JPH07132104A - システムデスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後，左右いずれの方向にも連結乃至は連結
態様に形成でき、しかも、左右方向での連結では中間に
位置する脚部材を省略し、また、前後方向の連結では主
フレ−ムを省略できるようにしたシステムデスク。 【構成】 適宜の前後厚みを有すると共に、内部を中空
にし、かつ、前，後両面又はいずれか一方の面を蓋式で
開閉自在にした自立可能な箱状フレ−ム基体と、該基体
の前，後両面において左，右端の上，下部に形成した梁
部材の着脱部と、該着脱部のうち前面又は後面の着脱部
に取付けられる上部梁部材及び下部梁部材と、前記上部
梁部材と前記フレ−ム基体の上面に載架固定される天板
と、該天板又は前記上部梁部材の左右側外面に形成した
側面連結部とから成り、デスク同士の左右方向での連結
は、連結面側における下部梁部材を設けず前記側面連結
部において連結し、また、デスクの前後方向での連結
は、前記フレ−ム基体の前面側の着脱部に、上，下梁部
材を取付けると共に該上部梁部材に天板を載架固定する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、独立した１本のデスク
として形成できるほか、左右方向或は前後方向への連結
が可能で、しかも、左右方向の連結では連結部分におい
て脚部材を省略でき、前後方向の連結では、基本フレ−
ムを省略できるようにしたシステムデスクに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来より、連結可能なデスクは様々な構
造のものが提案され、また、その中で実用に供されてい
るものもある。しかし、従来の連結可能なシステムデス
クは、例えば、左右方向のみの連結ができるか、或は、
前後方向（突合せ方向）での連結ができるだけで、左右
方向での連結と共に、前後方向での連結も自由にできる
ように形成されたものは、実用品としては見られない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
とするところは、前後，左右いずれの方向にも連結で
き、しかも、左右方向での連結では中間に位置する脚部
材を省略し、また、前後方向の連結では主フレ−ムを省
略できるようにしたシステムデスクを提供することにあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明システムデスクの構成は、
適宜の前後厚みを有すると共に、内部を中空にし、か
つ、前，後両面又はいずれか一方の面を蓋式で開閉自在
にした自立可能な箱状フレ−ム基体と、該基体の前，後
両面において左，右端の上，下部に形成した梁部材の着
脱部と、該着脱部のうち前面又は後面の着脱部に取付け
られる上部梁部材及び下部梁部材と、前記上部梁部材と
前記フレ−ム基体の上面に載架固定される天板と、該天
板又は前記上部梁部材の左右側外面に形成した側面連結
部とから成り、デスク同士の左右方向での連結は、連結
面側における下部梁部材を設けず前記側面連結部におい
て連結し、また、デスクの前後方向での連結は、前記フ
レ−ム基体の前面側の着脱部に、上，下梁部材を取付け
ると共に該上部梁部材に天板を載架固定するようにした
ことを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】前後面の四隅に天板受けと脚となる上，下梁部
材の着脱部を設けた中空の箱状フレ−ム基体を使用する
ので、デスクの後面又は前後両面の上下に梁部材を取付
け、上部梁部材に天板を支持させることにより、最小単
位大きさのデスク、又は、対面突合せ型のデスクを、１
個のフレ−ム基体で形成できる。また、前記上，下梁部
材を後面に取付けたフレ−ムの基体を左右方向に並べ、
最小単位デスク同士を左右方向に連結するときは、連結
部の下部梁部材を前記フレ−ム基体に取付けないので、
中間に脚部材を設け２本以上の連結デスクに形成でき
る。

【０００６】

【実施例】次に本発明デスクの実施例を図に拠り説明す
る。図１は、本発明デスクの箱状フレ−ム基体の構造例
を説明するための斜視図、図２は箱状フレ−ム基体の左
半側の正断面図、図３は本発明デスクの一例の側面図、
図４は図３のデスクの平面図、図５は本発明デスクの別
例の側面図、図６は本発明デスクの脚部材の他の例を示
す斜視図である。

【０００７】図において、１は箱状フレ−ム基体で、ス
チ−ル製，アルミ製等のチャンネル材等による枠材1a〜
1dを箱枠状に組立て、外面にスチ−ル製、プラスチック
製等の板材による外板2a，2b，2c，2dを張設して、内部
が中空の箱体に形成されている。

【０００８】上記フレ−ム基体１は、張設した外板2a，
2bの一方又は双方を着脱自在に設ける一方、前，後面の
四隅にはその面に直交する向きで、後述する梁部材の取
付部3a，3b，3c，3d、及び、3e，3f，3g，3hが形成され
ている。尚、図の例では側面外板2c，2dの中央にスリッ
ト状の開口を設け、そこに蓋体2eを取付けている。2fは
小孔2gに対するキャップである。また、内部には配線用
等の棚2hが設けられている。

【０００９】上記前後面の取付部3a〜3hは、ここでは図
２に１例として示すように、枠材1c，1d（図２では右側
の枠材は現われない）の断面が形成する角穴により形成
しているが、この取付部3a〜3hの構造は、この例に限ら
れるものではなく、要は、後述する梁部材が嵌合的に保
持されて着脱可能に支持されるものであれば足りる。

【００１０】図１に示した実施例の８個の取付部3a〜3
d，同3e〜3hにおいて、各取付部3a〜3hの開口端には、
箱状フレ−ム基体１の内部側に少し凹陥した段部が形成
されており、後述する梁部材が取付けられない取付部、
図１では取付部3e〜3hには、それぞれ蓋部材７が着脱自
在に装着されている。

【００１１】4a，4bは上部梁部材で、天板（後述）の支
持ア−ムとして、図１の例では手前側上部の取付部3a，
3bに嵌入保持される。5a，5bは下部梁部材で、本発明デ
スクにおける脚部として、上記下部側の取付部3c，3dに
嵌入保持される。上記の各梁部材4a，4b、5a，5bは取付
けた際にはそれらの取付部3a〜3dにおいて、例えばビス
止め等により脱着可能に固定保持される。

【００１２】６は、支持ア−ムとして機能する上部梁部
材4a，4bに載架固定された天板で、ここでは前端部分6a
が前記フレ−ム基体１の手前側縁部に載架される大きさ
に整えられている。

【００１３】本発明においては、デスク同士を左右方向
で連結するため、上記天板６の左，右の側端面6b，6cに
側面連結部6d，6eを形成している。この連結部6d，6e
は、天板６の側面の内側にボルト，ナットの取付壁を有
する凹陥部を形成し、連結用ボルトとナット（いずれも
図示せず）により隣合う天板同士の連結部6d，6eの取付
壁をボルトとナットで連結できるようにしている。

【００１４】上記の側面連結部6d，6eは、天板６の左，
右側端面に形成しないで、天板６の支持ア−ムとして設
ける上部梁部材4a，4bの左，右外側面に、上記連結部6
d，6eと略同様の構造で設けるようにしてもよい。

【００１５】８は上記箱状フレ−ム基体１の上面に着脱
可能にした蓋天板で、上記天板６と一体となってデスク
天板の一部を形成すると共に、前記フレ−ム基体１の内
部における配線等を取扱う際に取外しできるようになっ
ている。なお、図４の実施例では、上記蓋天板８は、そ
の長さ方向において、両端部近くと略中央において分割
8aし、かつ、その分割部分にコ−ド引出用の小孔8bを設
け、該小孔8bにキャップ8cを装着して、前記フレ−ム基
体１の内部に収めたコ−ド類の引出し、或は、内部への
コ−ド類の引込みに利用できるようにしている。

【００１６】９は上記蓋天板８の前方において、箱状フ
レ−ム基体１の前端に載架した縁天板で、上記天板６，
蓋天板８と一体になって、本発明デスクの天板を形成す
る。この縁天板９は、本発明デスクを突合せ連結した態
様に形成するとき、もう一方のデスクの天板を載架する
とき取外し、取外された縁天板９は箱状フレ−ム基体１
の中空内部に収納される。

【００１７】以上により、本発明デスクの最小単位であ
る１本のデスクの一例を形成するが、この本発明デスク
同士を左右方向に連結するときは、左右で隣合う天板６
同士の側面を突合せ、それらの連結部6d及び6eにおいて
ボルト締めにより２枚の天板６，６を左右で連結する。
この場合において、連結サイドに位置することとなる隣
合うデスクの下部梁部材5a又は5bは、その取付部3c又は
3dから取外し、箱状フレ−ム基枠１の中空の内部に格納
しておく。

【００１８】一方、上記実施例の本発明デスクを前後方
向で連結状態に形成するには、まず、１本のデスクにお
ける縁天板９を取外し、また、このデスクにおける前記
フレ−ム基体１の前面側の４箇所の取付部3e〜3hの開口
部の段部に装着していた蓋部材７をすべて取外す。前記
取外しのあと、各取付部3e〜3hに、上部梁部材4c，4d
（4cは図に現われず）と、下部梁部材5c，5d（5cは図に
現われず）とを、それぞれ取付けて固定し、天板の支持
ア−ムとして機能する上部梁部材4c，4dの上面に天板６
を載架固定するのである。前記の取外した縁天板９と蓋
部材７は、前記フレ−ム基体１の内部に格納しておく。

【００１９】この結果、本発明デスクの向い合せ状態で
の連結態様は、図１〜図４に示した独立した最小単位の
デスクにおいて、その箱状フレ−ム基体１の前面側に
上，下の梁部材4c，4d、5c，5dを取付け、上部梁部材4
c，4dと箱状フレ−ム基体１の前端部の上に天板６を載
架固定することによって形成できるから、１個の箱状フ
レ−ム基体１の前後両面にデスクが形成されることとな
る。

【００２０】本発明では、上記の天板６，６を前後方向
で向い合せた状態に形成しておき、そのような天板向い
合せデスク同士を左右方向で連結してもよく、或は、予
め左右方向で連結した２本以上のデスクにおける各箱状
フレ−ム基体１の前面側を、上記の天板向い合せタイプ
に形成してもよい。どのような連結態様或は天板の展開
状態をとるかは、本発明デスクを連結状態で設置する場
所の平面形状やデスク使用人数などに合せて、任意に選
択可能である。

【００２１】上述の本発明デスクにおいて、上，下部の
梁部材4a，5a、同じく4b，5b等の同一の垂直面内にある
上，下部の梁部材は、図６に例示するように、パネル状
のカバ−10を取付けたパネル状脚部材の態様とすること
もできる。

【００２２】図６に示すようなパネル脚部材の態様とす
る場合、箱状フレ−ム基体１に形成した取付部3a，3b等
の取付部に嵌入保持される部分は、梁部材4a，5aの先端
が短梁状連結部41a，51aとなるようにカバ−10による被
覆はされない。また、図６のパネル状脚部材を使用した
デスクを左右方向に連結する場合、下部梁部材5aとカバ
−10を取外して、フレ−ム基体１の内部に収納する。

【００２３】

【発明の効果】本発明は以上の通りであって、本発明デ
スクは、内部が中空の箱状フレ−ム基体をベ−スにし、
該基体の前後面において、天板の支持フレ−ムと脚部材
となる梁部材を容易に着脱できる構造を採ったので、１
個のフレ−ム基体の前後面に天板を支持させることによ
り、天板対面式の前後方向で連結されたデスクを容易に
形成することができる。

【００２４】また、デスク同士の左右方向での連結は、
箱状フレ−ム基体に自立性があるため、天板又はその支
持ア−ムとなる梁部材の側面同士をボルト等で連結する
だけで足り、しかも、連結サイドに位置した脚部材とな
る下部梁部材は取外して、前記基体の中空内部に収納で
きるので、連結部分に脚部材が存在しない足元空間が広
い左右方向での連結デスクを容易に形成することが出来
る。

【００２５】更に、内部が中空の箱状フレ−ム基体は、
その内部を取外した縁天板や梁部材等の部品の収納部と
して利用できるのみならず、電源コ−ドや信号ケ−ブル
等の導入，導出格納部として利用できるので、デスク回
りのケ−ブルの取扱いを容易にできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明デスクの箱状フレ−ム基体の構造例を説
明するための斜視図。

【図２】箱状フレ−ム基体の左半側の正断面図。

【図３】本発明デスクの一例の側面図。

【図４】図３のデスクの平面図。

【図５】本発明デスクの別例の側面図。

【図６】本発明デスクの脚部材の他の例を示す斜視図。

【符号の説明】

１ 箱状フレ−ム基体 2a〜2d 外板 3a〜3h 取付部 4a〜4d 梁部材 5a〜5d 梁部材 ６ 天板 6d，6e 連結部 ７ 蓋部材 ８ 蓋天板 ９ 縁天板

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜の前後厚みを有すると共に、内部を
   中空にし、かつ、前，後両面又はいずれか一方の面を蓋
   式で開閉自在にした自立可能な箱状フレ−ム基体と、該
   基体の前，後両面において左，右端の上，下部に形成し
   た梁部材の着脱部と、該着脱部のうち前面又は後面の着
   脱部に取付けられる上部梁部材及び下部梁部材と、前記
   上部梁部材と前記フレ−ム基体の上面に載架固定される
   天板と、該天板又は前記上部梁部材の左右側外面に形成
   した側面連結部とから成り、デスク同士の左右方向での
   連結は、連結面側における下部梁部材を設けず前記側面
   連結部において連結し、また、デスクの前後方向での連
   結は、前記フレ−ム基体の前面側の着脱部に、上，下梁
   部材を取付けると共に該上部梁部材に天板を載架固定す
   るようにしたことを特徴とするシステムデスク。
2. 【請求項２】 適宜の前後厚みを有すると共に、内部を
   中空にし、かつ、前，後両面又はいずれか一方の面を蓋
   式で開閉自在にした自立可能な箱状フレ−ム基体と、該
   基体の前，後両面において左，右端の上，下部に形成し
   た短梁状連結部材の着脱部と、該着脱部のうち前面又は
   後面の着脱部に取付けられる短梁状連結部材とを上下前
   面に有するパネル状脚部材と、前記脚部材と前記フレ−
   ム基体の上面に載架固定される天板とから成り、デスク
   の前後方向での連結は、前記フレ−ム基体の前後両面の
   着脱部に、４枚の脚部材における上，下の連結部材を取
   付けると共に該パネル脚部材に天板を載架固定するよう
   にしたことを特徴とするシステムデスク。
3. 【請求項３】 上部梁部材は、天板を支持する腕部材と
   して、また、下部梁部材はデスクの脚としてそれぞれ形
   成された請求項１のシステムデスク。
4. 【請求項４】 上，下部梁部材は、それらを外面からカ
   バ−で被覆することによりパネル状脚部材に形成された
   請求項１又は２のシステムデスク。