JPH07134566A - 直流型気体放電発光装置の駆動方法 - Google Patents

直流型気体放電発光装置の駆動方法

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JPH07134566A
JPH07134566A JP5281378A JP28137893A JPH07134566A JP H07134566 A JPH07134566 A JP H07134566A JP 5281378 A JP5281378 A JP 5281378A JP 28137893 A JP28137893 A JP 28137893A JP H07134566 A JPH07134566 A JP H07134566A
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discharge light
light emission
pulse
cell
discharge
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JP5281378A
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Hiroshi Furuya
博司 古谷
Mio Chiba
已生 千葉
Atsushi Takahashi
敦 高橋
Yoshihiko Kobayashi
芳彦 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 DC−PDPのメモリ駆動において放電開始
時の放電電流を低減する。 【構成】 書き込みパルス発生部131i からの書き込
みパルスV1をコンデンサ135i 及び抵抗136i の並
列回路Hを介して、データ信号線Xi に印加する。この
とき並列回路Hの出力端において生じる書き込みパルス
V2の立ち上がりは急峻になる。そして急峻に立ち上がっ
た後の書き込みパルスV2の波高値は、速やかに小さくな
るので、目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流型の気体放電発
光装置(以下、「DC−PDP」または「発光装置」と
略称することもある。)の駆動方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5はDC−PDPの構成を概略的に示
す図である。同図にも示すように、DC−PDP11
は、基本的には、多数のデータ信号線Xi (i=1,
2,・・・,m)と、多数の走査信号線Yj (j=1,
2,・・・,n)と、これら信号線の交点にそれぞれ構
成されるm×n個の放電発光用セルA(以下、第i行第
j列のセルAをセルA(i,j)と表す)とを主な構成
成分として有する。セルA(i,j)におけるデータ信
号線Xi 及び走査信号線Yj 間の電圧差(データ信号線
i の印加電圧から走査信号線Yj の印加電圧を差し引
いた電圧差)Va を、データ信号線駆動回路13及び走
査信号線駆動回路15を介して制御することにより、当
該セルAの放電発光を制御する。
【0003】DC−PDPの実用化を図るためには輝度
の向上及び低消費電力化が重要となる。これらを目的と
して、DC−PDPのメモリ駆動法が提案されている。
この駆動法は、ガス放電における放電電圧−電流特性の
ヒステリシス特性を利用するものであり、例えば、文献
1:電子情報通信学会技術研究報告EID92−8(1
992.8),pp.41〜48や文献2:電子情報通
信学会技術研究報告EID92−9(1992.8),
pp.49〜54に開示されているDC−PDPにおい
てメモリ駆動法が使われている。
【0004】図6はガス放電におけるヒステリシス特性
を説明するための図である。セルA(i,j)の電圧差
a を徐々に増加させてゆき、電圧差Va がある電圧V
S に等しくなると当該セルAにおいて放電が生じ放電電
流が流れる(図6の経路(a))。放電が生じた後は電
圧差Va をVS 以下まで減少させても電圧V0 までは放
電が持続し放電は停止しない(図6の経路(b))。こ
こで上記電圧VS は放電開始電圧VS と称され、上記電
圧V0 は放電維持電圧V0 と称される。セルA(i,
j)において、放電が生じた後であってこの放電により
生成した荷電粒子やイオンが残留している間は電圧差V
a を維持電圧VO 以上とすれば、電圧差Va を放電開始
電圧VS 以上としなくとも、放電を再び生じさせること
ができる。メモリ駆動法ではガス放電におけるこのよう
なヒステリシス特性を利用する。
【0005】図7はメモリ駆動法の原理的な説明に供す
る図であって、セルA(i,j)における電圧差Va
放電電流Ia との関係を示す。セルA(i,j)の放電
発光を開始させるときは、当該セルA(i,j)のデー
タ信号線Xi 及び走査信号線Yj 間に第1の駆動パルス
V1を印加する。第1の駆動パルスの波高値V1はV1
≧放電開始電圧Vs であって、従って放電を開始させる
セルAの電圧差Va はVa =V1≧VS となる。そして
第1の駆動パルスV1により開始させた放電を維持する
には、データ信号線Xi 及び走査信号線Yj 間に第2の
駆動パルスV2を印加する。第2の駆動パルスの波高値
V2はV2≧放電維持電圧V0 であって、従って放電を
維持させるセルAの電圧差Va はVa =V2となる。第
2の駆動パルスV2を所望の回数だけ周期的に印加する
ことにより、所望の時間だけ放電を維持できる。
【0006】第1の駆動パルスV1を印加した後に第2
の駆動パルスV2を印加するまでの時間は、第1の駆動
パルスV1による放電発光で生成した荷電粒子やイオン
などが消滅するまでの時間よりも短くするすなわち荷電
粒子などによるプライミング効果が持続する時間内とす
る。同様に、第2の駆動パルスV2を印加した後に次の
第2の駆動パルスV2を印加するまでの時間も、第2の
駆動パルスV2による放電発光で生成した荷電粒子など
が消滅するまでの時間よりも短くする。
【0007】消費電力を低減するためV1>V2とさ
れ、従って駆動電圧Va は放電を生じさせるときと放電
を維持するときとで使い分けられる。その結果、セルA
(i,j)の放電電流Ia は第1の駆動パルスV1の印
加時と第2の駆動パルスV2の印加時とで異なり、例え
ば上記文献の場合、第1の駆動パルスV1印加時の放電
電流は、第2の駆動パルスV2印加時の放電電流の2倍
程度となる。
【0008】具体的なメモリ駆動法の一例につき、図8
を参照して説明する。図8は従来のメモリ駆動法の説明
に供する駆動信号波形図である。ただし、図8中にTで
示した時間は、走査信号線Yj の順次走査周期(1本の
走査信号線を選択状態としている時間)である。
【0009】同図に示す例では、j=1からj=nまで
の走査信号線Yj に順次に、走査パルスVSCを印加す
る。そして放電発光を開始させたいセルA(i,j)例
えばセルA(1,1)の走査信号線Yj に走査パルスV
SCを印加するのと同期させて当該セルAのデータ信号線
i に書き込みパルスVW を印加し、当該セルAの両信
号線間にV1=VW −VSC≧放電開始電圧VS なる第1
の駆動パルスV1を印加する。この結果、放電発光を開
始させたいセルAの電圧差Va はVa ≧VS となり、従
って当該セルにおいて放電発光を開始させることができ
る。放電発光を開始させたくないセルA(i,j)例え
ばセルA(1,2)のデータ信号線Xi には書き込みパ
ルスVw を印加しない。この結果、放電発光を開始させ
たくないセルAにおける走査パルス印加時の電圧差Va
はVa =−VSC<Vs となり、放電発光は開始しない。
【0010】一方、各データ電極Xi にはそれぞれ、同
一タイミングで周期的に維持パルスVSUS を印加する。
これと共に各走査電極Yj にはそれぞれ、維持パルスV
SUSと同期させて維持バイアスパルスVK を印加し、こ
れらVSUS 及びVK によりV2=VSUS −VK なる第2
の駆動パルスV2を生成する。ここではVS >(VSUS
−VK )≧VO である。
【0011】放電発光を開始させた後のセルA(i,
j)においては、維持パルスVSUS 及びバイアスパルス
K を印加しVa =V2≧VO なる電圧差Va を周期的
に形成することにより、繰り返し放電を生じさせること
ができる従って放電を維持できる。放電発光を開始させ
たくないセルA(i,j)においては、維持パルス印加
時の電圧差Va =V2<VS であるので放電発光は開始
しない。
【0012】放電発光を開始させたセルA(i,j)に
おいて所定時間例えばT×P(ただし、Pは任意の整
数)だけ放電を維持した後、当該セルAの放電を消去す
る。荷電粒子等が消滅するまでの間継続して第2の駆動
パルスV2を与えるのを停止することによって、従って
荷電粒子等が消滅するまでの間継続して当該セルAの電
圧差Va を維持電圧VO よりも小さくする(0≦Va
O とする)ことによって、放電を消去する。例えば、
放電を消去したいセルA(i,j)の走査信号線Yj
消去パルスVE を印加することにより0≦Va <VO
し、或は、維持パルスSUS 及び又はバイアスパルスVK
を印加するのを停止することにより0≦Va <VO とす
る。図8には、放電を停止させたいセルAに、消去パル
スVE を印加すると共にバイアスパルスVK を印加する
のを停止している例を示す。なおPは、例えば、画像の
階調に応じて各走査信号線毎に適宜決定されるものであ
る。
【0013】このように第一及び第二の駆動パルスV1
及びV2を生成印加することにより、選択した所望のセ
ルA(i,j)において放電発光を発生維持させること
ができる。しかも第1の駆動パルスV1を印加しないと
きはセルA(i,j)の電圧差Va を放電開始電圧VS
よりも小さく保つことにより、選択したセル以外のセル
Aすなわち非選択セルA(i,j)において放電発光を
開始させないようにすることができる。
【0014】図9は、図8のメモリ駆動法を用いて駆動
する場合のデータ信号駆動回路及び走査信号駆動回路の
構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【0015】同図に示すデータ信号線駆動回路13は、
各データ信号線Xi 毎に個別に設けた書き込みパルス発
生部131i 及びダイオード132i 、133i と、各
データ信号線Xi に共通の維持パルス発生部134とを
備える。データ信号線Xi に、対応するダイオード13
i 及び133i を並列接続する。そして各ダイオード
132i に、対応する書き込みパルス131i を直列接
続し、各ダイオード133i を、並列に維持パルス発生
部134に接続する。この結果、書き込みパルス発生部
131i からの書き込みパルスVw と維持パルス発生部
134からの維持パルスVSUS とがダイオード132i
及び133i において重畳され、これら重畳されたパル
スがデータ信号線Xi に供給される。
【0016】また同図に示す走査信号線駆動回路15
は、各走査信号線Yj 毎に個別に設けた走査パルス発生
部151j 、維持バイアスパルス発生部151j 及び消
去パルス発生部151j を備える。各走査信号線Yj
それぞれ、対応する走査パルス発生部151j 、維持バ
イアスパルス発生部152j 及び消去パルス発生部15
j を並列接続する。この結果、走査パルス発生部15
1からの走査パルスVSCと維持バイアス発生部152か
らの維持バイアスパルスVk と消去パルス発生部153
からの消去パルスVE とが重畳されたパルスが、走査信
号線Yj に印加される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】DC−PDPの寿命
は、放電電流Ia の2乗もしくは3乗に反比例すると言
われている。従って寿命を改善するには放電電流Ia
に放電を開始させるときの放電電流Ia を低減すること
が重要となる。これは放電を維持するときよりも放電を
開始させるときの放電電流Ia の方が大きいからであ
る。そこで上述した従来のメモリ駆動においては、電流
制限抵抗を設けることにより放電開始時の放電電流Ia
を低減する試みが行なわれている。例えば、書き込みパ
ルス発生部131i とダイオード132i とを電流制限
抵抗を介して直列に接続する試みや、セルA(セルAは
データ信号線及び走査信号線とに挟まれる領域の放電ガ
スである)毎に個別に電流制限抵抗を設けこの抵抗を介
してセルAとデータ信号線とを直列に接続する試みであ
る。
【0018】しかしながらこのような試みにおいては、
電流制限抵抗による抵抗成分及びデータ信号線Yj によ
る容量成分(例えば寄生容量や配線容量)の時定数の影
響により、書き込みパルスVW の立ち上がりが緩やかに
なり易くなる。書き込みパルスVW の立ち上がりを急峻
とするためにはVW の波高値を大きくする必要がある
が、波高値を大きくすると放電電流Ia が大きくなる。
従って放電電流Ia を必ずしも効果的に低減できない。
【0019】この発明の目的は上述した従来の問題点を
解決し、放電電流特に放電開始時の放電電流をより効果
的に低減することのできる直流型気体放電発光装置の駆
動方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、第一発明の直流放電型気体放電発光装置の駆動方法
は、多数のデータ信号線と多数の走査信号線とこれら信
号線の交点にそれぞれ構成される放電発光用セルとを具
える直流型気体放電発光装置を駆動するに当り、放電発
光用セルの放電発光を開始させるときは前記両信号線を
介して当該セルに第1の駆動パルスを印加することによ
り放電発光を開始させ、放電発光用セルの放電発光を維
持するときは前記両信号線を介して当該セルに第2の駆
動パルスを印加することにより放電発光を維持し、放電
発光用セルの放電発光を消去するときは当該セルに第2
の駆動パルスの印加を停止することにより放電発光を消
去する、直流型気体放電発光装置の駆動方法において、
少なくとも第一の駆動パルスを、コンデンサ及び抵抗の
並列回路を介して表示発光用セルに印加することを特徴
とする。
【0021】また第二発明の直流放電型気体放電発光装
置の駆動方法は、多数のデータ信号線と多数の走査信号
線とこれら信号線の交点にそれぞれ構成される放電発光
用セルとを具える直流型気体放電発光装置を駆動するに
当り、放電発光用セルの放電発光を開始させるときは前
記両信号線を介して当該セルに第1の駆動パルスを印加
することにより放電発光を開始させ、放電発光用セルの
放電発光を維持するときは前記両信号線を介して当該セ
ルに第2の駆動パルスを印加することにより放電発光を
維持し、放電発光用セルの放電発光を消去するときは当
該セルに第2の駆動パルスの印加を停止することにより
放電発光を消去する、直流型気体放電発光装置の駆動方
法において、少なくとも第一の駆動パルスを、定電圧ダ
イオード又はツェナーダイオードを介して放電発光用セ
ルに印加することを特徴とする。
【0022】
【作用】第一発明によれば、少なくとも第一の駆動パル
スを、コンデンサ及び抵抗の並列回路を介して表示発光
用セルに印加するので、表示発光用セルに供給される第
一の駆動パルスの立ち上がりを急峻にすることができ
る。しかも第一の駆動パルスを急峻に立ちあげた後にそ
の波高値を低くすることができる。
【0023】また第二発明によれば、少なくとも第一の
駆動パルスを、定電圧ダイオード又はツェナーダイオー
ドを介して放電発光用セルに印加するので、表示発光用
セルに供給される第一の駆動パルスの立ち上がりを急峻
にすることができる。しかも第一の駆動パルスを急峻に
立ちあげた後にその波高値を低くすることができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して発明の実施例について
説明する。なお、図面は発明が理解できる程度に概略的
に示してあるにすぎず、従って発明を図示例に限定する
ものではない。
【0025】図1は第一発明の実施例で用いるデータ信
号駆動回路及び走査信号駆動回路の構成を概略的に示す
機能ブロック図である。尚、従来の構成成分に対応する
構成成分については同一の符号を付して示し、従来と同
様の点についてはその詳細な説明を省略する。
【0026】同図に示すデータ信号駆動回路13は、各
データ信号線Xi 毎に個別に設けた書き込みパルス発生
部131i 、ダイオード132i 、133i 、コンデン
サ135i 及び抵抗136i と、各データ信号線Xi
共通の維持パルス発生部134とを備える。各データ信
号線Xi 毎に個別に、コンデンサ135i 及び抵抗13
i の並列回路Hを形成し、この並列回路Hを介してダ
イオード132i を対応する書き込みパルス131i
直列接続する。書き込みパルス発生部131iからの書
き込みパルスVw を並列回路Hにより書き込みパルスV
W1に変換する。そして変換した書き込みパルスVW1と維
持パルス発生部134からの維持パルスVSUS とをダイ
オード132i 及び133i により重畳して、これら重
畳されたパルスをデータ信号線Xi に供給する。
【0027】この実施例では、このように変換した書き
込みパルスVW1を維持パルスVSUSと重畳してデータ信
号線Xi に印加するほかは、上述した図8の従来のメモ
リ駆動法と同様にして、メモリ駆動を行なう。
【0028】図2(A)は変換した書き込みパルスVW1
の波形を概略的に示す図である。変換した書き込みパル
スVW1は大きく分けて波高値VW11 の初期段階部分と波
高値VW12 の後期段階部分とを有する。
【0029】書き込みパルス発生部131i からの書き
込みパルスVW を並列回路Hを介してデータ信号線Xi
に印加すると、まず並列回路Hのコンデンサ135i
介してデータ信号線Xi の容量成分CX に充電が行なわ
れる。この充電が成されている期間t1において、並列
回路Hの出力端に、急峻に立ち上がる書き込みパルスV
W1の初期段階部分が生ずる。充電が終了した後は書き込
みパルスVW の印加が終了するまで並列回路Hの抵抗1
36i を介してデータ信号線Xi に電流が流れる。この
抵抗136i を介して電流が流れる期間t2において、
並列回路Hの出力端に、書き込みパルスVW1の後期段階
部分が生ずる。
【0030】急峻に立ち上がる部分の波高値VW11 は主
としてコンデンサ135i の容量Cとデータ信号線Xi
の容量成分CX の大きさの比C/CX によって決定され
る。比C/CX を大きくするにしたがって、波高値V
W11 は、変換前の書き込みパルスVW1の波高値VW1に漸
近する。従って比C/CX を大きくし及び又は変換前の
書き込みパルスVW の波高値VW を大きくすることによ
って、急峻に立ち上がる部分の波高値VW11 を大きくす
ることができる。比C/CX は例えば10〜20程度と
するのが好ましい。波高値VW12 は主として抵抗136
i の抵抗値Rによって決定され、抵抗値Rを大きくする
ことによって波高値VW12 を小さくすることができる。
【0031】図2(B)に、変換した書き込みパルスV
W1と走査パルスVSCとにより生成される第1の駆動パル
スV1の波形を概略的に示す。この実施例で生成される
第1の駆動パルスV1は大きく分けて波高値(VW11
SC)の初期段階部分と波高値(VW12 −VSC)の後期
段階部分とを有する。初期段階部分の波高値(VW11
SC)を(VW11 −VSC)≧VS とする。かつこれと共
に、後期段階部分の波高値(VW12 −VSC)をVS
(VW12 −VSC)≧VO とし、或は、これら第1の駆動
パルスの波高値の差{(VW11 −VSC)−(VW12 −V
SC)}を、(VS−VO )≧{(VW11 −VSC)−(V
W12 −VSC)}>0とする。
【0032】従ってVW11 を大きくすることにより、第
1の駆動パルスV1の初期段階部分を急峻に立ち上げる
と共にこの急峻な初期段階部分で放電発光を開始させる
ことができる。しかもVW12 を小さくすることにより第
1の駆動パルスV1の後期段階部分の波高値を速やかに
低くすることができるので、放電発光開始時の放電電流
a を低減できる。
【0033】図3は第二発明の実施例で用いるデータ信
号駆動回路及び走査信号駆動回路の構成を概略的に示す
機能ブロック図である。尚、従来の構成成分に対応する
構成成分については同一の符号を付して示し、従来と同
様の点についてはその詳細な説明を省略する。
【0034】同図に示すデータ信号駆動回路13は、各
データ信号線Xi 毎に個別に設けた書き込みパルス発生
部131i 、ダイオード132i 、133i 及び定電圧
ダイオード(或はツェナ−ダイオード)137i と、各
データ信号線Xi に共通の維持パルス発生部134とを
備える。各データ信号線Xi をそれぞれ、定電圧ダイオ
ード137i を介して書き込みパルス発生部131i
直列接続する。書き込みパルス発生部131i からの書
き込みパルスVw を定電圧ダイオード137iにより書
き込みパルスVW2に変換する。そして変換した書き込み
パルスVW2と維持パルス発生部134からの維持パルス
SUS とをダイオード132i 及び133i により重畳
して、これら重畳されたパルスをデータ信号線Xi に供
給する。
【0035】この実施例では、このように変換した書き
込みパルスVW2を維持パルスVSUSと重畳してデータ信
号線Xi に印加するほかは、上述した図8の従来のメモ
リ駆動法と同様にして、メモリ駆動を行なう。
【0036】図4(A)は変換した書き込みパルスVW2
の波形を概略的に示す図である。変換した書き込みパル
スVW2は大きく分けて波高値VW21 の初期段階部分と波
高値VW22 の後期段階部分とを有する。
【0037】書き込みパルス発生部131i からの変換
前の書き込みパルスVW を、定電圧ダイオード137i
を介してデータ信号線Xi に印加すると、定電圧ダイオ
ード137i を介してデータ信号線Xi に電流が流れ始
める。定電圧ダイオード137i に電流が流れ始める初
期段階t3においては、定電圧ダイオード137i の内
部抵抗は非常に小さい。このとき定電圧ダイオード13
i の出力端に、変換後の書き込みパルスVW2の初期段
階部分が急峻に立ち上がる状態で生じる。そして定電圧
ダイオード137i を流れる電流が大きくなる後期段階
t4においては、定電圧ダイオード137i の内部抵抗
増加による電圧降下Vn が生じる。このとき定電圧ダイ
オード137i の出力端に、変換後の書き込みパルスV
W2の後期段階部分が生じる。この後期段階部分の波高値
W22 はVW21 −Vn に等しい。
【0038】変換前の書き込みパルスVW の波高値VW
を大きくすることにより立ち上がり部分の波高値VW21
を大きくすることができる。しかも定電圧ダイオード1
37i の作成条件を任意好適に調整することにより、電
圧降下Vn を大きくすることができ、従って後期段階部
分の波高値VW22 を小さくすることができる。
【0039】図4(B)に、変換した書き込みパルスV
W2と走査パルスVSCとにより生成される第1の駆動パル
スV1の波形を概略的に示す。この実施例で生成される
第1の駆動パルスV1は大きく分けて波高値(VW21
SC)の初期段階部分と波高値(VW22 −VSC)の後期
段階部分とを有する。初期段階部分の波高値(VW21
SC)を(VW21 −VSC)≧VS とする。かつこれと共
に、後期段階部分の波高値(VW22 −VSC)をVS
(VW22 −VSC)≧VO とし、或は、これら第1の駆動
パルスの波高値の差{(VW21 −VSC)−(VW22 −V
SC)}を、(VS−VO )≧{(VW21 −VSC)−(V
W22 −VSC)}>0とする。
【0040】従ってVW21 を大きくすることにより、第
1の駆動パルスV1の初期段階部分を急峻に立ち上げる
と共にこの急峻な初期段階部分で放電発光を開始させる
ことができる。しかもVW22 を小さくすることにより第
1の駆動パルスV1の後期段階部分の波高値を速やかに
低くすることができるので、放電発光開始時の放電電流
a を低減できる。
【0041】発明は上述した実施例にのみ限定されるも
のではなく、種々の変更を行なうことができる。例えば
第一及び第二発明の駆動方法により駆動する直流型気体
放電発光装置を、各放電セル毎に電流制限抵抗を設けた
構造のものとしても良い(例えば文献2のp50参
照)。
【0042】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、第
一及び第二発明の直流型気体放電発光装置の駆動方法に
よれば、表示発光用セルに供給される第一の駆動パルス
の立ち上がりを急峻にしこの立ち上がり部分の波高値を
大きくすることができる。従って第一の駆動パルスの立
ち上がり部分で放電発光を開始させることができる。し
かも第一の駆動パルスを急峻に立ち上げた後に第一の駆
動パルスの波高値を速やかに低くすることができるの
で、放電発光開始時の放電電流を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の実施例の駆動方法で用いるデータ信
号駆動回路及び走査信号駆動回路の構成を概略的に示す
機能ブロック図である。
【図2】(A)及び(B)は第一発明の実施例におい
て、変換した書き込みパルス及び生成される第1の駆動
パルスの波形を概略的に示す図である。
【図3】第二発明の実施例の駆動方法で用いるデータ信
号駆動回路及び走査信号駆動回路の構成を概略的に示す
機能ブロック図である。
【図4】(A)及び(B)は第二発明の実施例におい
て、変換した書き込みパルス及び生成される第1の駆動
パルスの波形を概略的に示す図である。
【図5】直流型気体放電発光装置の構成説明に供する図
である。
【図6】ガス放電のヒステリシス特性の説明に供する図
である。
【図7】メモリ駆動法の原理的説明に供する図である。
【図8】従来のメモリ駆動法の具体例の説明に供するタ
イムチャートである。
【図9】従来のメモリ駆動法の具体例の説明に供する機
能ブロック図である。
【符号の説明】
11:発光装置 13:データ信号駆動回路 15:走査信号駆動回路 131i :書き込みパルス発生部 132i 、133i :ダイオード 134:維持パルス発生部 135i :コンデンサ 136i :抵抗 137i :定電圧ダイオード又はツェナーダイオード 151j :走査パルス発生部 152j :維持バイアスパルス発生部 153j :消去パルス発生部
フロントページの続き (72)発明者 小林 芳彦 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のデータ信号線と多数の走査信号線
    とこれら信号線の交点にそれぞれ構成される放電発光用
    セルとを具える直流型気体放電発光装置を駆動するに当
    り、放電発光用セルの放電発光を開始させるときは前記
    両信号線を介して当該セルに第1の駆動パルスを印加す
    ることにより放電発光を開始させ、放電発光用セルの放
    電発光を維持するときは前記両信号線を介して当該セル
    に第2の駆動パルスを印加することにより放電発光を維
    持し、放電発光用セルの放電発光を消去するときは当該
    セルに第2の駆動パルスの印加を停止することにより放
    電発光を消去する、直流型気体放電発光装置の駆動方法
    において、 少なくとも第一の駆動パルスを、コンデンサ及び抵抗の
    並列回路を介して表示発光用セルに印加することを特徴
    とする直流型気体放電発光装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 多数のデータ信号線と多数の走査信号線
    とこれら信号線の交点にそれぞれ構成される放電発光用
    セルとを具える直流型気体放電発光装置を駆動するに当
    り、放電発光用セルの放電発光を開始させるときは前記
    両信号線を介して当該セルに第1の駆動パルスを印加す
    ることにより放電発光を開始させ、放電発光用セルの放
    電発光を維持するときは前記両信号線を介して当該セル
    に第2の駆動パルスを印加することにより放電発光を維
    持し、放電発光用セルの放電発光を消去するときは当該
    セルに第2の駆動パルスの印加を停止することにより放
    電発光を消去する、直流型気体放電発光装置の駆動方法
    において、 少なくとも第一の駆動パルスを、定電圧ダイオード又は
    ツェナーダイオードを介して放電発光用セルに印加する
    ことを特徴とする直流型気体放電発光装置の駆動方法。
JP5281378A 1993-11-10 1993-11-10 直流型気体放電発光装置の駆動方法 Withdrawn JPH07134566A (ja)

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