JPH07134480A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH07134480A
JPH07134480A JP6243464A JP24346494A JPH07134480A JP H07134480 A JPH07134480 A JP H07134480A JP 6243464 A JP6243464 A JP 6243464A JP 24346494 A JP24346494 A JP 24346494A JP H07134480 A JPH07134480 A JP H07134480A
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JP
Japan
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developing
toner
image
developer
electric field
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JP6243464A
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English (en)
Inventor
Masuaki Saito
益朗 斎藤
Naoki Enomoto
直樹 榎本
Akihiko Uchiyama
明彦 内山
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Hiroshi Sasame
裕志 笹目
Yoichiro Maehashi
洋一郎 前橋
Tatsuhiko Hayakawa
竜彦 早川
Tatsuya Kobayashi
達也 小林
Haruo Fujii
春夫 藤井
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 掃き寄せ、濃度薄のない高品質画像を得るこ
とができ、高地地域でも、像担持体との間に火花放電の
発生なく現像でき、画像形成装置の安定性の確保を可能
とした現像装置にある。 【構成】 現像バイアスに立ち下がり規定バイアスを用
い、その交流成分の1周期で、現像スリーブ方向のトナ
ー付勢過程(A)から感光ドラム方向のトナー付勢過程
(B)への間の立ち下がり過程(C)の時間T12と、過
程(B)の時間T11とを、10.0≦T11/(T11+T
12)×100≦90.0となるように規定し、更に過程
(B)の電位Vmax の調整手段を設けた。 【効果】 上記のバイアスにより、SD間端部でのトナ
ー往復運動を抑制して履き寄せを防止し、SD間中央部
でのトナー往復運動を十分にして濃度薄を防止し、更に
Vmax 値を平地でのリーク限界値内で最大限にすること
で、高現像効率を達成し、高地ではVmax 値をそのリー
ク限界値内に設定することで、火花放電を抑えて現像で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式等を利用
した画像形成装置において、像担持体上に形成した静電
潜像を現像して可視化するのに用いられる現像装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置に
おいては、像担持体上に形成した静電潜像を現像装置に
より現像してトナー像として可視化することを行なって
いる。従来の現像装置を備えた画像形成装置の一例の要
部を図9に示す。
【0003】本画像形成装置は、像担持体として有機半
導体からなる感光層を塗布された感光ドラム1を備え、
本例では感光ドラム1は直径30mmを有し、図中矢印
方向に毎秒60mmの速度で回転して、その周囲に配設
された一次帯電器5により−600Vに一様に一次帯電
される。次いで感光ドラム1はレーザ、LED等の発光
素子4により画像情報に基づいた露光が行なわれ、露光
部の電位が−100Vに変化して、感光ドラム1上に露
光部をトナーが付着する画像部とした静電潜像が形成さ
れる。この感光ドラム1に形成された静電潜像は、感光
ドラム1の周囲に配設された現像装置12によって現像
される。
【0004】本現像装置12は、現像剤として非磁性ト
ナーを収容した現像容器6内に現像スリーブ2、塗布ロ
ーラ3及び弾性ブレード7が設けられている。現像スリ
ーブ2は直径16mmを有し、感光ドラム1と対向した
開口部内に矢印方向に回転自在に配設され、この現像ス
リーブ2の下部斜めの位置に当接するようにして塗布ロ
ーラ3が配設されている。塗布ローラ3は直径8mmと
され、矢印方向に回転して容器6内の非磁性トナーを現
像スリーブ2の表面に擦りつけて担持させる。
【0005】現像スリーブ2は、トナーを担持して感光
ドラム1と対向した現像部へと搬送し、その搬送途上で
トナーが弾性ブレード7により層厚を規制されて、現像
スリーブ2上に一定厚の薄層のトナー層が塗布、形成さ
れる。この弾性ブレード7はウレタン等からなり、容器
6の開口部上方に設置され、上方から垂下して現像スリ
ーブ2の表面に弾性的に当接している。
【0006】以上のようにして現像スリーブ2上に薄層
のトナー層に塗布されたトナーは、それまでの過程にお
いて弾性ブレード7、塗布ローラ3及び現像スリーブ2
により摺擦され、−6.0μC/g〜−30.0μC/
gの帯電電荷が付与される。
【0007】上記の感光ドラム1と現像スリーブ2とは
現像部において、50〜500μmの間隙、通常は30
0μmを開けて非接触に配置され、この現像部の現像ス
リーブ2、感光ドラム1間(SD間)の間隙にバイアス
電源8により、周波数:800〜3500Hz、振幅:
400〜3000V、波形の積分平均値Vdc:−50
〜−550Vからなる直流電圧と交流電圧とを重畳した
現像バイアスが印加されており、現像電界が生じてい
る。
【0008】上記の交流電圧としては、図10に示すサ
イン波、図11に示す三角波、図12に示すノコギリ
波、図13に示す矩形波、更には波形の最大電圧の1/
2値と積分平均値Vdcとが異なり、図14に示すよう
に、トナーを現像スリーブ2から感光ドラム1に向う方
向に付勢する電界を形成する第1ピーク値(Vmax)が印
加される時間と、トナーを感光ドラム1から現像スリー
ブ2に向かう方向に付勢する電界を形成する第2ピーク
値(Vmin )が印加される時間とから構成されているバ
イアス(以下、このバイアスをデューティーバイアス
(DUTYバイアス)と呼ぶ)等が、従来公知である。
【0009】現像スリーブ2上の電荷を帯びたトナー
は、現像部においてこれらの現像電界から受ける力によ
って、現像スリーブ2の表面から感光ドラム1の表面へ
転移し、感光ドラム1上の静電潜像の現像が行なわれ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、コン
ピュータグラフィクス技術の発達に伴い、電子写真方式
の画像形成装置による画像は、より高画質なものが望ま
れている。
【0011】しかしながら、現像バイアスとしてデュー
ティーバイアス、矩形波バイアスを用いて、5mm角の
静電潜像を現像した場合、図15に示すように、得られ
る5mm角のトナー像Gは、その後端部gの濃度が他の
部分よりも著しく濃くなる、所謂掃き寄せ現象が起こ
り、均一な画像を得ることができない。又サイン波、三
角波、ノコギリ波を用いて現像を行なうと、濃度薄を生
じて十分な画像濃度を得ることができない。
【0012】画像濃度を高める方法としては、現像スリ
ーブ上のトナーをより多く感光ドラム上に移動させれば
よく、そのためには現像スリーブの感光ドラムに対する
周速を高くする方法や、現像効率を上げるために前記の
現像バイアスの第1ピーク値(Vmax)を増大する方法、
現像バイアスの直流成分を変化させる方法が公知であ
る。
【0013】しかし、現像スリーブ周速を高くしすぎる
と現像スリーブが昇温して、その軸受けへのトナーを融
着を引き起こしたり、カブリやトナーの機内飛散を生じ
ると言う問題が発生する虞がある。又上記Vmax を増大
させたり、直流成分を変化させると、感光ドラムと現像
スリーブとの間(SD間)で火花放電等が起こる可能性
があるばかりでなく、地カブリが発生する虞もある。又
火花放電により感光ドラムや現像スリーブが損傷された
り、現像スリーブ上にトナーが融着する等で、部品の交
換が必要になる虞もある。
【0014】特に気圧の低い高地地域においては火花放
電が発生するVmax の値(リーク限界値)が平地に比べ
て低くなるため、Vmax の値は平地においても高地での
リーク限界値以内に納めなければならない。従って従来
は、高地では勿論、平地においても、高画質の画像を得
る要求を満たすことは甚だ困難であった。
【0015】更にカラー画像の場合には、転写材上で各
色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を得るので、各
色のトナー像の質が転写材上に得られる画像の画質に大
きな影響を与え、各色のトナー像に掃き寄せ、濃度薄等
があると、単色画像のときよりも高画質な画像を得るこ
とが一層困難になる。
【0016】本発明の目的は、掃き寄せ及び濃度薄を生
じることなく良好に現像して、高品質な画像を得ること
ができると共に、高地地域で使用しても、現像剤担持体
と画像形成装置の像担持体との間に火花放電を発生する
ことなく現像でき、画像形成装置の安定性を確保するこ
とを可能とした現像装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、現像剤
担持体上に現像剤を担持して像担持体と対向した現像部
へ搬送し、前記現像部において前記現像剤担持体と像担
持体との間に直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイア
スを印加して、前記像担持体上に形成された静電潜像を
前記現像剤により現像する現像装置において、前記現像
バイアスの交流成分の1周期における、前記現像剤を前
記像担持体から現像剤担持体に向かう方向に付勢する電
界(Vmax )を形成する過程(A)から、前記現像剤を
前記現像剤担持体から像担持体に向かう方向に付勢する
電界(Vmin )を形成する過程(B)に移行する間の過
程(C)の時間(T12)と、前記過程(B)の時間(T
11) とが、 10.0≦T11/(T11+T12)×100≦90.0 の関係を満たし、且つ前記電界(Vmax )及び/又は電
界(Vmin )の値が気圧変動に応じて可変であることを
特徴とする現像装置である。より好ましくは、前記過程
(C)の時間(T12)と、前記過程(B)の時間(T1
1) とが、 20.0≦T11/(T11+T12)×100≦60.0 の関係を満たす。
【0018】本発明の一態様によれば、前記電界(Vma
x )の値が気圧検知手段による気圧検知により制御され
る。
【0019】又、前記現像装置が組込まれる画像形成装
置内の温度及び又は湿度を検知する検知手段を設置し、
前記検知手段での検知結果を加味して、温度及び又は湿
度の変化に伴う補正を加えるように、前記T11/(T11
+T12)×100の値の値、及び/又は前記時間(T1
1) と時間(T12)の和(T1 )と前記過程(A)の時
間(T2 )とから、 T1 /(T1 +T2 )×100 により求められるデューティーパーセントの値を選択す
るようにすることができる。
【0020】更に、前記T11/(T11+T12)×100
の値、前記電界(Vmax )の値及び前記デューティーパ
ーセントの値のうちの少なくとも1つ以上が、気圧検知
手段による気圧検知結果を加味して制御されるようにす
ることができる。
【0021】
【実施例】本発明者等は、現像により掃き寄せ及び濃度
薄等のない良好な画像を得ることができ、然も高地にお
いても火花放電を発生することなく現像することができ
る現像装置を開発するべく、鋭意研究を重ねた。
【0022】その結果、感光ドラム、現像スリーブ間に
印加する現像バイアスについて、図16に示すように、
その交流成分の1周期における、トナーを感光ドラムか
ら現像スリーブに向かう方向に付勢する電界を形成する
過程(現像スリーブ方向のトナー付勢過程)(A)(電
位Vmin )から、トナーを現像スリーブから感光ドラム
に向かう方向に付勢する電界を形成する過程(感光ドラ
ム方向のトナー付勢過程)(B)(電位Vmax )に移行
する間の、立ち下がりの過程(C)の状態を規定して、
そのような交流成分の立ち下がりを規定した現像バイア
ス(以下、立ち下がり規定バイアスという)を現像に用
いることにより、掃き寄せ、濃度薄のない良好な画像を
得ることができた。更に上記の現像バイアスの感光ドラ
ム方向のトナー付勢過程(B)の電位Vmax の調整手段
を設けて、Vmax の値を平地におけるリーク限界値内で
最大限に高くすることにより、平地において非常に高い
現像効率を達成して、良好な画像を得ることができた。
又低気圧環境下(高地地域)においては、Vmax の値を
高地におけるリーク限界値内に設定することにより、火
花放電の発生を抑えて現像でき、且つ十分な画質を備え
た画像が得られた。
【0023】これについて、本発明者等が行なった現像
実験により更に説明する。図17は、現像実験に用いた
装置であり、波形発生器21を増幅器22を介して現像
装置23に接続し、増幅器22と現像装置23との間に
接続したオシロスコープ24により、発生器21に発生
させる現像バイアスの波形をモニターしながら、現像バ
イアスを発生させて現像装置23に印加し、現像を行な
わせた。現像装置23は、先の図9に示した従来のと同
様な現像装置を使用した。
【0024】図18に示すように、現像バイアスの交流
成分の1周期において、感光ドラム方向のトナー付勢過
程(B)から現像スリーブ方向へのトナー付勢過程
(A)に移行する間の立ち上がりの過程を(D)とし、
その過程(A)と(D)の時間の合計をT2 、過程
(B)の時間T11と、過程(A)から過程(B)に移行
する間の立ち下がり過程(C)の時間T12の合計をT1
として、デューティーパーセント(%)=T1 /(T1
+T2 )×100、傾きパーセント(%)=T11/T1
×100=T11/(T11+T12)×100とする。
【0025】図19は、上記の実験において現像に用い
た現像バイアスの交流成分の1周期における傾きパーセ
ント及びデューティーパーセントと、得られた5mm角
の画像の掃き寄せ及び濃度薄の発生状態との関係を示し
た説明図である。デューティーパーセントは5.0〜9
5.0%まで変化させ、そのそれぞれのデューティーパ
ーセントにおいて傾きパーセントを0.5〜99.5%
まで変化させた。
【0026】図19から分るように、5.0〜95.0
%の全てのデューティーパーセントにおいて、傾きパー
セントを60.0〜90.0%に設定すると、画像の掃
き寄せは実用上問題のないレベルまでなくなり、傾きパ
ーセントが0.5〜60.%の範囲では掃き寄せは完全
になくなった。又デューティーパーセントを10.0〜
20.0%に設定すると、画像の濃度薄は実用上問題の
ないレベルになり、20.0〜99.5%にすると十分
な濃度が得られた。
【0027】その理由は定かではないが、以下のように
考えられる。先ず初めに、掃き寄せの起こるメカニズム
について述べる。
【0028】図20は、現像バイアスを印加した現像ス
リーブと感光ドラムとのSD間における電気力線を示す
断面図である。図20に示されるように、現像スリーブ
2と感光ドラム1とのSD間の横方向上の間隔の狭い中
心部13では、電気力線hはほぼ直線状になっている
が、その両側の間隔が広い端部14では電気力線hはゆ
がんでいる。図21は、現像スリーブ2と対向した感光
ドラム1の表面が画像部Rb(図22参照)になってい
るときの、SD間の横方向上の端部14における電界の
力によるトナーの運動方向を模式的に示した説明図であ
る。
【0029】図21に示すように、現像スリーブ2から
飛翔したトナーは、SD間の横方向上の端部14におけ
るゆがんだ電気力線h1 上の点a1 で、その接線方向に
ベクトル速度V1を持つ。次の瞬間トナーが点a2 に来
たときに、トナーは点a2 での電気力線h2 の接線方向
にベクトル速度V2 を持つ。すると、トナーは点a2
らこれらのベクトル速度を合成したベクトル(V1 +V
2 )の方向に飛ぶ。従ってSD間の端部14では、図2
2に示すように、現像スリーブ2からのトナーtは電気
力線hの通りには飛ばずに、図中、飛翔軌跡Q1で示さ
れるように、感光ドラム1との間で外側にずれるように
往復運動をする。
【0030】又図23に示すように、感光ドラム1の非
画像部Ra(感光ドラム表面電位:−600V)とこれ
に続く上流側の画像部Rb(感光ドラム表面電位:−1
00V)との境界である画像先端エッジ部Rcが、電気
力線のゆがんでいるSD間の端部14に来ると、画像部
Rbよりも下流側にある現像スリーブ2上のトナーt
が、軌跡Q2に示すように飛翔して、画像部Rb側へ移
動する。これにより画像先端エッジ部Rcにトナーtが
集中して、その集中したトナーが現像スリーブ2の上流
側に戻るために、SD間の端部14に対応した現像スリ
ーブ2の上流側位置にトナーtの大きな溜りMができ
る。
【0031】次いで図24に示すように、SD間の端部
14に画像部Rbが位置した状態になると、現像スリー
ブ2上のトナーtは、軌跡Q3のように外側にずれた往
復運動をする。これにより現像スリーブ2が回転するに
拘わらず、現像スリーブ2の上流側の一定位置にトナー
の溜りMが形成され続け、その堆積するトナーtは更に
多くなって行く。
【0032】そして図25に示すように、感光ドラム1
の回転によりその画像部Rbとこれに続く上流側の非画
像部Rdとの境界である画像後端エッジ部ReがSD間
の端部14に来ると、電界は画像後端エッジ部Reに集
中し、現像スリーブ2上のトナー溜りMのトナーtは画
像後端エッジ部Reに引き寄せられる。これによりトナ
ー溜りMのトナーtがSD間を往復運動しながら、画像
後端エッジ部Reの移動に伴い下流に移動してSD間を
通過する。
【0033】最後に図26に示すように、SD間の広く
なった点で、トナー溜りMのトナーtが画像部Rbの後
端に付着し、かくして、感光ドラム1上に形成されたト
ナー像Rの後端部に掃き寄せRfが形成される。
【0034】以上のことから、画像の掃き寄せを発生さ
せないためには、電気力線のゆがんでいるSD間の端部
においてトナーの往復運動を抑制することが効果的であ
る。又非接触現像法において十分な画像濃度を得るため
には、SD間の中央部で十分なトナーの往復運動を行な
わせることが必要であることは、従来から知られている
ことである。
【0035】一般に、SD間の距離をdSD、現像スリー
ブ2の電位をVs 、トナーの電荷量をQt とすると、ト
ナーは、 Ft ∝Qt ×Vs /dSD なる力Ft を現像バイアスによる電界から受けて移動す
る。
【0036】現像スリーブ上のトナーの単位質量当たり
が有する電荷量は、図27に示すように、一様でなく分
布を持っており、トナーが受ける電界からの力及び現像
スリーブから受ける鏡映力は、個々のトナーの電荷量に
よって異なって来る。電荷量の小さいトナーは鏡映力が
小さいために、電界から受ける力が弱いときでもSD間
を往復運動することは可能であるが、その場合、往復運
動の速度は加速度が小さいために遅い。反対に電荷量の
大きいトナーは鏡映力が大きいために、電界から受ける
力が強いときでなければSD間を往復運動することはで
きないが、その往復運動の速度は加速度が大きいために
速い。
【0037】図28は、立ち下がり規定バイアスを印加
した現像スリーブのSD間の端部での電位と、現像スリ
ーブからのトナーの感光ドラム方向への移動時間との間
の関係を示した説明図である。即ち、図22のように、
現像スリーブ2と対向した感光ドラム1表面が画像部に
なっているときに、その現像スリーブ2、感光ドラム1
のSD間の広い端部14において、立ち下がり規定バイ
アス下で現像スリーブ2から離れたトナーが感光ドラム
1方向への力を受けて移動する時間を示したものであ
る。
【0038】図28において、現像スリーブの電位がV
aになると、電荷量の小さなトナー(これをtaとす
る)に対するSD間の現像バイアスによる電界からの力
は、トナーtaの現像スリーブから受ける鏡映力よりも
強くなって、トナーtaは現像スリーブから感光ドラム
方向へ移動を始めるが、現像スリーブの電位がすぐに画
像部電位Vcと同電位になるので、その間のトナーta
の移動時間Taは短い。
【0039】一方、電荷量の大きなトナー(これをtb
とする)の現像バイアスによる電界から受ける力が、現
像スリーブからの鏡映力よりも強くなるためには、現像
スリーブの電位が負方向により大きなVbにならなけれ
ばならないために、トナーtbは現像スリーブから離れ
ることができない。
【0040】従ってトナーの電荷量に関係なく全てのト
ナーについて、SD間の広い端部における往復運動を抑
えることができ、掃き寄せの発生を防ぐことができる。
【0041】図29は、立ち下がり規定バイアスを印加
した現像スリーブのSD間の中央部での電位と、現像ス
リーブからのトナーの感光ドラム方向への移動時間との
間の関係を示した説明図である。
【0042】図29において、現像スリーブの電位がV
aになると、電荷量の小さなトナーtaに対するSD間
の現像バイアスによる電界からの力が、トナーtaの現
像スリーブから受ける鏡映力よりも強くなって、トナー
taは現像スリーブから感光ドラム方向へ移動を始め
る。そして今度の場合は、トナーtaが移動を始めてか
ら現像スリーブが電位Vcになるまでの時間が長いの
で、トナーtaの移動時間Taが長くなり、SD間を十
分に往復運動することができる。
【0043】又電荷量の大きいトナーtbは、現像スリ
ーブの電位がVbになると感光ドラム1への移動を始め
る。このトナーtbの移動時間TbはTaよりも短い
が、トナーtbは、上記したように加速度がトナーta
よりも大きいために、トナーtbの速度はトナーtaの
場合よりも速く、従って短い時間ではあるが十分に往復
運動することができる。
【0044】以上のように、立ち下がり規定バイアスの
現像バイアスによれば、現像バイアスの交流成分の立ち
下がりの過程により、個々の電荷量のトナーに応じたS
D間の往復運動を制御して、トナーの電荷量に拘わらず
全てのトナーについて、SD間の広い端部におけるトナ
ーの往復運動を抑え、SD間の狭い中央部でのトナーの
往復運動を十分に行なわせることができるので、現像に
より得られる画像に掃き寄せ及び濃度薄が発生するのを
抑制することができる。
【0045】以上から、本発明では、画像の履き寄せ及
び濃度薄を防止するために、上述したように、現像バイ
アスの1周期における時間T11のT1 (=T11+T12)
に対する割合を示す傾きパーセント(T11/T1 ×10
0)を 10.0≦T11/T1 ×100≦90.0 好ましくは、 20.0≦T11/T1 ×100≦60.0 の関係を満たすように設定するのである。
【0046】上記において、現像バイアスの立ち上がり
の時間が、図30に点線で示すように長くなると、電荷
量の小さいトナーtaの移動時間がTaからTa′のよ
うに変化して長くなるので、SD間の端部においてトナ
ーの往復運動が起こって掃き寄せが発生する。従って立
ち上がり時間は短ければ短いほどよい。
【0047】以下、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
【0048】実施例1 図1は、本発明の現像装置の一実施例を示す構成図であ
る。本実施例では、現像装置の現像スリーブ2に印加す
る現像バイアスとして、立ち下がり規定バイアスを用い
ることに大きな特徴を有するが、更にその現像装置を組
込んだ画像形成装置を使用する地域の高度により、立ち
下がり規定バイアスの感光ドラム方向のトナー付勢過程
の電位Vmax を変更できるように構成したことがもう1
つの大きな特徴である。
【0049】即ち、図1に示すように、バイアス電源8
にVmax の切換え制御器26を設置し、これに気圧セン
サ27をその制御部25を介して接続して、気圧センサ
27で高度が2000mを超えたことを検知したとき
に、それを制御部27で判断して切換え制御器26を作
動させ、切換え制御器26がVmax の値を切換えて低い
値に変更できるようにした。
【0050】本実施例のその他の構成は、先の図9に示
した従来の現像装置と基本的に同じで、図1において図
9に付した符号と同一の符号は同一の部材を示す。
【0051】本実施例において、図1の現像装置に対
し、キヤノン販売(株)から市販されているCLC20
0用の黒トナーを使用し、現像バイアスとして図2に示
す立ち下がり規定バイアスを用いた。
【0052】即ち、立ち下がり規定バイアスは、周波
数:1000Hz、波形の積分平均値Vdc:−200
V、Vmax :−1500V、Vmin :+100V、デュ
ーティーパーセント:30%、傾きパーセント:33.
3%である。Vmax は気圧センサ27を作動させず−1
500Vに固定した。図2には、従来公知のデューティ
ーバイアスとの違いを明確にするために、その従来のデ
ューティーバイアスを点線で併せて書き込んである。
【0053】上記の立ち下がり規定バイアスを現像に用
いて画像形成を行なった結果、掃き寄せ及び濃度薄のな
い良好な画像を得ることができた。
【0054】上記において、Vmax =−1500Vとい
う値は、高度2000m程度の高地(例えばメキシコ・
シティー)で火花放電が発生しないように、バイアス電
源の公差を見込んで設定した従来から採用している値で
あるが、電子機器の普及に伴い更に高度の高い地域(例
えば高度3500m以上のラ・パス等)でも画像形成装
置の使用が見込まれ、その高度の高い地域では、Vmax
の値は更に低くして−1200V程度にする必要があ
る。
【0055】そこで、本実施例では、画像形成装置を高
度の高い地域で用いる場合に、その現像装置の気圧セン
サ27で気圧変化により高度を検知し、高度が2000
mを超えたことを検知したら、制御部27を介して切換
え制御器26を作動させ、Vmax の値を−1500Vか
ら−1200Vに切換えるようにした。
【0056】上記の気圧センサ27には、自動車のエン
ジン制御に使用されている三菱電気(株)製MPS11
01T型圧力センサを用いた。この圧力センサは、シリ
コン半導体のピエゾ抵抗効果を利用して、圧力の微小な
変化をシリコン半導体の抵抗変化を介して電圧の変化と
して検知するもので、図3に示すように、圧力導入パイ
プ40が取付けられたステム41上に、パイプ40と連
通した中心孔42aを有するシリコン台座42を設け、
その台座42上の中心孔42aの位置に、パイプ40か
ら導入された圧力の変化を検知するシリコンチップ43
を設けてなっている。シリコンチップ43から発生され
た電圧は、ステム41に取付けられたリードピン44に
金線45を介して出力される。ステム41上には金属キ
ャップ46を被せて半田47で閉じることにより、シリ
コーンチップ43を台座42ごと真空封止している。上
記の圧力センサは、外径10mm程度と小さく、裏面受
圧方式のためトナーによる汚染の虞もないので、画像形
成装置の任意な場所に設置できる利点がある。
【0057】本実施例では、以上のように、画像形成装
置を使用する地域の高度が2000mを超えたときに、
現像装置の現像スリーブ2へ印加する立ち下がり規定バ
イアスのVmax の値を−1500Vから−1200Vに
低下するので、2000mを超える高地地域において
も、現像スリーブ2と感光ドラム1との間で火花放電が
生じる虞がなく、火花放電によるノイズの発生がない。
従って画像形成装置の安定性を確保したまま、立ち下が
り規定バイアスにより、掃き寄せ及び濃度薄の発生防止
を図った現像を行なうことができる。
【0058】但し、この場合、立ち下がり規定バイアス
のVmax の値を弱くすることから、濃度薄防止効果が不
十分になることが懸念されるが、これには、従来公知の
濃度変更手段により濃度を高めることにより対処するこ
とができる。具体例としては、ユーザーが画像形成装置
本体に設けられたボリューム等によりVmin の値をマイ
ナス方向(例えば+100Vから0V)にシフトさせ、
トナーを現像スリーブ側に引き戻す力を弱めて、濃度を
高めることが挙げられる。これにより、カブリ取りが多
少落ちるが、実用上問題ないレベルで濃度が十分な画像
が得られる。
【0059】従って本実施例の現像装置によれば、高地
地域においても、良好な現像を行なって、濃度薄がほぼ
なく、掃き寄せもない高品質な画像を得ることができる
と共に、現像スリーブと感光ドラムとの間の火花放電を
防いで、画像形成装置の安定性を確保することができ
る。
【0060】以上では、現像剤として一成分現像剤の非
磁性トナーを用いたが、本発明はこれに限られず、一成
分現像剤の磁性トナーを用いてもよく、更に二成分現像
剤を用いてもよく、同様な効果を得ることが可能であ
る。又負に帯電するトナーでなく、正に帯電するトナー
を用いることもでき、この場合は現像バイアスの正負の
極性を逆に設定すればよい。更に現像には反転現像法を
用いたが、正規現像法を用いてもよく、同様の効果が得
られる。
【0061】実施例2 本実施例では、実施例1と同様、現像バイアスとして立
ち下がり規定バイアスを用い、高地地域での火花放電を
防止するために、立ち下がり規定バイアスの感光ドラム
方向のトナー付勢過程(B)の電位Vmax を小さくし
た。本実施例は、そのVmax を小さくしたときの濃度補
正手段として、デューティーパーセントを可変としたこ
とが特徴である。
【0062】実施例1において、Vmax を−1500V
から−1200Vに小さくすると、図1の現像スリーブ
2からトナーを感光ドラム1に到達させる力が弱まる。
それを補うために、トナーを現像スリーブ2の方向に引
き戻そうとする力を作用させる電界であるVmin (立ち
下がり規定バイアスにおける現像スリーブ方向のトナー
付勢過程)(A)の電位)の値をマイナス方向にシフト
させると、現像スリーブ2方向へのトナー引き戻し力が
弱まって両者の力が釣り合い、画像の濃度を維持するこ
とが可能になるが、現像スリーブ方向へのトナー引き戻
し力の弱まりから画像にカブリが多くなるので、Vmin
を大きく変えることができない。
【0063】そこで、本実施例では、図4に示すよう
に、カブリに影響するVmin の値を変えずにVmin の時
間(T2 )を減らし、トナーを現像スリーブ方向へ移動
させるVmax の時間(T11)を延ばした。即ち、図18
を参照して説明したデューティーパーセント=T1 /
(T1 +T2 )×100において、実施例1のときより
も、T2 を減らしT11+T12=T1 なるT11を延ばすよ
うに、デューティーパーセントを変更した。
【0064】従って本実施例によれば、高度2000m
を超える地域で使用する画像形成装置の現像装置に対
し、画像形成装置がユーザーの手に渡る前の工場からの
出荷時か販売店での販売時に、Vmax の値を−1500
Vから−1200Vに変更し、その際同時に、上記した
如く、現像バイアスのデューティーパーセントの変更を
行なう。これにより、高地地域での火花放電を防いで画
像形成装置の安定性を保つと共に、現像時の濃度とカブ
リの問題を両立して、良好な現像により濃度薄及び掃き
寄せのない高品質な画像を得ることを実現した。
【0065】実施例3 図5は、本発明の現像装置の更に他の実施例を示す構成
図である。本実施例での装置構成上の特徴は、図1の現
像装置において、バイアス電源8に設置したVmax の切
換え制御器26に気圧センサ27の他に、図5に示すよ
うに、温度センサ28と湿度センサ29を更に設けたこ
とである。これら温度センサ28、湿度センサ29は、
温湿度センサ制御部30を介して切換え器26に接続さ
れる。
【0066】本実施例では、温度センサ28に一般的な
熱電対の温度センサを用いた。湿度センサ29には、松
下電機産業(株)製EYHH02N型湿度センサを用い
た。さて、画像形成装置を低地地域から高地地域に移動
すると、画像形成装置は気圧の変化のみならず、気候の
変化による温度と湿度の環境変化にさらされる。
【0067】一般に、図6のB点で示される常温常湿
(N/N)の環境下では、現像スリーブ上の負極性トナ
ーは、図7(b)に示すように、その摩擦帯電電荷量の
分布(電荷量のトナー個数分布)がほぼ負側に納まって
いるが、図6のA点で示される高温高湿(H/H)環境
下では、図7(a)に示すように、トナーの電荷量分布
は、全体的にプラス方向にシフトすると共に幅が広くな
る。このためトナーは、現像スリーブ2との鏡映力が低
下し、感光ドラム1方向に飛び易くなって画像濃度が上
昇するが、電荷量分布が広くなるために掃き寄せは多く
なる。一方、図6のC点で示される低温低湿(L/L)
環境下では、図7(c)に示すように、トナーの電荷量
分布は、全体的にマイナス方向にシフトすると共に幅が
狭くなり、トナーの現像スリーブ2との鏡映力が高くな
って、感光ドラム1方向に飛びにくくなるため画像濃度
が低下する。
【0068】そこで、本実施例では、表1に示すよう
に、気圧センサ27による気圧検知での気圧変化に伴う
Vmax の制御と、それに伴う濃度補正のためのデューテ
ィーパーセントの制御とに加え、温湿度センサ28、2
9による温湿度検知での温湿度の変化に伴う濃度と掃き
寄せの補正のための傾きパーセントの制御を更に行なっ
た。
【0069】
【表1】
【0070】即ち、表1に示すように、高度1000m
以下の低地では、Vmax の値を−1700Vまで高め
て、潜像とのコントラストを非常に高く取ることができ
るようにし、これにより高い現像効率が得られるので、
デューティーパーセントは低めて濃度を抑えるようにし
た。本実施例で使用したH/H環境での現像バイアスの
波形を図8に示す。
【0071】使用環境がH/HからN/N、L/Lと温
湿度が低下していくと、履き寄せは減少していくが、濃
度も低下していくので、表1に示すように、傾きパーセ
ントを増加させて、濃度を補正するようにした。
【0072】高度が高くなり気圧が低下すると、火花放
電防止のためにVmax の値を低めるので、現像効率が低
下するが、これを、デューティーパーセントを高めるこ
とにより濃度補正した。温湿度の変化による画質の変化
の補正は、低地と同様、傾きパーセントを増加すること
により補正される。
【0073】本実施例では、以上のような構成を採った
ので、画像形成装置を低地地域と高地地域を行き来して
使用する場合にも、火花放電の発生する虞がなく、又温
湿度の変化による画質の変化もなく常に安定した状態
で、それぞれの地域における最も画質の良い状態で装置
を使用することが可能になった。
【0074】以上では、場合分けにより、大まかに気圧
変動と温湿度変動を補正したが、従来公知の画像形成濃
度検知手段と組合せることにより、更に細かく且つ正確
に画像形成補正を行なうことができることは言うまでも
ない。
【0075】又気圧変動と温湿度変動を補正する手段を
組合せて説明したが、予め使用環境の気圧が分っている
場合には、温湿度変動のみを検知して、画像形成補正を
するだけでよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
では、現像時に現像剤担持体に印加される直流電圧と交
流電圧を重畳した現像バイアスとして立ち下がり規定バ
イアスを採用し、そのバイアスの交流成分の1周期にお
ける立ち下がり過程を所定の範囲となるように規定して
用いたので、現像で掃き寄せ及び濃度薄のない良好な画
像を容易に得ることができる。更にその立ち下がり規定
バイアスのVmax 調整手段を設けることにより、リーク
電界の高い平地においては画質を最優先して、Vmax の
値を高地でのリーク限界以上に設定することが可能とな
り、高地においても火花放電の発生しない高安定の画像
形成装置を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】図1の現像装置で使用した現像バイアスを示す
波形図である。
【図3】現像装置のバイアス電源に設けた気圧センサの
一例を示す断面図である。
【図4】本発明の現像装置の他の実施例で使用した現像
バイアスを示す波形図である。
【図5】本発明の現像装置の更に他の実施例を示す構成
図である。
【図6】図5の現像装置の使用環境の温湿度の範囲によ
る区分を示す説明図である。
【図7】図6の区分の各環境における現像スリーブ上の
負極性トナーの摩擦帯電電荷量の分布を示すグラフであ
る。
【図8】図5の現像装置において高温高湿環境で使用し
た現像バイアスを示す波形図である。
【図9】従来の現像装置を示す構成図である。
【図10】図9の現像装置で用いられている現像バイア
スを示す波形図である。
【図11】同じく現像バイアスの他の例を示す波形図で
ある。
【図12】同じく現像バイアスの更に他の例を示す波形
図である。
【図13】同じく現像バイアスの更に他の例を示す波形
図である。
【図14】同じく現像バイアスの更に他の例を示す波形
図である。
【図15】図14の現像バイアス等を用いて現像した場
合に得られるトナー像に履き寄せが発生したことを示す
説明図である。
【図16】本発明で現像バイアスとして用いた立ち下が
り規定バイアスを示す波形図である。
【図17】本発明での現像実験で用いた装置を示すブロ
ック図である。
【図18】図17の装置による実験で現像に用いた現像
バイアスの交流成分の1周期における各要素過程を書き
込んだ波形図である。
【図19】同じく現像バイアスの交流成分の1周期にお
ける傾きパーセント及びデューティーパーセントと、得
られた5mm角の画像の掃き寄せ及び濃度薄の発生状態
との関係を示した説明図である。
【図20】現像バイアスを印加した現像スリーブと感光
ドラムとのSD間における電気力線を示す断面図であ
る。
【図21】現像スリーブと対向した感光ドラムの表面が
画像部になっているときの、現像バイアスを印加したS
D間の横方向上の端部における電界の力によるトナーの
運動方向を模式的に示した説明図である。
【図22】現像バイアスを印加したSD間でのトナー挙
動により画像の履きを寄せが発生するメカニズムの一部
を説明する断面図である。
【図23】同じくメカニズムの一部を説明する断面図で
ある。
【図24】同じくメカニズムの一部を説明する断面図で
ある。
【図25】同じくメカニズムの一部を説明する断面図で
ある。
【図26】同じくメカニズムの一部を説明する断面図で
ある。
【図27】現像スリーブ上のトナーの単位質量当たりが
有する電荷量分布を示すグラフである。
【図28】立ち下がり規定バイアスを印加した現像スリ
ーブのSD間の端部での電位と、現像スリーブからのト
ナーの感光ドラム方向への移動時間との間の関係を示し
た説明図である。
【図29】立ち下がり規定バイアスを印加した現像スリ
ーブのSD間の中央部での電位と、現像スリーブからの
トナーの感光ドラム方向への移動時間との間の関係を示
した説明図である。
【図30】立ち上がりの時間が長い現像バイアスを示す
波形図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 現像スリーブ 3 塗布ローラ 6 現像容器 7 弾性ブレード 8 バイアス電源 12 現像装置 21 波形発生器 23 現像装置 27 気圧センサ 28 温度センサ 29 湿度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 笹目 裕志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 前橋 洋一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 早川 竜彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 達也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 藤井 春夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体上に現像剤を担持して像担
    持体と対向した現像部へ搬送し、前記現像部において前
    記現像剤担持体と像担持体との間に交流電界乃至は交流
    電圧に直流電圧を重畳した現像バイアスを印加して、前
    記像担持体上に形成された静電潜像を前記現像剤により
    現像する現像装置において、前記現像バイアスの交流成
    分の1周期における、前記現像剤を前記像担持体から現
    像剤担持体に向かう方向に付勢する電界(Vmin )を形
    成する過程(A)から、前記現像剤を前記現像剤担持体
    から像担持体に向かう方向に付勢する電界(Vmax )を
    形成する過程(B)に移行する間の過程(C)の時間
    (T12)と、前記過程(B)の時間(T11) とが、 10.0≦T11/(T11+T12)×100≦90.0 の関係を満たし、且つ前記電界(Vmax )及び/又は電
    界(Vmin )の値が気圧変動に応じて可変であることを
    特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記過程(C)の時間(T12)と、前記
    過程(B)の時間(T11) とが、 20.0≦T11/(T11+T12)×100≦60.0 の関係を満たす請求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記電界(Vmax )の値が気圧検知手段
    による気圧検知結果より制御される請求項1又は2の現
    像装置。
  4. 【請求項4】 現像剤担持体上に現像剤を担持して像担
    持体と対向した現像部へ搬送し、前記現像部において前
    記現像剤担持体と像担持体との間に交流電界乃至は交流
    電圧に直流電圧を重畳した現像バイアスを印加して、前
    記像担持体上に形成された静電潜像を前記現像剤により
    現像する現像装置において、前記現像バイアスの交流成
    分の1周期における、前記現像剤を前記像担持体から現
    像剤担持体に向かう方向に付勢する電界(Vmin )を形
    成する過程(A)から、前記現像剤を前記現像剤担持体
    から像担持体に向かう方向に付勢する電界(Vmax )を
    形成する過程(B)に移行する間の過程(C)の時間
    (T12)と、前記過程(B)の時間(T11) とが、 10.0≦T11/(T11+T12)×100≦90.0 又は 20.0≦T11/(T11+T12)×100≦60.0 の関係を満たし、且つ前記現像装置が組込まれる画像形
    成装置内の温度及び/又は湿度を検知する手段を設置
    し、前記検知手段での検知結果を加味して、温度及び/
    又は湿度の変化に伴う補正を加えるように、前記T11/
    (T11+T12)×100の値の値、及び/又は前記時間
    (T11) と時間(T12)の和(T1 )と前記過程(A)
    の時間(T2 )とから、 T1 /(T1 +T2 )×100 により求められるデューティーパーセントの値を選択す
    ることを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 前記T11/(T11+T12)×100の
    値、前記電界(Vmax)の値及び前記デューティーパー
    セントの値のうちの少なくとも1つ以上が、気圧検知手
    段による気圧検知結果を加味して制御される請求項4の
    現像装置。
JP6243464A 1993-09-14 1994-09-13 現像装置 Pending JPH07134480A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006126878A (ja) * 2006-02-10 2006-05-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2008287113A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Sharp Corp 現像装置、および画像形成装置
JP2010061123A (ja) * 2008-08-06 2010-03-18 Canon Inc 画像形成装置

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