JPH07132398A - 圧粉成型体製造装置 - Google Patents

圧粉成型体製造装置

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Publication number
JPH07132398A
JPH07132398A JP30343993A JP30343993A JPH07132398A JP H07132398 A JPH07132398 A JP H07132398A JP 30343993 A JP30343993 A JP 30343993A JP 30343993 A JP30343993 A JP 30343993A JP H07132398 A JPH07132398 A JP H07132398A
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JP
Japan
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powder
rubber container
die
rubber
cylinder
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Pending
Application number
JP30343993A
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English (en)
Inventor
Masato Sagawa
眞人 佐川
Hiroshi Nagata
浩 永田
Toshihiro Watanabe
俊宏 渡辺
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Intermetallics Co Ltd
Original Assignee
Intermetallics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ゴム製容器m1内に粉末を供給し高密度化した
後、磁界中或いは電界中で粉末を配向させ、次いで、粉
末をパンチm5,d4による加圧とゴム製容器のゴムの
変形力を利用して圧縮する等の処理を施して圧粉成型体
を製造する圧粉成型体製造装置に、圧粉成型体が搬出さ
れたゴム製容器内に残存する粉末を清掃除去する清掃装
置Cを配設したものである。 【効果】ゴム製容器に残存している粉末を清掃除去する
ようにしたので、表面が平滑で、常に一定した形状の正
確な圧粉成型体を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム製容器を使用し
て、ゴム製容器内で永久磁石、軟質磁性材料、誘電体材
料等の粉末(以下、単に、「粉末」という。)を高密度
化した後、磁界中或いは電界中で粉末を配向させ、その
後、パンチによる加圧とゴム製容器のゴムの変形力を利
用して圧縮するとともに、脱磁処理等を施して圧粉成型
体を製造する圧粉成型体製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、本出願人に係る特願平3−
201485号等において、粉末をゴム製容器に充填
後、粉末を高密度化するとともに、磁界中或いは電界中
で粉末を配向させ、その後、パンチによる加圧とゴム製
容器のゴムの変形力を利用して圧縮し圧粉成型体を製造
するようにした圧粉成型体成型装置を提供した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の圧粉成型体成型
装置により、粉末が高度に配向した、ひび割れ等の少な
い圧粉成型体を製造することができるが、一方、以下に
記載すような課題を有している。
【0004】ゴム製容器内への粉末の充填、高密度化工
程から、圧粉成型体が取り出されたゴム製容器の清掃等
までを、一貫して正確に、効率的に行う圧粉成型体製造
装置が存在しないために、圧粉成型体が高価なものとな
っている。また、ゴム製容器から圧粉成型体を取り出し
た後、ゴム製容器に粉末が残存し付着しているために、
次の圧粉成型体工程において、正確な形状を有する圧粉
成型体が成型できない等の問題がある。
【0005】本発明の目的は、上述した問題を解決する
とともに、作業性、生産性の優れた圧粉成型体成型装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、ゴム製容器内に粉末を供給し高密度化
した後、磁界中或いは電界中で粉末を配向させ、次い
で、粉末をパンチによる加圧とゴム製容器のゴムの変形
力を利用して圧縮する等の処理を施して圧粉成型体を製
造する圧粉成型体製造装置において、圧粉成型体が搬出
されたゴム製容器内に残存する粉末を清掃除去する清掃
装置を配設したものである。
【0007】以下に、図面を用いて、本発明の実施例に
ついて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら本
実施例に限定されるものではない。先ず最初に、本発明
の圧粉成型体成型装置Apの斜視図である図1及びその
平面図である図2を用いて、圧粉成型体成型装置Apの
全体構成についてが概説する。
【0008】図1及び図2において、Rは圧粉成型体成
型装置Apの機台Fに配置された、図示されていない適
当な駆動手段により間欠駆動される回転テーブルであ
り、回転テーブルR上には、後述する下パンチ、ダイ等
から構成されるゴム製容器m1が収容された金型部材M
が、回転テーブルR上での作業工程数に応じて適当数配
置されている。本実施例においては、それぞれ、ゴム製
容器m1が収容された6個の金型部材Mが回転テーブル
R上に配置されている例が示されている。
【0009】作業位置Iには、金型部材Mに収容されて
いるゴム製容器m1内に粉末を充填し高密度化する高密
度化装置Hが配置されており、作業位置IIには、高密度
化された粉末にパルス磁界を印加し粉末を配向させる配
向装置Pが、作業位置III には、高密度化され配向され
た粉体を脱磁するとともに、更に圧縮するダイプレス装
置Dが、それぞれ、配置されている。また、作業位置IV
には、成型された圧粉成型体をゴム製容器m1から取り
出す搬出装置Tが配置されており、更に、作業位置V に
は、圧粉成型体が取り出されたゴム製容器m1を清掃す
る清掃装置Cが配置されている。なお、作業位置VIは、
ゴム製容器m1が完全に清掃されたか、或いは、ゴム製
容器m1が正確に金型部材Mに収容されているか、金型
部材Mに異常がないか等の点検作業等を行うための、図
示されていない検査装置等を必要に応じて配置すること
ができる予備位置であり、作業位置VIは、適宜、省略す
ることができるものであり、このような場合には、作業
位置は上記のI 〜V の5つとなる。
【0010】次に、各作業位置に配置された高密度化装
置H、配向装置P、ダイプレス装置D、搬出装置T及び
清掃装置C等について説明する。
【0011】先ず最初に、金型部材Mの斜視図である図
3及び図3のI−I線に沿った断面図である図4を用い
て、金型部材Mについて説明する。m2は、回転テーブ
ルR上にボルトm3,m3’等の適当な固着具により取
着された支持プレートであり、支持プレートm2上には
ボルトm4等の適当な固着具により下パンチm5が取着
されている。下パンチm5には、略円筒状のダイm6が
慴動可能に挿着されており、ダイm6の下部端側部と支
持プレートm2間には皿バネ等のバネ部材m7が配置さ
れている。
【0012】下パンチm5の上部端側部と略円筒状のダ
イm6とで形成される凹部m8には、ゴム製容器m1が
収容されており、後述するプッシャーによりゴム製容器
m1に粉末を高密度に充填し、磁界中或いは電界中で粉
末を配向させた後、ダイm6上に載置された後述する上
パンチを下降させると、ダイm6がバネ部材m7のバネ
力に抗して下降してゴム製容器m1を変形させ、ゴム製
容器m1中の粉末を更に圧縮し、粉末の配向を安定化す
るように構成されている。
【0013】ダイm6の上部端側部m6’には、ダイm
6の内方に向かって略水平に突出するフランジ部m6”
が突設されており、一方、下パンチm5の上部端側部と
ダイm6とで形成される凹部m8に収容されるゴム製容
器m1の上部角部には、ダイm6の突出したフランジ部
m6”が嵌合する、上部角部が切り欠かれた段部m1’
が配設されている。下パンチm5の上部端側部とダイm
6とで形成される凹部m8にゴム製容器m1を収納する
際には、ゴム製容器m1の弾性を利用して、ゴム製容器
m1を凹部m8に押し込むとともに、ダイm6の突出し
たフランジ部m6”をゴム製容器m1の段部m1’に係
合させることにより、ゴム製容器m1が金型部材Mから
はみ出したり、或いは、金型部材Mから不意に抜け出る
ことを防止することができる。また、ボルトm3,m
3’、m4等を外し、金型部材Mを分解し、ダイm6の
下部端側部からゴム製容器m1をダイm6に装着し、そ
の後、下パンチm5等を組み立てることにより、ゴム製
容器m1を金型部材M中に収容することもできる。な
お、m1”は、粉体が成型される圧粉成型体の形状に応
じて穿設されたゴム製容器m1の空洞部である。
【0014】また、金型部材Mを構成するダイm6、下
パンチm5等は、非磁性材料を用いて成形することが好
ましい。ダイm6、下パンチm5等を非磁性材料で形成
することにより、後述するゴム製容器m1で高密度化さ
れた粉体を配向させるためにパルス磁界を印加した場合
に、粉末の配向をより向上させることができる。なお、
強度的に非磁性材料の使用が困難な場合には、強度的に
強い鋼材等の表面にダクロ処理等の表面処理を施すこと
が好ましい。
【0015】更に、下パンチm5を、部材m5’、m
5”等により分割して構成することにより、例えば、高
さの異なる部材m5’を配置することにより、下パンチ
m5とダイm6とで形成される凹部m8の高さを適宜変
えることができ、ゴム製容器m1に穿設される空洞部m
1”の形状の自由度を高めることができるとともに、金
型部材Mの寸法を簡単に変更することができる。
【0016】なお、m9は、ダイm6の下端部に螺子等
の適当な固着具m9’により取着されたダイm6の内側
に向かって突出したフランジ部m9”を有するリング部
材であり、下パンチm5の周面の所定位置に設けられた
段部m10と係合し、バネ部材m7によるダイm6の移
動を制限するように構成されている。また、m11は、
下パンチm5とダイm6との間の間隙に、ゴム製容器m
1が噛み込まれないようにするための、下パンチm5と
ゴム製容器m1との間に配置されたバックアッププレー
トであり、このようなバックアッププレートm11を必
要に応じて適宜配設することができる。
【0017】次に、高密度化装置Hの一部断面を含む正
面図である図5及び図6を用いて、作業位置Iに配置さ
れた高密度化装置Hについて説明する。h1は機台F上
に配置された高密度化装置Hの駆動部等が内装された制
御ボックスであり、h2はモーターh4が載置されたピ
ストンロッドh2’を上下動させるためのシリンダーで
あり、モーターh4の出力軸には充填ガイドh3が取着
されたアームh3’が取着されている。h5は、両端部
にそれぞれ、粉末自動供給装置h6とプッシャーh7が
配設されたアームh8を回動する回転軸であり、回転軸
h5は、制御ボックスh1に内装された駆動装置により
適宜回動されるように構成されている。
【0018】アームh3’の先端部に取着されている充
填ガイドh3には透孔h9が穿設されており、透孔h9
は、ゴム製容器m1の平面形状と略同じ水平断面形状或
いはゴム製容器m1の平面形状より小さい平面形状を有
する下部透孔h9’と下部透孔h9’の上端部から上方
に行くに従って拡大する上部透孔h9”から構成されて
いる。
【0019】アームh8の一端h8’に載置されている
粉末自動供給装置h6は、制御ボックスh1からの指令
により、適当量の粉末を、金型部材Mに収容されたゴム
製容器m1上に載置された充填ガイドh3を介してゴム
製容器m1内に供給するように構成されており、公知の
種々の粉末自動供給装置を適用することができる。アー
ムh8の一端h8”にはシリンダーh10が載置されて
おり、シリンダーh10の上下動する作動杆h10’の
先端部には、充填ガイドh3の下部透孔h9’の水平断
面形状と略同じ水平断面形状を有するプッシャーh7が
取着されている。プッシャーh7の水平断面形状を、充
填ガイドh3の下部透孔h9’の水平断面形状と略同じ
に形成することにより、粉末をプッシャーh7により圧
縮する際に、粉末が、プッシャーh7と充填ガイドh3
の下部透孔h9’との隙間から飛散しないように構成さ
れている。
【0020】以上のように構成されているので、回転テ
ーブルRの間欠回転により、作業位置Iに移動した空の
ゴム製容器m1が収容された金型部材Mの上方に、モー
ターh4を適宜駆動することにより充填ガイドh3を位
置付けする。次いで、シリンダーh2を作動させて充填
ガイドh3を下降させて、金型部材M上に充填ガイドh
3を載置する。次いで、回転軸h5を回動させて、粉末
自動供給装置h6を充填ガイドh3の上方に配置し、そ
の後、粉末自動供給装置h6を作動させて、所定量の粉
末を、充填ガイドh3を介してゴム製容器m1中及び充
填ガイドh3の下部透孔h9’の適当な高さまで供給す
る。
【0021】次いで、回転軸h5を回動させて、プッシ
ャーh7を充填ガイドh3上に配置するとともに、シリ
ンダーh10を作動させて作動杆h10’を下降させ
て、図6に示されているように、プッシャーh7を充填
ガイドh3の下部透孔h9’に挿入し、ゴム製容器m1
中及び充填ガイドh3の下部透孔h9’の適当な高さま
で供給されている粉末を充填し、高密度化する。
【0022】なお、ここで、高密度とは、粉末を自由落
下により堆積させた時の見掛け密度である自然充填密度
より、より充填した密度であり、通常は自然充填密度の
1.2倍より大きい密度である。自然充填密度は、主と
して、粉末の粒径により定まるが、ちなみに、粒径が3
〜4μmの希土類磁石粉末の場合には14%であり、粒
径が0.7μmのフェライト磁石粉末の場合には12%
である。
【0023】次に、配向装置P及びダイプレス装置Dの
正面図である図7、動作位置にある配向装置P及びダイ
プレス装置Dの正面図である図8、配向装置P及びダイ
プレス装置Dの側面図である図9、更に、図9のI−I
線に沿った配向装置P及びダイプレス装置Dの断面を含
む正面図である図10を用いて、配向装置P及びダイプ
レス装置Dについて説明する。
【0024】配向装置P及びダイプレス装置Dは、シリ
ンダー部材p1,p2が内蔵された横枠p3及び機台F
上に立設された先端部がシリンダー部材p1,p2内に
配置されたピストン支柱p4,p5を有するとともに、
横枠p3の一端には、作業位置Iにおいて高密度化装置
Hにより高密度化されたゴム製容器m1内の粉末を配向
させるために、パルス磁界を発生するための磁界発生コ
イルp6が配設されており、横枠p3の他端には、磁界
発生コイルp6により発生されたパルス磁界により配向
された粉末を脱磁するために、マイナスの矩形磁界或い
は徐々に減衰する交流磁界等の脱磁磁界を発生する磁界
発生コイルd1が配設されている。
【0025】p7は、横枠p3の下面に配置されたコイ
ルスプリングp8が内蔵された、下方が開口した円筒状
部材p9内に慴動可能に配置されたゴム製容器m1の密
閉部材であり、円筒状部材p9の下端部の縁部p9’に
は、密閉部材p7の上端部に設けられた密閉部材p7の
外周面から突出したフランジ部p7’が係合されてお
り、従って、コイルスプリングp8により常時、下方に
付勢されている密閉部材p7が円筒状部材p9から離脱
することがないように構成されている。
【0026】d2’は、油圧シリンダー等適当なシリン
ダーd2により上下方向に作動されるプランジャーロッ
ドであり、プランジャーロッドd2’の先端には、下方
が開口した円筒状部材d3が取着されている。円筒状部
材d3には、上パンチd4の外周面から突出した上部フ
ランジ部d4’が上下方向に慴動可能に収容されてお
り、上パンチd4の上部フランジ部d4’は、円筒状部
材d3の下端部内周から突設した縁部d3’と係合され
ており、従って、上パンチd4は円筒状部材d3から離
脱することがないように構成されている。
【0027】d5は、円筒状部材d3の下端部の縁部d
3’と上パンチd4の下部フランジ部d4”との間に配
設された上述した金型部材Mのバネ部材m7より弱い弾
性力を有するコイルスプリングであり、コイルスプリン
グd5により、常時、上パンチd4が下方に付勢されて
おり、上パンチd4の上端部と円筒状部材d3の内部上
面d3”間には空洞部d6が設けられている。
【0028】d7,d7’は機台F上に立設された支柱
であり、支柱d7,d7’に張設された梁d8には、上
記のシリンダーd3が配設されている。なお、p10
は、先端に位置検出センサーp10’が配置された検出
ロッドであり、横枠p3の下部に垂下されている。
【0029】次に、主として、図7及び図8を用いて、
配向装置P及びダイプレス装置Dの作動について説明す
る。図7において、配向装置Pの下方には、前工程の高
密度化装置Hにより高密度化された粉末が入っているゴ
ム製容器m1が収納された金型部材Mが、また、ダイプ
レス装置Dの下方には、前工程の配向装置Pにより配向
された粉末が入っているゴム製容器m1が収納された金
型部材Mが、それぞれ、回転テーブルRの間欠回転によ
り配置されている。
【0030】次いで、シリンダー部材p1,p2を作動
させて、横枠p3を下降させ、図8に示されているよう
に、配向装置Pの下方に位置する金型部材M上には密閉
部材p7を載置し、コイルスプリングp8により密閉部
材p7を金型部材M上に押しつけて、金型部材Mを密閉
部材p7により密閉するとともに、磁界発生コイルp6
を下降させて金型部材Mの上部周囲に磁界発生コイルp
6を配置する。このように金型部材Mを密閉部材p7に
より密閉することにより、パルス磁界を印加した際に、
配向するために回転する粉末がゴム製容器m1から飛び
出ることを防止することができる。なお、横枠p3が下
降し、検出ロッドp10の位置検出センサーp10’が
機台Fに接触した段階でシリンダー部材p1,p2の作
動を停止させて、所定の位置で横枠p3の下降を停止す
るように構成されている。
【0031】また、横枠p3の下降により、図8に示さ
れているように、金型部材Mの上部周囲に脱磁磁界を発
生する磁界発生コイルd1が配置される。次いで、油圧
シリンダー等適当なシリンダーd2を作動させてプラン
ジャーロッドd2’を下降させ、ダイプレス装置Dの下
方に位置する金型部材Mに上パンチd4を載置するとと
もに、上パンチd4をプランジャーロッドd2’の下降
により下降させると、コイルスプリングd5が短縮し、
上パンチd4の上端部と円筒状部材d3の内部上面d
3”の空洞部d6がなくなり、上パンチd4の上端部が
円筒状部材d3の内部上面d3”に当接することにな
る。その後更に、上パンチd4をプランジャーロッドd
2’の下降により下降させると、ダイm6がバネ部材m
7のバネ力に抗して下降してゴム製容器m1を変形さ
せ、ゴム製容器m1中の粉末を圧縮し、即ち、ダイプレ
スして粉末の配向を安定化させる。
【0032】作業位置IIにおいて、金型部材Mが密閉部
材p7により密閉され、また、作業位置III において、
ダイプレス装置Dによりゴム製容器m1中の粉末がダイ
プレスされている間或いはダイプレスが終了した時期
に、それぞれ、磁界発生コイルp6及び脱磁磁界を発生
する磁界発生コイルd1に電流を流して、粉末を配向さ
せるパルス磁界及び脱磁磁界を発生させ、配向と脱磁作
業を行う。
【0033】上記の作業が終了した後に、シリンダーd
2を作動させて上パンチd4を上昇させるとともに、シ
リンダー部材p1,p2を作動させて横枠p3を上昇さ
せて、図7に示されているような待機状態とする。な
お、図9において、p11は、機台F上に配置された電
源装置p12から磁界発生コイルp6に電源を供給す
る、図示されていない高圧配線等が内蔵されているケー
ブルベアーであり、ケーブルベアーp11により、高圧
配線等を覆うことにより、高圧配線に電流が供給された
際に発生する高圧配線の跳ね上がりを防止することがで
きるように構成されている。
【0034】次に、ダイプレスするために下降する上パ
ンチd4の下部先端部の変位及び移動速度を、横軸の時
間の経過として示したチャートである図11を用いて説
明する。図11に示されているように、上パンチd4が
下降し、ダイm6がバネ部材m7のバネ力に抗して下降
してゴム製容器m1を変形させるダイプレスの開始点s
1から所定の時間内で徐々に上パンチd4を下降させ、
s2点で上パンチd4の下降を一定時間停止させる。そ
の後、s3点で、ダイプレスが終了し、上パンチd4を
開始点s1まで上昇させる。
【0035】上パンチd4の下降及び上昇速度に関して
は、上パンチd4の下降開始時には、下降速度が大き
く、その後、下降速度を落としてゆっくりと下降させ、
s2点で停止させる。また、ダイプレスが終了し、上パ
ンチd4を上昇させる上昇開始時には、上パンチd4の
上昇速度を遅くしゆっくりと上昇させ、その後、上昇速
度を上げるように構成されている。
【0036】このように、高密度化された粉体を、ダイ
プレスする際に、上パンチの下降速度を速すぎないよう
に制御することにより、粉末の流動化が促進されるとと
もに、上パンチの上昇の際にも上昇速度を速すぎないよ
うに制御することにより、圧粉成型体が、圧力が取り除
かれ拡張するゴム製容器m1により引っ張られて圧粉成
型体が欠けたり、割れたりするようなことが防止でき
る。また、上パンチd4の下降を一定時間停止させダイ
プレスを継続することにより、圧粉成型体を構成する粉
末をより確実に固定することができ、従って、強い圧粉
成型体を成型することができるので、圧粉成型体の割れ
或いは欠け等を防止することができるとともに、後述す
る圧粉成型体のゴム製容器m1からの取り出しを圧粉成
型体を損傷することなく行うことができる。
【0037】次に、作業位置IVにおいて、成型された圧
粉成型体をゴム製容器m1から取り出す搬出装置Tの一
部断面を含む正面図である図12及び吸引部材の要部拡
大断面図である図13を用いて、搬出装置Tについて説
明する。
【0038】t1は機台F上に配置されたシリンダーt
2のピストンロッドt3の先端部にモーターt4を介し
て片持ち支持された水平腕であり、シリンダーt2の作
動により上下方向に移動可能に構成されているととも
に、モーターt4の回転により、図12の実線で示され
ている位置と二点鎖線で示されている位置の間を回動で
きるように構成されている。
【0039】t5は、ベロウ状にシリコンゴム等の軟質
材で形成された吸引部材であり、吸引部材t5は、図1
3に示されているように、水平腕t1の先端部t1’に
配置されている。水平腕t1の先端部t1’の水平フレ
ームt1”の透孔t6に挿入された外スリーブt7は、
ナットt8、t8’により、水平フレームt1”に取着
されており、外スリーブt7には、先端部に吸引部材t
5が取着された吸引管t9が挿通されている。吸引管t
9の所定箇所に設けられたフランジ部t9’が、吸引管
t9のフランジ部t9’の外径に相当する内径を有する
外スリーブt7内に配置されており、吸引管t9のフラ
ンジ部t9’と外スリーブt7の上部の内側縁部t7’
間には、コイルスプリングt10が配設されている。t
11は、吸引管t9の所定位置に設けられた大径部であ
り、また、t9”は吸引管t9の上端部に接続された吸
引パイプであり、機台Fに配置された図示されていない
吸引装置に接続されている。
【0040】上記のように構成されているので、常時
は、吸引管t9は、吸引管t9のフランジ部t9’と外
スリーブt7の内側縁部t7’間に配設されたコイルス
プリングt10により下方に付勢されており、図13に
示されているように、吸引部材t5が上述したダイプレ
ス装置Dにより成型された圧粉成型体Wの上部表面と接
触した際には、コイルスプリングt10のバネ力に抗し
て吸引管t9を上昇させて、吸引部材t5を、圧粉成型
体Wが破損しない程度に圧粉成型体Wの表面に圧接さ
せ、確実に吸引部材t5により圧粉成型体Wを吸着する
ことができるように構成されている。
【0041】t12は、シリンダーt2を挟んで作業位
置IVの略反対側の機台Fに配置されたコンベヤーベルト
等の適当な搬送装置であり、搬送装置t12は機台F上
に立設されたフレームt13、t13’に配設されてお
り、搬送装置t12の少なくとも一方のローラーt14
をモーターt15で回転させることにより搬送装置t1
2を作動させることができるように構成されている。な
お、t16は搬送装置t12の端部に配置された搬送装
置t12により搬送されてきた圧粉成型体Wを収容する
収納箱である。
【0042】次に、上記のように構成された搬出装置T
の作業について説明する。図12に示されているよう
に、圧粉成型体Wが入ったゴム製容器m1が収容された
金型部材Mの上方に、モーターt4を駆動し水平腕t1
を回動させて吸引部材t5を位置付けする。次いで、シ
リンダーt2を作動させてピストンロッドt3を下降さ
せるとともに、図示されていない吸引装置を作動させ
て、吸引部材t5により圧粉成型体Wを吸着し、その
後、ピストンロッドt3を上昇させて、ゴム製容器m1
から圧粉成型体Wを取り出す。
【0043】次いで、水平腕t1を回動させて、吸引部
材t5に吸着されている圧粉成型体Wを搬送装置t12
の上部に搬送し、再度、ピストンロッドt3を下降させ
るとともに、吸引装置の吸引動作を停止し、圧粉成型体
Wを搬送装置t12上に載置する。その後、ピストンロ
ッドt3を上昇させて、図12において二点鎖線で示さ
れている待機位置に水平腕t1を戻す。そして、搬送装
置t12上に載置され移送される圧粉成型体Wは、収納
箱t16に収納される。
【0044】なお、吸引パイプt9”の所定位置に、吸
引パイプt9”内の真空度を検出する、図示されていな
い真空度検出装置を配置し、吸引部材t5が圧粉成型体
Wを吸着した後の真空度を検出し、検出された真空度が
低い場合には、圧粉成型体Wに割れ或いは欠けた部分が
存在する等の検出を、適宜実施するように構成すること
もできる。
【0045】作業位置V において、圧粉成型体が取り出
されたゴム製容器m1を清掃する清掃装置Cの一部断面
を含む側面図である図14〜図16を主として用いて、
清掃装置Cについて説明する。c1は機台F上に配置さ
れたシリンダーであり、c2はシリンダーc1の作動に
より上下動するピストンロッドである。ピストンロッド
c2の先端部にはモーターc3が載置されており、モー
ターc3の出力軸c4には、略V字状の水平腕c5の略
中央部が取着されている。水平腕c5の一端に載置され
たモーターc6の出力軸c7にはブラシc8が取着され
ており、水平腕c5の他端には、シリンダーc9が載置
されている。そして、シリンダーc9により作動される
ピストンロッドc10の下端部には磁石c11が取着さ
れており、ピストンロッドc10及び磁石c11は上端
部が水平腕c5に取着された円筒状カバーc12により
覆われている。なお、c13は磁石c11で吸着された
粉末を収納する収納箱であり、また、c14は、水平腕
c5の上部に立設されたフレームc5’、c5”に取着
された清掃装置Cの上部を覆うカバーである。
【0046】次に、上記のように構成された清掃装置C
の作業について説明する。前工程において、搬出装置T
により、圧粉成型体Wが取り出されたゴム製容器m1の
上方に、シリンダーc1を作動させピストンロッドc2
を上昇させるとともに、モーターc3を適宜駆動させる
ことによって、ブラシc8を位置付けする。次いで、ピ
ストンロッドc2を下降させてブラシc8をゴム製容器
m1に挿入し、モーターc6を駆動させブラシc8を回
転させてゴム製容器m1内に付着している粉末を取り払
い、その後、モーターc6の駆動を停止させてブラシc
8の回転を止める。なお、この作業の間は、収納箱c1
3の上方に位置する磁石c11は、シリンダーc9を作
動させて上昇させておく。
【0047】次いで、ピストンロッドc2を上昇させる
とともに、モーターc3を回転させて、磁石c11をゴ
ム製容器m1の上方に位置付けする。次いで、ピストン
ロッドc2を下降させてを磁石c11が収納された円筒
状カバーc12をゴム製容器m1に挿入するとともに、
シリンダーc9を作動させて磁石c11を下降させて、
図15に示されているように、ゴム製容器m1内の粉末
を円筒状カバーc12の下端部付近に吸着させる。次い
で、ピストンロッドc2を上昇させるとともに、モータ
ーc3を回転させて、粉末が吸着された円筒状カバーc
12を収納箱c13の上方に位置付けするとともに、ピ
ストンロッドc2を下降させる。その後、シリンダーc
9を作動させて磁石c11を上昇させると、円筒状カバ
ーc12の下端部付近に吸着していた粉末が、図16に
示されているように収納箱c13内に落下する。以上の
操作を繰り返すことにより、ゴム製容器m1を清掃する
ように構成されている。
【0048】上述したように、各作業位置I〜V I にお
いて、それぞれ、前工程で処理が終了した粉末或いは圧
粉成型体Wに、次の所定の処理を順次、回転テーブルR
の間欠回転に従って行うように構成されているので、圧
粉成型体Wを自動化することができるとともに、圧粉成
型体Wの生産性を向上することができる。また、各作業
位置I〜V I を、回転テーブルR上に円形状に配置する
代わりに、適当なテーブル上に直線的に配置し、直線ラ
インに沿って圧粉成型体Wを製造することもできる。
【0049】なお、上述した実施例においては、各種部
材を駆動するシリンダー或いはモーター等を配置した
が、シリンダーとしては、各種流体シリンダーを使用す
ることができるものであり、また、部材の回動を、モー
ターに代えてリンク機構及びシリンダー等の組合せによ
り行うこともできるものである。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。ゴ
ム製容器に残存している粉末を清掃除去するようにした
ので、表面が平滑で、常に一定した形状の正確な圧粉成
型体を製造することができるとともに、圧粉成型体の製
造を自動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は圧粉成型体成型装置の斜視図である。
【図2】図2は圧粉成型体成型装置の平面図である。
【図3】図3は金型部材の斜視図である。
【図4】図4は図3のI−I線に沿った金型部材の断面
図である。
【図5】図5は高密度化装置の一部断面を含む正面図で
ある。
【図6】図6は同じく高密度化装置の一部断面を含む正
面図である。
【図7】図7は配向装置及びダイプレス装置の正面図で
ある。
【図8】図8は動作位置にある配向装置及びダイプレス
装置の正面図である。
【図9】図9は配向装置及びダイプレス装置の側面図で
ある。
【図10】図10は図9のI−I線に沿った配向装置及
びダイプレス装置の断面を含む正面図である。
【図11】図11はダイプレスするために下降する上パ
ンチの下降変位及び下降速度を横軸の時間の経過として
示したチャートである。
【図12】図12は成型された圧粉成型体をゴム製容器
から取り出す搬出装置の一部断面を含む正面図である。
【図13】図13は吸引部材の要部拡大断面図である。
【図14】図14は圧粉成型体が取り出されたゴム製容
器を清掃する清掃装置の一部断面を含む側面図である。
【図15】図15は同じく圧粉成型体が取り出されたゴ
ム製容器を清掃する清掃装置の一部断面を含む側面図で
ある。
【図16】図16は同じく圧粉成型体が取り出されたゴ
ム製容器を清掃する清掃装置の一部断面を含む側面図で
ある。
【符号の説明】
Ap・・・・・圧粉成型体成型装置 C・・・・・・清掃装置 D・・・・・・ダイプレス装置 F・・・・・・機台 H・・・・・・高密度化装置 M・・・・・・金型部材 P・・・・・・配向装置 R・・・・・・円形テーブル T・・・・・・搬出装置 W・・・・・・圧粉成型体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B30B 11/00 A 9347−4E 11/02 F 9347−4E 11/10 9347−4E H01F 41/02 G 8019−5E (72)発明者 渡辺 俊宏 京都府京都市西京区松室追上町22番地の1 エリーパート2 401号 インターメタ リックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム製容器内に粉末を供給し高密度化した
    後、磁界中或いは電界中で粉末を配向させ、次いで、粉
    末をパンチによる加圧とゴム製容器のゴムの変形力を利
    用して圧縮する等の処理を施して圧粉成型体を製造する
    圧粉成型体製造装置において、圧粉成型体が搬出された
    ゴム製容器内に残存する粉末を清掃除去する清掃装置を
    配設したことを特徴とする上記記載の圧粉成型体製造装
    置。
JP30343993A 1993-11-09 1993-11-09 圧粉成型体製造装置 Pending JPH07132398A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101675871B1 (ko) * 2015-05-11 2016-11-14 최병국 고형원료압축장치
CN108891064A (zh) * 2018-06-22 2018-11-27 郑州郑先医药科技有限公司 一种制药用自动化压片装置

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