JPH07133086A - 巻上機用ディスクブレーキ - Google Patents

巻上機用ディスクブレーキ

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JPH07133086A
JPH07133086A JP27997793A JP27997793A JPH07133086A JP H07133086 A JPH07133086 A JP H07133086A JP 27997793 A JP27997793 A JP 27997793A JP 27997793 A JP27997793 A JP 27997793A JP H07133086 A JPH07133086 A JP H07133086A
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JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
disc
disc brake
plate
hoisting machine
Prior art date
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Pending
Application number
JP27997793A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Shimazaki
敏雄 島崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ディスクブレーキの摩擦板が摩耗、脱落もし
くは焼失した場合に、ブレーキ動作を確実にさせ、安全
にかごを停止させることのできる巻上機用ディスクブレ
ーキを提供する。 【構成】 本発明は、金属板22に貼り付けられたシュ
ー材23が摩耗、脱落もしくは焼失した場合に、摩擦板
の金属板22の表面に設けられた第1の凹凸部26とデ
ィスク24,25の表面に第1の凹凸部26と対向する
ように設けられた第2の凹凸部27とが噛み合い、入力
軸の回転を停止させ、かごを停止させるようにする。さ
らに、別の発明では、同じく金属板に貼り付けられたシ
ュー材が摩耗、脱落もしくは焼失した場合に、摩擦板の
金属板の表面に突出するように設けられた凸部とディス
クの表面に凸部と対向するように設けられた凹部とが嵌
め合わせるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの巻上機用
ディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の巻上機用ディスクブレーキについ
て図5乃至図6に基づいて説明する。ロープ式エレベー
タは昇降路上部の機械室に設置した巻上機1のメインシ
ーブ2に巻き付けた主ロープ3の両端末にそれぞれかご
4とつり合い重り5を吊り下げ、巻上機1に組込んだ電
動機6によりかご4の昇降制御を行っている。
【0003】巻上機1にはその入力軸7の反モータ側に
無励磁動作型ディスクブレーキ8が取付けてある。無励
磁動作型ディスクブレーキ8は図7に示すようにマグネ
ット9を内蔵したマグネットフレーム10が巻上機のケー
シング11に固定され、マグネットフレーム10に隣接して
摩擦板12を間に挟んでディスク13,14とが中心を貫く入
力軸7上に配置されている。摩擦板12の先端部両側面に
は、摩擦係数の大きなシュー材19が摩擦板12の先端部の
金属板18に設けられている。更に、ディスク13,14は外
周部分の3点を貫く軸15を介してケーシング11に連結さ
れ、摩擦板12は、回転は出来ないが入力軸7及びそのボ
ス16のスプラインに噛み合って軸上を軸方向に動くよう
にしている。入力軸7とボス16はキー継手により直結さ
れ、摩擦板12とボス16はスプラインにより連結されてい
る。
【0004】マグネットフレーム10にはディスク13,14
を摩擦板12に押付けるバネ17が軸に対して 120°ずつ隔
てて均等に3点取付けてある。エレベータのかご4を停
止させるとき、マグネット9の電流は遮断され、ディス
ク13,14はばね17により摩擦板12に押付けられ、摩擦板
12が停止して巻上機の入力軸7にブレーキがかかる。
【0005】反対にかご4の走行時にはマグネット9は
通電され、ディスク13がばね17に抗してマグネットフレ
ーム11に吸引され、ディスク13,14と摩擦板12はそれぞ
れ遊離して入力軸7は自由に回転する状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ディスクブレーキ8は
このように構成されているので、ブレーキ動作を繰り返
すと、摩擦板12は次第に磨耗する。摩擦板12が磨耗して
も摩擦板12を交換せずに使用し続けると、ついにはシュ
ー材19が全て無くなり、金属板18の表面が露出する。金
属板18はシュー材19に比べ摩擦係数がはるかに低いの
で、摩擦板12をディスク13,14に挟んだ状態でも十分な
摩擦力が得られず、ブレーキトルクが減少する。従っ
て、最悪の場合、ディスクブレーキ8が負荷を保持する
ことができなくなる。
【0007】通常はこの様なことが起こらない様に、定
期点検で摩擦板の磨耗状態をチェックし、摩擦板12を交
換するが、定期点検で見落とす可能性もある。また、摩
擦板12が磨耗していなくても、シュー材19の金属板18へ
の接着が剥がれた場合、磨耗と同様に金属板18が露出し
て摩擦力が減少し、同様の結果となる。
【0008】エレベータ走行中に、ブレーキの調整不良
や部品不良の為に、摩擦板12とディスク13,14が接触し
たままになった場合、シュー材19の急激な磨耗や脱落、
焼失が考えられ、上記の摩擦力の減少、かご4の落下に
つながる可能性が考えられる。
【0009】そこで本発明の目的は、ディスクブレーキ
の摩擦板が摩耗もしくは脱落した場合でもブレーキを確
実に動作させ、かごを安全に停止させることのできる巻
上機用ディスクブレーキを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために巻上機本体に取り付けられるマグネット
フレーム内の電磁石への通電制御によりディスクを吸引
及び解放動作させ、このディスク解放時に、ばね力によ
りディスクを押付けて巻上用電動機に連結する入力軸に
連動して回転動作する摩擦板との間に摩擦力を働かせて
前記巻上用電動機に制動をかける巻上機用ディスクブレ
ーキにおいて、前記摩擦板の金属板の表面に設けられた
第1の凹凸部と、前記金属板に前記第1の凹凸部を覆う
ように貼り付けられたシュー材と、前記ディスクの表面
に前記第1の凹凸部と対向するように設けられた第2の
凹凸部とを備えた巻上機用ディスクブレーキを提供す
る。
【0011】さらに、請求項2の発明では、巻上機本体
に取り付けられるマグネットフレーム内の電磁石への通
電制御によりディスクを吸引及び解放動作させ、このデ
ィスク解放時に、ばね力によりディスクを押付けて巻上
用電動機に連結する入力軸に連動して回転動作する摩擦
板との間に摩擦力を働かせて前記巻上用電動機に制動を
かける巻上機用ディスクブレーキにおいて、前記摩擦板
の金属板の表面に突出するように設けられた凸部と、前
記金属板に前記凸部を覆うように貼り付けられたシュー
材と、前記ディスクの表面に前記凸部と対向するように
設けられた凹部とを備えた巻上機用ディスクブレーキを
提供する。
【0012】
【作用】以上の構成により本発明では、金属板に貼り付
けられたシュー材が例えば摩耗、脱落もしくは焼失した
場合に、摩擦板の金属板の表面に設けられた第1の凹凸
部とディスクの表面に前記第1の凹凸部と対向するよう
に設けられた第2の凹凸部とが噛み合い、前記入力軸の
回転を停止させ、前記かごを停止させるようにする。さ
らに、請求項2の発明では、同じく金属板に貼り付けら
れたシュー材が例えば摩耗、脱落もしくは焼失した場合
に、摩擦板の金属板の表面に突出するように設けられた
凸部とディスクの表面に前記凸部と対向するように設け
られた凹部とが嵌め合わされ、前記入力軸の回転を停止
させ、前記かごを停止させるようにする。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例について図1〜図3を
用いて説明する。尚、従来の構成と同一のものには同じ
符号を付し、重複した説明は省略する。まず、図1は本
発明のディスクブレーキ20の全体構成を示す断面図であ
り、外観上従来のディスクブレーキとほぼ同じであり、
大きさについてもほぼ同じである。このディスクブレー
キ20では、従来と同様に摩擦板21が入力軸7にスプライ
ンを切ったボス16により固定されている。摩擦板21は、
内側にスプラインを切った金属板22と、この金属板22に
貼られたシュー材23により構成されており、金属板22
は、入力軸7とスプラインより結合されている。そし
て、金属板22の両サイド、つまりディスク24,25側には
円周に沿って等間隔に凹凸部26が形成されている。ディ
スク24,25にも同様に、金属板22に設けられた凹凸部26
と噛み合うような凹凸部27が円周に沿って設けられてい
る。シュー材19は、図2に示すように金属板22の凹凸部
26の表面に貼り付けられている。
【0014】このように構成されたディスクブレーキ20
においては、摩擦板21からシュー材19が完全に摩耗、脱
落もしくは焼失した場合に、摩擦板21の金属板22の凹凸
部26が表面に露出する。金属板21の凹凸部26が表面に露
出すると、ディスク24,25に設けられた凹凸部27が噛み
合うことになり、摩擦板21が機械的にロックされること
になる。摩擦板21がディスク24,25に機械的にロックさ
れると、金属板22と入力軸7のスプラインによりロック
され、巻上機1のナインシーブ2の回転が止められ、か
ご4は停止することになる。このように電動機6の回転
中に摩擦板21により入力軸7がロックされると、電動機
にかかる負荷トルクが急激に増大するため、電動機6へ
の供給電流値が異常に上がり、通常制御盤に設けられる
電流値異常検出回路により電動機6への電源の供給がカ
ットされ非常停止となり、安全にかご4を停止させるこ
とができる。
【0015】本実施例によれば、摩擦板21からシュー材
19が完全に摩耗、脱落、焼失しても、摩擦板21の金属板
22の凹凸部26とディスク24,25の凹凸部27が噛み合い、
巻上機1の入力軸7を固定してかご4を停止させるの
で、万が一にもかご4が落下するという、最悪の事態を
防ぐことが出来る。
【0016】次に本発明の他の実施例について図4を用
いて説明する。図4は本発明の他の実施例のディスクブ
レーキの要部拡大部であり、本実施例においては、摩擦
板31と、この摩擦板31の両側に貼り付けられるシュー材
19と、ディスク32,33に特徴がある。
【0017】図1と同様に、入力軸7にスプラインによ
り結合された摩擦板31は、内側にスプラインを切った金
属板34と、この金属板34の両側、すなわちディスク32,
33側に貼り付けられたシュー材19により構成されてお
り、この金属板34の内部には、ピン35がばね36により支
持されている。ピン35は、それぞれディスク32,33の双
方に向かって突出するように設けられている。そして金
属板34には、ピン35を押さえ込むようにシュー材19が貼
り付けられている。またディスク32,33にはそれぞれピ
ン35と対向する位置に穴37が設けられている。
【0018】このように構成されたディスクブレーキに
おいては、万一金属板34からシュー材19が完全に摩耗、
脱落もしくは焼失した場合、ばね36によりピン35が金属
板34の表面より突出し、ディスク32,33の穴37へ嵌まり
込むことになり、摩擦板31が機械的にロックされる。摩
擦板31がディスク24,25に機械的にロックされると、金
属板34と入力軸7のスプラインによりロックされ、巻上
機1のナインシーブ2の回転が止められ、かご4は停止
することになる。このように電動機6の回転中に摩擦板
21により入力軸7がロックされると、電動機にかかる負
荷トルクが急激に増大するため、電動機6への供給電流
値が異常に上がり、通常制御盤に設けられる電流値異常
検出回路により電動機6への電源の供給がカットされ非
常停止となり、安全にかご4を停止させることができ
る。
【0019】
【発明の効果】以上本発明によれば、ディスクブレーキ
の摩擦板が摩耗、脱落もしくは焼失した場合でもブレー
キ動作を確実にさせ、かごを安全に停止させることので
きる巻上機用ディスクブレーキを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクブレーキの概略構成を示す断
面図である。
【図2】本発明の図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の図2のB−B断面図である。
【図4】本発明の他の実施例の摩擦板の構成を示す断面
図である。
【図5】エレベータの全体構成図である。
【図6】エレベータのディスクブレーキ取付位置を示す
図4の上面図である。
【図7】従来のディスクブレーキの概略構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1…巻上機、6…電動機、7…入力軸、8,20…ディス
クブレーキ、9…マグネット、10…マグネットフレー
ム、12,21,31…摩擦板、13,14,24,25,32,33…デ
ィスク、18,22,34…金属板、19,23…シュー材、26,
27…凹凸部、35…ピン、36…ばね、37…穴。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上機本体に取り付けられるマグネット
    フレーム内の電磁石への通電制御によりディスクを吸引
    及び解放動作させ、このディスク解放時に、ばね力によ
    りディスクを押付けて巻上用電動機に連結する入力軸に
    連動して回転動作する摩擦板との間に摩擦力を働かせて
    前記巻上用電動機に制動をかける巻上機用ディスクブレ
    ーキにおいて、前記摩擦板の金属板の表面に設けられた
    第1の凹凸部と、前記金属板に前記第1の凹凸部を覆う
    ように貼り付けられたシュー材と、前記ディスクの表面
    に前記第1の凹凸部と対向するように設けられた第2の
    凹凸部とを備えたことを特徴とする巻上機用ディスクブ
    レーキ。
  2. 【請求項2】 巻上機本体に取り付けられるマグネット
    フレーム内の電磁石への通電制御によりディスクを吸引
    及び解放動作させ、このディスク解放時に、ばね力によ
    りディスクを押付けて巻上用電動機に連結する入力軸に
    連動して回転動作する摩擦板との間に摩擦力を働かせて
    前記巻上用電動機に制動をかける巻上機用ディスクブレ
    ーキにおいて、前記摩擦板の金属板の表面に突出するよ
    うに設けられた凸部と、前記金属板に前記凸部を覆うよ
    うに貼り付けられたシュー材と、前記ディスクの表面に
    前記凸部と対向するように設けられた凹部とを備えたこ
    とを特徴とする巻上機用ディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記凸部は、弾性体により支持されると
    ともに、前記シュー材が貼り付けられる際には前記金属
    板内に引退するように備えられたことを特徴とする請求
    項2記載の巻上機用ディスクブレーキ。
JP27997793A 1993-11-10 1993-11-10 巻上機用ディスクブレーキ Pending JPH07133086A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010537922A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 オーチス エレベータ カンパニー 磁性流体を利用するエレベータブレーキ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010537922A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 オーチス エレベータ カンパニー 磁性流体を利用するエレベータブレーキ
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