JPH07137339A - 画像形成装置及びその方法並びにそれらを用いた電子写真記録装置 - Google Patents

画像形成装置及びその方法並びにそれらを用いた電子写真記録装置

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JPH07137339A
JPH07137339A JP22063794A JP22063794A JPH07137339A JP H07137339 A JPH07137339 A JP H07137339A JP 22063794 A JP22063794 A JP 22063794A JP 22063794 A JP22063794 A JP 22063794A JP H07137339 A JPH07137339 A JP H07137339A
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JP22063794A
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Hidekazu Sakagami
英一 坂上
Akifumi Mori
昌文 森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画素形成素子アレイを有する記録ヘッドを用
いて記録を行う場合に、筋ムラノイズとジッタノイズの
少ない高品質の画像を得ることができる画像形成装置を
提供すること。 【構成】 同一基板10上に、複数の画素形成素子14
からなる少なくとも二列の画素形成素子アレイ12、1
3を各々の画素形成素子アレイ12、13における画素
形成素子が主走査方向において同一位置に位置するよう
に、画素形成アレイ12、13を副走査方向に副走査方
向における画素密度の2以上の整数倍の間隔で配列して
固体記録ヘッドを11を構成し、各画素形成素子アレイ
12、13における主走査方向の位置が同じ画素形成素
子を同一の画素データに応じて駆動することにより、各
画素形成素子アレイ12、13による画素形成作用の重
ね合わせで画像形成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に係り、特
に画素形成素子を配列した記録ヘッドを用いて複数の記
録ドットにより画像を形成する画像形成装置及びその方
法並びにそれらを用いた電子写真記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、プリンタの大半を占めるドットマ
トリクスプリンタは、多数の小さい一連の画素の集合を
記録媒体上に形成することにより、記録画像をプリント
する。プリントされた像は、所望のアナログ画像が離散
化された像であり、ビットマップ像とも呼ばれる。ビッ
トマップ像は所定の(空間的)パターンに構成された多
数の離散的画素、つまりドットから構成され、一般的に
は格子状マトリクスの格子上にドットが配置される。
【0003】このようなドットマトリクスプリンタの中
で、多数の画素形成素子を一列や千鳥状などの形状に一
方向に配列した画素形成素子アレイを有する記録ヘッド
を用い、各画素形成素子のアクティブ状態/ノンアクテ
ィブ状態を選択しながら、同時に画像形成媒体を画素形
成素子の配列方向(主走査方向)に対して垂直な方向
(副走査方向)に相対的に動かすことによって、画像形
成媒体上の二次元平面に画素を形成する方式がある。こ
の方式では、主走査方向におけるビットマップ像の形成
は、画素形成素子アレイ内のどの画素形成素子をアクテ
ィブ状態にし、どの画素形成素子をノンアクティブ状態
にさせるかの制御により行う。一方、副走査方向におけ
るビットマップ像の形成は、画像形成媒体の移動速度と
一つの画素形成素子のアクティブ状態/ノンアクティブ
状態の時間的制御により行う。
【0004】ドットマトリクスプリンタには、画像形成
媒体が記録紙などの記録媒体である場合と、中間媒体で
ある場合の二つの記録方式がある。前者の場合、画像形
成素子によって直接記録媒体に画像が形成され、後者の
場合、まず中間媒体上に画素形成素子により画像が形成
され、この中間媒体上の画像が記録媒体に転写されるこ
とで、記録媒体上に画像が形成される。前者の記録方式
の代表的なものにサーマルヘッドプリンタやインクジェ
ットプリンタがあり、後者には電子写真式固体ヘッドプ
リンタがある。
【0005】電子写真式固体ヘッドプリンタで用いられ
ている電子写真プロセスでは、一般に帯電、露光、現
像、転写、定着、クリーニングの6つのプロセスを経て
記録媒体上に所望の画像を記録する。帯電プロセスでは
回転する感光性ドラム表面を一様に帯電させる。露光プ
ロセスでは感光性ドラム表面を露光装置により露光し、
感光ドラム上の電荷を放電させることにより、感光性ド
ラム上に所望の静電潜像パターンを形成する。現像プロ
セスではその静電潜像パターンに静電気力で、帯電した
トナーと呼ばれる有色の粉体を引きつけることにより、
静電潜像を顕像化させる。感光性ドラム上の顕像トナー
像は記録媒体上に転写プロセスで転写され、更に定着プ
ロセスでトナーが記録媒体上に定着されることによって
最終的な記録画像が形成される。電子写真式固体ヘッド
プリンタでは、LEDなどの発光素子を例えば千鳥状に
配置し、この発光素子列によって感光性ドラム上を露光
している。
【0006】しかし、一つの発光素子列内に多数存在す
る発光素子の発光出力のばらつきが生じるのは避けられ
ない。そのため、たとえ同じ画像データを各発光素子に
与えたとしても、感光性ドラム上の発光素子配列方向、
つまり主走査方向に露光ムラが生じる。この結果、感光
性ドラムの回転方向、つまり副走査方向に筋ムラと呼ば
れる筋状のノイズが出てしまい、記録画像を乱してしま
う。
【0007】また、感光性ドラムの回転は機械的に行わ
れるため、機械的精度の制約から円滑な回転が行われ
ず、ジッタと呼ばれる歪みを生じる場合がある。これに
より、垂直方向のドットの間隔が狭くなって重なった
り、逆に広くなって隙間を生じたりする。ドットの間隔
が狭くなった部分は濃度が高くなり、広くなった部分は
濃度が低くなることになる。この現象により、記録画像
の水平方向にジッタノイズと呼ばれる筋状のノイズが生
じる。
【0008】更に、インクジェットヘッドやサーマルヘ
ッドを用いて記録媒体上に直接像を記録する方式におい
ても、各素子が形成する画素が一様ではないため、同様
な点が問題となっている。
【0009】特開昭62−231774号には、発光素
子を2次元的に並べた2次元露光装置を用い、この露光
装置における感光体の相対的移動方向に配列された複数
個の発光素子で感光体上の同一点を多重露光する技術が
開示されている。この装置においては、感光体の相対的
移動方向における発光素子の間隔が液晶表示装置と同様
のように、表示/記録密度と等しい。しかし、この方法
では固体ヘッドプリンタで300dpiのような高い記
録密度と同等な間隔に発光素子を2次元的に配列するこ
とは、発光素子の周囲に配線等が必要となるために難し
い。更に、一般的な固体ヘッドのように、ある方向に千
鳥状に一つの発光素子アレイが並んでいる場合には、配
線の関係上、副走査方向に間隔を空けなければならず、
構造的に不可能である。
【0010】一方、コピー機やプリンタの分野では、出
力画像をより美しく表現するためにスムージング(アン
チエイリアシング)処理という手法が用いられている。
【0011】スムージング処理は、図22に示すように
図形の輪郭部のような階段上のギザギザ部分(エイリア
スと呼ばれる)に該当するドットのサイズ、位置を変調
したり、グレードットを形成して、視覚的に出力画像を
図23に示すように滑らかにする処理である。一般的に
レーザビームプリンタのような電子写真式記録装置にお
いて、ドットを変調する方法としては、各ドットを形成
する場所であるセル(すなわち画素)内を照射する時
間、すなわちパルス幅を減らすことによって行う方法
と、レーザ強度を落として露光量を減少させることによ
って行う方法がある。
【0012】しかし、レーザビームプリンタにおいて、
ドットサイズを小さくしたり、グレードットを形成する
ことは外部及び内部環境の変化に対して、不安定であ
る。すなわち、環境の変化により中間調が予想よりも濃
い濃度で出力されたり、極端な場合には全く画素が形成
されないこともある。画点を小さく制御することも難し
い。これらのことにより、スムージング処理が行われ
ず、出力画像が乱れる場合がある。その原因は、レーザ
ビームプリンタの記録方式である電子写真プロセスにあ
る。
【0013】電子写真プロセスは、予め一様に帯電した
感光性ドラム上の画素を形成したい部分を露光する。感
光ドラム上の露光された部分は表面電荷が放電され、表
面電位が低下する。この表面電位が低下した部分に電荷
を持ったトナーが付着することによって画素が形成され
る。グレードットや小さい画点形成の不安定性は、表面
電位とトナー付着量との関係から来る。図24に示すよ
うに、中間調領域では表面電位の少しの変化でトナー付
着量が激しく変化する性質がある。この現象を一般にガ
ンマ値が高いという。この現象のため、レーザ光量の変
動でトナーが付着しなかったり、予想以上に濃度が高く
なったりドットのサイズが大きくなったりするため、出
力画像の輪郭を滑らかに表現できなくなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、画素形成素子を列状に並べた記録ヘッドを用いて記
録を行うときに生じる筋ムラノイズとジッタノイズを効
果的に減少させ、画質の良好な画像を形成できる画像形
成装置を提供することにある。
【0015】本発明の第2の目的は、電子写真プロセス
等の不安定性による影響のない安定なスムージング処理
を行うことができる画像形成装置及びその方法並びに電
子写真記録装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。
【0017】第1の発明は画素形成素子アレイを少なく
とも二列平行に配置し、各列の画素形成素子アレイによ
る画素形成作用の重ね合わせにより一つの画素を形成す
るようにしたことを骨子とする。
【0018】すなわち、この画像形成装置は複数の画素
形成素子を第1の方向(主走査方向)に配列して構成さ
れた第1及び第2の画素形成素子アレイを有する記録ヘ
ッドと、この記録ヘッドを画像形成媒体に対して前記第
1の方向と直交する第2の方向(副走査方向)に相対的
に移動させつつ前記画素形成素子を画素データに応じて
駆動する駆動手段とを具備し、前記記録ヘッドは、第1
の画素形成素子アレイにおける画素形成素子と第2の画
素形成素子アレイにおける画素形成素子とが前記第1の
方向において同一位置に位置するように該第1及び第2
の画素形成素子アレイを前記第2の方向に該第2の方向
における画素密度の2以上の整数倍以上の間隔で配置し
て構成され、前記駆動手段は、前記第1及び第2の画素
形成素子アレイの前記第1の方向において同一位置に位
置する画素形成素子を同一の画素データに応じて駆動す
ることを特徴とする。
【0019】ここで、副走査方向における第1及び第2
の画素形成素子アレイの間隔は、副走査方向における画
素密度(ドット記録密度)の整数倍、特に2倍であるこ
とが望ましく、また各画素形成素子アレイ内の画素形成
素子の数が等しいことが望ましい。第1及び第2の画素
形成素子の相対応する画素形成素子は、副走査方向に沿
う同一直線上に各々配置される。
【0020】また、駆動手段においてはホストコンピュ
ータ等からの同じ画像データによって、第1及び第2の
画素形成素子アレイの相対応する画素形成素子を画素密
度の2以上の整数倍に相当する時間差、すなわち第1及
び第2の画素形成素子アレイの副走査方向における間隔
に相当する距離(本発明では、画素密度の2以上の整数
倍)を記録ヘッドが画素形成媒体に対して相対的に移動
するに要する時間に等しく選ぶものとする。
【0021】画素形成素子アレイがn列の場合、副走査
方向における画素形成素子アレイの間隔は、記録ヘッド
が画素形成媒体に対して相対的に移動する際に、画像形
成媒体が画素形成素子アレイの画素形成位置から隣の画
素形成素子アレイの画素形成位置まで移動するに要する
時間がジッタの周期のおよそ1/nとなるような間隔で
あることが望ましい。
【0022】典型的な実施の態様を示すと、記録方式は
電子写真方式であり、記録ヘッドはLEDのような固体
発光素子から構成される固体ヘッドであり、画像形成媒
体は感光性ドラムが使用される。
【0023】第2の発明の画像形成装置は、所定のサイ
ズを有する複数の第1画素によって画像を形成する画像
形成手段と、前記画像形成手段により形成される画像の
輪郭部近傍の画素を前記第1画素より大きいサイズを有
する第2画素で形成するように前記画像形成手段を制御
してスムージング処理を行うスムージング処理手段とを
具備することを特徴とする。ここで、前記画素形成手段
は、レーザビームによって少なくとも第1画素及び第2
画素の一方を形成する手段を含み、前記スムージング処
理手段は、前記第2画素を前記レーザビームの光量及び
照射時間の少なくとも一方を前記第1画素の形成時より
も多くすることによって形成する手段を含むことを特徴
とする。
【0024】この画像形成装置の望ましい実施態様とし
ては、以下のようなものがある。
【0025】(1) 前記スムージング処理手段は、前
記レーザビームを放出するレーザの駆動電流を制御して
前記レーザビームの光量を増加する。或いは、前記レー
ザビームの透過量を制御する。レーザビームの透過量は
液晶シャッターで行う。
【0026】(2) 前記スムージング処理手段は、前
記第1画素よりも大きい複数のサイズの前記第2画素を
形成するように前記画素形成手段を制御する。
【0027】(3) 前記スムージング処理手段は、前
記画像のビットマップパターンに対してマッチングを行
うためのテンプレートパターンと、前記テンプレートパ
ターンが前記ビットマップパターン内に検出された場合
にスムージング信号を出力する。更に、前記スムージン
グ処理手段は、所定の手順で作成された所望のテンプレ
ートパターンと、各前記所望のテンプレートパターンと
対応づけられ各前記所望のテンプレートパターンのスム
ージング処理を行うためのスムージングデータとを記憶
する。加えて、前記スムージング処理手段は、前記テン
プレートパターンを設計するテンプレート設計手段を更
に含み、前記テンプレートパターン設計手段は、所望の
テンプレートパターンを設定する手段と、前記所望のテ
ンプレートパターンの輪郭を抽出する手段と、前記所望
のテンプレートパターンに含まれる注目画素から前記輪
郭への最短距離と所定方向からの角度を算出する手段
と、前記最短距離と前記角度とに基づいてスムージング
データを求める手段とを含む。
【0028】(4) 前記スムージング処理手段は、入
力された2値画像の輪郭画素を抽出し、前記輪郭画素に
基づいて前記画像の輪郭を生成する手段と、前記2値画
素中の所定の画素から前記輪郭への最短距離と、所定の
角度に対する前記所定画素から前記輪郭の最短距離とを
結ぶ曲線とのなす角度を算出する手段と、前記最短距離
と、前記角度とに基づいて、スムージングデータを生成
するスムージングデータ生成手段とを含む。
【0029】ここで、前記スムージングデータ生成手段
は、スムージングをレーザビームの強度変調で行うため
のレーザビーム強度変調データを生成するレーザビーム
強度変調データ生成手段と、スムージングをパルス分割
で行うためのパルス分割パターンデータを生成するパル
ス分割パターンデータ生成手段と、前記最短距離を画素
密度と比較する距離比較手段と、前記最短距離が前記画
素密度より大きいと前記距離比較手段によって判断され
た場合にはレーザビーム強度変調データ生成手段を選択
し、前記最短距離が前記画素密度より小さいと前記比較
手段によって判断された場合にはパルス分割パターンデ
ータ生成手段を選択するスムージングデータ選択手段
と、を含む。
【0030】前記パルス分割パターンデータ生成手段
は、前記最短距離に基づいて画素内の総パルス幅を決定
し、前記角度に基づいてパルス分割パターンを複数のパ
ルス分割パターンの中から選択する。更に、前記パルス
分割パターンデータは、均等分割パターン、右寄せパタ
ーン、左寄せパターン、右中間寄せパターン、左中間寄
せパターンの5つのパターンを含み、前記パルス分割パ
ターンデータ生成手段は、前記角度が、60度を超え1
20度未満又は240度を超え300度未満の場合に、
前記均等分割パターンを、前記角度が0度を超え、30
度未満又は330度を超え360度未満の場合に、前記
右寄せパターンを、前記角度が150度を超え210度
未満の場合に、前記左寄せパターンを、前記角度が30
度を超え、60度未満又は300度を超え330度未満
の場合に、前記右中間寄せパターンを、前記角度が12
0度を超え、150度未満又は210度を超え240度
未満の場合に、前記左中間寄せパターンを、生成する手
段を含む。加えて、前記パルス分割パターンデータ生成
手段は、前記最短距離と前記角度とに基づいて分割パタ
ーンを出力するために参照されるルックアップテーブル
を含む。
【0031】また、前記スムージングデータ生成手段
は、前記最短距離と前記角度とに基づいてルックアップ
テーブルを参照してスムージングデータを出力する。
【0032】第2の発明の画像形成方法は、所定のサイ
ズを有する複数の第1画素によって画像を形成し、前記
画像の輪郭部近傍の画素を前記第1画素より大きいサイ
ズを有する第2画素で選択的に形成してスムージング処
理を行うことを特徴とする。ここで、入力された2値画
像の輪郭画素を抽出し、前記輪郭画素に基づいて前記画
像の輪郭を生成し、前記2値画素中の所定の画素から前
記輪郭への最短距離と、所定の角度に対する前記所定画
素から前記輪郭の最短距離とを結ぶ曲線とのなす角度を
算出し、前記最短距離と前記角度とに基づいて、スムー
ジングデータを生成することを特徴とする。
【0033】更に、画像形成方法は、所望のテンプレー
トパターンを設定し、前記所望のテンプレートパターン
の輪郭を抽出し、前記所望のテンプレートパターンに含
まれる注目画素から前記輪郭への最短距離と所定方向か
らの角度を算出し、前記最短距離と前記角度とに基づい
てスムージングデータを求め、所望のテンプレートパタ
ーンと、各前記所望のテンプレートパターンと対応づけ
られた前記スムージングデータとを記憶することを特徴
とする。
【0034】第2の発明の電子写真記録装置は、感光性
ドラムと、画像が記録される記録手段と、前記感光性ド
ラムを一様に帯電する帯電手段と、前記一様に帯電され
た感光性ドラムに所定の大きさを有する第1の画素で静
電潜像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段に
より形成される前記静電潜像の輪郭部近傍の画素を前記
第1画素より大きいサイズを有する第2画素で形成して
スムージング処理を行うスムージング処理手段と、スム
ージング処理が施された前記静電潜像を現像して所定の
画像を形成する現像手段と、前記画像を前記記録手段に
転写する転写手段と、前記記録手段に転写された画像を
前記記録手段上に定着する定着手段とを備えたことを特
徴とする。ここで、前記画素形成手段は、レーザビーム
によって少なくとも第1画素及び第2画素の一方を形成
し、前記スムージング処理手段は、前記第2画素を前記
レーザビームの光量及び照射時間の一方を前記第1画素
の形成時よりも多くすることによって形成する。
【0035】第2の発明の電子写真記録装置の望ましい
実施態様としては、次のものがある。
【0036】(1) 前記スムージング処理手段は、前
記第1画素よりも大きい複数のサイズの前記第2画素を
形成するように前記画素形成手段を制御する。
【0037】(2) 前記スムージング処理手段は、前
記画像のビットマップパターンに対してマッチングを行
うためのテンプレートパターンを含み、前記テンプレー
トパターンが前記ビットマップパターン内に検出された
場合にスムージング信号を出力する。
【0038】画像形成手段が例えばレーザビームを用い
て感光体上に静電潜像を形成する電子写真方式である場
合、第1画素より大きい第2画素は、光変調器によりレ
ーザビームに光強度変調を施して強度の高いビームを出
力することにより形成する。
【0039】レーザ光源が半導体レーザの場合には、半
導体レーザに注入される電流を制御することにより光強
度変調を行って、強度の高いレーザビームを出力するこ
とにより、第2画素より大きい第2画素を形成する。半
導体レーザからのレーザビームの光強度変調は半導体レ
ーザ制御装置によって行われる。この半導体レーザ制御
装置は例えば半導体レーザに接続される電流駆動回路と
半導体レーザの出力光の一部をモニタし、モニタ電流を
生成するフォトダイオードのような光検出器と演算増幅
器とを有し、該演算増幅器はその非反転入力において強
度変調信号を抵抗を介して受ける共に、モニタ電流に基
づいた帰還電流を受け、かつその非反転入力において基
準信号を受け、半導体レーザの出射光量が変動すると演
算増幅器が帰還電流に応答して誤差信号を生成し、これ
を電流駆動回路に与えることによりレーザ光の変動を補
償する。
【0040】ここで、画像形成手段が例えばレーザビー
ムを用いて感光体上に静電潜像を形成する電子写真方式
である場合、第1の画素より大きい第2の画素は、光変
調器によりレーザビームに光強度変調を施して強度の高
いビームを出力することにより形成する。
【0041】また、レーザ光源が半導体レーザの場合に
は、半導体レーザに注入される電流を制御することによ
り光強度変調を行って、強度の高いレーザビームを出力
することにより、第2の画素より大きい第2の画素を形
成する。ここで、半導体レーザからのレーザビームの光
強度変調は半導体レーザ制御装置によって行われる。こ
の半導体レーザ制御装置は例えば半導体レーザに接続さ
れる電流駆動回路と半導体レーザの出力光の一部をモニ
タし、モニタ電流を生成するフォトダイオードのような
光検出器と演算増幅器とを有し、該演算増幅器はその非
反転入力において強度変調信号を抵抗を介して受ける共
に、モニタ電流に基づいた帰還電流を受け、かつその非
反転入力において基準信号を受け、半導体レーザの出射
光量が変動すると演算増幅器が帰還電流に応答して誤差
信号を生成し、これを電流駆動回路に与えることにより
レーザ光の変動を補償する。
【0042】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。
【0043】第1の発明を電子写真式固体ヘッドプリン
タに適用する場合、画素形成素子アレイはLEDアレイ
のような発光素子アレイであり、複数の発光素子アレイ
内の発光素子からの多重露光によって感光体表面を放電
し、一つの画点を形成する。これにより一画点当たりの
露光量は、各発光素子アレイ内の相対応する発光素子に
よる露光量の加算平均となる。従って、複数個の発光素
子アレイによる露光量の平均をとることで、一つの発光
素子アレイ内での各画素の画素形成能力(露光量)のば
らつきが出力画像に及ぼす影響が抑制されるため、筋ム
ラとよばれる固体ヘッド露光方式に特有な副走査方向に
生じる筋状のノイズが抑制される。
【0044】また、ジッタにより生じる副走査方向にお
けるドット間隔のずれの影響は、多重露光のうちの1回
の露光が受けるだけで済み、ジッタのムラが空間的に分
散され、視覚的に目立たなくなる。すなわち、人間の目
の視覚上からは1本の濃い筋状のノイズが発生するより
も、多数本の薄い筋状のノイズが分散して発生する方が
妨害感が少ない。
【0045】更に、上記ジッタが周期的に起こる場合
は、発光素子アレイ間の間隔とジッタの周期を調節する
ことにより、ジッタの影響をより効果的に減少できる。
例えば、発光素子アレイが二列の場合、感光体がアレイ
とアレイとの間を移動する時間がジッタ周期の1/2に
なるようにアレイ間の間隔を設定しておくことにより、
ジッタむらの影響を相殺することができて、ジッタムラ
が減少する。
【0046】しかも、本発明では画素形成素子アレイ間
の副走査方向における間隔を副走査方向における画素密
度の2以上の整数倍としたことにより、画像データに基
づく画素形成素子アレイの駆動に複雑なタイミング回路
を必要とすることがなく、容易に装置を実現できる。更
に、副走査方向における画素形成素子アレイ間の間隔を
大きく取ることができるため、画素形成素子アレイが素
子間の間隔をパッケージの占有面積などの関係で十分に
とれないLEDのような固体発光素子のアレイであるよ
うな場合においても、画素形成素子の実装が容易に可能
となる。すなわち、このような固体発光素子アレイで
は、主走査方向に関しては千鳥状配列などにより密度を
上げることができても、副走査方向には密度を上げるこ
とができないが、本発明では副走査方向における画素形
成素子アレイ間について比較的大きな間隔を許容できる
ため、特に画素形成素子として固体発光素子アレイを用
いる場合に有利である。
【0047】第2の発明では、画像の輪郭上の画素のド
ットのみを通常のサイズの第1画素より小さくしたり、
グレーレベルにしてスムージングするのではなく、輪郭
内部のドットも第1画素より大きい第2画素を形成して
輪郭を形成することにより、輪郭部のスムージング処理
を行うため、通常の画素より小さい不安定な中間調の画
素を形成する場合に比較して、特に電子写真プロセスで
のの不安定性がなく、安定したスムージング効果が得ら
れる。
【0048】本発明によれば、例えば電子写真プロセス
では微細画素形成は記録が不安定になるが大きな画素形
成においては記録が安定になることを利用して、輪郭部
の特定位置の画素のサイズを必要に応じて大きく記録す
ることにより、安定したスムージング処理が可能とな
る。
【0049】また、本発明では、画像の輪郭部を滑らか
に記録するスムージング信号を求めるにあたり、注目画
素から最短距離にある輪郭への距離とその角度からスム
ージング信号を求めるため、輪郭上の画素のドットを小
さくしたり、輪郭内の画素のドットを大きくしたりする
スムージング信号を、早くかつ簡単に求めることができ
る。
【0050】画素サイズの変調を半導体レーザから出力
されるレーザビームの光強度を変調して行う場合には、
レーザビームの光強度を常時モニタすることで安定した
レーザビームの光強度変調が可能となる。これにより、
安定した画素サイズの変調を行うことができる。
【0051】
【実施例】図面参照して本発明の実施例を説明する。
【0052】まず、第1の発明の実施例を説明する。本
実施例では電子写真式プリンタに適用した場合について
説明するが、本発明は熱インクジェット式プリンタやサ
ーマルヘッドプリンタなどの他の固体ヘッドプリンタに
も適用することが可能である。
【0053】図1は、第1の発明の実施例における固体
記録ヘッド11の概略図である。本実施例では、同一の
基板10上に2組の千鳥状配列の発光素子アレイ12、
13が基板10の長手方向(第1の方向)に平行に配列
されている。発光素子アレイ12、13を構成する各々
の発光素子14は、例えばLEDなどの固体発光デバイ
スから構成される。発光素子アレイ12と13の間隔1
5は、電子写真式固体ヘッドプリンタなどの記録装置が
持つ感光性ドラムの回転方向、すなわち副走査方向の記
録密度(解像度)の整数倍になるように設定される。
【0054】図2は、図1の固体記録ヘッドを備えた電
子写真式固体ヘッドプリンタの基本構成を示した概略図
である。このプリンタでの基本となる電子写真プロセス
は、帯電、露光、現像、転写、定着、消去の6つのプロ
セスからなる。固体ヘッドプリンタでは、露光手段に図
1に示した固体記録ヘッド11を用いる。
【0055】感光性ドラム16は、一般に表面が有機光
導電性材料の層でコーティングされた金属の筒であり、
筒の内部は電気的に接地されている。光電性材料が電荷
コロナ発生器17によって生じるイオン化領域を通過す
ると、負の電荷がコロナ発生器17から感光性ドラム1
6の表面に移動する。感光性ドラム16が回転し電荷コ
ロナ発生器16を通過した後では、感光性ドラム16の
表面は均一な負電位を持つ。
【0056】固体記録ヘッド11は、図1に示したよう
に電流を供給したり供給を停止するだけで、オンになっ
たりオフになったりするLEDのような発光素子14を
並べて構成される。この電流の供給を感光性ドラム16
の回転と併せて制御することにより、感光性ドラム16
の表面の選択された領域を露光することができる。セル
フォックレンズアレイ18は、発光素子14から出射さ
れる光を感光性ドラム16の表面に結像するために設け
られている。感光体ドラム16の露光された部分は放電
され、表面電位が低下する。こうして感光性ドラム16
の表面に静電像が形成される。
【0057】現像部では、トナーと呼ばれる現像剤が静
電像に乗せられる。トナーの材料は、鉄の粒子に結合さ
れた黒い合成樹脂から作られた粉末状の物質である。プ
ラスティックのトナー粒子19は、現像器20の負の直
流電源に接続された回転シリンダ21に擦り付けられる
ことによって、負の表面電荷を得る。トナーが得たこの
静電荷は、トナー粒子19がレーザ光に露出された感光
性ドラム表面16の領域には吸引されるが、露光されな
かった表面領域からは反発されるような静電荷である。
【0058】転写部では、感光性ドラム16の表面のト
ナー像が記録媒体であるプリント紙21に転写される。
コロナアセンブリ22は、プリント紙21の裏面に蓄積
する正の電荷を発生する。紙の正の電荷が強まると、感
光性ドラム表面から負に帯電したトナー粒子19が引き
離される。静電荷除去器23は負の電荷を有する感光性
ドラム表面と正の電荷を有するプリント紙21の間の吸
引力を弱めて、プリント紙21が感光性ドラム11に巻
き付くのを防止する。
【0059】定着部においては、熱と圧力によってトナ
ー19が融解して、プリント紙21上に定着する。高輝
度のランプ24によって内部加熱される非粘着性の加熱
ローラ25と柔らかい加圧ローラ26の2つのローラ
で、トナーの乗ったプリント紙を挟み、プリント紙21
上のトナーを融解させ、紙の繊維に押し込ませる。
【0060】消去ランプ27は感光性ドラム16の光電
性材料を照射し、感光性ドラム16に残っている電荷を
中性化し。感光性ドラム16上に残ったトナーと感光性
ドラムの静電引力を失わせる。感光性ドラム上に残った
トナーは、回転するクリーニングブラシ29で掃き落と
される。
【0061】図3に、固体記録ヘッド11であるLED
ヘッドを駆動するドライバIC29の構成を示す。コン
トローラ28からシリアルに送られてくる画像データ
は、シフトレジスタ291のDATA INに画素クロ
ックCLK1に同期して入力され、シフトレジスタ29
1からパラレルに読み出されてラッチ292でラッチさ
れる。ラッチ292からの出力はシフトレジスタ293
に入力される。
【0062】シフトレジスタ293は、ラッチ292か
ら出力されるパラレルデータをラッチ294A、AND
回路295、ドライバ296を介して第1の発光素子ア
レイ12に転送した後、一定の遅延時間をおいてラッチ
294B、AND回路295、ドライバ296を介して
第2の発光素子アレイ13に転送するためのものであ
る。すなわち、シフトレジスタ293はそれぞれAとB
の2段のシフトレジスタ素子を縦続接続して構成され、
まず最初はラッチ回路292からのパラレルデータを1
段目Aからラッチ294Aに転送し、次に低速クロック
CLK2により1段分シフト動作して、1段目Aの内容
を2段目Bに転送した後、2段目Bからパラレルデータ
をラッチ294Bに転送する。シフトレジスタ293か
らの出力は再びラッチ294A、294Bでラッチされ
た後、AND回路295でコントローラが送るストロー
ブ信号(発光タイミング信号)との論理積がとられ、画
像データがドライバ296に送られる。ドライバ296
には、Icontなる定電流が供給される。スイッチング素
子297は画像データを基に発光素子14をオン・オフ
させるため、電流のスイッチングを行う。
【0063】ここで、クロックCLK2は発光素子アレ
イ12又は13による主走査周期をTとすると、Tに対
して2以上の整数倍の周期nT(nは以上の整数)を持
っている。従って、ある画像データによって発光素子ア
レイ12が駆動された後、nTなる遅延時間をおいて同
じ画像データによって発光素子アレイ13が駆動される
ことになる。
【0064】図4は、上記プリンタの露光部の概略図で
ある。図を簡単にするため、セルフォックレンズ18及
びICドライバ29は省略してある。固体記録ヘッド1
1は感光性ドラム16の回転方向と平行に発光素子アレ
イ12、13が並ぶように配置する。発光素子アレイ1
2、13の相対応する発光素子14は、感光性ドラム1
1の同一円周上32に位置している。コントローラ30
から送られてきた画像データは、ドライバIC29内の
シフトレジスタ293に通される。画像データをシフト
レジスタ293に通すことで、画像データを発光素子ア
レイ12に出力した後、nTなる遅延時間をおいて発光
素子アレイ13に出力することが可能となる。すなわ
ち、発光素子アレイ12がある画像データに対応した発
光を行っているときに、発光素子アレイ13は発光素子
アレイ12に上記遅延時間だけ先に出力された画像デー
タに対応した発光を行っている。遅延時間nTは感光性
ドラム11が回転し、発光素子アレイ12から発光素子
アレイ13に移動するまでの時間である。これにより、
感光体ドラム16上の同じ画素位置を2つの発光素子ア
レイ12、13によって多重露光(この場合、2回露
光)することが可能となる。
【0065】ここで、遅延時間nTを上述のように選べ
ば、この種の記録装置で一般に容易されている水平同期
信号などの主走査周期のクロックを単純にn分周するだ
けでクロックCLK2を簡単に得ることができる。すな
わち、nが例えば1.2といったようにTに対して整数
倍の関係にない場合には、クロックCLK2を得るため
に複雑なタイミング回路が必要となるが、本実施例のよ
うにnを選べば、多重露光のために複雑なタイミング回
路を付加する必要はない。
【0066】図5(a)は、発光素子アレイ12、13
内の光量ばらつき例と、それに伴う画像ノイズを示した
ものである。同じ信号を送っても発光出力が各素子によ
って異なってしまうため、図に示すように出力画像に筋
ムラと呼ばれる帯状のノイズが副走査方向、すなわち発
光素子の配列方向に垂直な方向にのってしまう。図5
(b)は、互いのばらつきに相関のない2本の発光素子
アレイの光量ばらつきを示した例である。図5(c)
は、図5(b)の2本の発光素子アレイの露光量を重ね
合わせたものである。発光素子アレイ12、13は一方
からの露光量を通常の場合、つまり発光素子列が1列
(千鳥状の場合は2列)の場合に比べて1/2とし、そ
れら2本の発光素子アレイ12、13から感光性ドラム
16上を多重露光することにより、感光性ドラム16上
の各位置の露光量が対応する2つの発光素子の発光量の
加算平均をとった光量で露光したことになるため、ばら
つきが半減する。その結果、出力画像の筋ムラを減少さ
せることができる。
【0067】図6(a)は、ジッタと呼ばれる露光ムラ
の一例を示したものである。ジッタは感光性ドラム16
が回転する速度にムラが生じ、ドラム回転方向のドット
とドットの間隔が変化することによって生じる。32の
ように速度が遅くなった場合は、33のようにドラム回
転方向のドット間隔が大きくなる。その反対に34のよ
うに速度が早くなった場合は35のようにドットの間隔
が小さくなる。ドットの間隔が広くなった部分は記録濃
度が薄く出力され、その反対に間隔が狭くなった部分は
濃度が濃く出力される。この結果、図6(a)に示すよ
うなドットの間隔にムラを生じ、出力画像36は図に示
されるような筋ムラとは垂直な方向に帯状のノイズを生
じる。
【0068】図7は、本実施例の固体記録ヘッド11を
用いた場合のジッタノイズについて説明するための図で
あり、(a)が従来の記録方式、(b)が本実施例によ
る固体記録ヘッド11を用いた場合の記録方式である。
今、ある時刻tに感光性ドラム16の感光速度が遅くな
ったとする。従来の記録方式では時刻tはドットdを記
録しようとする時刻であり、ドットcとドットdの間隔
が狭くなって重なり、感光体上の位置x1 での濃度が高
くなる。
【0069】これに対し、本実施例による記録方式で
は、時刻tでは一つ目のヘッドがドットe1 を、二つ目
のヘッドがドットd2 をそれぞれ記録しようとしている
時刻である。時刻tで感光体の速度が遅くなったとする
と、ドットd2 がドットc1 及びドットc2 と重なり、
濃度が高くなる。しかし、ドットd1 は従来記録方式に
おけるドットdの半分の信号量で記録するため、感光体
上の位置x1 における濃度の変動量ΔD1 が従来の濃度
変動量ΔDの半分で済む。その反面、ドットe1及びe
2 がドットd2 に重なるため、感光体上の位置x2 でも
濃度がΔD2 だけ変動する。このため、ΔD1 とΔD2
の和はΔDとほとんど等しくなる。一方、本実施例の方
式によるノイズは空間的に分散し、空間周波数が低くな
るため、視覚的にノイズが目立たなくなり、その結果ジ
ッタノイズが減少することになる。
【0070】なお、上記実施例では本発明を電子式固体
プリンタに適用した例について述べたが、本発明はサー
マルプリンタやインクジェットプリンタなどにも適用す
ることができ、要するに画素形成素子アレイを用いて離
散的な画素(ドット)の集合により画像を形成する記録
装置全てに本発明は適用が可能である。
【0071】次に第2の発明の実施例を説明する。
【0072】第2の発明の概要を図8を参照して説明す
る。図8は第2の発明によりスムージング処理された出
力画像の一例を示す図である。
【0073】従来の技術では、図22に示すように、レ
ーザビームプリンタを含むドットマトリックスプリンタ
は均等に間隔をあけて水平方向の行と垂直方向の列の格
子状に配列されたドット(すなわち画素)の集合によっ
て所望の文字や図形を形成する。一般的なドットマトリ
クスプリンタは、一定のサイズのドットしか形成できな
い。そのようなプリンタでは、図22で示すように個々
のドットの形状が目立ってしまうので、所望の図形や文
字などの2値画像の輪郭線を滑らかに表現できない。
【0074】本発明では、図8のドットA、Bに示され
るように、記録するドットのサイズを必要に応じて通常
のドット(第1画素)より大きくしたドット(第2画
素)として記録媒体上に形成することによって、図形や
文字の輪郭線を滑らかに表現する。
【0075】ドットを大きく形成する方法は、レーザビ
ームの光強度を高くする(すなわち光量を多くする)こ
とによって行う。レーザビームの光強度を高くするため
の制御信号はビットマップデータをテンプレートパター
ンと突き合わせ、一致した際に、注目しているセルのデ
ータに修正を加えることによって決定する。
【0076】本発明の第1実施例に係る画像形成装置
(以下の実施例ではレーザビームプリンタ)の概略構成
を説明する。
【0077】図9は、一般的な電子写真式レーザビーム
プリンタの記録部を示す。
【0078】レーザビームプリンタの記録部は主に帯電
部、露光部、現像部、転写部、定着部の5つのプロセス
を行う装置から構成される。
【0079】図10は、本実施例の電子写真式レーザビ
ームプリンタの記録部を電気的に制御する回路部と露光
部の一部の概略図である。
【0080】感光性ドラム111は、一般に有機光導電
性材料の層でコーティングされた、金属の筒である。筒
の内部は、電気的に接地している。クリーニング・ブレ
ード112は、前のサイクルから残存しているトナーを
感光性ドラム111から図示しない廃物用キャビティ内
へ擦り落とし、感光性ドラム111の表面を清掃する。
消去用ランプ114は、感光性ドラム表面113を照射
し、感光性ドラム111に以前から存在している電荷を
放電し、感光性ドラム表面113を電気的に中和する。
感光性ドラム111が回転しながら、帯電部の電荷コロ
ナ発生器116から負の電荷が感光性ドラム表面113
に移動する。これにより、感光性ドラム表面113は均
一な負電位を持つ。
【0081】レーザビーム117は、半導体レーザ11
9によって発生する。レーザビーム117のオン・オフ
や光強度変調は、この半導体レーザに流れるレーザ駆動
電流397の制御で行う。レーザビームは、コリメート
レンズ149で走査ミラー123(ポリゴンミラー)上
に集束される。走査ミラー123はモータ127で定速
回転する多面鏡であり、これによりレーザビーム117
が感光性ドラム111上に走査される。
【0082】集光レンズ131とミラー133によっ
て、感光性ドラム111の表面113における水平線上
に、レーザビーム117の焦点が合わせられる。感光性
ドラム表面113は、走査ミラー123の回転によるレ
ーザビーム117の偏向と感光性ドラム111の回転に
より、レーザビーム117によって走査されて露光され
る。更に、レーザ駆動電流397の制御により、レーザ
ビーム117がオン/オフ又は光強度変調されるため、
感光性ドラム表面113全面に露光スポットの集合のパ
ターンを形成できる。以下の説明において、レーザビー
ム117による走査方向を主走査方向と呼び、感光体ド
ラム111が回転する方向を副走査方向と呼ぶ。レーザ
がオン/オフするタイミングとレーザビーム117によ
る主走査速度とで、主走査方向の露光スポットのピッチ
の間隔(すなわち解像度)が定まる。主走査時間と感光
性ドラム111の回転の速度とで、副走査方向の解像度
が定まる。レンズ131は感光体111上でのビームス
ポットの移動速度を一定にする役割を持つ。
【0083】レーザビーム117による感光性ドラム1
11上への光書き込みが済むと、感光体ドラム表面11
3には静電潜像が形成される。すなわち、感光体ドラム
表面113のうち、レーザビームが照射されなかった部
分は帯電時の電位がそのまま残り、レーザビームが照射
された部分は放電によって電位が帯電時の電位より低下
することにより、静電潜像が形成される。
【0084】現像部では、トナーと呼ばれる現像剤が静
電像に乗せられる。トナーの材料は、鉄の粒子に結合さ
れた黒い合成樹脂から作られた粉末状の物質である。ト
ナー中の鉄によって、シリンダの長さにわたって延びる
永久磁石(図示せず)を備えた金属製の回転シリンダ1
20にトナーが吸引される。プラスティックのトナー粒
子118は、負の直流電源に接続された回転シリンダ1
20に擦り付けられることによって、負の表面電荷を得
る。トナーが得たこの静電荷は、トナー粒子118が感
光性ドラム表面113のうちレーザビームにより露光さ
れた領域には吸引されるが、露光されなかった表面領域
からは反発されるような静電荷である。
【0085】転写部124では、感光性ドラム表面11
3上のトナー像が記録媒体であるプリント紙122に転
写される。コロナアセンブリ128は、プリント紙12
2の裏面に蓄積する正の電荷を発生する。紙の正の電荷
が強まると、感光性ドラム表面113から負に帯電した
トナー粒子118が引き離される。静電荷除去器132
は、負の電荷を有する感光性ドラム表面113と、正の
電荷を有するプリント紙122との間の吸引力を弱め
て、プリント紙122が感光性ドラム111に巻き付く
のを防止する。
【0086】定着部126では、熱と圧力によってトナ
ーが融解して、プリント紙上に定着する。高輝度のラン
プ136によって内部加熱される非粘着性の加熱ローラ
134と、柔らかい加圧ローラ138の2つのローラ
で、トナーの乗ったプリント紙を挟み、プリント122
紙上のトナーを融解させ、紙の繊維に押し込ませる。
【0087】図11は、一般的なスムージング処理回路
を含む図10のレーザ・プリンタを制御する回路部のイ
ンターフェイスPCA141の概略構成を示す図であ
る。
【0088】文字発生器411は所望の文字或いは図形
を与えるため、直列データ信号を生成し、直流コントロ
ーラPCA139のレーザ駆動回路1391に与えら
れ、レーザを変調する。
【0089】インターフェイスPCA141は、ROM
415に記憶されたプログラムを実行する16ビットマ
イクロプロセッサから成るCPU413によって制御さ
れる。ROM415はCPU413が実行すべきマイク
ロプロセッサが実行すべきマイクロプロセッサ・コント
ローラ・プログラムを記憶している。
【0090】フォント・カートリッジ435及び437
は様々なオプションのフォントについて追加文字セット
のドット・パターン・データをプリンタへ供給するプラ
グイン式ROMカートリッジから構成される。フォント
・カートリッジインターフェイス439はフォント・カ
ートリッジ435及び437のコネクタを主データ・バ
ス425にバッファリングする。
【0091】プリンタ制御パネル433を介して入力さ
れるプリント・データ構成やページ・カウント情報とい
った基本的なデータを記憶するための不揮発性RAM
(NVRAM)417が設けられている。スタティック
RAM(SRAM)419は、CPU413中のマイク
ロプロセッサ用にアドレス・スペースを追加する。
【0092】アドレス・コントローラ423はROM4
15の4つの独立したセクションに記憶されたデータへ
のアクセスをできるようにするアドレス情報を送り出
す。アドレス・コントローラ423は、単一のゲートア
レイ回路として実現される。
【0093】外部デバイス431から入力されるプリン
ト情報、フォント情報及びその他の情報を記憶するた
め、拡張可能なダイナミックRAM(DRAM)が設け
られている。ビットシフタ427はプリンタ制御パネル
433又は外部デバイス431からのコマンドに応答し
て、プリントされる文字をオフセットしたり、又はオー
バーレイするため、更にデータを1ビット〜15ビット
シフトさせるのに必要なコマンドを発生する。
【0094】I/Oコントローラ443は、パラレル・
インターフェイス・コネクタ445を介して外部デバイ
ス431からCPU413へ入力されるデータのタイミ
ングを制御する。I/Oコントローラ443は、インタ
ーフェースPCA141と直流コントローラPCA13
9との間の通信のタイミングも制御する。文字発生器4
11は、CPU413からのコマンドに応答してROM
又はフォント・カートリッジ435及び437に記憶さ
れているビット・マップ像データを直列データ信号の形
でレーザ駆動回路(半導体レーザ制御装置)139に対
し連続的に出力されるドット・データに変換する。
【0095】プリントの質を高める技法を実現できるよ
うに、直列データ信号を修正又は補償するため、文字発
生器411とレーザ駆動回路139との間にプリントの
質を高めるための本発明に基づくスムージング処理回路
421が挿入されている。
【0096】図22〜図24を参照して、従来技術を再
度詳説した後に、本発明のスムージング処理を説明す
る。
【0097】図22に示されるように、レーザビームプ
リンタを含むドットマトリックスプリンタは、均等に間
隔をあけて水平方向の行と垂直方向の列の格子状に配列
されたドット(すなわち画素)の集合によって所望の文
字や図形を形成する。個々の格子はセルと呼ばれ、ドッ
トを配置する位置を意味する。すなわち、ドットはセル
を充填したものであり、ブランクは空のセルである。ド
ットが充填されているか空かは、一般に2進数で表す。
例えば、2進数の“1”はドット(すなわち充填された
セル)を表し、“0”はブランク(すなわち空のセル)
を表している。
【0098】図22のように、一つのセルに対して固定
的なドットしか形成できない従来のプリンタにおいて
は、それらの図形を構成する個々のドットの形状が目立
ってしまい、輪郭を滑らかに表現できない。
【0099】そこで、前述のように一つのセルに対し、
グレーレベルのドットもしくは小さいドットを必要に応
じて割り当てることにより、ドットの集合の輪郭線を滑
らかにしようとする技術がある。これはスムージング技
術又はアンチエイリアシング技術ともよばれている。
【0100】図23は、スムージング技術を模式的に示
す図である。一般に、このグレーレベルのドットは、レ
ーザがセル内で点灯している時間(すなわちパルス幅)
やレーザビームの光量を小さくしてセル内に形成するド
ットのサイズを小さくすることにより生成されるが、グ
レースケールの記録は外部及び内部環境の変化に対し
て、非常に不安定である。グレースケールは、環境の変
化により、非常に濃い濃度で出力されたり、全く画素が
形成されない場合が生じ、スムージング処理が行われ
ず、出力画像が乱れることが生じる場合がある。その原
因は、レーザビームプリンタの記録方式である電子写真
プロセスにある。電子写真プロセスでは、上記のよう
に、予め一様に帯電した感光性ドラム表面113の画素
を付着させたい部分に露光する。感光性ドラム表面11
3の露光された部分は表面電荷を放電し、表面電位が低
下する。その電位が低下した部分に電荷をもったトナー
が付着することによって、画素が形成される。グレース
ケールの不安定性は、表面電位とトナー付着量との関係
にある。
【0101】図24は、表面電位とトナー付着量との関
係を示すグラフであるが、この図24の領域Aで示され
ているように、グレースケールのレベルでは、表面電位
が少し変化するとトナー付着量は激しく変化する性質が
ある。この現象は一般にはガンマ値が高い、といわれて
いる。このため、レーザビーム量が少しでも弱くなった
り強くなったりすると、トナーが付着しなかったり、予
想以上に濃度が高くなったり、ドットのサイズが大きく
なり、出力図形の輪郭を滑らかに表現できなくなる。
【0102】図12は、レーザビームの光強度を変えて
ビーム照射を行ったときに形成されるドットを示してい
る。光強度が大きくなるにつれて、ドットのサイズが大
きくなっていく。光量を多くしてドットのサイズを制御
することは、光量を小さくして小さいドットを記録する
ように制御するよりも、安定性の面で優位である。光量
を多くすることは、図12において安定性のある領域B
の部分を広げるからである。逆に、小さいドットを記録
することは、画素内で領域Aの占める割合が多くなり、
光量変動の影響を大きく受けてしまう。
【0103】本発明では図12における強度データp=
4やp=5の場合の例に示されるように、サイズが通常
のドットよりも大きいドットを必要に応じてセルに配置
することにより、図8に示されるようなスムージングを
行う。
【0104】上記のように、本発明のスムージング処理
はセル当たりのレーザビーム照射時間(すなわちパルス
幅)やレーザ光強度を変調することによって行う。すな
わち、スムージングを行わないプリンタでは、一つのセ
ル当たりに1ビットのデータを割り当てるだけで良い
が、スムージングを行うには、一つのセル当たりにレー
ザビームの光強度を変調するスムージングデータを割り
当てるため、複数ビット(すなわち多値)のデータが必
要とされる。
【0105】一般に、スムージングを行う際のこれらの
スムージングデータを得る方法としては、二つの方法が
ある。一つは所望の文字や図形の文字セットのドット・
パターン(すなわち1ビット(2値)のビットマップ
像)から推測してスムージングデータを生成する方法
と、アウトラインフォントのようなベクトル画像からス
ムージングデータを算出する方法がある。USP4、8
47、641には、ビットマップ像をテンプレートパタ
ーンに突き合わせてスムージングデータを得る方法が開
示されている。
【0106】以下にテンプレートマッチング方法による
スムージングデータの生成方法を説明する。
【0107】2値のビットマップ像と所定の記憶されて
いるテンプレート又はパターンとをビットマップ中のサ
ブマトリックス毎に突き合わせることにより、予め選択
されたビット・マップの特徴がそのサブマトリックス内
にあることを検出する。このことは、ビットマップ画像
からある特徴的なパターンをサブマトリックス内から認
識し、そこから所望の画像を推測することに等しい。そ
して、所望の画像とビットマップ像との差から、注目ド
ットの変調信号を決定する。変調信号は、テンプレート
との突き合わせで一致が起こる毎に自動的に変調信号が
発生する。このようにして、ビット・マップ像が次々
と、所望の画像に近くなるように多値のデータに置き換
えられることによって、そのプリント像の質が高められ
る。
【0108】図13は、スムージング処理回路の概念的
なブロック図である。
【0109】テンプレートとの突き合わせは図11にお
けるスムージング処理回路441内で行う。文字発生器
411によって生成されるビット・マップ像190のデ
ータは直列化されて先入れ先だし(FIFO)データ・
バッファ201に通される。直列化されたビットマップ
像データ190が、FIFOバッファ201中でビット
マップ像の一部を切り取ったサンプル窓209であるM
×Nのサブマトリックスを構成する(図13の場合はM
=5、N=3)。M×Nのサブマトリクスの内容207
は、直列化データが文字発生器411から次々と送られ
てくるにつれて順次変化するが、これは元のビットマッ
プ像190の上をサンプル窓209が移動していること
にほかならない。M×Nマトリックスデータは、突き合
わせネットワーク203に通され、予め用意されている
複数のテンプレートパターンと突き合わされる。突き合
わせネットワーク203がM×Nのサブマトリックスの
データと一つもしくは複数のテンプレートとの一致を見
い出すと、M×Nの中心を占めているビットを置換す
る。一致が見い出されなかった場合には、中心ビットは
不変のまま出力に現れる。
【0110】本発明におけるスムージングデータは、レ
ーザビームの光強度制御信号又はパルス幅制御信号であ
る。テンプレートパターンとの一致を見い出した場合に
は、通常の光量よりも強い光量を出すような信号をレー
ザ駆動回路139に送るか、或いは、必要に応じて、パ
ルス幅制御信号を出力する。
【0111】強度データは図12のようなものを経験的
に用意するが、プリンタの性質により多少異なってく
る。
【0112】図14に、テンプレートパターン設計の概
念図を示す。以下の説明において、サンプル窓209の
サイズが、M=7、N=7であるものと仮定する。テン
プレート465のサイズもサンプル窓209に合わせて
7×7のサイズを持つとする。
【0113】図14(a)は、設計するテンプレートパ
ターンの一例を示す。サンプル窓209内のビットパタ
ーンがこのテンプレートと同じパターンであったとき、
注目画素Pnに図12のようなスムージングデータを与
える。このテンプレートパターンに対する注目画素の出
力であるスムージングデータを決めることが、テンプレ
ートパターン設計である。
【0114】図14(a)のように、1つの2値ビット
マップ像を表すMXNのテンプレートパターンを定め
る。続いて、図14(b)に示すようにテンプレートパ
ターンの画素の輪郭ドットパターン467を抽出する。
図14(b)は、白画素との境界にあるドットを抽出し
たものである。図14(c)では、輪郭ドットパターン
に基づき、アウトラインデータ469を得る。ここで
は、最小自乗法やベジエ曲線を用いた一般的なカーブフ
ィッティング法を用いて求めることにする。次に、図1
4(d)に示すように注目画素から最も近いアウトライ
ンに対して垂線471をおろす。このアウトラインへの
最短垂線471の長さを距離Dmin とする。更に、図1
4(e)に示すように、垂線471の水平方向に対する
角度を角度θとする。その結果、あるテンプレートパタ
ーンに対する距離Dmin と角度θが定まる。
【0115】上記の距離Dmin 、角度θと注目画素の多
値出力との関係は、図15の処理フローに基づいて決定
される。
【0116】プリンタエンジンが強度変調によって生成
できる上限のドット半径をrmax とする、このr
max は、個々のプリンタ現像特性に強く依存するので、
予め調査しておくことが必要となる。
【0117】距離Dmin がrmax より大きい場合、テン
プレート465における注目画素Pnに対する出力は、
ノーマルな強度データとなる(ステップS2)。
【0118】ステップS2において、距離Dmin がr
max より小さい場合、更に距離Dminをプリンタエンジ
ンの画素密度Dp と比較する(ステップS3)。この画
素密度は、隣接するドットの中心間の距離をいう。
【0119】ステップ3において、距離Dmin が画素密
度Dp より大きくかつ注目画素Pnの入力2値データが
白画素(Pn=0)の場合は強度データは0、黒画素
(Pn=1)の場合は注目画素Pnのドット径rを距離
min とするような強度データが出力値とされる(ステ
ップS5、S6)。ステップS3において、距離Dmin
が画素密度Dp 以下の場合には、距離Dmin と角度θと
に基づいてルックアップテーブルを参照して多値データ
を取得する(ステップS4)。
【0120】図16に、距離Dmin が画素密度Dp より
小さい場合の角度θと距離Dmin に応じた出力サブピク
セルパターンの決定方法を示す。
【0121】まず、距離Dmin と角度θからアウトライ
ンが画素内を通過する面積Sを求める。この通過面積S
を画素面積Sp (Dp ×Dp )で割った値をパルス幅の
トータルの長さpw(0<pw<1)とする。また、角
度θに基づいてパルス幅パターンを図のように5つに分
類する。
【0122】(1)均等分割は、総パルス幅pwを画素
内に均等に分割したパルスパターンである。
【0123】(2)右(左)寄せは、pwを右(左)に
寄せたものである。
【0124】(3)右(左)中間寄せは、pw1、pw
2をpw1+pw2=pw、pw1:pw2=1:2に
なるように分割し、pw2の方を右(左)に寄せて記録
し、pw1の方を画素の中央に記録するような出力に設
定する。
【0125】以上は、スムージング処理回路441内で
テンプレートマッチングにより、多値データ461を生
成した例であるが、テンプレートを使わずに、テンプレ
ート設計したようなプロセスで直接多値データ461を
スムージング処理回路441内で生成できる。そうした
場合のスムージング処理回路441の構成を図17に示
す。
【0126】文字発生器411から各走査線に沿ってス
キャンされた2値の画素データがシリアルにスムージン
グ処理回路441に送られてくる。FIFOバッファ2
01は、シリアルデータをストアし、ある注目画素Pn
を中心としたM×nの小片ビットマップパターン465
を再構成する。輪郭画素抽出器449は、上記のストア
されたFIFOバッファ201から輪郭エッジ画素46
7を抽出する。
【0127】アウトライン生成器451は、輪郭エッジ
画素データからアウトラインエッジデータ469を生成
する。文字発生器411からの出力がアウトラインフォ
ントである場合、データは直接アウトライン生成器45
1に送っても構わない。距離計算器453は、注目画素
からM×nのビットマップパターン内にある全てのアウ
トラインエッジ469への距離Dを求める。更にその距
離Dの中で最小な距離Dmin を検出する。角度計算器4
55は、注目最短距離Dmin にあるアウトラインエッジ
471に、注目画素461からおろした垂線473の角
度θを求める。
【0128】比較器457は、距離Dmin と角度θに基
づいて、シリアル画素多値データ461を生成する。こ
の場合において、距離Dmin と角度θの組合せによって
は、ルックアップテーブル459に距離Dmin と角度θ
を通してシリアル画素多値データ461を得る場合もあ
る。
【0129】上記のような方法により、テンプレートを
用いずに直接多値データを生成することができる。
【0130】テンプレートパターンとして図18〜図2
0に示すようなパターンを用意しても良い。
【0131】図18は、中心画素を含む5×5のサイズ
のサンプル窓とマッチングさせるためのテンプレートで
ある。サブマトリックスが図18に示されるようなテン
プレートと一致したとき、光強度データp=5という光
強度変調信号がレーザ駆動回路(半導体レーザ制御装
置)139に送られる。
【0132】図19及び図20は同様に、ビットマップ
がテンプレートと一致したとき、光強度データという光
強度変調信号p=4がレーザ駆動回路139に送られ
る。
【0133】次に、レーザビームの光強度変調方法を説
明する。
【0134】レーザビームの光強度を変調する手段とし
て、レーザから放出される光量を直接変調する方法とレ
ーザから放出される一定強度の光を変調器を通すことに
より変調する方法の2つの方法が知られている。
【0135】(i)半導体レーザから出る光量を直接変
調する方法 この方法は、半導体レーザビームを駆動する電流を制御
することにより直接レーザから射出される光量を変調す
る。
【0136】図10に示すように、レーザ駆動回路13
9は、半導体レーザ119と、半導体レーザ119に接
続される直流ドライバ393と、半導体レーザ119の
出力光をモニタし、モニタ電流Imを生成する受光器3
96と、そして演算増幅器392と、インタフェイスP
CA141から送られてきたシリアルかつデジタルの光
強度変調信号をアナログの電圧で表現される制御信号V
cに変換するD/A変換器391を有する。
【0137】演算増幅器392は、反転入力に抵抗Ri
を介して制御信号Vcと、モニタ電流Imに基づいた帰
還電流If とを入力し、非反転入力に基準信号Vrを入
力する。半導体レーザ119の出射光量が変動すると、
演算増幅器114は帰還電流If に応答して誤差信号V
eを生成し、これを直流ドライバ393に与える。この
動作により半導体レーザ119の出射光量の変動が補償
される。
【0138】受光器396はビームスプリッタ395で
分解された出力光の一部を検出し、検出した光量をモニ
タ電流Imに変換する。モニタ電流Imは、抵抗性素子
Riに流れる制御電流信号Iiと比較され、その差に対
応する電圧信号が誤差信号Veとして生成される。
【0139】直流ドライバ392は、演算増幅器392
から送られてきた電圧信号を駆動電流信号397に変換
する働きをする。
【0140】(ii) 光変調器による方法 図21は、第2実施例で用いられる光学系及び光変調器
によるレーザビームの光強度変調を示す図である。
【0141】光変調器398はレーザビーム源191か
らの光401を受けて変調信号403に応じて、透過光
405の光量を制御する。光変調器398としては液晶
シャッタが一般的に用いられる。
【0142】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々変形して
実施できるのは勿論である。
【0143】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。
【0144】第1の発明によれば、複数列の画素形成素
子アレイを有する記録ヘッドを画像形成媒体に対して画
素形成素子配列方向である主走査方向と直交する副走査
方向に相対的に移動させつつ画素形成素子を画素データ
に応じて駆動して画像形成を行う場合、各列の画素形成
素子アレイにおける画素形成素子が主走査方向において
同一位置に位置するように各画素形成素子アレイを配置
し、更に各画素形成素子アレイの主走査方向において同
一位置に位置する画素形成素子を同一の画素データに応
じて駆動することにより、筋ムラノイズとジッタノイズ
を効果的に減少させることができ、高品質の画像を形成
することが可能となる。
【0145】しかも、第1の発明では画素形成素子アレ
イ間の副走査方向における間隔を副走査方向における画
素密度の2以上の整数倍としたことにより、画像データ
に基づく画素形成素子アレイの駆動に複雑なタイミング
回路を必要とせず、容易に装置を実現でき、また副走査
方向における画素形成素子アレイ間の間隔を大きく取る
ことができるため、画素形成素子アレイが素子間の間隔
をパッケージの占有面積などの関係で十分にとれないL
EDのような固体発光素子のアレイであるような場合に
おいても、画素形成素子の実装が容易に可能となる。
【0146】第2の発明によれば、例えば電子写真プロ
セスでは微細画素形成は記録が不安定になるが大きな画
素形成においては記録が安定になることを利用して、輪
郭部の特定位置の画素のサイズを必要に応じて大きく記
録することにより、安定したスムージング処理が可能と
なる。
【0147】また、画素サイズの変調を半導体レーザか
ら出力されるレーザビームの光強度を変調することによ
り行う場合、レーザビームの光強度を常時モニタするこ
とで安定したレーザビームの光強度変調が可能となる。
これにより、安定した画素サイズの変調を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における記録ヘッドの概略
図。
【図2】 同実施例に係る画像形成装置の概略構成図。
【図3】 同実施例におけるLEDヘッドを駆動するI
Cドライバの構成図。
【図4】 同実施例におけるLEDヘッドプリンタの露
光部の構成を示す概略図。
【図5】 スジムラノイズ例と同実施例における効果を
説明した図。
【図6】 ジッタノイズ例と同実施例における効果を説
明した図。
【図7】 ジッタノイズ例と同実施例における効果を説
明した図。
【図8】 本発明によりスムージング処理された出力画
像の一例を示す図。
【図9】 本発明の第1実施例に係る画像形成装置の概
略構成図。
【図10】 同実施例におけるレーザ走査部及びレーザ
駆動回路の構成図。
【図11】 同実施例におけるインタフェース部及び露
光部の構成を示すブロック図。
【図12】 レーザビームの光強度変調信号とドットの
関係を示す特性図。
【図13】 図11におけるスムージング処理回路の説
明図。
【図14】 テンプレートパターン設計の概念を示す
図。
【図15】 アウトラインへの最短垂線の長さ及び垂線
の水平方向に対する角度θと注目画素の多値出力との関
係を決定するフローチャート。
【図16】 アウトラインへの最短垂線の長さDmin
プリンタエンジンの画素密度Dp より小さい場合の角度
θと距離Dmin に応じた出力サブピクセルパターンの決
定方法を示す図。
【図17】 テンプレートを使わず直接多値データをス
ムージング処理回路で生成する場合のスムージング処理
回路の構成を示す図。
【図18】 テンプレート・パターンの一例を示す図。
【図19】 テンプレート・パターンの他の例を示す
図。
【図20】 テンプレート・パターンの更に他の例を示
す図。
【図21】 本発明の第2実施例に係る画像形成装置の
要部構成図。
【図22】 スムージング処理を行わない場合の出力結
果を示す概略図。
【図23】 従来のスムージング処理による出力結果を
示す概略図。
【図24】 感光体上の表面電位とトナー付着量の関係
を示す特性図。
【符号の説明】
10…基板、11…固体記録ヘッド、12、13…画素
形成素子アレイ、14…画素形成素子、16…感光性ド
ラム、17…電荷コロナ発生器、18…セルフォックレ
ンズアレイ、20…現像器、21…記録紙、22…コロ
ナアセンブリ、23…静電荷除去器、25…加熱ロー
ラ、26…加圧ローラ、27…消去ランプ、28…クリ
ーニングブラシ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/485 G06T 5/00 H04N 1/036 A 9191−5L G06F 15/68 350

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素形成素子を第1の方向に配列し
    て構成された第1及び第2の画素形成素子アレイを有す
    る記録ヘッドと、 この記録ヘッドを画像形成媒体に対して前記第1の方向
    と直交する第2の方向に相対的に移動させつつ前記画素
    形成素子を画素データに応じて駆動する駆動手段と、を
    具備し、 前記記録ヘッドは、第1の画素形成素子アレイにおける
    画素形成素子と第2の画素形成素子アレイにおける画素
    形成素子とが前記第1の方向において同一位置に位置す
    るように該第1及び第2の画素形成素子アレイを前記第
    2の方向に該第2の方向における画素密度の2以上の整
    数倍の間隔で配置して構成され、前記駆動手段は、前記
    第1及び第2の画素形成素子アレイの前記第1の方向に
    おいて同一位置に位置する画素形成素子を同一の画素デ
    ータに応じて駆動することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】所定のサイズを有する複数の第1画素によ
    って画像を形成する画像形成手段と、 前記画像形成手段により形成される画像の輪郭部近傍の
    画素を前記第1画素より大きいサイズを有する第2画素
    で形成するように前記画像形成手段を制御してスムージ
    ング処理を行うスムージング処理手段と、を具備するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画素形成手段は、レーザビームによ
    って少なくとも第1画素及び第2画素の一方を形成する
    手段を含み、 前記スムージング処理手段は、前記第2画素を前記レー
    ザビームの光量及び照射時間の少なくとも一方を前記第
    1画素の形成時よりも多くすることによって形成する手
    段を含むことを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】前記スムージング処理手段は、 入力された2値画像の輪郭画素を抽出し、前記輪郭画素
    に基づいて前記画像の輪郭を生成する手段と、 前記2値画素中の所定の画素から前記輪郭への最短距離
    と、所定の角度に対する前記所定画素から前記輪郭の最
    短距離とを結ぶ曲線とのなす角度を算出する手段と、 前記最短距離と、前記角度とに基づいて、スムージング
    データを生成するスムージングデータ生成手段と、を含
    むことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】感光性ドラムと、 画像が記録される記録手段と、 前記感光性ドラムを一様に帯電する帯電手段と、 前記一様に帯電された感光性ドラムに所定の大きさを有
    する第1の画素で静電潜像を形成する画像形成手段と、 前記画像形成手段により形成される前記静電潜像の輪郭
    部近傍の画素を前記第1画素より大きいサイズを有する
    第2画素で形成してスムージング処理を行うスムージン
    グ処理手段と、 スムージング処理が施された前記静電潜像を現像して所
    定の画像を形成する現像手段と、 前記画像を前記記録手段に転写する転写手段と、 前記記録手段に転写された画像を前記記録手段上に定着
    する定着手段と、を具備することを特徴とする電子写真
    記録装置。
  6. 【請求項6】所定のサイズを有する複数の第1画素によ
    って画像を形成する第1ステップと、 前記画像の輪郭部近傍又は前記輪郭上の画素を前記第1
    画素より大きいサイズを有する第2画素で選択的に形成
    してスムージング処理を行う第2ステップと、 を具備することを特徴とする画像形成方法。
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