JPH07135767A - Dc−dcコンバータ - Google Patents
Dc−dcコンバータInfo
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- JPH07135767A JPH07135767A JP30239093A JP30239093A JPH07135767A JP H07135767 A JPH07135767 A JP H07135767A JP 30239093 A JP30239093 A JP 30239093A JP 30239093 A JP30239093 A JP 30239093A JP H07135767 A JPH07135767 A JP H07135767A
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- switching circuit
- circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スイッチング方式で電圧の降圧及び昇圧を行っ
て変換効率が良く、しかも回路規模が小さいDC−DC
コンバータを実現する。 【構成】電圧の降圧及び昇圧が可能で入力電圧Viの高
低に依らず一定の目標値に制御された出力電圧Voを発
生するDC−DCコンバータにおいて、前記出力電圧V
oが高いときに前記入力電圧Viの降圧のためのスイッ
チング動作を行う第1のスイッチング回路10と、コイ
ルL1を有して前記出力電圧Voが低いときにコイルL
1を介した入力に対して昇圧のためのスイッチング動作
を行う第2のスイッチング回路2と、を備え、スイッチ
ング回路10の出力がスイッチング回路2の入力とされ
てコイルL1によって電流平滑される。
て変換効率が良く、しかも回路規模が小さいDC−DC
コンバータを実現する。 【構成】電圧の降圧及び昇圧が可能で入力電圧Viの高
低に依らず一定の目標値に制御された出力電圧Voを発
生するDC−DCコンバータにおいて、前記出力電圧V
oが高いときに前記入力電圧Viの降圧のためのスイッ
チング動作を行う第1のスイッチング回路10と、コイ
ルL1を有して前記出力電圧Voが低いときにコイルL
1を介した入力に対して昇圧のためのスイッチング動作
を行う第2のスイッチング回路2と、を備え、スイッチ
ング回路10の出力がスイッチング回路2の入力とされ
てコイルL1によって電流平滑される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、DC−DCコンバー
タに関し、詳しくは、電圧の降圧及び昇圧が可能で入力
電圧の高低に依らず一定の出力電圧を発生して携帯機器
の電源装置等に好適なDC−DCコンバータについて、
その変換効率と回路規模の改良に関する。
タに関し、詳しくは、電圧の降圧及び昇圧が可能で入力
電圧の高低に依らず一定の出力電圧を発生して携帯機器
の電源装置等に好適なDC−DCコンバータについて、
その変換効率と回路規模の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図3,図4に従来のDC−DCコンバー
タを示す。これらは、電圧の降圧及び昇圧の双方が可能
であり、入力電圧Vi,Vi’が高いときには降圧を行
い、入力電圧Vi,Vi’が低いときには昇圧を行う。
そして、入力電圧Vi,Vi’の高低に依らず一定の出
力電圧Voを発生する。
タを示す。これらは、電圧の降圧及び昇圧の双方が可能
であり、入力電圧Vi,Vi’が高いときには降圧を行
い、入力電圧Vi,Vi’が低いときには昇圧を行う。
そして、入力電圧Vi,Vi’の高低に依らず一定の出
力電圧Voを発生する。
【0003】図3のDC−DCコンバータは、電圧降圧
のための回路1を前段に有し、電圧昇圧のための回路2
を後段に有する。前段の回路1には、3端子レギュレー
タ等として普及しているいわゆるシリーズ型のレギュレ
ータが用いられ、後段の回路2には、一般的な昇圧のみ
のDC−DCコンバータの回路として知られるスイッチ
ング回路が用いられる。そして、スイッチSW1の切換
えによって電池等からの低い電圧の入力電圧Viを受け
る場合にはスイッチング回路2によって昇圧を行い、ス
イッチSW1の切換えによってACアダプタ等からの比
較的高い電圧の入力電圧Vi’を受ける場合にはシリー
ズ型レギュレータ回路1によって降圧を行い、何れの場
合も一定の出力電圧Voを発生する。なお、回路2は、
出力ラインに接続されたトランジスタQ2とこのトラン
ジスタQ2のベースに駆動信号を加えるPWM回路2a
とからなる。
のための回路1を前段に有し、電圧昇圧のための回路2
を後段に有する。前段の回路1には、3端子レギュレー
タ等として普及しているいわゆるシリーズ型のレギュレ
ータが用いられ、後段の回路2には、一般的な昇圧のみ
のDC−DCコンバータの回路として知られるスイッチ
ング回路が用いられる。そして、スイッチSW1の切換
えによって電池等からの低い電圧の入力電圧Viを受け
る場合にはスイッチング回路2によって昇圧を行い、ス
イッチSW1の切換えによってACアダプタ等からの比
較的高い電圧の入力電圧Vi’を受ける場合にはシリー
ズ型レギュレータ回路1によって降圧を行い、何れの場
合も一定の出力電圧Voを発生する。なお、回路2は、
出力ラインに接続されたトランジスタQ2とこのトラン
ジスタQ2のベースに駆動信号を加えるPWM回路2a
とからなる。
【0004】図4のDC−DCコンバータは、図3のも
のとは逆に、電圧昇圧のための回路2を前段に有し、電
圧降圧のための回路1を後段に有する。回路1,2それ
ぞれの具体的な構成は図3のものと同様である。そし
て、入力電圧Viとして電池等からの低い電圧を受ける
場合にはスイッチング回路2によって昇圧を行い、入力
電圧ViとしてACアダプタ等からの高い電圧を受ける
場合にはシリーズ型レギュレータ回路1によって降圧を
行い、一定の出力電圧Voを発生する。これは、入力を
スイッチSW1等によって切換えなくても、入力電圧V
iの高低に依らず一定の出力電圧Voを発生する。
のとは逆に、電圧昇圧のための回路2を前段に有し、電
圧降圧のための回路1を後段に有する。回路1,2それ
ぞれの具体的な構成は図3のものと同様である。そし
て、入力電圧Viとして電池等からの低い電圧を受ける
場合にはスイッチング回路2によって昇圧を行い、入力
電圧ViとしてACアダプタ等からの高い電圧を受ける
場合にはシリーズ型レギュレータ回路1によって降圧を
行い、一定の出力電圧Voを発生する。これは、入力を
スイッチSW1等によって切換えなくても、入力電圧V
iの高低に依らず一定の出力電圧Voを発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のDC
−DCコンバータは、シリーズ型レギュレータの降圧回
路とスイッチング回路の昇圧回路とを有して電圧の降圧
と昇圧双方を行い、電池やACアダプタ等多様な入力に
対処することで、携帯型装置等の利用性向上に貢献して
いる。しかし、シリーズ型レギュレータは小形ではある
が変換効率が良くない。このため、従来のDC−DCコ
ンバータは、昇圧時はまだしも降圧時は効率が良くない
という欠点を有する。
−DCコンバータは、シリーズ型レギュレータの降圧回
路とスイッチング回路の昇圧回路とを有して電圧の降圧
と昇圧双方を行い、電池やACアダプタ等多様な入力に
対処することで、携帯型装置等の利用性向上に貢献して
いる。しかし、シリーズ型レギュレータは小形ではある
が変換効率が良くない。このため、従来のDC−DCコ
ンバータは、昇圧時はまだしも降圧時は効率が良くない
という欠点を有する。
【0006】この欠点は、ACアダプタを介して電力供
給を受けるときにはあまり目立たないが、車載バッテリ
ー等から電力供給を受けるときには供給量全体が限られ
ているので大きな問題となる。かかる欠点を解消して変
換効率を上げるには昇圧ばかりでなく降圧もスイッチン
グ回路で行うことが考えられる。この例として、図5
に、昇圧用のスイッチング回路2と降圧用のスイッチン
グ回路3とがこの順に直列に接続された構成を示す。
給を受けるときにはあまり目立たないが、車載バッテリ
ー等から電力供給を受けるときには供給量全体が限られ
ているので大きな問題となる。かかる欠点を解消して変
換効率を上げるには昇圧ばかりでなく降圧もスイッチン
グ回路で行うことが考えられる。この例として、図5
に、昇圧用のスイッチング回路2と降圧用のスイッチン
グ回路3とがこの順に直列に接続された構成を示す。
【0007】ところが、スイッチング回路は変換効率は
よいが平滑用のコイルやコンデンサを別途要する。従来
の図3,図4では1つずつであった平滑用コイルと平滑
用コンデンサが、図5の例では、スイッチング回路が2
つになったことに対応してそれぞれ2つずつ必要であ
る。一方、図6に昇圧用のスイッチング回路2と降圧用
のスイッチング回路4とを並列に設けて平滑用コンデン
サC1の共用化を図った構成例を示すが、これとても、
平滑用コイルについては複数個が必要である。
よいが平滑用のコイルやコンデンサを別途要する。従来
の図3,図4では1つずつであった平滑用コイルと平滑
用コンデンサが、図5の例では、スイッチング回路が2
つになったことに対応してそれぞれ2つずつ必要であ
る。一方、図6に昇圧用のスイッチング回路2と降圧用
のスイッチング回路4とを並列に設けて平滑用コンデン
サC1の共用化を図った構成例を示すが、これとても、
平滑用コイルについては複数個が必要である。
【0008】ここで、制御回路やトランジスタ等はIC
化によって回路規模の縮小が比較的容易であるのに対
し、個別素子である平滑用コイルは小形化を図ることが
困難である。このため、平滑用コイルが複数必要とされ
るこれらの構成では、回路の実装規模が大きい。これ
は、小形化の要請の厳しい携帯型の装置の電源回路ある
いは電源装置としては、適当でない。この発明の目的
は、このような従来技術の問題点を解決するものであっ
て、スイッチング方式で電圧の降圧及び昇圧を行って変
換効率が良く、しかも回路規模が小さいDC−DCコン
バータを実現することにある。
化によって回路規模の縮小が比較的容易であるのに対
し、個別素子である平滑用コイルは小形化を図ることが
困難である。このため、平滑用コイルが複数必要とされ
るこれらの構成では、回路の実装規模が大きい。これ
は、小形化の要請の厳しい携帯型の装置の電源回路ある
いは電源装置としては、適当でない。この発明の目的
は、このような従来技術の問題点を解決するものであっ
て、スイッチング方式で電圧の降圧及び昇圧を行って変
換効率が良く、しかも回路規模が小さいDC−DCコン
バータを実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
のこの発明のDC−DCコンバータの構成は、電圧の降
圧及び昇圧が可能であって、入力電圧の高低に依らず一
定の目標値に制御された出力電圧を発生するDC−DC
コンバータにおいて、前記DC−DCコンバータの前記
入力電圧を入力として一の出力を発生する第1のスイッ
チング回路と、前記第1のスイッチング回路の前記出力
を入力として一の出力を発生する第2のスイッチング回
路と、を備え、前記第1のスイッチング回路が、前記D
C−DCコンバータの前記出力電圧が前記目標値よりも
高いときには前記第1のスイッチング回路の前記入力に
対して前記降圧のためのスイッチング動作を行って前記
第1のスイッチング回路の前記出力を発生し、前記DC
−DCコンバータの前記出力電圧が前記目標値よりも低
いときには前記第1のスイッチング回路の前記入力をほ
ぼそのまま前記第1のスイッチング回路の前記出力とす
る回路であり、前記第2のスイッチング回路が、前記前
記第2のスイッチング回路の前記入力に対する電流平滑
用のコイルを有し、前記DC−DCコンバータの前記出
力電圧が前記目標値よりも高いときには前記コイルを介
した前記第2のスイッチング回路の前記入力をほぼその
まま前記第2のスイッチング回路の前記出力とし、前記
DC−DCコンバータの前記出力電圧が前記目標値より
も低いときには前記コイルを介した前記第2のスイッチ
ング回路の前記入力に対して前記昇圧のためのスイッチ
ング動作を行って前記第2のスイッチング回路の前記出
力を発生する回路であり、前記第1のスイッチング回路
の前記出力が前記第2のスイッチング回路の前記コイル
によって電流平滑され、前記第2のスイッチング回路の
前記出力が電圧平滑されて前記DC−DCコンバータの
前記出力電圧とされるものである。
のこの発明のDC−DCコンバータの構成は、電圧の降
圧及び昇圧が可能であって、入力電圧の高低に依らず一
定の目標値に制御された出力電圧を発生するDC−DC
コンバータにおいて、前記DC−DCコンバータの前記
入力電圧を入力として一の出力を発生する第1のスイッ
チング回路と、前記第1のスイッチング回路の前記出力
を入力として一の出力を発生する第2のスイッチング回
路と、を備え、前記第1のスイッチング回路が、前記D
C−DCコンバータの前記出力電圧が前記目標値よりも
高いときには前記第1のスイッチング回路の前記入力に
対して前記降圧のためのスイッチング動作を行って前記
第1のスイッチング回路の前記出力を発生し、前記DC
−DCコンバータの前記出力電圧が前記目標値よりも低
いときには前記第1のスイッチング回路の前記入力をほ
ぼそのまま前記第1のスイッチング回路の前記出力とす
る回路であり、前記第2のスイッチング回路が、前記前
記第2のスイッチング回路の前記入力に対する電流平滑
用のコイルを有し、前記DC−DCコンバータの前記出
力電圧が前記目標値よりも高いときには前記コイルを介
した前記第2のスイッチング回路の前記入力をほぼその
まま前記第2のスイッチング回路の前記出力とし、前記
DC−DCコンバータの前記出力電圧が前記目標値より
も低いときには前記コイルを介した前記第2のスイッチ
ング回路の前記入力に対して前記昇圧のためのスイッチ
ング動作を行って前記第2のスイッチング回路の前記出
力を発生する回路であり、前記第1のスイッチング回路
の前記出力が前記第2のスイッチング回路の前記コイル
によって電流平滑され、前記第2のスイッチング回路の
前記出力が電圧平滑されて前記DC−DCコンバータの
前記出力電圧とされるものである。
【0010】
【作用】このような構成のこの発明のDC−DCコンバ
ータにあっては、昇圧ばかりでなく降圧もスイッチング
方式で行われるので変換効率が良い。また、入力側に電
流平滑用コイルを有する第2のスイッチング回路の前方
に第1のスイッチング回路が配されて、第1のスイッチ
ング回路の出力が第2のスイッチング回路のコイルによ
って電流平滑される。これにより、第1のスイッチング
回路と第2のスイッチング回路とによって電流平滑用コ
イルが共用され、規模増大の要因となるコイルが1つだ
けで済む。したがって、この発明のDC−DCコンバー
タは、スイッチング方式で電圧の降圧及び昇圧を行って
常に変換効率が良く、しかもコイルの数が少ないので回
路規模が小さい。
ータにあっては、昇圧ばかりでなく降圧もスイッチング
方式で行われるので変換効率が良い。また、入力側に電
流平滑用コイルを有する第2のスイッチング回路の前方
に第1のスイッチング回路が配されて、第1のスイッチ
ング回路の出力が第2のスイッチング回路のコイルによ
って電流平滑される。これにより、第1のスイッチング
回路と第2のスイッチング回路とによって電流平滑用コ
イルが共用され、規模増大の要因となるコイルが1つだ
けで済む。したがって、この発明のDC−DCコンバー
タは、スイッチング方式で電圧の降圧及び昇圧を行って
常に変換効率が良く、しかもコイルの数が少ないので回
路規模が小さい。
【0011】
【実施例】以下、この発明のDC−DCコンバータの一
実施例について図面を参照して説明する。図1に、その
基本的な構成を示す。図中、10は入力電圧Viを降圧
して出力電圧Voを発生するスイッチング回路(第1の
スイッチング回路)、2は入力電圧Viを昇圧して出力
電圧Voを発生するスイッチング回路(第2のスイッチ
ング回路)である。なお、スイッチング回路2は図3乃
至図6におけるスイッチング回路2と同一の構成であ
り、スイッチング回路10は図5におけるスイッチング
回路3又は図6におけるスイッチング回路4からコンデ
ンサC1やコイルL2を除いた構成のものである。これ
らはこの順に直列に設けられている。
実施例について図面を参照して説明する。図1に、その
基本的な構成を示す。図中、10は入力電圧Viを降圧
して出力電圧Voを発生するスイッチング回路(第1の
スイッチング回路)、2は入力電圧Viを昇圧して出力
電圧Voを発生するスイッチング回路(第2のスイッチ
ング回路)である。なお、スイッチング回路2は図3乃
至図6におけるスイッチング回路2と同一の構成であ
り、スイッチング回路10は図5におけるスイッチング
回路3又は図6におけるスイッチング回路4からコンデ
ンサC1やコイルL2を除いた構成のものである。これ
らはこの順に直列に設けられている。
【0012】スイッチング回路10は、DC−DCコン
バータの入力電圧Viのラインにエミッタが接続されス
イッチング回路2への出力ラインにコレクタが接続され
ベースがPWM信号を受けるスイッチング用のPNPパ
ワートランジスタQ3と、DC−DCコンバータの出力
電圧Voに応じてパルス幅の変わるPWM信号を発生し
これをトランジスタQ3に送出するパルス幅変調回路
(PWM回路)3aと、トランジスタQ3がオフのとき
にフライホイールダイオードとして動作するダイオード
D2とからなる。
バータの入力電圧Viのラインにエミッタが接続されス
イッチング回路2への出力ラインにコレクタが接続され
ベースがPWM信号を受けるスイッチング用のPNPパ
ワートランジスタQ3と、DC−DCコンバータの出力
電圧Voに応じてパルス幅の変わるPWM信号を発生し
これをトランジスタQ3に送出するパルス幅変調回路
(PWM回路)3aと、トランジスタQ3がオフのとき
にフライホイールダイオードとして動作するダイオード
D2とからなる。
【0013】これは、一般的な降圧形のスイッチングレ
ギュレータにおけるスイッチング回路部分と同様のもの
である。そして、出力電圧Voのフィードバックを受け
るPWM回路3aの制御によって、出力電圧Voが所定
の制御目標値よりも高いときだけスイッチング動作し、
出力電圧Voが所定の制御目標値よりも低いときにはス
イッチング動作しない。そこで、これの後段にLC平滑
回路が付加されると、出力電圧Voが所定の制御目標値
よりも高いときは降圧形のスイッチングレギュレータと
して機能し、出力電圧Voが所定の制御目標値よりも低
いときにはオン状態のままのトランジスタQ3を介して
入力を出力へバイパスする。
ギュレータにおけるスイッチング回路部分と同様のもの
である。そして、出力電圧Voのフィードバックを受け
るPWM回路3aの制御によって、出力電圧Voが所定
の制御目標値よりも高いときだけスイッチング動作し、
出力電圧Voが所定の制御目標値よりも低いときにはス
イッチング動作しない。そこで、これの後段にLC平滑
回路が付加されると、出力電圧Voが所定の制御目標値
よりも高いときは降圧形のスイッチングレギュレータと
して機能し、出力電圧Voが所定の制御目標値よりも低
いときにはオン状態のままのトランジスタQ3を介して
入力を出力へバイパスする。
【0014】スイッチング回路2は、スイッチング回路
10の出力を一端に受け電流を平滑して他端から出力す
るコイルL1と、コイルL1から流出した電流を整流し
てコンデンサC1に出力するダイオードD1と、ダイオ
ードD1の出力を電圧平滑してDC−DCコンバータの
出力電圧Voを発生するコンデンサC1と、コレクタが
コイルL1の出力端側に接続されエミッタが接地ライン
に接続されベースがPWM信号を受けるスイッチング用
のNPNパワートランジスタQ2と、DC−DCコンバ
ータの出力電圧Voに応じてパルス幅の変わるPWM信
号を発生しこれをトランジスタQ2に送出するパルス幅
変調回路(PWM回路)2aとからなる。
10の出力を一端に受け電流を平滑して他端から出力す
るコイルL1と、コイルL1から流出した電流を整流し
てコンデンサC1に出力するダイオードD1と、ダイオ
ードD1の出力を電圧平滑してDC−DCコンバータの
出力電圧Voを発生するコンデンサC1と、コレクタが
コイルL1の出力端側に接続されエミッタが接地ライン
に接続されベースがPWM信号を受けるスイッチング用
のNPNパワートランジスタQ2と、DC−DCコンバ
ータの出力電圧Voに応じてパルス幅の変わるPWM信
号を発生しこれをトランジスタQ2に送出するパルス幅
変調回路(PWM回路)2aとからなる。
【0015】これは、一般的な昇圧のみのDC−DCコ
ンバータとほぼ同様のものであるが、出力電圧Voが所
定の制御目標値よりも低いときだけスイッチング動作
し、出力電圧Voが所定の制御目標値よりも高いときに
はスイッチング動作しない。そこで、出力電圧Voが所
定の制御目標値よりも低いときは昇圧形のDC−DCコ
ンバータとして機能し、出力電圧Voが所定の制御目標
値よりも高いときにはコイルL1とコンデンサC1とか
らなるLC平滑回路として機能する。
ンバータとほぼ同様のものであるが、出力電圧Voが所
定の制御目標値よりも低いときだけスイッチング動作
し、出力電圧Voが所定の制御目標値よりも高いときに
はスイッチング動作しない。そこで、出力電圧Voが所
定の制御目標値よりも低いときは昇圧形のDC−DCコ
ンバータとして機能し、出力電圧Voが所定の制御目標
値よりも高いときにはコイルL1とコンデンサC1とか
らなるLC平滑回路として機能する。
【0016】このような構成のDC−DCコンバータが
出力電圧Voを制御するときの動作について説明する。
出力電圧Voが所定の制御目標値よりも低くなると、入
力電圧Viがスイッチング回路10によってバイパスさ
れてほぼそのままスイッチング回路2に入力され、これ
がスイッチング回路2によって昇圧される。この昇圧
は、出力電圧Voが所定の制御目標値に達するまで行わ
れる。
出力電圧Voを制御するときの動作について説明する。
出力電圧Voが所定の制御目標値よりも低くなると、入
力電圧Viがスイッチング回路10によってバイパスさ
れてほぼそのままスイッチング回路2に入力され、これ
がスイッチング回路2によって昇圧される。この昇圧
は、出力電圧Voが所定の制御目標値に達するまで行わ
れる。
【0017】これに対し、出力電圧Voが所定の制御目
標値よりも高くなると、スイッチング回路2における昇
圧のためのスイッチング動作はなく、逆に降圧がなされ
る。すなわちスイッチング動作するスイッチング回路1
0とスイッチング回路2のコイルL1とコンデンサC1
とによって入力電圧Viが降圧される。この降圧は、出
力電圧Voが所定の制御目標値に達するまで行われる。
このように、出力電圧Voが所定の制御目標値を越えれ
ば降圧処理がなされ、出力電圧Voが所定の制御目標値
を下れば昇圧処理がなされるので、出力電圧Voは、常
に所定の制御目標値に一致するように制御される。
標値よりも高くなると、スイッチング回路2における昇
圧のためのスイッチング動作はなく、逆に降圧がなされ
る。すなわちスイッチング動作するスイッチング回路1
0とスイッチング回路2のコイルL1とコンデンサC1
とによって入力電圧Viが降圧される。この降圧は、出
力電圧Voが所定の制御目標値に達するまで行われる。
このように、出力電圧Voが所定の制御目標値を越えれ
ば降圧処理がなされ、出力電圧Voが所定の制御目標値
を下れば昇圧処理がなされるので、出力電圧Voは、常
に所定の制御目標値に一致するように制御される。
【0018】図2に、他の実施例を示す。これは、図1
の実施例に対し、切換え制御回路11が付加されたもの
である。なお、図2では、付加された部分を破線で区別
して表示している。切換え制御回路11は、入力電圧V
iと出力電圧Voとを入力とし、これらを比較して、入
力電圧Viが出力電圧Voより大きいときにはPWM回
路3a相当のPWM回路3a’のみを動作させる切換え
制御信号を発生し、入力電圧Viが出力電圧Voより大
きいときにはPWM回路2a相当のPWM回路2a’の
みを動作させる他の切換え制御信号を発生する。
の実施例に対し、切換え制御回路11が付加されたもの
である。なお、図2では、付加された部分を破線で区別
して表示している。切換え制御回路11は、入力電圧V
iと出力電圧Voとを入力とし、これらを比較して、入
力電圧Viが出力電圧Voより大きいときにはPWM回
路3a相当のPWM回路3a’のみを動作させる切換え
制御信号を発生し、入力電圧Viが出力電圧Voより大
きいときにはPWM回路2a相当のPWM回路2a’の
みを動作させる他の切換え制御信号を発生する。
【0019】このように入力電圧Viと出力電圧Voと
を比較して降圧か昇圧の何れか一方だけを選択的に行わ
せることにより、過渡的一時的にも降圧のための回路と
昇圧のための回路とが同時に動作することがないので、
回路動作が特に安定する。これにより、入力電圧Viが
出力電圧Voより小さいときにはスイッチング回路2に
よって昇圧がなされ、入力電圧Viが出力電圧Voより
大きいときにはスイッチング回路10とコイルL1とコ
ンデンサC1とによって降圧がなされる。このDC−D
Cコンバータによっても、出力電圧Voは常に所定の制
御目標値に一致するように制御される。
を比較して降圧か昇圧の何れか一方だけを選択的に行わ
せることにより、過渡的一時的にも降圧のための回路と
昇圧のための回路とが同時に動作することがないので、
回路動作が特に安定する。これにより、入力電圧Viが
出力電圧Voより小さいときにはスイッチング回路2に
よって昇圧がなされ、入力電圧Viが出力電圧Voより
大きいときにはスイッチング回路10とコイルL1とコ
ンデンサC1とによって降圧がなされる。このDC−D
Cコンバータによっても、出力電圧Voは常に所定の制
御目標値に一致するように制御される。
【0020】なお、各スイッチング回路におけるPWM
制御方式はスイッチングによる制御方式の典型例として
挙げたものであり、各スイッチング回路における制御方
式は、このPWM制御方式に限られるものではなく、ス
イッチングにより出力電圧を一定の目標値に制御する方
式であればよい。
制御方式はスイッチングによる制御方式の典型例として
挙げたものであり、各スイッチング回路における制御方
式は、このPWM制御方式に限られるものではなく、ス
イッチングにより出力電圧を一定の目標値に制御する方
式であればよい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、この
発明のDC−DCコンバータにあっては、電圧の降圧及
び昇圧が可能で入力電圧の高低に依らず一定の目標値に
制御された出力電圧を発生するDC−DCコンバータに
おいて、前記出力電圧が高いときに前記入力電圧の降圧
のためのスイッチング動作を行う第1のスイッチング回
路と、コイルを有して前記出力電圧が低いときにコイル
を介した入力に対して昇圧のためのスイッチング動作を
行う第2のスイッチング回路と、を備え、前記第1のス
イッチング回路の出力が前記第2のスイッチング回路の
入力とされて前記コイルによって電流平滑される。
発明のDC−DCコンバータにあっては、電圧の降圧及
び昇圧が可能で入力電圧の高低に依らず一定の目標値に
制御された出力電圧を発生するDC−DCコンバータに
おいて、前記出力電圧が高いときに前記入力電圧の降圧
のためのスイッチング動作を行う第1のスイッチング回
路と、コイルを有して前記出力電圧が低いときにコイル
を介した入力に対して昇圧のためのスイッチング動作を
行う第2のスイッチング回路と、を備え、前記第1のス
イッチング回路の出力が前記第2のスイッチング回路の
入力とされて前記コイルによって電流平滑される。
【0022】これにより、電圧の降圧及び昇圧双方をス
イッチング方式で行いながらも、電圧平滑用コンデンサ
ばかりでなく電流平滑用コイルも、降圧及び昇圧双方に
共用化することができ、回路規模を抑制することができ
る。したがって、スイッチング方式で電圧の降圧及び昇
圧を行って変換効率が良く、しかも回路規模が小さいD
C−DCコンバータを実現することができる。
イッチング方式で行いながらも、電圧平滑用コンデンサ
ばかりでなく電流平滑用コイルも、降圧及び昇圧双方に
共用化することができ、回路規模を抑制することができ
る。したがって、スイッチング方式で電圧の降圧及び昇
圧を行って変換効率が良く、しかも回路規模が小さいD
C−DCコンバータを実現することができる。
【図1】図1は、この発明の構成のDC−DCコンバー
タの一実施例である。
タの一実施例である。
【図2】図2は、この発明の構成のDC−DCコンバー
タの他の実施例である。
タの他の実施例である。
【図3】図3は、従来のDC−DCコンバータである。
【図4】図4は、従来のDC−DCコンバータの他の例
である。
である。
【図5】図5は、全てスイッチング方式としたときのD
C−DCコンバータである。
C−DCコンバータである。
【図6】図6は、コンデンサが共用化されたスイッチン
グ方式のDC−DCコンバータである。
グ方式のDC−DCコンバータである。
1 シリーズ型レギュレータ 2,3,4 スイッチング回路 10 スイッチング回路 11 切換え制御回路
Claims (1)
- 【請求項1】電圧の降圧及び昇圧が可能で入力電圧の高
低に依らず一定の目標値に制御された出力電圧を発生す
るDC−DCコンバータにおいて、前記出力電圧が前記
目標値よりも高いときには入力に対して前記降圧のため
のスイッチング動作を行って出力を発生し前記出力電圧
が前記目標値よりも低いときには入力をほぼそのまま出
力とする第1のスイッチング回路と、入力に対する平滑
用のコイルを有し前記出力電圧が前記目標値よりも高い
ときには前記コイルを介した入力をほぼそのまま出力と
し前記出力電圧が前記目標値よりも低いときには前記コ
イルを介した入力に対して前記昇圧のためのスイッチン
グ動作を行って出力を発生する第2のスイッチング回路
と、を備え、前記入力電圧が前記第1のスイッチング回
路の入力とされ、前記第1のスイッチング回路の出力が
前記第2のスイッチング回路の入力とされて前記コイル
によって平滑され、前記第2のスイッチング回路の出力
が平滑されて前記出力電圧とされることを特徴とするD
C−DCコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30239093A JPH07135767A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | Dc−dcコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30239093A JPH07135767A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | Dc−dcコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07135767A true JPH07135767A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17908339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30239093A Pending JPH07135767A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | Dc−dcコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07135767A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998011673A1 (en) * | 1996-09-09 | 1998-03-19 | Sierra Wireless, Inc. | Current booster for pc card |
JP2004350426A (ja) * | 2003-05-22 | 2004-12-09 | Denso Corp | 車両用電力供給システム |
JP2009545945A (ja) * | 2006-08-04 | 2009-12-24 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 磁気的に結合されるスイッチ制御回路を備える直流−直流電力変換器 |
JP2019140706A (ja) * | 2018-02-06 | 2019-08-22 | Fdk株式会社 | Dc/dcコンバータ |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP30239093A patent/JPH07135767A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998011673A1 (en) * | 1996-09-09 | 1998-03-19 | Sierra Wireless, Inc. | Current booster for pc card |
US5847553A (en) * | 1996-09-09 | 1998-12-08 | Sierra Wireless, Inc. | Current booster for PC card |
JP2004350426A (ja) * | 2003-05-22 | 2004-12-09 | Denso Corp | 車両用電力供給システム |
JP2009545945A (ja) * | 2006-08-04 | 2009-12-24 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 磁気的に結合されるスイッチ制御回路を備える直流−直流電力変換器 |
JP2019140706A (ja) * | 2018-02-06 | 2019-08-22 | Fdk株式会社 | Dc/dcコンバータ |
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