JPH07136793A - 高Cr高Nオーステナイト鋼用溶接材料 - Google Patents

高Cr高Nオーステナイト鋼用溶接材料

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JPH07136793A
JPH07136793A JP28639093A JP28639093A JPH07136793A JP H07136793 A JPH07136793 A JP H07136793A JP 28639093 A JP28639093 A JP 28639093A JP 28639093 A JP28639093 A JP 28639093A JP H07136793 A JPH07136793 A JP H07136793A
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弘征 平田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高Cr高N系オーステナイト鋼に用いられ、溶接
割れを防止し、溶接施工性に優れた共金合金系溶接材料
の提供。 【構成】(1) 重量%で、C:0.03〜0.10%、Mn:1.20〜
8.00%、B:0.01%以下、Nb:0.01〜0.70%、Cr:23.0
〜28.0%、Ni:18.0〜30.0%、Mo:0.50〜1.50%、N:
0.20〜0.40%、Al:0.01%以下、およびSi:(0.3−40
S) 〜0.50%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物
からなり、不純物としてのPは0.01%以下、Sは 0.005
%以下であり、かつAl+Oが0.02%以下である高Cr高
Nオーステナイト鋼用溶接材料。上記の材料にはCu:1.
0 〜4.0 %を含有することができる。 (2) (1) の材料において、C:0.10%を超えて0.24%ま
で、Mn:8.00%以下及びN:0.15〜0.35%とした高Cr
高Nオーステナイト鋼用溶接材料。 上記(1) 及び(2) の材料には、必要に応じてMg:0.02%
以下、Ca:0.02%以下の1種または2種を含有すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電用ボイラ、高温用
装置等高温強度に優れた高Cr高Nオーステナイト鋼に使
用され、優れた溶接施工性および溶接部の高温強度を有
する溶接材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発電用ボイラ、高温用装置等には
主に18Cr−8Ni系のオーステナイトステンレス鋼が使用
されてきた。しかし、近年のボイラ等での運転条件の苛
酷化、即ち高温、高圧化されるに伴い、より高温強度お
よび耐食性に優れた材料が必要とされるようになった。
このような要求から例えば特開昭57−164972号公報およ
び特開昭59−64752 号公報に開示されているように高Cr
でN、Nb、Bを添加することにより高温強度および耐食
性の改善を図った高Cr高Nを特徴としたオーステナイト
鋼が提案されている。
【0003】そして、このような高Cr高Nオーステナイ
ト鋼用溶接材料としては母材をそのまま加工したもの
や、高Ni合金用のもの(例えば、JIS 溶接棒 DNiCr系)
の使用が考えられている。しかし、高Cr高Nオーステナ
イト鋼の母材は、溶製後、圧延、熱処理により組織の調
整を受けて高温強度の確保が図られるのに対し、溶接金
属部はほとんどの場合、凝固ままの組織で使用されるた
め、母材に比べ高温強度を高めることは本質的に容易で
はない。そのため、母材をそのまま線引加工した溶接材
料では溶接金属に優れた高温強度を付与することは困難
であった。
【0004】一方、高Ni合金用の溶接材料は高価であ
り、経済性の観点から好ましくない。
【0005】そのため本発明者らは、N、Nb、Moを含有
させることで高温強度を高め、B(ボロン)を排除し、
PとSを少なく制限して、Mgを含有させることにより耐
溶接高温割れ性を高めた高Cr高Nオーステナイト鋼用溶
接材料(特開平5−69187 号公報)を提案した。
【0006】上記特開平5−69187 号公報に開示されて
いる溶接材料は高温強度に優れた溶接材料として提案さ
れているものの必ずしも優れた溶接施工性を有していな
い。
【0007】また、高温強度を高めるBは溶接割れ感受
性を高めることから含有させていないため、高温強度の
さらなる向上は期待できない。さらに溶接高温割れ感受
性に対する配慮はあるが、溶接施工性、即ちアークが安
定で、均一な溶接ビードの得られやすさ、裏波形成のし
やすさおよび溶接金属の湯流れなどの、実際の溶接作業
の容易さ、溶接ビードの形状の良い悪いに対する配慮が
なされておらず、溶接施工時に問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶接
施工性に優れ、かつ溶接部の高温強度に優れた高Cr高N
オーステナイト鋼用溶接材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高Cr高Nオ
ーステナイト鋼を溶接するときの溶接施工性について種
々研究した結果、溶接材料としてS、Siの関係、及び
Al、O(酸素)の関係が溶接施工性に影響しているこ
とを知見し、本発明を完成した。以下、成分含有量の%
は「重量%」を意味する。
【0010】図1は、後述する実施例の結果から溶接
ビード幅の変動と溶接材料中のS含有量との関係を示す
図であるが、同図からS含有量が0.005 %以上となると
溶接ビード幅の変動が大きくなり、均一な溶接ビードが
得られなくなることがわかった。
【0011】図2は、後述する実施例の結果から溶接
材料中のSi及びSの含有量が溶接高温割れ性及び溶接施
工性(溶接ビード幅の変動及び裏波形成)とにどのよう
に影響するかを示す図であるが、同図からSi含有量が多
くなると溶接高温割れが発生し、Si含有量の少ない領域
では裏波の形成が不十分となることがわかった。
【0012】図3は、後述する実施例の結果から溶接
材料中のAl及びO含有量が溶融金属の湯流れに及ぼす影
響を示す図であるが、同図からAl及びO含有量を適量に
することにより、湯流れが良くなることがわかる。
【0013】以上の、及びからSを少なく制限
し、SiをSとの関連で適量含有させること、Al及びO含
有量を適量にすることにより溶接施工性が改善されるこ
とを知見し、本発明を完成した。
【0014】本発明は、次の溶接材料を要旨としてい
る。
【0015】『(1) C:0.03〜0.10%、Mn:1.20〜8.00
%、B:0.01%以下、Nb:0.01〜0.70%、Cr:23.0〜2
8.0%、Ni:18.0〜30.0%、Mo:0.50〜1.50%、N:0.2
0〜0.40%、Al:0.01%以下、およびSi:(0.3−40S)
〜0.50%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物から
なり、不純物としてのPは0.01%以下、Sは 0.005%以
下であり、かつAl+Oが0.02%以下である高Cr高Nオ
ーステナイト鋼用溶接材料。
【0016】(2) (1) の材料において、C:0.10%を超
えて0.24%まで、Mn:8.00%以下及びN:0.15〜0.35%
とした高Cr高Nオーステナイト鋼用溶接材料。
【0017】上記(1) 及び(2) の材料には、必要に応じ
てMg:0.02%以下、Ca:0.02%以下の1種または2種、
またはCu:1.00〜4.0 %を含有させることができる。』
【0018】
【作用】次に、本発明の溶接材料の構成成分しとて限定
した理由について述べる。
【0019】C:0.03〜0.10%または0.10%を超えて0.
24%まで Cは、高温引張強度およびクリープ強度の向上に寄与す
る元素である。しかし、過剰に含有すると炭窒化物とし
て析出し、高温引張強度およびクリープ強度の低下を招
くので、N量が0.20〜0.40%の時にはC:0.03〜0.10
%、N量が0.15〜0.35%の時、C:0.10〜0.24%とし
た。
【0020】Mn:1.20〜8.00%または8.00%以下 Mnは、溶接材料の溶製時に脱酸剤として添加され、また
溶接時にSを固定して高温割れ感受性の低減に寄与する
元素である。さらに、溶融金属中のNの活量を下げる作
用があり、アーク雰囲気中へのNの飛散を抑制し、溶接
金属中へのNの歩留をよくし、高温引張強度およびクリ
ープ強度の向上に寄与する。従って、N含有量が0.20〜
0.40%の時には下限を1.20%とする。ただし、過度の含
有は溶接金属の脆化を招くためその上限を8.00%とし、
好ましいMnの含有量は1.20〜6.00%である。
【0021】Cr:23.0〜28.0% Crは、溶接金属の高温強度、耐酸化性、耐食性の確保の
ために必要であるが、過剰に含有させると溶接材料とし
て線材に加工するときの熱間加工性を損なう元素であ
る。したがって、その含有量は23.0〜28.0%とした。
【0022】Ni:18.0〜30.0% Niは、溶接金属のオーステナイトを安定にし、高温強度
の向上に寄与する元素である。また、δフェライトを晶
出させて溶接高温割れ感受性を低下させるが、その一方
でδフェライトは高温使用中での脆化の原因となる。そ
こで本発明ではδフェライトの晶出を抑制し、高温脆化
を防止するとともにNiは高価な元素であるため経済性の
観点から18.0〜30.0%とした。
【0023】Nb:0.01〜0.70% Nbは、溶接金属中で炭窒化物として微細析出することに
より高温強度の向上に寄与する元素である。しかし、過
剰に含有すると溶接高温割れ感受性を高め、δフェライ
トを晶出させない条件下では特に大きく影響を及ぼす。
そこでその含有量は0.01〜0.70%とした。
【0024】Mo:0.50〜1.50% Moは、凝固組織のマトリックスに固溶し、溶接金属の高
温強度を高める元素である。しかし、0.50%未満ではそ
の効果が小さく、また、1.50%を超えるとその効果が飽
和するばかりか、耐食性劣化の原因となるため0.50〜1.
50%とした。
【0025】B:0.01%以下 Bは、溶接金属のオーステナイトの粒界に偏析してクリ
ープ強度の向上に寄与する元素である。しかし、過剰に
含有させると溶接高温割れを助長するため0.01%以下と
した。
【0026】N:0.20〜0.40%、または0.15〜0.35% Nは、凝固組織のマトリックスに固溶してこれを強化す
るとともに一部は窒化物として析出し、析出強化を行
い、溶接金属の高温強度を高める元素である。しかし、
過剰に含有させると高温使用中に多量の炭窒化物を析出
させるため脆化の原因となる。そのため、C含有量が0.
03〜0.10%のときNを0.20〜0.40%、C含有量が0.10〜
0.24%のときNを0.15〜0.35%とした。
【0027】Al:0.01%以下 Alは、溶接材料の溶製時に脱酸剤として添加されるが、
多量に含有すると溶接中にスラグの生成を促し、溶接金
属の湯流れおよび溶接ビードの均一性を劣化させ、溶接
施工性を著しく低下させる。さらに、裏波形成する溶接
条件領域を狭くするためAl含有量は0.01%以下とした。
【0028】P:0.01%以下 Pは、不純物として溶接材料に含有される元素であり、
溶接中の溶接金属が凝固時に低融点の共晶物を形成する
ので、溶接高温割れを発生させる。そのため許しえる含
有量を0.01%以下とした。本発明では、溶接金属の高温
強度を確保するためNb、Bを含有させる。しかし、Nb、
Bは高温割れ感受性を高める元素であるので、本発明で
はP含有量を低くするのが好ましい。
【0029】S:0.005 %以下 Sは、溶接時の裏波を形成する溶接条件領域を拡大する
元素として知られているが、後述する実施例の結果から
得た図1からわかるように、過剰に含有させるとアーク
の安定性を欠き溶融池を不安定にし、溶接ビード幅の均
一性を劣化させる。さらに、溶接金属の凝固時に低融点
の共晶物を形成し、P+Sが0.02%を超えると溶接高温
割れを発生させる。そのため、溶接施工性と耐溶接高温
割れ性の観点から、その許しえるS含有量を 0.005%以
下とした。S含有量を 0.005%以下とすると裏波形成能
は低下するが、Si含有量をS含有量との関係で調整する
ことにより裏波形成能の改善を図った。
【0030】Si:(0.3−40S) 〜0.50% Siは、溶接材料の溶製時に脱酸剤として添加されるが、
溶接時にはSと同様に裏波を形成する溶接条件領域を拡
大する元素である。したがって、後述する実施例の結果
から得た図2からわかるように、S含有量との関係でSi
含有量は(0.3−40S) %以上必要である。しかし、過剰
に含有すると溶接高温割れ感受性を高めるので0.50%以
下とした。
【0031】Ca、Mg:それぞれ0.02%以下 Ca、Mgは、必要に応じ添加される元素であり、溶接金属
の溶接高温割れ感受性の低減および溶接材料としての線
材加工時の熱間加工性の改善に有効である。しかし、過
剰に含有させると溶接金属中の介在物が増加し、高温強
度を害するため0.02%以下とした。
【0032】Cu:1.0 〜4.0 % Cuも必要に応じ添加される元素であり、溶接金属中にCu
富化層として微細析出し、高温引張強さおよびクリープ
強度の向上に寄与する。しかし、その含有量が1.0 %未
満ではその効果がなく、4.0 %を超えると延性を低下さ
せるので、その含有量を1.0 〜4.0 %とした。
【0033】Al+O:0.02%以下 Oは溶接材料の溶製中に不可避的に含有される元素であ
る。しかし、後述する実施例の結果から得た図3からわ
かるように、Al含有量が低い場合でもOを過度に含有す
ると、溶接中に溶融金属中のスラグの生成を助長し、湯
流れを劣化させ溶接施工性を低下させる。特にAl系のス
ラグは湯流れを劣化させるためAl+Oを0.02%以下とし
た。
【0034】なお、本発明の溶接材料を用いて溶接する
材料(母材)は、例えば主要合金成分がCr:17〜28%、
Ni:18〜25%、C:0.02〜0.1 %、N:0.15〜0.3 %、
Nb:0.2〜0.8 %、B: 0.002〜0.006 %の高Cr高N系
のオーステナイト鋼である。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比させ
て、更に詳しく説明する。
【0036】溶接母材として表1に示す化学組成を有す
る高Cr高N系のオーステナイト鋼を用い、タングステン
・イナートガス溶接法(TIG溶接)により、表2に示
す各種溶接材料の性能比較を行った。なお、この母材は
高Cr高NでかつNb、Bを含み600℃での 105時間クリー
プ強度が 18.5kgf/mm2のボイラ用鋼管である。
【0037】
【表1】
【0038】溶接材料は表2〜表5に示す組成を有する
32種類の溶接材料であり、すべて実験室で真空溶製後、
外径2mmの線材に加工し溶接に供した。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】図4、図5及び図6は、溶接継手性能を評
価するための開先加工形状と溶接割れ試験材及び溶接継
手強度、溶接施工性試験材の製作を説明するための図で
ある。
【0044】溶接割れ試験材は、図4に示した60°の開
先4の加工を施した母材1(鋼管)を、図5に示すよう
に鋼からなる拘束棒2に拘束溶接部3ですみ肉溶接して
製作した。溶接施工は、図5に示す溶接割れ試験材の開
先部4に対して供試溶接材料を用いて、試験材を回転さ
せながら下向きのTIG溶接法により多層盛り溶接を行
った。その際、拘束されているために溶接による熱応力
が生じて割れが発生しやすくなる。
【0045】溶接継手強度、溶接施工性試験材は図4に
示した60°の開先4の加工を施した母材1(鋼管)を、
図6に示すように突き合わせ、開先部4に対して供試溶
接材料を用いて試験材を回転させながら下向きTIG溶
接法により多層盛り溶接を行った。
【0046】図7は、溶接部の側曲げ試験片を示す図で
あるが、同図に示すように溶接金属が試験片の中央にな
るように試験片を採取した。これは溶接高温割れの有無
を調べるための試験であり、側曲げ試験片の溶接金属部
を、試験片厚さの2倍の曲げ半径(10mm)で 180°に曲
げ、溶接金属での割れの有無を調べるものである。
【0047】高温引張試験は、上記側曲げ試験にて割れ
のないものについて、JIS Z2201 に規定されている試験
片を採取し、 600℃にて行い、母材の設計基準となる許
容応力値以上を保障する 47.2kgf/mm2を判定基準とし、
これを超えるものを合格とした。
【0048】クリープ破断試験は、母材の破断時間が約
3000時間となる条件、即ち試験温度600℃、荷重 30kgf/
mm2の条件で試験を行い、破断時間を調べた。評価の判
断は、母材の破断時間の80%である2400時間とし、これ
に達しないものをクリープ強度不足とした。
【0049】次に、溶接施工性の評価は、溶接ビード
幅の均一性、裏波形成能及び溶融池における湯流れ
の良否で行った。
【0050】溶接ビードの均一性は、得られた全円周の
溶接ビード部のビード幅を等間隔に測定し、最大ビード
幅と最小ビード幅の差が3mm以下を合格とした。
【0051】裏波形成能は、初層溶接で全周にわたり裏
ビードが形成されるか否かで良否判定を行った。
【0052】湯流れの良否判定は、溶接中の溶融池の様
子を高速ビデオカメラにより直接観察し判定した。
【0053】表6及び表7は、継手性能および溶接施工
性の評価結果を示したものである。
【0054】溶接高温割れの○は割れなし、×は割れあ
りを示す。高温引張強度およびクリープ強度の○は強度
十分、×は強度不足を示す。さらに、溶接施工性に関し
ては○は良好、×は不良を示す。
【0055】
【表6】
【0056】
【表7】
【0057】表6の継手No. JA1〜JA17より明らかなよ
うに、本発明例の溶接材料A1〜A14は、溶接入熱13kJ
/cm 、層間温度 250℃の苛酷な条件においても溶接高温
割れの発生がなく、引張強さ及びクリープ強度も十分で
あり、溶接施工性も全ての項目で良好である。また、溶
接材料A1では溶接入熱9〜13kJ/cm 、層間温度 150〜
250 ℃、管サイズ40〜60mmの広範な溶接条件にて優れた
高温強度および溶接施工性を有している。
【0058】これに対して比較例の溶接材料では、表7
に示すようにB1、B3は、S含有量が0.008 、0.020
%と高く、アークの安定性に欠け溶接ビード幅の変動が
3.6、4.6 mmと大きく、溶接ビード幅は不均一となっ
た。また、B3ではP+Sが0.023 %と高いため、高温
割れが発生した。
【0059】B2は、C含有量が0.01%と低いため、高
温引張強さ、クリープ破断寿命ともに低く、またS含有
量が0.012 %と高いため、アークの安定性に欠け溶接ビ
ード幅の変動が4.2 mmと大きく、溶接ビード幅は不均一
となった。
【0060】B4は、Si含有量の下限が(0.3−40S)=0.
18%に対して0.11と低く、裏波が十分形成されなかっ
た。B5は、Si含有量の下限が(0.3−40S)=0.10%に対
して0.09と低く、裏波が十分形成されず、またAl+O含
有量が0.023 %と高いため、スラグの生成を助長して湯
流れが悪い。
【0061】B6は、Al含有量が0.035 %と高いため、
スラグの生成を助長して湯流れが悪く、また裏波が十分
形成されなかった。さらに、ヒード幅の変動も3.2mm と
大きく、溶接ビード幅は不均一となった。
【0062】B7は、N含有量が0.18%と低いため、高
温引張強さ、クリープ強度ともに不十分であり、またAl
+O含有量が0.022 %と高いため、スラグの生成を助長
して湯流れが悪い。B8は、C含有量が0.01%と低いた
め、高温引張強さ、クリープ強度ともに不十分であっ
た。
【0063】B9は、P含有量が0.015 %と高いため、
溶接施工性は良好であったが、溶接高温割れが発生し
て、溶接継手部の強度評価ができなかった。B10は、Si
含有量が0.81%と高いため、溶接施工性は良好であった
が、溶接高温割れが発生した。
【0064】これについては溶接継手部の強度評価をし
なかった。
【0065】B11は、Mn含有量が0.71%と低いため、高
温引張強さ、クリープ強度ともに不十分であった。B12
は、Nb含有量が0.002 %と低いため、クリープ強度が不
十分であった。B13は、N含有量が0.11%と低いため、
高温引張強さ、クリープ強度ともに不十分であった。
【0066】B14は、S含有量が0.011 %と高く、アー
クの安定性に欠け溶接ビード幅の変動が4.0 mmと大き
く、溶接ビード幅は不均一となった。B15は、Si含有量
の下限が(0.3−40S)=0.10%に対して0.07%と低く、Al
及びAl+O含有量が0.012 及び0.022 %と高いため、ス
ラグの生成を助長して湯流れが悪く、また十分な裏波が
形成できない。さらに、ビード変動幅も3.2mm と大き
く、溶接ビード幅は不均一となった。
【0067】B16は、C含有量が0.35%、P含有量が0.
012 %と高いため、溶接施工性は良好であったが、溶接
高温割れが発生した。これについては溶接継手部の強度
評価をしなかった。
【0068】B17は、N含有量が0.11%と低いため、高
温引張強さ、クリープ強度ともに不十分であった。B18
は、N含有量が0.37%と高いため、高温引張強さ、クリ
ープ強度ともに不十分であった。
【0069】これらの結果から溶接施工性及び溶接高温
割れ性と溶接材料の成分元素との関係を図により説明す
る。
【0070】図1は、溶接ビード幅の均一性と溶接材料
のS含有量との関係を示す図であるが、同図に示すよう
にS含有量が0.005 %を超えると溶接ビード幅の変動が
3mmよりも大きくなり、溶接施工性が悪くなることがわ
かる。
【0071】図2は、溶接材料のSi及びS含有量と溶接
高温割れ、溶接ビード幅及び裏波形成性との関係を示す
図であるが、同図に示すようにSi含有量が高くなると溶
接高温割れが発生し、S含有量が高くなると前述のよう
に溶接ビード幅の変動が大きくなる。また、Si含有量が
低くなると裏波の形成が悪くなるので、S含有量との関
係で( 0.3−40S)以上含有させる必要があることがわ
かる。
【0072】図3は、溶接材料のAl及びO含有量と溶融
金属の湯流れとの関係を示す図であるが、同図に示すよ
うにAl及びO含有量が高くなると溶融金属の湯流れが悪
くなる。またAl含有量が低い場合でもO含有量が高くな
ると溶融金属の湯流れが悪くなり、Al+O含有量を0.02
%以下にするのが好ましいことがわかる。
【0073】
【発明の効果】本発明の高Cr高Nオーステナイト鋼用溶
接材料は、ほぼ母材と同成分の組成を有するので、従来
の高Ni合金用溶接材料に比して安価である。また、広範
な溶接条件下で優れた溶接施工性を有し、かつ溶接継手
部は母材に匹敵する優れた高温強度を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶接材料のS含有量と溶接ビード幅の均一性と
の関係を示す図である。
【図2】溶接材料のS及びSi含有量が溶接高温割れと溶
接施工性に及ぼす影響を示す図である。
【図3】溶接材料のAl及びO含有量が湯流れに及ぼす影
響を示す図である。
【図4】拘束割れ試験材の開先形状を示す図である。
【図5】溶接高温割れ試験材の形状を示す図である。
【図6】溶接継手強度及び溶接施工性を評価する試験片
の形状を示す図である。
【図7】溶接高温割れ試験後に高温割れを検出するため
に行う側曲げ試験片の形状を示す図である。
【符号の説明】
1.母材 2.拘束棒
3.拘束溶接部 4.開先 5.溶接金属

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、C:0.03〜0.10%、Mn:1.20〜
    8.00%、B:0.01%以下、Nb:0.01〜0.70%、Cr:23.0
    〜28.0%、Ni:18.0〜30.0%、Mo:0.50〜1.50%、N:
    0.20〜0.40%、Al:0.01%以下、Si:(0.3−40S) 〜0.
    50%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からな
    り、不純物としてのPは0.01%以下、Sは 0.005%以下
    であり、かつAl+Oが0.02%以下であることを特徴とす
    る高Cr高Nオーステナイト鋼用溶接材料。
  2. 【請求項2】重量%で、C:0.03〜0.10%、Mn:1.20〜
    8.00%、B:0.01%以下、Nb:0.01〜0.70%、Cr:23.0
    〜28.0%、Ni:18.0〜30.0%、Mo:0.50〜1.50%、N:
    0.20〜0.40%、Al:0.01%以下、Si:(0.3−40S) 〜0.
    50%およびMg:0.02%以下、Ca:0.02%以下の1種また
    は2種を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からな
    り、不純物としてのPは0.01%以下、Sは 0.005%以下
    であり、かつAl+Oが0.02%以下であることを特徴とす
    る高Cr高Nオーステナイト鋼用溶接材料。
  3. 【請求項3】重量%で、C:0.03〜0.10%、Mn:1.20〜
    8.00%、B:0.01%以下、Nb:0.01〜0.70%、Cr:23.0
    〜28.0%、Ni:18.0〜30.0%、Mo:0.50〜1.50%、N:
    0.20〜0.40%、Al:0.01%以下、Cu:1.0 〜4.0 %、S
    i:(0.3−40S) 〜0.50%を含有し、残部がFeおよび不
    可避的不純物からなり、不純物としてのPは0.01%以
    下、Sは 0.005%以下であり、かつAl+Oが0.02%以下
    であることを特徴とする高Cr高Nオーステナイト鋼用
    溶接材料。
  4. 【請求項4】重量%で、C:0.03〜0.10%、Mn:1.20〜
    8.00%、B:0.01%以下、Nb:0.01〜0.70%、Cr:23.0
    〜28.0%、Ni:18.0〜30.0%、Mo:0.50〜1.50%、N:
    0.20〜0.40%、Al:0.01%以下、Cu:1.0 〜4.0 %、S
    i:(0.3−40S) 〜0.50%およびMg:0.02%以下、Ca:
    0.02%以下の1種または2種を含有し、残部がFeおよび
    不可避的不純物からなり、不純物としてのPは0.01%以
    下、Sは 0.005%以下であり、かつAl+Oが0.02%以下
    であることを特徴とする高Cr高Nオーステナイト鋼用
    溶接材料。
  5. 【請求項5】重量%で、C:0.10%を超えて0.24%ま
    で、Mn:8.00%以下、B:0.01%以下、Nb:0.01〜0.70
    %、Cr:23.0〜28.0%、Ni:18.0〜30.0%、Mo:0.50〜
    1.50%、N:0.15〜0.35%、Al:0.01%以下、Si:(0.3
    −40S) 〜0.50%を含有し、残部がFeおよび不可避的不
    純物からなり、不純物としてのPは0.01%以下、Sは
    0.005%以下であり、かつAl+Oが0.02%以下であるこ
    とを特徴とする高Cr高Nオーステナイト鋼用溶接材
    料。
  6. 【請求項6】重量%で、C:0.10%を超えて0.24%ま
    で、Mn:8.00%以下、B:0.01%以下、Nb:0.01〜0.70
    %、Cr:23.0〜28.0%、Ni:18.0〜30.0%、Mo:0.50〜
    1.50%、N:0.15〜0.35%、Al:0.01%以下、Si:(0.3
    −40S) 〜0.50%およびMg:0.02%以下、Ca:0.02%以
    下の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的
    不純物からなり、不純物としてのPは0.01%以下、Sは
    0.005%以下であり、かつAl+Oが0.02%以下であるこ
    とを特徴とする高Cr高Nオーステナイト鋼用溶接材
    料。
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