JPH07130104A - 画像信号記録装置と再生装置 - Google Patents

画像信号記録装置と再生装置

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JPH07130104A
JPH07130104A JP27952293A JP27952293A JPH07130104A JP H07130104 A JPH07130104 A JP H07130104A JP 27952293 A JP27952293 A JP 27952293A JP 27952293 A JP27952293 A JP 27952293A JP H07130104 A JPH07130104 A JP H07130104A
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JP27952293A
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Yasuo Hamamoto
康男 濱本
Akihiro Takeuchi
明弘 竹内
Kenji Morimoto
健嗣 森本
Katsufumi Kono
克文 河野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘリカルスキャン型の画像信号記録再生装置
で、従来より高速な再生速度を得、トラッキング誤差、
テープ傷に強い装置を得る。 【構成】 記録時に、横方向にN分割、縦方向にM分割
されたM×N個の画像ブロック(1ブロックは2画素以
上の画素よりなる)群を、1ブロックおきに交互に抽出
した第1のブロック群と、前記第1のブロック群とは抽
出位相が異なる第2のブロック群に分類するブロックサ
ブサンプリング回路6を具備し、記録ヘッド9が装備さ
れた回転ドラムに対して斜めに巻き付けられたテープ状
記録媒体10に、少なくともブロックサブサンプリング
回路6により分類された画像ブロック群を記録するとい
う構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画面上で複数のブロッ
クに分割されて信号処理が行われた画像信号を記録また
は再生するヘリカルスキャン型の画像信号記録装置およ
び再生装置であって、高速再生時のように記録信号の一
部が欠落した信号しか再生できない場合に於いても、1
画面を再生する再生装置とその信号を記録する記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のヘリカルスキャン型の画像信号記
録再生装置は、アナログの映像信号を記録再生するタイ
プであったが、近年、映像信号を圧縮してデジタルで記
録再生する装置が開発されている。このような装置にお
ける高速再生技術は種々のものがあるが、画面を複数の
小ブロックに分割し、ブロック単位で圧縮処理を施して
信号を記録再生する装置で高速再生を実現する手法の一
つが、特願平5−145889号(画像信号記録再生方
法)に示されている。
【0003】以下、この画像信号記録再生装置について
図面を参照して説明する。図4は、ブロック単位で圧縮
処理を施して信号を記録再生する画像信号記録再生装置
の一例を表すブロック図である。
【0004】図4において、1は入力端子、2はDCT
回路、3は量子化回路、4は可変長符号化回路、5は優
先度別分類回路、7はシンクブロック化回路、8は誤り
訂正符号付加回路、9は記録ヘッド、10はテープ状記
録媒体、11は再生ヘッド、12は誤り訂正処理、13
はフォーマッター、14はDCTブロック再構成回路、
16は可変長符号復号回路、17は逆量子化回路、18
は逆DCT回路である。
【0005】図4において、まず、入力端子1より入力
されたディジタル画像信号は、最初にDCT回路2で処
理が行われる。DCT回路2では、図5に示すように画
面をM×N個のブロック(B11〜BNM)に分割し、各々の
ブロックに対して、直交変換の一種である2次元DCT
を行う。各々のブロックの大きさは、8×8がよく用い
られる。DCT後のデータ(DC,A12〜A88、図7a)
は、2次元の直交基底成分に変換されている。2次元D
CTにおける直交基底成分は、ほぼ2次元の周波数成分
に対応しており、変換係数の左上がDC(直流成分)、
右に行くほど水平高域成分、下に行くほど垂直高域成分
を表していると考えて良い。
【0006】このように、2次元の周波数成分に変換さ
れた各ブロックは、次に、量子化回路3で量子化が行わ
れる。量子化とは、各変換係数をある数値で割り算し
て、小数点以下を丸めることにより、適切な固定長ビッ
トを各係数に割り当てる操作である。
【0007】図7bは、量子化の際に用いる量子化テー
ブルの一例を示している。量子化テーブル内の数値で、
同一の位置の係数を割り算することを表す。例えば、D
C成分は8で割り算を行い、A88成分は83で割り算を
行う。この操作を全てのDCTブロックに対して行う。
【0008】量子化された各係数は、可変長符号化回路
4で、量子化後の係数の発生頻度に応じて適切な符号が
割り当てられる。可変長符号化は、図8に示すようにジ
グザグスキャンの順に行われる。符号は、エントロピー
符号化の一つであるハフマン符号がよく用いられる。ハ
フマン符号は、0の連続量とそれに続く数値との2つの
パラメータでデータを分類し発生頻度の高いデータに
は、短い符号が、発生頻度の低いデータには長い符号が
割り当てられる。いわゆる、2次元ハフマン符号として
用いることが多い。
【0009】この処理により、量子化されたDCT係数
の持つ統計的冗長度が除去される。可変長符号は、必ず
しもブロック内の全てのデータに対して割り当てる必要
はなく、一部分のみ可変長符号化し、残りは固定長符号
化であってもよい。例えば、DC成分は、統計的偏りを
持たないので、固定長で処理されることが多い。ここで
は、DC成分は、固定長とし、AC成分に関しては、低
域成分の上位ビットの集合と、その他のAC成分の集合
に分けてから、各々の集合単位で可変長符号化処理を行
っているものとする。
【0010】可変長符号化されたDCT係数は、次に、
優先度別分類回路5で、画面を構成する重要度に応じて
分類される。重要度別分類回路5では、まず、各々のD
CTブロックに対して、画面上の位置に準じた優先度が
付けられる。画面上の位置に準じた優先度とは、例え
ば、図6に示すように画面の中央部の優先度を高くし、
画面の端に行くに従って順に優先度が低くなって行くも
のが考えられる。さらにDCTブロック内部の、各係数
に対して優先度が付けられる。
【0011】例えば、図9に示すように、優先度順に、
DC成分の上位ビット,AC成分低域の上位ビット(ジ
グザグ順),DC成分の下位ビット,AC低域成分の下
位ビット(ジグザグ順),他のAC成分(ジグザグ順)
とするのがよい。AC成分に関しては、低域上位ビット
の集合と、その他の集合をそれぞれ単位とした可変長符
号化処理が為されているため、割り当てられた可変長符
号に優先度が付けられる。
【0012】図10は以上の優先度をまとめた図であ
る。横方向が、DCTブロック内成分による分類、縦方
向がDCTブロック自身の画面上の位置による分類であ
る。DCTブロック内の係数の優先度は、画面上の位置
によるDCTブロックの優先度に上回るとすれば、総合
の優先順位は、図10になる。数字が小さいものが優先
度が高いことを意味している。
【0013】優先度別に分類された符号は、次に、シン
クブロック化回路7により、記録再生の単位であるシン
クブロックに分割される。このとき、シンクブロック内
のデータの種類を示すID符号や、記録再生に必要な同
期信号が付加される。
【0014】シンクブロックに分けられた符号は、誤り
訂正符号付加回路8で誤り訂正符号が付加されて記録信
号となり。記録ヘッド9を用いて、テープ状記録媒体1
0に記録される。
【0015】記録再生時に使われるスキャナーは、例え
ば、図11に示すように回転ドラム24に記録ヘッドR
20、L21が取り付けられたものを用いる。180度
対向して取り付けられているヘッドR’22,L’23
は、再生専用の補助ヘッドで記録時には使用しない。こ
のように構成されたスキャナーにテープ状記録媒体10
が斜めに巻き付けられ、いわゆるヘリカルスキャン記録
がなされる。
【0016】図12は、テープ上のトラックの記録パタ
ーンと可変速再生時のヘッド軌跡を表している。25
は、記録ヘッドR20と記録ヘッドL21で記録された
トラックを表す。テープ上の隣合うトラックは、異なっ
たアジマスで記録されている。また、図12中の矢印
は、高速再生時のRLペアヘッドもしくは、R’L’ペ
ア補助ヘッドの軌跡を表しており、細い順に4倍速、8
倍速、16倍速時の軌跡である。
【0017】図中で、最も濃い網掛の箇所は、先の3種
類の速度で共通してヘッドがトレースする箇所である。
二番目の濃さの網掛の箇所は4倍速と8倍速で共通して
ヘッドがトレースする位置である。三番目に濃さの箇所
は4倍速でトレースする箇所である。先の図10に基づ
き最も優先度の高いデータから順に、図10中最も濃い
網掛の箇所に記録する。続く優先度のデータから順に、
次の濃さの網掛部分に記録する。このように、優先度の
高いデータは、多くの速度でヘッドが共通してトレース
する場所に記録することにより、再生速度が高速になる
につれて優先度の高いデータのみを用いて画像を復元す
る高速再生が実現できる。すなわち、低速再生では、低
域から高域までの成分を含む画像が再生出来、再生速度
が高速になるにつれて、高域成分がもしくは下位ビット
成分が徐々に画面端から減少する高速再生画像が得られ
る。
【0018】再生側の処理ブロックの説明をする。図4
において、再生ヘッド11より再生されたデータは、誤
り訂正回路12で記録再生時に生じたビット誤りが訂正
される。次にフォーマッター13で、シンクブロック毎
に付けられた同期信号が除去され、データとその内容を
表すIDがDCTブロック再構成回路14に渡される。
DCTブロック再構成回路14は、記録時の優先度別分
類回路5とは、全く逆の動作を行い、シンクブロックに
分散された各符号からDCTブロックを再構成する処理
である。
【0019】DCTブロックに戻された符号は、可変長
符号復号回路16で記録時に可変長符号化された符号が
固定長符号に戻される。固定長符号に戻された符号は、
次に逆量子化回路17により逆量子化が行われる。逆量
子化は、記録時の量子化テーブルの値をかけ算すること
により行う。逆量子化が行われた符号は、最後に逆DC
T回路18で逆DCTされて出力端子19に再生画像が
得られる。
【0020】1倍速再生時には、テープ上に記録された
全てのデータを用いて画像が復元出来るが、高速再生時
には、再生できたデータのみを用いて画像データの復元
を行うことになる。テープパターンで説明を行ったよう
に、高速再生時では優先度の高いデータのみを用いて画
像の復元を行うことになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の画
像信号記録再生装置では、優先度の最も高いデータは、
トラックの一部に集中して記録されており、画像を構成
するには少なくとも最優先データ(ブロックの直流成
分)を全て獲得する必要があった。
【0022】ところが、この方式では、最優先データが
記録されている位置にテープ傷が生じた場合や、サーチ
時にトラッキングオフが生じた場合等は、最優先データ
の一部が欠落しまうために、画面の一部が欠落し、画像
を構成する事が出来なくなるという課題を有していた。
【0023】また、サーチ速度の上限も最優先データが
全て獲得できる速度で決定してしまうために、より高速
のサーチは困難であるという課題も生じていた 。
【0024】本発明は、上記課題を解決するもので、最
優先データの一部が欠落しても画像を再生することと、
サーチ速度の上限をより高速にすることを目的としてい
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するために、記録時に、横方向にN(Nは2以上の
自然数)分割、縦方向にM(Mは2以上の自然数)分割
されたM×N個の画像ブロック(1ブロックは2画素以
上の画素よりなる)群を、1ブロックおきに交互に抽出
した第1のブロック群と、前記第1のブロック群とは抽
出位相が異なる第2のブロック群に分類する分類手段を
具備し、記録ヘッドが装備された回転ドラムに対して斜
めに巻き付けられたテープ状記録媒体に、少なくとも前
記分類手段により分類された画像ブロック群を記録する
という構成を有する。
【0026】また、再生時には、記録時の走行速度以上
の速度で走行するテープ状記録媒体から、前記の記録装
置により記録された第1のブロック群と第2のブロック
群から成るM×N個の画像ブロック群の一部または全部
を再生し、前記第1の画像ブロック群の一部もしくは全
部のブロックが欠落した場合は、少なくとも前記第2の
画像ブロック群のデータを用いて、欠落したブロックを
補間し、前記第2の画像ブロック群の一部もしくは全部
のブロックが欠落した場合は、少なくとも前記第1の画
像ブロック群のデータを用いて、欠落したブロックを補
間するという構成を有する。
【0027】ブロックの補間に用いる画像データは、少
なくとも画像ブロックの直流成分を用いるのがよい。欠
落したブロックを補間する手段は、画像信号の性質に応
じて、欠落ブロック近傍のブロックを適応的に選択し、
選択されたブロックを用いて前記欠落ブロックを補間す
る事により、より自然な補間画像を得ることが出来る。
【0028】
【作用】本発明は、画面を構成するブロック群を相互に
補間しあう第1のブロック群と第2のブロック群に分類
してテープ上に記録するので、再生時にどちらか一方の
ブロック群が獲得出来れば、1画面を構成することが出
来る。
【0029】たとえば、テープに傷が生じて第1のブロ
ック群が再生出来ない場合は、第2のブロック群を用い
て、欠落したブロックを補間して画像を復元することが
出来るのでテープの傷に強い画像信号記録装置および再
生装置を構成することが出来る。
【0030】また、高速再生時にトラッキングオフが生
じて、あるブロックのデータの一部もしくは全部が欠落
しても、もう一方のブロック群に属するデータを用いて
画像を補間することが出来るので、高速再生時のトラッ
キング余裕を高めることが出来る。
【0031】さらに、従来の半分のデータで画像を復元
するので、獲得データ量が従来の半分になる速度まで高
速再生画像を得ることが出来る。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の一実施例の画像信号記
録装置と再生装置を表すブロック図である。
【0033】図1において、1は入力端子、2はDCT
回路、3は量子化回路、4は可変長符号化回路、5は優
先度別分類回路、6はブロックサブサンプリング回路、
7はシンクブロック化回路、8は誤り訂正符号付加回
路、9は記録ヘッド、10はテープ状記録媒体、11は
再生ヘッド、12は誤り訂正回路、13はフォーマッタ
ー、14はDCTブロック再構成回路、15は欠落ブロ
ック補間回路、16は可変長符号復号回路、17は逆量
子化回路、18は逆DCT回路、19は出力端子であ
る。
【0034】入力端子1より入力されたディジタル画像
信号は、最初にDCT回路2で処理が行われる。DCT
回路2では、図5に示すように画面をM×N個のブロッ
ク(B11〜BNM)に分割し、各々のブロックに対して、直
交変換の一種である2次元DCTを行う。各々のブロッ
クの大きさは、8×8がよく用いられる。DCT後のデ
ータ(DC,A12〜A88、図7a)は、2次元の直交基底成
分に変換されている。2次元DCTにおける直交基底成
分は、ほぼ2次元の周波数成分に対応しており、変換係
数の左上がDC(直流成分)、右に行くほど水平高域成
分、下に行くほど垂直高域成分を表していると考えて良
い。
【0035】このように、2次元の周波数成分に変換さ
れた各ブロックは、次に、量子化回路3で量子化が行わ
れる。量子化とは、各変換係数をある数値で割り算し
て、小数点以下を丸めることにより、適切な固定長ビッ
トを各係数に割り当てる操作である。図7bは、量子化
の際に用いる量子化テーブルの一例を示している。量子
化テーブル内の数値で、同一の位置の係数を割り算する
ことを表す。例えば、DC成分は8で割り算を行い、A8
8成分は83で割り算を行う。この操作を全てのDCT
ブロックに対して行う。
【0036】量子化された各係数は、可変長符号化回路
4で、量子化後の係数の発生頻度に応じて適切な符号が
割り当てられる。可変長符号化は、図8に示すようにジ
グザグスキャンの順に行われる。符号は、エントロピー
符号化の一つであるハフマン符号がよく用いられる。ハ
フマン符号は、0の連続量とそれに続く数値との2つの
パラメータでデータを分類し発生頻度の高いデータに
は、短い符号が、発生頻度の低いデータには長い符号が
割り当てられる。いわゆる、2次元ハフマン符号として
用いることが多い。
【0037】この処理により、量子化されたDCT係数
の持つ統計的冗長度が除去される。可変長符号は、必ず
しもブロック内の全てのデータに対して割り当てる必要
はなく、一部分のみ可変長符号化し、残りは固定長符号
化であってもよい。例えば、DC成分は、統計的偏りを
持たないので、固定長で処理されることが多い。ここで
は、DC成分は、固定長とし、AC成分に関しては、低
域成分の上位ビットの集合と、その他のAC成分の集合
に分けてから、各々の集合単位で可変長符号化処理を行
っているものとする。
【0038】可変長符号化されたDCT係数は、次に、
優先度別分類回路5で、画面を構成する重要度に応じて
分類される。重要度別分類回路5では、まず、各々のD
CTブロックに対して、画面上の位置に準じた優先度が
付けられる。画面上の位置に準じた優先度とは、例え
ば、図6に示すように画面の中央部の優先度を高くし、
画面の端に行くに従って順に優先度が低くなって行くも
のが考えられる。さらに、DCTブロック内部の、各係
数に対して優先度が付けられる。
【0039】例えば、図9に示すように、優先度順に、
DC成分の上位ビット,AC成分低域の上位ビット(ジ
グザグ順),DC成分の下位ビット,AC低域成分の下
位ビット(ジグザグ順),他のAC成分(ジグザグ順)
とするのがよい。AC成分に関しては、低域上位ビット
の集合と、その他の集合をそれぞれ単位とした可変長符
号化処理が為されているため、割り当てられた可変長符
号に優先度が付けられる。
【0040】図10は以上の優先度をまとめた図10で
ある。図10において、横方向が、DCTブロック内成
分による分類、縦方向がDCTブロック自身の画面上の
位置による分類である。DCTブロック内の係数の優先
度は、画面上の位置によるDCTブロックの優先度に上
回るとすれば、総合の優先順位は、図10になる。数字
が小さいものが優先度が高いことを意味している。
【0041】優先度別に分類された符号の内、最低限画
像1枚を構成するのに必要であるDC成分は、ブロック
サブサンプリング回路6でブロック単位でサブサンプリ
ングが行われる。ブロック単位でのサブサンプリングと
は、図2に示すように、画面上のブロックを1ブロック
毎に抽出した第1のブロック群(図2中の斜線ブロッ
ク。これをS1群とする。)と、残りのブロック群で構
成される第2のブロック群(図2中の空白ブロック。こ
れをS2とする。)とに分類することを表している。
【0042】このように分類された符号は、次に、シン
クブロック化回路7により、記録再生の単位であるシン
クブロックに分割される。基本的には、優先度が同程度
の符号は同一のシンクブロックに、優先度が異なる符号
は異なるシンクブロックに分割される。また、ブロック
サブサンプリング回路6で分類されたS1群,S2群は
それぞれ別々のシンクブロックとなるように分類され
る。また、シンクブロック化回路7では、シンクブロッ
ク内のデータの種類を示すID符号や、記録再生に必要
な同期信号の付加も同時に行われる。
【0043】シンクブロックに分けられた符号は、誤り
訂正符号付加回路8で誤り訂正符号が付加されて記録信
号となり、記録ヘッド9を用いて、テープ状記録媒体1
0に記録される。
【0044】記録再生時に使われるスキャナーは、例え
ば、図11に示すように回転ドラム24に記録ヘッドR
20、L21が取り付けられたものを用いる。180度
対向して取り付けられているヘッドR’22,L’23
は、再生専用の補助ヘッドで記録時には使用しない。こ
のように構成されたスキャナーにテープ状記録媒体10
が斜めに巻き付けられ、ヘリカルスキャン記録がなされ
る。
【0045】図12は、テープ上のトラックの記録パタ
ーンと可変速再生時のヘッド軌跡を表している。25
は、記録ヘッドR20と記録ヘッドL21で記録された
トラックを表す。テープ上の隣合うトラックは、異なっ
たアジマスで記録されている。また、図12中の矢印
は、高速再生時のRLペアヘッドもしくは、R’L’ペ
ア補助ヘッドの軌跡を表しており、細い順に4倍速、8
倍速、16倍速時の軌跡である。
【0046】図中で、最も濃い網掛の箇所は、先の3種
類の速度で共通してヘッドがトレースする箇所である。
二番目の濃さの網掛の箇所は4倍速と8倍速で共通して
ヘッドがトレースする位置である。三番目に濃さの箇所
は4倍速でトレースする箇所である。先の図10に基づ
き最も優先度の高いデータから順に、図10中最も濃い
網掛の箇所に記録する。続く優先度のデータから順に、
次の濃さの網掛部分に記録する。このように、優先度の
高いデータは、多くの速度でヘッドが共通してトレース
する場所に記録することにより、再生速度が高速になる
につれて優先度の高いデータのみを用いて画像を復元す
る高速再生が実現できる。すなわち、低速再生では、低
域から高域までの成分を含む画像が再生出来、再生速度
が高速になるにつれて、高域成分がもしくは下位ビット
成分が徐々に画面端から減少する高速再生画像が得られ
る。
【0047】図3a,bは、ブロックサブサンプリング
回路6で分類されたS1群,S2群の記録パターンの一
例を示している。
【0048】図3aにおいて、S1,S2と記されたエ
リアに、先に分類されたS1群,S2群を記録する。図
2aに示したように、S1ブロック2個とS2ブロック
2個で1つのマクロブロックを構成している。図3a,
bのS1,S2エリアはそれぞれ、S1−1,S1−
2,S2−1,S2−2に分けられており、それぞれの
エリアには画面中心から画面端のデータが順に記録され
ている。S1−2とS2−1は画面中央から画面左端の
マクロブロックに属するS1、S2のデータが記録され
ており、S1−1とS2−2画面中央から右端のマクロ
ブロックに属するS1、S2のデータがそれぞれ矢印の
向きに記録されている。
【0049】次に再生側の処理ブロックの説明をする。
図1において、再生ヘッド11より再生されたデータ
は、誤り訂正回路12で記録再生時に生じたビット誤り
が訂正される。次にフォーマッター13で、シンクブロ
ック毎に付けられた同期信号が除去され、データとその
内容を表すIDがDCTブロック再構成回路14に渡さ
れる。DCTブロック再構成回路14は、記録時の優先
度別分類回路5とは、全く逆の動作を行い、シンクブロ
ックに分散された各符号からDCTブロックを再構成す
る処理である。
【0050】DCTブロックに戻された符号は、欠落ブ
ロック補間回路15で欠落したブロックのデータを補間
する回路である。可変長符号復号回路16で記録時に可
変長符号化された符号が固定長符号に戻される。固定長
符号に戻された符号は、次に逆量子化回路17により逆
量子化が行われる。逆量子化は、記録時の量子化テーブ
ルの値をかけ算することにより行う。逆量子化が行われ
た符号は、最後に逆DCT回路18で逆DCTされて出
力端子19に再生画像が得られる。
【0051】1倍速再生時には、テープ上に記録された
全てのデータを用いて画像が復元出来るが、高速再生時
には、再生できたデータのみを用いて画像データの復元
を行うことになる。テープパターンで説明を行ったよう
に、高速再生時では優先度の高いデータのみを用いて画
像の復元を行うことになる。
【0052】再生速度が高速になるにつれて、1トラッ
ク当りの獲得エリアが減少することは先に述べた。
【0053】ある速度において、データが獲得できるエ
リアが図3aのS1エリアであるとする。S1は画面の
DC成分の内、1ブロックおきに交互に抽出したデータ
であるから、そのままでは、画像を構成することができ
ない。そこで、図2bに示すように、獲得できなかった
S2のデータ(E)の直流成分は、欠落ブロック補間回
路15を用いて周囲のS1(A,B,C,D)の直流成
分より補間して生成する。補間は、例えば、A,B,
C,Dの直流成分の平均をEの直流成分とすればよい。
その他の方法として、周囲の4つのS1データの内、補
間に適したデータを適応的に選択して行なう方法があ
る。
【0054】また、他の方法として、Eの周辺上の画素
と、A,B,C,Dの外接する画素が滑らかにつながる
ように、Eの直流成分を補間する方法もある。この方法
は、Eの周辺上の画素値とそれに外接する画素値の差の
2乗和もしくは絶対値和が最小になるようにEの直流成
分を補間するのがよい。Eの周辺の画素値と、各々の画
素に外接する画素値との間で、補間すべき直流成分を変
数として、最小2乗法で求めることが出来る。これによ
れば、直流成分は、Eの周辺画素とそれに外接する画素
との差分の平均値となる。
【0055】また、Eの周辺画素及びそれに外接する画
素の代わりに、Eの周辺画素とそれに外接する画素の中
間地点の値を、それぞれE側より予測した値と、A,
B,C,D側より予測した値を用いて先の最小2乗法を
行えば、より正確な直流成分の補間が可能である。中間
点の予測は、各々の側から1次予測を行えばよい。
【0056】図3aに示すように、トラッキング誤差に
より獲得エリアが実線矢印から破線矢印のエリアにずれ
たとすると、S1−2エリアの下端に記録されている画
面中心付近のS1データが獲得できなくなる。代わり
に、S2−1エリアの下端に記録されている画面中心付
近のS2のデータが獲得できることになる。
【0057】このように、トラッキングずれにより、一
方のサブサンプリングデータが失われても、もう一方の
サブサンプリングデータを獲得することができる。この
場合、獲得エリアがS1,S2エリアのどの位置であっ
ても、1つのマクロブロックに属する4つのブロックの
内、相互に補間しあう一方のペアブロックは獲得できる
ので、補間により画像を構成できる。図3bの配置でも
同様である。ブロックサブサンプリングされたデータ
は、必ずしも図3a,bの配置で記録しなくてもよい。
トラッキングずれにより失われるデータと新しく獲得さ
れるデータが相互に補間可能な関係であればよい。
【0058】また、従来の方法では、すべての再生速度
においてDC成分をすべて獲得しなければ画像を構成す
ることが出来なかった。このため、テープ傷などによ
り、DC成分の一部でも欠落することは許されなかっ
た。しかし、本発明の実施例によると、DC成分の半分
までは、テープ傷やトラッキング誤差により獲得不能と
なっても補間により画像を構成することが出来るので、
傷やトラッキング誤差に強くなるほか、従来より高速な
再生速度が選べることになる。
【0059】なお、サブサンプリングとその補間につい
ては、DC成分のみとしたがAC成分でも構わない。サ
ブサンプリングは、S1、S2の2相に分類したが、も
っと多くの例えば、4相であっても構わない。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像ブロ
ックをサブサンプリングにより2相以上のブロック群に
分けてテープ上で記録するので、テープ傷やトラッキン
グ誤差により、再生時に獲得できなかったデータを、周
囲のデータから補間して再生することが出来る。また、
再生速度も従来の速度より高速に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の画像信号記録装置と再生装
置を表す処理ブロック図
【図2】(a)はブロックのサブサンプリングを表わす
概念図 (b)は欠落ブロックの補間を表わす概念図
【図3】(a)はサブサンプリングデータの記録パター
ンを表わす概念図 (b)はサブサンプリングデータの記録パターンを表わ
す概念図
【図4】従来の画像信号記録装置と再生装置を表す処理
ブロック図
【図5】画面を複数のDCTブロックに分割する処理を
表す概念図
【図6】各DCTブロックの画面内での優先度の一例を
表す概念図
【図7】(a)はDCT係数を表す概念図 (b)は量子化テーブルを表す概念図
【図8】ジグザグスキャンを表す概念図
【図9】DCT係数のブロック内での優先度の一例を表
す図
【図10】成分の優先順位を表わす図
【図11】本発明で用いるスキャナーの一実施例を表す
概念図
【図12】テープパターンとヘッド軌跡を表す概念図
【符号の説明】
2 DCT回路 3 量子化回路 4 可変長符号化回路 5 優先度別分類回路 6 ブロックサブサンプリング回路 7 シンクブロック化回路 8 誤り訂正符号付加回路 9 記録ヘッド 10 テープ状記録媒体 11 再生ヘッド 12 誤り訂正回路 13 フォーマッター 14 DCTブロック再構成回路 15 欠落ブロック補間回路 16 可変長符号復号回路 17 逆量子化回路 18 逆DCT回路 20,21,22,23 記録ヘッドまたは再生ヘッド 24 回転ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/783 J 5/92 5/94 B 7734−5C 7/30 (72)発明者 河野 克文 大阪府門真市大字門真1006番地 株式会社 松下ソフトリサーチ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールド画面もしくはフレーム画面内
    で、横方向にM(Mは2以上の自然数)、縦方向にN
    (Nは2以上の自然数)分割されたM×N個の画像ブロ
    ック(1画像ブロックは2画素以上の画素よりなる)群
    に分割された画像信号に対して、各々の画像ブロックを
    単位として所定の信号処理を行う信号処理手段と、前記
    M×N個の各々の画像ブロックに属する信号成分の内、
    少なくとも直流成分を含むデータを、1画像ブロックお
    きに交互に抽出した第1のデータの集合と、前記第1の
    データの集合とはブロックの抽出位相が異なり少なくと
    も直流成分を含む第2のデータの集合に分類する分類手
    段を具備し、記録ヘッドが装備された回転ドラムに対し
    て斜めに巻き付けられたテープ状記録媒体に、前記分類
    手段により分類された前記第1のデータの集合と前記第
    2のデータの集合を、異なる記録再生単位として、ヘリ
    カルスキャンで記録することを特徴とする画像信号記録
    装置。
  2. 【請求項2】画像ブロックのデータを1画像ブロックお
    きに抽出し、第1のデータの集合および第2のデータの
    集合に分類する分類手段は、画面上で水平方向、垂直方
    向とも1ブロックおきにデータを抽出し、分類する手段
    であることを特徴とする請求項1記載の画像信号記録装
    置。
  3. 【請求項3】第1のデータの集合及び第2のデータの集
    合は、各々のブロックの直流成分のみの集合であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像信号記録装
    置。
  4. 【請求項4】再生ヘッドが装備された回転ドラムに対し
    て、斜めに巻き付けられており、記録時の走行速度以上
    の速度で走行するテープ状記録媒体から、請求項1から
    3のいずれかに記載の画像信号記録装置により記録され
    たM×N個の画像ブロック群に属するデータの一部また
    は全部を再生する画像信号再生装置であって、再生時に
    請求項1記載の第1のデータの集合に属するデータの一
    部もしくは全部が欠落した場合は、少なくとも請求項1
    記載の第2のデータの集合に属するデータを用いて欠落
    したデータを補間し、前記第2のデータの集合に属する
    データの一部もしくは全部が欠落した場合は、少なくと
    も前記第1のデータの集合に属するデータを用いて、欠
    落したデータを補間する手段を具備し、再生時にデータ
    の一部が欠落しても画像を再生することを特徴とする再
    生装置。
  5. 【請求項5】再生時に欠落したデータの補間は、少なく
    とも直流成分を補間することを特徴とする請求項4記載
    の再生装置。
  6. 【請求項6】再生時に欠落したデータの補間は、画像信
    号の性質に応じて、前記欠落したデータの属する画像ブ
    ロック近傍の画像ブロックを適応的に選択し、選択され
    た画像ブロックに属するデータを用いて前記欠落したデ
    ータの少なくとも直流成分を補間する手段であることを
    特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の再生装
    置。
  7. 【請求項7】再生時に欠落した直流成分の補間は、直流
    成分が欠落している画像ブロックの少なくとも辺上の画
    素データと、前記辺上の画素に外接する画素データを用
    いて行うことを特徴とする請求項3から6のいずれかに
    記載の再生装置。
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DE69419646T DE69419646T2 (de) 1993-03-03 1994-03-01 Signalaufzeichnungs- und Wiedergabegerät
KR1019940003926A KR940022397A (ko) 1993-03-03 1994-03-02 신호기록 재생장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007136094A1 (ja) * 2006-05-24 2007-11-29 Panasonic Corporation 動画像復号装置

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