JPH07131351A - アナログ/デジタル変換回路 - Google Patents

アナログ/デジタル変換回路

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JPH07131351A
JPH07131351A JP5278554A JP27855493A JPH07131351A JP H07131351 A JPH07131351 A JP H07131351A JP 5278554 A JP5278554 A JP 5278554A JP 27855493 A JP27855493 A JP 27855493A JP H07131351 A JPH07131351 A JP H07131351A
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JP
Japan
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voltage
analog
comparison
input
ref
Prior art date
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Pending
Application number
JP5278554A
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English (en)
Inventor
Takehiro Furukawa
雄大 古川
Eizo Yamashita
栄三 山下
Nobuyuki Saiki
伸之 斉木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH07131351A publication Critical patent/JPH07131351A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/18Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging
    • H03M1/186Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging in feedforward mode, i.e. by determining the range to be selected directly from the input signal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基準電圧を超えたアナログ入力電圧を、正確
にデジタル値に変換できるようにする。 【構成】 基準電圧Vref 及びアナログ入力電圧ANin
基づいて、アナログ入力電圧ANinを変成した変成アナロ
グ電圧VANを出力する電圧変成部19と、基準電圧Vref
及びアナログ入力電圧ANinを大小比較する電圧比較部20
とを備え、Vref >ANinの場合は基準電圧Vref に基づ
く比較電圧と、アナログ入力電圧とを、Vref <ANin
場合は比較電圧と変成アナログ電圧VMDとを比較器1
31 , 132 ,133 で比較してデジタル値に変換する構成に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ入力電圧が基
準電圧を超えた場合でも、そのアナログ入力電圧を正確
にデジタル値に変換できるアナログ/デジタル変換回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアナログ/デジタル変換回路は、
例えば特公昭60-57734号公報に示されており、図5は変
換精度が例えば4ビットである、そのアナログ/デジタ
ル変換回路の構成を示すブロック図である。基準電圧V
ref が入力される端子1と、接地電位点2との間に、抵
抗値が (3/2)R (Rは適宜の抵抗値) の抵抗111 と、抵
抗値がRの14個の抵抗112 〜1115と、抵抗値が (1/2)R
の抵抗1116との直列回路が介装されている。それら各抵
抗の接続点a,b,c〜oの電圧たる比較電圧は並列的
にアナログマルチプレクサ12へ与えられている。このア
ナログマルチプレクサ12は、後述する制御回路14から与
えられる選択コードに応じて各接続点a,b,c〜oか
ら適宜3点の比較電圧を選択して出力するようになって
いる。
【0003】アナログマルチプレクサ12が選択した3点
の比較電圧は夫々比較器131 ,132,133 の一入力端子
へ入力される。比較器131 ,132 ,133 夫々の他入力端
子には、端子3に入力されたアナログ入力電圧ANinが並
列的に入力される。比較器131 ,132 ,133 が出力する
比較出力信号C1 ,C2 ,C3 は並列的に制御回路14へ
与えるようになっている。制御回路14にはアナログ/デ
ジタル変換を開始するための変換開始信号STが入力され
る制御入力端子15を設けていて、この制御入力端子15に
変換開始信号STが入力されることにより制御回路14はア
ナログマルチプレクサ12に選択コードを与えるようにな
っている。
【0004】更に制御回路14は比較器131 ,132 ,133
から並列的に与えられる比較出力信号C1 ,C2 ,C3
を受けて、この比較出力信号C1 ,C2 ,C3 に応じた
デジタルコードを出力するようになっている。このデジ
タルコードはアナログマルチプレクサ12へ与える選択コ
ードと同じものである。制御回路14から出力されるデジ
タルコードはラッチ回路16へ入力されて、ここで一旦記
憶され、その後、コード端子171 〜174 を介して出力さ
れるようになっている。更に制御回路14には、アナログ
/デジタル変換が終了したことを認識させるための変換
終了信号END が出力される制御出力端子18を設けてい
る。
【0005】表1は、抵抗111 ,112 〜1116の各接続点
a〜oに発生する比較電圧夫々に対応した4ビットのデ
ジタルコード2-1,2-2,2-3,2-4との関係を示した
ものである。
【0006】
【表1】
【0007】次にこのアナログ/デジタル変換回路の動
作を表1とともに説明する。いま、制御回路14の制御入
力端子15に変換開始信号STを入力すると、制御回路14は
自動的に4ビットのデジタルコード(選択コード)「2
-1,2-2,2-3,2 -4」=「1,1,0,0」を出力す
る。そしてこのデジタルコード「1,1,0,0」がア
ナログマルチプレクサ12へ入力されると、アナログマル
チプレクサ12は表1に示す接続点d,h,l(図5に図
示せず)の比較電圧 (23/32)Vref ,(15/32)Vref
(7/32)Vref を夫々選択する。選択した比較電圧は夫々
比較器131 ,132 ,133 へ入力される。このとき比較器
131 ,132 ,133 夫々の他入力端子にデジタル値に変換
すべきアナログ入力電圧ANinを入力すると、比較器1
31,132 ,133 は、入力されている比較電圧とアナログ
入力電圧ANinとの第1回目の比較を行なう。
【0008】ここでアナログ入力電圧ANinがアナログマ
ルチプレクサ12が選択した比較電圧より大きい場合、比
較器131 ,132 ,133 夫々の比較出力信号C1 ,C2
3が”1”レベルとなるとすれば第1回の比較結果は
アナログ入力電圧ANinにより次の○1,○2,○3,○
4の4状態に区別される。 ○1 C1 =”1”レベル ○2 C1 =”0”レベル C2 =”1”レベル ○3 C1 =C2 =”0”レベル C3 =”1”レベ
ル ○4 C3 =”0”レベル
【0009】即ち、第1回目の比較結果が○1の状態の
場合は、アナログ入力電圧ANinが接続点dの比較電圧
(23/32)Vref よりも大きい場合であり、その後、制御
回路14は第2回目の比較を行なうためのデジタルコード
「1,1,1,1」を出力する。このデジタルコードが
アナログマルチプレクサ12へ入力されると、アナログマ
ルチプレクサ12は表1に示す接続点a,b,cの比較電
圧 (29/32)Vref , (27/32)Vref , (25/32)Vref
夫々選択する。そして選択した比較電圧を夫々比較器13
1 ,132 ,133 へ入力する。
【0010】その後、比較器131 ,132 ,133 夫々は入
力された比較電圧とアナログ入力電圧ANinとの第2回目
の比較を行なう。この第2回目の比較において比較器13
1 ,132 ,133 の比較出力信号C1 ,C2 ,C3 がすべ
て”1”レベルであれば、制御回路14が、アナログ入力
電圧ANinは接続点aの比較電圧 (29/32)Vref よりも大
きいと判定し、以前に出力したデジタルコードをそのま
ま出力し続ける。
【0011】次にラッチ回路16は、入力されているデジ
タルコード「1,1,1,1」を一旦記憶し、その後端
子171 〜174 を介して出力する。この結果、第2回目の
比較によってアナログ入力電圧ANinはデジタルコード
「1,1,1,1」にアナログ/デジタル変換されたこ
とになる。また、第2回目の比較において比較出力信号
1 =”0”レベル、C2 =C3 =”1”レベルとなれ
ば、制御回路14がアナログ入力電圧ANinは接続点aの比
較電圧 (29/32)Vref より小さく接続点bの比較電圧
(27/32)Vref より大きいと判定し、以前出力したデジ
タルコードの2-3,2-4のみを「1,0」に変更して出
力する。即ち、制御回路14は、デジタルコード「1,
1,1,0」を出力する。
【0012】更に第2回目の比較において比較出力信号
1 =C2 =”0”レベル、C3 =”1”レベルとなれ
ば、制御回路14が、アナログ入力電圧ANinは接続点bの
比較電圧 (27/32)Vref より小さいが、接続点cの比較
電圧 (25/32)Vref より大きいと判定し、以前出力した
デジタルコードの2-3,2-4のみを「0,1」に変更し
て出力する。即ち、制御回路14はデジタルコード「1,
1,0,1」を出力する。
【0013】また更に第2回目の比較において比較出力
信号C1 =C2 =C3 =”0”レベルとなれば、制御回
路14が、アナログ入力電圧ANinは接続点cの比較電圧
(25/32)Vref よりは小さいが、接続点dの比較電圧 (2
3/32)Vref より大きいと判定し、以前出力したデジタ
ルコードの2-3,2-4のみを「0,0」に変更して出力
する。即ち、制御回路14はデジタルコード「1,1,
0,0」を出力する。また第2回目の比較後はラッチ回
路16に入力されたデジタルコードを一旦記憶した後にコ
ード端子171 〜174 を介して出力する。
【0014】一方、第1回目の比較により比較結果が○
2の状態、即ちC1 =”0”レベル、C2 =”1”レベ
ルとなった場合は、アナログ入力電圧ANinが接続点dの
比較電圧 (23/32)Vref よりも小さいが、接続点hの比
較電圧 (15/32)Vref よりも大きい場合であり、その
後、制御回路14は第2回目の比較を行なうためのデジタ
ルコード「1,0,1,1」を出力する。このデジタル
コードがアナログマルチプレクサ12へ入力されると、ア
ナログマルチプレクサ12は表1に示す接続点e,f,g
の比較電圧 (21/32)Vref , (19/32)Vref , (17/32)
ref を夫々選択する。
【0015】そして選択された比較電圧は夫々比較器13
1 ,132 ,133 へ入力される。その後、比較器131 ,13
2 ,133 は前記同様に、入力された比較電圧とアナログ
入力電圧ANinとの第2回目の比較を行なう。第2回目の
比較において比較器131 ,132 ,133 の比較信号C1
2 ,C3 がすべて”1”レベルであれば、制御回路14
が、アナログ入力電圧ANinは接続点eの比較電圧 (21/3
2)Vref より大きいと判定し、以前出力したデジタルコ
ード「1,0,1,1」をそのまま出力し続ける。
【0016】また第2回目の比較において、比較出力信
号C1 =”0”レベル、C2 =C3=”1”レベルであ
れば、制御回路14が、アナログ入力電圧ANinは接続点e
の比較電圧 (21/32)Vref より小さいが接続点fの比較
電圧 (19/32)Vref より大きいと判定し、以前出力した
デジタルコードの2-3,2-4のみを「1,0」に変更し
た後出力する。即ち制御回路14はデジタルコード「1,
0,1,0」を出力する。また、第2回目の比較におい
て比較出力信号C1 =C2 =”0”レベル、C3=”
1”レベルとなれば、制御回路14が、アナログ入力電圧
ANinは接続点fの比較電圧 (19/32)Vref より小さいが
接続点gの比較電圧 (17/32)Vref より大きいと判定
し、以前出力したデジタルコードの2-3,2-4のみを
「0,1」に変更した後出力する。即ち、制御回路14は
デジタルコード「1,0,0,1」を出力する。
【0017】更に第2回目の比較において比較出力信号
1 =C2 =C3 =”0”レベルとなれば、制御回路14
が、アナログ入力電圧ANinは接続点gの比較電圧 (17/3
2)Vref より小さいが接続点hの比較電圧 (15/32)V
ref より大きいと判定し、以前出力したデジタルコード
の2-3,2-4のみを「0,0」に変更した後出力する。
即ち、制御回路14はデジタルコード「1,0,0,0」
を出力する。
【0018】また第2回目の比較の後はラッチ回路16に
入力されたデジタルコードを一旦記憶した後コード端子
171 〜174 を介して出力する。以下同様にして、第1回
目の比較を行った比較結果が○3あるいは○4の状態の
場合、制御回路14はデジタルコード「0,1,1,1」
あるはデジタルコード「0,0,1,1」を出力し、そ
の後アナログマルチプレクサ12が接続点i,j,kの各
比較電圧あるいは接続点m,n,oの各比較電圧を選択
する。そして、比較器131 ,132 ,133 の比較出力信号
1 ,C2 ,C3 に応じて制御回路14は表1に示す4ビ
ットのデジタルコードを出力する。この結果、ラッチ回
路16はアナログ入力電圧ANinに応じたデジタルコードを
出力する。
【0019】更に第2回目の比較が終了してラッチ回路
16がコード端子171 〜174 を介して4ビットのデジタル
コードを出力し終えると、制御回路14から制御出力端子
18を介して変換終了信号END を出力する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のアナログ/デジタル変換回路は、接地電位から基準電
圧までの範囲で、アナログ入力電圧をnビット(nは自
然数)の精度で分解してアナログ電圧をデジタル値に変
換する。そのためアナログ入力電圧が基準電圧を超えて
いる場合は、アナログ入力電圧をデジタル値に正確に変
換できないという問題がある。本発明は斯かる問題に鑑
み、アナログ入力電圧が基準電圧を超えた場合でも、ア
ナログ電圧をデジタル値に正確に変換できるアナログ/
デジタル変換回路を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアナログ/
デジタル変換回路は、基準電圧及びアナログ入力電圧を
大小比較する単一の電圧比較部と、基準電圧及びアナロ
グ入力電圧に基づいてアナログ入力電圧を変成した変成
アナログ電圧を出力する単一の電圧変成部とを備える構
成にする。
【0022】
【作用】基準電圧とアナログ入力電圧とによりアナログ
入力電圧を変成して、基準電圧より低い変成アナログ電
圧を発生させる。基準電圧とアナログ入力電圧とを大小
比較し、アナログ入力電圧が基準電圧より小である場合
は、基準電圧を分圧した比較電圧とアナログ入力電圧と
を比較してアナログ入力電圧をデジタル値に変換する。
アナログ入力電圧が基準電圧より大である場合は、比較
電圧と変成アナログ電圧とを比較して、アナログ入力電
圧をデジタル値に変換する。これにより、基準電圧を超
えたアナログ入力電圧を、基準電圧を超えていないアナ
ログ入力電圧と同様にしてデジタル値に変換できる。
【0023】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面により詳
述する。図1は本発明に係るアナログ/デジタル変換回
路の第1実施例の構成を示すブロック図である。なお説
明の便宜上、変換精度が4ビットの場合の構成を示す。
基準電圧Vref が入力される端子1と接地電位2との間
には、抵抗値が (3/2)R (Rは適宜の抵抗値) の抵抗11
1 と、抵抗値がRの14個の抵抗112 〜1115と、抵抗値が
(1/2)Rの抵抗1116との直列回路が介装されている。各
抵抗111 ,112 〜1115の夫々の接続点a,b〜oの電圧
たる比較電圧は、並列的にアナログマルチプレクサ12へ
入力される。アナログマルチプレクサ12は、後述する制
御回路14から与えられる選択コードに応じて各接続点a
〜oの適宜の3点の比較電圧を選択して出力するように
なっている。
【0024】アナログマルチプレクサ12が選択して出力
する3点の比較電圧は、夫々比較器131 ,132 ,133
一入力端子へ入力されるようになっている。また基準電
圧Vref は電圧比較部たる電圧比較器20の負入力端子−
へ入力され、端子3へ入力されるアナログ入力電圧ANin
は電圧比較器20の正入力端子+へ入力される。また基準
電圧Vref は抵抗191 を介してゼロクロスタイプの差動
増幅器195 の負入力端子−へ入力され、アナログ入力電
圧ANinは抵抗193 を介して差動増幅器195 の正入力端子
+へ入力される。
【0025】差動増幅器195 の負入力端子−と出力端子
との間に抵抗192 が介装されており、正入力端子+は抵
抗194 を介して接地されている。抵抗191 , 192 ,1
93 ,194 は例えばRΩの同一抵抗値に選定されてい
る。そして差動増幅器195 と抵抗191 〜194 とにより電
圧変成部19が構成されている。差動増幅器195 から出力
される変成アナログ電圧VMDは、例えばトランスファゲ
ートからなるスイッチ回路SW1 を介して比較器131 , 13
2 , 133 の他入力端子へ入力される。なお、変成アナロ
グ電圧VMDは、アナログ入力電圧ANinと基準電圧Vref
との差の電圧ANin−Vref となっている。
【0026】また端子3へ入力されたアナログ入力電圧
ANinは例えばトランスファゲートからなるスイッチ回路
SW2 を介して比較器131 , 132 , 133 の他入力端子へ入
力される。基準電圧Vref とアナログ入力電圧ANinとを
大小比較して、電圧比較器20から出力される電圧比較結
果信号Bは制御回路14へ入力される。制御回路14は、入
力された電圧比較結果信号Bに応じた電圧変成信号MDを
出力するようになっており、この電圧変成信号MDはスイ
ッチ回路をオン,オフ制御すべく、直接にスイッチ回路
SW1 へ、インバータIN1 を介してスイッチ回路SW2 へ与
えられるようになっている。
【0027】比較器131 ,132 ,133 は、アナログマル
チプレクサ12から入力された比較電圧と、変成アナログ
電圧VMD又はアナログ入力電圧ANinとを比較し、その比
較結果である比較出力信号C1 ,C2 ,C3 は並列的に
制御回路14へ与えられるようになっている。制御回路14
にはアナログ/デジタル変換を開始するための変換開始
信号STが入力される制御入力端子15を設けていて、この
制御入力端子15に変換開始信号STが入力されると、制御
回路14はアナログマルチプレクサ12に選択コードを与え
るようになっている。
【0028】更に制御回路14は比較器131 ,132 ,133
から並列的に与えられる比較出力信号C1 ,C2 ,C3
を受けて、この比較出力信号C1 ,C2 ,C3 に応じた
デジタルコードを出力するようになっている。このデジ
タルコードはアナログマルチプレクサ12に与えられる選
択コードと同じものである。
【0029】そして、制御回路14から出力されるデジタ
ルコードは、ラッチ回路16へ入力されて、一旦記憶さ
れ、その後コード端子171 〜174 を介して出力されるよ
うになっている。電圧比較結果信号Bはそのまま制御回
路14を通ってラッチ回路16へ入力されて記憶され、コー
ド端子175 に与えられ、コード端子175 を介して出力さ
れるようになっており、デジタルコードの最上位ビット
になる。制御回路14には、アナログ/デジタル変換が終
了したことを認識させるための変換終了信号ENDが出力
される制御出力端子18を設けている。
【0030】次にこのように構成したアナログ/デジタ
ル変換回路の動作を前述した表1とともに説明する。ま
ず制御回路14の制御入力端子15に変換開始信号STを入力
すると、制御回路14は自動的に4ビットのデジタルコー
ド(選択コード)、「2-1,2-2,2-3,2-4」=
「1,1,0,0」を出力する。この選択コード「1,
1,0,0」がアナログマルチプレクサ12へ入力される
と、アナログマルチプレクサ12は、表1に示す例えば接
続点d,h,lの比較電圧 (23/32)Vref , (15/32)V
ref ,(7/32)Vref を夫々選択する。そして選択した比
較電圧を夫々比較器131 ,132 ,133 の一入力端子へ入
力する。
【0031】このとき比較器131 ,132 ,133 の夫々の
他入力端子には、デジタル値に変換すべく変成された変
成アナログ電圧VMD又はアナログ入力電圧ANinを後述す
るスイッチ回路SW1 , SW2 のオン, オフ制御に応じて入
力する。その後、比較器131,132 ,133 は夫々に入力
されている比較電圧と、アナログ入力電圧ANin又は変成
アナログ電圧VMDとの第1回目の比較ができるようにな
る。
【0032】ところで、比較器131 , 132 , 133 の他入
力端子へ入力するアナログ入力電圧ANin及び変成アナロ
グ電圧VANは次のようにして選択する。基準電圧Vref
及びアナログ入力電圧ANinが電圧比較器20へ入力される
と、電圧比較器20は、基準電圧Vref とアナログ入力電
圧ANinとを大小比較する。この大小比較は次の2つの場
合に分けられる。 (A) Vref >ANin (B) Vref <ANin
【0033】いま、Vref >ANinの場合、電圧比較器20
は比較結果である“0”レベルの電圧比較結果信号Bを
制御回路14へ与える。それにより、制御回路14は、入力
された“0”レベルの電圧比較結果信号Bに対応した
“0”レベルの電圧変成信号MDを出力する。この“0”
レベルの電圧変成信号MDはインバータIN1 で反転させら
れてスイッチ回路SW2 には“1”レベルの電圧変成信号
MDが与えられ、“0”レベルの電圧変成信号MDがスイッ
チ回路SW1 へ与えられる。
【0034】これにより、スイッチ回路SW2 のみがオン
してアナログ入力電圧ANinが比較器131 , 132 , 133
他入力端子へ入力される。即ち、Vref >ANinの場合
は、アナログ入力電圧ANinがそのまま比較器131 , 1
32 , 133 へ入力される。また、制御回路14へ入力され
た“0”レベルの電圧比較結果信号Bはそのままラッチ
回路16へ与えられ、ラッチ回路16からコード端子175
出力される。
【0035】次にVref <ANinの場合、電圧比較器20は
比較結果である“1”レベルの電圧比較結果信号Bを出
力し、制御回路14へ与える。それにより制御回路14は
“1”レベルの電圧比較結果信号Bに応じた“1”レベ
ルの電圧変成信号MDを出力する。この“1”レベルの電
圧変成信号MDはインバータIN1 で反転させられて、スイ
ッチ回路SW2 には“0”レベルの電圧変成信号MDが与え
られ、スイッチ回路SW1には“1”レベルの電圧変成信
号MDが与えられる。
【0036】これにより、スイッチ回路SW1 のみがオン
して、差動増幅器195 から出力された変成アナログ電圧
MDが比較器131 , 132 , 133 の他入力端子へ入力され
る。即ちVref <ANinの場合は、アナログ入力電圧ANin
を基準電圧Vref より低下させた変成アナログ電圧VMD
が比較器131 , 132 , 133 へ入力される。また制御回路
14へ入力された“1”レベルの電圧比較結果信号Bはそ
のままラッチ回路16へ与えられ、ラッチ回路16からコー
ド端子175 へ出力される。
【0037】このようにして、比較器131 , 132 , 133
の他入力端子に変成アナログ電圧VMD又はアナログ入力
電圧ANinが入力されると、比較器131 , 132 , 133 は夫
々アナログマルチプレクサ12から入力された比較電圧と
の第1回目の比較を行なうことになる。ここで変成アナ
ログ電圧VMD又はアナログ入力電圧ANinがアナログマル
チプレクサ12から出力される比較電圧より大きい場合、
比較器131 ,132 ,133 夫々の比較出力信号C1
2 ,C3 が”1”レベルになるとすれば、第1回目の
比較結果は変成アナログ電圧VMD又はアナログ入力電圧
ANinにより次の○1,○2,○3,○4の4状態に区別
することができる。 ○1 C1 =”1”レベル ○2 C1 =”0”レベル C2 =”1”レベル ○3 C1 =C2 =”0”レベル C3 =”1”レベ
ル ○4 C3 =”0”レベル
【0038】即ち、第1回目の比較結果が○1の状態の
場合は、変成アナログ電圧VMD又はアナログ入力電圧AN
inが比較電圧 (23/32)Vref よりも大きい場合であり、
その後、制御回路14は第2回目の比較を行なうためのデ
ジタルコード「1,1,1,1」を出力する。このデジ
タルコードがアナログマルチプレクサ12へ入力される
と、アナログマルチプレクサ12は前記表1に示す接続点
a,b,cの比較電圧 (29/32)Vref , (27/32)
ref , (25/32)Vref を夫々選択する。選択された比
較電圧を夫々比較器131 ,132 ,133 へ入力する。そし
て比較器131 ,132 ,133 は、入力された比較電圧と変
成アナログ電圧VMD又はアナログ入力電圧ANinとの第2
回目の比較を行う。
【0039】第2回目の比較において比較器131 ,1
32 ,133 の比較出力信号C1 ,C2 ,C3 がすべて”
1”レベルであれば、制御回路14が、変成アナログ電圧
MD又はアナログ入力電圧ANinは接続点aの比較電圧よ
りも大きいと判定し、以前出力したデジタルコード
「1,1,1,1」をそのまま出力し続ける。次にラッ
チ回路16は、それに入力されているデジタルコード
「1,1,1,1」を一旦記憶し、この後コード端子17
1 〜174 を介して出力する。この結果、第2回目の比較
によって変成アナログ電圧VMD又はアナログ入力電圧AN
inの値はデジタルコード「1,1,1,1」にアナログ
/デジタル変換されたことになる。
【0040】また第2回目の比較において比較出力信号
1 =”0”レベル、C2 =C3 =”1”レベルとなれ
ば、制御回路14が、変成アナログ電圧VMD又はアナログ
入力電圧ANinは接続点aの比較電圧よりも小さいが接続
点bの比較電圧 (27/32)Vref よりも大きいと判定し、
以前出力したデジタルコードの2-3,2-4のみを「1,
0」に変更した後出力する。即ち制御回路14はデジタル
コード「1,1,1,0」を出力する。
【0041】更に、第2回目の比較において比較出力信
号C1 =C2 =”0”レベル、C3=”1”レベルとな
れば、制御回路14が、変成アナログ電圧VMD又はアナロ
グ入力電圧ANinは接続点bの比較電圧より小さいが接続
点cの比較電圧 (25/32)Vref よりも大きいと判定し、
以前出力したデジタルコードの2-3,2-4のみを「0,
1」に変更した後出力する。即ち制御回路14はデジタル
コード「1,1,0,1」を出力する。
【0042】また更に第2回目の比較において、比較出
力信号C1 =C2 =C3 =”0”レベルとなれば、制御
回路14が、変成アナログ電圧VMD又はアナログ入力電圧
ANinは接続点cの比較電圧より小さいが接続点dの比較
電圧 (23/32)Vref よりも大きいと判定し、以前出力し
たデジタルコードの2-3,2-4のみを「0,0」に変更
した後出力する。また第2回目の比較を行った後、ラッ
チ回路16はそれに入力されたデジタルコードを一旦記憶
した後にコード端子171 〜174 を介して出力する。
【0043】一方、第1回目の比較を行った後で比較結
果が○2の状態、即ちC1 =”0”レベル、C2 =”
1”レベルとなった場合は、変成アナログ電圧VMD又は
アナログ入力電圧ANinは接続点dの比較電圧 (23/32)V
ref よりも小さいが、接続点hの比較電圧 (15/32)V
ref よりも大きい場合であり、この後、制御回路14は第
2回目の比較を行うためのデジタルコード「1,0,
1,1」を出力する。このデジタルコードをアナログマ
ルチプレクサ12へ入力すると、アナログマルチプレクサ
12は表1に示す接続点e,f,gの各比較電圧 (21/32)
ref , (19/32)Vref , (17/32)Vref を夫々選択す
る。選択した比較電圧を夫々比較器131 ,132,133
入力する。この後、比較器131 ,132 ,133 は前記同様
に夫々入力された比較電圧と変成アナログ電圧VMD又は
アナログ入力電圧ANinとの第2回目の比較を行なう。
【0044】第2回目の比較において比較器131 ,1
32 ,133 の比較出力信号C1 ,C2 ,C3 がすべて”
1”レベルであれば制御回路14が、変成アナログ電圧V
MD又はアナログ入力電圧ANinは接続点eの比較電圧 (21
/32)Vref よりも大きいと判定し、以前に出力したデジ
タルコード「1,0,1,1」をそのまま出力し続け
る。
【0045】また第2回目の比較において比較出力信号
1 =”0”レベル、C2 =C3 =”1”レベルであれ
ば、制御回路14が、変成アナログ電圧VMD又はアナログ
入力電圧ANinは接続点eの比較電圧より小さいが接続点
fの比較電圧 (19/32)Vrefよりも大きいと判定し、
以前出力したデジタルコードの2−3,2-4のみを
「1,0」に変更した後出力する。即ち制御回路14はデ
ジタルコード「1,0,1,0」を出力する。
【0046】また、第2回目の比較において、比較出力
信号C1 =C2 =”0”レベル、C3 =”1”レベルと
なれば、制御回路14が、変成アナログ電圧VMD又はアナ
ログ入力電圧ANinは接続点fの比較電圧より小さいが、
接続点gの比較電圧 (17/32)Vref よりも大きいと判定
し、以前出力したデジタルコードの2-3,2-4のみを
「0,1」に変更した後出力する。即ち制御回路14はデ
ジタルコード「1,0,0,1」を出力する。
【0047】更に、第2回目の比較において比較出力信
号C1 =C2 =C3 =”0”レベルとなれば、制御回路
14が、変成アナログ電圧VMD又はアナログ入力電圧ANin
は接続点gの比較電圧より小さいが、接続点hの比較電
圧 (15/32)Vref よりも大きいと判定し、以前出力した
デジタルコードの2-3,2-4のみを「0,0」に変更し
た後出力する。即ち制御回路14はデジタルコード「1,
0,0,0」を出力する。また第2回目の比較を行った
後は、ラッチ回路16が第2回目の比較で入力されたデジ
タルコードを一旦記憶した後、コード端子171 〜174
介して出力する。
【0048】以下同様にして、第1回目の比較を行った
後の比較結果が○3又は○4の状態のとき制御回路14は
デジタルコード「0,1,1,1」又は「0,0,1,
1」を出力し、この後、アナログマルチプレクサ12が接
続点i〜hの比較電圧又は接続点m〜oの比較電圧を選
択する。そして比較器131 ,132 ,133 の比較出力信号
1 ,C2 ,C3 に応じて制御回路14は前記同様に表1
に示す4ビットのデジタルコードを出力する。
【0049】また電圧比較器20が出力する電圧比較結果
信号Bは制御回路14からラッチ回路16へそのまま入力さ
れ、ラッチ回路16はそのデジタル値を一旦記憶した後、
コード端子175 を介して出力され、デジタルコードの最
上位ビットになる。この結果、アナログ入力電圧ANin
応じたデジタルコードがコード端子171 〜175 へ出力さ
れる。更に第2回目の比較が終了してラッチ回路16がコ
ード端子171 〜174 を介して4ビットのデジタルコード
を出力し終えると、制御回路14は制御出力端子18を介し
て変換終了信号END を出力する。
【0050】このようにしてアナログ入力電圧が基準電
圧を超えている場合は、そのアナログ入力電圧を変成し
た基準電圧を超えていない変成アナログ電圧VMDが比較
器131 ,132 ,133 へ入力されて、基準電圧を超えてい
ないアナログ入力電圧ANinが入力された場合と同様に、
アナログ入力電圧をデジタル値に正確に変換することが
できる。
【0051】図2は本発明に係るアナログ/デジタル変
換回路の第2実施例の構成を示すブロック図である。基
準電圧Vref がスイッチ回路203 を介してコンデンサ20
4 の一側端子に与えられ、アナログ入力電圧ANinがスイ
ッチ回路201 を介してコンデンサ204 の一側端子に与え
られる。コンデンサ204 の他側端子の電圧はインバータ
205 を介して制御回路14へ与えられる。またコンデンサ
204 の他側端子の電圧はスイッチ回路202 を介して制御
回路14へ与えられる。スイッチ回路201 , 202 , 203
例えばトランスファゲートにより構成される。
【0052】そして、これらのスイッチ回路201 , 2
02 , 203 とコンデンサ204 とチョッパアンプであるイ
ンバータ205 とにより電圧比較部20を構成している。そ
れ以外の構成は図1に示したアナログ/デジタル変換回
路と同様となっており、同一構成部分には同符号を付し
ている。スイッチ回路201 , 202 , 203 は制御回路14か
ら与えられる制御信号によりオン, オフ制御され、スイ
ッチ回路201 と202 とは同期して動作するようになして
おり、スイッチ回路203 に対しては相補動作するように
なしている。
【0053】次にこのアナログ/デジタル変換回路の動
作を説明する。変換開始信号STが制御入力端子15を介し
て制御回路14へ与えられると、制御回路14から出力され
る制御信号によりスイッチ回路201 , 202 をオンさせ、
スイッチ回路203 をオフさせて、アナログ入力電圧ANin
がコンデンサ204 へ与えられてコンデンサ204 を充電す
る。
【0054】そして所定時間後にスイッチ回路201 , 20
2 をオフさせてスイッチ回路203 をオンさせる。そうす
ると、コンデンサ204 に基準電圧Vref が与えられて基
準電圧Vref とアナログ入力電圧ANinとが大小比較され
る。そして、Vref >ANinの場合はインバータ205 の出
力、即ち電圧比較信号Bは“0”レベルになる。
【0055】一方、Vref <ANinの場合は、インバータ
205 の出力、即ち電圧比較信号Bは“1”レベルにな
る。それにより図1における場合と同様に電圧比較結果
信号Bに応じた電圧変成信号MDが制御回路14から出力さ
れ、Vref >ANinであるとアナログ入力電圧ANinが、V
ref <ANinであると変成アナログ電圧VMDが選択され
て、比較器131 , 132 , 133 へ入力され、比較電圧とア
ナログ入力電圧ANin又は変成入力電圧VMDとを比較して
前述したと同様のアナログ/デジタル変換動作をする。
そのため、アナログ入力電圧ANinが基準電圧Vref を超
えていてもアナログ入力電圧ANinを正確にデジタル値に
変換できる。
【0056】図3は本発明に係るアナログ/デジタル変
換回路の第3実施例の構成を示すブロック図である。基
準電圧Vref がスイッチ回路195 を介してコンデンサ19
6 の一側端子へ与えられる。コンデンサ196 の一側端子
はスイッチ回路197 を介して接地されるようになってい
る。アナログ入力電圧ANinはスイッチ回路198 を介して
コンデンサ196 の他側端子へ与えられる。アナログ入力
電圧ANinはまた直接にスイッチ回路SW2 へ入力される。
コンデンサ196 の他側端子の電圧はスイッチ回路SW1
入力される。制御回路14から出力される電圧変成信号MD
はインバータIN2 を介してスイッチ回路197 へ与えられ
る。スイッチ回路195 , 198 は例えばトランスファゲー
トにより構成され、スイッチ回路197 は例えばFET によ
り構成される。
【0057】そしてこれらのスイッチ回路195 , 197 ,
198 とコンデンサ196 とにより電圧変成部19が構成され
ている。それ以外の構成は図1に示したアナログ/デジ
タル変換回路と同様となっており、同一構成部分には同
符号を付している。なおスイッチ回路195 , 198 は制御
回路14から与えられる制御信号により同時にオン, オフ
制御されるようになしている。
【0058】次にこのアナログ/デジタル変換回路の動
作を説明する。変換開始信号STが制御回路14へ与えられ
ると、制御回路14から出力される制御信号によりスイッ
チ回路195 と198 とをオンさせる。それによりコンデン
サ196 は基準電圧Vref とアナログ入力電圧ANinとの差
の電圧により充電される。
【0059】一方、電圧比較器20が基準電圧Vref とア
ナログ入力電圧ANinとを大小比較する。そしてVref
ANinの場合は、電圧比較器20から出力される比較結果信
号Bは“0”レベルとなり、制御回路14へ入力される。
これにより制御回路14に入力された比較結果信号Bに応
じた“0”レベルの電圧変成信号MDが出力されて、スイ
ッチ回路197 , SW1 がともにオフし、スイッチ回路SW2
がオンして、アナログ入力電圧ANinが比較器131 , 1
32 , 133 へ与えられる。
【0060】一方、Vref <ANinの場合は、電圧比較器
20から出力される比較結果信号Bは“1”レベルとな
り、制御回路14に入力されて、制御回路14から“1”レ
ベルの電圧変成信号MDが出力される。それによりスイッ
チ回路197 , SW1 がオンし、スイッチ回路195 , 198 ,
SW2 がオフして、基準電圧Vref とアナログ入力電圧AN
inとの差の電圧、即ち基準電圧Vref より低い電圧で充
電されていたコンデンサ196 の変成アナログ電圧VMD
スイッチ回路SW1 を介して比較器131 , 132 , 133 へ入
力される。
【0061】このようにして、この電圧変成部19におい
ても基準電圧Vref より低い変成アナログ電圧VMDを発
生させることができる。したがって、電圧比較結果信号
Bに応じて出力される電圧変成信号MDによりアナログ入
力電圧ANin又は変成アナログ電圧VMDを選択して、比較
器131 , 132 , 133 へ入力することにより、前述したと
同様のアナログ/デジタル変換動作をして、アナログ入
力電圧ANinが基準電圧Vref を超えていてもそのアナロ
グ入力電圧ANinを正確にデジタル値に変換できる。
【0062】図4は本発明に係るアナログ/デジタル変
換回路の第4実施例の構成を示すブロック図である。基
準電圧Vref がスイッチ回路195 を介してコンデンサ19
6 の一側端子へ与えられる。コンデンサ196 の一側端子
はスイッチ回路197 を介して接地されるようになってい
る。アナログ入力電圧ANinがスイッチ回路198 を介して
コンデンサ196 の他側端子へ与えられる。アナログ入力
電圧ANinはまた直接にスイッチ回路SW2 へ与えられる。
コンデンサで196 の他側端子の電圧はスイッチ回路SW1
へ入力される。制御回路14から出力される電圧変成信号
MDはインバータIN2 を介してスイッチ回路197 へ与えら
れる。
【0063】そしてこれらのスイッチ回路195 , 197 ,
198 と、コンデンサ196 とにより電圧変成部19が構成さ
れている。それ以外の構成は図2に示したアナログ/デ
ジタル変換回路と同様となっており、同一構成部分には
同符号を付している。スイッチ回路195 , 198 は制御回
路14から与えられる制御信号により同時にオン, オフ制
御されるようになしている。
【0064】このデジタル/アナログ変換回路は、電圧
変成部19が図3に示した電圧変成部19と同様の動作をし
て、基準電圧Vref とアナログ入力電圧ANinとの差の電
圧である変成アナログ電圧VMDを出力する。また電圧比
較部20は図2に示した電圧比較部20と同様の比較動作を
する。したがって、この場合もANin>Vref であれば変
成アナログ電圧VMDを、ANin<Vref であればアナログ
入力電圧ANinを選択して、前述したと同様のデジタル/
アナログ変換動作を行なって、基準電圧を超えているア
ナログ入力電圧であっても正確にデジタル値に変換でき
る。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、基
準電圧を超えているアナログ入力電圧であっても正確に
デジタル値に変換できるアナログ/デジタル変換回路を
提供できる。また少ない回路素子数で構成できるから広
い回路面積を必要とせず小型化並びにコストの低減が図
れる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアナログ/デジタル変換回路の第
1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るアナログ/デジタル変換回路の第
2実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るアナログ/デジタル変換回路の第
3実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るアナログ/デジタル変換回路の第
4実施例の構成を示すブロック図である。
【図5】従来のアナログ/デジタル変換回路の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
111 〜116 抵抗 12 アナログマルチプレクサ 131 ,132 ,133 比較器 19 電圧変成部 195 差動増幅器 20 電圧比較器 (部) SW1 , SW2 スイッチ回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】ここでアナログ入力電圧ANinがアナログマ
ルチプレクサ12が選択した比較電圧より大きい場合、比
較器131 ,132 ,133 夫々の比較出力信号C1 ,C2
3が "1" レベルとなるとすれば第1回の比較結果は
アナログ入力電圧ANinにより次の,,,の4状
態に区別される。 1 = "1" レベル 1 = "0" レベル C2 = "1" レベル 1 =C2 = "0" レベル C3 = "1" レベル 3 = "0" レベル
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】即ち、第1回目の比較結果がの状態の場
合は、アナログ入力電圧ANinが接続点dの比較電圧 (23
/32)Vref よりも大きい場合であり、その後、制御回路
14は第2回目の比較を行なうためのデジタルコード
「1,1,1,1」を出力する。このデジタルコードが
アナログマルチプレクサ12へ入力されると、アナログマ
ルチプレクサ12は表1に示す接続点a,b,cの比較電
圧 (29/32)Vref , (27/32)Vref , (25/32)Vref
夫々選択する。そして選択した比較電圧を夫々比較器13
1 ,132 ,133 へ入力する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】一方、第1回目の比較により比較結果が
の状態、即ちC1 = "0" レベル、C2 = "1" レベル
となった場合は、アナログ入力電圧ANinが接続点dの比
較電圧 (23/32)Vref よりも小さいが、接続点hの比較
電圧 (15/32)Vref よりも大きい場合であり、その後、
制御回路14は第2回目の比較を行なうためのデジタルコ
ード「1,0,1,1」を出力する。このデジタルコー
ドがアナログマルチプレクサ12へ入力されると、アナロ
グマルチプレクサ12は表1に示す接続点e,f,gの比
較電圧 (21/32)Vref , (19/32)Vref , (17/32)V
ref を夫々選択する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また第2回目の比較の後はラッチ回路16に
入力されたデジタルコードを一旦記憶した後コード端子
171 〜174 を介して出力する。以下同様にして、第1回
目の比較を行った比較結果があるいはの状態の場
合、制御回路14はデジタルコード「0,1,1,1」あ
るはデジタルコード「0,0,1,1」を出力し、その
後アナログマルチプレクサ12が接続点i,j,kの各比
較電圧あるいは接続点m,n,oの各比較電圧を選択す
る。そして、比較器131 ,132 ,133 の比較出力信号C
1 ,C2 ,C3 に応じて制御回路14は表1に示す4ビッ
トのデジタルコードを出力する。この結果、ラッチ回路
16はアナログ入力電圧ANinに応じたデジタルコードを出
力する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】ところで、比較器131 , 132 , 133 の他入
力端子へ入力するアナログ入力電圧ANin及び変成アナロ
グ電圧VMD は次のようにして選択する。基準電圧Vref
及びアナログ入力電圧ANinが電圧比較器20へ入力される
と、電圧比較器20は、基準電圧Vref とアナログ入力電
圧ANinとを大小比較する。この大小比較は次の2つの場
合に分けられる。 (A) Vref >ANin (B) Vref <ANin
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】このようにして、比較器131 , 132 , 133
の他入力端子に変成アナログ電圧VMD又はアナログ入力
電圧ANinが入力されると、比較器131 , 132 , 133 は夫
々アナログマルチプレクサ12から入力された比較電圧と
の第1回目の比較を行なうことになる。ここで変成アナ
ログ電圧VMD又はアナログ入力電圧ANinがアナログマル
チプレクサ12から出力される比較電圧より大きい場合、
比較器131 ,132 ,133 夫々の比較出力信号C1
2 ,C3 が "1" レベルになるとすれば、第1回目の
比較結果は変成アナログ電圧VMD又はアナログ入力電圧
ANinにより次の,,,の4状態に区別すること
ができる。 1 = "1" レベル 1 = "0" レベル C2 = "1" レベル 1 =C2 = "0" レベル C3 = "1" レベル 3 = "0" レベル
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】即ち、第1回目の比較結果がの状態の場
合は、変成アナログ電圧VMD又はアナログ入力電圧ANin
が比較電圧 (23/32)Vref よりも大きい場合であり、そ
の後、制御回路14は第2回目の比較を行なうためのデジ
タルコード「1,1,1,1」を出力する。このデジタ
ルコードがアナログマルチプレクサ12へ入力されると、
アナログマルチプレクサ12は前記表1に示す接続点a,
b,cの比較電圧 (29/32)Vref , (27/32)Vref
(25/32)Vref を夫々選択する。選択された比較電圧を
夫々比較器131 ,132 ,133 へ入力する。そして比較器
131 ,132 ,133は、入力された比較電圧と変成アナロ
グ電圧VMD又はアナログ入力電圧ANinとの第2回目の比
較を行う。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】一方、第1回目の比較を行った後で比較結
果がの状態、即ちC1 = "0" レベル、C2 = "1"
レベルとなった場合は、変成アナログ電圧VMD又はアナ
ログ入力電圧ANinは接続点dの比較電圧 (23/32)Vref
よりも小さいが、接続点hの比較電圧 (15/32)Vref
りも大きい場合であり、この後、制御回路14は第2回目
の比較を行うためのデジタルコード「1,0,1,1」
を出力する。このデジタルコードをアナログマルチプレ
クサ12へ入力すると、アナログマルチプレクサ12は表1
に示す接続点e,f,gの各比較電圧 (21/32)Vref
(19/32)Vref, (17/32)Vref を夫々選択する。選択
した比較電圧を夫々比較器131 ,132 ,133 へ入力す
る。この後、比較器131 ,132 ,133 は前記同様に夫々
入力された比較電圧と変成アナログ電圧VMD又はアナロ
グ入力電圧ANinとの第2回目の比較を行なう。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】以下同様にして、第1回目の比較を行った
後の比較結果が又はの状態のとき制御回路14はデジ
タルコード「0,1,1,1」又は「0,0,1,1」
を出力し、この後、アナログマルチプレクサ12が接続点
i〜hの比較電圧又は接続点m〜oの比較電圧を選択す
る。そして比較器131 ,132 ,133 の比較出力信号
1 ,C2 ,C3 に応じて制御回路14は前記同様に表1
に示す4ビットのデジタルコードを出力する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧を分圧した比較電圧と、アナロ
    グ入力電圧とを比較してアナログ入力電圧をデジタル値
    に変換するアナログ/デジタル変換回路において、基準
    電圧及びアナログ入力電圧を比較する単一の電圧比較部
    と、基準電圧及びアナログ入力電圧に基づいてアナログ
    入力電圧を変成した変成アナログ電圧を出力する単一の
    電圧変成部とを備え、前記電圧比較部の比較結果に応じ
    て、前記比較電圧と、アナログ入力電圧又は変成アナロ
    グ電圧とを比較すべく構成してあることを特徴とするア
    ナログ/デジタル変換回路。
  2. 【請求項2】 電圧変成部を、差動増幅器と抵抗とを備
    えて構成してある請求項1記載のアナログ/デジタル変
    換回路。
  3. 【請求項3】 電圧比較部を、比較器により構成してあ
    る請求項1記載のアナログ/デジタル変換回路。
  4. 【請求項4】 電圧比較部を、コンデンサとスイッチ回
    路とを備えて構成してある請求項1記載のアナログ/デ
    ジタル変換回路。
  5. 【請求項5】 電圧変成部を、コンデンサとスイッチ回
    路とを備えて構成してある請求項1記載のアナログ/デ
    ジタル変換回路。
JP5278554A 1993-11-08 1993-11-08 アナログ/デジタル変換回路 Pending JPH07131351A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5278554A JPH07131351A (ja) 1993-11-08 1993-11-08 アナログ/デジタル変換回路
US08/336,698 US5568148A (en) 1993-11-08 1994-11-07 Analog/digital conversion circuit

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