JP4398741B2 - 蒸気タービンノズル支持装置および蒸気タービン - Google Patents

蒸気タービンノズル支持装置および蒸気タービン Download PDF

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Description

本発明は、蒸気タービンのダイヤフラム外輪およびダイヤフラム内輪で支持されたノズルを内部ケーシングに支持させる蒸気タービンノズル支持装置および蒸気タービンに関する。
一般に、軸流タービンはノズル及び動翼からタービン段落が構成され、そのタービン段落内の流体は主として回転軸に平行して流れ、軸流速度を比較的高くすることができるために大出力化に適している。例えば、発電プラントに用いられる軸流タービンである蒸気タービンは、環境問題や省エネルギーの観点より高効率化が重要な課題となっており、蒸気タービンの排気により無効に排出されるエネルギー、いわゆる排気損失の低減を図るために様々の施策が講じられている。
蒸気タービンの排気により無効に排出されるエネルギー、いわゆる排気損失の低減は性能向上の有力手段の一つであり、最近様々な施策が講じられている。蒸気タービンの排気損失は、最終段動翼直後から復水器に至るまでの排気室内部の圧力損失と密接に関係する。図14は、蒸気タービンの排気室圧力損失と性能との関係を説明する蒸気膨張線模式図である。図14では最終段の蒸気膨張線を示している。
いま、排気室圧力損失をdP、復水器内圧力をPc、最終段動翼直後の圧力をPs、最終段出口全圧Pt、最終段にて得られる仕事をQとし、大きさの異なる排気室圧力損失dP1、dP2(dP2>dP1)を考える。同一復水器内圧力Pcに対して各々の圧力損失dP1、dP2が加算され、最終段動翼直後の圧力PsはPs2>Ps1となり、同時に最終段出口全圧Ptの関係もPt2>Pt1となる。最終段入口圧力P0は共通であるので、最終段にて得られる仕事QはQ2<Q1となり、その差Q1−Q2が両者の排気損失の差に相当する。また、圧力損失dPは流体摩擦損失が原因であり、排気室内での流速を抑制する観点からから、極力排気室を大きくすることが望ましい。
図15は排気有効面積と排気室圧力損失との関係を示すグラフである。図15に示すように、復水器への排気有効面積の増加に対して圧力損失係数が低下する。図16は蒸気タービンのロータ軸に対する水平横断軸線での平面図である。蒸気タービンは、ノズル11に動翼12を組み合せた複数の段落をロータ13の軸方向に沿って備えている。また、ノズル11は、ダイヤフラム外輪14とダイヤフラム内輪15とにより支持されており、そのダイヤフラム外輪14を内部ケーシング16にノズル支持部17により係合させている。そして、外部ケーシング18と内部ケーシング16との間に排気室19が形成され、この排気室19の大きさにより排気有効面積EARが決まる。
図16より分かるように、排気有効面積EARの拡大には、外部ケーシング18の拡大または内部ケーシング16の縮小が有効である。実際の蒸気タービンプラント建設や計画に際しては、敷地面積の制限や大構造物輸送の制限等があるので外部ケーシング18の拡大に制限がかかる場合がある。これに対し、内部ケーシング16のロータ13の中心線CLから最外径までの巾WIの縮小は、タービン内通路部20が成立する範囲で実現できれば可能であり、内部ケーシング16の縮小ができれば圧損低減に有効となる。
ここで、タービンノズルを備えたダイヤフラム外輪をケーシングに収容する際に、ダイヤフラム外輪を適正位置に容易に調整できるようにした蒸気タービンノズル支持装置がある(例えば特許文献1参照)。図17〜図20は特許文献1の蒸気タービンノズル支持装置の説明図であり、図17は蒸気タービンの最終段を示す一部切欠断面図、図18は図17のX−X矢視方向から切断した正面図、図19はダイヤフラム外輪下半部を内部ケーシングに収容する際にダイヤフラム外輪下半部の位置調整を行うノズル支持部の概略図、図20は図19のZ−Z矢視方向から切断した正面図である。
図17に示すように、ノズル11に動翼12を組み合せた複数段の段落21を軸方向に沿って備えており、段落21で主流(駆動蒸気)Sの熱エネルギーを速度エネルギーに変え、その速度エネルギーを利用して動力としての回転トルクを発生させるようになっている。ノズル11は、ロータ13のディスク22に環状列に植設された動翼12に対応させて、その上流側に設置されている。また、ノズル11は、ダイヤフラム外輪14とダイヤフラム内輪15とにより支持されており、そのダイヤフラム外輪14を内部ケーシング16に係合させるとともに、そのダイヤフラム内輪15にラビリンスシール部23を装着させる構成になっている。
一方、ノズル11を支持するダイヤフラム外輪14およびダイヤフラム内輪15は、図18に示すようにロータ13の周囲を包囲形成する輪盤状に形成され、横断軸線(水平継手面)Hを境にダイヤフラム外輪上半部14aおよびダイヤフラム内輪上半部15aとダイヤフラム外輪下半部14bおよびダイヤフラム内輪下半部15bとに半割れ状に形成し、据付時または再組立時の作業性の容易化を図っている。また、ダイヤフラム外輪下半部14bは、その底部に内部ケーシング16との位置決めにセンターキー24を備える一方、その横断軸線Hに内部ケーシング16に固定させるノズル支持部17を備えている。
図19および図20に示すように、ノズル支持部17は、ノズル11に一体化または溶接固定したダイヤフラム外輪下半部14bに取り付けられ内部ケーシング16との間に装着される。ノズル支持部17は、ダイヤフラム外輪下半部14bの溝25に嵌合するノズル支持金具26と、ノズル支持金具26を横断してダイヤフラム外輪下半部14bに螺着する複数個のノズル支持金具用ボルト27とを備えた構成になっている。
また、ノズル支持部17は、ノズル支持金具26の軸方向に形成するネジ部28に螺着するレベル調整用ボルト29と、レベル調整用ボルト29の一端に設けられ内部ケーシング16に載設する平坦状の受け部30と、ダイヤフラム外輪下半部14bおよび内部ケーシング16との横断軸線(水平継手面)H側に設けたレベル調整用ボルト29の廻り止め部31とを備えている。廻り止め部31は六角穴32に形成され、六角穴32を介して特殊工具で増締を行い、レベル調整用ボルト29の回転および軸方向の移動の防止を図っている。また、廻り止め部31の頭部側にスペーサ33を装着し、ノズル支持金具26まで延びるスペーサ用ボルト34により固定するようになっている。
据付け調整作業の際には、ダイヤフラム外輪下半部14bにノズル支持金具用ボルト27でノズル支持金具26を固定させておき、クレーン等で吊り上げて内部ケーシング16に装着させる。ダイヤフラム外輪下半部14bが内部ケーシング16の横断軸線(水平継手面)Hに対し若干でも位置ずれしている場合、受け部30を基準にしてレベル調整用ボルト29を増締め、または増緩めを行い、その適正位置に微調整修正を行う。
これにより内部ケーシング16に対するダイヤフラム外輪下半部14bの位置ずれを容易に修正することができるようにしているので、位置ずれ修正に際し一度内部ケーシング16に収容したダイヤフラム外輪下半部14bをクレーン等で再び吊り上げて再調整する必要もなく、据付調整作業を滞りなく行うことが可能となっている。
特開平10−299411号公報(図1、図2)
ところが、特許文献1のものでは内部ケーシング16の巾WIを縮小することが困難である。すなわち、ノズル支持部17は、図16に示すようにダイヤフラム外輪14からタービン回転半径方向に突出して内部ケーシング16に係合固定されるので、ノズルダイヤフラム外輪14より外径側に内部ケーシング16が位置することになる。このため、ノズル支持部17を設置するための内部ケーシング16の半径方向厚さを確保する必要があり、内部ケーシング16の巾WIを縮小することが制限される。特に蒸気タービンの最終段はそれより上流側の段落に比べて格段に翼長が高く、ノズルダイヤフラム外輪14の外径も大きくなるので、内部ケーシング16の巾WI縮小の支障となっている。
本発明の目的は、内部ケーシング巾を縮小でき排気圧力損失を低減できる蒸気タービンノズル支持装置および蒸気タービンを提供することである。
本発明の蒸気タービンノズル支持装置は、ダイヤフラム外輪からタービン軸方向に突出
してダイヤフラム外輪、ダイヤフラム内輪、およびノズルを内部ケーシングに係合固定さ
せるノズル支持金具と、ダイヤフラム外輪にノズル支持金具を固定する取付部材とを備え
、ノズル支持金具にはダイヤフラム外輪の位置調整を行うための位置調整部材が装着され
てなるノズル支持部を有し、ダイヤフラム外輪およびダイヤフラム内輪で支持されたノズ
ルを内部ケーシングに収容する際に、ノズル支持部で内部ケーシングに支持させ、かつ、
ダイヤフラム外輪の外径側から挿入される取付部材によりダイヤフラム外輪の外周面に固
定している。
また、ダイアフラム外輪と内部ケーシングとがタービン軸方向から挿入される締結部材
により互いの軸垂直面で密着されるようにしてもよい
さらに、本発明の蒸気タービンノズル支持装置は、ダイヤフラム外輪からタービン軸方
向に突出してダイヤフラム外輪、ダイヤフラム内輪、およびノズルを内部ケーシングに係
合固定させるノズル支持金具と、ダイヤフラム外輪にノズル支持金具を固定する取付部材
とを備え、ノズル支持金具にはダイヤフラム外輪の位置調整を行うための位置調整部材が
装着されてなるノズル支持部を有し、ダイヤフラム外輪およびダイヤフラム内輪で支持さ
れたノズルを内部ケーシングに収容する際に、ノズル支持部で内部ケーシングに支持させ
、かつ、ダイアフラム外輪と内部ケーシングとがタービン軸方向から挿入される締結部材
により互いの軸垂直面で密着されるようにしている
本発明の蒸気タービンは、本発明の蒸気タービンノズル支持装置を用いて構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、ダイヤフラム外輪からタービン軸方向に突出してダイヤフラム外輪を内部ケーシングに係合固定させるので、ダイヤフラム外輪と内部ケーシングとがタービン軸方向に隣接した状態となり、ノズル支持部の外径以上に径が拡大することがない。
また、ダイヤフラム外輪のタービン軸方向下流に向かうノズル側蒸気シール面と内部ケーシングのタービン軸方向上流に向かう内部ケーシング側蒸気シール面とが密着し、その密着面がノズル支持部より上流側に備えられているので、ダイヤフラム外輪と内部ケーシングとの相互の適正な位置関係への調整作業はダイヤフラム外輪の倒れ(傾斜)がない状態で精度よく行える。従って、翼長を不変としたまま内部ケーシング巾を縮小することが可能となり、排気室圧力損失低減によるタービン性能向上を達成できる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す平面図、図2は図1のY−Y断面を示した側面図、図3は本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を有した蒸気タービンのロータ軸に対する水平横断軸線での平面図である。
図1において、ダイヤフラム外輪下半部14bおよびダイヤフラム内輪で支持されたノズル11を内部ケーシング16に収容する際に、ダイヤフラム外輪下半部14bに設けたノズル支持部17で内部ケーシング16に支持させる。ノズル支持部17は、図3に示すように、ダイヤフラム外輪下半部14bからタービン軸方向に突出して設けられている。
図1および図2に示すように、ノズル支持部17のノズル支持金具26は、ダイヤフラム外輪下半部14bからタービン軸方向に突出して、ダイヤフラム外輪下半部14bに取付部材であるノズル支持金具用ボルト27により取り付けられ、内部ケーシング16に係合固定される。
ノズル支持金具26には、ダイヤフラム外輪下半部14の位置調整を行うための位置調整部材であるレベル調整用ボルト29が装着されており、ダイヤフラム外輪下半部14の位置が内部ケーシング16の横断軸線(水平継手面)Hに一致するように、レベル調整用ボルト29をネジ部28に螺着して、その先端部が受け部30で受け止められるようになっている。レベル調整用ボルト29の頭部にはパッキン33が挿入され、スペーサ用ボルト34で取り付けられる。
すなわち、ノズル支持部17はダイヤフラム外輪下半部14bの溝25に嵌合するノズル支持金具26と、ノズル支持金具26をタービン軸方向に横断してダイヤフラム外輪下半部14bに螺着する複数個のノズル支持金具用ボルト27とを備えた構成になっている。また、ダイヤフラム外輪下半部14bよりタービン上流側に隣接する内部ケーシング16向かって突出するノズル支持部17は、ノズル支持金具26の軸方向に形成するネジ部28に螺着するレベル調整用ボルト29と、レベル調整用ボルト29の一端に設けられ内部ケーシング16に載設する平坦状の受け部30を備えている。
レベル調整用ボルト29の頭部側にはスペーサ33を装着し、ノズル支持金具26まで延びるスペーサ用ボルト34により固定するようになっている。さらに、ダイヤフラム外輪下半部14bにはノズル側蒸気シール面35が、内部ケーシング16には内部ケーシング側蒸気シール面36が設けられており、ダイヤフラム外輪下半部14bのノズル支持部17より上流の外周側に設けられたインロー部37でダイヤフラム外輪下半部14bと内部ケーシング16が嵌合する。
次に作用を説明する。まず、ダイヤフラム外輪下半部14bに取付部材であるノズル支持金具用ボルト27でノズル支持金具26を固定する。次にこれをクレーン等で吊り上げて内部ケーシング16に装着させる。ここで、ノズル支持金具26はタービン軸方向に装着される。この場合、ダイヤフラム外輪下半部14bと内部ケーシング16とはタービン軸方向に隣接するので、その隣接部より下流側では内部ケーシング16は存在せず外径は拡大しない。また、ダイヤフラム外輪下半部14bの装着の際に、ノズル側蒸気シール面35と内部ケーシング側蒸気シール面36とを一致させることによりダイヤフラム外輪下半部14bの軸方向の倒れ(傾斜)を防止できる。また、ダイヤフラム外輪下半部14aと内部ケーシング16の嵌合部分は、ノズル支持部17より上流側、すなわち段落翼長の短い側に位置しているためノズル支持部17より半径方向外側に張り出すことはない。
次に、ノズル支持金具26にレベル調整用ボルト29を螺着させる。その際、ダイヤフラム外輪下半部14bが内部ケーシング16の横断軸線(水平継手面)Hに対し、若干でも位置ずれしている場合、受け部30を基準にしてレベル調整用ボルト29を増締め、または増緩めを行い、その適正位置に微調整修正を行う。
前述したように、ノズル側蒸気シール面35と内部ケーシング側蒸気シール面36とを一致させることにより、ダイヤフラム外輪下半部14bの倒れ(傾斜)はないので、位置調整の精度が向上する。位置調整後にレベル調整用ボルト29の頭部側に水平継手面Hと同一面上にその上面が配置されるようスペーサ33を載置し、ノズル支持金具26まで延びるスペーサ用ボルト34でスペーサ33を固定してタービン運転中のダイヤフラム外輪下半部14bの移動および振動を防止する。
第1の実施の形態によれば、ダイヤフラム外輪下半部14bと内部ケーシング16とがタービン軸方向に隣接した状態でノズル支持部17の外径以上に径が拡大することない。また、ダイヤフラム外輪下半部14bと内部ケーシング16との相互の適正な位置関係への調整作業をダイヤフラム外輪下半部14bの倒れがない状態で精度よく行えるので、翼長を不変としたまま内部ケーシング巾WIを縮小可能となり、排気室圧力損失低減によるタービン性能向上を達成できる。
図4は本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す平面図、図5は本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す側面図、図6は本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を有した蒸気タービンのロータ軸に対する水平横断軸線での平面図である。
第2の実施の形態は、図1ないし図3に示した第1の実施の形態に対し、ノズル支持金具26を、ダイヤフラム外輪下半部14bの外径側から挿入される取付部材(ノズル支持金具用ボルト27)によりダイヤフラム外輪下半部14bの外周面に固定するようにしたものである。図1ないし図3と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図4に示すように、ノズル支持部17は、ダイヤフラム外輪下半部14bの溝25に半径方向外径側から挿入し嵌合するノズル支持金具26と、ノズル支持金具26をタービン半径方向に横断してダイヤフラム外輪下半部14bに螺着する複数個のノズル支持金具用ボルト27とを備えた構成になっている。ノズル支持金具26の一端は、図5に示すように、タービン上流側に伸長して、隣接する内部ケーシング16に載設する平坦状の受け部30の上部に達する。ダイヤフラム外輪下半部14bの内部ケーシング16に対する位置調整の仕方は第1の実施の形態と同じである。また、図6に示すように、ノズル支持部17がダイヤフラム外輪下半部14bからタービン軸方向に突出して設けられる点も同じである。
第2の実施の形態では、ノズル支持金具26をダイヤフラム外輪下半部14bに螺着するためのノズル支持金具用ボルト27とレベル調整用ボルト29とが互いに干渉しない位置に配置されるので、レベル調整用ボルト29をタービン半径方向に複数配置した場合でもその間隔Pを必要最低限まで減ずることが可能である。また、レベル調整用ボルト29の口径Dを拡大してその本数を減ずることも可能となる。
第2の実施の形態によれば、ダイヤフラム外輪下半部14bの位置調整の際にレベル調整用ボルト29に発生する引張りまたは圧縮力を増加させることなく、内部ケーシング巾WIを縮小して排気有功面積EARを拡大することが可能となり、排気室圧力損失低減によるタービン性能向上を達成できる。
図7は本発明の第3の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す平面図、図8は図7のタービン下流側(右側)から見た正面図である。
第2の実施の形態は、図1ないし図3に示した第1の実施の形態に対し、ノズル側蒸気シール面35と内部ケーシング側蒸気シール面36との接触面圧を調整するための接触面圧調整部材を設けたものである。図1ないし図3と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
接触面圧調整部材は、ダイヤフラム外輪下半部14bのタービン軸方向下流から内部ケーシング16の軸垂直面に至る貫通ネジ部38と、この貫通ネジ部38を移動可能な押さえボルト39とから構成される。すなわち、ダイヤフラム外輪下半部14bには、タービン軸方向垂直面に設けた貫通ネジ部38が形成され、この貫通ネジ部38に押さえボルト39が螺合されている。押さえボルト39は端部にねじ込み用の六角穴40を有しており、押さえボルト39の他端が内部ケーシング16の垂直面41に接触し押圧する構造となっている。
タービン負荷運転中には段落前後の圧力差が増加して、ノズル側蒸気シール面35と内部ケーシング側蒸気シール面36とを接触させる構造とはなっているが、蒸気タービンの最終段では蒸気の絶対圧力が真空に近づいているので、段落前後の差圧が小さく押さえ力が弱いこと、ノズル11にかかる蒸気力の不均一、ダイヤフラム外輪下半部14bの僅かな倒れ(傾斜)などにより、ノズル側蒸気シール面35と内部ケーシング側蒸気シール面36との密着面から蒸気が漏洩する可能性がある。
そこで、ダイヤフラム外輪下半部14bの内部ケーシング16への据付け時において、ダイヤフラム外輪下半部14bの装着前には押さえボルト39が垂直面41に接触せぬよう貫通ネジ部38の内部に格納しておき、ダイヤフラム外輪下半部14bを第1の実施の形態と同様の方法で装着し、ダイヤフラム外輪下半部14bの内部ケーシング16の水平継手面Hへの位置調整が完了した後に押さえボルト39をねじ込む。これにより、押さえボルト39の端面が垂直面41に到達し、内部ケーシング16をタービン軸方向上流に押し付けることにより、ノズル側蒸気シール面35と内部ケーシング側蒸気シール面36との密着面の接触面圧が増加し、ノズル側蒸気シール面35と内部ケーシング側蒸気シール面36との密着面から蒸気が漏洩することを防止する。以上の説明では第1の実施の形態に対し、接触面圧調整部材を設けた場合について説明したが、第2の実施の形態に対して接触面圧調整部材を設けるようにしてもよい。
第3の実施の形態によれば、ノズル側蒸気シール面35と内部ケーシング側蒸気シール面36との密着面に対して、蒸気力に加えて、押さえボルト39による機械的押付け力が作用するため、段落前後の蒸気圧力差によって生じる漏洩の低減によるタービン性能向上を達成できる。
図9は本発明の第4の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す平面図、図10は図9のタービン下流側(右側)から見た正面図である。第4の実施の形態は、第1の実施の形態におけるノズル側蒸気シール面35および内部ケーシング側蒸気シール面36に代えて、ダイヤフラム外輪下半部14bと内部ケーシング16とがタービン軸方向から挿入される締結部材により互いの軸垂直面42、43で密着されるようにしたものである。
締結部材は、タービン軸方向から挿入される締結ボルト44により互いの軸垂直面42、43で密着しシール面45を形成している。すなわち、ダイヤフラム外輪下半部14bの軸垂直面42と内部ケーシング16の軸垂直面43は、締結部材である締結ボルト44により密着し、シール面45を形成する。
据付け時において、ダイヤフラム外輪下半部14bを内部ケーシング16に装着する際には、インロー部46をガイドとして位置の仮決めを行った後に締結ボルト44を挿入し、ボルト穴47との間隙範囲でダイヤフラム外輪下半部14bが移動可能な仮締め状態とする。ダイヤフラム外輪下半部14bを第1の実施の形態と同様の方法で位置調整した後に締結ボルト44を増締めして固定する。インロー部46はタービン軸方向に間隙Cを有するので接触面積が抑制され面圧が上昇する。
前述したように、蒸気タービンの最終段では段落前後の差圧は比較的小さく、締結ボルト44による締結力は、ダイヤフラム外輪下半部14bを内部ケーシング16から引き離す蒸気力に対して十分上回るものとなっている。また、第4の実施の形態ではシール面45が最外周に位置しており、据付け時の接触確認が容易に行える。以上の説明は第1の実施の形態に対し適用した場合について説明したが、第2の実施の形態に適用するようにしてもよい。
第4の実施の形態によれば、ダイヤフラム外輪下半部14bと内部ケーシング16とを垂直面42、43で機械的締結力によって確実に接触させる構造とできるため、段落前後の蒸気圧力差によって生じる漏洩の低減によるタービン性能向上を達成できる。
図11は本発明の第5の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置のノズル支持部の平面図、図12は図11のU−U断面を示した側面図、図13は本発明の第5の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置の他の一例を示した側面図である。
第5の実施の形態は、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態に対し、取付部材であるノズル支持金具用ボルト27に代えて、溶接または一体形成にて、ダイヤフラム外輪下半部14bにノズル支持金具26を固定したものである。
図12において、ノズル支持金具26はダイヤフラム外輪下半部14bの溝25に嵌合させた後に溶接固定される。ノズル支持金具26をダイヤフラム外輪下半部14bに溶接固定するので、ノズル支持金具用ボルト27が不要となり、図11に示すように、ノズル支持金具26の横断面をレベル調整用ボルト29により占有される巾のみとすることができ、外径方向への部材拡大を抑制できる。
また、ダイヤフラム外輪下半部14bを鋳造で作製する場合には、図13に示すように、ノズル支持金具26も一体として製作する。この場合もノズル支持金具26をダイヤフラム外輪下半部14bに溶接した場合と同様に、ノズル支持金具用ボルト27が不要となり、ノズル支持金具26の横断面をレベル調整用ボルト29により占有される巾のみとすることができ、外径方向への部材拡大を抑制できる。
第5の実施の形態によれば、ノズル支持金具26の巾を短縮できるので、内部ケーシング16の外径WIを縮小して排気有功面積EARを拡大することが可能となり、排気室圧力損失低減によるタービン性能向上を達成できる。
本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す平面図。 図1のY−Y断面を示した側面図。 本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を有した蒸気タービンのロータ軸に対する水平横断軸線での平面図。 本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す平面図。 本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す側面図。 本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を有した蒸気タービンのロータ軸に対する水平横断軸線での平面図。 本発明の第3の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す平面図。 図7のタービン下流側(右側)から見た正面図。 本発明の第4の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置を示す平面図。 図9のタービン下流側(右側)から見た正面図。 本発明の第5の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置のノズル支持部を示す平面図。 図11のU−U断面を示した側面図。 本発明の第5の実施の形態に係わる蒸気タービンノズル支持装置の他の一例を示した側面図。 タービンの排気室圧力損失と性能の関係を説明する蒸気膨張線模式図。 排気有効面積と排気室圧力損失の関係を示すグラフ。 従来の蒸気タービンのロータ軸に対する水平横断軸線での平面図。 従来の蒸気タービンの最終段を示す一部切欠断面図。 図17のX−X矢視方向から切断した正面図。 ダイヤフラム外輪下半部を内部ケーシングに収容する際にダイヤフラム外輪下半部の位置調整を行う従来のノズル支持部を示す概略図。 図19のZ−Z矢視方向から切断した正面図。
符号の説明
11…ノズル、12…動翼、13…ロータ、14…ダイヤフラム外輪、15…ダイヤフラム内輪、16…内部ケーシング、17…ノズル支持部、18…外部ケーシング、19…排気室、20…タービン内通路部、21…段落、22…ディスク、23…ラビリンスシール部、24…センターキー、25…溝、26…ノズル支持金具、27…ノズル支持金具用ボルト、28…ネジ部、29…レベル調整用ボルト、30…受け部、31…廻り止め部、32…六角穴、33…スペーサ、34…スペーサ用ボルト、35…ノズル側蒸気シール面、36…内部ケーシング側蒸気シール面、37…インロー部、38…貫通ネジ部、39…押さえボルト、40…六角穴、41…垂直面、42、43…軸垂直面、44…締結ボルト、45…シール面、46…インロー部、47…ボルト穴

Claims (5)

  1. ダイヤフラム外輪およびダイヤフラム内輪で支持されたノズルを内部ケーシングに収容
    する際、前記ダイヤフラム外輪、ダイヤフラム内輪、およびノズルを前記ダイヤフラム外
    輪に設けたノズル支持部により前記内部ケーシングに支持させる蒸気タービンノズル支持
    装置において、前記ノズル支持部は、前記ダイヤフラム外輪からタービン軸方向に突出し
    て前記ダイヤフラム外輪、ダイヤフラム内輪、およびノズルを前記内部ケーシングに係合
    固定させるノズル支持金具と、前記ダイヤフラム外輪に前記ノズル支持金具を固定する取
    付部材とを備え、前記ノズル支持金具には前記ダイヤフラム外輪の位置調整を行うための
    位置調整部材が装着され、かつ、前記ノズル支持金具は、前記ダイヤフラム外輪の外径側
    から挿入される取付部材により前記ダイヤフラム外輪の外周面に固定されたことを特徴と
    する蒸気タービンノズル支持装置。
  2. 前記ダイヤフラム外輪と前記内部ケーシングとがタービン軸方向から挿入される締結部
    材により互いの軸垂直面で密着されることを特徴とする請求項1記載の蒸気タービンノズ
    ル支持装置。
  3. ダイヤフラム外輪およびダイヤフラム内輪で支持されたノズルを内部ケーシングに収容
    する際、前記ダイヤフラム外輪、ダイヤフラム内輪、およびノズルを前記ダイヤフラム外
    輪に設けたノズル支持部により前記内部ケーシングに支持させる蒸気タービンノズル支持
    装置において、前記ノズル支持部は、前記ダイヤフラム外輪からタービン軸方向に突出し
    て前記ダイヤフラム外輪、ダイヤフラム内輪、およびノズルを前記内部ケーシングに係合
    固定させるノズル支持金具と、前記ダイヤフラム外輪に前記ノズル支持金具を固定する取
    付部材とを備え、前記ノズル支持金具には前記ダイヤフラム外輪の位置調整を行うための
    位置調整部材が装着され、かつ、前記ダイヤフラム外輪の前記タービン軸方向下流に向か
    う軸垂直面に形成され前記ノズル支持部より上流側に位置するノズル側蒸気シール面と、
    前記内部ケーシングのタービン軸方向上流に向かう軸垂直面に形成され前記ノズル側蒸気
    シール面と密着する内部ケーシング側蒸気シール面とを備えたことを特徴とする蒸気ター
    ビンノズル支持装置
  4. 前記ノズル側蒸気シール面と前記内部ケーシング側蒸気シール面との接触面圧を調整す
    るための接触面圧調整部材を設けたことを特徴とする請求項記載の蒸気タービンノズル
    支持装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか一記載の蒸気タービンノズル支持装置を備えたことを特徴
    とする蒸気タービン。
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