JPH07135001A - 燃料電池および燃料電池用電極 - Google Patents

燃料電池および燃料電池用電極

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JPH07135001A
JPH07135001A JP5307261A JP30726193A JPH07135001A JP H07135001 A JPH07135001 A JP H07135001A JP 5307261 A JP5307261 A JP 5307261A JP 30726193 A JP30726193 A JP 30726193A JP H07135001 A JPH07135001 A JP H07135001A
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electrode
fuel cell
anode
carbon cloth
carbon
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JP5307261A
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Nariyuki Kawazu
成之 河津
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
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    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料電池における電極と集電極との接触抵抗
を小さくする。 【構成】 集電極40には、複数のリブ42が形成され
ており、このリブ42と陽極20の表面とで陽極燃料の
流路48を形成している。陽極20は、炭素繊維からな
る縦糸22と炭素繊維からなる横糸24とを平織りとし
たカーボンクロスを、陽極20の外周を形成する辺と縦
糸22および横糸24とがそれぞれ角度45度ので交差
するよう裁断して形成されている。このため、陽極20
の縦糸22および横糸24の各糸は、リブ42と45度
の角度で交差し、リブ42と直接接触するので、集電極
40から陽極20への電子の伝達は、リブ42から各糸
へ直接行なわれる。この結果、集電極40と陽極20と
の接触抵抗は、リブ42と糸との接触抵抗のみとなり、
小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池および燃料電
池用電極に関し、詳しくは電極または集電極のいずれか
一方がカーボンクロスからなる燃料電池およびこの燃料
電池に用いられる電極に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池では、通常、電極で燃料ガスを
イオンと電子にする反応や燃料ガスとイオンおよび電子
から水を生成する反応が行なわれる。例えば、固体高分
子型燃料電池の電極では、次式に示す反応が行なわれ
る。
【0003】 陽極反応:2H++2e-+(1/2)O2→H2O 陰極反応:H2→2H++2e-
【0004】この電極反応を連続してスムーズに行な
い、燃料電池から電気エネルギを効率よく取り出すため
に、燃料電池の電極には、燃料ガスの透過性が高く拡散
し易いこと、電気抵抗が小さいこと(導電性が高いこ
と)、燃料ガスや生成するイオンに対して化学的に安定
であること等の特性が求められる。この特性を満足する
電極として、炭素繊維からなる糸を織成してなるカーボ
ンクロスにより形成した電極や多孔質でガス透過性を有
するポーラスカーボンにより形成した電極(例えば特開
昭60−211774号公報等)が提案されている。
【0005】このような特性を満たす電極であっても、
さらに集電極との電子の授受をスムーズに行なえること
が求められる。集電極との電子の授受をスムーズに行な
えない燃料電池は、電極と集電極との接触抵抗が大きな
値となり、燃料電池内の内部抵抗が大きくなって、燃料
電池から取り出すことのできる電気エネルギが小さくな
るからである。例えば、一辺が30cmの正方形電極
(電極面積900cm2)の固体高分子型燃料電池を、
一般的な運転条件である負荷電流密度0.5A/c
2、出力電圧0.6Vで運転した場合、オームの法則
から内部抵抗が1.3mΩ以上では、起電力はすべて内
部熱損失となり、電気エネルギーを取り出すことができ
ない。また、燃料電池には、その原理から理論的に取り
出し得る最大の電圧があるため(例えば、固体高分子型
燃料電池では、標準状態において1.23V)、より高
出力の電池とするには、負荷電流密度を高くすると共
に、内部抵抗を小さくすることが肝要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カーボ
ンクロスからなる電極を用いた燃料電池では、次の問題
点があった。電極と集電極との配置によっては、電極と
集電極とにより形成される燃料ガスの流路の方向と炭素
繊維からなる糸の方向とが一致し、集電極に全く接触し
ない糸が生じる場合がある。この集電極に接触しない糸
は、集電極に接触する糸を介して集電極と電子の授受を
行なうため、電子の授受には、集電極との接触抵抗の
他、糸と糸との接触抵抗をも生じる。この結果、燃料電
池全体として内部抵抗が大きくなり、燃料電池から取り
出し得る電気エネルギが小さくなってしまう。なお、こ
の問題は、カーボンクロスからなる電極を用いた燃料電
池に限られず、カーボンクロスからなる集電極を用いた
燃料電池にも言えることである。
【0007】本発明の燃料電池および燃料電池用電極
は、こうした問題を解決し、電極と集電極との接触抵抗
を小さくすることを目的とし、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料電池は、電
解質と、該電解質に接して設けられた二つの電極と、該
両電極と前記電解質とで形成する発電層に接して設けら
れた二つの集電極とを備え、前記電極または前記集電極
のいずれか一方は、炭素繊維からなる糸で織成したカー
ボンクロスにより形成され、他方は、該カーボンクロス
と接する面に凹凸部を有する導電体により形成され、前
記カーボンクロスの表面と前記導電体の凹凸部とで燃料
ガスの流路を形成する燃料電池において、前記電極と前
記集電極とを、前記カーボンクロスを織成する糸の方向
のうち少なくとも2方向が前記燃料ガスの流路の方向と
交差する配置としたことを特徴とする。
【0009】ここで、前記燃料電池において、前記カー
ボンクロスは、3方向の炭素繊維からなる糸で織成さ
れ、前記電極と前記集電極とを、前記カーボンクロスを
織成する糸の方向のいずれもが前記燃料ガスの流路の方
向と交差する配置とした構成とすることもできる。ま
た、前記燃料電池において、前記カーボンクロスは、炭
素繊維からなる糸が交差することにより生じる屈曲がな
い織り方で織成した構成とすることもできる。
【0010】本発明の第1の燃料電池用電極は、炭素繊
維からなる糸で織成したカーボンクロスを矩形形状に形
成してなる燃料電池用電極において、前記炭素繊維から
なる糸を、前記矩形形状が有する二つの辺方向のいずれ
とも交差する方向としたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の第2の燃料電池用電極は、
炭素繊維からなる糸を2方向として織成したカーボンク
ロスにより形成してなる燃料電池用電極において、前記
2方向の炭素繊維からなる糸の一方は、他方と直角に交
差しない方向としたことを特徴とする。
【0012】
【作用】以上のように構成された本発明の燃料電池は、
電極と集電極とを、カーボンクロスを織成する糸の方向
のうち少なくとも2方向が燃料ガスの流路の方向と交差
する配置としたことにより、カーボンクロスを織成する
糸のうち導電体に接する糸が多くなり、電極と集電極と
の電子の授受を容易とする。この結果、燃料電池の内部
抵抗は小さくなる。
【0013】ここで、カーボンクロスを3方向の炭素繊
維からなる糸で織成し、電極と集電極とを、カーボンク
ロスを織成する糸の方向のいずれもが燃料ガスの流路の
方向と交差する配置とした燃料電池とすれば、電極と集
電極との電子の授受が容易となる他、カーボンクロスの
強度も高くなる。また、カーボンクロスをノンクリンプ
織りとした燃料電池とすれば、電極と集電極との接触面
積が大きくなって、電子の授受は容易となり、燃料電池
の内部抵抗は小さくなる。
【0014】本発明の第1の燃料電池用電極は、炭素繊
維からなる糸を、外観形状である矩形形状が有する二つ
の辺方向のいずれとも交差する方向としたことにより、
通常の集電極(矩形形状が有する二つの辺方向と平行に
燃料ガスの流路を形成する集電極)と組み合わせて燃料
電池を構成すれば、集電極に接する糸が多くなり、集電
極との電子の授受は容易となる。この結果、燃料電池の
内部抵抗は小さくなる。
【0015】また、本発明の第2の燃料電池用電極は、
2方向の炭素繊維からなる糸の一方を、他方と直角に交
差しない方向としたことにより、通常の集電極と組み合
わせて燃料電池を構成すれば、集電極に接する糸を多く
することが可能となり、集電極との電子の授受を容易と
することができる。この結果、燃料電池の内部抵抗は小
さくなる。
【0016】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の一実施例である固体高分子型
燃料電池のセル構造の模式図である。図示するように、
セルは、電解質10と、陽極20および陰極30と、陽
極側燃料および陰極側燃料の流路を形成すると共に陽極
20および陰極30と電子の授受を行なう集電極40お
よび50と、各セルを仕切るセパレータ60とにより構
成されている。
【0017】陽極20は、図2に例示するように、炭素
繊維からなる縦糸22と炭素繊維からなる横糸24とを
平織りとしたカーボンクロスを、陽極20の外周を形成
する辺と縦糸22および横糸24とがそれぞれ角度45
度のとなるように裁断して形成されている。このカーボ
ンクロスには、触媒としての白金または白金と他の金属
からなる合金等を担持したカーボン粉が、クロスの隙間
に練り込まれている。陰極30は、陽極20と同一の構
成をしている。
【0018】電解質10は、高分子材料、例えばフッ素
系樹脂により形成されたイオン交換膜であり、湿潤状態
で良好な電気電導性を示す。集電極40および50は、
多孔質でガス透過性を有するポーラスカーボンにより形
成されており、気孔率が40ないし80%のものであ
る。また、集電極40には、複数のリブ42が形成され
ており、このリブ42と陽極20の表面とで陽極燃料の
酸素含有ガスの流路をなすと共に陽極20で生成する水
を集水する流路48を形成している。集電極50にも、
複数のリブ52が形成されており、このリブ52と陰極
30の表面とで陰極燃料の水素含有ガスと水蒸気との混
合ガスの流路58を形成している。セパレータ60は、
カーボンを圧縮してガス不透過としたガス不透過カーボ
ンにより形成されており、電解質10,電極20,3
0,集電極40および50により構成されるセルをその
厚み方向に積層する際の隔壁をなす。
【0019】こうして形成された各部材をセパレータ6
0,集電極40,陽極20,電解質10,陰極30,集
電極50,セパレータ60の順に積層して固体高分子型
燃料電池を構成する。このとき陽極20と集電極40と
は、図3に示すように接触する。図3は、陽極20と集
電極40との接触状態を示した説明図である。陽極20
は、縦糸22および横糸24と角度45度となるように
裁断して形成したので、陽極20の縦糸22および横糸
24は、集電極40のリブ42と45度の角度で交差す
る。すなわち、燃料ガスの流路48と45度の角度で交
差する。この結果、陽極20の縦糸22および横糸24
のすべての糸は、リブ42と直接接触する。なお、陰極
30と集電極50との接触状態も同様である。
【0020】こうして構成された固体高分子型燃料電池
は、陽極20および陰極30で上述した化学反応式によ
り水素と酸素とが反応し、その反応エネルギ(化学エネ
ルギ)を直接電気エネルギに変換する。
【0021】次に、化学反応の際に行なわれる固体高分
子型燃料電池内の電子の授受について説明する。集電極
40は、セパレータ60を介して隣のセルの陰極側の集
電極50から伝達された電子を、陽極20の縦糸22お
よび横糸24に各糸がリブ42に接している部分を介し
て直接伝達する。伝達された電子は、縦糸22および横
糸24内を移動し、陽極20に練り込んだ触媒表面で水
を生成する反応に用いられる。集電極40から陽極20
の各糸へ電子を伝達する際に生じる電気抵抗は、集電極
40から他の糸を介してのみ電子が伝達される配置とな
る糸はないので、糸と糸との接触抵抗はなく、集電極4
0と糸との接触抵抗のみとなる。
【0022】また、陰極30は、水素をイオン化する際
に発生した電子を、縦糸または横糸から各糸がリブ52
に接している部分を介して直接集電極50に伝達する。
伝達された電子は、セパレータ60を介して隣のセルの
陽極側の集電極40に伝達される。陰極30の各糸から
集電極50へ電子を伝達する際に生じる電気抵抗も、陽
極20の場合と同様に各糸と集電極50との接触抵抗の
みとなる。
【0023】以上説明した固体高分子型燃料電池では、
陽極20と集電極40とを、陽極20の縦糸22および
横糸24が集電極40のリブ42と45度の角度で交差
する配置としたので、すべての糸がリブ42と接触する
ことができ、陽極20と集電極40との接触抵抗を小さ
くすることができる。この結果、セル内の内部抵抗が小
さくなるので、負荷電流密度を大きくしての運転が可能
となり、高出力の燃料電池とすることができる。また、
セル内の内部抵抗が小さくなることにより熱損失も小さ
くなるので、固体高分子型燃料電池を冷却する冷却シス
テムを小型化あるいは簡略化することができ、固体高分
子型燃料電池全体として低コスト化することができる。
高出力で熱損失が少なく小型化が可能となるので、自動
車等の移動体に搭載する電池として有効なものとなる。
【0024】なお、本実施例では、触媒を担持したカー
ボン粉をカーボンクロスに練り込んだが、カーボンクロ
ス表面に塗布する構成も好適である。また、本実施例で
は、集電極40,50およびセパレータ60を別体とし
て形成したが、集電極40とセパレータ60をガス不透
過カーボンにより一体として形成する構成や集電極50
とセパレータ60をガス不透過カーボンにより一体とし
て形成する構成、集電極40,50およびセパレータ6
0をガス不透過カーボンにより一体として形成する構成
も好適である。
【0025】本実施例では、陽極20と集電極40と
を、陽極20の縦糸22および横糸24と集電極40の
リブ42とが45度の角度で交差する配置としたが、縦
糸22および横糸24のいずれもがリブ42と直接接触
すればよいので、縦糸22または横糸24とリブ42が
平行とならない角度であれば如何なる角度であってもか
まわない。この角度の最小値は、燃料ガスの流路48の
幅と長さにより定められるものである。なお、陰極30
と集電極50との配置についても同様である。以下、特
に記載しない限り、陽極と集電極との関係について記載
される事項は、陰極と集電極との関係についても同様に
言えることである。
【0026】本実施例では、カーボンクロスを縦糸22
および横糸24の2軸で織成したが、カーボンクロスを
3軸で織成する構成も好適である。図4は、炭素繊維か
らなる横糸124,斜糸126および128により織成
したカーボンクロスからなる陽極120の一部を拡大し
た拡大図である。図示するように、陽極120を形成す
る3軸織りのカーボンクロスは、横糸124と斜糸12
6および128とが、それぞれが60度の角度で交差し
て織成されている。この陽極120を用いれば、陽極1
20と集電極40との配置を如何なる配置としても、少
なくとも2軸方向の糸は、集電極40のリブ42と直接
接触するので、陽極120と集電極40との接触抵抗を
小さくすることができる。また、図5に例示したよう
に、すべての糸(横糸124,斜糸126および12
8)が、集電極40のリブ42と交差する配置とし、リ
ブ42に直接接触する構成とすれば、陽極120と集電
極40との接触抵抗をさらに小さくすることができる。
さらに、カーボンクロスを3軸織りにしたことにより、
2軸織りに比して、引張りに対する耐変形性に優れ、強
度を大きくすることができる。この結果、陽極120と
電解質10との熱膨張率の相違により生じる熱ストレス
や、吸湿・乾燥に伴う電解質10の伸縮によるストレス
に対する耐久性を増すことができ、耐久信頼性に優れた
固体高分子型燃料電池とすることができる。
【0027】本実施例では、陽極20を縦糸22および
横糸24で平織りにより織成したカーボンクロスとした
が、綾織り、朱子織り等如何なる織り方でもかまわな
い。陽極220の一部を拡大して例示した図6に示すよ
うに、陽極220をノンクリンプ織りで織成したカーボ
ンクロスとする構成も好適である。この織り方による
と、陽極220は、まっすぐに配列された縦糸222と
横糸224とを補助縦糸223と補助横糸225とによ
り束ねるようにして織成される。このノンクリンプ織り
とした陽極220では、縦糸222と横糸224は交差
しないので、陽極220の表面の凹凸を少なくすること
ができ、陽極220と集電極40との接触面積を大きく
して、接触抵抗を小さくすることができる。
【0028】本実施例の集電極40との関係で好適なカ
ーボンクロスの織り方として、図7に例示するように、
カーボンクロスの2方向の糸に所定の角度を持たせた織
り方(例えば、斜文織り等)もある。図示するように、
陽極320は、横糸324と、横糸324に所定角度α
で交差する斜糸326とで織成したカーボンクロスで形
成されている。したがって、横糸324は、集電極40
のリブ42と約90度の角度で交差し、斜糸326は、
リブ42と角度(90−α)で交差する。このため、す
べての糸がリブ42に接触することになり、陽極320
と集電極40との接触抵抗を小さくすることができる。
なお、所定角度αの最小値は、集電極40の流路48の
幅と長さにより定められる。
【0029】本実施例では、集電極40を、平行に配置
した複数のリブ42を有する構成としたが、図8に例示
するように、集電極40bが複数の凸部42bを有する
構成も好適である。この場合、燃料ガスの流路は凸部4
2bの間となり、通常の流路の方向は、図8中矢印で示
す上下方向か左右方向となる。陽極20の縦糸22およ
び横糸24は、この流路の方向と交差する配置となり、
ほとんどの糸が凸部42bと直接接触する。凸部42b
の幅aを凸部間bより大きくすれば、凸部42bの辺と
45度をなす全ての糸は、いずれかの凸部42bと直接
接触し、陽極20と集電極40bとの接触抵抗を小さく
することができる。このように、複数の凸部42bを有
する集電極40bとすれば、陽極20と燃料ガスとの接
触面積を大きくとることができ、陽極20の触媒表面へ
の燃料ガスの供給を容易とすることができる。
【0030】また、図9に例示するように、一本の燃料
ガスの流路が入口から出口に向かって折り返して配置さ
れる集電極40cとした構成も好適である。集電極40
cには、図示するように、陽極20の表面とで、入口4
9aから出口49bに向かって平行に折り返す燃料ガス
の流路48cを形成する凸部42cが形成されている。
陽極20の縦糸22および横糸24は、流路48cと交
差する配置となり、全ての糸が凸部42cと直接接触す
る。よって陽極20と集電極40cとの電子の授受を容
易とし、固体高分子型燃料電池の内部抵抗を小さくす
る。
【0031】この他、図10に例示するように、カーボ
ンクロスを縦糸および横糸に沿って裁断(通常の裁断)
した陽極と、縦糸および横糸と交差する燃料ガスの流路
を有する集電極とする構成も好適である。図示するよう
に、陽極420は、縦糸422および横糸424で織成
したカーボンクロスを、縦糸422および横糸424に
沿って裁断して形成される。集電極440は、陽極42
0と接する面に複数の屈曲したリブ442が形成されて
おり、このリブ442と陽極420の表面とで屈曲した
陽極燃料ガスの流路448を形成している。このため、
陽極420と集電極440とは、陽極420の縦糸42
2および横糸424とリブ442とが交差する配置とな
り、縦糸422および横糸424の各糸はリブ442と
直接接触する。この固体高分子型燃料電池では、燃料ガ
スの流路448を屈曲したリブ442により形成したの
で、カーボンクロスを通常に裁断した陽極420を用い
ても、各糸とリブ442とを直接接触させることができ
る。カーボンクロスを通常に裁断した陽極420を用い
るので、陽極420の形成を容易とし、陽極420の裁
断の際のロスを少なくすることができる。
【0032】本実施例では、陽極20および陰極30を
カーボンクロスにより形成し、集電極40および50を
ポーラスカーボンで形成したが、図11に例示するよう
に、陽極520および530をガス透過性のポーラスカ
ーボンにより形成し、集電極540および550をカー
ボンクロスにより形成する構成も好適である。電極と集
電極とのうち一方がカーボンクロスで他方がポーラスカ
ーボンであれば、電極と集電極との接触状態は同様に考
えられるからである。この固体高分子型燃料電池では、
陽極520には、複数のリブ522が形成されており、
このリブ522と集電極540の表面とで陽極燃料の流
路をなす流路528を形成する。また、陰極530に
も、複数のリブ532が形成されており、このリブ53
2と集電極550の表面とで陰極燃料の流路538を形
成する。
【0033】以上本発明の実施例の一例として固体高分
子型燃料電池および固体高分子型燃料電池にもちいられ
る電極について説明したが、りん酸型燃料電池やアルカ
リ型燃料電池等の種々の電池およびこれらの電池に用い
られる電極にも実施し得る。また、燃料電池と同一の構
成で、化学反応が逆となる装置、例えば、実施例の固体
高分子型燃料電池と同一の構成で、化学反応が逆となる
いわゆる水の電気分解装置や水素発生装置等およびこれ
らの装置に用いられる電極にも実施し得る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃料電池で
は、電極と集電極とを、カーボンクロスを織成する糸の
方向のうち少なくとも2方向が燃料ガスの流路の方向と
交差する配置としたので、カーボンクロスを織成する糸
のうち導電体に接する糸を多くすることができ、電極と
集電極との電子の授受を容易とし、燃料電池の内部抵抗
を小さくすることができる。
【0035】カーボンクロスを3方向の炭素繊維からな
る糸で織成し、電極と集電極とを、カーボンクロスを織
成する糸の方向のいずれもが燃料ガスの流路の方向と交
差する配置とした燃料電池とすれば、電極と集電極との
電子の授受を容易にする他、カーボンクロスの強度を高
くすることができる。また、カーボンクロスをノンクリ
ンプ織りとした燃料電池とすれば、電極と集電極との接
触面積を大きくして、燃料電池の内部抵抗を小さくする
ことができる。
【0036】本発明の第1の燃料電池用電極では、炭素
繊維からなる糸を、外観形状である矩形形状が有する二
つの辺方向のいずれもと交差する方向としたので、通常
の集電極と組み合わせて燃料電池を構成するば、集電極
に接する糸を多くすることができ、集電極との電子の授
受を容易とする。この結果、燃料電池の内部抵抗を小さ
くすることができる。
【0037】また、本発明の第2の燃料電池用電極で
は、2方向の炭素繊維からなる糸の一方を、他方と直角
に交差しない方向としたので、通常の集電極と組み合わ
せて燃料電池を構成すれば、集電極に接する糸を多くす
ることができ、集電極との電子の授受を容易とする。こ
の結果、燃料電池の内部抵抗を小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である固体高分子型燃料電池
のセル構造の模式図である。
【図2】陽極20の一部を拡大した拡大説明図である。
【図3】陽極20と集電極40との接触状態を示した説
明図である。
【図4】陽極120の一部を拡大した拡大説明図であ
る。
【図5】陽極120と集電極40との接触状態を示した
説明図である。
【図6】陽極220の一部を拡大した拡大説明図であ
る。
【図7】陽極320と集電極40との接触状態を示した
説明図である。
【図8】陽極20と集電極40bとの接触状態を示した
説明図である。
【図9】陽極20と集電極40cとの接触状態を示した
説明図である。
【図10】陽極420と集電極440との接触状態を示
した説明図である。
【図11】実施例の固体高分子型燃料電池の変形例のセ
ル構造を示した模式図である。
【符号の説明】 10…電解質 20…陽極 22…縦糸 24…横糸 30…陰極 40,50…集電極 40b,40c…集電極 42,52…リブ 42b…凸部 45…角度 48…流路 48c…流路 49a…入口 49b…出口 58…流路 60…セパレータ 120…陽極 220…陽極 222…縦糸 223…補助縦糸 224…横糸 225…補助横糸 226,228…斜糸 320…陽極 324…横糸 326…斜糸 420…陽極 422…縦糸 424…横糸 440…集電極 442…リブ 448…流路 520…陽極 522…リブ 528…流路 530…陰極 532…リブ 538…流路 540,550…集電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質と、該電解質に接して設けられた
    二つの電極と、該両電極と前記電解質とで形成する発電
    層に接して設けられた二つの集電極とを備え、 前記電極または前記集電極のいずれか一方は、炭素繊維
    からなる糸で織成したカーボンクロスにより形成され、
    他方は、該カーボンクロスと接する面に凹凸部を有する
    導電体により形成され、前記カーボンクロスの表面と前
    記導電体の凹凸部とで燃料ガスの流路を形成する燃料電
    池において、 前記電極と前記集電極とを、前記カーボンクロスを織成
    する糸の方向のうち少なくとも2方向が前記燃料ガスの
    流路の方向と交差する配置としたことを特徴とする燃料
    電池。
  2. 【請求項2】 前記カーボンクロスは、3方向の炭素繊
    維からなる糸で織成され、 前記電極と前記集電極とを、前記カーボンクロスを織成
    する糸の方向のいずれもが前記燃料ガスの流路の方向と
    交差する配置とした請求項1記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記カーボンクロスは、炭素繊維からな
    る糸が交差することにより生じる屈曲がない織り方(ノ
    ンクリンプ織り)で織成した請求項1記載の燃料電池。
  4. 【請求項4】 炭素繊維からなる糸で織成したカーボン
    クロスを矩形形状に形成してなる燃料電池用電極におい
    て、 前記炭素繊維からなる糸を、前記矩形形状が有する二つ
    の辺方向のいずれとも交差する方向としたことを特徴と
    する燃料電池用電極。
  5. 【請求項5】 炭素繊維からなる糸を2方向として織成
    したカーボンクロスにより形成してなる燃料電池用電極
    において、 前記2方向の炭素繊維からなる糸の一方は、他方と直角
    に交差しない方向としたことを特徴とする燃料電池用電
    極。
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