents
ブレードの構造Info
- Publication number
- JPH07139302A JPH07139302A JP28852693A JP28852693A JPH07139302A JP H07139302 A JPH07139302 A JP H07139302A JP 28852693 A JP28852693 A JP 28852693A JP 28852693 A JP28852693 A JP 28852693A JP H07139302 A JPH07139302 A JP H07139302A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- blade
- vicinity
- blades
- hub
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 漏れ損失を低減して効率を向上させる。
【構成】 ケーシング内にて回転するハブの外周に、ケ
ーシングとの間に僅かなクリアランスをあけて複数のブ
レードを取り付けて軸流圧縮機を構成する。ブレードの
転向角Cを根元から約90%の位置よりさらに先端部方
向へ向かって急激に小さくする。
ーシングとの間に僅かなクリアランスをあけて複数のブ
レードを取り付けて軸流圧縮機を構成する。ブレードの
転向角Cを根元から約90%の位置よりさらに先端部方
向へ向かって急激に小さくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガスタービンエンジ
ン、ジェットエンジン等の内部に設けられた軸流圧縮機
の各ブレードに関するものである。
ン、ジェットエンジン等の内部に設けられた軸流圧縮機
の各ブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガスタービンエンジン、ジェ
ットエンジン等の内部に設けられた軸流圧縮機は、図6
及び図7に示すように、エンジンの軸線を中心として回
転されるハブ1の外周に、ケーシング2との間に僅かな
クリアランスAをあけて複数のブレード3、3…が固定
された構造とされている。そして、ハブ1が回転するこ
とにより、このハブ1に固定されたブレード3、3…に
よって空気の圧縮が行われるようになっている。
ットエンジン等の内部に設けられた軸流圧縮機は、図6
及び図7に示すように、エンジンの軸線を中心として回
転されるハブ1の外周に、ケーシング2との間に僅かな
クリアランスAをあけて複数のブレード3、3…が固定
された構造とされている。そして、ハブ1が回転するこ
とにより、このハブ1に固定されたブレード3、3…に
よって空気の圧縮が行われるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構造の
軸流圧縮機にあっては、ハブ1を回転させたときに、ブ
レード3、3…とケーシング2との間に設けられたクリ
アランスAにて、漏れ流れが生じてしまうことは避けら
れず、この漏れ流れが、かなりの漏れ損失となってしま
うという問題があった。
軸流圧縮機にあっては、ハブ1を回転させたときに、ブ
レード3、3…とケーシング2との間に設けられたクリ
アランスAにて、漏れ流れが生じてしまうことは避けら
れず、この漏れ流れが、かなりの漏れ損失となってしま
うという問題があった。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、漏れ損失を低減して効率を向上させることが可能
なブレードの構造を提供することを目的としている。
ので、漏れ損失を低減して効率を向上させることが可能
なブレードの構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のブレードの構
造は、ケーシング内にて回転するハブの外周に、前記ケ
ーシングとの間に僅かな隙間をあけて複数のブレードが
取り付けられてなる軸流圧縮機における前記ブレードの
構造において、前記ブレードは、その転向角が先端部近
傍から先端部にかけて急激に小さくされてなることを特
徴としている。
造は、ケーシング内にて回転するハブの外周に、前記ケ
ーシングとの間に僅かな隙間をあけて複数のブレードが
取り付けられてなる軸流圧縮機における前記ブレードの
構造において、前記ブレードは、その転向角が先端部近
傍から先端部にかけて急激に小さくされてなることを特
徴としている。
【0006】
【作用】この発明のブレードの構造によれば、先端部近
傍から先端部にかけてブレードの転向角が急激に小さく
されているので、この先端部近傍から先端部にわたるブ
レードの翼圧力面と負圧面とに生じる圧力差がなくされ
る。したがって、ブレードとケーシングとのクリアラン
スにて、圧力差によって生じる漏れ流れがなくされる。
傍から先端部にかけてブレードの転向角が急激に小さく
されているので、この先端部近傍から先端部にわたるブ
レードの翼圧力面と負圧面とに生じる圧力差がなくされ
る。したがって、ブレードとケーシングとのクリアラン
スにて、圧力差によって生じる漏れ流れがなくされる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のブレードの構造の一実施例を
図によって説明する。まず、ブレードの断面形状につい
て図1によって説明する。
図によって説明する。まず、ブレードの断面形状につい
て図1によって説明する。
【0008】図に示すものは、ブレード3の断面であ
り、この図において、符号Aは入射角、符号Bはスタッ
ガー角、符号Cは転向角である。そして、本実施例のブ
レード3は、ハブ1に連結される根元から先端部方向へ
向かって、上記転向角Cが図2に示すグラフのようにな
っている。即ち、本実施例のブレード3は、根元から先
端部(チップ部)方向へ向かって次第に転向角Cが小さ
くされており、根元から約90%の位置(図3参照)か
らさらに先端部方向へ向かって急激に転向角Cが小さく
されている。
り、この図において、符号Aは入射角、符号Bはスタッ
ガー角、符号Cは転向角である。そして、本実施例のブ
レード3は、ハブ1に連結される根元から先端部方向へ
向かって、上記転向角Cが図2に示すグラフのようにな
っている。即ち、本実施例のブレード3は、根元から先
端部(チップ部)方向へ向かって次第に転向角Cが小さ
くされており、根元から約90%の位置(図3参照)か
らさらに先端部方向へ向かって急激に転向角Cが小さく
されている。
【0009】そして、ブレード3の先端部では、転向角
が0°の平板翼とされている。また、このブレード3の
先端部では入射角Aとスタッガー角Bとが略一致されて
いる。
が0°の平板翼とされている。また、このブレード3の
先端部では入射角Aとスタッガー角Bとが略一致されて
いる。
【0010】上記構造のブレード3によれば、根元から
約90%の位置までは転向角Cが充分に大きいため、図
4に示すように、根元から約90%までは、翼圧力面M
1と負圧面M2との圧力比は大きくされ、その先におい
ては圧力比が急激に小さくされる。ここで、クリアラン
ス(隙間)Aにおける漏れ流れは、次の式によって求め
られる。
約90%の位置までは転向角Cが充分に大きいため、図
4に示すように、根元から約90%までは、翼圧力面M
1と負圧面M2との圧力比は大きくされ、その先におい
ては圧力比が急激に小さくされる。ここで、クリアラン
ス(隙間)Aにおける漏れ流れは、次の式によって求め
られる。
【0011】Q=A・√(Pp−Ps) ただし、Pp:翼圧力面M1側における圧力 Ps:負圧面M2側における圧力 この式からも分かるように、クリアランスAにおける漏
れ流れQは、転向角Cに比例している圧力差の平方根に
比例している。即ち、転向角Cが大きければ圧力差が大
きくなり、これにともない漏れ流れQが多くなる。ま
た、これとは逆に、転向角Cが小さければ圧力差が小さ
くなり、これにともない漏れ流れQが少なくなる。
れ流れQは、転向角Cに比例している圧力差の平方根に
比例している。即ち、転向角Cが大きければ圧力差が大
きくなり、これにともない漏れ流れQが多くなる。ま
た、これとは逆に、転向角Cが小さければ圧力差が小さ
くなり、これにともない漏れ流れQが少なくなる。
【0012】そして、本実施例のブレード3によれば、
先端部近傍において転向角Cが略0°とされた平板翼と
されているので、この先端部近傍における圧力差は略発
生せず、したがって、クリアランスAにおける漏れ流れ
Qがほとんど生じることがない。これにより、図5に示
すように、ブレード3の効率を根元から約90%の位置
まで、確実に発揮させることができ、従来のような漏れ
流れのために生じる漏れ損失による効率の低下をなくす
ことができ、燃費の削減あるいは高出力の確保を図るこ
とができる。
先端部近傍において転向角Cが略0°とされた平板翼と
されているので、この先端部近傍における圧力差は略発
生せず、したがって、クリアランスAにおける漏れ流れ
Qがほとんど生じることがない。これにより、図5に示
すように、ブレード3の効率を根元から約90%の位置
まで、確実に発揮させることができ、従来のような漏れ
流れのために生じる漏れ損失による効率の低下をなくす
ことができ、燃費の削減あるいは高出力の確保を図るこ
とができる。
【0013】なお、上記実施例では、約90%の位置か
ら先端部へかけて転向角Cを急激に小さくしたが、この
急激に小さくする位置は実施例に限定されることなく、
各種の条件によって変更することは勿論である。
ら先端部へかけて転向角Cを急激に小さくしたが、この
急激に小さくする位置は実施例に限定されることなく、
各種の条件によって変更することは勿論である。
【0014】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のブレード
の構造によれば、下記の効果を得ることができる。ブレ
ードの先端部近傍から先端部にかけて転向角が急激に小
さくされているので、先端部近傍から先端部における翼
圧力面側と負圧面側との圧力差がほとんど発生せず、し
たがって、ケーシングとの隙間における漏れ流れの発生
をほとんどなくすことができる。これにより、ブレード
の効率を根元から先端部近傍まで、確実に発揮させるこ
とができ、従来のような漏れ流れのために生じる漏れ損
失による効率の低下をなくすことができ、燃費の削減あ
るいは高出力の確保を図ることができる。
の構造によれば、下記の効果を得ることができる。ブレ
ードの先端部近傍から先端部にかけて転向角が急激に小
さくされているので、先端部近傍から先端部における翼
圧力面側と負圧面側との圧力差がほとんど発生せず、し
たがって、ケーシングとの隙間における漏れ流れの発生
をほとんどなくすことができる。これにより、ブレード
の効率を根元から先端部近傍まで、確実に発揮させるこ
とができ、従来のような漏れ流れのために生じる漏れ損
失による効率の低下をなくすことができ、燃費の削減あ
るいは高出力の確保を図ることができる。
【図1】ブレードの各角度を説明するブレードの断面図
である。
である。
【図2】ブレードの高さ寸法と転向角との関係を示す図
表である。
表である。
【図3】ブレードの根元からの寸法の割合を示すブレー
ドの概略側面図である。
ドの概略側面図である。
【図4】ブレードの高さ寸法と圧力差との関係を示す図
表である。
表である。
【図5】ブレードの高さ寸法と効率との関係を示す図表
である。
である。
【図6】ケーシング内にてハブに固定されたブレードの
説明をする軸流圧縮機の一部の概略斜視図である。
説明をする軸流圧縮機の一部の概略斜視図である。
1 ハブ 2 ケーシング 3 ブレード A クリアランス(隙間) C 転向角
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシング内にて回転するハブの外周
に、前記ケーシングとの間に僅かな隙間をあけて複数の
ブレードが取り付けられてなる軸流圧縮機における前記
ブレードの構造において、 前記ブレードは、その転向角が先端部近傍から先端部に
かけて急激に小さくされてなることを特徴とするブレー
ドの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28852693A JPH07139302A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | ブレードの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28852693A JPH07139302A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | ブレードの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07139302A true JPH07139302A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17731383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28852693A Withdrawn JPH07139302A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | ブレードの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07139302A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104583604A (zh) * | 2012-07-12 | 2015-04-29 | 斯奈克玛 | 具有用于提供改进的空气动力和机械性能的叶型的涡轮机叶片 |
-
1993
- 1993-11-17 JP JP28852693A patent/JPH07139302A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104583604A (zh) * | 2012-07-12 | 2015-04-29 | 斯奈克玛 | 具有用于提供改进的空气动力和机械性能的叶型的涡轮机叶片 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |