JPH07130340A - アルカリマンガン乾電池 - Google Patents
アルカリマンガン乾電池Info
- Publication number
- JPH07130340A JPH07130340A JP27544793A JP27544793A JPH07130340A JP H07130340 A JPH07130340 A JP H07130340A JP 27544793 A JP27544793 A JP 27544793A JP 27544793 A JP27544793 A JP 27544793A JP H07130340 A JPH07130340 A JP H07130340A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- sealing body
- liquid paraffin
- electrically insulating
- hydrogen gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Primary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アルカリマンガン乾電池では負極亜鉛の腐食反
応により水素ガスが発生し、これが電池外へ漏出すると
種々の問題が生ずる。本発明はこの水素ガスの漏出量を
減少させることを目的とする。 【構成】金属製缶体に発電要素を収納し、その開口部を
電気絶縁性封口体で封口したアルカリマンガン乾電池に
おいて、前記電気絶縁性封口体(図1の6)に流動パラ
フィンを塗布して、電気絶縁性封口体の表面に流動パラ
フィンの薄膜を形成させたことを特徴とする。
応により水素ガスが発生し、これが電池外へ漏出すると
種々の問題が生ずる。本発明はこの水素ガスの漏出量を
減少させることを目的とする。 【構成】金属製缶体に発電要素を収納し、その開口部を
電気絶縁性封口体で封口したアルカリマンガン乾電池に
おいて、前記電気絶縁性封口体(図1の6)に流動パラ
フィンを塗布して、電気絶縁性封口体の表面に流動パラ
フィンの薄膜を形成させたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電池内部の水素ガスの漏
出量を低減させたアルカリマンガン乾電池に関するもの
である。
出量を低減させたアルカリマンガン乾電池に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】亜鉛を負極活物質として用いたアルカリ
電池は、一般に亜鉛の腐食反応により水素ガスが発生
し、その一部が電池外部に漏出する。この漏出水素ガス
の多いアルカリマンガン乾電池をカメラ等に使用する
と、時によってはフィルムを変質させてしまう問題があ
る。この対策として、電気絶縁性封口体と電池缶体との
接合部及び電気絶縁性封口体と集電棒との接合部にシー
ル剤を塗布して、電池内部の水素ガスの漏出量を軽減さ
せていた。
電池は、一般に亜鉛の腐食反応により水素ガスが発生
し、その一部が電池外部に漏出する。この漏出水素ガス
の多いアルカリマンガン乾電池をカメラ等に使用する
と、時によってはフィルムを変質させてしまう問題があ
る。この対策として、電気絶縁性封口体と電池缶体との
接合部及び電気絶縁性封口体と集電棒との接合部にシー
ル剤を塗布して、電池内部の水素ガスの漏出量を軽減さ
せていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た接合部にシール剤を塗布する方法では、水素ガスの漏
出防止対策としては不十分であった。その原因を調べた
ところ、水素ガスは電気絶縁性封口体の合成樹脂を透過
して漏出していることが分かった。
た接合部にシール剤を塗布する方法では、水素ガスの漏
出防止対策としては不十分であった。その原因を調べた
ところ、水素ガスは電気絶縁性封口体の合成樹脂を透過
して漏出していることが分かった。
【0004】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたもので、電池内部に発生した水素ガスの電池外へ
の漏出量を減少させたアルカリマンガン乾電池を提供す
ることを目的とするものである。
されたもので、電池内部に発生した水素ガスの電池外へ
の漏出量を減少させたアルカリマンガン乾電池を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、金属
製缶体に発電要素を収納し、その開口部を電気絶縁性封
口体で封口したアルカリマンガン電池において、電気絶
縁性封口体に流動パラフィンを塗布することによって、
電池内部の水素ガスの漏出を減少させることを特徴とす
る。
製缶体に発電要素を収納し、その開口部を電気絶縁性封
口体で封口したアルカリマンガン電池において、電気絶
縁性封口体に流動パラフィンを塗布することによって、
電池内部の水素ガスの漏出を減少させることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明では、電気絶縁性封口体に流動パラフィ
ンを塗布することによって、電池内部の水素ガスが電気
絶縁性封口体の合成樹脂を透過して漏出することを防止
する。その理由は定かではないが、塗布した流動パラフ
ィンの薄膜が電気絶縁性封口体の表面での水素ガスと合
成樹脂との接触を阻害し、水素ガスの合成樹脂中の透過
量を減少させるものと考えられる。流動パラフィンは常
温では液体で電気絶縁性封口体への塗布処理が容易であ
り、かつ蒸気圧の低い物質であるので塗布後は蒸発散逸
し難いという特性がある。
ンを塗布することによって、電池内部の水素ガスが電気
絶縁性封口体の合成樹脂を透過して漏出することを防止
する。その理由は定かではないが、塗布した流動パラフ
ィンの薄膜が電気絶縁性封口体の表面での水素ガスと合
成樹脂との接触を阻害し、水素ガスの合成樹脂中の透過
量を減少させるものと考えられる。流動パラフィンは常
温では液体で電気絶縁性封口体への塗布処理が容易であ
り、かつ蒸気圧の低い物質であるので塗布後は蒸発散逸
し難いという特性がある。
【0007】
【実施例】本発明をアルカリ乾電池に適用した場合の実
施例について、図面を参照しながら説明する。この実施
例はアルカリ乾電池LR6に本発明を適用した例であ
る。本実施例のアルカリ乾電池は図1に示すように、上
部が閉塞し下端が開口している円筒状の金属製電池缶体
1内に、二酸化マンガンを主体とした正極合剤2と、袋
状セパレータ3と、粒状亜鉛、水酸化カリウム溶液、増
粘剤等からなるゲル状の負極合剤4とが充填されてい
る。5は負極集電体、6は電池缶体1を封口する合成樹
脂製の電気絶縁性封口体である。負極端子である底板7
は集電棒5の端部とスポット溶接されており、電気絶縁
性封口体6を介して電池缶体1でかしめられて保持され
ている。
施例について、図面を参照しながら説明する。この実施
例はアルカリ乾電池LR6に本発明を適用した例であ
る。本実施例のアルカリ乾電池は図1に示すように、上
部が閉塞し下端が開口している円筒状の金属製電池缶体
1内に、二酸化マンガンを主体とした正極合剤2と、袋
状セパレータ3と、粒状亜鉛、水酸化カリウム溶液、増
粘剤等からなるゲル状の負極合剤4とが充填されてい
る。5は負極集電体、6は電池缶体1を封口する合成樹
脂製の電気絶縁性封口体である。負極端子である底板7
は集電棒5の端部とスポット溶接されており、電気絶縁
性封口体6を介して電池缶体1でかしめられて保持され
ている。
【0008】上記の合成樹脂製の電気絶縁性封口体は、
60℃に加温したC15〜C20からなる炭化水素の混合物で
ある流動パラフィン(K 9003 試薬)に1分間浸
漬処理した後、1000rpmの遠心機に3分間入れて
余分な流動パラフィンを取り除いたもので、その表面に
は図2に示すように薄い流動パラフィン膜が形成されて
いる。
60℃に加温したC15〜C20からなる炭化水素の混合物で
ある流動パラフィン(K 9003 試薬)に1分間浸
漬処理した後、1000rpmの遠心機に3分間入れて
余分な流動パラフィンを取り除いたもので、その表面に
は図2に示すように薄い流動パラフィン膜が形成されて
いる。
【0009】このようにしてアルカリ乾電池LR6を10
0 個作製し、その中の10個について水素ガスの漏出量を
次の方法で測定した。その方法は、試料LR6電池の各
1個をシリコンゴムの栓のついた蓋で密封できるガラス
製容器(ヘッドスペースボトル)100 ミリリットルに入
れ、60℃の雰囲気中で3日間貯蔵した後、シリンジを用
いシリコンゴム栓よりガラス製容器内のガスを採取し、
ガスクロマトグラフ法で水素ガスを分析する。その水素
ガス濃度から3日間に電池外部に漏出した水素ガスの量
を算出した。10個の試料の測定結果を表1に示した。ま
た、比較のため、流動パラフィン処理をしていない電気
絶縁性封口体を用いた従来品についても同様な試験を行
い、60℃3日間における電池外部に漏出した水素ガスの
量を測定し、その結果を同じ表1に示した。
0 個作製し、その中の10個について水素ガスの漏出量を
次の方法で測定した。その方法は、試料LR6電池の各
1個をシリコンゴムの栓のついた蓋で密封できるガラス
製容器(ヘッドスペースボトル)100 ミリリットルに入
れ、60℃の雰囲気中で3日間貯蔵した後、シリンジを用
いシリコンゴム栓よりガラス製容器内のガスを採取し、
ガスクロマトグラフ法で水素ガスを分析する。その水素
ガス濃度から3日間に電池外部に漏出した水素ガスの量
を算出した。10個の試料の測定結果を表1に示した。ま
た、比較のため、流動パラフィン処理をしていない電気
絶縁性封口体を用いた従来品についても同様な試験を行
い、60℃3日間における電池外部に漏出した水素ガスの
量を測定し、その結果を同じ表1に示した。
【0010】
【表1】 表1に示す結果より、本実施例の電池は、60℃雰囲気中
の3日間の貯蔵における電池外部への水素ガスの漏出量
が従来品の数分の一に軽減していることが分かる。この
ことは、合成樹脂製の電気絶縁性封口体に塗布した流動
パラフィンの薄膜が、電池内部の水素ガスと合成樹脂と
の接触を阻害して合成樹脂中への水素ガス透過量が減少
したものと考えられる。
の3日間の貯蔵における電池外部への水素ガスの漏出量
が従来品の数分の一に軽減していることが分かる。この
ことは、合成樹脂製の電気絶縁性封口体に塗布した流動
パラフィンの薄膜が、電池内部の水素ガスと合成樹脂と
の接触を阻害して合成樹脂中への水素ガス透過量が減少
したものと考えられる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によればアルカリマンガン乾電池の水素ガス漏出量を低
減させることができる。
によればアルカリマンガン乾電池の水素ガス漏出量を低
減させることができる。
【図1】本発明の実施例のアルカリマンガン乾電池の縦
断面図。
断面図。
【図2】図1における開口部周辺の縦断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 金属製缶体に発電要素を収納し、その開
口部を電気絶縁性封口体で封口したアルカリマンガン乾
電池において、電気絶縁性封口体に流動パラフィンを塗
布したことを特徴とするアルカリマンガン乾電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27544793A JPH07130340A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | アルカリマンガン乾電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27544793A JPH07130340A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | アルカリマンガン乾電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07130340A true JPH07130340A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17555660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27544793A Pending JPH07130340A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | アルカリマンガン乾電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07130340A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006004033A1 (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | アルカリ乾電池 |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP27544793A patent/JPH07130340A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006004033A1 (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | アルカリ乾電池 |
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