JPH07131308A - クロックスキュー抑制回路 - Google Patents
クロックスキュー抑制回路Info
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- JPH07131308A JPH07131308A JP5271371A JP27137193A JPH07131308A JP H07131308 A JPH07131308 A JP H07131308A JP 5271371 A JP5271371 A JP 5271371A JP 27137193 A JP27137193 A JP 27137193A JP H07131308 A JPH07131308 A JP H07131308A
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- Japan
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- skew
- clock
- circuit
- input
- differential amplifier
- Prior art date
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Pulse Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】バッファサイズを拡大することなく、より一層
のクロックスキューの抑制を図ること。 【構成】バッファや配線を含むクロック伝送路を介して
半導体チップの内部回路に伝えられるクロック信号のス
キューを抑制する回路であって、前記クロック信号を差
動アンプの一方入力に与え、該差動アンプの他方入力に
定電圧を与えると共に、該差動アンプの反転出力又は非
反転出力から取り出した信号を前記内部回路に与えるよ
うに構成したことを特徴とする。
のクロックスキューの抑制を図ること。 【構成】バッファや配線を含むクロック伝送路を介して
半導体チップの内部回路に伝えられるクロック信号のス
キューを抑制する回路であって、前記クロック信号を差
動アンプの一方入力に与え、該差動アンプの他方入力に
定電圧を与えると共に、該差動アンプの反転出力又は非
反転出力から取り出した信号を前記内部回路に与えるよ
うに構成したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロックスキュー抑制
回路に関し、特に、大規模半導体集積回路に用いて好適
なクロックスキュー抑制回路に関する。近年、半導体集
積回路の大規模化、高密度化に伴って、多くの機能が1
チップ上に集約され、しかも、一層の性能向上を図るた
めにクロックスピードの高速化が図られるようになり、
チップ内配線を伝播するクロック信号の時間的なずれ、
いわゆるクロックスキューの影響が問題視されるように
なってきた。
回路に関し、特に、大規模半導体集積回路に用いて好適
なクロックスキュー抑制回路に関する。近年、半導体集
積回路の大規模化、高密度化に伴って、多くの機能が1
チップ上に集約され、しかも、一層の性能向上を図るた
めにクロックスピードの高速化が図られるようになり、
チップ内配線を伝播するクロック信号の時間的なずれ、
いわゆるクロックスキューの影響が問題視されるように
なってきた。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の半導体集積回路のレイアウ
ト概念図である。1は半導体チップ(以下「チップ」と
略す)であり、外部からのクロック信号(便宜的に「シ
ステムクロック」)は、I/O領域に形成されたクロッ
クバッファ2及び配線3を介してチップ1の各部に伝え
られ、さらに、各部に設けられたローカルバッファ4を
介して種々の内部回路5(クロック信号を必要とする順
序回路等の内部回路;例えばフリップフロップやレジス
タ)に与えられる。
ト概念図である。1は半導体チップ(以下「チップ」と
略す)であり、外部からのクロック信号(便宜的に「シ
ステムクロック」)は、I/O領域に形成されたクロッ
クバッファ2及び配線3を介してチップ1の各部に伝え
られ、さらに、各部に設けられたローカルバッファ4を
介して種々の内部回路5(クロック信号を必要とする順
序回路等の内部回路;例えばフリップフロップやレジス
タ)に与えられる。
【0003】図10はクロックバッファ2やローカルバ
ッファ4の構成例であり、7、8はそれぞれCMOSイ
ンバータゲートである。これによれば、終段のCMOS
インバータゲート8の駆動能力を高める(すなわちバッ
ファサイズを大きくする)ことによって、端子outに
現れる信号の立上り時間や立ち下がり時間を短くするこ
とができ、クロックスキューを抑制できる。
ッファ4の構成例であり、7、8はそれぞれCMOSイ
ンバータゲートである。これによれば、終段のCMOS
インバータゲート8の駆動能力を高める(すなわちバッ
ファサイズを大きくする)ことによって、端子outに
現れる信号の立上り時間や立ち下がり時間を短くするこ
とができ、クロックスキューを抑制できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の技術にあっては、単に、バッファサイズの拡大に
よってクロックスキューを抑制していたため、バッファ
サイズの拡大には自ずと限界があり、しかも、バッファ
サイズをある程度以上に大きくするとそのバッファを駆
動するための新たなバッファが必要となってバッファの
面積増加や信号遅延の増加を免れないから、より一層の
クロックスキュー抑制を図るという点で改善すべき技術
課題があった。 [目的]そこで、本発明は、バッファサイズを拡大する
ことなく、より一層のクロックスキューの抑制を図るこ
とを目的とする。
従来の技術にあっては、単に、バッファサイズの拡大に
よってクロックスキューを抑制していたため、バッファ
サイズの拡大には自ずと限界があり、しかも、バッファ
サイズをある程度以上に大きくするとそのバッファを駆
動するための新たなバッファが必要となってバッファの
面積増加や信号遅延の増加を免れないから、より一層の
クロックスキュー抑制を図るという点で改善すべき技術
課題があった。 [目的]そこで、本発明は、バッファサイズを拡大する
ことなく、より一層のクロックスキューの抑制を図るこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
バッファや配線を含むクロック伝送路を介して半導体チ
ップの内部回路に伝えられるクロック信号のスキューを
抑制する回路であって、前記クロック信号を差動アンプ
の一方入力に与え、該差動アンプの他方入力に定電圧を
与えると共に、該差動アンプの反転出力又は非反転出力
から取り出した信号を前記内部回路に与えるように構成
したことを特徴とする。
バッファや配線を含むクロック伝送路を介して半導体チ
ップの内部回路に伝えられるクロック信号のスキューを
抑制する回路であって、前記クロック信号を差動アンプ
の一方入力に与え、該差動アンプの他方入力に定電圧を
与えると共に、該差動アンプの反転出力又は非反転出力
から取り出した信号を前記内部回路に与えるように構成
したことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、バッファや配線を
含むクロック伝送路を介して半導体チップの内部回路に
伝えられるクロック信号のスキューを抑制する回路であ
って、前記クロック伝送路を通過する前のクロック信号
と通過した後のクロック信号との間の位相差を検出する
位相差検出手段と、該位相差に応じた電圧を発生する電
圧発生手段と、前記クロック伝送路を通過した後のクロ
ック信号を一方入力に与え、他方入力に前記電圧発生手
段の出力電圧を与え、且つ、反転出力又は非反転出力か
ら取り出した信号を前記内部回路に与える差動アンプと
を備えたことを特徴とする。
含むクロック伝送路を介して半導体チップの内部回路に
伝えられるクロック信号のスキューを抑制する回路であ
って、前記クロック伝送路を通過する前のクロック信号
と通過した後のクロック信号との間の位相差を検出する
位相差検出手段と、該位相差に応じた電圧を発生する電
圧発生手段と、前記クロック伝送路を通過した後のクロ
ック信号を一方入力に与え、他方入力に前記電圧発生手
段の出力電圧を与え、且つ、反転出力又は非反転出力か
ら取り出した信号を前記内部回路に与える差動アンプと
を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、差動アンプの他方入
力に与える定電圧の電位に応じて、該差動アンプの反転
/非反転出力の立上り/立ち下がり遷移時間が変化す
る。すなわち、差動アンプにおいては、基準側入力(他
方入力)の電位と比較側入力(一方入力)の電位の大小
関係でその出力状態が決まり、例えば、基準側の電位を
低レベルにしておけば、比較側の電位がわずかに大きく
なった時点で直ちに出力状態が遷移するが、基準側の電
位を高レベルにした場合には、比較側の電位が該高レベ
ル相当まで上昇しなければ出力状態は遷移しない。した
がって、差動アンプの他方入力に与える定電圧の電位を
変化させるだけで、出力の遷移時間を早めたり遅らせた
りすることができるから、該差動アンプからの出力信号
を時間調整してスキューを抑制できる。
力に与える定電圧の電位に応じて、該差動アンプの反転
/非反転出力の立上り/立ち下がり遷移時間が変化す
る。すなわち、差動アンプにおいては、基準側入力(他
方入力)の電位と比較側入力(一方入力)の電位の大小
関係でその出力状態が決まり、例えば、基準側の電位を
低レベルにしておけば、比較側の電位がわずかに大きく
なった時点で直ちに出力状態が遷移するが、基準側の電
位を高レベルにした場合には、比較側の電位が該高レベ
ル相当まで上昇しなければ出力状態は遷移しない。した
がって、差動アンプの他方入力に与える定電圧の電位を
変化させるだけで、出力の遷移時間を早めたり遅らせた
りすることができるから、該差動アンプからの出力信号
を時間調整してスキューを抑制できる。
【0008】請求項2記載の発明では、クロック伝送路
を通過する前のクロック信号と通過した後のクロック信
号との間の位相差が検出され、この位相差に応じた電圧
が差動アンプの他方入力に与えられる。ここで、位相差
は、クロック伝送路の信号遅延を定量的に表わすもので
あり、スキュー相当の物理量である。したがって、差動
アンプの出力遷移時間を実際のスキューに合わせて調節
することができ、より汎用的で実用的なスキュー抑制技
術を提供できる。
を通過する前のクロック信号と通過した後のクロック信
号との間の位相差が検出され、この位相差に応じた電圧
が差動アンプの他方入力に与えられる。ここで、位相差
は、クロック伝送路の信号遅延を定量的に表わすもので
あり、スキュー相当の物理量である。したがって、差動
アンプの出力遷移時間を実際のスキューに合わせて調節
することができ、より汎用的で実用的なスキュー抑制技
術を提供できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図8は本発明に係るクロックスキュー抑制
回路の一実施例を示す図である。まず、構成を説明す
る。図1において、11は半導体チップ(以下「チッ
プ」と略す)であり、外部からのクロック信号CLK
は、I/O領域に形成されたクロックバッファ12及び
配線13を介してチップ11の各部に伝えられ、さら
に、各部に設けられたローカルバッファ14a〜14j
を介して種々の内部回路(図9の符号5参照)に与えら
れる。
する。図1〜図8は本発明に係るクロックスキュー抑制
回路の一実施例を示す図である。まず、構成を説明す
る。図1において、11は半導体チップ(以下「チッ
プ」と略す)であり、外部からのクロック信号CLK
は、I/O領域に形成されたクロックバッファ12及び
配線13を介してチップ11の各部に伝えられ、さら
に、各部に設けられたローカルバッファ14a〜14j
を介して種々の内部回路(図9の符号5参照)に与えら
れる。
【0010】ここで、15a〜15fはスキュー抑制回
路であり、これらのスキュー抑制回路15a〜15f
は、クロックバッファ12から離れた部分、言い替えれ
ばスキューの大きい部分に位置するローカルバッファ1
4a〜14fにそれぞれ対応している。なお、図では特
定のローカルバッファのみにスキュー制御回路を設けて
いるが、これに限るものではなく、コストやレイアウト
面積に余裕があれば全てのローカルバッファに設けても
構わない。
路であり、これらのスキュー抑制回路15a〜15f
は、クロックバッファ12から離れた部分、言い替えれ
ばスキューの大きい部分に位置するローカルバッファ1
4a〜14fにそれぞれ対応している。なお、図では特
定のローカルバッファのみにスキュー制御回路を設けて
いるが、これに限るものではなく、コストやレイアウト
面積に余裕があれば全てのローカルバッファに設けても
構わない。
【0011】スキュー抑制回路15*(*はa,b,…
…,f;以下同様)には、ローカルバッファ14*から
のクロック信号(以下「CLKLOCAL 」)が入力され、
さらに、I/O領域又はI/O領域近傍に形成されたリ
ファレンスバッファ16A、16Bからのクロック信号
(以下「CLKREF 」)が入力されている。スキュー制
御回路15*は、これらの入力信号CLKLOCAL 、CL
KREF に基づいてスキューの大きさを定量的に検出し、
そのスキュー分に相当する時間補正を施したクロック信
号(以下「CLKOUT 」)を生成して図示を略した種々
の内部回路に出力する。
…,f;以下同様)には、ローカルバッファ14*から
のクロック信号(以下「CLKLOCAL 」)が入力され、
さらに、I/O領域又はI/O領域近傍に形成されたリ
ファレンスバッファ16A、16Bからのクロック信号
(以下「CLKREF 」)が入力されている。スキュー制
御回路15*は、これらの入力信号CLKLOCAL 、CL
KREF に基づいてスキューの大きさを定量的に検出し、
そのスキュー分に相当する時間補正を施したクロック信
号(以下「CLKOUT 」)を生成して図示を略した種々
の内部回路に出力する。
【0012】図2はスキュー抑制回路15*のブロック
図であり、17は位相比較器(位相差検出手段)18と
参照電圧発生回路(電圧発生手段)19とを含むスキュ
ー検出回路、20はスキュー調整回路である。位相比較
器18はCLKREF とCLKLOCAL との間の位相差を検
出し、参照電圧発生回路19は位相差に応じた大きさの
参照電圧VREF を発生する。スキュー調整回路20は、
参照電圧VREF に応じた時間補正をCLKLOCAL に施
し、その補正後の信号をCLKOUT として出力する。
図であり、17は位相比較器(位相差検出手段)18と
参照電圧発生回路(電圧発生手段)19とを含むスキュ
ー検出回路、20はスキュー調整回路である。位相比較
器18はCLKREF とCLKLOCAL との間の位相差を検
出し、参照電圧発生回路19は位相差に応じた大きさの
参照電圧VREF を発生する。スキュー調整回路20は、
参照電圧VREF に応じた時間補正をCLKLOCAL に施
し、その補正後の信号をCLKOUT として出力する。
【0013】図3は位相比較器18と参照電圧発生回路
19を含むスキュー検出回路17の回路図であり、位相
比較器18は排他的論理和ゲートEXORを使用し、C
LK REF とCLKLOCAL の論理が異なっている期間、す
なわちCLKREF とCLKLO CAL との位相差に相当する
期間だけHレベルを継続する信号φを出力する。参照電
圧発生回路19は、信号φのHレベル期間だけオンとな
るnMOSトランジスタ(以下「スイッチングトランジ
スタ」)19aと、このスイッチングトランジスタ19
aのオン期間中に所定の時定数τで電源VCCに向けてチ
ャージアップするコンデンサ要素19bと、スイッチン
グトランジスタ19aのオフ期間中におけるコンデンサ
要素19bのチャージ電圧(以下「基準チャージ電
圧」)を決定する抵抗分圧回路19cとを有する。
19を含むスキュー検出回路17の回路図であり、位相
比較器18は排他的論理和ゲートEXORを使用し、C
LK REF とCLKLOCAL の論理が異なっている期間、す
なわちCLKREF とCLKLO CAL との位相差に相当する
期間だけHレベルを継続する信号φを出力する。参照電
圧発生回路19は、信号φのHレベル期間だけオンとな
るnMOSトランジスタ(以下「スイッチングトランジ
スタ」)19aと、このスイッチングトランジスタ19
aのオン期間中に所定の時定数τで電源VCCに向けてチ
ャージアップするコンデンサ要素19bと、スイッチン
グトランジスタ19aのオフ期間中におけるコンデンサ
要素19bのチャージ電圧(以下「基準チャージ電
圧」)を決定する抵抗分圧回路19cとを有する。
【0014】上記時定数τはC×RON(C;コンデンサ
要素19bの容量値、RON;スイッチングトランジスタ
19aのオン抵抗値)で与えられ、また、抵抗分圧回路
19cは電源VCCとグランド間に複数個の負荷要素(こ
こではnMOSトランジスタ)を直列接続して構成す
る。負荷要素の数を調節することにより、基準チャージ
電圧を自由に変更できる。
要素19bの容量値、RON;スイッチングトランジスタ
19aのオン抵抗値)で与えられ、また、抵抗分圧回路
19cは電源VCCとグランド間に複数個の負荷要素(こ
こではnMOSトランジスタ)を直列接続して構成す
る。負荷要素の数を調節することにより、基準チャージ
電圧を自由に変更できる。
【0015】図4はスキュー調整回路20の構成図であ
る。スキュー調整回路20は、一対のnMOSトランジ
スタ20a、20b、該一対のnMOSトランジスタ2
0a、20bに流れる電流を定電圧VCONST に従って一
定に保持するnMOSトランジスタを用いた定電流源2
0c、及び、カレントミラー接続のpMOSトランジス
タ負荷20dを含み、全体で差動アンプを構成する。
る。スキュー調整回路20は、一対のnMOSトランジ
スタ20a、20b、該一対のnMOSトランジスタ2
0a、20bに流れる電流を定電圧VCONST に従って一
定に保持するnMOSトランジスタを用いた定電流源2
0c、及び、カレントミラー接続のpMOSトランジス
タ負荷20dを含み、全体で差動アンプを構成する。
【0016】差動アンプの+入力にはCLKLOCAL が与
えられ、また、−入力には参照電圧発生回路19で作ら
れた参照電圧VREF が与えられており、さらに、+入力
と同相の非反転出力からはCLKOUT が取り出されてい
る。次に、作用を説明する。外部からの入力されるクロ
ック信号CLKとチップ11の各部に伝えられるクロッ
ク信号CLKLOCAL との間には、当該CLKLOCAL の供
給先となる多くの内部回路の入力負荷(容量性負荷)に
応じた大きさの位相遅れ、すなわちスキューが発生する
が、同クロック信号CLKとリファレンスクロック信号
CLKREF との間に発生するスキューは、上記CLK
LOCAL のスキュー分に比べて殆ど無視できる程度に小さ
い。これは、リファレンスクロック信号CLKREF につ
ながる容量性の負荷成分がきわめて小さいからである。
従って、CLKREF とCLKLOCA L の位相差で、CLK
LOCAL のスキュー分をほぼ正確に表わすことができる。
えられ、また、−入力には参照電圧発生回路19で作ら
れた参照電圧VREF が与えられており、さらに、+入力
と同相の非反転出力からはCLKOUT が取り出されてい
る。次に、作用を説明する。外部からの入力されるクロ
ック信号CLKとチップ11の各部に伝えられるクロッ
ク信号CLKLOCAL との間には、当該CLKLOCAL の供
給先となる多くの内部回路の入力負荷(容量性負荷)に
応じた大きさの位相遅れ、すなわちスキューが発生する
が、同クロック信号CLKとリファレンスクロック信号
CLKREF との間に発生するスキューは、上記CLK
LOCAL のスキュー分に比べて殆ど無視できる程度に小さ
い。これは、リファレンスクロック信号CLKREF につ
ながる容量性の負荷成分がきわめて小さいからである。
従って、CLKREF とCLKLOCA L の位相差で、CLK
LOCAL のスキュー分をほぼ正確に表わすことができる。
【0017】図5は、上記位相差を検出する位相比較器
18の動作タイミングチャートである。φは、CLK
REF とCLKLOCAL が逆論理となっている期間だけHレ
ベルとなる信号であり、信号φのHレベル期間は、CL
KREF とCLKLOCAL との間の位相差、すなわちCLK
LOCAL のスキュー分を定量的に表わしている。かかるス
キュー分は、参照電圧発生回路19によって電圧値に変
換される。すなわち、信号φのHレベル期間だけ参照電
圧発生回路19のスイッチングトランジスタ19aがオ
ンとなり、そのオン期間中、コンデンサ要素19bが時
定数τでチャージアップされるため、コンデンサ要素1
9bには、スキュー分に対応した大きさの電圧がチャー
ジされ、このチャージ電圧が参照電圧VREF としてスキ
ュー調整回路20に出力される。
18の動作タイミングチャートである。φは、CLK
REF とCLKLOCAL が逆論理となっている期間だけHレ
ベルとなる信号であり、信号φのHレベル期間は、CL
KREF とCLKLOCAL との間の位相差、すなわちCLK
LOCAL のスキュー分を定量的に表わしている。かかるス
キュー分は、参照電圧発生回路19によって電圧値に変
換される。すなわち、信号φのHレベル期間だけ参照電
圧発生回路19のスイッチングトランジスタ19aがオ
ンとなり、そのオン期間中、コンデンサ要素19bが時
定数τでチャージアップされるため、コンデンサ要素1
9bには、スキュー分に対応した大きさの電圧がチャー
ジされ、このチャージ電圧が参照電圧VREF としてスキ
ュー調整回路20に出力される。
【0018】スキュー調整回路20は、このVREF を基
準にCLKLOCAL を差動増幅してCLKOUT を出力する
が、CLKLOCAL とCLKOUT の間には、VREF に対応
した時間差がつけられる。図6はVREF をある電圧(便
宜的に+1.15V)とした場合の入出力特性図であ
り、実線はCLKLOCAL 、破線はCLKOUT を表わして
いる。CLKLOCALがVREF を下回った時点でCLK
OUT がHからLへと遷移を開始している。
準にCLKLOCAL を差動増幅してCLKOUT を出力する
が、CLKLOCAL とCLKOUT の間には、VREF に対応
した時間差がつけられる。図6はVREF をある電圧(便
宜的に+1.15V)とした場合の入出力特性図であ
り、実線はCLKLOCAL 、破線はCLKOUT を表わして
いる。CLKLOCALがVREF を下回った時点でCLK
OUT がHからLへと遷移を開始している。
【0019】また、図7はVREF を上記電圧よりも+方
向に大きな他の電圧(便宜的に+1.65V)とした場
合の入出力特性図であり、図6と同様に、CLKLOCAL
がV REF を下回った時点でCLKOUT がH→L遷移して
いるが、その遷移点は明らかに図6よりも前にずれてい
る。従って、このような構成によれば、VREF の大き
さ、すなわちCLKREF とCLKLOCAL の位相差に応じ
て、CLKOUT のH→L遷移点を時間軸上の前後に移動
させることができ、スキュー分を抑制した内部クロック
信号(CLKOUT )を生成することができる。
向に大きな他の電圧(便宜的に+1.65V)とした場
合の入出力特性図であり、図6と同様に、CLKLOCAL
がV REF を下回った時点でCLKOUT がH→L遷移して
いるが、その遷移点は明らかに図6よりも前にずれてい
る。従って、このような構成によれば、VREF の大き
さ、すなわちCLKREF とCLKLOCAL の位相差に応じ
て、CLKOUT のH→L遷移点を時間軸上の前後に移動
させることができ、スキュー分を抑制した内部クロック
信号(CLKOUT )を生成することができる。
【0020】なお、図8はスキュー検出回路の他の構成
図であり、このスキュー検出回路17′では、参照電圧
発生回路19′のスイッチングトランジスタ19aと並
列にサブスイッチングトランジスタ19dを接続する点
と、このサブスイッチングトランジスタ19dのゲート
にディレイライン19eを通過した信号φを与えている
点で前述のスキュー検出回路17と相違している。
図であり、このスキュー検出回路17′では、参照電圧
発生回路19′のスイッチングトランジスタ19aと並
列にサブスイッチングトランジスタ19dを接続する点
と、このサブスイッチングトランジスタ19dのゲート
にディレイライン19eを通過した信号φを与えている
点で前述のスキュー検出回路17と相違している。
【0021】これによれば、スキューがきわめて小さい
場合の回路動作の安定性を図ることができる。すなわ
ち、スキューがきわめて小さい場合には、信号φのHレ
ベル期間が相当に短く、スイッチングトランジスタ19
aが一瞬しかオンしないために、コンデンサ要素19b
に充分な量の電荷がチャージされないことがあるが、図
8のように構成すると、ディレイライン19bの遅延時
間だけ遅れてサブスイッチングトランジスタ19dがオ
ンするため、2個のスイッチングトランジスタ19a、
19dのオン動作を時間軸上にずらすことができ、コン
デンサ要素19bのチャージアップ期間を充分に長くす
ることができるから、実用上、好ましいものとすること
ができる。
場合の回路動作の安定性を図ることができる。すなわ
ち、スキューがきわめて小さい場合には、信号φのHレ
ベル期間が相当に短く、スイッチングトランジスタ19
aが一瞬しかオンしないために、コンデンサ要素19b
に充分な量の電荷がチャージされないことがあるが、図
8のように構成すると、ディレイライン19bの遅延時
間だけ遅れてサブスイッチングトランジスタ19dがオ
ンするため、2個のスイッチングトランジスタ19a、
19dのオン動作を時間軸上にずらすことができ、コン
デンサ要素19bのチャージアップ期間を充分に長くす
ることができるから、実用上、好ましいものとすること
ができる。
【0022】以上の実施例では、実際のスキュー分を定
量的に検出し、その検出値を電圧(参照電圧VREF )に
変換して差動アンプの−入力に与えているが、あらかじ
めスキュー分を予測できる場合には、そのスキュー分を
抑制できる程度の適当な定電圧を発生してこの定電圧を
参照電圧VREF としてもよい。
量的に検出し、その検出値を電圧(参照電圧VREF )に
変換して差動アンプの−入力に与えているが、あらかじ
めスキュー分を予測できる場合には、そのスキュー分を
抑制できる程度の適当な定電圧を発生してこの定電圧を
参照電圧VREF としてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、バッファサイズを拡大
することなく、より一層のクロックスキューの抑制を図
ることができ、特に大規模半導体集積回路に用いて好適
なクロックスキュー抑制回路を提供できる。
することなく、より一層のクロックスキューの抑制を図
ることができ、特に大規模半導体集積回路に用いて好適
なクロックスキュー抑制回路を提供できる。
【図1】一実施例のチップレイアウト図である。
【図2】一実施例のスキュー抑制回路のブロック図であ
る。
る。
【図3】一実施例のスキュー検出回路の構成図である。
【図4】一実施例のスキュー調整回路の構成図である。
【図5】一実施例の位相比較器の動作タイミングチャー
トである。
トである。
【図6】VREF を+1.15Vとした場合のスキュー調
整回路の入出力特性図である。
整回路の入出力特性図である。
【図7】VREF を+1.65Vとした場合のスキュー調
整回路の入出力特性図である。
整回路の入出力特性図である。
【図8】一実施例のスキュー検出回路の他の構成図であ
る。
る。
【図9】従来のチップレイアウト図である。
【図10】クロックバッファ又はローカルバッファの構
成図である。
成図である。
5:内部回路 11:半導体チップ 12:クロックバッファ(バッファ) 13:配線 14*:ローカルバッファ(バッファ) 18:位相比較器(位相差検出手段) 19:参照電圧発生回路(電圧発生手段) 20:スキュー調整回路(差動アンプ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03L 7/00 A 8730−5J
Claims (2)
- 【請求項1】バッファや配線を含むクロック伝送路を介
して半導体チップの内部回路に伝えられるクロック信号
のスキューを抑制する回路であって、 前記クロック信号を差動アンプの一方入力に与え、該差
動アンプの他方入力に定電圧を与えると共に、該差動ア
ンプの反転出力又は非反転出力から取り出した信号を前
記内部回路に与えるように構成したことを特徴とするク
ロックスキュー抑制回路。 - 【請求項2】バッファや配線を含むクロック伝送路を介
して半導体チップの内部回路に伝えられるクロック信号
のスキューを抑制する回路であって、 前記クロック伝送路を通過する前のクロック信号と通過
した後のクロック信号との間の位相差を検出する位相差
検出手段と、 該位相差に応じた電圧を発生する電圧発生手段と、 前記クロック伝送路を通過した後のクロック信号を一方
入力に与え、他方入力に前記電圧発生手段の出力電圧を
与え、且つ、反転出力又は非反転出力から取り出した信
号を前記内部回路に与える差動アンプとを備えたことを
特徴とするクロックスキュー抑制回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5271371A JPH07131308A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | クロックスキュー抑制回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5271371A JPH07131308A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | クロックスキュー抑制回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07131308A true JPH07131308A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17499143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5271371A Withdrawn JPH07131308A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | クロックスキュー抑制回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07131308A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5898735A (en) * | 1995-10-06 | 1999-04-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Circuit and method for signal transmission |
JPH11259166A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-24 | Nec Corp | クロックスキュー調整回路、クロックレシーバ、およびクロック伝送システム |
JP2000035831A (ja) * | 1998-07-21 | 2000-02-02 | Nec Corp | 可変閾値電圧トランジスタを用いた低スキュークロックツリー回路 |
KR20150013491A (ko) * | 2012-06-27 | 2015-02-05 | 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 | 차동 클럭 신호 생성기 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP5271371A patent/JPH07131308A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5898735A (en) * | 1995-10-06 | 1999-04-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Circuit and method for signal transmission |
JPH11259166A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-24 | Nec Corp | クロックスキュー調整回路、クロックレシーバ、およびクロック伝送システム |
JP2000035831A (ja) * | 1998-07-21 | 2000-02-02 | Nec Corp | 可変閾値電圧トランジスタを用いた低スキュークロックツリー回路 |
KR20150013491A (ko) * | 2012-06-27 | 2015-02-05 | 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 | 차동 클럭 신호 생성기 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |