JPH07133448A - 補修用塗料組成物 - Google Patents

補修用塗料組成物

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JPH07133448A
JPH07133448A JP30223393A JP30223393A JPH07133448A JP H07133448 A JPH07133448 A JP H07133448A JP 30223393 A JP30223393 A JP 30223393A JP 30223393 A JP30223393 A JP 30223393A JP H07133448 A JPH07133448 A JP H07133448A
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JP
Japan
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repair
refractive index
hydroxyl
component
coating
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JP30223393A
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English (en)
Inventor
Kenji Shibamoto
健二 芝本
Mikio Nakano
幹夫 中野
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)重量平均分子量2,000〜100,0
00、水酸基価20〜150mgKOH/g、ガラス転
移温度−5〜80℃の水酸基含有ビニル系重合体と、
(B)1分子中に2個以上の水酸基を有する水酸基含有
フッ素重合体と、(C)(A)成分の重合体及び(B)
成分の重合体に含有される水酸基と化学結合を形成し得
る反応性官能基2個以上を有する反応性化合物を含有
し、硬化後の塗膜の屈折率が、被補修塗膜の屈折率に対
して−0.013〜+0.010の範囲にある補修用塗
料組成物。 【効果】被塗物の部分補修に使用すると、新旧塗膜の境
界線を見えなくすることができ、耐久性及び外観性に優
れた補修塗膜を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車補修の実施に直
接使用される補修用塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の部分補修は、周辺の健全
な塗装面との境界線を消すために、補修部及びその周辺
を研磨し、ぼかし液を塗装することで対応している。し
かし、近年、高耐久性を目的としてフッ素樹脂系クリヤ
ー塗料が上市されるに至り、その塗装された被塗物を部
分補修する場合、そのクリヤー塗膜の屈折率が低いた
め、従来の補修用塗料及びぼかし液では、新旧塗膜の屈
折率差が大きく、境界線が消えにくいという欠点を有し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、フッ素樹脂系ク
リヤー塗料のような屈折率が低い塗料で塗装された被塗
物でも、部分補修する際に新旧塗膜の境界線を見えなく
することができ、耐久性及び仕上がり性に優れた補修用
塗料組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、補修用塗料組
成物の主体樹脂として水酸基含有ビニル系重合体と水酸
基含有フッ素重合体を用いて、補修用塗料組成物の硬化
塗膜の屈折率を補修される被塗物に塗装されているクリ
ヤー塗膜などの塗膜の屈折率に対して、−0.013〜
+0.010の範囲に調節することにより、ぼかし塗装
被膜部に境界線のない優れた補修性、外観性及び耐久性
を提供することができることを見い出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(A)重量平均分子
量2,000〜100,000、水酸基価20〜150
mgKOH/g、ガラス転移温度−5〜80℃の水酸基
含有ビニル系重合体と、(B)1分子中に2個以上の水
酸基を有する水酸基含有フッ素重合体と、(C)(A)
成分の重合体及び(B)成分の重合体に含有される水酸
基と化学結合を形成し得る反応性官能基2個以上を有す
る反応性化合物を含有し、硬化後の塗膜の屈折率が、被
補修塗膜の屈折率に対して−0.013〜+0.010
の範囲にあることを特徴とする補修用塗料組成物を提供
するものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明の組成物において使用する(A)成
分は、重量平均分子量2000〜100000、水酸基
価20〜150mgKOH/g、ガラス転移温度−5〜
80℃の水酸基含有ビニル系重合体である。この水酸基
含有ビニル系重合体は、水酸基含有ビニル化合物を単独
重合あるいは共重合させることにより得ることができる
し、他のビニル化合物と共重合させることによっても得
ることができる。
【0008】水酸基含有ビニル化合物としては、例えば
ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビ
ニルエーテル、ヒドロキシペンチルビニルエーテルなど
のヒドロキシアルキルビニルエーテル化合物;エチレン
グリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコール
モノアリルエーテル、テトラエチレングリコールモノア
リルエーテルなどの水酸基含有アリルエーテル化合物;
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒ
ドロキプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、
2−ヒドロキシブチルメタクリレート、3−ヒドロキシ
ブチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルメタクリレ
ート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロ
キシブチルメタクリレートなどのアクリル酸若しくはメ
タクリル酸のヒドロキシアルキルエステル化合物;及び
前記水酸基含有ビニル化合物のε−カプロラクトン変性
体などが挙げられる。
【0009】前記の他のビニル化合物としては、例えば
エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、n
−ブチルビニルエーテル、シクロヒキシルビニルエーテ
ルなどのアルキルビニルエーテル化合物;酢酸ビニル、
乳酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸
ビニル、イソカプロン酸ビニルなどの一塩基酸ビニルエ
ステル化合物;酢酸イソプロペニル、プロピオン酸イソ
プロペニルなどの一塩基酸イソプロペニルエステル化合
物;メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピル
アクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロ
ピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−
ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソ
ブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、se
c−ブチルアクリレート、sec−ブチルメタクリレー
ト、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エ
チルヘキシルメタクリレート、ラウリルアクリレート、
ラウリルメタクリレート、ステアリルアクリレート、ス
テアリルメタクリレート、グリシジルメタクリレートな
どのアクリル酸若しくはメタクリル酸のアルキルエステ
ル化合物;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、メ
サコン酸、マレイン酸、フマル酸などのカルボキシル基
含有ビニル化合物;スチレン、α−メチルスチレン、p
−ビニルトルエン、アクリロニトリルなどを挙げること
ができる。これらの他のビニル化合物は、1種単独で用
いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0010】(A)成分の重合体の分子量は、重量平均
分子量2000〜100000の範囲であり、好ましく
は5000〜70000の範囲である。重量平均分子量
が2000未満であると塗膜の耐候性が劣り、一方、重
量平均分子量が100000を超えると有機溶媒に対す
る(A)成分の重合体の溶解性が低下し貯蔵安定性が悪
くなると共に、塗膜の仕上がり性が劣るので好ましくな
い。また、(A)成分の重合体の水酸基価は、20〜1
50mgKOH/gの範囲であり、好ましくは30〜1
00の範囲である。この水酸基価が20mgKOH/g
未満であると硬化性が劣り、水酸基価が150mgKO
H/gを超えると耐水性が劣るので好ましくない。ま
た、(A)成分の重合体のガラス転移温度は、−5〜8
0℃の範囲であり、好ましくは20〜70℃の範囲であ
る。このガラス転移温度が−5℃未満であると、塗装作
業性が劣り、一方、ガラス転移温度が80℃を超える
と、耐屈曲性が劣るので好ましくない。さらに、(A)
成分の重合体は、酸価が0〜20の範囲のものが好まし
い。本発明の補修用塗料組成物においては、この(A)
成分の重合体は、1種単独で用いても良いし、2種以上
を組み合わせて用いても良い。
【0011】本発明の補修用塗料組成物において使用す
る(B)成分は、1分子中に2個以上の水酸基を有する
水酸基含有フッ素重合体であり、フルオロオレフィン及
び水酸基含有ビニル化合物の共重合体、及びさらに他の
ビニル系化合物を原料成分として用いた共重合体などを
好ましく用いることができる。フルオロオレフィンの具
体例としては、例えばテトラフルオロエチレン、ヘキサ
フルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、フ
ッ化ビニリデンなどが挙げられる。水酸基含有ビニル化
合物の具体例としては、例えば前記した(A)成分の水
酸基含有ビニル化合物と同様のものが挙げられる。前記
した(B)成分の重合体の具体例として、例えば水酸基
含有有機溶媒可溶型の[ルミフロン]シリーズ(旭硝子
社製)が挙げられる。具体的には、LF100(水酸基
価52、酸価0)、LF200(水酸基価52、酸価
0)、LF300(水酸基価47、酸価0)、LF40
0(水酸基価47、酸価5)などが挙げられる。この他
にも、大日本インキ工業(株)の[フルオネート]シリ
ーズ(K−700〜706)、セントラル硝子(株)の
[セフラルコート]シリーズ、ダイキン工業(株)、ペ
ンウオルト社などからも有機溶媒可溶型の水酸基含有フ
ッ素樹脂が上市されている。本発明の補修用塗料組成物
においては、(B)成分の重合体は、1種単独で用いて
も良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0012】本発明の補修用塗料組成物において使用す
る(C)成分は、(A)成分の重合体及び(B)成分の
重合体に含有される水酸基と化学結合を形成し得る反応
性官能基2個以上を有する反応性化合物である架橋剤で
ある。反応性化合物に含まれる反応性官能基は、2個以
上であれば特に制限されない。(C)成分の反応性化合
物の具体例としては、例えばポリイソシアネート化合
物、ブロックイソシアネート化合物、アミノ樹脂などを
好ましく用いることができ、前記ポリイソシアネート化
合物としては、具体的には例えば、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、エチレンジイソシアネート、トリメチレ
ンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、メチルシクロヘキサン−2,4−(又は2,6
−)ジイソシアネート、4,4−メチレンビス(シクロ
ヘキシルイソシアネート)、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート及びこれらジイ
ソシアネート化合物の三量体(イソシアヌレート、ビュ
ーレット、トリメチロールプロパンアダクト型など)、
又は前記各ジイソシアネートと多価アルコールとの付加
物、及び前記ジイソシアネート同士の重合体などが挙げ
られる。前記ブロックイソシアネートとしては、前記ジ
イソシアネート化合物を低級1価アルコール又はε−カ
プロラクタム、オキシム、マロン酸ジエステル、アセト
酢酸エステルなどによりブロック化した化合物などが挙
げられる。前記アミノ樹脂としては、メラミン、ベンゾ
グアナミンなどにホルムアルデヒドを付加させ、次いで
炭素数1〜4の1価アルコールでエーテル化した樹脂な
どを好ましく挙げることができる。これらの(C)成分
の反応性化合物は、1種単独で用いても良いし、2種以
上を組み合わせて用いても良い。
【0013】架橋剤の(C)成分として前記ポリイソシ
アネート化合物若しくはブロックイソシアネート化合物
を用いた場合、前記ポリイソシアネート化合物又はブロ
ックイソシアネート化合物の配合割合は、前記(A)成
分の重合体及び(B)成分の重合体中の水酸基に対して
ポリイソシアネート化合物又はブロックイソシアネート
化合物中のイソシアネート基が、[イソシアネート基]
/[水酸基]のモル比で0.5〜2の範囲が好ましく、
特に好ましくは0.75〜1.5の範囲であることが好
ましい。このモル比が0.5未満である場合には、硬化
塗膜の架橋構造の形成が不十分となるために耐溶剤性及
び耐水性が低下することがあり、2を超えると架橋構造
が緻密過ぎて塗膜が脆くなり、耐衝撃性が低下すること
があるので好ましくない。
【0014】架橋剤(C)成分として前記アミノ樹脂を
用いた場合、前記アミノ樹脂の配合割合は、前記(A)
成分の重合体及び(B)成分の重合体に対して前記アミ
ノ樹脂が10〜40重量%であることが好ましい。前記
アミノ樹脂が10重量%未満である場合には、硬化塗膜
の架橋構造の形成が不充分となるために耐溶剤性及び耐
水性が低下することがあり、40重量%を超えると架橋
構造が緻密過ぎて塗膜が脆くなり、耐衝撃性が低下し、
耐酸性も低下することがあるので好ましくない。
【0015】本発明の特徴は、前記(A)、(B)、
(C)の三成分から成る補修用塗料組成物の硬化後の塗
膜の屈折率を、被補修塗膜の屈折率に対して−0.01
3〜+0.010の範囲に調節することにある。この硬
化後の塗膜の屈折率は、比較的屈折率の高い(A)成分
の重合体と、比較的屈折率が低い(B)成分の重合体の
配合割合で調節できる。この硬化後の塗膜の屈折率が被
補修塗膜の屈折率に対して−0.013〜+0.010
の範囲外の場合には、新旧塗膜の屈折率差が大きすぎる
ため、ぼかし塗装部の境界線が消えにくいので好ましく
ない。本発明の補修用塗料組成物は、クリヤー塗料で塗
装された被塗物の部分補修、特にフッ素樹脂系クリヤー
塗料のような屈折率が低い塗料で塗装された被塗物の部
分補修に好適に使用できるが、クリヤー塗料以外の塗料
で塗装された被塗物の部分補修にも使用できる。
【0016】本発明の補修用塗料組成物には、必要に応
じて紫外線吸収剤、硬化促進剤、流動調整剤などが配合
できる。さらに、塗膜性能が低下しない程度に、必要に
応じてセルロース系樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル
系樹脂、エポキシ系樹脂などが配合できる。また、本発
明の補修用塗料組成物を使用するには、好ましくは芳香
族系溶剤、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール
系溶剤などで希釈して得られる塗料溶液をハケ塗法、ス
プレー法、浸漬法又はロール法などにより塗布するか、
又は静電塗装法などにより塗装することにより使用する
ことができる。ただし、イソシアネート化合物として、
未ブロックのものを使用した際には、アルコール系溶剤
は好ましくない。塗装膜厚は、特に制限されないが、通
常10〜100μmの範囲で十分と思われる。塗膜の乾
燥は、ポリイソシアネート化合物として、未ブロックの
ものを使用した際には約0℃以上、ブロック化したもの
を用いた際には約120℃以上、アミノ樹脂を使用した
際には約120℃以上の温度で乾燥できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によ
って何ら制限されるものではない。
【0018】製造例1〜3 水酸基含有ビニル系共重合体の製造例 温度計、還流冷却器、撹拌装置を備えた4つ口フラスコ
にキシレン360g、ブチルアセテート90gを仕込
み、撹拌しながら130℃まで昇温し、表1に示す単量
体及び重合開始剤の混合物を130℃下で滴下ロートよ
り2時間かけて一定速度で滴下した。滴下終了後1時間
130℃に保ち、その後、追加触媒パーブチルZ(商品
名、日本油脂(株)製)1.8gとキシレン18gを混
ぜたものを加えた。その後2時間130℃に保ち、ブチ
ルアセテート404.5gを加え、反応を終了した。得
られた共重合体溶液は、不揮発分50%、表1に示す特
性値を持った均一で透明な溶液であった。
【0019】
【表1】
【0020】なお、表1において、添字したものは次の
ものを意味する。 注 1)Placcel FM−1:商品名、ダイセル
化学工業(株)製 注 2)加熱残分:JIS K−5407 4(199
0)による。 注 3)重量平均分子量:ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(ポリスチレン換算)により求めた。 注 4)水酸基価:樹脂固形分1gに含まれる水酸基と
同モルのKOHのmg数。 注 5)酸価:樹脂固形分1gに含まれるカルボキシル
基と同モルのKOHのmg数。
【0021】実施例1〜12 前記製造例で得られた水酸基含有ビニル系共重合体溶液
を用いて、表2及び表3に示す水酸基含有フッ素樹脂及
び架橋剤を表2及び表3に示す割合で混合し、それぞれ
にモダフロー(商品名、モンサント社製レベリング剤)
0.3gを加え、さらに実施例1〜8には、ジブチルチ
ンジラウレートの1%トルエン溶液3gを加え、また実
施例9〜12にはNACURE 5225(商品名、K
INGINDUSTRIES製)2.8gを加え補修用
塗料組成物とした。得られた塗料をSun−Cryl−
7300シンナー(NIPPON RINSHED−M
ASON CO.,LTD製、商品名)を用いて、フォ
ードカップNo.4で25秒(20℃)となるように希
釈したものを補修用クリヤー塗料とし、補修用クリヤー
塗料に対して4倍量のSun−Cryl−7300シン
ナーでさらに希釈したものをぼかし液として調製した。
【0022】次いで、鋼板上にハイエピコNo.100
ブラック(日本油脂(株)製、商品名)を塗装し、14
0℃の温度で20分間硬化させた塗膜上に、ベルコート
No.6000ブラックベースコート(日本油脂(株)
製、商品名)をエアスプレーにて乾燥塗膜15μmにな
るように塗装し、室温で指触乾燥になるまでセット後、
フローシャインF−1クリヤーコート(日本油脂(株)
製、商品名)をエアスプレー塗装し、140℃で20分
間焼キ付けたものを被補修塗膜として作成した。次い
で、この被補修塗膜の一部を♯2000研磨紙で水研ぎ
を行い、次いでこのものの上からSun−Cryl−7
044ブラックベースコート(NIPPON RINS
HED−MASON CO.,LTD製、商品名)をエ
アスプレーにて乾燥塗膜15μmになるように塗装し、
室温で指触乾燥になるまでセット後、実施例の補修用ク
リヤー塗料を乾燥膜厚30〜40μmになるように部分
塗装し、表2及び表3記載の温度にて20分間焼付けた
後、用いた補修用クリヤー塗料と同じものを希釈したぼ
かし液をエアスプレーにて塗装し、再度同条件にて焼き
付け、試験板を得た。得られた試験板の境界部分をCO
NPOUND No.848 TYPE−A,TYPE
−B,TYPE−C(NIPPON RINSHED−
MASON CO.,LTD製、商品名)を用いてポリ
ッシングを行い、境界線の見え具合を目視で判定した。
評価基準は次の通りである。 ○:全く境界線が見えない。 △:境界線が見える。 ×:著しく境界線が見える。 目視評価と屈折率の結果を表2及び表3に示す。
【0023】
【表2】
【0024】なお、表2〜表5において、添字したもの
は次のものを意味する。 注 1) 水酸基含有フッ素樹脂A:ルミフロンLF400(商品
名、旭硝子(株)製、水酸基価:47、酸価:5) 水酸基含有フッ素樹脂B:ルミフロンLF200(商品
名、旭硝子(株)製、水酸基価:52、酸価:0) 注 2) 架橋剤C:イソシアネート、アペックスRA−505
(商品名、NIPPONRINSHED−MASON
CO.,LTD製) 架橋剤D:ブロックイソシアネート、コロネート250
7(商品名、日本ポリウレタン工業(株)製) 架橋剤E:ブチル化メラミン樹脂、ユーバン−120
(商品名、三井東圧化学(株)製) 注 3) 被補修塗膜は、フローシャインF−1クリヤーコート
(商品名、日本油脂(株)製)を塗布したものであり、
その焼き付け塗膜の屈折率は1.499である。屈折率
差は、被補修塗膜のクリヤーコートの屈折率と実施例及
び比較例の補修用クリヤー塗料の焼付け塗膜の屈折率の
差であり、その屈折率は、ILLUMINATOR(商
品名、アタゴ(株)製)により求めた。
【0025】
【表3】
【0026】比較例1〜8 前記製造例で得られた水酸基含有ビニル系共重合体溶
液、水酸基含有フッ素樹脂及び架橋剤を表4及び表5に
示す割合で混合し、それぞれにモダフロー(商品名、モ
ンサント社製レベリング剤)0.3gを加え、さらに比
較例1〜6には、ジブチルチンジラウレートの1%トル
エン溶液3gを加え、また比較例7、8にはNACUR
E 5225(商品名、KING INDUSTRIE
S製)2.8gを加え補修用塗料組成物とした。得られ
た塗料をSun−Cryl−7300シンナー(NIP
PON RINSHED−MASON CO.,LTD
製、商品名)を用いて、フォードカップNo.4で25
秒(20℃)となるように希釈したものを補修用クリヤ
ー塗料とし、補修用クリヤー塗料に対して4倍量のSu
n−Cryl−7300シンナーでさらに希釈したもの
をぼかし液として調製した。次いで、実施例と同様に鋼
板に塗装し、試験片を得て、実施例と同様に評価した。
その結果を表4及び表5に示す。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】以上の結果から、本発明の補修用塗料組成
物は、フッ素樹脂系クリヤー塗料の塗装された被塗物を
部分補修するときに、補修用塗料及びぼかし液として用
いることで、ぼかし塗装被膜部に境界線のない優れた外
観性を得ることが分かる。それに対して、比較例1、
4、7においては、主体樹脂として屈折率の高い水酸基
含有ビニル系共重合体を単独で用いているので、補修塗
膜の屈折率が、被補修塗膜の屈折率に対して高くなり過
ぎ、その結果ぼかし塗装部に境界線が確認された。ま
た、比較例3、6、8においては、主体樹脂として屈折
率の低い水酸基含有フッ素樹脂を単独で用いているの
で、補修塗膜の屈折率が、被補修塗膜の屈折率に対して
低くなり過ぎ、比較例1、4、7と同様にぼかし塗装部
に境界線が確認された。さらに、比較例2、5において
は、水酸基含有ビニル系共重合体と水酸基含有フッ素樹
脂の配合割合が不適切であるため、補修塗膜と被補修塗
膜の屈折率差が大きく、その結果ぼかし塗装部に境界線
が確認された。
【0030】
【発明の効果】本発明の補修用塗料組成物は、塗料で塗
装された被塗物の部分補修、特にフッ素樹脂系クリヤー
塗料のような屈折率が低い塗料で塗装された被塗物の部
分補修に使用すると、新旧塗膜の境界線を見えなくする
ことができ、耐久性及び外観性に優れた補修塗膜を得る
ことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)重量平均分子量2,000〜10
    0,000、水酸基価20〜150mgKOH/g、ガ
    ラス転移温度−5〜80℃の水酸基含有ビニル系重合体
    と、(B)1分子中に2個以上の水酸基を有する水酸基
    含有フッ素重合体と、(C)(A)成分の重合体及び
    (B)成分の重合体に含有される水酸基と化学結合を形
    成し得る反応性官能基2個以上を有する反応性化合物を
    含有し、硬化後の塗膜の屈折率が、被補修塗膜の屈折率
    に対して−0.013〜+0.010の範囲にあること
    を特徴とする補修用塗料組成物。
  2. 【請求項2】 (C)成分の反応性化合物がアミノ樹
    脂、ポリイソシアネート化合物又はブロックイソシアネ
    ート化合物である請求項1記載の補修用塗料組成物。
JP30223393A 1993-11-09 1993-11-09 補修用塗料組成物 Pending JPH07133448A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535952A (ja) * 2005-03-18 2008-09-04 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト Uv−a線で硬化可能な溶剤含有塗料をベースとする一体化した塗料システム、その製造方法及びその使用
JP2019183014A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 旭化成株式会社 塗料組成物及び塗膜

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