JPH07134226A - プラスチック光ファイバケーブル及びその製造方法 - Google Patents

プラスチック光ファイバケーブル及びその製造方法

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JPH07134226A
JPH07134226A JP5278668A JP27866893A JPH07134226A JP H07134226 A JPH07134226 A JP H07134226A JP 5278668 A JP5278668 A JP 5278668A JP 27866893 A JP27866893 A JP 27866893A JP H07134226 A JPH07134226 A JP H07134226A
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optical fiber
tube
thermoplastic resin
spiral flow
plastic optical
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JP5278668A
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Yoshimitsu Ito
良光 伊藤
Atsumi Morioka
敦美 森岡
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱変形温度が50℃以上の熱可塑性樹脂
を、パイプ押し出し可能な押出機でチューブ状に押出し
てチューブとする。このチューブ7の中に、プラスチッ
ク光ファイバ素線1をスパイラルフローを用いて挿通す
る。しかる後に熱処理によりチューブを収縮させ、プラ
スチック光ファイバケーブルを製造する。 【効果】 熱変形温度の高い熱可塑性樹脂をも被覆材
として用いることができる。熱変形温度の高い熱可塑性
樹脂により被覆層を形成させ、優れた伝送特性と高い耐
熱性とをともに有するプラスチック光ファイバケーブル
を得る事が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチック光ファイバ
素線に熱可塑性樹脂を被覆する新規な被覆方法、及び、
耐熱性に優れたプラスチック光ファイバケーブルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック光ファイバは可撓性
に優れかつ安価なため光伝送媒体として広く使われてき
ている。特にOAネットワークなどの近距離通信用途あ
るいは、カーエレクトロニクスに用いられる車搭載用途
などは、今後の需要の伸びが大きく期待されている。こ
れら用途においては優れた伝送損失とともに高い耐熱性
を具備していることが要求される。
【0003】通信や車搭載で使用する場合は、周囲の環
境変化から光ファイバ素線を保護するため、一般的に、
熱可塑性樹脂で被覆した光ファイバケーブルが用いられ
る。この用途で用いる光ファイバケーブルには、伝送損
失が500dB/km以下の優れた伝送特性と85℃以
上の高い耐熱性とが要求される。これらの要求を達成さ
せるためには、光ファイバ素線そのものの特性の向上は
言うにおよばす、被覆材による保護機能の向上も重要な
役割を持つ。
【0004】即ち、光ファイバ素線に高い耐熱性の樹脂
を被覆させてケーブルにすると、光ファイバ素線よりも
耐熱性を大幅に例えば10℃程度向上させることが可能
である。従って、機能性の向上に最適の被覆材の樹脂を
選定すること、及びその被覆材を被覆させる際に伝送特
性を損なわないことが極めて重要である。
【0005】一般に、熱変形温度の高い樹脂を被覆材に
用いると高い耐熱性を有する光ファイバケーブルが得ら
れる。例えば、熱変形温度の高い樹脂で被覆する方法と
して、特開昭59−9603号公報には融点120〜1
70℃のポリエチレンを140℃程度で被覆する方法
が、特開昭59−31901号公報には11ナイロン樹
脂を170℃程度で被覆する方法が、また、特公平4−
16085号公報には水架橋ポリエチレンを160℃程
度で被覆する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プラスチッ
ク光ファイバ素線は、その主体をなすコアのガラス転移
点が、ポリメチルメタクリレート(PMMA)系で約1
20℃、高耐熱といわれるマレイミド共重合PMMA系
やポリカーボネート系で150℃程度であるので、被覆
の際に光ファイバ素線に高熱を加えると、熱変形を起こ
し伝送損失の悪化を招くから、被覆材の樹脂の押出温度
はできる限り低く設定する必要がある。
【0007】例えば、特開昭59−9603号公報記載
のような通常の押出機を用いて光ファイバ素線に被覆す
る場合、被覆材の樹脂の押出温度は光ファイバの伝送特
性の点から高くても170℃程度以下に抑える必要があ
る。特に、被覆時に伝送特性を損なわないためには押出
温度は150℃程度以下とすることが必要であり、この
温度で押出しのできる被覆材の樹脂は、熱変形温度が4
0℃程度以下と相当に低く耐熱性が悪い樹脂である。
【0008】従って、樹脂の溶融押出により被覆層を形
成する従来の方法のいずれでも、優れた伝送特性と高い
耐熱性とを有する光ファイバケーブルを得ることは困難
であった。
【0009】このように、溶融押出機を用いてプラスチ
ック光ファイバ素線に被覆材を被覆させる方法では、自
と、使用する被覆材の樹脂は熱変形温度の低いものに限
られてしまい、熱変形温度が高く耐熱性に優れた熱可塑
性樹脂は被覆材として使用できない。
【0010】そこで本発明者らは、優れた伝送特性と高
い耐熱性とをともに有するプラスチック光ファイバケー
ブルを得るため、溶融押出機を用いて光ファイバ素線に
被覆するという従来の方法とは全く異なる被覆方法につ
いて検討した結果、本発明をなすに至った。
【0011】即ち、本発明は、上記のような従来技術の
問題点を解消し、従来は使用が困難であった熱変形温度
が高い熱可塑性樹脂を被覆材として用いることが可能な
新規な被覆方法の提供を主たる目的とする。
【0012】特に、熱変形温度が50℃以上の熱可塑性
樹脂でもって被覆することが可能な方法を提供し、そし
て、耐熱性に優れたプラスチック光ファイバケーブルを
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】これら目的を達成するた
め、本発明(第1項)のプラスチック光ファイバケーブ
ルの製造方法は、1本以上のプラスチック光ファイバ素
線に熱可塑性樹脂を被覆させる方法において、熱可塑性
樹脂からなるチューブの中に1本以上のプラスチック光
ファイバ素線をスパイラルフローを用いて挿通し、しか
る後に熱処理によりチューブを収縮させることを特徴と
する。
【0014】本発明(第2項)のプラスチック光ファイ
バケーブルの製造方法は、上記した熱可塑性樹脂からな
るチューブが、熱変形温度が50℃以上の熱可塑性樹脂
を、パイプ押出し可能な押出機によりチューブ状に押出
す方法により製造されたチューブであることを特徴とす
る。
【0015】また、本発明(第3項)のプラスチック光
ファイバケーブルは、1本以上のプラスチック光ファイ
バ素線、及び、熱変形温度が50℃以上の熱可塑性樹脂
からなる被覆層を有するプラスチック光ファイバケーブ
ルであって、かつ伝送損失が500dB/km以下であ
ることを特徴とする。
【0016】本発明のプラスチック光ファイバ素線の構
造としては、コアとクラッドからなるステップインデッ
クス型マルチモード光ファイバ、ステップインデックス
型シングルモード光ファイバ、グレーデットインデック
ス型マルチモード光ファイバが挙げられる。
【0017】ステップインデックス型光ファイバのコア
材としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、
その共重合体、重水素化PMMA、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、アクリル系架橋ポリマ、シリコン系ポリ
マなどを用いることが出来る。そのクラッド材として
は、コア材よりも屈折率の低い樹脂であれば特に限定さ
れないが、例えば、フッ化ビニリデン系重合体、パーフ
ルオロメタクリレート系重合体、α−フルオロアクリレ
ート系重合体、テトラフルオロ系重合体、フッ化エチレ
ン系共重合体、アクリル酸エステル系重合体などが挙げ
られる。
【0018】本発明で被覆材に用いる熱可塑性樹脂は、
チューブの作製が可能であって、かつ熱により収縮可能
であれば特に限定されないが、高い耐熱性を有する光フ
ァイバケーブルを得るためは、熱変形温度が50℃以上
の熱可塑性樹脂が好ましく、さらには熱変形温度70℃
以上が好ましい。
【0019】これらの熱可塑性樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリアミド、
ポリエステル、ポリスチレン、各種エラストマ、フッ素
系樹脂、酢酸繊維素樹脂およびこれらの共重合体などが
挙げられる。
【0020】この熱可塑性樹脂から、内径、肉厚が共に
均一なチューブを得るためには、パイプ押出しの可能な
ニップル及びダイス孔を有する押出機によりチューブ状
に押出す方法をとればよい。例えば、この押出機を用い
て光ファイバ素線に被覆材を被覆する方法で、光ファイ
バ素線を供給せずにダイス孔より被覆材の樹脂で引出す
要領で行うことが好ましい。
【0021】図2は、そのチューブ製造に用いられるパ
イプ押出し可能な押出機の部分を例示する概略断面図で
あって、図2(A)はそのニップル11を、また、図2
(B)はそのダイス12を示す。
【0022】この際の溶融押出温度は、所望特性のチュ
ーブが作製できれば何度でもよいが、熱変形温度が50
℃以上の熱可塑性樹脂を使用する場合には押出温度は1
50℃を越える温度が適切である。
【0023】又、チューブの内径、肉厚は、光ファイバ
挿通後に行う熱処理によるチューブの収縮を考慮して決
めればよい。収縮前のチューブの内径に対する収縮後の
チューブの内径の比(以後、収縮比という)は大きけれ
ば大きい程、収縮前のチューブ内径は大きくなるのでチ
ューブ内に光ファイバ素線を挿通し易い。しかし、余り
大きくなり過ぎると収縮斑が顕在化して光ファイバケー
ブルの表面に皺が発生し、外観上好ましくなく、しか
も、十分な耐熱性向上効果が得られ難い。従って、収縮
比は1.5〜6.0程度が好適である。
【0024】チューブの収縮比は、押出機のニップル1
1の外径D1 でコントロール可能である。ニップルの外
径D1 が大きければ大きい程、すなわちダイス12の孔
出口で引き出されるチューブの内径が大きければ大きい
程、収縮比は大きくなる傾向にあるが、余り大きくする
とチューブの内径や肉厚が不均一となり易く好ましくな
い。従って、ニップルの外径D1 はチューブ内径の1.
3〜5.0倍程度に大きくすることが好ましい。
【0025】また、収縮前のチューブの肉厚が2mmを
越える程に厚いと収縮比が1.5以下と小さくなり過
ぎ、また、0.05mmに満たないとチューブ形状の保
持が難しく光ファイバ素線の挿通が容易でないので、収
縮前のチューブの肉厚は0.05〜2mmが好ましい。
特に、肉厚0.1〜1.0mmが好ましい。
【0026】光ファイバケーブルは通常200〜100
0メートル程度の長さでスプールに巻かれていて、必要
な長さに切断されて使用に供される。このような長尺ケ
ーブルを効率良く製造するためには、長尺のチューブの
中に長尺の光ファイバ素線を挿通する必要があり、スパ
イラルフローを用いればこのような長尺物の挿通が可能
となる。
【0027】このスパイラルフローは、旋回成分を持
ち、かつ軸方向に急峻な速度分布を持つ気体の流れであ
り、例えば米国特許第4721126号明細書や英国特
許第2180957号明細書に記載されているようなス
パイラルフロー発生装置により発生させられる。このス
パイラルフロー発生装置としては、例えば、図1に示す
ような公知の装置を用いればよい。このスパイラルフロ
ー発生装置5において、気体供給口6から流入した気体
(空気)は、途中にある、環状スリットに円錘状の円筒
を接続した特殊形状の細い流路を高圧で通過する。その
スリットから噴出した圧縮空気は環状ジェットとなりコ
アンダ効果により円錘状の円筒の内壁に沿いながら流
れ、その出口においてスパイラルフローに変化し、その
中央の管中を図の右方向へと高圧で送風される。同時
に、その中央の管中に、左から右方向に光ファイバ素線
1が、送りゴムロール2と溝付きロール3とを介して供
給され、スパイラルフローの中に入る。
【0028】そして、スパイラルフローは光ファイバ素
線1を随伴した状態で、チューブ7内に送風され、スパ
イラルフローに随伴されて光ファイバ素線1はチューブ
7内を長距離にわたって挿通される。プラスチック光フ
ァイバ素線は一般に線密度が1g/m程度と小さいの
で、送風圧力は比較的小さくてもすむが、使用するチュ
ーブの種類等により送風圧力水準は適宜調整すればよ
い。
【0029】このようにして得られた光ファイバ素線が
挿通されたチューブは、次に熱処理されチューブが収縮
する。光ファイバ素線の伝送特性を損なわないために
は、その熱処理温度は光ファイバ素線のコアのガラス転
移点より30℃高い温度或いはそれ以下とすることが好
ましい。特に、そのコアのガラス転移点を越えない温度
が好ましい。また熱処理時間が長くなり過ぎると光ファ
イバ素線の伝送特性が損なわれ易いので、60分以内と
することが好ましく、特に10分以内が好ましい。
【0030】さらに、このようにして得られた光ファイ
バケーブルは、このケーブルの外径よりも大きなチュー
ブ内径をもつチューブの中に、スパイラルフローを利用
して挿通され、しかる後に熱処理して収縮させることに
より、2層の被覆層をもつ光ファイバケーブルとしても
よい。同様に上述した操作を繰り返すことにより多層の
被覆層をもつ光ファイバケーブルとしてもよい。また、
光ファイバ素線に熱変形温度の低い樹脂を従来の方法で
被覆させた後に、その外側に、本発明の方法で被覆層を
形成させて光ファイバケーブルとしてもよい。
【0031】
【作用】従来の溶融押出機を用いてプラスチック光ファ
イバ素線に被覆材を被覆する方法では、被覆する際に光
ファイバ素線に直接に高熱が加わり伝送特性が損なわれ
るため、使用する被覆材は熱変形温度の低いものに限ら
れてしまい、熱変形温度が高く耐熱性に優れた熱可塑性
樹脂は被覆材として使用困難であった。
【0032】しかし、本発明は、予め被覆材の樹脂をチ
ューブ状にし、このチューブ内に光ファイバ素線を挿通
し、その後に、チューブを熱により収縮させて被覆層と
する方法をとるので、被覆時に加える熱は、収縮可能な
程度の温度水準であればよく、従来法よりもはるかに低
い温度ですむ。
【0033】従って、本発明によると、熱変形温度が高
く耐熱性に優れた熱可塑性樹脂を被覆材に用いても、伝
送特性を損なわない低い温度の処理を伴うのみで、樹脂
被覆層を形成することができるのであり、優れた伝送損
失と高い耐熱性とをともに有するプラスチック光ファイ
バケーブルを得ることが可能となる。例えば、従来法で
は伝送特性の大幅な悪化を伴い実際には製造できなかっ
た、熱変形温度が50℃以上の熱可塑性樹脂で被覆させ
てなるプラスチック光ファイバケーブル、をも製造可能
となる。
【0034】
【実施例】以下の実施例中における測定は次の方法によ
る。
【0035】<熱変形温度>ASTM D648 荷重
18.5kg/cm2 によって測定した。
【0036】<伝送損失>室温、65%RHの環境下
で、光源に650nmのハロゲン光を用い30m−2m
のカットバック法によって測定した。
【0037】[実施例1]熱可塑性樹脂として熱変形温
度65℃のポリエチレンテレフタレート系共重合体を用
い、ニップルの外径4.5mm、ダイス孔径5.2mm
を有する押出機により、チューブ内径3.2mm、チュ
ーブ肉厚0.3mmのチューブを得た。
【0038】このチューブ内に、コア材がガラス転移点
119℃のポリメチルメタクリレート(PMMA)、ク
ラッド材がパーフルオロメタクリレート系からなるファ
イバ径1.0mm、伝送損失131dB/kmのステッ
プインデックス型光ファイバ素線を、図2に示すスパイ
ラルフロー発生装置により発生させた送風圧力4kg/
cm2 のスパイラルフローを用いて挿通させた。300m
の長さを挿通させるのに23分を要した。
【0039】ここで得られた光ファイバ素線の挿通され
たチューブを75℃の温水中に6分浸積してチューブを
収縮させた。そして、ケーブル外径2.2mm、伝送損
失132dB/kmの光ファイバケーブルを得た。この
光ファイバケーブルを95℃のオーブン中で5000時
間放置したが、伝送損失の悪化は0.02dB/mと小
さく、耐熱性に優れたものであった。
【0040】[比較例1]実施例1と同様に、被覆材と
して熱変形温度65℃のポリエチレンテレフタレート共
重合体を用い、また、コア材がガラス転移点119℃の
PMMA、クラッド材がパーフルオロメタクリレート系
からなるファイバ径1.0mm、伝送損失131dB/
kmのステップインデックス型光ファイバ素線を用い
た。そして、この樹脂を、ニップルの外径1.8mm、
ダイス孔径2.2mmを有する溶融押出機により、光フ
ァイバ素線に被覆して、ケーブル外径2.2mm、伝送
損失680dB/kmの光ファイバケーブルを得た。こ
の光ファイバケーブルを95℃オーブン中で5000時
間の放置実験を開始したが、5時間放置後に伝送損失の
悪化幅が0.1dB/mと大きかったため、評価を中断
した。このように、得られた光ファイバケーブルは伝送
損失が高く、しかも、耐熱性の悪いものであった。
【0041】[実施例2〜5]熱変形温度の異なる熱可
塑性樹脂を実施例1の押出機でパイプ状ニップルの外
径、ダイス孔径を変更して、チューブ内径5.5mm、
チューブ肉厚0.35mmのチューブを得た。
【0042】このチューブ内に、コア材がガラス転移点
150℃のPMMA系共重合体、クラッド材がα−フル
オロアクリレート系パーフルオロアルキルメタクリレー
ト系からなるファイバ径2.0mm、伝送損失285d
B/kmのステップインデックス型光ファイバ素線を、
実施例1と同様にスパイラルフローを用い、その送風圧
力を適宜選択して250m挿通させた。
【0043】ここで得られた光ファイバ素線が挿通され
たチューブを、150℃を上限温度とする水蒸気あるい
は温水中に5分間浸積してチューブを収縮させ、ケーブ
ル外径3.3mmの光ファイバケーブルを得た。この光
ファイバケーブルを130℃のオーブン中で1000時
間放置し、伝送損失の低下幅を求めた。熱可塑性樹脂の
種類と熱変形温度および得られた光ファイバケーブルの
伝送損失と130℃、5000時間放置時の伝送損失の
低下幅について表1にまとめた。
【0044】
【表1】
【0045】表1に示す結果より、優れた伝送損失と高
い耐熱性とをともに有するプラスチック光ファイバケー
ブルが得られることが分かる。
【0046】
【発明の効果】本発明によると、従来の被覆層形成方法
では実際に使用できなかった熱変形温度の高い熱可塑性
樹脂をも被覆材として用いることができるので、熱変形
温度の高い熱可塑性樹脂により被覆層を形成させ、優れ
た伝送特性と高い耐熱性とをともに有するプラスチック
光ファイバケーブルを得る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法におけるスパイラルフローを利用した
光ファイバ挿通の装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明法(請求項2)でチューブを熱可塑性樹
脂から製造するに使用するパイプ押し出し可能な押出機
の部分を例示する概略断面図である。図2(A)はその
ニップルを、また、図2(B)はそのダイスを示す。
【符号の説明】
1:光ファイバ素線 2:送りゴムロール 3:溝付きロール 4:テフロンシール 5:スパイラルフロー発生装置 6:その気体供給
口 7:チューブ 11:パイプ押し出し可能な押出機のニップル 12:パイプ押し出し可能な押出機のダイス D1 :ニップルの外径 D2 :ダイスの孔径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本以上のプラスチック光ファイバ素
    線に熱可塑性樹脂を被覆させる方法において、熱可塑性
    樹脂からなるチューブの中に1本以上のプラスチック光
    ファイバ素線をスパイラルフローを用いて挿通し、しか
    る後に熱処理によりチューブを収縮させることを特徴と
    するプラスチック光ファイバケーブルの製造方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂からなるチューブが、熱
    変形温度が50℃以上の熱可塑性樹脂を、パイプ押出し
    可能な押出機によりチューブ状に押出す方法により製造
    されたチューブであることを特徴とする請求項1記載の
    プラスチック光ファイバケーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】 1本以上のプラスチック光ファイバ素
    線、及び、熱変形温度が50℃以上の熱可塑性樹脂から
    なる被覆層を有するプラスチック光ファイバケーブルで
    あって、かつ伝送損失が500dB/km以下であるこ
    とを特徴とするプラスチック光ファイバケーブル。
JP5278668A 1993-11-08 1993-11-08 プラスチック光ファイバケーブル及びその製造方法 Pending JPH07134226A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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