JPH07137561A - 車間距離制御装置 - Google Patents

車間距離制御装置

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JPH07137561A
JPH07137561A JP6065281A JP6528194A JPH07137561A JP H07137561 A JPH07137561 A JP H07137561A JP 6065281 A JP6065281 A JP 6065281A JP 6528194 A JP6528194 A JP 6528194A JP H07137561 A JPH07137561 A JP H07137561A
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vehicle distance
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distance
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Tsukasa Abe
司 安部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は先行車に自動追従走行すべくブレー
キ機構及びスロットル機構を制御して車間距離を目標車
間距離に整合させる車間距離制御装置に関し、発進開始
時期及び減速開始時期を通常の運転感覚に適合させるこ
とを目的とする。 【構成】 車間距離センサの検出結果より車間距離≦1
0mが判別された場合は無条件にブレーキ機構を作動さ
せる(ステップ810,830)。15m≦車間距離の
場合は車間距離を短縮すべくスロットル機構を制御する
(ステップ820,840)。10m<車間距離15m
の場合は車間距離の変化傾向を検出し、所定値を越えて
伸長している場合はスロットル機構を制御し(ステップ
850)、所定値を越えて短縮している場合はブレーキ
機構を制御し(ステップ830)、変化量が少ない場合
には現状を保持する(ステップ870)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車間距離制御装置に係
り、特に前走車との車間距離を目標車間距離に整合させ
るべくブレーキ機構及びスロットル機構を制御して、車
両を前走車に追走させる車間距離制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開昭62−2895
0号公報に開示されるように、先行車と自車との車間距
離を検出し、その距離を基準に車両の走行状態を制御し
て車両を先行車に追走させる装置が知られている。
【0003】この装置は、車両前方を監視する車間距離
センサを備えると共に、ブレーキ機構及び内燃機関のス
ロットル機構を電子制御し得る機構を備えており、車間
距離センサによって検出した現実の車間距離が所定の設
定車間距離より長い場合には加速、短い場合には減速さ
せることにより、常に適当な車間距離を維持しようとす
るものである。
【0004】ここで、上記従来の装置は、設定車間距離
を10mに設定しており、車間距離が10m以下となる
と減速制御が実行され、また車間距離が10mを越える
場合は、加速制御の実行が開始され、例えば渋滞時にお
いて先行車が発進・停車を繰り返すような状況において
は、先行車に追走して車速に関する自動操縦が実現され
ることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、渋滞時等にお
いて先行車に追走する場合、自車の加速は先行車の発進
後比較的車間距離が短い時点で開始し、一方自車の減速
は、先行車との車間距離の短縮が認識される限りにおい
て比較的車間距離が長い時点で開始するのが通常であ
る。
【0006】従って、上述の如く先行車と自車との車間
距離を基準に加減速制御を実行し、それにより車速に関
する自動操縦を実現する構成においては、先行車に追走
した発進は比較的車間距離が短い時点で、また、その減
速は比較的車間距離が長い時点でそれぞれ開始すること
が、運転者本来の運転感覚との整合を図るうえで望まし
い。
【0007】この点で、上述の如く車間距離が設定車間
距離に達しているか否かにより減速制御と加速制御とを
択一的に実行する上記従来の装置は、必ずしも運転者の
運転感覚に適合した自動操縦を実現できるものではない
という問題を有していた。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ブレーキ機構を制御して制動力を発揮させる領
域と、スロットル機構を制御して駆動力を発揮させる領
域とをオーバーラップさせると共に、車間距離がオーバ
ーラップ領域となった場合は、車間距離の変化傾向に基
づいて実行すべき制御の内容を決定することとして上記
の課題を解決する車間距離制御装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は、上記の目的を達
成する車間距離制御装置の原理構成図を示す。すなわち
上記の目的は、図1に示すように、先行車と自車との車
間距離を検出する車間距離検出手段M1と、単位時間当
たりの車間距離の変化量を検出する車間距離変化量検出
M2とを備え、所定の目標車間距離を実現すべくブレー
キ機構M3及びスロットル機構M4を制御する車間距離
制御装置において、車間距離が第1の設定距離以下のと
きに、前記ブレーキ機構M3を制御して車両の減速制御
を行う第1の制御手段M5と、車間距離が前記第1の設
定距離より大きい第2の設定距離以上のときに、前記ス
ロットル機構M4を制御して車両の加速制御を行う第2
の制御手段M6と、車間距離が前記第1の設定距離と前
記第2の設定距離との間であるときに、車間距離の変化
量に基づいて前記ブレーキ機構M3及び前記スロットル
機構M4を制御して、車両の減速制御、加速制御、若し
くは定速走行制御を選択的に行う第3の制御手段M7と
を備える車間距離制御装置により達成される。
【0010】また、上記構成の車間距離制御装置におい
て、前記車間距離検出手段M1が先行車認識不能となっ
たときに、車両が減速制御中であったかを判定する不能
モード判定手段M8と、該不能モード判定手段M8によ
り、先行車の認識が不能となったときに車両が減速制御
中であったことが判定された場合に、認識不能となる直
前の車間距離、及び車間距離変化量に基づいて、認識不
能となった後の車間距離を推定する車間距離推定手段M
9と、該車間距離推定手段M9の推定結果に基づいて車
両に発生させるべき減速度を制御する減速度制御手段M
10とを備える車間距離制御装置も有効である。
【0011】
【作用】本発明に係る車間距離制御装置の第1の態様に
おいて、前記第3の制御手段は、前記車間距離検出手段
M1によって検出される車間距離が前記第1の設定車間
距離と前記第2の設定車間距離との間である場合、前記
車間距離変化量検出手段M2が検出する先行車と自車と
の車間距離変化量に基づいて前記ブレーキ機構M3、及
び前記スロットル機構M3を制御し、加減速制御又は定
速走行制御を適宜使い分ける。 従って、先行車への追
走中、先行車の加速に伴い車間距離が所定の離間傾向と
なった場合は、その車間距離が前記第1の設定車間距離
を越えた時点で前記第3の制御手段M7による加速制御
が実行される。そして、更に車間距離が離れて前記第2
の設定車間距離以上となった場合は、以後前記第2の制
御手段M6により加速制御が維持される。
【0012】一方、先行車が減速を開始し、車間距離が
所定の短縮傾向となった場合は、その車間距離が前記第
2の車間距離未満となった時点で前記第3の制御手段M
7により減速制御が実行される。そして、更に車間距離
が短縮して前記第1の設定車間距離以下となった場合
は、以後前記第1の制御手段M1により減速制御が維持
される。
【0013】更に、車間距離の変化が比較的緩やかであ
る場合は、前記第1の設定車間距離と前記第2の設定車
間距離との中間において、前記第3の制御手段により定
速走行制御が実行される。
【0014】また、本発明に係る車間距離制御装置の第
2の態様において、前記車間距離検出手段M1が先行車
を認識することができない状況となった場合は、その際
車両が減速制御中であったか否かが前記不能モード判定
手段M8により判定される。
【0015】ここで、車両が減速状態でなければ、前記
車間距離検出手段M1が先行車認識不能状態となる直前
に十分な車間距離が確保されていたと判断できる。一
方、車両が減速状態であった場合は、先行車の認識が不
能となった後も減速制御を続行すべきである。
【0016】これに対して、前記車間距離検出手段M1
が先行車認識不能状態に陥ったとき車両は減速制御中で
あったと判定された場合は、以後前記車間距離推定手段
M9によりその後の車間距離が推定され、その推定車間
距離に応じて前記減速度制御手段M10によって前記ブ
レーキ機構M3が制御される。
【0017】この際、前記車間距離推定手段M9は、前
記車間距離検出手段M1が先行車検出不能状態となった
後、時間経過と共に車間距離が短縮していると推定し、
前記減速度制御手段M10も、そのような車間距離の変
化に応じて前記ブレーキ機構M3を制御する。
【0018】
【実施例】図2は、本発明の一実施例である車間距離制
御装置の全体構成図を示す。同図に示す装置は、通常の
ブレーキ操作及びスロットル操作で車速を制御する機構
に加えて、適当な車間距離を保って先行車に追走する機
能を渋滞モードとして備えると共に、身体障害者等が僅
かな力で、かつ容易な操作で車速を制御し得る機能をフ
レンドマチックモード(FMモード)として兼備するも
のである。
【0019】すなわち、同図に示す装置は、渋滞モード
が選択された際に車間距離制御装置としての特徴的な動
作を示すものである。以下、その構成について詳細に説
明する。
【0020】図2中、電子制御装置(制御ECU)10
は、マイクロコンピュータを主体として構成され、前記
した車間距離変化量検出手段M2,第1〜第3の制御手
段M5〜M7,不能モード判定手段M8,車間距離推定
手段M9,減速度制御手段M10を実現する本実施例装
置の要部である。
【0021】ここで、制御ECU10には、健常者モー
ド・FMモード切り換え用のモード切替スイッチ11、
車速に応じた周期のパルス信号を発する車速センサ1
2、及び内燃機関の回転数に応じた周期のパルス信号を
発する機関回転数センサ13が接続されている。また、
セットスイッチ14は、上記した渋滞モードを選択する
スイッチであり、操作レバー15はFMモード時に車両
の加減速指示に用いるレバーである。
【0022】図2中FL,FR及びRL,RRはそれぞ
れ車両の左右前輪,左右後輪を示す。これらの各車輪は
それぞれ独立に、油圧により作動して各車輪を制動する
ブレーキ機構16〜19を備えている。尚、これらのブ
レーキ機構16〜19は、供給される油圧に応じた制動
力発揮するように構成されている。
【0023】また、左右前輪FL,FRには、ブレーキ
機構16〜19に実際に供給されている実ブレーキ圧を
検出する油圧センサ20,21が配設されている。そし
て、これらの油圧センサ20,21は、検出した油圧に
対応した信号を制御ECU10に供給している。
【0024】ところで、本実施例の車間距離制御装置は
内燃機関に供給される吸入空気量を制御するスロットル
バルブ22の開度調整を電子制御で行い得ることとして
前記したスロットル機構M4の一部を実現している。符
号40はかかる機構を実現すべく設けた電子制御スロッ
トルを示す。電子制御スロットル40は、直流モータ
(DC−MOTOR)41を駆動源として備え、操作レ
バー15から供給される加減速指示量に応じて制御EC
U10から出力されるスロットル開度信号に基づいて、
スロットルバルブ22の開度調整を行う。
【0025】つまり、スロットルバルブ22はアクセル
ペダル23の他にワイヤ24によっても駆動されるもの
である。ここでワイヤ24の端部は、直流モータ41の
回転が伝達される電磁クラッチ42と連動して回動する
軸43に連結されている。従って、電磁クラッチ42が
直流モータ41とつながっている場合、直流モータ41
が回動すればそれにつれてワイヤ24がスロットルバル
ブ22を開閉させ、スロットルバルブ22の開度が変動
することになる。
【0026】尚、電磁クラッチ42は制御ECU10か
ら供給される制御信号に従って動作し、直流モータ41
とスロットルバルブ22とを切り離し、又は連結する。
つまり、電磁クラッチ42が切れた状態では、もはや直
流モータ41の回転に従ってスロットルバルブ22が開
くことはない。
【0027】また、電子制御スロットル40には、図2
に示すように電磁クラッチ42の回転角に基づいてスロ
ットルバルブ22の実際の開度を検出する開度センサ4
4が組み込まれている。そして、この開度センサ44は
検出したスロットルバルブ22の実開度データを制御E
CU10に送信している。
【0028】一方、図2中符号50は、ブレーキ機構1
6〜19に供給するブレーキ圧の調整を電子制御するこ
とにより前記したブレーキ機構M3の一部を実現する電
子制御ブレーキシステムを示す。以下、電子制御ブレー
キシステム50の構成について説明する。
【0029】図2において符号51は、電子制御ブレー
キシステム50の要部であるブレーキブースタ(制御用
B/B)を示す。この制御用B/B51は、同図に示す
ように負圧室51a,変圧室51b,マスタシリンダ5
1cで構成される。
【0030】負圧室51aはチェック弁52を介して図
示されない内燃機関の吸気管内スロットルバルブ下流に
連通し、内燃機関の運転中は常に吸気負圧(E/Gバキ
ューム)の供給を受ける。尚、チェック弁52は、負圧
室51a側から内燃機関側への流れだけを許容する一方
向弁である。このため、内燃機関の吸気負圧が大気圧付
近にまで昇圧した場合においても、負圧室51a内には
適当な負圧を保持しておくことが可能である。
【0031】一方、変圧室51bは2つの大気導入弁E
ACV1,2及びエアフィルタ53,54を介して大気
と通じていると共に、負圧供給弁EACV3及びチェッ
ク弁52を介して内燃機関の吸気管に連通している。従
って、変圧室51b内の圧力は、大気導入弁EACV
1,2を閉じて負圧導入弁EACV3を開とすれば負圧
室51aの内圧と等圧になり、またEACV1,2を開
けてEACV3を閉とすれば大気圧となる。
【0032】マスタシリンダ51cは、負圧室51aと
変圧室51bとに差圧が生じた場合に、その差圧に応じ
た油圧を各ブレーキ機構16〜19に供給するシリンダ
である。つまり、マスタシリンダ51c内には負圧室5
1aと変圧室51bとを分離するピストンが配設されて
おり、変圧室51b内に大気が導入された場合そのピス
トンには変圧室51bから負圧室51aへ向かう推力が
生ずる。
【0033】そして、その推力がピストンに連結されて
いるプッシュロッドを介して油圧に変換されて、各ブレ
ーキ機構16〜19に昇圧されたブレーキ圧として供給
される。一方、変圧室51b内が負圧に保持されている
場合、マスタシリンダ51c内のピストンには何らの力
も作用しない。このため各ブレーキ機構16〜19には
それらを駆動する程度に高圧のブレーキ圧は供給され
ず、各車輪に制動力が働くことはない。
【0034】ところで、本実施例においては、負圧室5
1aと変圧室51bとは負圧制御弁(VSV)55を介
して連通している。従って、例えば健常者モードが選択
された場合は、VSV55を開弁することにより負圧室
51aの内圧と変圧室51bの内圧とを常に等圧に保持
すれば、制御用B/B51によるブレーキ圧ブースト機
能が作動することがなく、仮に操作レバー15を誤操作
したとしてもそれによってブレーキブースト機能が作動
することはない。
【0035】符号25は、健常者用モードに対応して設
けられたブレーキペダルを示す。このブレーキペダル2
5の踏力はブレーキペダル25用のマスタシリンダ26
で油圧に変換され、電子制御ブレーキシステム50のハ
イセレクト装置56に供給される。ここで、ハイセレク
ト装置56は、2つのマスタシリンダ26及び51cか
ら供給される油圧のうち高い方を各ブレーキ機構16〜
19に伝達する装置である。
【0036】尚、本実施例のブレーキシステムには公知
のアンチロックブレーキシステム(ABS)が組み込ま
れており、ハイセレクト装置56から供給される油圧
は、ABS機構27を介して各ブレーキ機構16〜19
に供給される。
【0037】また、制御ECU10には、ブレーキ機構
16〜19が作動して車両が制動されているときに点灯
するストップランプ(STOPランプ)28、現在のモ
ードが健常者モードであるかFMモードであるかを表示
するモード表示ランプ29、及びセットスイッチ14の
オン・オフ状態、すなわち渋滞モードの選択状況を表示
するセットランプ30が接続されている。これらのラン
プは、運転者に対するインジケータとして機能し、制御
ECU10の状態を運転者等に知らしめるものである。
【0038】更に、本実施例の制御ECU10には、前
記した車間距離検出手段M1に相当する車間距離センサ
60が接続されている。車間距離センサ60は、制御E
CU10に向けて先行車との車間距離データを供給する
ものであり、例えば波動を発してから反射波を受信する
までの時間を計測して車間距離を演算する公知のレーダ
装置、または画像処理機能を備えたCCDカメラ等によ
り構成することができる。
【0039】本実施例の自動車用運転装置は、FMモー
ドが選択されている場合において、渋滞時における運転
者の操作負担を軽減すべく先行車に対して自動追従走行
する点に特徴を有している。以下、制御ECU10がか
かる機能を発揮すべく車間距離センサ60の検出結果に
基づいて実行する処理の内容について詳細に説明する。
【0040】図3は、制御ECU10が実行するメイン
ルーチンのフローチャートを示す。同図に示すように制
御ECU10は、そのメインルーチンが起動されると先
ずステップ100でモード切替スイッチ11がFMモー
ドにセットされているか否かを見る。健常者モードが選
択されている場合は、操作負担の軽減より運転フィーリ
ングを優先して、ブレーキペダル25,アクセルペダル
22の踏力に従って制動力,駆動力を発揮すべく制御E
CU10による補正を実行しないこととしたものであ
る。
【0041】このため、上記ステップ100でFMモー
ドではないと判別された場合は、ステップ200へ進ん
で制御用B/B51の減圧制御を行うべくEACV3,
VSV55を開弁し、続くステップ300で電磁クラッ
チ42の接続を断つ処理を行って今回のルーチンを終了
する。
【0042】この場合、制御ECU10の動作状態に関
わらず変圧室51bの内圧は常に負圧室51aの内圧と
等圧になり、以後制御用B/B51から高圧のブレーキ
圧が供給されることはなく、各ブレーキ機構16〜19
には常にブレーキペダル25の踏力に応じたブレーキ圧
が供給されることになる。また、スロットルバルブ22
についても制御ECU10の動作状態の影響を受けなく
なり、その開度は常にアクセルペダル23の踏み込み量
によって制御され、内燃機関からは常に運転者の操作状
況を反映した駆動力が出力されることになる。
【0043】一方、上記ステップ100においてFMモ
ードが選択されていると判別された場合は、ステップ4
00へ進んでモード表示ランプを点灯させると共に、電
磁クラッチ42を接続して電子制御スロットル40をス
タンバイ状態としてステップ500へ進む。
【0044】ステップ500は、渋滞モードの実行条件
が成立しているか否かを判別するステップである。この
場合、セットスイッチ14により渋滞モードが選択され
ていれば運転者による積極的条件は満たされることにな
るが、本実施例においては高い安全性を確保すべく下記
に示す第1〜第3の条件を消極的条件として課し、これ
らが全て満たされている場合に限って渋滞モードの実行
条件が成立することとしている。
【0045】すなわち、渋滞モードのセットは、車両停
車時にのみ許容することとして、車速が“0”である
こと、ブレーキ圧が所定値KBP以上に保持されている
こと、操作レバー15がニュートラル領域に位置して
いること、を第1の条件としている。
【0046】また、渋滞制御を実行するにあたっては、
車間距離センサ60によって確実に先行車との車間距離
が検出し得ることが必要であることから、車間距離セ
ンサ60の検出可能下限値以上、かつ制動力の要求され
る上限値以下の範囲内に車間距離が現実に検出されてい
ること、車間距離センサ60の検出精度を悪化させる
雨が降っていないこと(具体的には例えばワイパーが作
動していないこと)、を第2の条件としている。
【0047】更に、渋滞モードのセットは、セット直後
の安全性を確保する観点から車両が直進することが担保
されている場合にのみ許容するべきであることから、
ステアリングの切れ角が所定値KST以下であること、
シフト位置がリバース(後退)位置でないこと、方向
指示ランプのスイッチがオフであること、を第3の条件
として設定している。
【0048】ところで、FMモード選択時にこれらの条
件が全て成立し、かつ運転者によってセットスイッチ1
4が渋滞モードに操作されると、渋滞モードの実行条件
が成立して上記ステップ500において条件成立の判定
がなされるが、本実施例においては渋滞モードの続行に
ついても厳密な条件を課して更なる安全性の向上を図っ
ている。
【0049】すなわち、以下に示すキャンセル条件のう
ち何れかが成立すると、その時点で渋滞モードの実行条
件は不成立となる。
【0050】第1には、車両が渋滞を脱したと推定され
る場合である。例えば車速が所定の判定値VMAX を越
える高速領域に達した場合、車間距離が所定の判定距
離K D を越えて伸長し、運転者が操作レバー15又はア
クセルペダル23を操作して駆動力を要求した場合、
先行車に対する相対速度が所定値KDST 以上となった場
合には、もはや渋滞中であると判断することはできず、
これらの場合には渋滞モードの実行条件をキャンセルす
る。尚、上記車間距離についての判定値KD について
は、例えば高速道路走行時には25km/h、一般道走行時
には15km/h等のように実情に合わせて数種の値を適宜
選択的に使用する構成としてもよい。
【0051】また、第2には、運転者が車両を停車させ
ようとする意思を表した場合である。つまり、ブレー
キペダル25又は操作レバー15によって制動力が要求
された場合、より具体的にはストップランプ28の点灯
スイッチがオンとなった場合、パーキングブレーキが
操作された場合は、運転者が車両を停車させる意思を示
したものとして、自動追従走行を解除すべく渋滞モード
の実行条件を解除する。
【0052】更に、渋滞モードによる自動追従走行は、
あくまで車両が直進状態に近いラインで走行している場
合を想定したものであり、駆動力及び制動力のみを対象
とした自動操縦であることに鑑み、直進状態が維持され
なくなった場合にも条件のキャンセルを行う。この条件
には、例えばシフト位置がドライブ(D)レンジ以外
の位置に操作された場合、方向指示ランプのスイッチ
がオンとなった場合、ステアリングの切れ角が所定の
判定値KSTを越えた場合、ステアリングの操舵速度が
所定の判定値KSTD をこえた場合、等が該当する。
【0053】尚、本ルーチンが実行される前提条件であ
るFMモードの選択が解除された場合、及びセットスイ
ッチ14による渋滞モードの選択が解除された場合も、
当然に渋滞モードの実行条件が解除されることになる。
【0054】そして、これら個々の条件の成立性を判断
した結果、渋滞モードの実行条件が不成立であると判定
された場合は、ステップ600へ進み、後述の如く渋滞
モード実行時に設定する渋滞制御用目標ブレーキ圧TB
PJ、渋滞制御用目標スロットル開度TTHJをクリア
し、また渋滞モード実行中に点滅させるセットランプ3
0の作動をクリアする。
【0055】一方、上記ステップ500において渋滞モ
ードの実行条件が成立していると判別された場合は、ス
テップ700でセットランプ30を点滅させるべく所定
の処理を実行し、次いでステップ800において渋滞制
御用目標ブレーキ圧TBPJ、及び渋滞制御用目標スロ
ットル開度TTHJの算出処理を行う。
【0056】このステップ800は、本実施例の車間距
離制御装置の特徴的動作を実現するステップであり、制
御ECU10が本ステップの処理を実行することにより
前記した車間距離変化量検出手段M2,及び第1〜第3
の制御手段M5〜M7の一部が実現されるものである。
【0057】以下、その具体的処理内容を、図4に示す
目標値算出サブルーチンのフローチャートに沿って説明
する。
【0058】図4に示すように、本ルーチンが起動する
と先ずステップ810で車間距離が10m以下であるか
を判別し、10mを越えている場合はステップ820で
15m以上かを判別する。
【0059】すなわち、本ルーチンにおいては、これら
ステップ810,820で前記した第1〜第3の制御手
段M5〜M7の一部を実現しており、車間距離=10m
を前記第1の設定車間距離、車間距離15mを前記した
第2の設定車間距離としてそれぞれ設定し、10m<車
間距離<15mを加減速のオーバーラップ領域として使
用することとしている。
【0060】この場合において、車間距離≦10mが成
立するのは、車両が先行車に十分接近している場合であ
る。そして、かかる車間距離は渋滞中であれば停車時の
車間距離として許容され得る範囲であると共に、それ以
上の先行車への接近は許容すべきでない距離である。
【0061】このため、本ルーチンでは上記ステップ8
10において条件成立が判別された場合は、以後ブレー
キ機構16〜19に必要な制動力を発揮させるべく、ス
テップ830へ進んで渋滞時目標ブレーキ圧TBPJを
算出して本ルーチンを終了する。この意味で、このステ
ップ830は、前記した第1の制御手段M5の一部を構
成する。
【0062】一方、15m≦車間距離が成立する程度に
車間距離が大きく離間した場合は、渋滞時の如く車速が
遅い場合には、例え先行車に対して接近する傾向にある
としても即座にブレーキを作動させる必要がなく、渋滞
時における交通の円滑性を考慮すれば車間距離を短縮す
ることが適切である。
【0063】このため、かかる状況においては、すなわ
ち上記ステップ820の条件が成立する状況において
は、以後電子制御スロットル40を制御して適当な駆動
力を発生させるべく、ステップ840へ進んで渋滞時目
標スロットル開度TTHJの算出を行った後本ルーチン
を終了する。この意味で、本ステップ840は、前記し
た第2の制御手段M6に相当することになる。
【0064】ところで、10m<車間距離<15mの場
合、すなわち車間距離が第2の領域にある場合は、制動
力が必要であるのか駆動力が必要であるのかについての
判断を、その車間距離のみに基づいて行うべきではな
い。車間距離のみを基準として何れか一方に固定する構
成においては、上述の如く、広範囲な車速領域を対象と
し、かつ運転者の運転感覚に適合した自動追従走行を実
現できないからである。
【0065】そこで、本実施例においては、車間距離が
第2の領域にある場合は、単位時間における車間距離の
変化量より、車間距離が短縮する傾向にあるのか伸長す
る傾向にあるのかを判断し、その傾向と車間距離とを合
わせ考慮して制動力を発揮すべきか駆動力を発揮すべき
かを判断することとした。
【0066】かかる手法によれば、10m<車間距離1
5mの領域を、制動力発生領域及び駆動力発生領域のオ
ーバーラップ領域として用いることができ、例えば車間
距離が短縮して15m未満となった場合には、その時点
から制動力を発生させて以後十分な車間距離を確保し、
また車間距離が伸長して10mを越えた場合は、その時
点で駆動力を発生させて良好な応答性の下に先行車への
追従を開始させることが可能となる。
【0067】このため、本ルーチンにおいて上記ステッ
プ820で条件不成立が判別されると、先ずステップ8
50で“0.2m≦車間距離変化量ΔD”の成立性を判
別し、この条件が不成立の場合は、更にステップ860
へ進んで“車間距離変化量ΔD≦−0.25m”の成立
性を判別する。尚、車間距離変化量ΔDは、他のルーチ
ンにおいて所定時間毎に検出される車間距離についての
最新データから前回のデータを減算することにより求め
ている。
【0068】そして、これらの判別の結果、上記ステッ
プ850の条件が成立した場合、すなわち“0.2m≦
車間距離変化量”が成立する程度に車間距離が伸長する
傾向にある場合は、以後駆動力を発生させて車間距離を
短縮させるべく上記ステップ840へ進みTTHJを算
出して本ルーチンを終了する。
【0069】また、上記ステップ860の条件が成立し
た場合、すなわち“車間距離変化量≦−0.25m”が
成立する程度に車間距離が短縮する傾向にある場合は、
以後制動力を発生させて先行車への更なる接近を防止す
べく上記ステップ830へ進んでTBPJを算出して本
ルーチンを終了する。
【0070】これに対して、上記ステップ850の条
件、ステップ860の条件のいずれもが成立しない程度
に車間距離が安定している場合は、制御上のハンチング
を防止する観点から何ら新たな演算を行わないことと
し、現在有しているTTHJ,TBPJの値をそのまま
保持すべくステップ870を経由して今回の処理を終了
する。
【0071】尚、上記の如くステップ850,860を
経由した後にステップ830,840の処理が実行され
る場合におけるこれらステップ830,840、及び上
記ステップ870は、前記した第3の制御手段M7の要
部を構成する。
【0072】ところで、本実施例においては、渋滞時目
標ブレーキ圧TBPJ及び渋滞時目標スロットル開度T
THJを、図5に示す如く車間距離との関係で設定した
マップを基に算出することとして、渋滞時における自動
追従走行の円滑性の向上を図っている。
【0073】ここで、図5(A)に示すマップは、マッ
プ設定の便宜上の理由から、車速が6km/hの場合を想定
して代表的に、適切なブレーキ圧BKと車間距離との関
係を表示したものである。この場合、車速が異なれば、
当然にブレーキ圧と車間距離との関係が変動することか
ら、図5(A)に示すマップを参照して全ての車速に対
する渋滞時目標ブレーキ圧TBPJを算出するために
は、車速に対する補正を施すことが必要である。
【0074】そこで、本実施例では、上記ステップ83
0において具体的には図6に示す目標ブレーキ圧算出サ
ブルーチンを実行して現実の車速に応じた渋滞時目標ブ
レーキ圧TBPJを算出することとしている。
【0075】すなわち、TBPJを算出すべく図6に示
すルーチンが起動すると、先ずステップ831で車速セ
ンサ12によって検出した現実の車速Vに対する補正係
数Kを算出する。尚、本実施例においては、車両の運動
エネルギが車速の二乗に比例することに鑑み、現実の車
速Vとマップ上の基準車速である6km/hとを用いて、K
=(車速V/6km/h)2 なる演算値を補正係数として採
用している。
【0076】そして、かかる演算の後ステップ832に
進んで、車間距離DSTの関数として図5(A)に示す
マップから読み取ったブレーキ圧BK(DST)に、上
記の補正係数Kを乗算して最終的な渋滞時目標ブレーキ
圧TBPJを求めて図6に示すルーチンを終了する。
【0077】かかる構成によれば、制御ECU10内に
複数のマップを格納することなく、車速に応じた適切な
TBPJが設定され、図5(A)のマップ特性に従って
車間距離DSTが短くなるにつれて大きな制動力が発揮
されると共に、その制動力が高速時には大きく、また低
速時には小さくそれぞれ補正され、結果として安全かつ
運転車の運転感覚に適合した減速度が得られることにな
る。
【0078】尚、電子制御ブレーキシステム50の能
力、及びブレーキ機構16〜19の耐久性等より、本実
施例の車間距離制御装置においては120kgf/cm2 程度
をブレーキ圧の上限値として設定している。従って、上
記ステップ832において算出されたTBPJがこの値
を越えている場合は、その上限値120kgf/cm2 を渋滞
時目標ブレーキ圧TBPJとして設定することになる。
【0079】また、図5(B)に示すマップは、上記図
5(A)の場合と同様に、マップ設定の便宜上車速が1
0km/hである場合を想定して、適切なスロットル開度T
Hと車間距離DSTとの関係を示したものである。この
場合においても、全車速領域に対してこのマップを適用
して渋滞時目標スロットル開度TTHJを算出するため
には、現実の車速に応じた補正を施すことが必要であ
る。低速時には大きな駆動力が発生しても急激に車間距
離が短縮することはないが、高速走行時に大きな駆動力
が発生すると、急激な車間距離の短縮が生ずることにな
るからである。
【0080】そこで、本実施例では、上記ステップ84
0において具体的には図7に示す目標スロットル開度算
出サブルーチンを実行して現実の車速に応じた渋滞時目
標スロットル開度TTHJを算出することとしている。
【0081】すなわち、TTHJを算出すべく図7に示
すルーチンが起動すると、先ずステップ841で車速セ
ンサ12によって検出した現実の車速Vが10km/h以上
であるかの判別を行う。10km/hに満たない低速状態で
あれば駆動力の発生が急激な車間距離の短縮には直結せ
ず、図5(B)に示すマップをそのまま適用しても差し
支えないからである。
【0082】従って、上記ステップ841において車速
V≧10km/hが不成立であると判別された場合は、ステ
ップ842へ進んで車速の対する補正係数Kに“1”を
代入する。
【0083】一方、車速V≧10km/hが成立する程度に
高速状態である場合は、駆動力の発生要求に対して、急
激な車間距離の短縮を伴わないようにスロットル開度を
設定することが必要である。そこで、かかる場合にはス
テップ843へ進み、(10km/h)/(車速V)なる値
を補正係数Kとして演算する。
【0084】そして、ステップ844へ進み、上述の如
く求めた補正係数Kを、図5(B)のマップを車間距離
DSTで検索して求めたスロットル開度TH(DST)
に乗算して、最終的な渋滞時目標スロットル開度TTH
Jとして本ルーチンを終了する。
【0085】この場合、TTHJは、図5(B)のマッ
プ特性に従って車間距離DSTが長くなるにつれて大き
な値に設定されると共に、10km/hを越えて車速が高速
化した場合は適宜TTHJの設定値が小さく補正され、
高速走行中に急加速することのない円滑な自動追従走行
が実現されることになる。
【0086】尚、上記図7に示す目標スロットル開度算
出ルーチンは、渋滞時の自動追従走行中には、シフトチ
ェンジが行われないことを前提としたものであるため、
トランスミッションにおけるギヤ比の変化に起因する加
速特性の変化については何らの配慮もされていないもの
である。
【0087】これに対して、シフトチェンジを伴う程度
の高速領域をも自動追従走行の実行範囲内に含める場合
には、図8に示す目標スロットル開度算出ルーチンを実
行することにより、より円滑な自動追従走行を実現する
ことが可能である。
【0088】この場合において、図8に示す目標スロッ
トル開度算出ルーチンは、上記図7に示すルーチン中ス
テップ841〜844の処理を実行し、その後トランス
ミッションのギヤ位置に応じて、渋滞時目標スロットル
開度TTHJを補正する点に特徴を有するものである。
【0089】すなわち、図8に示す如くステップ841
〜844の処理を終えたら、次にトランスミッションの
ギヤの位置SPを検出すべくステップ845の処理を実
行する。
【0090】次いでステップ846においてギヤ位置に
応じたゲインK(SP)を求め、ステップ847において、
上記ステップ844で求めたTTHJにそのゲインK(S
P)を乗算して渋滞時目標スロットル開度TTHJとする
ものである。
【0091】すなわち、4段変速のトランスミッション
であれば、そのギヤ比は1速から4速へえ向けて順に小
さくなるように設定されており(本実施例の場合は、1
速2.7,2速1.7,3速1.1,4速0.8に設
定)同一のスロットル開度が設定された場合には、高い
ギヤ位置が選択されているほど急激な車速変動が生ず
る。
【0092】本ルーチンは、上記したゲインK(SP)を導
入することにより、かかるギヤ位置に起因する挙動の相
違を相殺することを目的としたものであるが、TTHJ
の基準となるマップ(図5(A))が、ギヤ位置1速を
前提として設定したものであることから、以下の如くゲ
インK(SP)を設定してギヤ比の影響の相殺を図ってい
る。
【0093】K(1)=1.0 K(2)=1.7/2.7≒0.63 K(3)=1.1/2.7≒0.41 K(4)=0.8/2.7≒0.30 このように、本実施例においては、上記図4中ステップ
830の目標ブレーキ圧算出処理、及びステップ840
の目標スロットル開度算出処理を実行するにあたり、そ
れぞれ基準となるマップを設定し、これを車速V若しく
ギヤ位置SPに応じて補正することにより、簡易な処理
で実情適合した目標ブレーキ圧TBPJ、及び渋滞時目
標スロットル開度TTHJの算出を可能ならしめてい
る。
【0094】上述の如く図4に示す目標値算出サブルー
チンを終了すると、再び図3に示すメインルーチンへ復
帰し、引き続きステップ900移行の処理を実行する。
【0095】ステップ900は、メインルーチン中ステ
ップ600又はステップ800においてクリア又は設定
された渋滞時目標ブレーキ圧TBPJ、及び操作レバー
15を介して行われる運転者の指示に従って設定される
レバー要求目標ブレーキ圧TBPLに基づいて、要求に
合ったブレーキ圧をブレーキ機構16〜19に供給する
ステップである。
【0096】また、これに続くステップ1000は、メ
インルーチン中ステップ600又はステップ800にお
いてクリア又は設定された渋滞時目標スロットル開度T
THJ、及び操作レバー15を介して行われる運転者の
指示に従って設定されるレバー要求目標フロットル開度
TTHLに基づいて、要求に適合したスロットル開度を
実現すべく電子制御スロットル40を制御するステップ
である。
【0097】すなわち、渋滞モードが選択されていない
場合は、TBPJ,TTHJは共に“0”にクリアされ
ており、ブレーキ制御及びスロットル制御は操作レバー
15の指示値TBPL,TTHLに従って行うべきであ
る。また渋滞モードが選択され、自動追従走行が行われ
ている場合においても、運転者が自己の意思により制動
力、または駆動力を欲した際には、その要求を適切に反
映すべきである。
【0098】このため、本実施例においては、渋滞モー
ドが選択されていると否とに関わらず、常にTBPJ,
TTHJとTBPL,TTHLとを並列に監視し、大き
い方の目標ブレーキ圧、又は目標スロットル開度を実現
すべく電子制御ブレーキシステム50、又は電子制御ス
ロットル40を制御してメインルーチンを終了するもの
である。
【0099】以下、その具体的な処理内容について説明
する。
【0100】図9は、上記ステップ900に相当するブ
レーキ制御サブルーチンのフローチャートを示す。本ル
ーチンは、上述の如く設定した渋滞時目標ブレーキ圧T
BPJとレバー要求目標ブレーキ圧TBPLに基づいて
電気制御ブレーキシステム50を制御して、ブレーキ機
構16〜19に適切なブレーキ圧を供給すべく制御EC
U10が実行する処理である。
【0101】ところで、本実施例の車間距離制御装置
は、上記図2に示すように制御用ブレーキブースタ51
の負圧室51aの内圧と変圧室51bの内圧との差圧を
利用して、ブレーキ機構16〜19に供給される油圧を
昇圧している。従って、負圧室51aと変圧室51bと
の差圧が大きいほど、ブレーキ機構16〜19に供給さ
れる実ブレーキ圧は大きくなる。
【0102】一方、変圧室51bと大気及び吸気管との
導通を制御するEACV1〜3は、制御ECU10から
供給される流量指示信号に従って、導通部の開口面積を
変化させる制御弁である。このため、導通面積が同一で
も変圧室51bに蓄えられている負圧、すなわち吸気負
圧が大きい場合と小さい場合とでは、大気導入弁EAC
V1,2を開弁した際に導入される空気量に差異が生ず
る。
【0103】同様に、変圧室51b内に大気が導入され
ている状態で負圧供給弁EACV3を開弁する場合は、
吸気負圧の大小により変圧室51bから吸気管へ流出す
る空気量に差異が生ずることになる。
【0104】つまり、運転者による操作レバー15の操
作感覚と、各ブレーキ機構16〜19が発揮する制動
力、すなわちマスタシリンダ51cから供給される実ブ
レーキ圧とを一致させるためには、EACV1〜3を開
弁した際に変圧室51bに導入する空気量、または変圧
室51bから流出する空気量を内燃機関の吸気負圧の大
小にかかわらずに制御できる構成とする必要がある。
【0105】そこで、本実施例においては、内燃機関の
吸気管内に発生している吸気負圧を検出して、その大き
さに基づいてEACV1〜3の開弁時における開口面積
を補正すべく、図9に示すルーチンが起動すると、先ず
ステップ902において回転数センサ13より機関回転
数NEを検出し、続くステップ904でスロットル開度
センサ44より実スロットル開度THRを検出してい
る。
【0106】すなわち、内燃機関の吸気負圧 E/GBは機
関回転数NE及びスロットル開度THRの関数として把
握することができ、NEが大きい程、またTHRが小さ
いほど低圧となることが知られている。このため、本実
施例においては図10に示すようなマップを予め制御E
CU10に格納しておき、上述の如くNE及びTHRを
検出したら、その後ステップ906へ進みNE及びTH
Rでマップを検索して内燃機関の吸気負圧 E/GBを求め
ている。
【0107】ところで、車両にブレーキをかける場合、
車両速度が低速であるほどブレーキが効くことによるシ
ョックが大きく感じられる。また、一般に低速走行中に
おいては、強い制動力が要求されることよりも制動力の
微妙な調整が要求される場合が多い。従って、本実施例
のシステムにおいて運転者の操作感覚と車両の制動感覚
とを対応させるためには、車速に応じた補正も行う必要
がある。
【0108】そこで、本実施例においては、上記ステッ
プ906において内燃機関の吸気負圧 E/GBを推定した
ら、車速に対する補正を行うべくステップ908へ進
み、車速センサ12の出力信号に基づいて車速VW の算
出を行う。そして、このようにして吸気負圧 E/GB及び
車速VW の推定を終えたら、次にその E/GB及びVW
基づいて、変圧室51bに所定の空気量を導入するため
の補正ゲインGB 及びG VWを求める。
【0109】つまり、大気導入弁EACV1,2を開弁
して変圧室51bに大気を導入する場合に変圧室51b
内に導入される空気の量は、EACV1,2の開口面積
と、EACV1,2開弁前における変圧室51b内の圧
力、すなわち内燃機関の吸気負圧 E/GBとの関数であ
り、EACV1,2の開口面積が大きい程、また吸気負
圧 E/GBが低圧である程多量の空気が導入されることに
なる。
【0110】従って、吸気負圧 E/GBの大小にかかわら
ず変圧室51b内に所定量の空気を導入するためには、
吸気負圧 E/GBが大きいほどEACV1,2の開口面積
を小さく補正する必要がある。そこで、本実施例におい
ては、図11に示す如きマップを設定して予め制御EC
U10に格納し、ステップ910においてこのマップを
上記ステップ906で推定した吸気負圧 E/GBで検索す
ることにより補正ゲインGB を算出している。
【0111】また、車速VW と制動力との関係について
は、上記したように車速VW が遅い程制御用B/Bのブ
ースト力を低く抑える必要がある。つまり高速走行時に
は変圧室51bに多量の空気を導入し、低速走行時には
変圧室51bに導入する空気を少量とする必要が生じ
る。そこで、本実施例においては図12に示すような車
速VW と補正ゲインGVWとの関係を予め設定しておき、
ステップ912においてこのマップを車速VW で検索す
ることにより補正ゲインGVWを求めている。
【0112】ステップ914は、渋滞時目標ブレーキ圧
TBPJとレバー要求目標ブレーキ圧TBPLのうち、
何れの目標ブレーキ圧を優先すべきかを判別すべくTB
PJとTBPLとを比較するステップである。そして、
ブレーキ圧については、より大きな要求に応えることが
安全性の確保上適切であることから、TBPJ≧TBP
Lが成立する場合はステップ916へ進んでTBPJを
基準とした処理を実行し、またTBPJ≧TBPLが不
成立の場合はステップ918へ進んでTBPLを基準と
した処理を実行する。
【0113】ステップ916,918は、それぞれ上述
の如く設定したTBPJ、又はTBPLと、油圧センサ
20,21で検出した実ブレーキ圧との差ΔBPを検出
するステップである。
【0114】この場合において、ΔBPの符号が正とな
るのは、目標ブレーキ圧TBPJ、又はTBPLに対し
て現実のブレーキ圧BPRが低圧の場合、即ち渋滞モー
ドにおける自動追従走行が実行されているにせよ、運転
者の意思に従って操縦されているにせよ、何れにしろよ
り大きな制動力が要求されている場合である。
【0115】一方、ΔBPの符号が正とならないのは、
目標ブレーキ圧TBPJ、又はTBPLが現実のブレー
キ圧BPRより低圧または等圧の場合、即ち制動力の低
下が要求されている場合である。かかる点に鑑みると、
ΔBPの符号によってブレーキ圧を昇圧させるべきであ
るのか減圧させるべきであるのかを判定することが可能
である。
【0116】ところで、ブレーキ機構16〜19に供給
されている実ブレーキ圧BPRは上記したように負圧室
51aと減圧室51bとの間に発生している差圧に応じ
た圧力を示す。従って、実ブレーキ圧BPRが大きいほ
ど負圧室51aと変圧室51bとの差圧が大きく、すな
わち変圧室51b内の圧力が大気圧に近くなっているは
ずである。
【0117】一方、大気導入弁EACV1,2を開弁し
た際に変圧室51b内に導入される単位時間当たりの空
気量は、変圧室51b内の圧力が大気圧に近いほど少量
となる。他方、負圧導入弁EACV3を開弁して変圧室
51b内に吸気負圧を供給した場合に変圧室51bから
流出する空気量は、変圧室51b内の圧力が大気圧に近
いほど、すなわち実ブレーキ圧BPRが大きいほど多量
となる。
【0118】従って、運転者の操作感覚に実際の制動力
の変化を対応させるためには、各瞬間における実ブレー
キ圧BPRに対しても補正を行う必要がある。つまり、
運転者が制動力を強めようとしている場合には、その時
点における実ブレーキ圧BPRが大きいほど開弁時にお
けるEACV1,2の開口面積を大きく補正し、また運
転者が制動力を弱めようとしている場合には、実ブレー
キ圧BPRが大きいほど開弁時におけるEACV3の開
口面積を小さく補正する必要が生じる。
【0119】そこで、本実施例においては、上記ステッ
プ916、又は918においてΔBPを検出したら、ス
テップ920ではその値が正の値であるか否かを判別す
る。そして、ΔBP>0であればステップ922へ進ん
で実ブレーキ圧BPRを増圧するための補正ゲインG
BPU を算出し、またΔBP≦0であれば制動力を小さく
減少すべきであると判断し、ステップ924へ進んで実
ブレーキ圧BPRを減圧するための補正ゲインGBPD
算出することとしている。
【0120】尚、本実施例においては、それぞれの補正
ゲインGBPU ,GBPD が上記したように実ブレーキ圧B
PRの関数として定まる値であることに着目して、予め
制御ECU10に図13(A),(B)に示すGBPU
はGBPD とBPRとの関係を表すマップを格納してお
き、これを実ブレーキ圧BPRで検索してGBPU 及びG
BPD を求めることとしている。
【0121】このようにして内燃機関の吸気負圧に対す
る補正ゲインGB ,車速に対する補正ゲインGVW,実ブ
レーキ圧BPRに対する補正ゲインGBPU 又はGBPD
算出したら、ステップ926へ進んでこれらの補正ゲイ
ンを積算して総合補正ゲインGBRK を求める。尚、この
場合において上記ステップ920でΔBP>0であると
判別されていれば、総合補正ゲインGBRK =GB *GVW
*GBPU となり、またΔBP≦0であると判別されてい
れば、総合補正ゲインGBRK =GB *GVW*G BPD とな
る。
【0122】次のステップ928及び930では総合補
正ゲインGBRK を用いてEACV1〜3に所望の空気量
を流通させるために確保すべきEACV1〜3の開口面
積TAF1〜3を算出する。ここで、TAF1=TAF
2=TAF/2であるのに対してTAF3=TAFであ
るのは、変圧室51bへの大気の導入は大気導入弁EA
CV1,2から同時に行われるのに対して、吸気負圧は
負圧導入弁EACV3からのみ行われるからである。
【0123】尚、運転者の操作感覚と一致した制動力を
実現するため、EACV1〜3の開口面積TAF1〜3
の基礎とされるTAFについては、運転者による要求ブ
レーキ圧TBPRと実ブレーキ圧BPRとの差、すなわ
ち上記ステップ916、又は928で算出したΔBP
と、総合補正ゲインGBRK とを積算することで求めてい
る(ステップ928)。
【0124】また、大気導入弁EACV1,2及び負圧
導入弁3は、図14の特性図に示すように、供給された
流量制御信号の電流Iに応じた開口面積TAFで開弁す
る特性を有している。従って、上記ステップ930にお
いて、各導入弁EACV1〜3それぞれの開口面積が算
出されたら、ステップ932へ進みその開口面積TAF
1〜3を実現するために供給すべき電流値I1 〜I3
算出する。
【0125】そして、ステップ934において、目標ブ
レーキ圧TBPLを基準として例えば制動力を強めたい
場合は大気導入弁EACV1,2それぞれに対して電流
1,I2 を供給し、また、制動力を弱めたい場合には
負圧導入弁EACV3に対して電流I3 を供給して今回
の処理を終了する。
【0126】このように、本実施例の制動装置を備える
車両においては、設定された渋滞時目標ブレーキ圧TB
PJ、又は目標ブレーキ圧TBPLが各ブレーキ機構1
6〜19で適切に実現されるべく種々の配慮がなされて
おり、安全かつ円滑に車両を停車状態に導くことが可能
である。
【0127】また、図15は、上記メインルーチン中ス
テップ1000に相当するスロットル制御サブルーチン
のフローチャートを示す。本ルーチンは、上記したよう
に渋滞時目標スロットル開度TTHJ及びレバー要求目
標スロットル開度TTHLのうち、大きい方の目標スロ
ットル開度を実現すべく実行するルーチンである。
【0128】尚、本実施例においては、スロットルバル
ブ22の実開度を検出する開度センサ44を用いてフィ
ードバック系を構成し、比例積分微分制御(PID制
御)により直流モータ41を駆動する構成を採用するこ
とで、スロットル開度の制御精度の向上を図っているす
なわち、図15に示すスロットル制御ルーチンが起動す
ると、先ずステップ1002において上述の如く設定し
たTTHJ,TTHLを検出する。尚、TTHLについ
ては、操作レバー15が減速領域、またはニュートラル
領域に位置している場合には開度指示量TTHL=
“0”として扱う。
【0129】TTHJ,TTHLの検出を終えたら、ス
テップ1004へ進んで両者の比較を行う。円滑な自動
追従走行を実現し、かつ運転者の要求を適切に反映させ
るためには、TTHJ.TTHLのうち大きい方を優先
して実現することが適切だからである。
【0130】従って、TTHJ≧TTHLが成立する場
合はステップ1006へ進んでTTHJを基準とした処
理を実行し、またTTHJ≧TTHLが不成立の場合は
ステップ1008へ進んでTTHLを基準とした処理を
実行する。
【0131】この場合において、これらステップ100
6,1008は開度センサ44が検出する実スロットル
開度THRを読み込むと共に、渋滞時目標スロットル開
度TTHJ、又はレバー要求目標スロットル開度TTH
Lに対するスロットル開度THRの偏差を、TTH(t)
=TTHJ−THR、又はTTH(t) =TTHL−TH
Rなる演算式に従って算出するステップである。
【0132】ステップ1010では、直流モータ41に
供給する開度指示信号のうち、微分制御成分の基礎値を
求めるステップであり、今回のスロットル偏差TTH
(t) と前回処理時におけるスロットル偏差TTH(t-1)
との差をとることによりスロットル偏差の微分量ΔTT
Hの算出を行う。
【0133】また、ステップ1012は、直流モータ4
1に供給する開度指示信号のうち積分制御成分を算出す
る基礎値を求めるステップであり、前回までのスロット
ル偏差の積分値に今回のスロットル偏差TTH(t) を加
算して、ΔTTHの積分量∫ΔTTHを算出する。
【0134】このように開度指示信号の微分制御成分、
及び積分制御成分を求めたら、ステップ1014へ進ん
で予め実験的に設定しておいた比例ゲインGP ,積分ゲ
インGI ,微分ゲインGD を用いて次式のように基本制
御量TTHIを算出する。
【0135】TTHI=GP ・TTH(t) +GI ・∫T
TH(t) +GD ・ΔTTH そして、基本制御量TTHIを算出し終えたら、ステッ
プ1016へ進んでバッテリ電圧VB の変動に対する補
正を行う。車両に搭載されるバッテリの電圧は、車両の
運転状態等により大幅に変動する反面、スロットルバル
ブ22の開度は精度良く制御する必要があるからであ
る。尚、本実施例装置の制御ECU10は、バッテリ電
圧VB に対する補正係数KVBを予めマップとして備えて
おり(図16参照)、このマップをバッテリ電圧VB
参照するこにより要求される補正係数KVBを算出する。
【0136】そして、上記ステップ1014において算
出した基本制御量TTHIと、この補正係数KVBとを乗
算することにより実制御量を算出し、その値を最終的な
開度指示量TTHIとして記憶する(ステップ101
8)。
【0137】以後、ステップ1020においてTTHI
に相当するデューティ比を算出し、ステップ1022で
そのデューティ比の駆動信号を直流モータ41へ向けて
出力して今回の処理を終了する。
【0138】この結果、本実施例の装置においては、上
述の如く設定した渋滞時目標スロットル開度TTHJ、
または操作レバー15に指示値に従って設定されたレバ
ー要求目標スロットル開度TTHLが、PID制御によ
り高精度にスロットルバルブ22の開度として反映され
ることになり、運転者の運転感覚に適切に適合した自動
追従走行が実現されることになる。
【0139】このように、本実施例の車間距離制御装置
によれば、渋滞時目標ブレーキ圧TBPJ,渋滞時目標
スロットル開度TTHJ、又はレバー要求目標ブレーキ
圧TBPJ,レバー要求目標スロットル開度TTHLが
適切に車両の走行状態に反映され、高精度な車速制御を
実現することができる。
【0140】そして、このように高精度に車速制御を実
現し得る機構を備えたうえで、渋滞モード選択中におい
て車間距離が10m<車間距離<15mの領域を加減速
のオーバーラップ領域として実行すべき制御内容を適宜
決定することから、自動走行時において発進タイミング
と減速タイミングとを共に運転者の通常の感覚に適合し
たタイミングに設定することができる。
【0141】尚、本実施例においては、車間距離が10
m以下の領域を減速領域、15m以上の領域を加速領
域、10mから15mまでの間を加減速のオーバーラッ
プ領域として区分しているが、これに限るものではな
く、その数値は任意に設定することが可能である。
【0142】従って、その設定車間距離の設定値如何に
より、運転者の運転感覚に適合した走行状態を維持しつ
つ先行車に追走し得る速度領域を広く設定することがで
き、自動操縦の適用可能範囲を、従来の装置に比べてよ
り高速領域にまで拡大することができるという効果を有
している。
【0143】ところで、上記構成の車間距離制御装置に
おいては、先行車との車間距離が所定の判定距離KD
越えて伸長した時点で渋滞モードがキャンセルされるこ
とを前記した通りである。ここで、本実施例において
は、車間距離センサ60の監視能力等をも考慮し、その
判定距離KD を30mに設定している。
【0144】ここで、制御ECU10が上記図3に示す
メインルーチンを実行する場合、先行車との車間距離が
30mを越えるに至るまでには、必ず車両は加速状態に
制御される。そして、その後渋滞モードがキャンセルさ
れるに至るのは、車間距離が伸長傾向にある場合に限ら
れる。
【0145】従って、かかる状況下での渋滞モードのキ
ャンセルは、運転者に対して渋滞を抜けたことを知らし
め、その後のマニュアル操作を促す意味があるだけで、
特に運転者の運転感覚に違和感を与えるものではない。
【0146】ところが、車間距離センサ60を用いて先
行車との車間距離を測定する構成においては、実際には
車間距離が30m以内に先行車が存在するにも関わら
ず、雨、霧、逆光、等のためにその存在が認識できない
状態に陥る場合がある。
【0147】この場合、その状況に至るまでの履歴を何
ら考慮しないとすれば、形式的には先行車が存在しない
場合と全く同様であるため、以後渋滞モードがキャンセ
ルされてマニュアルモードに移行されることになる。
【0148】ここで、上記した制御モードの移行が、自
車の加速又は定速走行中に実行された場合は、車間距離
が30mを越えて渋滞モードがキャンセルされた場合と
同様、運転者はその状況に応じてマニュアル操作を行う
ことに何ら違和感を感ずることはないが、車両減速中に
マニュアルモードへの移行が行われると、車間距離の変
化状況と車両減速度との整合関係に一時的なずれが生
じ、通常の運転感覚にあわない事態が生じ得る。
【0149】図17は、かかる先行車認識不能状態にお
ける車両挙動を、通常の運転感覚に整合させるべく、上
記図3に示すルーチンに代えて制御ECU10が実行す
るメインルーチンの一例の要部のフローチャートを示
す。
【0150】尚、図17に示すルーチン中、ステップ5
00までの過程については、上記図3に示すルーチンと
同様であるため、ここではステップ500以後の処理に
ついて説明する。また、図17中、上記図3乃至図16
に示す各種ルーチンと同一の処理を実行するステップに
は、各図において示した符号と同一の符号を付記してそ
の説明を省略または簡略化する。
【0151】すなわち、図17に示すルーチンは、ステ
ップ500において渋滞モードが選択されている場合に
特徴的処理を実行するルーチンであり、かかる判定がな
された場合は、ステップ500に次いでステップ110
0を実行する。
【0152】ステップ1100は、車間距離センサ60
によって先行車が認識されているか否かを判定するステ
ップである。尚、本ルーチンにおいては、30m以内に
先行車が存在するか否かを基準に実行すべき処理内容を
選択するため、30mを越える領域において先行車が検
出されている場合についても、先行車の認識が不能であ
るとして判断する。
【0153】ここで、上記ステップ1100において3
0m以内に先行車が存在すると判定された場合は、以後
その先行車との関係で上記した渋滞制御を実行すれば足
りる。従って、かかる場合には、上記ステップ700、
800、900、1000にそれぞれ相当するステップ
1102、1104、1106、1108の処理を実行
して処理を終了する。
【0154】一方、上記ステップ1100において先行
車が認識不能であると判定された場合は、ステップ11
10においてかかる状況を運転車に知らしめるべくウォ
ーニングを発し、ついでステップ1112へ進む。
【0155】ステップ1112は、前記した不能モード
判定手段M8に相当するステップであり、上記ステップ
1100において先行車認識不能と判定された際に減速
制御中であったかを判別するステップである。
【0156】ここで、上述の如く車間距離センサ60が
先行車認識不能状態に陥ったとしても、その際に車両が
加速又は定速走行中であれば、単にマニュアルモードへ
の移行を行っても運転者の運転感覚に違和感を与えるこ
とがないため、上記ステップ1112において車両が減
速制御中ではないと判断された場合は、ステップ111
4へ進み、以後マニュアルモードへの移行処理を行う。
【0157】すなわちステップ1114では、スロット
ル開度TH,及びブレーキ圧BKに対する指令値を共に
“0”とする。具体的には、上記したブレーキ制御(ス
テップ900)、及びスロットル制御(ステップ100
0)におけるパラメータである渋滞時目標ブレーキ圧T
BPJ,レバー要求目標ブレーキ圧TBPL,渋滞時目
標スロットル開度TTHJ,レバー要求目標スロットル
開度TTHLを全て“0”とし、減速力及び駆動力を共
に一旦“0”とする。
【0158】そして、続くステップ1116で操作レバ
ー15がスロットル側に操作されているかを判別し、操
作されていない場合はそのまま上記ステップ1106、
1108の処理実行して今回の処理を終了する。従っ
て、この場合、車両は以後自然走行を行うことになる。
【0159】一方、運転者によって操作レバーが操作さ
れ、上記ステップ1116において操作レバーがスロッ
トル側に操作されていると判別された場合は、上記した
ステップ600と同一処理を行うステップ1118が実
行され、これにより渋滞モードからマニュアルモードへ
の移行が行われる。
【0160】これに対して、上記ステップ1112にお
いて、先行車認識不能となった際に車両が減速制御中で
あったと判別された場合は、ステップ1120へ進んで
先行車認識不能となる直前におけるΔDの符号に基づい
て、その直前において先行車との車間距離が離間傾向で
あったか否かを判別する。尚、ΔDは、上記ステップ8
50において説明した単位時間当たりの車間距離変化量
で、所定時間毎に実行される他のサブルーチンにより演
算される値である。
【0161】そして、ΔD>0である場合はステップ1
122においてΔD=0とした後、ΔD>0が不成立で
ある場合はそのまま、先行車認識不能後における推定車
間距離を推定するステップ1124へ進む。
【0162】ステップ1124は、前記した車間距離推
定手段M9に相当するステップであり、先行車認識不能
となる直前において検出されていた車間距離DST
(n-1) と、先行車認識不能となる直前における車間距離
変化量ΔDとを加算することにより推定車間距離DST
(n) を演算する。
【0163】上記の如く、ΔDの値は、車間距離が伸長
傾向であった場合に“0”、短縮傾向であった場合には
そのままの値がそれぞれ設定される。このため、DST
(n)は先行車認識不能となる直前において車間距離が伸
長傾向であった場合には保持され、短縮傾向であった場
合にはステップ1124実行毎に短縮した値に更新され
る。
【0164】このようにして推定車間距離DST(n)
求めたら、ステップ1126においてDST(n) をDS
(n-1) に代入した後、ステップ1128で操作レバー
15がスロットル側に操作されているかを判別する。後
述の如く、本ルーチンは推定車間距離DST(n) に基づ
いて減速制御を行うルーチンであり、その減速が過渡に
行われた場合に、運転者がレバー操作により加速を指示
することが想定されるからである。
【0165】従って、上記ステップ1128において操
作レバー15がスロットル側に操作されていることが判
別された場合は、以後、そのレバー操作に従うべく上記
ステップ1118以降の処理を実行して今回の処理を終
了する。
【0166】一方、上記ステップ1128において操作
レバー15は操作されていないと判別された場合、すな
わち運転者が本ルーチンによって実現される減速制御に
対して特に加速指示を発していない場合は、ステップ1
130へ進んでDST(n) が最小制御距離(本ルーチン
においては4mに設定)に達したかを判別する。
【0167】推定車間距離DST(n) に基づくブレーキ
制御も、ステップ1106(すなわちステップ900)
におけるブレーキ制御と同様上記図5(A)に示すマッ
プを参照して行うため、同マップにおいてブレーキ油圧
BKが飽和する距離、すなわち最小制御距離以下の領域
で車間距離を推定する実益がないからである。
【0168】従って、上記ステップ1130においてD
ST(n) ≧4mが成立すると判別されていう間はそのま
ま、DST(n) ≧4mが成立しないと判別されるに至っ
た場合はステップ1132においてDST(n) =4mと
する処理を実行した後、それぞれステップ1134へ進
む。
【0169】ステップ1134は、このようにして推定
したDST(n) に対して発生させるべきブレーキ油圧B
K(DST(n) )を算出するステップであり、具体的に
は上記図5(A)に示すマップを参照してその値を求め
る。
【0170】そして、この様にしてBK(DST(n)
が算出されたら、その後ステップ1136において上記
ステップ831、832(図6参照)と同様の処理を行
い、渋滞時目標ブレーキ圧TBPJを算出し、次いでこ
のTBPJに基づいて、上記ステップ900に示すブレ
ーキ制御と同様の処理を実行すべくステップ1138へ
進む。
【0171】以後、上記ステップ1128において運転
者によるレバー操作が認識されるまで、ステップ112
0〜1138の処理が繰り返し実行され、その結果車両
が停車状態に導かれる。尚、本実施例においては、上記
ステップ1134、1136、及び1138が前記した
減速度制御手段M10に相当している。
【0172】ところで、上記ステップ1100において
先行車が認識できないことが判別され、かつステップ1
112で車両が減速中であったことが判別された場合、
その後先行車認識不能となった時点の減速度を維持する
ことも考えられるが、かかる処理内容によると、例えば
先行車との車間距離がその後更に短縮するような場合等
においては、運転者の感覚と車両の減速度とが整合しな
い状態が生じ得る。
【0173】これに対して、本ルーチンによる如く、先
行車が認識できなくなった場合に、その直前における車
間距離変化量に基づいてその後の車間距離を推定して適
宜減速度を変更して制御する構成によれば、先行車が認
識できていないにも関わらず精度良く先行車との位置関
係を反映した減速制御が実現され、運転者の通常の運転
感覚に、より良好に適合した自動操縦が実現できるとい
う利点を有している。
【0174】
【発明の効果】上述の如く、本発明の第1の態様によれ
ば、ブレーキ機構により制動力を発揮させる領域とスロ
ットル機構を制御して駆動力を発揮っせる領域とをオー
バーラップして設定しているため、先行車に対する車間
距離接近時には比較的長い車間距離が確保されている時
点で減速制御が開始され、一方車間距離離間時には、比
較的車間距離が短い時点で加速制御が開始される。
【0175】このため、車間距離制御により先行車に追
走するにあたって、運転者の運転感覚を損なうことな
く、従来の装置に比べて通常の運転感覚に整合した車両
挙動を実現することができるという特長を有している。
【0176】また、本発明の第2の態様によれば、先行
車への追走中に車間距離検出手段が先行車を認識できな
い状態に陥っても、その際の車両状況から以後減速制御
を実行すべきか否かが判定され、減速制御の必要があれ
ば車間距離推定手段が推定した推定車間距離に基づいて
減速制御を続行することができる。
【0177】この際、車間距離推定手段は、車両減速中
に先行車の認識ができなくなった場合は、以後車間距離
が短縮することを想定して車間距離を推定し、実行され
る減速制御も、その推定車間距離に応じて行われるた
め、先行車が認識できていないにも関わらず、運転者の
運転感覚に沿った減速制御が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車間距離制御装置の原理図であ
る。
【図2】本発明の一実施例である車間距離制御装置の全
体構成図である。
【図3】制御ECUが実行するメインルーチンの一例の
フローチャートである。
【図4】制御ECUが渋滞モード時に実行する目標値算
出サブルーチンの一例のフローチャートである。
【図5】渋滞時目標ブレーキ圧TBPJ、及び渋滞時目
標スロットル開度TTHJのマップである。
【図6】制御ECUが渋滞モード時に実行する目標ブレ
ーキ圧算出サブルーチンの一例のフローチャートであ
る。
【図7】制御ECUが渋滞モード時に実行する目標スロ
ットル開度算出サブルーチンの一例のフローチャートで
ある。
【図8】制御ECUが渋滞モード時に実行する目標スロ
ットル開度算出サブルーチンの他の例のフローチャート
である。
【図9】制御ECUが実行するブレーキ制御サブルーチ
ンの一例のフローチャートである。
【図10】内燃機関のスロットル開度THR及び機関回
転数NEと吸気負圧 E/GBとの関係を表す特性図であ
る。
【図11】ブレーキ制御サブルーチン中で補正ゲインG
B を求めるためのマップである。
【図12】ブレーキ制御サブルーチン中で補正ゲインG
VWを求めるためのマップである。
【図13】ブレーキ制御サブルーチン中で増圧時補正ゲ
インGBPU 及び減圧時補正ゲインGBPD を求めるための
マップである。
【図14】大気導入弁及び負圧導入弁の開弁時における
開口面積TAFと流量指示信号の電流Iとの関係を表す
特性図である。
【図15】制御ECUが実行するスロットル制御サブル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図16】スロットル制御サブルーチン中でバッテリ補
正係数KVBを求めるためのマップである。
【図17】制御ECUが実行するメインルーチンの他の
例のフローチャートである。
【符号の説明】
M1 車間距離検出手段 M2 車間距離変化量検出手段 M3 ブレーキ機構 M4 スロットル機構 M5 第1の制御手段 M6 第2の制御手段 M7 第3の制御手段 M8 不能モード判定手段 M9 車間距離推定手段 M10 減速度制御手段 10 制御ECU 11 モード切替えスイッチ 14 セットスイッチ 15 操作レバー 16〜19 ブレーキ機構 20,21 油圧センサ 22 スロットルバルブ 23 アクセルペダル 25 ブレーキペダル 40 電子制御スロットル 50 電子制御ブレーキシステム 51 制御用ブレーキブースタ 51a 負圧室 51b 変圧室 51c マスタシリンダ EACV1,2 大気導入弁 EACV3 負圧導入弁 60 車間距離センサ TBPJ 渋滞時目標ブレーキ圧 TBPL レバー要求目標ブレーキ圧 TTHJ 渋滞時目標スロットル開度 TTHL レバー要求目標スロットル開度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行車と自車との車間距離を検出する車
    間距離検出手段と、単位時間当たりの車間距離の変化量
    を検出する車間距離変化量検出とを備え、所定の目標車
    間距離を実現すべくブレーキ機構及びスロットル機構を
    制御する車間距離制御装置において、 車間距離が第1の設定距離以下のときに、前記ブレーキ
    機構を制御して車両の減速制御を行う第1の制御手段
    と、 車間距離が前記第1の設定距離より大きい第2の設定距
    離以上のときに、前記スロットル機構を制御して車両の
    加速制御を行う第2の制御手段と、 車間距離が前記第1の設定距離と前記第2の設定距離と
    の間であるときに、車間距離の変化量に基づいて前記ブ
    レーキ機構及び前記スロットル機構を制御して、車両の
    減速制御、加速制御、若しくは定速走行制御を選択的に
    行う第3の制御手段とを備えることを特徴とする車間距
    離制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車間距離制御装置におい
    て、 前記車間距離検出手段が先行車認識不能となったとき
    に、車両が減速制御中であるかを判定する不能モード判
    定手段と、 該不能モード判定手段により、先行車の認識が不能とな
    ったときに車両が減速制御中であったことが判定された
    場合に、認識不能となる直前の車間距離、及び車間距離
    変化量に基づいて、認識不能となった後の車間距離を推
    定する車間距離推定手段と、 該車間距離推定手段の推定結果に基づいて車両に発生さ
    せるべき減速度を制御する減速度制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする車間距離制御装置。
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