JPH07129997A - 波長多重記録再生装置 - Google Patents
波長多重記録再生装置Info
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- JPH07129997A JPH07129997A JP5279362A JP27936293A JPH07129997A JP H07129997 A JPH07129997 A JP H07129997A JP 5279362 A JP5279362 A JP 5279362A JP 27936293 A JP27936293 A JP 27936293A JP H07129997 A JPH07129997 A JP H07129997A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続スペクトル光を空間的に分光し、分光さ
れた単色光のうちから任意の波長の単色光を取り出して
波長多重記録を行なう。また、情報を再生する場合も、
再生光を空間的に分光して波長別に情報を再生する。さ
らに、記録された情報のコントラスト比を大きくして情
報の誤読み取りを防止する。 【構成】 光源1から発する光束の進行方向に、コリメ
ータレンズ2、プリズム3、スリット4、対物レンズ
5、コリメータレンズ10およびライン検出器9a、9
bを順次設ける。記録時は、連続スペクトル光をプリズ
ム3で分光し、スリット4を用いて所望する波長の単色
光を取り出して記録媒体6へ照射する。再生時は、スリ
ット4を開放にして連続スペクトル光を記録媒体6へ照
射し、記録部と非記録部の透過光をライン検出器9a、
9bへそれぞれ入射させる。非記録部の透過光強度を基
準にして、記録部の透過光強度から波長別の情報を再生
する。
れた単色光のうちから任意の波長の単色光を取り出して
波長多重記録を行なう。また、情報を再生する場合も、
再生光を空間的に分光して波長別に情報を再生する。さ
らに、記録された情報のコントラスト比を大きくして情
報の誤読み取りを防止する。 【構成】 光源1から発する光束の進行方向に、コリメ
ータレンズ2、プリズム3、スリット4、対物レンズ
5、コリメータレンズ10およびライン検出器9a、9
bを順次設ける。記録時は、連続スペクトル光をプリズ
ム3で分光し、スリット4を用いて所望する波長の単色
光を取り出して記録媒体6へ照射する。再生時は、スリ
ット4を開放にして連続スペクトル光を記録媒体6へ照
射し、記録部と非記録部の透過光をライン検出器9a、
9bへそれぞれ入射させる。非記録部の透過光強度を基
準にして、記録部の透過光強度から波長別の情報を再生
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定波長の光が所定強
度以上で入射されると、入射した光の波長における吸収
率が変化する記録媒体に、波長の異なる複数の光を照射
して情報を記録し、この記録した情報を波長別に再生す
る光学的波長多重記録再生装置に関する。
度以上で入射されると、入射した光の波長における吸収
率が変化する記録媒体に、波長の異なる複数の光を照射
して情報を記録し、この記録した情報を波長別に再生す
る光学的波長多重記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の波長多重記録再生装置の
概略構成図である。また、図4は、波長多重記録された
記録媒体の波長吸収スペクトルを表す図で、(a)は波
長多重記録前の記録媒体の吸収スペクトルを表す図、
(b)は波長多重記録後の記録媒体の吸収スペクトルを
表す図、(c)は(b)の記録媒体の分光透過強度を表
す図である。
概略構成図である。また、図4は、波長多重記録された
記録媒体の波長吸収スペクトルを表す図で、(a)は波
長多重記録前の記録媒体の吸収スペクトルを表す図、
(b)は波長多重記録後の記録媒体の吸収スペクトルを
表す図、(c)は(b)の記録媒体の分光透過強度を表
す図である。
【0003】この波長多重記録再生装置は、所定の波長
域を有する連続スペクトル光を使用した光源31と、こ
の光源31から発せられた光束を分光する波長制御器3
2と、この波長制御器32で制御された光束の進行方向
に順次設けられたコリメータレンズ33、光偏向器3
4、対物レンズ35および光検出器38とで構成された
装置である(特公昭58−51。355号公報参照)。
域を有する連続スペクトル光を使用した光源31と、こ
の光源31から発せられた光束を分光する波長制御器3
2と、この波長制御器32で制御された光束の進行方向
に順次設けられたコリメータレンズ33、光偏向器3
4、対物レンズ35および光検出器38とで構成された
装置である(特公昭58−51。355号公報参照)。
【0004】上記の装置において、記録媒体36は対物
レンズ35後方の光束が絞り込まれる微小スポット位置
に配置され、この記録媒体36の後方に光検出器38が
配置される。また、ここで用いられる記録媒体36は、
後述するように波長多重記録再生機能を有するものであ
る。尚、波長制御器32としては、白色光を所望する単
色光に分光するモノクロメータ等が用いられる。
レンズ35後方の光束が絞り込まれる微小スポット位置
に配置され、この記録媒体36の後方に光検出器38が
配置される。また、ここで用いられる記録媒体36は、
後述するように波長多重記録再生機能を有するものであ
る。尚、波長制御器32としては、白色光を所望する単
色光に分光するモノクロメータ等が用いられる。
【0005】まず、波長多重記録および再生の原理につ
いて説明する。波長多重記録に用いられる記録媒体36
は、図4の(a)に示すように幅の広い吸収スペクトル
特性を有している。この記録媒体36に、図4の(a)
中の破線で示すような光強度スペクトルを持つ光を所定
の光強度以上でで照射すると、記録媒体36の吸収スペ
クトル特性は、(b)に示すように照射した光の波長で
落込みを生じる(以下、この落込みが生じた部分をホー
ルという)。上述のように、異なる波長の光を記録媒体
36の所定部分に照射すると、光が照射された部分(記
録部37)における吸収スペクトルが、照射光の波長域
でのみ減少し、上述したホールが生じる。このホールが
生じた波長の光を記録部におけるデータ「1」の情報と
し、それ以外の波長の光を記録部におけるデータ「0」
の情報として扱うこととすれば、同一の記録部に波長別
の情報が記録されたことになる。
いて説明する。波長多重記録に用いられる記録媒体36
は、図4の(a)に示すように幅の広い吸収スペクトル
特性を有している。この記録媒体36に、図4の(a)
中の破線で示すような光強度スペクトルを持つ光を所定
の光強度以上でで照射すると、記録媒体36の吸収スペ
クトル特性は、(b)に示すように照射した光の波長で
落込みを生じる(以下、この落込みが生じた部分をホー
ルという)。上述のように、異なる波長の光を記録媒体
36の所定部分に照射すると、光が照射された部分(記
録部37)における吸収スペクトルが、照射光の波長域
でのみ減少し、上述したホールが生じる。このホールが
生じた波長の光を記録部におけるデータ「1」の情報と
し、それ以外の波長の光を記録部におけるデータ「0」
の情報として扱うこととすれば、同一の記録部に波長別
の情報が記録されたことになる。
【0006】また、このようにして情報が多重に記録さ
れた部分、すなわち記録媒体36の吸収スペクトルに複
数の波長のホールが生じている部分では、ホールが生じ
た波長と同じ波長の光であって、記録が行なわれない程
度の強度の光が照射された場合、照射された光は吸収さ
れることなく記録媒体36を透過する。また、これ以外
の波長の光が照射されると、照射光は記録媒体36の吸
収率に応じて透過する。そこで、光検出器38を設けて
この記録媒体36を透過した光を波長別に検出すれば、
記録媒体36に記録された情報を波長別に再生すること
ができる。
れた部分、すなわち記録媒体36の吸収スペクトルに複
数の波長のホールが生じている部分では、ホールが生じ
た波長と同じ波長の光であって、記録が行なわれない程
度の強度の光が照射された場合、照射された光は吸収さ
れることなく記録媒体36を透過する。また、これ以外
の波長の光が照射されると、照射光は記録媒体36の吸
収率に応じて透過する。そこで、光検出器38を設けて
この記録媒体36を透過した光を波長別に検出すれば、
記録媒体36に記録された情報を波長別に再生すること
ができる。
【0007】以下に、図3の波長多重記録再生装置を用
いた波長多重記録および再生について説明する。
いた波長多重記録および再生について説明する。
【0008】この波長多重記録再生装置では、光源31
を発した光束は、波長制御器32を介してコリメートレ
ンズ33に入射し、このコリメートレンズ33によって
平行光束となる。この平行光束は、光偏向器34によっ
て所定の方向へ偏向された後、対物レンズ35によって
記録媒体36上の記録部37に微小な光スポットとして
集束されて照射される。波長多重記録を行なう場合、ま
ず光源31から発せられた光束の波長を波長制御器32
を用いて所望する波長に合わせ、さらに、この合わせた
波長の光束が記録に必要な光強度になるまで光源31の
光強度を高め、その後、この光束を記録媒体36の所定
位置へ照射する。すると、光束が照射された部分(記録
部37)では、吸収スペクトルに照射光の波長でホール
が生じ、この照射光におけるデータ「1」の情報が書き
込まれる。
を発した光束は、波長制御器32を介してコリメートレ
ンズ33に入射し、このコリメートレンズ33によって
平行光束となる。この平行光束は、光偏向器34によっ
て所定の方向へ偏向された後、対物レンズ35によって
記録媒体36上の記録部37に微小な光スポットとして
集束されて照射される。波長多重記録を行なう場合、ま
ず光源31から発せられた光束の波長を波長制御器32
を用いて所望する波長に合わせ、さらに、この合わせた
波長の光束が記録に必要な光強度になるまで光源31の
光強度を高め、その後、この光束を記録媒体36の所定
位置へ照射する。すると、光束が照射された部分(記録
部37)では、吸収スペクトルに照射光の波長でホール
が生じ、この照射光におけるデータ「1」の情報が書き
込まれる。
【0009】上記のように光源31を発する光束の波長
域を波長制御器32を用いて制御し、異なる複数の波長
の光を記録媒体36に照射すれば、図4の(b)に示す
ように、記録媒体36の同一の記録部分の吸収スペクト
ル中に異なった波長のホールが生じ、それぞれの波長の
照射光におけるデータ「1」の情報が記録される。
域を波長制御器32を用いて制御し、異なる複数の波長
の光を記録媒体36に照射すれば、図4の(b)に示す
ように、記録媒体36の同一の記録部分の吸収スペクト
ル中に異なった波長のホールが生じ、それぞれの波長の
照射光におけるデータ「1」の情報が記録される。
【0010】一方、上述した波長多重記録がなされた記
録媒体36から情報を再生する場合には、生じたホール
のそれぞれに応じた波長および強度の光で記録媒体36
をスキャンする。記録媒体36の記録部では、生じたホ
ールの波長と同じ波長の光が照射されると、照射された
光は吸収されることなく記録媒体36を透過する。そこ
で、ホールを形成したそれぞれの光の波長を有する連続
スペクトル光を光源31として使用し、この光源31か
ら発した光束の波長を一定速度で変化させて記録媒体3
6をスキャンする。この結果、記録部37では、ホール
が生じた波長と同じ波長の光は吸収されることなく記録
媒体36を透過し、他の波長の光は図4の(a)の吸収
スペクトルに応じて吸収されて記録媒体36を透過す
る。記録部37を透過した光は、それぞれ光検出器38
に入射する。この光検出器38の出力から図4の(c)
に示すような透過光強度分布が得られる。
録媒体36から情報を再生する場合には、生じたホール
のそれぞれに応じた波長および強度の光で記録媒体36
をスキャンする。記録媒体36の記録部では、生じたホ
ールの波長と同じ波長の光が照射されると、照射された
光は吸収されることなく記録媒体36を透過する。そこ
で、ホールを形成したそれぞれの光の波長を有する連続
スペクトル光を光源31として使用し、この光源31か
ら発した光束の波長を一定速度で変化させて記録媒体3
6をスキャンする。この結果、記録部37では、ホール
が生じた波長と同じ波長の光は吸収されることなく記録
媒体36を透過し、他の波長の光は図4の(a)の吸収
スペクトルに応じて吸収されて記録媒体36を透過す
る。記録部37を透過した光は、それぞれ光検出器38
に入射する。この光検出器38の出力から図4の(c)
に示すような透過光強度分布が得られる。
【0011】したがって、光源31の分光強度を一定に
し、照射光の波長を一定速度で変化させて記録媒体36
をスキャンすると、結果的にホールの有無を示す波長別
の再生信号が時系列的に得られる。
し、照射光の波長を一定速度で変化させて記録媒体36
をスキャンすると、結果的にホールの有無を示す波長別
の再生信号が時系列的に得られる。
【0012】上述した光学的波長多重記録再生装置にお
ける情報の記録密度は、記録媒体36の吸収スペクトル
中に形成されるホールの数に依存する。ここで、記録媒
体36の吸収スペクトル中に形成できるホールの数をn
とすると、このnは以下の式によって示される。
ける情報の記録密度は、記録媒体36の吸収スペクトル
中に形成されるホールの数に依存する。ここで、記録媒
体36の吸収スペクトル中に形成できるホールの数をn
とすると、このnは以下の式によって示される。
【0013】n=(ΔW1÷ΔWn)÷2 ここで、ΔW1は吸収スペクトル帯域幅を示し、ΔWnは
1ホールの幅を示す。つまり、この波長多重記録再生装
置では、同一の記録部分に最大n個の情報を記録するこ
とが可能である。
1ホールの幅を示す。つまり、この波長多重記録再生装
置では、同一の記録部分に最大n個の情報を記録するこ
とが可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た波長多重記録再生装置においては、従来知られている
ヒートモード光記録、例えば記録材料上にレーザ光等の
光束を強く絞り込むことによって、熱的に穴をあけた
り、あるいは材料の状態を不可逆的に変化させたりする
ことによって情報を記録する方法等に比べて高密度記録
が可能であるが、記録媒体への情報の記録および記録し
た情報の再生等の速度については遅くなるという問題が
あった。例えば、モノクロメータ等の波長制御器を用い
て白色光を所望する単色光に分光するには、回折格子あ
るいはプリズムを、高精度に微小回転させることが必要
であり、記録および再生時に用いる照射光の波長の選択
に多くの時間を要してしまう。また、従来のヒートモー
ド光記録では、媒体の未記録部と記録部のコントラスト
比が大きいため、情報再生時に誤りを生じることはなか
ったが、上述した波長多重記録再生装置では、これらの
コントラスト比が比較的小さいため、情報再生時に誤り
を生じることがあった。
た波長多重記録再生装置においては、従来知られている
ヒートモード光記録、例えば記録材料上にレーザ光等の
光束を強く絞り込むことによって、熱的に穴をあけた
り、あるいは材料の状態を不可逆的に変化させたりする
ことによって情報を記録する方法等に比べて高密度記録
が可能であるが、記録媒体への情報の記録および記録し
た情報の再生等の速度については遅くなるという問題が
あった。例えば、モノクロメータ等の波長制御器を用い
て白色光を所望する単色光に分光するには、回折格子あ
るいはプリズムを、高精度に微小回転させることが必要
であり、記録および再生時に用いる照射光の波長の選択
に多くの時間を要してしまう。また、従来のヒートモー
ド光記録では、媒体の未記録部と記録部のコントラスト
比が大きいため、情報再生時に誤りを生じることはなか
ったが、上述した波長多重記録再生装置では、これらの
コントラスト比が比較的小さいため、情報再生時に誤り
を生じることがあった。
【0015】本発明の目的は、記録媒体の未記録部と記
録部のコントラスト比を大きくして情報再生時における
誤りをなくし、かつ、照射光および再生光の波長の選択
を短時間で行なうことができる波長多重記録再生装置を
提供することにある。
録部のコントラスト比を大きくして情報再生時における
誤りをなくし、かつ、照射光および再生光の波長の選択
を短時間で行なうことができる波長多重記録再生装置を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の波長多重記録装
置は、特定波長の光が所定の光強度以上で入射されると
吸収率が変化する記録媒体に、複数の波長の光における
情報を記録し、記録された情報を波長別に再生する波長
多重記録再生装置において、連続スペクトル光を使用し
た光源と、該光源を発した光束を分光する第1の分光手
段と、該第1の分光手段によって分光された光束中に設
けられ、該分光されたそれぞれの光に対して移動自在で
あるスリットと、上記記録媒体後方に設けられ、上記録
媒体を透過する光束を分光する第2の分光手段と、該第
2の分光手段によって分光された光を検出するライン受
光素子と、上記スリットの移動、上記記録媒体の移動お
よび光源の発光強度を制御する制御手段とを有し、上記
制御手段は、上記記録媒体に情報を記録するときには、
上記光源の発光強度が特定波長で所定の光強度以上とな
るように光源を制御するとともに上記スリットを上記第
1の分光手段により分光された単色光のうちの所望とす
る単色光の位置へ移動させることを複数の波長で行な
い、また、記録された情報を再生するときには、上記光
源の発光強度が特定波長で所定の光強度以下となるよう
に光源を制御するとともに上記スリットを開放としたと
きの上記ライン受光素子の検出結果に応じて情報を再生
することを特徴とする波長多重記録再生装置。
置は、特定波長の光が所定の光強度以上で入射されると
吸収率が変化する記録媒体に、複数の波長の光における
情報を記録し、記録された情報を波長別に再生する波長
多重記録再生装置において、連続スペクトル光を使用し
た光源と、該光源を発した光束を分光する第1の分光手
段と、該第1の分光手段によって分光された光束中に設
けられ、該分光されたそれぞれの光に対して移動自在で
あるスリットと、上記記録媒体後方に設けられ、上記録
媒体を透過する光束を分光する第2の分光手段と、該第
2の分光手段によって分光された光を検出するライン受
光素子と、上記スリットの移動、上記記録媒体の移動お
よび光源の発光強度を制御する制御手段とを有し、上記
制御手段は、上記記録媒体に情報を記録するときには、
上記光源の発光強度が特定波長で所定の光強度以上とな
るように光源を制御するとともに上記スリットを上記第
1の分光手段により分光された単色光のうちの所望とす
る単色光の位置へ移動させることを複数の波長で行な
い、また、記録された情報を再生するときには、上記光
源の発光強度が特定波長で所定の光強度以下となるよう
に光源を制御するとともに上記スリットを開放としたと
きの上記ライン受光素子の検出結果に応じて情報を再生
することを特徴とする波長多重記録再生装置。
【0017】また、上記波長多重記録再生装置におい
て、上記ライン受光素子として、上記記録媒体における
記録部と非記録部とを透過する光束を別々に受光する2
つのライン受光素子が設けられ、各受光素子の検出結果
の差分から情報を再生することを特徴とする。
て、上記ライン受光素子として、上記記録媒体における
記録部と非記録部とを透過する光束を別々に受光する2
つのライン受光素子が設けられ、各受光素子の検出結果
の差分から情報を再生することを特徴とする。
【0018】さらに、波長多重記録再生装置において、
上記記録媒体が、該記録媒体における記録部と非記録部
とが隣接するように設けられたものであって、上記ライ
ン受光素子が該記録部と非記録部を順次受光することを
特徴とする。
上記記録媒体が、該記録媒体における記録部と非記録部
とが隣接するように設けられたものであって、上記ライ
ン受光素子が該記録部と非記録部を順次受光することを
特徴とする。
【0019】
【作用】上記の如く構成すれば、光源を発した光束は、
第1の分光手段によって単色光に分光される。ここで、
スリットが制御手段によって所望する波長の単色光の位
置へ移動され、任意に単色光が選択される。選択された
単色光が所定の光強度以上で記録媒体に照射されると、
この記録媒体の照射部における吸収率スペクトルは、照
射された単色光の波長のみが減衰する。このようにし
て、複数の異なる波長の光が記録媒体へ照射されると、
照射部の吸収率が照射光のそれぞれの波長で減衰し、波
長別に情報が記録される。また、上述したスリットを開
放にし、連続スペクトル光を所定の光強度以下で記録媒
体に照射すると、照射された光は照射部の吸収スペクト
ルに応じて記録媒体を透過光する。記録媒体を透過した
光は第2の分光手段によって空間的に分光されて、波長
別にライン受光素子を構成する各受光素子へ入射する。
第1の分光手段によって単色光に分光される。ここで、
スリットが制御手段によって所望する波長の単色光の位
置へ移動され、任意に単色光が選択される。選択された
単色光が所定の光強度以上で記録媒体に照射されると、
この記録媒体の照射部における吸収率スペクトルは、照
射された単色光の波長のみが減衰する。このようにし
て、複数の異なる波長の光が記録媒体へ照射されると、
照射部の吸収率が照射光のそれぞれの波長で減衰し、波
長別に情報が記録される。また、上述したスリットを開
放にし、連続スペクトル光を所定の光強度以下で記録媒
体に照射すると、照射された光は照射部の吸収スペクト
ルに応じて記録媒体を透過光する。記録媒体を透過した
光は第2の分光手段によって空間的に分光されて、波長
別にライン受光素子を構成する各受光素子へ入射する。
【0020】情報が記録された部分の透過光は、吸収率
が減衰しているので、照射光の波長での光強度が強くな
り、これ以外の波長の光の強度は記録媒体を透過すると
きに光が吸収されるため弱いものとなる。ライン受光素
子では、入射される透過光の光強度が強い波長を記録部
におけるデータ「1」の情報とし、これ以外の波長を記
録部におけるデータ「0」の情報として再生される。
が減衰しているので、照射光の波長での光強度が強くな
り、これ以外の波長の光の強度は記録媒体を透過すると
きに光が吸収されるため弱いものとなる。ライン受光素
子では、入射される透過光の光強度が強い波長を記録部
におけるデータ「1」の情報とし、これ以外の波長を記
録部におけるデータ「0」の情報として再生される。
【0021】また、ライン受光素子が2つ設けられた場
合には、一方のライン受光素子では記録媒体の記録部を
透過した光が受光され、他方のライン受光素子では記録
媒体の非記録部を透過した光が受光される。双方のライ
ン受光素子に記録部および非記録部の透過光が受光され
ると、この受光した双方の透過光における波長別光強度
の差分が求められる。そして、この差が大きい波長を記
録部におけるデータ「1」の情報とし、差が小さい波長
を記録部におけるデータ「0」の情報として再生され
る。
合には、一方のライン受光素子では記録媒体の記録部を
透過した光が受光され、他方のライン受光素子では記録
媒体の非記録部を透過した光が受光される。双方のライ
ン受光素子に記録部および非記録部の透過光が受光され
ると、この受光した双方の透過光における波長別光強度
の差分が求められる。そして、この差が大きい波長を記
録部におけるデータ「1」の情報とし、差が小さい波長
を記録部におけるデータ「0」の情報として再生され
る。
【0022】ここでは、非記録部における透過光強度を
基準にして、記録部の透過光強度から情報が再生される
ため、記録媒体は、記録部と非記録部が隣接するように
情報が記録される。また、再生時には、これらの記録部
と非記録部が交互に読み取られる。
基準にして、記録部の透過光強度から情報が再生される
ため、記録媒体は、記録部と非記録部が隣接するように
情報が記録される。また、再生時には、これらの記録部
と非記録部が交互に読み取られる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施例の波長多重記録
再生装置の概略構成図である。
再生装置の概略構成図である。
【0025】本実施例の波長多重記録再生装置は、光源
1から発した光束の進行方向に順次設けられたコリメー
タレンズ2およびプリズム3と、該プリズム3で分光さ
れた光束の進行方向に順次設けられたスリット4、対物
レンズ5、コリメータレンズ10およびプリズム7と、
該プリズム7で分光された光を検出するライン検出器9
a、9bとを有する装置である。
1から発した光束の進行方向に順次設けられたコリメー
タレンズ2およびプリズム3と、該プリズム3で分光さ
れた光束の進行方向に順次設けられたスリット4、対物
レンズ5、コリメータレンズ10およびプリズム7と、
該プリズム7で分光された光を検出するライン検出器9
a、9bとを有する装置である。
【0026】本実施例の装置において、スリット4は、
アクチュエータ等の移動手段(不図示)を有し、プリズ
ム3で分光された光に対して移動自在に設けられてい
る。また、対物レンズ5には、照射光を読み取り方向と
は異なる方向に微小に偏向するアクチュエータ(不図
示)が設けられている。記録媒体6は、対物レンズ5の
後方の光束が絞り込まれた微小スポット位置に配置さ
れ、この記録媒体36の後方にコリメータレンズ10が
配置される。さらに、記録媒体6には、照射光が所定の
記録部へ照射されるようアクチュエータ等の移動手段
(不図示)が設けられている。プリズム7で分光された
光の進行方向にはガルバノミラー8が設けられ、このガ
ルバノミラー8によって記録部と非記録部の透過光がラ
イン検出器9a、9bへそれぞれ振り分けられる。
アクチュエータ等の移動手段(不図示)を有し、プリズ
ム3で分光された光に対して移動自在に設けられてい
る。また、対物レンズ5には、照射光を読み取り方向と
は異なる方向に微小に偏向するアクチュエータ(不図
示)が設けられている。記録媒体6は、対物レンズ5の
後方の光束が絞り込まれた微小スポット位置に配置さ
れ、この記録媒体36の後方にコリメータレンズ10が
配置される。さらに、記録媒体6には、照射光が所定の
記録部へ照射されるようアクチュエータ等の移動手段
(不図示)が設けられている。プリズム7で分光された
光の進行方向にはガルバノミラー8が設けられ、このガ
ルバノミラー8によって記録部と非記録部の透過光がラ
イン検出器9a、9bへそれぞれ振り分けられる。
【0027】また、ライン検出器9a、9bは、ライン
状に設けられた複数の受光素子で構成されていて、プリ
ズム7で分光された単色光は波長別にそれぞれの受光素
子に受光される。
状に設けられた複数の受光素子で構成されていて、プリ
ズム7で分光された単色光は波長別にそれぞれの受光素
子に受光される。
【0028】なお、本実施例の波長多重記録再生装置に
は、光源1の発光強度、スリット4の移動、記録媒体6
の移動、対物レンズ5の変位量およびガルバノミラー8
の動作を制御する制御装置が設けられている。以下に、
該制御装置による本実施例の記録・再生動作について説
明する。
は、光源1の発光強度、スリット4の移動、記録媒体6
の移動、対物レンズ5の変位量およびガルバノミラー8
の動作を制御する制御装置が設けられている。以下に、
該制御装置による本実施例の記録・再生動作について説
明する。
【0029】光源1を発した光束は、コリメータレンズ
2を通過して平行光束となり、プリズム3によって帯状
に分光される。そして、分光された光の強度がそれぞれ
所定の強度以上となるよう光源1の分光強度が高められ
る。ここで、制御装置は、スリット4を分光された光の
うちの所望する波長の光の位置へ移動させる。スリット
4を通過した光は、対物レンズ5によって、この対物レ
ンズ5の後方に配置された記録媒体6上に、微小なスポ
ットに集束されて照射される。光が照射された部分で
は、この記録媒体6の吸収率が照射光の波長域でのみ減
衰し、吸収スペクトルにホールが生じる。つまり、任意
に選択した波長の光におけるデータ「1」の情報が記録
される。
2を通過して平行光束となり、プリズム3によって帯状
に分光される。そして、分光された光の強度がそれぞれ
所定の強度以上となるよう光源1の分光強度が高められ
る。ここで、制御装置は、スリット4を分光された光の
うちの所望する波長の光の位置へ移動させる。スリット
4を通過した光は、対物レンズ5によって、この対物レ
ンズ5の後方に配置された記録媒体6上に、微小なスポ
ットに集束されて照射される。光が照射された部分で
は、この記録媒体6の吸収率が照射光の波長域でのみ減
衰し、吸収スペクトルにホールが生じる。つまり、任意
に選択した波長の光におけるデータ「1」の情報が記録
される。
【0030】上記のようにスリット4を用いて、プリズ
ム3で分光された光のうちから異なる波長の光を複数選
択して記録媒体6へ照射すれば、選択したそれぞれの波
長の光におけるデータ「1」の情報が同一の記録部に記
録される。記録部では、ホールを生じた波長の光に対し
てデータ「1」の情報を有し、その他の波長の光に対し
てデータ「0」の情報を有することになる。
ム3で分光された光のうちから異なる波長の光を複数選
択して記録媒体6へ照射すれば、選択したそれぞれの波
長の光におけるデータ「1」の情報が同一の記録部に記
録される。記録部では、ホールを生じた波長の光に対し
てデータ「1」の情報を有し、その他の波長の光に対し
てデータ「0」の情報を有することになる。
【0031】上記のようにデータを一連の情報として記
録する場合には、制御装置が、情報に応じて光源1をo
n−offさせるか、あるいは光路中にシャッタを設け
て、シャッタを情報に応じてon−offさせ、かつ、
記録媒体6を情報に応じて移動させる。
録する場合には、制御装置が、情報に応じて光源1をo
n−offさせるか、あるいは光路中にシャッタを設け
て、シャッタを情報に応じてon−offさせ、かつ、
記録媒体6を情報に応じて移動させる。
【0032】図2は、記録媒体6における記録部と非記
録部の配列を示す上面図で、(a)は記録トラックと非
記録トラックとを、記録する方向に隣接するよう配置し
た状態を示す図、(b)は記録部と非記録部を記録方向
に対して交互に設けた状態を示す図である。
録部の配列を示す上面図で、(a)は記録トラックと非
記録トラックとを、記録する方向に隣接するよう配置し
た状態を示す図、(b)は記録部と非記録部を記録方向
に対して交互に設けた状態を示す図である。
【0033】上述した波長多重記録再生装置を用いて記
録媒体6へ情報を記録する場合、図2(a)に示すよう
にトラックごとに記録部と非記録部を設ける場合と、図
2(b)に示すように1トラック中に記録部と非記録部
を交互に設ける場合とがある。以下に、両者の場合にお
ける情報の再生について説明する。
録媒体6へ情報を記録する場合、図2(a)に示すよう
にトラックごとに記録部と非記録部を設ける場合と、図
2(b)に示すように1トラック中に記録部と非記録部
を交互に設ける場合とがある。以下に、両者の場合にお
ける情報の再生について説明する。
【0034】図2(a)のように情報が記録された記録
媒体6を再生する場合には、スリット4を開放とし、さ
らに、光源1の分光強度を記録媒体6の吸収率が変化し
ない程度に弱める。光源1を発した連続スペクトル光
が、対物レンズ5によって記録媒体6の所定の位置で微
小なスポットに集束される。このとき、制御装置は、記
録媒体6に設けられたアクチュエータを制御して、照射
光がトラックTR1の所定のスポット位置から順次記録
部を照射するよう記録媒体6を移動する。さらに、対物
レンズ5に設けられたアクチュエータ(不図示)を制御
して、トラックTR1の記録部とトラックTR2の非記録
部とを交互に照射させる。ここで、トラックTR1の所
定の記録部が照射されると、照射された光は、この記録
部の吸収スペクトルに応じて記録部を透過し、プリズム
7によって分光され、さらにガルバノミラー8によって
反射されてライン検出器9aへ入射する。透過したそれ
ぞれの波長の光の強度は、ホールが生じている波長の光
が強く、これ以外の波長の光は記録媒体6に吸収される
ために弱いものとなる。
媒体6を再生する場合には、スリット4を開放とし、さ
らに、光源1の分光強度を記録媒体6の吸収率が変化し
ない程度に弱める。光源1を発した連続スペクトル光
が、対物レンズ5によって記録媒体6の所定の位置で微
小なスポットに集束される。このとき、制御装置は、記
録媒体6に設けられたアクチュエータを制御して、照射
光がトラックTR1の所定のスポット位置から順次記録
部を照射するよう記録媒体6を移動する。さらに、対物
レンズ5に設けられたアクチュエータ(不図示)を制御
して、トラックTR1の記録部とトラックTR2の非記録
部とを交互に照射させる。ここで、トラックTR1の所
定の記録部が照射されると、照射された光は、この記録
部の吸収スペクトルに応じて記録部を透過し、プリズム
7によって分光され、さらにガルバノミラー8によって
反射されてライン検出器9aへ入射する。透過したそれ
ぞれの波長の光の強度は、ホールが生じている波長の光
が強く、これ以外の波長の光は記録媒体6に吸収される
ために弱いものとなる。
【0035】次に、トラックTR2の所定の非記録部が
照射されると、照射された光は、この非記録部の吸収ス
ペクトルに応じて非記録部を透過し、プリズム7によっ
て分光された後、ガルバノミラー8によって反射されて
ライン検出器9bへ入射する。非記録部を透過するそれ
ぞれの波長の光の強さは、この記録媒体6の吸収スペク
トルに応じて減衰したものとなる。以上のようにして、
記録部および非記録部の透過光がライン検出器9a、9
bへそれぞれ入射される。
照射されると、照射された光は、この非記録部の吸収ス
ペクトルに応じて非記録部を透過し、プリズム7によっ
て分光された後、ガルバノミラー8によって反射されて
ライン検出器9bへ入射する。非記録部を透過するそれ
ぞれの波長の光の強さは、この記録媒体6の吸収スペク
トルに応じて減衰したものとなる。以上のようにして、
記録部および非記録部の透過光がライン検出器9a、9
bへそれぞれ入射される。
【0036】上記のいずれの場合においてもライン検出
器9a、9bに入射される光はプリズム7によって分光
されており、特定波長の光は各ライン検出器9a、9b
上のライン検出器を構成する同じ受光素子に照射される
ため、記録状態の検出が可能となっている。
器9a、9bに入射される光はプリズム7によって分光
されており、特定波長の光は各ライン検出器9a、9b
上のライン検出器を構成する同じ受光素子に照射される
ため、記録状態の検出が可能となっている。
【0037】記録状態の検出に際しては、ライン検出器
9bに入射された非記録部の透過光の波長別光強度を基
準にして、ライン検出器9aに入射された記録部の透過
光の波長別光強度との差分が求められる。このとき、光
源1の分光強度が一定であれば、記録部と非記録部の透
過光における波長別光強度の差は、ホールが生じた波長
でのみ大きくなり、その他の波長では、差はほとんど無
いものとなる。つまり、光強度の差が大きな波長が記録
部におけるホールの波長となる。したがって、上述の記
録部からは、求めたホールの波長の光におけるデータ
「1」の情報と、これ以外の波長の光におけるデータ
「0」の情報とが再生される。
9bに入射された非記録部の透過光の波長別光強度を基
準にして、ライン検出器9aに入射された記録部の透過
光の波長別光強度との差分が求められる。このとき、光
源1の分光強度が一定であれば、記録部と非記録部の透
過光における波長別光強度の差は、ホールが生じた波長
でのみ大きくなり、その他の波長では、差はほとんど無
いものとなる。つまり、光強度の差が大きな波長が記録
部におけるホールの波長となる。したがって、上述の記
録部からは、求めたホールの波長の光におけるデータ
「1」の情報と、これ以外の波長の光におけるデータ
「0」の情報とが再生される。
【0038】以上のように、この波長多重記録再生装置
では、非記録部からの再生光を基準にしてそれぞれの記
録部におけるホールの波長を求め、求めた全ての波長の
ホールの各記録部における有無を一連に検出することに
より、記録された情報が再生される。
では、非記録部からの再生光を基準にしてそれぞれの記
録部におけるホールの波長を求め、求めた全ての波長の
ホールの各記録部における有無を一連に検出することに
より、記録された情報が再生される。
【0039】次に、図2(b)に示すような情報が記録
された記録媒体6を再生する場合について説明する。こ
の場合も図2(a)の場合と同様に、スリット4が開放
にされ、連続スペクトル光が対物レンズ5によって記録
媒体6の所定のスポット位置へ照射される。このときの
照射位置の移動は、図2(a)の場合とは異なり、トラ
ックに沿って記録部と非記録部を順次照射するよう行な
われる。記録部および非記録部が順次照射されると、照
射された光は、図2(a)の場合と同様に、記録部およ
び非記録部をそれぞれ透過し、プリズム7によって分光
され、さらにガルバノミラー8によって反射されてライ
ン検出器9a、9bへそれぞれ振り分けられる。そし
て、非記録部の透過光を基準にしてそれぞれの記録部の
ホールの波長を求め、求めた全ての波長のホールの各記
録部における有無を一連に検出することによって記録さ
れた情報が再生される。
された記録媒体6を再生する場合について説明する。こ
の場合も図2(a)の場合と同様に、スリット4が開放
にされ、連続スペクトル光が対物レンズ5によって記録
媒体6の所定のスポット位置へ照射される。このときの
照射位置の移動は、図2(a)の場合とは異なり、トラ
ックに沿って記録部と非記録部を順次照射するよう行な
われる。記録部および非記録部が順次照射されると、照
射された光は、図2(a)の場合と同様に、記録部およ
び非記録部をそれぞれ透過し、プリズム7によって分光
され、さらにガルバノミラー8によって反射されてライ
ン検出器9a、9bへそれぞれ振り分けられる。そし
て、非記録部の透過光を基準にしてそれぞれの記録部の
ホールの波長を求め、求めた全ての波長のホールの各記
録部における有無を一連に検出することによって記録さ
れた情報が再生される。
【0040】なお、上述した波長多重記録再生装置で
は、記録した情報を再生する場合、記録媒体6を透過す
る光を用いて再生したが、記録媒体6の裏面に反射鏡等
の反射手段を設けて、この反射手段によって反射された
光を用いて記録された情報を再生しても良い。
は、記録した情報を再生する場合、記録媒体6を透過す
る光を用いて再生したが、記録媒体6の裏面に反射鏡等
の反射手段を設けて、この反射手段によって反射された
光を用いて記録された情報を再生しても良い。
【0041】また、光源1を発した光束を分光する手段
としてプリズム3を用い、記録媒体6を透過した光束を
分光する手段としてプリズム7を用いたが、このプリズ
ム3、7の代わりに回折格子を用いても良い。
としてプリズム3を用い、記録媒体6を透過した光束を
分光する手段としてプリズム7を用いたが、このプリズ
ム3、7の代わりに回折格子を用いても良い。
【0042】さらに、本実施例では、特定波長の光を各
ライン検出器9a、9b上のライン検出器を構成する同
じ受光素子に照射することにより、記録状態の検出を行
なっているが、予め、特定波長の光を、記録時の照射光
より強い強度で記録媒体6全体に照射しておき、再生の
際に、この特定波長における透過光を基準波長として用
い、記録状態を検出しても良い。
ライン検出器9a、9b上のライン検出器を構成する同
じ受光素子に照射することにより、記録状態の検出を行
なっているが、予め、特定波長の光を、記録時の照射光
より強い強度で記録媒体6全体に照射しておき、再生の
際に、この特定波長における透過光を基準波長として用
い、記録状態を検出しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波長多重
記録再生装置を用いれば、光源を発した連続スペクトル
光は、プリズムによって分光され、その後、スリットに
よって任意の波長の光が選択されて記録媒体に照射され
る。同様に、情報を再生する場合も、記録媒体を透過し
た光は、プリズムによって簡単に分光されてライン受光
素子によって検出される。したがって、波長多重記録お
よび再生時おける波長の選択を短時間で行なうことがで
きるようになり、記録および再生時間が短縮されるとい
う効果がある。
記録再生装置を用いれば、光源を発した連続スペクトル
光は、プリズムによって分光され、その後、スリットに
よって任意の波長の光が選択されて記録媒体に照射され
る。同様に、情報を再生する場合も、記録媒体を透過し
た光は、プリズムによって簡単に分光されてライン受光
素子によって検出される。したがって、波長多重記録お
よび再生時おける波長の選択を短時間で行なうことがで
きるようになり、記録および再生時間が短縮されるとい
う効果がある。
【0044】また、記録された情報を再生する場合は、
記録部と非記録部が交互に読み取られ、この記録部と非
記録部における透過光の光強度が波長別に検出され、こ
の検出結果の差分を基に情報が波長別に再生される。こ
のことにより、記録媒体の吸収スペクトルの変動等によ
る情報の誤読み取りを防止することができる。
記録部と非記録部が交互に読み取られ、この記録部と非
記録部における透過光の光強度が波長別に検出され、こ
の検出結果の差分を基に情報が波長別に再生される。こ
のことにより、記録媒体の吸収スペクトルの変動等によ
る情報の誤読み取りを防止することができる。
【図1】本発明の波長多重記録再生装置の略構成図
【図2】記録媒体6における記録部と非記録部の配列を
示す上面図で、(a)は記録トラックと非記録トラック
とを、記録する方向に隣接するよう配置した状態を示す
図、(b)は記録部と非記録部を記録方向に対して交互
に設けた状態を示す図
示す上面図で、(a)は記録トラックと非記録トラック
とを、記録する方向に隣接するよう配置した状態を示す
図、(b)は記録部と非記録部を記録方向に対して交互
に設けた状態を示す図
【図3】従来の波長多重記録装置の略構成図
【図4】(a)は波長多重記録前の記録媒体の吸収スペ
クトルを表す図、(b)は波長多重記録後の記録媒体の
吸収スペクトルを表す図、(c)は(b)の記録媒体の
分光透過強度を表す図
クトルを表す図、(b)は波長多重記録後の記録媒体の
吸収スペクトルを表す図、(c)は(b)の記録媒体の
分光透過強度を表す図
1、31 光源 2、33 コリメータレンズ 3、7 プリズム 4 スリット 5、35 対物レンズ 6、36 記録媒体 8 ガルバノミラー 9a、9b ライン検出器 32 波長制御器 34 光偏向器 37 記録部 38 光検出器 TR1、TR2 トラック
Claims (3)
- 【請求項1】 特定波長の光が所定の光強度以上で入射
されると吸収率が変化する記録媒体に、複数の波長の光
における情報を記録し、記録された情報を波長別に再生
する波長多重記録再生装置において、 連続スペクトル光を使用した光源と、 該光源を発した光束を分光する第1の分光手段と、 該第1の分光手段によって分光された光束中に設けら
れ、該分光されたそれぞれの光に対して移動自在である
スリットと、 前記記録媒体後方に設けられ、前記録媒体を透過する光
束を分光する第2の分光手段と、 該第2の分光手段によって分光された光を検出するライ
ン受光素子と、 前記スリットの移動、前記記録媒体の移動および光源の
発光強度を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、前記記録媒体に情報を記録するときに
は、前記光源の発光強度が特定波長で所定の光強度以上
となるように光源を制御するとともに前記スリットを前
記第1の分光手段により分光された単色光のうちの所望
とする単色光の位置へ移動させることを複数の波長で行
ない、また、記録された情報を再生するときには、前記
光源の発光強度が特定波長で所定の光強度以下となるよ
うに光源を制御するとともに前記スリットを開放とした
ときの前記ライン受光素子の検出結果に応じて情報を再
生することを特徴とする波長多重記録再生装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の波長多重記録再生装置に
おいて、 前記ライン受光素子として、前記記録媒体における記録
部と非記録部とを透過する光束を別々に受光する2つの
ライン受光素子が設けられ、各受光素子の検出結果の差
分から情報を再生することを特徴とする波長多重記録再
生装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の波長多重記録再生装置に
おいて、 前記記録媒体が、該記録媒体における記録部と非記録部
とが隣接するように設けられたものであって、前記ライ
ン受光素子が該記録部と非記録部を順次受光することを
特徴とする波長多重記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5279362A JPH07129997A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 波長多重記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5279362A JPH07129997A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 波長多重記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07129997A true JPH07129997A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17610110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5279362A Pending JPH07129997A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 波長多重記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07129997A (ja) |
-
1993
- 1993-11-09 JP JP5279362A patent/JPH07129997A/ja active Pending
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