JPH07136456A - 排ガスの高度脱硫脱硝方法と装置 - Google Patents
排ガスの高度脱硫脱硝方法と装置Info
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- JPH07136456A JPH07136456A JP5282568A JP28256893A JPH07136456A JP H07136456 A JPH07136456 A JP H07136456A JP 5282568 A JP5282568 A JP 5282568A JP 28256893 A JP28256893 A JP 28256893A JP H07136456 A JPH07136456 A JP H07136456A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
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- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 SOxおよびNOxを含む燃焼排ガスなどか
らSOxおよびNOxを環境基準濃度程度の低濃度まで
除去する。 【構成】 化石燃料燃焼排ガスなどのSOxおよびNO
xを含む排ガスを触媒脱硝装置2で脱硝処理(第一次脱
硝処理工程)し、続いて湿式脱硫装置5で脱硫処理(第
一次脱硫処理工程)し、さらにこれらの処理で除去でき
なかったNOxおよびSOxをNOx・SOx吸着塔6
でさらに低濃度まで除去する(第二次脱硝、脱硫処理工
程)。また、吸着剤の再生は吸着剤の加熱により行い、
NOxは高濃度NOxとしてSOxは高濃度のSOxと
して脱着させ、脱着NOxおよびSOxをそれぞれ第一
次脱硝処理工程および第一次脱硫処理工程に送り無害化
する。吸着剤の再生に当たり、化石燃料燃焼設備で発生
する熱の一部を利用する。
らSOxおよびNOxを環境基準濃度程度の低濃度まで
除去する。 【構成】 化石燃料燃焼排ガスなどのSOxおよびNO
xを含む排ガスを触媒脱硝装置2で脱硝処理(第一次脱
硝処理工程)し、続いて湿式脱硫装置5で脱硫処理(第
一次脱硫処理工程)し、さらにこれらの処理で除去でき
なかったNOxおよびSOxをNOx・SOx吸着塔6
でさらに低濃度まで除去する(第二次脱硝、脱硫処理工
程)。また、吸着剤の再生は吸着剤の加熱により行い、
NOxは高濃度NOxとしてSOxは高濃度のSOxと
して脱着させ、脱着NOxおよびSOxをそれぞれ第一
次脱硝処理工程および第一次脱硫処理工程に送り無害化
する。吸着剤の再生に当たり、化石燃料燃焼設備で発生
する熱の一部を利用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼排ガス中に含まれる
硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)を除去す
る方法と装置、特にこれら双方を極めて低濃度にまで除
去する方法と装置に関する。
硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)を除去す
る方法と装置、特にこれら双方を極めて低濃度にまで除
去する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化石燃料等の燃焼排ガス中に含まれ、大
気中に放出されるSOxは人体に悪影響を与えるととも
に酸性雨の原因となって地球上の生態系に様々な変化を
もたらす。そこで燃料中の硫黄分を低減させる技術の開
発とともに排ガス中のSOx除去技術の開発が精力的に
進められ、開発技術はすでに広範囲に実用に供せられて
いる。SOx除去方式には各種のものがあるが、発電所
などから排出される大量の排ガス処理にはCaCO3や
Ca(OH)2のスラリーを吸収剤とする湿式吸収法が
多用されている。同様に、NOxについても人体や生態
系に与える悪影響は大きく、NOx発生量の少ない燃焼
技術の開発とともに燃焼排ガス中からNOxを除去する
技術の開発が精力的に進められ、これについてもすでに
実用に供せられている技術が少なからずある。発電所な
どから排出される大量の排ガス中のNOx除去には触媒
を使用してNH3で還元する乾式法が多用されている。
以上のように、SOx、NOx対策には現在実用に耐え
る技術があり、両者を除去する必要がある場合には両方
式を組み合わせることが行われていて、例えばNOx除
去処理を行った排ガスをつづいてSOx除去処理に供す
ることが一般に採用されている。
気中に放出されるSOxは人体に悪影響を与えるととも
に酸性雨の原因となって地球上の生態系に様々な変化を
もたらす。そこで燃料中の硫黄分を低減させる技術の開
発とともに排ガス中のSOx除去技術の開発が精力的に
進められ、開発技術はすでに広範囲に実用に供せられて
いる。SOx除去方式には各種のものがあるが、発電所
などから排出される大量の排ガス処理にはCaCO3や
Ca(OH)2のスラリーを吸収剤とする湿式吸収法が
多用されている。同様に、NOxについても人体や生態
系に与える悪影響は大きく、NOx発生量の少ない燃焼
技術の開発とともに燃焼排ガス中からNOxを除去する
技術の開発が精力的に進められ、これについてもすでに
実用に供せられている技術が少なからずある。発電所な
どから排出される大量の排ガス中のNOx除去には触媒
を使用してNH3で還元する乾式法が多用されている。
以上のように、SOx、NOx対策には現在実用に耐え
る技術があり、両者を除去する必要がある場合には両方
式を組み合わせることが行われていて、例えばNOx除
去処理を行った排ガスをつづいてSOx除去処理に供す
ることが一般に採用されている。
【0003】ところで、上記実用技術は大気汚染防止法
による排出防止基準値や地方自治体の指導基準値に対応
する技術であり、地域あるいは装置規模にもよるが、S
Ox、NOxについて大略数十ppm以下の排出濃度を
達成すべく装置は設計、運用されている。しかし、これ
らの基準値はますます強化される傾向にあり、特に新設
の発電設備に適用される規制にその傾向が顕著となって
いる。したがって脱硫脱硝技術においてはその除去率の
一層の向上が必要であり、例えば脱硫技術については特
開昭60−139319号、脱硝技術については特公昭
64−2420号に見られるように現在も継続的に技術
開発が進められている。
による排出防止基準値や地方自治体の指導基準値に対応
する技術であり、地域あるいは装置規模にもよるが、S
Ox、NOxについて大略数十ppm以下の排出濃度を
達成すべく装置は設計、運用されている。しかし、これ
らの基準値はますます強化される傾向にあり、特に新設
の発電設備に適用される規制にその傾向が顕著となって
いる。したがって脱硫脱硝技術においてはその除去率の
一層の向上が必要であり、例えば脱硫技術については特
開昭60−139319号、脱硝技術については特公昭
64−2420号に見られるように現在も継続的に技術
開発が進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、脱硫脱硝技
術として究極の目的として環境基準値(現在SOxで日
平均値0.04ppm、NOxで同0.04〜0.06
ppm)を達成できるものが望まれている。しかし、現
在の脱硫脱硝技術はこれらに対応できるものではなく、
脱硫法に関しては、例えば前述の湿式脱硫法において液
ガス比(吸収剤/排ガス量)を高めてもSOx濃度0.
04ppmの達成はかなり困難であるばかりでなく経済
的にも成立するとは言い難い。同様に、脱硝法に関して
も、例えば前述のNH3を還元剤とする触媒脱硝法にお
いて触媒量を増したりNH3供給量を増して脱硝率を高
めることは可能であるが、経済性を考慮してNOx濃度
0.04ppmを達成することは困難である。本発明の
目的は、SOxおよびNOxの環境基準値程度を達成で
きる高度排ガス処理が可能で、しかもSOxとNOxの
両方の環境基準値を同時に達成する排ガス処理技術を提
供することである。
術として究極の目的として環境基準値(現在SOxで日
平均値0.04ppm、NOxで同0.04〜0.06
ppm)を達成できるものが望まれている。しかし、現
在の脱硫脱硝技術はこれらに対応できるものではなく、
脱硫法に関しては、例えば前述の湿式脱硫法において液
ガス比(吸収剤/排ガス量)を高めてもSOx濃度0.
04ppmの達成はかなり困難であるばかりでなく経済
的にも成立するとは言い難い。同様に、脱硝法に関して
も、例えば前述のNH3を還元剤とする触媒脱硝法にお
いて触媒量を増したりNH3供給量を増して脱硝率を高
めることは可能であるが、経済性を考慮してNOx濃度
0.04ppmを達成することは困難である。本発明の
目的は、SOxおよびNOxの環境基準値程度を達成で
きる高度排ガス処理が可能で、しかもSOxとNOxの
両方の環境基準値を同時に達成する排ガス処理技術を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、排ガスを第一次脱
硝処理工程で処理し、続いて第一次脱硫処理工程で処理
し、さらにこれらの処理工程で除去できなかった窒素酸
化物および硫黄酸化物をそれぞれの第一次処理工程とは
異なる方式の第二次脱硝処理工程と第二次脱硫処理工程
により、さらに低濃度まで除去する排ガスの高度脱硫脱
硝方法、または、燃焼装置の排ガスダクトに排ガス中の
窒素酸化物および硫黄酸化物をそれぞれ処理するための
第一次脱硝処理装置と第一次脱硫処理装置を順次配置
し、さらにこれらの処理装置の後流側の排ガスダクトに
第一次脱硝処理装置と第一次脱硫処理装置で処理できな
かった窒素酸化物および硫黄酸化物をそれぞれの第一次
処理装置で行われる処理方式とは異なる方式で処理する
第二次脱硝処理装置と第二次脱硫処理装置(第二次脱硝
処理装置と第二次脱硫処理装置はそれぞれ予備の処理装
置を備えた構成とすることができる。)とを設けた排ガ
スの高度脱硫脱硝処理装置である。
構成によって達成される。すなわち、排ガスを第一次脱
硝処理工程で処理し、続いて第一次脱硫処理工程で処理
し、さらにこれらの処理工程で除去できなかった窒素酸
化物および硫黄酸化物をそれぞれの第一次処理工程とは
異なる方式の第二次脱硝処理工程と第二次脱硫処理工程
により、さらに低濃度まで除去する排ガスの高度脱硫脱
硝方法、または、燃焼装置の排ガスダクトに排ガス中の
窒素酸化物および硫黄酸化物をそれぞれ処理するための
第一次脱硝処理装置と第一次脱硫処理装置を順次配置
し、さらにこれらの処理装置の後流側の排ガスダクトに
第一次脱硝処理装置と第一次脱硫処理装置で処理できな
かった窒素酸化物および硫黄酸化物をそれぞれの第一次
処理装置で行われる処理方式とは異なる方式で処理する
第二次脱硝処理装置と第二次脱硫処理装置(第二次脱硝
処理装置と第二次脱硫処理装置はそれぞれ予備の処理装
置を備えた構成とすることができる。)とを設けた排ガ
スの高度脱硫脱硝処理装置である。
【0006】本発明の特徴は、化石燃料排ガスなどのS
OxおよびNOxを含む排ガスを脱硝処理し(第一次脱
硝処理工程)、続いて脱硫処理し(第一次脱硫処理工
程)、さらにこれらの処理で除去できなかったNOxお
よびSOxをそれぞれの第一次処理工程とは方式の異な
る第二次脱硝処理工程および第二次脱硫処理工程でさら
に低濃度まで除去することにある。本発明においては、
NOxおよびSOxを二段階で低濃度まで除去するにあ
たりNOxおよびSOxのそれぞれについて第一次処理
工程と第二次処理工程とに異なる除去技術を適用するた
め、個々の適用技術の長所を活かした使用方法および運
用条件が適用でき、排ガス中のNOxおよびSOxを低
濃度にまで除去することが比較的容易にかつ経済的に達
成できる利点がある。
OxおよびNOxを含む排ガスを脱硝処理し(第一次脱
硝処理工程)、続いて脱硫処理し(第一次脱硫処理工
程)、さらにこれらの処理で除去できなかったNOxお
よびSOxをそれぞれの第一次処理工程とは方式の異な
る第二次脱硝処理工程および第二次脱硫処理工程でさら
に低濃度まで除去することにある。本発明においては、
NOxおよびSOxを二段階で低濃度まで除去するにあ
たりNOxおよびSOxのそれぞれについて第一次処理
工程と第二次処理工程とに異なる除去技術を適用するた
め、個々の適用技術の長所を活かした使用方法および運
用条件が適用でき、排ガス中のNOxおよびSOxを低
濃度にまで除去することが比較的容易にかつ経済的に達
成できる利点がある。
【0007】第一次脱硝処理工程には、NH3、尿素、
炭化水素などを還元剤とする方法などの従来公知の触媒
脱硝技術がそのまま適用でき、また高除去率達成のため
に還元剤濃度を高めたり触媒量を増すなどの運用条件を
変更して適用できる。同時に第一次脱硫処理工程にはC
aCO3やCa(OH)2のスラリーを吸収剤とする湿式
脱硫技術などの公知の脱硫技術がそのまま適用でき、ま
た高除去率達成のために液ガス比(吸収剤量/排ガス
量)を高めるなどの運用条件を変更して適用できる。第
二次処理工程にも脱硫脱硝の両工程に上記公知の方法が
適用できるが、両方式には吸着法が特に効果的である。
炭化水素などを還元剤とする方法などの従来公知の触媒
脱硝技術がそのまま適用でき、また高除去率達成のため
に還元剤濃度を高めたり触媒量を増すなどの運用条件を
変更して適用できる。同時に第一次脱硫処理工程にはC
aCO3やCa(OH)2のスラリーを吸収剤とする湿式
脱硫技術などの公知の脱硫技術がそのまま適用でき、ま
た高除去率達成のために液ガス比(吸収剤量/排ガス
量)を高めるなどの運用条件を変更して適用できる。第
二次処理工程にも脱硫脱硝の両工程に上記公知の方法が
適用できるが、両方式には吸着法が特に効果的である。
【0008】本発明の他の特徴は、第一次脱硝処理工程
および第一次脱硫処理工程に吸着法以外の方法を適用
し、第二次脱硝処理工程および第二次脱硫処理工程に吸
着法を適用することにある。吸着法による脱硫法として
は活性炭を吸着剤として使用する方法が知られている
が、例えば燃焼排ガスに直接適用した場合、排ガス中の
SOxの濃度が高いため吸着剤の再生の頻度が高くな
り、再生による吸着剤の消耗も大きく吸着剤のコストが
かさむことになる。これに対して、本発明においては吸
着法により処理する排ガス中のSOxの濃度が低いため
再生の頻度が小さくなり、したがって吸着剤コストを抑
えつつ、吸着法の特徴であるSOxの高い除去率を達成
することができる。
および第一次脱硫処理工程に吸着法以外の方法を適用
し、第二次脱硝処理工程および第二次脱硫処理工程に吸
着法を適用することにある。吸着法による脱硫法として
は活性炭を吸着剤として使用する方法が知られている
が、例えば燃焼排ガスに直接適用した場合、排ガス中の
SOxの濃度が高いため吸着剤の再生の頻度が高くな
り、再生による吸着剤の消耗も大きく吸着剤のコストが
かさむことになる。これに対して、本発明においては吸
着法により処理する排ガス中のSOxの濃度が低いため
再生の頻度が小さくなり、したがって吸着剤コストを抑
えつつ、吸着法の特徴であるSOxの高い除去率を達成
することができる。
【0009】吸着法による脱硝方法としてはモレキュラ
ーシーブを用いる方法が知られているが吸着剤はSOx
により劣化するものが多く、モレキュラーシーブもその
例に洩れないため硝酸製造設備の排ガス処理に使用され
ているものの適用例は少ない。本発明においてはSOx
の場合と同様に処理する吸着法により排ガス中のNOx
の濃度が低いため再生の頻度が小さくなり、従って吸着
剤コストを抑えつつ、また、第一次脱硫処理工程でSO
xが除去されているためSOxの影響を軽減しつつ、吸
着法の特徴であるNOxの高い除去率を達成することが
できる。本発明では、第二次脱硝処理工程と第二次脱硫
処理工程を単一の工程とすることができる。
ーシーブを用いる方法が知られているが吸着剤はSOx
により劣化するものが多く、モレキュラーシーブもその
例に洩れないため硝酸製造設備の排ガス処理に使用され
ているものの適用例は少ない。本発明においてはSOx
の場合と同様に処理する吸着法により排ガス中のNOx
の濃度が低いため再生の頻度が小さくなり、従って吸着
剤コストを抑えつつ、また、第一次脱硫処理工程でSO
xが除去されているためSOxの影響を軽減しつつ、吸
着法の特徴であるNOxの高い除去率を達成することが
できる。本発明では、第二次脱硝処理工程と第二次脱硫
処理工程を単一の工程とすることができる。
【0010】本発明のさらに他の特徴は、第一次脱硝処
理工程および第一次脱硫処理工程を経た排ガス中のNO
xおよびSOxを単一の工程で吸着法で除去することに
ある。NOxとSOxの単一吸着工程により除去は、N
OxとSOxの同時吸着剤を吸着塔に充填することによ
り、NOx吸着剤とSOx吸着剤を単一の吸着塔に混合
し、混層として充填することにより、あるいはNOx吸
着剤とSOx吸着剤を単一の吸着塔に二層に分離して充
填することにより達成することができる。
理工程および第一次脱硫処理工程を経た排ガス中のNO
xおよびSOxを単一の工程で吸着法で除去することに
ある。NOxとSOxの単一吸着工程により除去は、N
OxとSOxの同時吸着剤を吸着塔に充填することによ
り、NOx吸着剤とSOx吸着剤を単一の吸着塔に混合
し、混層として充填することにより、あるいはNOx吸
着剤とSOx吸着剤を単一の吸着塔に二層に分離して充
填することにより達成することができる。
【0011】本発明のさらに他の特徴は、上記のNOx
とSOxの単一の吸着工程による除去を(1)吸着塔に
NOxとSOxの同時吸着剤を充填することにより、ま
たは(2)NOx吸着剤とSOx吸着剤を単一の吸着塔
に混合し、混層として充填することにより、あるいは
(3)NOx吸着剤とSOx吸着剤を単一の吸着塔に二
層に分離して充填することにより達成することにある。
NOxとSOxの同時吸着剤を吸着塔に充填する方法に
おいては、言うまでもなく一種の吸着剤でNOxとSO
xが除去できる利点がある。また、NOx吸着剤とSO
x吸着剤を単一の吸着塔に混合して混層する方法におい
ては同時吸着剤に比べ適用吸着剤の選択の幅が拡がると
いう利点がある。さらに、NOx吸着剤とSOx吸着剤
を単一の吸着塔に二層に分離して充填する方法において
は、前記利点に加え、後述の吸着剤再生工程において二
種の吸着剤にそれぞれ異なった再生条件を与えることが
できる利点と、さらには例えばNOx吸着剤がSOxに
より劣化する性質がある場合にはSOx吸着剤を処理ガ
スの上流側にNOx吸着剤を後流側に配置することによ
り、NOx吸着剤の劣化を防止できるという利点があ
る。
とSOxの単一の吸着工程による除去を(1)吸着塔に
NOxとSOxの同時吸着剤を充填することにより、ま
たは(2)NOx吸着剤とSOx吸着剤を単一の吸着塔
に混合し、混層として充填することにより、あるいは
(3)NOx吸着剤とSOx吸着剤を単一の吸着塔に二
層に分離して充填することにより達成することにある。
NOxとSOxの同時吸着剤を吸着塔に充填する方法に
おいては、言うまでもなく一種の吸着剤でNOxとSO
xが除去できる利点がある。また、NOx吸着剤とSO
x吸着剤を単一の吸着塔に混合して混層する方法におい
ては同時吸着剤に比べ適用吸着剤の選択の幅が拡がると
いう利点がある。さらに、NOx吸着剤とSOx吸着剤
を単一の吸着塔に二層に分離して充填する方法において
は、前記利点に加え、後述の吸着剤再生工程において二
種の吸着剤にそれぞれ異なった再生条件を与えることが
できる利点と、さらには例えばNOx吸着剤がSOxに
より劣化する性質がある場合にはSOx吸着剤を処理ガ
スの上流側にNOx吸着剤を後流側に配置することによ
り、NOx吸着剤の劣化を防止できるという利点があ
る。
【0012】本発明に適用するNOx吸着剤には、活性
炭、活性アルミナ、シリカまたはゼオライトなどのいわ
ゆる吸着剤や、Fe、Co、Ni、Rh、PdまたはP
tなどの第8族の金属あるいは金属酸化物、Cr、Mn
またはWなどの第6族金属の酸化物、Ce、In、Sn
またはVなどの酸化物およびこれらの金属あるいは金属
酸化物の一種以上を前記吸着剤に担持したもの、または
前記金属のイオンをイオン交換したゼオライトから選択
されるいずれかの物質を用い、また、硫黄酸化物吸着剤
としては活性炭あるいは活性炭を含む吸着剤を用い、脱
硫用と脱硝用の同時吸着剤としては前記窒素酸化物吸着
剤と前記硫黄酸化物吸着剤のそれぞれの吸着剤の中から
選択されるいずれかの吸着剤を複合化したものを用いる
ことができる。本発明に用いるSOx吸着剤については
SOxの吸着反応性がNOxに比べて大きいことから上
記NOx吸着剤のほとんどをSOx吸着剤として適用で
きるが、後述の再生操作を考慮した場合、活性炭および
活性炭を含む吸着剤が特に好適である。同時吸着剤とし
ては上記NOx吸着剤とSOx吸着剤を複合化したもの
が適用できる。
炭、活性アルミナ、シリカまたはゼオライトなどのいわ
ゆる吸着剤や、Fe、Co、Ni、Rh、PdまたはP
tなどの第8族の金属あるいは金属酸化物、Cr、Mn
またはWなどの第6族金属の酸化物、Ce、In、Sn
またはVなどの酸化物およびこれらの金属あるいは金属
酸化物の一種以上を前記吸着剤に担持したもの、または
前記金属のイオンをイオン交換したゼオライトから選択
されるいずれかの物質を用い、また、硫黄酸化物吸着剤
としては活性炭あるいは活性炭を含む吸着剤を用い、脱
硫用と脱硝用の同時吸着剤としては前記窒素酸化物吸着
剤と前記硫黄酸化物吸着剤のそれぞれの吸着剤の中から
選択されるいずれかの吸着剤を複合化したものを用いる
ことができる。本発明に用いるSOx吸着剤については
SOxの吸着反応性がNOxに比べて大きいことから上
記NOx吸着剤のほとんどをSOx吸着剤として適用で
きるが、後述の再生操作を考慮した場合、活性炭および
活性炭を含む吸着剤が特に好適である。同時吸着剤とし
ては上記NOx吸着剤とSOx吸着剤を複合化したもの
が適用できる。
【0013】本発明の上記目的は次の構成によっても達
成できる。すなわち、排ガスを第一次脱硝処理工程で処
理し、続いて第一次脱硫処理工程で処理し、さらにこれ
らの処理工程で除去できなかった窒素酸化物および硫黄
酸化物をそれぞれの第一次処理工程とは異なる吸着剤を
用いる第二次脱硝処理工程と第二次脱硫処理工程によ
り、さらに低濃度まで除去し、前記吸着剤の再生を吸着
剤の加熱により行い、窒素酸化物は高濃度窒素酸化物と
して、硫黄酸化物は高濃度の硫黄酸化物としてそれぞれ
脱着させ、脱着窒素酸化物および脱着硫黄酸化物をそれ
ぞれ第一次脱硝処理工程および第一次脱硫処理工程に再
循環させる排ガスの高度脱硫脱硝方法、または、燃焼装
置の排ガスダクトに排ガス中の窒素酸化物および硫黄酸
化物をそれぞれ処理するための第一次脱硝処理装置と第
一次脱硫処理装置を順次配置し、さらにこれらの第一次
処理装置の後流側の排ガスダクトに第一次脱硝処理装置
と第一次脱硫処理装置で処理できなかった窒素酸化物お
よび硫黄酸化物をそれぞれの第一次処理装置で行われる
処理方式とは異なる吸着剤を用いる方式で処理する第二
次脱硝処理装置と第二次脱硫処理装置(第二次脱硝処理
装置と第二次脱硫処理装置はそれぞれ予備の処理装置を
備えた構成とすることができる。)とを設け、それぞれ
の第二次処理装置で処理して得られる脱着窒素酸化物お
よび脱着硫黄酸化物をそれぞれ第一次脱硝処理装置およ
び第一次脱硫処理装置に再循環させる流路を備えた排ガ
スの高度脱硫脱硝装置である。ここで用いる吸着剤は前
記吸着剤を用いることができる。
成できる。すなわち、排ガスを第一次脱硝処理工程で処
理し、続いて第一次脱硫処理工程で処理し、さらにこれ
らの処理工程で除去できなかった窒素酸化物および硫黄
酸化物をそれぞれの第一次処理工程とは異なる吸着剤を
用いる第二次脱硝処理工程と第二次脱硫処理工程によ
り、さらに低濃度まで除去し、前記吸着剤の再生を吸着
剤の加熱により行い、窒素酸化物は高濃度窒素酸化物と
して、硫黄酸化物は高濃度の硫黄酸化物としてそれぞれ
脱着させ、脱着窒素酸化物および脱着硫黄酸化物をそれ
ぞれ第一次脱硝処理工程および第一次脱硫処理工程に再
循環させる排ガスの高度脱硫脱硝方法、または、燃焼装
置の排ガスダクトに排ガス中の窒素酸化物および硫黄酸
化物をそれぞれ処理するための第一次脱硝処理装置と第
一次脱硫処理装置を順次配置し、さらにこれらの第一次
処理装置の後流側の排ガスダクトに第一次脱硝処理装置
と第一次脱硫処理装置で処理できなかった窒素酸化物お
よび硫黄酸化物をそれぞれの第一次処理装置で行われる
処理方式とは異なる吸着剤を用いる方式で処理する第二
次脱硝処理装置と第二次脱硫処理装置(第二次脱硝処理
装置と第二次脱硫処理装置はそれぞれ予備の処理装置を
備えた構成とすることができる。)とを設け、それぞれ
の第二次処理装置で処理して得られる脱着窒素酸化物お
よび脱着硫黄酸化物をそれぞれ第一次脱硝処理装置およ
び第一次脱硫処理装置に再循環させる流路を備えた排ガ
スの高度脱硫脱硝装置である。ここで用いる吸着剤は前
記吸着剤を用いることができる。
【0014】従来の乾式の同時脱硫脱硝法においては吸
着剤の再生に当たり、脱着SOxを硫酸あるいは硫黄と
して回収し、また、NH3を添加することによりNOx
をN2へ還元する方法が提案されている(例えば、「世
界の排煙浄化技術」、安藤淳平著、平成2年8月(財)
石炭技術研究所発行、164−165頁:笠岡成光、化
学工学論文集、第8巻第4号、459−463頁(19
82))。この方法では当然ではあるが操作が複雑とな
らざるを得ないしNH3がSOxと反応して硫安を生成
しNH3の利用率が低下するなどの問題もある。本発明
はこれらの問題点と無関係である。本発明においては、
吸着剤の再生に当たり、排ガス発生源である燃焼設備で
発生する熱を利用することが望ましい。燃焼排ガス、燃
焼排ガスで加熱した空気または燃焼設備がボイラである
場合に生成するスチームの一部などを吸着剤の再生用の
熱源として利用することにより省エネルギー的な排ガス
処理シスステムが成立する。
着剤の再生に当たり、脱着SOxを硫酸あるいは硫黄と
して回収し、また、NH3を添加することによりNOx
をN2へ還元する方法が提案されている(例えば、「世
界の排煙浄化技術」、安藤淳平著、平成2年8月(財)
石炭技術研究所発行、164−165頁:笠岡成光、化
学工学論文集、第8巻第4号、459−463頁(19
82))。この方法では当然ではあるが操作が複雑とな
らざるを得ないしNH3がSOxと反応して硫安を生成
しNH3の利用率が低下するなどの問題もある。本発明
はこれらの問題点と無関係である。本発明においては、
吸着剤の再生に当たり、排ガス発生源である燃焼設備で
発生する熱を利用することが望ましい。燃焼排ガス、燃
焼排ガスで加熱した空気または燃焼設備がボイラである
場合に生成するスチームの一部などを吸着剤の再生用の
熱源として利用することにより省エネルギー的な排ガス
処理シスステムが成立する。
【0015】
【実施例】以下具体的実施例を挙げて本発明を詳細に説
明する。なお、以下では主として石炭焚ボイラ排ガスか
らのSOx、NOxの除去を対象に説明するが、本発明
の適用対象はこれに限定されるものでなく、重油を含む
各種液体および固体の化石燃料およびそれらの混合物、
さらには前記各種液体化石燃料、固体化石燃料およびそ
れらの混合物のガス化燃料を燃焼させる各種燃焼器から
排出される排ガスを対象とすることができる。また、そ
の実施態様には本発明の思想範囲内において各種の変形
があることは言うまでもない。さらに対象ガスは化石燃
料燃焼排ガスに限定されるものでもなくSOx、NOx
を含むものであれば本発明が適用できる。また、SOx
とNOxを同時に含むガスでなくともどちらか一方を含
めば本発明の思想範囲内における変形により適用でき
る。
明する。なお、以下では主として石炭焚ボイラ排ガスか
らのSOx、NOxの除去を対象に説明するが、本発明
の適用対象はこれに限定されるものでなく、重油を含む
各種液体および固体の化石燃料およびそれらの混合物、
さらには前記各種液体化石燃料、固体化石燃料およびそ
れらの混合物のガス化燃料を燃焼させる各種燃焼器から
排出される排ガスを対象とすることができる。また、そ
の実施態様には本発明の思想範囲内において各種の変形
があることは言うまでもない。さらに対象ガスは化石燃
料燃焼排ガスに限定されるものでもなくSOx、NOx
を含むものであれば本発明が適用できる。また、SOx
とNOxを同時に含むガスでなくともどちらか一方を含
めば本発明の思想範囲内における変形により適用でき
る。
【0016】実施例1 図1は、本発明の方法の一実施例であり、石炭焚ボイラ
排ガスからのSOx、NOxの除去システムの装置フロ
ーである。以下、図1により本実施例を説明する。図1
においてボイラ1を出た約370℃の燃焼排ガスは排ガ
ス主ライン11により触媒脱硝装置(第一次脱硝処理装
置)2に導かれる。ここでNH3を還元剤として第一次
脱硝処理を行う。脱硝率は触媒量やNH3注入量の設計
条件や運用条件により異なるが、通常は70〜80%で
あり、入口NOx濃度が300ppmであれば出口では
NOx濃度は60〜90ppmとなる。またリークNH
3の処理を行えばあるいはリークNH3を処理できる特殊
な触媒を使用すれば、NOx除去率99%も不可能では
なく、この場合にはNOx濃度は3ppm程度にまで下
げることができる。第一次脱硝処理後の排ガスはエアー
プリヒーター3で熱回収を受け、約150℃まで冷却さ
れた後、さらにガス/ガス熱交換器4で湿式脱硫装置
(第一次脱硫処理装置)5で処理された排ガスと熱交換
してさらに90℃程度にまで冷却される。続いて湿式脱
硫装置5でSOxが除去される。ここで、脱硫率は湿式
の石灰石−石膏法を適用すれば通常95%程度であり、
入口SOx濃度が900ppmの場合は出口は45pp
mとなる。脱硝法と同様に装置設計条件および運用条件
を選定することにより、例えば湿式法においては構造に
工夫を加えて気液接触効率を高めるあるいは/および吸
収液量/排ガス量の比を高めるなどの工夫によりSOx
除去率99%以上も不可能ではなく、この場合には出口
SOx濃度は9ppm以下となる。
排ガスからのSOx、NOxの除去システムの装置フロ
ーである。以下、図1により本実施例を説明する。図1
においてボイラ1を出た約370℃の燃焼排ガスは排ガ
ス主ライン11により触媒脱硝装置(第一次脱硝処理装
置)2に導かれる。ここでNH3を還元剤として第一次
脱硝処理を行う。脱硝率は触媒量やNH3注入量の設計
条件や運用条件により異なるが、通常は70〜80%で
あり、入口NOx濃度が300ppmであれば出口では
NOx濃度は60〜90ppmとなる。またリークNH
3の処理を行えばあるいはリークNH3を処理できる特殊
な触媒を使用すれば、NOx除去率99%も不可能では
なく、この場合にはNOx濃度は3ppm程度にまで下
げることができる。第一次脱硝処理後の排ガスはエアー
プリヒーター3で熱回収を受け、約150℃まで冷却さ
れた後、さらにガス/ガス熱交換器4で湿式脱硫装置
(第一次脱硫処理装置)5で処理された排ガスと熱交換
してさらに90℃程度にまで冷却される。続いて湿式脱
硫装置5でSOxが除去される。ここで、脱硫率は湿式
の石灰石−石膏法を適用すれば通常95%程度であり、
入口SOx濃度が900ppmの場合は出口は45pp
mとなる。脱硝法と同様に装置設計条件および運用条件
を選定することにより、例えば湿式法においては構造に
工夫を加えて気液接触効率を高めるあるいは/および吸
収液量/排ガス量の比を高めるなどの工夫によりSOx
除去率99%以上も不可能ではなく、この場合には出口
SOx濃度は9ppm以下となる。
【0017】湿式脱硫装置5を出た排ガスは上記湿式法
では50℃程度の温度となるが、前述のガス/ガス熱交
換器4でエアープリヒーター3を出た排ガスと熱交換し
て105℃まで昇温する。この昇温は排ガス中の水蒸気
の吸着工程における凝縮を防止する効果がある。ガス/
ガス熱交換器4を出た排ガスはNOx・SOx吸着塔
(第二次脱硝、脱硫装置)6に送り、排ガス中のNOx
とSOxの濃度を環境基準濃度まで除去し、その後煙突
7を経て大気中に放出する。NOx・SOx吸着塔6中
の吸着剤は定期的に再生するが、再生に当たってはボイ
ラ1の出口の高温の排ガスを吸着剤再生熱供給ライン1
2を通じて吸着塔6に送り、吸着剤を加熱再生する。N
Ox・SOx吸着塔6中の吸着剤の加熱には吸着剤と排
ガスを直接接触させる直接熱交換方式あるいは伝熱面を
介して加熱する間接熱交換方式が採用できる。また、図
示してないが、必要に応じて排ガスは加熱昇温して吸着
塔6に送る。さらに排ガス中に含まれる酸素が脱着操作
に悪影響を与える場合、例えば吸着剤が可燃性の炭素な
どを含む場合には排ガス中で燃料を燃焼させるなどの操
作で排ガス中の酸素濃度を低減する。吸着塔6から排出
される高濃度のNOxおよびSOxを含む排ガスは脱着
NOx・SOx排ガスライン13を通じて触媒脱硝装置
2の入口に戻し、再度脱硝処理する。また本システムに
おいては電気集塵機などの除塵手段を、ボイラ1の出
口、エアープリヒーター3とガス/ガス熱交換器4の間
などの排ガスラインの適切な位置に置くことができる。
では50℃程度の温度となるが、前述のガス/ガス熱交
換器4でエアープリヒーター3を出た排ガスと熱交換し
て105℃まで昇温する。この昇温は排ガス中の水蒸気
の吸着工程における凝縮を防止する効果がある。ガス/
ガス熱交換器4を出た排ガスはNOx・SOx吸着塔
(第二次脱硝、脱硫装置)6に送り、排ガス中のNOx
とSOxの濃度を環境基準濃度まで除去し、その後煙突
7を経て大気中に放出する。NOx・SOx吸着塔6中
の吸着剤は定期的に再生するが、再生に当たってはボイ
ラ1の出口の高温の排ガスを吸着剤再生熱供給ライン1
2を通じて吸着塔6に送り、吸着剤を加熱再生する。N
Ox・SOx吸着塔6中の吸着剤の加熱には吸着剤と排
ガスを直接接触させる直接熱交換方式あるいは伝熱面を
介して加熱する間接熱交換方式が採用できる。また、図
示してないが、必要に応じて排ガスは加熱昇温して吸着
塔6に送る。さらに排ガス中に含まれる酸素が脱着操作
に悪影響を与える場合、例えば吸着剤が可燃性の炭素な
どを含む場合には排ガス中で燃料を燃焼させるなどの操
作で排ガス中の酸素濃度を低減する。吸着塔6から排出
される高濃度のNOxおよびSOxを含む排ガスは脱着
NOx・SOx排ガスライン13を通じて触媒脱硝装置
2の入口に戻し、再度脱硝処理する。また本システムに
おいては電気集塵機などの除塵手段を、ボイラ1の出
口、エアープリヒーター3とガス/ガス熱交換器4の間
などの排ガスラインの適切な位置に置くことができる。
【0018】実施例2 図2は、本発明の他の実施例を示す装置フローであり、
実施例1の変形例である。実施例1との最大の相違は、
吸着塔6を吸着塔6Aおよび吸着塔6Bの複数にしたこ
とにある。本実施例においては、吸着塔6Aが再生中に
吸着塔6BでNOxおよびSOxの吸着を行い、逆に吸
着塔6Bが再生中に吸着塔6AでNOxおよびSOxの
吸着を行う。このようにすることにより、吸着剤の再生
中もシステム全体を停止すること無く運転することがで
き、再生工程で生成した高濃度の脱着NOxおよびSO
xを一次貯留することなく直ちに第一次脱硝処理工程お
よび第一次脱硫処理工程に送って無害化することができ
る。
実施例1の変形例である。実施例1との最大の相違は、
吸着塔6を吸着塔6Aおよび吸着塔6Bの複数にしたこ
とにある。本実施例においては、吸着塔6Aが再生中に
吸着塔6BでNOxおよびSOxの吸着を行い、逆に吸
着塔6Bが再生中に吸着塔6AでNOxおよびSOxの
吸着を行う。このようにすることにより、吸着剤の再生
中もシステム全体を停止すること無く運転することがで
き、再生工程で生成した高濃度の脱着NOxおよびSO
xを一次貯留することなく直ちに第一次脱硝処理工程お
よび第一次脱硫処理工程に送って無害化することができ
る。
【0019】
【発明の効果】以上の本発明の方法によれば、SOx、
NOxを含む燃焼排ガスなどから、SOxおよびNOx
を共に環境基準濃度近くの低濃度レベルまで効果的に除
去することができる。
NOxを含む燃焼排ガスなどから、SOxおよびNOx
を共に環境基準濃度近くの低濃度レベルまで効果的に除
去することができる。
【図1】 本発明の一実施例のフローを示す図である。
【図2】 本発明の一実施例のフローを示す図であ
る。。
る。。
1…ボイラ、2…触媒脱硝装置(第一次脱硝処理装
置)、3…エアープリヒーター、4…ガス/ガス熱交換
器、5…湿式脱硫装置(第一次脱硫処理装置)、6…N
Ox・SOx吸着塔(第二次脱硝、脱硫処理装置)、7
…煙突、11…排ガス主ライン、12…吸着剤再生熱供
給ライン、13…脱着NOx・SOx排ガスライン
置)、3…エアープリヒーター、4…ガス/ガス熱交換
器、5…湿式脱硫装置(第一次脱硫処理装置)、6…N
Ox・SOx吸着塔(第二次脱硝、脱硫処理装置)、7
…煙突、11…排ガス主ライン、12…吸着剤再生熱供
給ライン、13…脱着NOx・SOx排ガスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 美穂 茨城県日立市大みか町7丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小室 武勇 茨城県日立市大みか町7丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山下 寿生 茨城県日立市大みか町7丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 宮寺 博 茨城県日立市大みか町7丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (11)
- 【請求項1】 排ガスを第一次脱硝処理工程で処理し、
続いて第一次脱硫処理工程で処理し、さらにこれらの処
理工程で除去できなかった窒素酸化物および硫黄酸化物
をそれぞれの第一次処理工程とは異なる方式の第二次脱
硝処理工程と第二次脱硫処理工程により、さらに低濃度
まで除去することを特徴とする排ガスの高度脱硫脱硝方
法。 - 【請求項2】 第二次脱硝処理工程および第二次脱硫処
理工程に吸着法を適用することを特徴とする請求項1記
載の排ガスの高度脱硫脱硝方法。 - 【請求項3】 第二次脱硝処理工程および第二次脱硫処
理工程として脱硝処理と脱硫処理を単一の吸着処理工程
で行うことを特徴とする請求項1または2記載の排ガス
の高度脱硫脱硝方法。 - 【請求項4】 窒素酸化物と硫黄酸化物の同時吸着剤ま
たは窒素酸化物吸着剤と硫黄酸化物吸着剤を混合した混
層吸着剤または窒素酸化物吸着剤と硫黄酸化物吸着剤を
二層に分離して充填した吸着剤を用いて脱硝処理と脱硫
処理を単一の吸着処理工程として行うことを特徴とする
請求項3記載の排ガスの高度脱硫脱硝方法。 - 【請求項5】 窒素酸化物吸着剤としては活性炭、活性
アルミナ、シリカまたはゼオライトの少なくともいずれ
かの物質からなる吸着剤、第8族の金属あるいは金属酸
化物、第6族金属の酸化物、セリウム、インジウム、ス
ズ、バナジウムの酸化物あるいはこれらの金属あるいは
金属酸化物の一種以上を前記吸着剤に担持したものまた
は前記金属のイオンをイオン交換したゼオライトから選
択されるいずれかの物質を用い、また、硫黄酸化物吸着
剤としては活性炭あるいは活性炭を含む吸着剤を用い、
脱硫用と脱硝用の同時吸着剤としては前記窒素酸化物吸
着剤と前記硫黄酸化物吸着剤のそれぞれの吸着剤の中か
ら選択されるいずれかの吸着剤を複合化したものを用い
ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
の排ガスの高度脱硫脱硝方法。 - 【請求項6】 排ガスを第一次脱硝処理工程で処理し、
続いて第一次脱硫処理工程で処理し、さらにこれらの処
理工程で除去できなかった窒素酸化物および硫黄酸化物
をそれぞれの第一次処理工程とは異なる吸着剤を用いる
第二次脱硝処理工程と第二次脱硫処理工程により、さら
に低濃度まで除去し、前記吸着剤の再生を吸着剤の加熱
により行い、窒素酸化物は高濃度窒素酸化物として硫黄
酸化物は高濃度の硫黄酸化物としてそれぞれ脱着させ、
脱着窒素酸化物および脱着硫黄酸化物をそれぞれ第一次
脱硝処理工程および第一次脱硫処理工程に再循環させる
ことを特徴とする排ガスの高度脱硫脱硝方法。 - 【請求項7】 吸着剤の再生に当たり、排ガス発生源で
ある燃焼設備で発生する熱を利用することを特徴とする
請求項6記載の排ガスの高度脱硫脱硝方法。 - 【請求項8】 燃焼装置の排ガスダクトに排ガス中の窒
素酸化物および硫黄酸化物をそれぞれ処理するための第
一次脱硝処理装置と第一次脱硫処理装置を順次配置し、
さらにこれらの第一次処理装置の後流側の排ガスダクト
に第一次処理装置で処理できなかった窒素酸化物および
硫黄酸化物をそれぞれの第一次処理装置で行われる処理
方式とは異なる方式で処理する第二次脱硝処理装置と第
二次脱硫処理装置とを設けたことを特徴とする排ガスの
高度脱硫脱硝装置。 - 【請求項9】 第二次脱硝処理装置と第二次脱硫処理装
置はそれぞれ予備の処理装置を備えていることを特徴と
する請求項8記載の排ガスの高度脱硫脱硝装置。 - 【請求項10】 燃焼装置の排ガスダクトに排ガス中の
窒素酸化物および硫黄酸化物をそれぞれ処理するための
第一次脱硝処理装置と第一次脱硫処理装置を順次配置
し、さらにこれらの第一次処理装置の後流側の排ガスダ
クトに第一次脱硝処理装置と第一次脱硫処理装置で処理
できなかった窒素酸化物および硫黄酸化物をそれぞれの
第一次処理装置で行われる処理方式とは異なる吸着剤を
用いる方式で処理する第二次脱硝処理装置と第二次脱硫
処理装置とを設け、それぞれの第二次処理装置で処理し
て得られる脱着窒素酸化物および脱着硫黄酸化物をそれ
ぞれ第一次脱硝処理装置および第一次脱硫処理装置に再
循環させる流路を備えたことを特徴とする排ガスの高度
脱硫脱硝装置。 - 【請求項11】 第二次脱硝処理装置と第二次脱硫処理
装置はそれぞれ予備の処理装置を備えていることを特徴
とする請求項10記載の排ガスの高度脱硫脱硝装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5282568A JPH07136456A (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 排ガスの高度脱硫脱硝方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5282568A JPH07136456A (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 排ガスの高度脱硫脱硝方法と装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07136456A true JPH07136456A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17654184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5282568A Pending JPH07136456A (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 排ガスの高度脱硫脱硝方法と装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07136456A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6814948B1 (en) | 1995-06-28 | 2004-11-09 | Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha | Exhaust gas treating systems |
KR100679222B1 (ko) * | 2002-11-14 | 2007-02-05 | 가부시키가이샤 도모에가와 세이시쇼 | 이방성 광확산 점착층, 이방성 광확산 점착적층체, 및이방성 광확산 점착적층체를 갖는 조명 장치 |
CN105435770A (zh) * | 2014-09-29 | 2016-03-30 | 杨晓波 | 用于压燃式内燃机的前置助燃催化剂 |
CN107036115A (zh) * | 2017-05-26 | 2017-08-11 | 山西大学 | 一种深度利用锅炉烟气余热以及污染物脱除的系统 |
CN107670501A (zh) * | 2017-11-07 | 2018-02-09 | 新乡学院 | 一种利用阔叶乔木治理汽车尾气的方法 |
CN108201783A (zh) * | 2018-02-01 | 2018-06-26 | 广州广大气治理工程有限公司 | 一种锅炉烟气多种污染物深度治理装置、系统及方法 |
CN108927118A (zh) * | 2018-08-03 | 2018-12-04 | 中碳能源(山东)有限公司 | 一种石油焦煅烧废气吸附剂及其制备方法和应用 |
CN109939561A (zh) * | 2019-04-04 | 2019-06-28 | 安徽工业大学 | 一种用于烟气脱硫脱硝的烧结法赤泥改性生物质活性炭及其制备方法 |
-
1993
- 1993-11-11 JP JP5282568A patent/JPH07136456A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6814948B1 (en) | 1995-06-28 | 2004-11-09 | Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha | Exhaust gas treating systems |
KR100679222B1 (ko) * | 2002-11-14 | 2007-02-05 | 가부시키가이샤 도모에가와 세이시쇼 | 이방성 광확산 점착층, 이방성 광확산 점착적층체, 및이방성 광확산 점착적층체를 갖는 조명 장치 |
CN105435770A (zh) * | 2014-09-29 | 2016-03-30 | 杨晓波 | 用于压燃式内燃机的前置助燃催化剂 |
CN107036115A (zh) * | 2017-05-26 | 2017-08-11 | 山西大学 | 一种深度利用锅炉烟气余热以及污染物脱除的系统 |
CN107036115B (zh) * | 2017-05-26 | 2023-05-26 | 山西大学 | 一种深度利用锅炉烟气余热以及污染物脱除的系统 |
CN107670501A (zh) * | 2017-11-07 | 2018-02-09 | 新乡学院 | 一种利用阔叶乔木治理汽车尾气的方法 |
CN108201783A (zh) * | 2018-02-01 | 2018-06-26 | 广州广大气治理工程有限公司 | 一种锅炉烟气多种污染物深度治理装置、系统及方法 |
CN108927118A (zh) * | 2018-08-03 | 2018-12-04 | 中碳能源(山东)有限公司 | 一种石油焦煅烧废气吸附剂及其制备方法和应用 |
CN108927118B (zh) * | 2018-08-03 | 2021-04-13 | 中碳能源(山东)有限公司 | 一种石油焦煅烧废气吸附剂及其制备方法和应用 |
CN109939561A (zh) * | 2019-04-04 | 2019-06-28 | 安徽工业大学 | 一种用于烟气脱硫脱硝的烧结法赤泥改性生物质活性炭及其制备方法 |
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