JPH0713881A - 通信処理装置 - Google Patents

通信処理装置

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JPH0713881A
JPH0713881A JP5182059A JP18205993A JPH0713881A JP H0713881 A JPH0713881 A JP H0713881A JP 5182059 A JP5182059 A JP 5182059A JP 18205993 A JP18205993 A JP 18205993A JP H0713881 A JPH0713881 A JP H0713881A
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dma
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Withdrawn
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JP5182059A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Horikawa
明美 堀川
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、DMA転送における受信側
バッファメモリの記憶容量の最適化を図るための技術を
提供することにある。 【構成】 受信エラー発生を検出するためのコンパレー
タ121と、このエラー検出結果に基づいて、DMA転
送制御のための複数のレジスタの保持内容を初期値に戻
すことによって受信データの上書きを可能とするための
エラー異常処理制御部17とを設け、プロトコルで使用
する最大長に応じたバッファメモリの適用を可能とし、
DMA転送における受信側バッファメモリの記憶容量の
最適化を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信処理装置、さらに
はDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)を行うため
のデータ転送制御技術に関し、例えばHDLC(ハイレ
ベル・データ・リンク・コントロール)などのプロトコ
ルを有するNPU(ネットワーク・プロセッシング・ユ
ニット)に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】データリンク層プロトコルとしてHDL
C手順などに準拠して情報をビットシリアルにやりとり
する場合には、SCI(シリアル・コミュニケーション
・インタフェース)コントローラがフレームと呼ばれる
単位でデータの送受信を行う。送受信されたデータは、
上位プロセッサの処理に委ねられるが、SCIコントロ
ーラによるデータの送受信と上位プロセッサによるデー
タ処理とは通常非同期で行われるため、送受信データは
一旦データバッファに格納される。このような場合に、
SCIコントローラが受信したデータをフレームのよう
なブロック単位でデータバッファに転送したり、転送す
べきデータをブロック単位でデータバッファからSCI
コントローラに転送したりするとき、DMAコントロー
ラが利用される。また、マルチプロトコルシリアルコミ
ニュケーションインタフェース(MSCI)は、LSI
内部でDMACと接続され、フレーム単位の高速なシン
グルアドレスDMA転送(チェインブロック転送)を実
行することができる。シングルアドレス転送とは、転送
先とDMACが信号線によるハンドシェイクにより直接
転送するものであり、一旦DMAC内部のレジスタに転
送データを格納するデュアルアドレス転送と区別されて
いる。
【0003】尚、データ通信用のDMAコントローラに
ついて記載された文献の例としては昭和63年7月に株
式会社日立製作所から発行された「HD64180S、
NPUハードウェアマニュアル」第376頁から第40
0頁がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】端末間で転送する最大
データ長は、使用するプロトコルにより事前に決定され
るが、雑音や、誤った処理、あるいは誤ったバス接続に
よる他マシンのフレーム受信に起因して、規定よりも長
いデータを受信する場合がある。そのような異常データ
は、無効フレームとされ、プロトコル処理により廃棄さ
れる。このため従来技術に従って受信処理を行う場合、
プロトコル処理で使用する最大データ長分のバッファが
複数用意されている場合でも、それ以上のデータが送ら
れる場合を想定しなくてはならない。また、チェインブ
ロック転送モードの場合、エラーディスクリプタアドレ
スレジスタを使うことによって、データの上書きが阻止
されているが、これらの事象の発生は、割り込みにより
NPUに通知されるため、NPUでのソフトウェア処理
が不可欠となる。しかし、設けられたバッファの全てが
無効フレームに占有される場合もあり得るため、フレー
ムの終了を検出するまで、カレントディスクリプタアド
レスレジスタの更新を停止させ、終了検出後に、ソフト
ウェアによる解析処理でバッファメモリを解放してエラ
ーディスクリプタアドレスレジスタを更新させるなど、
その処理は複雑化する傾向にある。また、上記現象の発
生を少なくするために、正常受信の場合に必要とされる
容量を越えるバッファメモリを設けることで対処する場
合もあるが、そのように大きなバッファメモリを設ける
ことは、システムの小型化を阻害する。
【0005】本発明の目的は、DMA転送における受信
側バッファメモリの記憶容量の最適化を図るための技術
を提供することにある。
【0006】本発明の上記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0008】すなわち、DMA転送制御のための情報を
保持するための複数のレジスタと、この複数のレジスタ
の保持情報に基づいてメモリへのDMA転送を制御する
ためのDMA実行制御手段とを含んで通信処理装置が構
成されるとき、受信エラー発生を検出するための検出手
段と、このエラー検出結果に基づいて、上記複数のレジ
スタの保持内容を初期値に戻すことによって受信データ
の上書きを可能とするためのエラー異常処理制御手段と
を設ける。
【0009】また、DMA転送制御のための情報を保持
するための複数のレジスタと、この複数のレジスタの保
持情報に基づいてメモリへのDMA転送を制御するため
のDMA実行制御手段とを含んで通信処理装置が構成さ
れるとき、受信エラー発生を検出するための検出手段
と、このエラー検出結果に基づいて、上記DMA実行制
御手段による上記メモリへのDMA転送を中止するため
のエラー異常処理制御手段とを設ける。
【0010】さらに、DMA転送先アドレスを保持する
ための第1レジスタと、DMA転送のバイト数を保持す
るための第2レジスタと、この第1レジスタ及び第2レ
ジスタの保持情報に基づいてメモリへのDMA転送を制
御するためのDMA実行制御手段とを含んで通信処理装
置が構成されるとき、受信エラー発生を検出するための
検出手段と、このエラー検出結果に基づいて、上記第1
レジスタ及び第2レジスタの保持内容を初期値に戻すこ
とによって受信データの上書きを可能とするためのエラ
ー異常処理制御手段とを設ける。このとき、上記エラー
異常処理制御手段は、DMA転送におけるフレーム終了
が検出された後に上記第1レジスタ及び第2レジスタを
再設定するように構成することができる。
【0011】
【作用】上記した手段によれば、上記エラー異常処理制
御手段は、受信エラーが検出された場合に、上記第1レ
ジスタ及び第2レジスタなどの複数のレジスタの保持内
容を初期値に戻すことによって、エラーにかかわる受信
データの上書きを可能とする。このことが、DMA転送
におけるバッファメモリの記憶容量の最適化を達成する
とともに、無効フレームのバッファメモリ占有の防止を
達成する。
【0012】また、上記DMA実行制御手段による上記
メモリへのDMA転送を中止することは、DMA転送に
おけるバッファメモリの記憶容量の最適化を達成すると
ともに、無効フレームのバッファメモリ占有の防止を達
成する。
【0013】
【実施例】図5には本発明の一実施例に係るNPU(ネ
ットワーク・プロセッシング・ユニット)が示される。
【0014】同図に示されるNPU1は、特に制限され
ないが、公知の半導体集積回路製造技術により、シリコ
ンなどの一つの半導体基板に形成される。
【0015】NPU1は、特に制限されないが、その全
体の制御を司るCPU2を中心に、割込み処理部(IN
T)30、メモリマネージメントユニット(以下単にM
MUとも記す)3、バスコントローラ4、DMAC5、
MSCI(マルチプロトコルシリアルコミュニケーショ
ンインタフェース)6、ASCI(調歩同期式シリアル
コミュニケーションインタフェース)7、タイマ8、そ
してリフレッシュコントローラ9などを含み、それらは
内部データバス10、内部アドレスバス11、及び内部
コントロールバス12に共通接続されている。上記内部
データバス10及び内部アドレスバス11はそれぞれ双
方向型のデータ入出力バッファ13,アドレス入出力バ
ッファ14を介して外部とインタフェース可能にされて
いる。
【0016】上記割込み処理部30は、CPU2に対す
る割込み処理を行う。特に制限されないが、割込み信号
には、外部からの割込みと、内部割込みが含まれる。例
えば、外部からの割込み信号として、NMI(Non
Maskable Interrupt)、INT0
(Maskable Interrupt Level
0)、INT1(Maskable Interrup
t Level 1)、INT2(Maskable
Interrupt Level 2)が挙げられ、ま
た、内部割込み信号として、TRAP(未定義オペコー
ドトラップ)、タイマ0、タイマ1、DMAチャネル
0、DMAチャネル1、CSI/0、ASCIチャネル
0、ASCIチャネル1が挙げられる。これら複数の割
込み信号のうち、TRAP,NMI,モード1のINT
0などは固定アドレスから処理されるが、その他の割込
み信号については、ベクタジャンプ方式により処理され
るようになっている。
【0017】上記MSCI6は、特に制限されないが、
全二重1チャンネルを内蔵し、調歩同期,バイシンクな
どのバイト同期、そしてHDLC(ハイレベルデータリ
ンクコントロール)系のビット同期を選択可能になって
おり、送信データTXDM,受信データRXDM、送信
クロックTXCM,並びに受信クロックRXCMを外部
とやりとりする。上記ASCI7は全二重1チャンネル
を内蔵し、調歩同期又はクロック同期を選択可能になっ
ており、送信データTXDA,受信データRXDA、送
信クロックTXCA,並びに受信クロックRXCAを外
部とやりとりする。上記MSCI6,ASCI7はそれ
ぞれ送受信データの並直変換や送受信のクロック同期制
御、そしてエラー検出などを行い、上位プロトコル処理
は上記CPU2によって行うことができる。このMSC
I6,ASCI7のそれぞれには、送信データを格納す
るトランスミットデータレジスタや、受信データを格納
するレシーブデータレジスタ、そしてステータスレジス
タ並びにコントロールレジスタなどのI/Oレジスタ群
が含まれている。
【0018】上記DMAC5は、特に制限されないが、
2チャンネルを内蔵し、転送要求信号に応じてメモリを
アドレシングすると同時にその転送要求信号に応ずるI
/Oデバイスを選択してデータ転送を行うシングルアド
レシングモードや、リードサイクルを起動してメモリと
メモリとの間でのデータ転送を行うデュアルアドレシン
グモード、さらにはメモリと上記MSCI6との間のチ
ェインブロック転送モードなどをサポートする。このD
MAC5には、後述するように各種レジスタが設けられ
る。尚、DMAC5はそれぞれのチャンネルに対応して
転送要求信号DREQ0,DREQ1が入力されると共
に、転送終了信号TEND0,TEND1を出力する。
【0019】上記タイマ8は、特に制限されないが、2
チャンネルを内蔵し、リロード方式カウンタや、外部イ
ベントのカウンタ機能などを有し、外部クロックやトリ
ガ信号TIN0,TIN1が外部から与えられ、これに応
じたタイマ出力TOUT0,TOUT1を得る。このタイ
マ8には、計数初期値などが設定されるタイマデータレ
ジスタやそのタイマデータレジスタにリロードすべきデ
ータが設定されるタイマリロードレジスタ、そしてコン
トロールレジスタなどのI/Oレジスタ群が含まれてい
る。
【0020】上記リフレッシュコントローラ9は、特に
制限されないが、DRAM(ダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリ)をリフレッシュするためのDRAM
アクセス制御機能を有し、リフレッシュサイクルの挿入
の有無やリフレッシュサイクル間の間隔、そしてリフレ
ッシュサイクルの長さなどを指定するためのI/Oレジ
スタ群を含む。
【0021】上記バスコントローラ4は、各種バス制御
信号を外部とやりとりし、例えばリフレッシュ信号RE
Fを出力し、外部からチップセレクト信号CSが入力さ
れ、リード信号RD及びライト信号Wが入出力され、そ
してバス権要求信号BREQ及びバス権承認信号BAC
Kなどが入出力される。
【0022】図1には上記DMAC5の構成例が示され
る。
【0023】図1に示されるDMAC5は、特に制限さ
れないが、内部レジスタ群110、レジスタ値の演算を
行う処理部120、その処理結果が格納されるステータ
スレジスタ群130、割り込み・優先制御のためのリク
エスト・プライオリティ・コントローラ16、エラーを
生じた場合の処理を制御するためのエラー異常処理制御
部17、DMA転送の実行を制御するためのDMA実行
制御部140を含んで成る。
【0024】上記内部レジスタ群110には、図2に示
されるように、転送先アドレスレジスタ(DARと略記
する)111、転送元アドレスレジスタ(SARと略記
する)112、カレントディスクリプタアドレスレジス
タ(CDAと略記する)113、エラーディスクリプタ
アドレスレジスタ(EDAと略記する)114、バッフ
ァ長レジスタ(BFLと略記する)115、バイトカウ
ントレジスタ(BCRと略記する)116、リロードア
ドレスレジスタ(RARと略記する)117が含まれ
る。また、上記ステータスレジスタ130には、図2に
示されるように、フレーム終了割込みレジスタ(FCT
と略記する)131、DMAステータスレジスタ(DS
Rと略記する)132、DMAモードレジスタ(DMR
と略記する)133が含まれる。さらに、上記処理部1
20には、レジスタ値を比較するためのコンパレータ1
21やレジスタ値を更新するためのインクリメンタ・デ
クリメンタ122が含まれる。
【0025】フレームに異常があった場合、従来の方式
ではエラー情報を保持し、メモリに格納することで通知
してきたが、本実施例では、エラー異常処理制御部17
において、フレーム廃棄に至るフレーム受信情報を保持
し、フレーム終了検出後にDMA実行制御部140に対
して初期値再設定を要求するようにしている。また、そ
の初期値データを格納するため、RAR117が設けら
れている。
【0026】次に、DMAC5とMSCI6とが連動し
て受信データを外部バッファメモリへ転送する場合につ
いて説明する。
【0027】先ずMSCI6がデータを受信すると、要
求信号によりDMAC5に転送を促す。この要求信号
は、セレクタ15を介してリクエスト・プライオリティ
・コントローラ16に入力される。優先処理を経てDM
A実行制御14に起動がかかると、DMA実行制御14
は、コンパレータ121での比較においてBFL115
の保持値と、BCR116の保持値とを比較し、それら
が一致していなければ、ハードウェア(マイクロコー
ド)により、DAR111の転送先アドレスをアドレス
バスに出力して、DMA転送要求先にデータバスへの出
力を許可し、データ転送を実現する。データ転送後に、
DAR111が、インクリメンタ/デクリメンタ122
により、インクリメント(又はデクリメント)され、B
CR116の保持内容が更新される。
【0028】尚、転送要求時にBFL115とBCR1
16が一致した場合には、DMA実行制御14は、割り
込み通知の他、チェインブロック転送のようにCDA1
13を更新した後、その指し示すディスクリプタ値に予
め設定された転送先アドレス、バッファ長等がそれぞれ
DAR111、BFL115に代入され、BCR11
6、DSR132がクリアされる場合がある。
【0029】雑音や、誤った処理などに起因するバッフ
ァオーバーフローは、転送要求発生時に、BFL115
内の受信バッファ長とBCR116内の転送バイト数と
をコンパレータ121で比較することによって検出し、
それを、DMA実行制御部140で判別することによっ
て可能とされる。オーバーフローが検出された場合、D
MA実行制御部140はエラー異常制御部17に対して
その旨を通知する。すると、エラー異常制御部17の制
御により、通常転送制御に代わるフレーム廃棄処理が起
動される。実際には、RAR117に保持されているリ
ロードアドレスをAR111に転送し、BCR116お
よびDSR132をクリアすることで廃棄処理が実現さ
れる。また、オーバーフローの発生情報は、エラー異常
処理制御部17内部に保持される。このように初期状態
に戻されたことにより、続くフレームのデータ転送は、
通常処理として実行され、バッファメモリにはデータが
オーバーライトされて行く。この動作はオーバーフロー
発生毎に何度でも繰り返されるから、切断処理などによ
る長時間のバースト処理でも対応できる。最終的にフレ
ームの終了が検出されると、DMA実行制御14は、エ
ラー異常処理部17に保持されるオーバーフロー発生情
報を参照する。もし、オーバーフローが発生していなけ
れば、割り込み処理による通知、あるいはチェインブロ
ック転送値の更新が実行されるが、オーバーフロー発生
が判明した場合には、フレーム廃棄処理が実行され、加
えてオーバーフロー発生情報がクリアされる。
【0030】このように本実施例では、単一ブロック転
送において、受信処理のオーバーフロー発生が検出され
た場合において、転送先アドレスを初期値に戻して受信
フレームを上書きすることにより、バッファの有効利用
を図るようにしている。従って、本実施例においてバッ
ファメモリのサイズは、プロトコルで使用する最大長に
応じたもので十分とされ、必要以上に長いフレーム受信
を意識して大きなバッファメモリを設ける必要はない。
【0031】次に、チェインブロック転送の場合につい
て説明する。
【0032】チェインブロック転送モードは、フレーム
を区切りとしたシングルアドレス方式で、バッファメモ
リとMSCI6との間の転送が行われる。MSCI6の
ビット同期モードにおいて、1メモリ・リード・サイク
ル、又は1メモリ・ライト・サイクルで、1バイトのデ
ータ転送が行われ、単一フレーム又は複数フレーム転送
後に、DMA初期状態に移行される。このチェインブロ
ック転送においては、図6に示されるように、NPU1
の外部に配置されたメモリ60上に、フレーム格納用の
バッファBUF1〜BUF8と、ディスクリプタDSK
1〜DSK8が形成される。バッファBUF1〜BUF
8は、任意の数だけ設けることができ、それらが、デス
クリプタによってチェイン状に結合される。ディスクリ
プタDSK1〜DSK8には、各々のバッファのスター
トアドレスと、次のディスクリプタのスタートアドレス
とが設定される。かかる構成において、MSCIからメ
モリへの転送においては、DMA所定のレジスタ設定後
に、順次バッファ内にデータが書込まれる。そのような
チェィンブロック転送の場合において、フレーム終了を
検出するまではCDA113を更新せず、CDA113
の指している設定値をもう一度設定して対処する。そし
て、DMAがフレーム終了を検出した場合において、も
しオーバーフローが発生していたならば、フレーム最初
のデータを受信する前の状態に再設定することで実現で
きる。この再設定の初期値は、CDA113の切換え時
に、RAR117に記憶される。あるいはディスクリプ
タを直接参照して得るようにしてもよい。
【0033】尚、オーバーフロー以外でも、廃棄に至る
エラーの場合には、同様に対処することができる。
【0034】上記実施例によれば以下の作用効果が得ら
れる。
【0035】(1)バッファの容量を越えてデータ受信
要求が発生した場合には、DAR111,BCR116
の保持内容が、転送前の初期値に戻されることにより、
受信データの上書きが実行され、さらにフレーム終了検
出時に上記DAR111,BCR116が再度設定され
ることで、無効フレームの廃棄が実現される。つまり、
プロトコル処理で廃棄する無効フレームをバッファメモ
リ内に保持することなく、記憶領域を有効に利用するこ
とが可能となる。プロトコルで使用する最大長に応じた
バッファメモリを用意すれば足りるから、必要以上に長
いフレーム受信を意識して大きなバッファメモリを設け
る必要がない。
【0036】(2)また、NPU1に対して無効フレー
ムの受信を通知せずに、正しいフレームのみ通知するこ
とで、NPU1による無駄な受信解析処理が省ける。以
上により、1フレーム1バッファの対応ができるため、
フレームの最後を検出するまでのソフトウェアによる特
別処理、さらにはEDA114を更新させるなど、複雑
な制御が不要とされる。
【0037】(3)以上のことから、DMA転送に関す
る処理の高速化が図れ、NPU1で実行されるべきプロ
グラムも比較的容易にできる。
【0038】次に、本発明の別の実施例について説明す
る。
【0039】DMA制御において、バッファメモリへの
転送を行わないように制御することで、上記実施例と同
様の効果を得ることができ、その場合の実施例を以下に
説明する。
【0040】図3には正常受信時の転送サイクルが、ま
た、図4にはエラーを生じた場合の転送サイクルが示さ
れる。
【0041】図3に示されるように、正常受信の場合に
は、先ず、メモリアドレッシングとI/Oデバイスのセ
ットが行われる(ステップST1)。このセットには、
特に制限されないが、内部アドレスバス11にアドレス
を出力し、当該アドレスの有効性を示すアドレスストロ
ーブ信号をアサートし、さらに書込み制御信号としての
ライト信号をアサートし、しかる後にDMA転送要求元
に対して応答信号をアサートする処理が含まれる。
【0042】上記ステップST1のセットが完了された
後に、データバスに対してデータの出力が行われ(ステ
ップST2)、データの有効性を示すデータ確定信号が
アサートされると(ステップST3)、当該データがバ
ッファメモリ60に受領される(ステップST4)。こ
のデータの受領は、上記アドレスをデコードし、それに
対応するエリアに、転送されたデータを取込む処理が含
まれる。このデータ取込みにおいて、当該取込状態を示
すデータ取込信号がアサートされる。
【0043】上記データ取込みの完了によって、データ
転送が終了される(ステップST5)。その場合、転送
終了を意味するための転送終了信号がアサートされ、上
記データ確定信号がネゲートされる。しかる後に、上記
アドレスストローブ信号、応答信号、転送終了信号がネ
ゲートされる。
【0044】DMA転送の一つのサイクルは、データ取
込信号がネゲートされることによって終了され(ステッ
プST6)、次のサイクルへ移行される。
【0045】コンパレータ121の出力に基づいて、オ
ーバーフローなどのエラーが検出された場合、図1のエ
ラー異常処理制御部17において、メモリへのデータ書
込みが中止されることによって、メモリの有効利用を図
るようにしている。すなわち、図4に示されるように、
メモリのアドレッシングとI/Oデバイスのセットが行
われ(ステップST11)、データバスへのデータ出力
の後に(ステップST12)、転送終了とされ(ステッ
プST13)、図3でのステップST3や、ステップS
T4のデータ受領が省略される。実際には、オーバーフ
ローなどのエラーが検出された場合、それがエラー異常
処理制御部17に通知され、このエラー異常処理制御部
17において、幾つかのエラー要因からフレーム廃棄に
至るものが選択され、メモリ60への転送を行わないよ
うに、DMA実行制御部140での処理の内容が変更さ
れる。そのような処理内容の変更処理はエラー異常処理
制御部17で行うことができる。DMA実行制御部14
0では、上記処理内容の変更要求があると、フレーム終
了を検出するまでの間、図4に示されるように、メモリ
60への書込みが行われない実行サイクルが実現され
る。尚、オーバーフローなどのエラーの検出は、上記実
施例の場合と同様に、図1に示されるBFL115内の
受信バッファ長とBCR116内の転送バイト数とをコ
ンパレータ121で比較することによって検出し、それ
を、DMA実行制御部140で判別することによって可
能とされる。
【0046】このように本実施例においても、エラーを
生じた場合にメモリ60へのデータ書込みが行われない
ことから、必要以上に長いフレーム受信を意識して大き
なバッファを設ける必要がなく、上記実施例の場合と同
様の効果を得ることができるとともに、転送速度の高速
化を図ることができる。
【0047】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0048】例えば、上記実施例では説明の便宜上、D
MA実行制御部140とエラー異常処理制御部17とを
別ブロックとして説明したが、エラー異常処理制御部1
7の機能をDMA実行制御部140に含めることは、も
ちろん可能である。尚、上記実施例ではオーバーフロー
の場合の無効フレーム廃棄について説明したが、CRC
エラーなどでも同様に実行することによって、無効フレ
ーム処理の負荷を軽減することができる。
【0049】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるNPU
に適用した場合について説明したが、本発明はそれに限
定されず、通信制御のための各種処理装置に広く適用す
ることができる。
【0050】本発明は、少なくともDMA転送を制御す
ることを条件に適用することができる。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0052】すなわち、受信エラーが検出された場合
に、複数のレジスタの保持内容が初期値に戻されること
によって、エラーにかかる受信データの上書きが可能と
されるので、プロトコルで使用する最大長に応じたバッ
ファメモリを用意すれば足り、必要以上に長いフレーム
受信を意識して大きなバッファメモリを設ける必要がな
いから、DMA転送における受信側バッファメモリの記
憶容量の最適化を図ることができる。
【0053】また、受信エラーが検出された場合に、D
MA実行制御手段による上記メモリへのDMA転送を中
止することにより、上記の場合と同様に、プロトコルで
使用する最大長に応じたバッファメモリを用意すれば足
り、必要以上に長いフレーム受信を意識して大きなバッ
ファメモリを設ける必要がないから、DMA転送におけ
るバッファメモリの記憶容量の最適化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるDMACの内部構成ブ
ロック図である。
【図2】上記DMACの主要部の構成ブロック図であ
る。
【図3】DMA転送における正常受信時の転送サイクル
の説明図である。
【図4】DMA転送においてエラーを生じた場合の転送
サイクルの説明図である。
【図5】上記DMACを含むNPUの全体的な構成ブロ
ック図である。
【図6】DMA転送におけるチェインブロック転送モー
ドの説明図である。
【符号の説明】
1 NPU 2 CPU 3 MMU 4 バスコントローラ 5 DMAC 6 MSCI 7 ASCI 8 タイマ 9 リフレッシュコントローラ 10 内部データバス 11 内部アドレスバス 12 内部コントロールバス 13 データ入出力バッファ 14 アドレス入出力バッファ 15 セレクタ 16 リクエスト・プライオリティ・コントローラ 17 エラー異常処理制御部 60 メモリ 110 内部レジスタ群 111 転送先アドレスレジスタ(DAR) 112 転送元アドレスレジスタ(SAR) 113 カレントディスクリプタアドレスレジスタ(C
DA) 114 エラーディスクリプタアドレスレジスタ(ED
A) 115 バッファ長レジスタ(BFL) 116 バイトカウンタレジスタ(BCR) 117 リロードアドレスレジスタ(RAR) 131 フレーム終了割込みレジスタ(FCT) 132 DMAステータスレジスタ(DSR) 133 DMAモードレジスタ(DMR) 140 DMA実行制御部 DSK1〜DSK8 ディスクリプタ BUF1〜BUF8 フレーム格納用のバッファ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DMA転送制御のための情報を保持する
    ための複数のレジスタと、この複数のレジスタの保持情
    報に基づいてメモリへのDMA転送を制御するためのD
    MA実行制御手段とを含む通信処理装置において、受信
    エラー発生を検出するための検出手段と、このエラー検
    出結果に基づいて、上記複数のレジスタの保持内容を初
    期値に戻すことによって受信データの上書きを可能とす
    るためのエラー異常処理制御手段とを含むことを特徴と
    する通信処理装置。
  2. 【請求項2】 DMA転送制御のための情報を保持する
    ための複数のレジスタと、この複数のレジスタの保持情
    報に基づいてメモリへのDMA転送を制御するためのD
    MA実行制御手段とを含む通信処理装置において、受信
    エラー発生を検出するための検出手段と、このエラー検
    出結果に基づいて、DMA実行制御手段による上記メモ
    リへのDMA転送を中止するためのエラー異常処理制御
    手段とを含むことを特徴とする通信処理装置。
  3. 【請求項3】 DMA転送先アドレスを保持するための
    第1レジスタと、DMA転送のバイト数を保持するため
    の第2レジスタと、この第1レジスタ及び第2レジスタ
    の保持情報に基づいてメモリへのDMA転送を制御する
    ためのDMA実行制御手段とを含む通信処理装置におい
    て、受信エラー発生を検出するための検出手段と、この
    エラー検出結果に基づいて、上記第1レジスタ及び第2
    レジスタの保持内容を初期値に戻すことによって受信デ
    ータの上書きを可能とするためのエラー異常処理制御手
    段とを含むことを特徴とする通信処理装置。
  4. 【請求項4】 上記エラー異常処理制御手段は、DMA
    転送におけるフレーム終了が検出された後に上記第1レ
    ジスタ及び第2レジスタを再設定するように構成された
    請求項3記載の通信処理装置。
  5. 【請求項5】 上記第1レジスタの保持内容を初期値に
    戻すためのリロードアドレスを保持するための第3レジ
    スタを含み、この第3レジスタの保持内容が上記第1レ
    ジスタに転送されるように構成された請求項3又は4記
    載の通信処理装置。
JP5182059A 1993-06-28 1993-06-28 通信処理装置 Withdrawn JPH0713881A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008512943A (ja) * 2004-09-08 2008-04-24 フィッシャー−ローズマウント システムズ, インコーポレイテッド データキューから部分的に受信されたメッセージの破棄
JP2011145770A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Nec Access Technica Ltd ビデオフレームdma制御システム

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