JPH0713343B2 - ネット及びその製造方法 - Google Patents

ネット及びその製造方法

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JPH0713343B2
JPH0713343B2 JP62300580A JP30058087A JPH0713343B2 JP H0713343 B2 JPH0713343 B2 JP H0713343B2 JP 62300580 A JP62300580 A JP 62300580A JP 30058087 A JP30058087 A JP 30058087A JP H0713343 B2 JPH0713343 B2 JP H0713343B2
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wale
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良自 森元
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、経編機、特にダブルラッセル機を用いて編
成することが可能なネット及びその製造方法に関し、経
編機の働き幅よりもはるかに広い幅を有し、農業用遮光
ネット、建築用養生ネット等として好適な広幅のネット
を提供するものである。
(従来の技術) ネットの製造方法として、ダブルラッセル機を使用し、
その前針床および後針床でぞれぞれ個別にネットを編成
しながら、幅方向の一端で上記の前後2枚のネットを接
結して1枚のネットにする方法が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来の方法では、得られるネットの
幅がダブルラッセル機の働き幅の2倍が限度であり、こ
れよりも広い幅のネットが必要なときは、縫合により継
ぎ足す必要があった。
この発明は、ダブルラッセル機を用いて編成することが
でき、かつ必要に応じて幅をダブルラッセル機の働き幅
の数倍以上にすることが可能なネットおよびその製造方
法を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 第1発明のネットは、第1図に示すように、1本または
複数本の経編ウェールからなる上下方向に長い多数本の
ひも状部1、2が前後2列に並び、各ひも状部1(又は
2)反対側の列で隣合う2本のひも状部2、2(又は
1、1)にそれぞれ接結糸3a、3bで接結されて全体とし
て波板状もしくは蛇腹状を呈し、上記の接結糸3が前後
2本のひも状部1、2の対向する2本のウェールのニー
ドルループの交互に係合しながらジグザグ状に掛け渡さ
れていることを特徴とする。
第2発明は、上記第1発明のネットを製造する方法であ
り、ダブルラッセル機の前針床および後針床によりそれ
ぞれ1ウェールもしくは複数ウェールのひも状部1、2
を多数本編成し、かつ上記のひも状部ごとに配した接結
糸3a、3bを前針床および後針床の編針に交互に掛けて一
方の針床のひも状部1の左端ウェールのニードルループ
と反対側針床で隣合う2本のひも状部2、2のうちの左
側ひも状部2の右端ウェールのニードルループとを、ま
た上記一方の針床のひも状部1の右端ウェールのニード
ルループと反対側針床で隣合う上記2本のひも状部2、
2にうちの右側ひも状部2の左端ウェールのニードルル
ープとをそれぞれ接結することを特徴とする。
上記のひも状部1、2および接結糸3a、3bに用いる編糸
は、ダブルラッセル機に仕掛けられるものであれば任意
の糸条を用いることができるが、天然繊維、ナイロン、
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン弾性糸等
の合成繊維糸条、特にそのフィラメント糸条が好まし
い。
上記のひも状部1、2の組織は任意であり、例えば1ウ
ェールの鎖編、この鎖編に補強糸を挿入したもの、2ウ
ェールないし数ウェールの鎖編をジグザグ状の挿入よこ
糸で連結したもの、および2ウェールないし数ウェール
のトリコット等を用いることができる。
ダブルラッセル機上で接結される前針床上のひも状部1
と後針床上のひも状部2とは、必ずしも前後方向に正確
に対向するものでなくてもよく、使用するダブルラッセ
ル機の機能に応じて斜めに対向するひも状部1、2を選
択することができる。また、同一のひも状部1、2間に
掛け渡される接結糸3a、3bは1本でもよく、また2本を
互いに反対方向に移動させて交差さてもよく、またその
密度も任意に設定することができる。
(作用) 上下方向のひも状部1、2とこれを連結するよこ方向の
接結糸3a、3bとからなる蛇腹状のひだを有するネットが
得られる。ただし、上記のひだの保持力は、接結糸3a、
3bの弾力によるものであるため、非常に弱く、ひだを伸
ばして容易に広げることができる。そして、広げたとき
の幅は、ひも状部1、2の幅、前後のひも状部1、2の
間隔、接結糸3a、3bの渡り部の長さ、ダブルラッセル機
の前後の編針間隔、釜間距離などによって決まり、フル
セットの場合は、ひも状部1、2の幅が狭く、釜間距離
が長く、接結糸3a、3bの渡り部の前後方向に対する傾斜
角度が大きい程、ネットの全幅が広くなる。例えば、前
針床および後針床における編針の間隔が2mm、前後の編
針の間隔(釜間)が10mmのとき、各編針で鎖編のひも状
部1、2を編成し、前側2本のひも状部1と後側のひも
状部を接結糸3a、3bで接続すると、この3本のひも状部
1、2、1で形成されるネットの全幅は20mmとなる。す
なわち、前針床の針間隔2mmにつき幅20mmのネット、換
言すれば針間隔の10倍の幅のネットが製造される。
(実施例) 6枚筬、22ゲージ、働き幅1.7mのダブルラッセル機を用
い、ひも状部1、2および接結糸3にそれぞれポリエス
テルマルチフィラメント糸100デニール、36フィラメン
トを使用し、第1図に示す実施例1のネットを編成し
た。第2図は組織図を示し、Fは前針床、Bは後針床を
示す。第1筬L1に前針床用として編針2本ごとに第1地
糸1aを供給して4−4/4−4/0−0/0−0/4−4/4−4の2
針間の挿入編を行ない、第2筬L2に前針床用として全針
に第2地糸1bを供給して0−2/2−2/2−0/0−0/0−2/2
−2の鎖編を行ない、上記1本の第1地糸1aと2本の第
2地糸1bとによって前側のひも状部を作った。また、第
3筬L3および第4筬L4にそれぞれ前後の針床にまたがる
第1接結糸3aおよび第2接結糸3bを供給し、双方とも0
−2/0−2/2−0/2−0/0−2/0−2の接結用の組織を編成
した。ただし、第3筬L3および第4筬L4の双方とも1本
抜きとし、第3筬L3の第1接結糸3aの前側ひも状部1
(第1図参照)の左側ウェールの接結に用い、第4筬L4
の第2接結糸3bを前側ひも状部1の右側ウェールの接結
に用いた。また、第5筬L5に後針床用として第3地糸2a
を全針に配して0−0/0−2/2−2/2−0/0−0/0−2の鎖
編を行ない、第6筬L6に後針床用として第4地糸2bを1
本抜きに配して0−4/4−4/0−0/0−0/4−4の2針間の
挿入編を行ない、上記2本の第3地糸2aおよび1本の第
4地糸2bによって後側のひも状部2を作った。得られた
ネットは、幅方向に広げた場合、約13mの幅を有し、使
用したダブルラッセル機の働き幅の約8倍であった。
次に同じダブルラッセル機を使用し、第3図に示すよう
に接結糸3a、3bを前後方向に対して約30度(針本数3本
に相当)を傾斜させる以外は上記の実施例1と同様にし
て実施例2のネットを作った。この実施例2のネットを
広げたときの全幅は約15mであり、ダブルラッセル機の
働き幅の約9倍であった。
次に、実施例1と同じダブルラッセル機および編糸を使
用し、第4図に示すように、細い鎖編のひも状部11、12
と接結糸13a、13bとからなる実施例3のネットを製造し
た。第5図は、その組織図を示し、第1筬L1に前針床用
として全針に第1地糸11aを供給して2−2/2−2/0−0/0
−0/2−2/2−2の挿入編を行ない、第2筬L2に同じく前
針床用としてその全針に第2地糸11bを供給して0−2/2
−2/2−0/0−0/0−2/2−2の鎖編を行なって1ウェール
のひも状部11を編成した。また、第3筬L3および第4筬
L4にそれぞれ第1接結糸13aおよび第2接結糸13bを1本
抜きに配し、第1接結糸13aで0−2/0−2/2−0/2−0/0
−2/0−2の接結用組織を編成して前後に対向するひも
状部11、12を接結し、第2接結糸13bで2−4/0−2/4−2
/2−0/2−4/0−2の振り編状の接結用組織を編成して1
針間だけ傾斜して前後に対向するひも状部11、12を接結
した。そして、第5筬L5に後針床用として第3地糸12a
を全針に供給して0−0/0−2/2−2/2−0/0−0/0−2の
鎖を編成し、第6筬L6に同じく後針床用として第4地糸
12bを全針に供給して2−2/0−0/0−0/2−2/2−2/0−0
の挿入編を行なって1ウェールのひも状部12とした。得
られたネットは、幅方向に広げた場合、27mの幅を有
し、使用したダブルラッセル機の働き幅の約16倍であっ
た。
次に、同じダブルラッセル機を用い、第6図に示すよう
に、接結糸13a、13bを前後方向に対して傾斜させ、第1
接結糸13aにより1針間離れた前後のひも状部11、12を
接結し、第2接結糸13bにより6針間離れた前後のひも
状部11、12を接結して実施例4のネットを製造した。こ
の実施例4のネットを広げたときの全幅は、約28mであ
り、ダブルラッセル機の働き幅の約19倍であった。
(発明の効果) 第1発明のネットは、経編ウェールからなる前後2列の
ひも状部をその一端から接結糸で順に接結して蛇腹状に
したものであるから、ダブルラッセル機を用い、その前
針床で前側のひも状部を、また後針床で後側のひも状部
をそれぞれ編成し、ダブルカーペットのパイルを編込む
要領で上記前後のひも状部を接結することにより製造す
ることができる。したがって、従来のネットに比べて著
しく幅の広いネットが容易に得られる。
また、第2発明は、上記第1発明のネットをダブルラッ
セル機を用いて製造する方法であり、ひも部の幅(ウェ
ール数)、釜間、針抜本数、前後の針に対する接結の振
り幅などによってネットの全幅を広範囲に設定すること
ができ、釜間60mm、18ゲージ、筬幅170cmのダブルラッ
セル機を用い、ひも状部を鎖に形成したときは、筬通し
幅の85倍の幅を有するネットが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例の斜視図、第2図は第1
実施例の組織図、第3図は第2実施例の横断面図、第4
図は第3実施例の斜視図、第5図は第3実施例の組織
図、第6図は第4実施例の横断面図である。 1、2、11、12:ひも状部、1a、1b、11a、11b:地糸、3
a、3b、13a、13b:接結糸。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1本または複数本の経編ウェールからなる
    上下方向に長い多数本のひも状部が前後2列に並び、各
    ひも状部が反対側の列で隣合う2本のひも状部にそれぞ
    れ接結糸で接結されて全体として波板状もしくは蛇腹状
    を呈し、上記の接結糸が前後2本のひも状部の対向する
    2本のウェールのニードルループに交互に係合しながら
    ジグザグ状に掛け渡されていることを特徴とするネッ
    ト。
  2. 【請求項2】ひも状部が複数ウェールの鎖編とこれらの
    鎖編間にジグザグ状に挿入された挿入糸とからなる特許
    請求の範囲第1項記載のネット。
  3. 【請求項3】ひも状部がトリコット組織のものである特
    許請求の範囲第1項記載のネット。
  4. 【請求項4】ひも状部が1ウェールの鎖編からなる特許
    請求の範囲第1項記載のネット。
  5. 【請求項5】1本のひも状部からその反対側の列で隣合
    う2本のひも状部に向かう接結糸の長さが互いに相違す
    る特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載
    のネット。
  6. 【請求項6】ダブルラッセル機の前針床および後針床に
    よりそれぞれ1ウェールもしくは複数ウェールのひも状
    部を多数本編成し、かつ上記のひも状部ごとに配した接
    結糸を前針床および後針床の編針に交互に掛けて一方の
    針床のひも状部の左端ウェールのニードルループと反対
    側針床で隣合う2本のひも状部のうちの左側ひも状部の
    右端ウェールのニードルループとを、また上記一方の針
    床のひも状部の右端ウェールのニードルループと反対側
    針床で隣合う上記2本のひも状部のうちの右側ひも状部
    の左端ウェールのニードルループとをそれぞれ接結する
    ことを特徴とするネットの製造方法。
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JP2547693B2 (ja) * 1991-07-17 1996-10-23 旭土建株式会社 立体構造状ネット
JP2009180159A (ja) 2008-01-31 2009-08-13 Denso Corp 燃料性状センサ
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