JPH0712970B2 - 磁器誘電体組成物 - Google Patents

磁器誘電体組成物

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JPH0712970B2
JPH0712970B2 JP60093719A JP9371985A JPH0712970B2 JP H0712970 B2 JPH0712970 B2 JP H0712970B2 JP 60093719 A JP60093719 A JP 60093719A JP 9371985 A JP9371985 A JP 9371985A JP H0712970 B2 JPH0712970 B2 JP H0712970B2
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真吾 木村
健一 酒部
景泰 明石
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旭化成工業株式会社
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

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  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、チタン酸バリウムをベースとしたコンデンサ
ー用途として好適な磁器誘電体組成物に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、チタン酸バリウムおよびチタン酸バリウムにシフ
ターやディプレーサーなどを配合した組成物は、1300〜
1400℃の高温で焼結され、コンデンサーとして使用され
ている。しかしながら、このような高温で焼結した場
合、高価なジルコニアなどのセッタや焼結炉の損耗をひ
きおこすとともに、焼結に要するエネルギーも多量に必
要であり、得られたコンデンサーはコストの高いものと
なる。さらに、従来の組成物を用いて積層コンデンサー
を製造するためには、内部電極材料として、高温の焼結
温度に耐えうる白金、パラジウム等の高価の貴金属を使
うことが必要であり、得られた積層コンデンサーは、著
しくコストの高いものとなる。それゆえ、セッタや焼結
炉の損耗を小さくでき、さらには積層コンデンサーを製
造する際に、安価な銀を主成分とする内部電極を使用す
ることができる、低温で焼結可能な誘電体組成物が強く
望まれている。
低い温度で焼結できるチタン酸バリウムを基材とした組
成物として、90〜98重量%のチタン酸バリウムと0.5〜
2.5重量%の酸化リチウムと1.5〜8重量%のフッ化亜鉛
とからなる組成物が特開昭58−135178号に示されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、1価金属であるリチウムの酸化物を0.5〜2.5重
量%と多量に添加した場合には、高温負荷特性、耐湿特
性などの耐久特性が悪化し易い欠点がある。また、前記
組成物では、良好な電気特性のコンデンサーはチタン酸
バリウム、BaTiO3のBaOに対するTiO2のモル比が0.97〜
0.98の時のみに得られ、通常に工業的に使用されている
モル比がほぼ1のものでは、20℃での誘電率が2000程度
と低い値のものしか得られない欠点があった。さらに、
フッ化亜鉛は焼結中に揮発し易いので、これらの化合物
を大量に含有する組成物を焼結した場合、素地の変形な
どが生じ易く、安定して製品を得られ難いという欠点が
あった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、種々検討を重ねた結果、チタン酸バリウ
ムと少量の酸化リチウムとフッ化亜鉛および特定のチタ
ン酸塩、ジルコン酸塩、スズ酸塩から選ばれた1種以上
を特定量組み合わせることにより、1000〜1200℃の低温
で焼結し、かつ上記した欠点がなく、さらに、室温での
誘電率が12,000にも達する高い値のものが得られること
を見い出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、98.2〜99.8重量%のチタン酸バリ
ウムと0.1〜0.4重量%の酸化リチウムと0.1〜1.4重量%
のフッ化亜鉛からなる第1成分70〜97モル%とチタン酸
鉛、チタン酸ストロンチウム、ジルコン酸バリウム、ジ
ルコン酸カルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、スズ
酸鉛、スズ酸カルシウム、スズ酸ストロンチウム、スズ
酸バリウムから選ばれた1種以上の第2成分3〜30モル
%からなる磁器誘電体組成物である。
本発明で使用されるチタン酸バリウムは、固相法、液相
法、蓚酸塩法、アルコキシド法等のいずれの方法で製造
されたものでよい。平均粒径が1μ以下と小さく、粒径
分布の均一なものを用いた場合、一層均一な微構造の磁
器が得られ、絶縁抵抗値も大きなものとなり、各種の特
性のばらつきも小さなものとなる。
本発明では、酸化リチウムとして酸化物をそのまま用い
るいことができるが、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩などの
無機塩や蓚酸塩、酢酸塩などの有機塩、いずれのものも
焼結温度以下で分解して酸化物となるものならば使用で
きる。
本発明では、フッ化亜鉛としてZnF2、ZnF2・4H2Oを用い
ることができる。
また、本発明ではチタン酸鉛、チタン酸ストロンチウ
ム、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、ジル
コン酸ストロンチウム、スズ酸鉛、スズ酸カルシウム、
スズ酸ストロンチウム、スズ酸バリウムは各々、PbTi
O3、SrTiO3、BaZrO3、CaZrO3、SrZrO3、PbSnO3、CaSn
O3、SrSnO3、BaSnO3の通常の複合酸化物の形のものが好
適に用いられるが、各種の前駆物質、例えば、チタン酸
鉛を用いる場合には、酸化鉛と酸化チタンの等モル混合
物を用いることも可能である。
本発明の磁器誘電体組成物中の第1成分の中のチタン酸
バリウムの割合は、BaTiO3として98.2〜99.8重量%であ
る。その割合が99.8重量%より多いと、1200℃以下の低
温で焼結することが困難となる。また、98.2重量%より
少ないと、耐久特性が悪化し易く、さらに、安定して製
品を造ることが難しくなる。酸化リチウムの割合は0.1
〜0.4重量%である。0.1重量%より少ないと、低温で焼
結することが困難となり、0.4重量%より多いと、磁器
の耐久特性が悪化し易くなり、磁器のグレインサイズも
大きなものとなる。フッ化亜鉛の割合は0.1〜1.4重量%
である。0.1重量%より少ないと、低温焼結が困難であ
り、1.4重量%より多いと、磁器のグレインサイズが大
きなものとなり易く、また、製品を安定して造ることが
難しくなる。
第2成分であるチタン酸鉛、チタン酸ストロンチウム、
ジルコン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコン
酸ストロンチウム、スズ酸鉛、スズ酸ストロンチウム、
スズ酸カルシウム、スズ酸バリウムから選ばれた1種以
上は、第1成分に対して内割として3〜30モル%、好ま
しくは5〜20モル%加えられる。
その量が3モル%より少ないと、室温での誘電率の値は
あまり大きくならず、30モル%より多い場合も、誘電率
の値は小さなものとなる。5〜20モル%の範囲で最も高
い誘電率が得られる。スズ酸バリウムまたはスズ酸カル
シウムまたはこれらの混合物を用いた場合、誘電率の大
きなものが得られ易くなる。
(実施例) 以下、本発明を実施例によって詳細に説明する。
チタン酸バリウムと種々の化合物を表1に示した割合に
秤量し、純水を加えて、ナイロン製ボールミルで十分混
合した。混合物を乾燥した後、100メッシュのフルイを
通し、アクリル樹脂をバインダーとし、ロリクロロエタ
ンを溶媒として、ボールミルを用いスリップを調製し
た。ドクターブレード法により、30μ厚みのグリーンシ
ートを作成した。このグリーンシート22枚を重ね合わ
せ、60℃、120kg/cm2の温度圧力条件でスタッキングし
た後、12mm口の正方形に切断した。表1に示した条件で
焼結した後、両面に銀電極を焼付け、種々の特性を測定
した。誘電率と誘電損(tanδ)をLCRメーターを用い
て、1kHz、1V、20℃の条件で測定した。絶縁抵抗値は高
絶縁抵抗計を用い、500Vの電圧を印加し測定した。平均
のグレインサイズは、磁器表面の走査型電子顕微鏡写真
より、ラインインタセプト法を用いて求めた。焼結体密
度は円板の重量をマイクロメーターを用いて算出した体
積で除して求めた。なお、酸化リチウム源としてLi2CO3
を、フッ化亜鉛としてZnF2を用いた。
測定結果を表2に示した。試料No.1,4,7,8は、本発明の
範囲外のものである。第1成分中のフッ化亜鉛、酸化リ
チウムの割合が少ない場合は、緻密な磁器は得られず
(No.1)、割合が多い場合は、磁器のグレインサイズが
大きなものとなり、tanδも悪化する(No.4)。第2成
分の割合が少ない場合(No.7)、および多い場合(No.
8)は、誘電率の値は小さなものとなる。試料No.2,3,5,
6,9,10,11は本発明の範囲内のものであり、誘電率が大
きく、グレインサイズの小さい良好な磁器が得られてい
るのがわかる。
以上の実施例において、チタン酸バリウムはBaとTiのモ
ル比がほぼ1のものを用いたが、0.05モル程度、その比
率がずれていても良好な特性を得ることができる。ま
た、本発明の組成に酸化アルミニウム、二酸化ケイ素等
を微量添加した場合は、特性の改善に効果がある。
(発明の効果) 以上述べたことから、本発明の誘電体磁器組成物は、12
00℃以下の低温で焼結ができ、tanδが小さく、グレイ
ンサイズが均一で小さく、絶縁抵抗の大きなものであ
る。また、これらの特性を損ねることなく、室温度付近
での誘電率を12,000以上にも高めることができ、積層セ
ラミックチップコンデンサー用磁器組成物として極めて
有効であり、その産業的価値は大きいものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】98.2〜99.8重量%のチタン酸バリウムと0.
    1〜0.4重量%の酸化リチウムと0.1〜1.4重量%のフッ化
    亜鉛からなる第1成分70〜97モル%と、チタン酸鉛、チ
    タン酸ストロンチウム、ジルコン酸バリウム、ジルコン
    酸カルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、スズ酸鉛、
    スズ酸カルシウム、スズ酸ストロンチウム、スズ酸バリ
    ウムから選ばれた1種以上の第2成分3〜30モル%とか
    らなる磁気誘電体組成物。
  2. 【請求項2】第1成分が80〜95モル%、第2成分が5〜
    20モル%である特許請求の範囲第1項記載の磁気誘電体
    組成物。
  3. 【請求項3】第2成分がスズ酸バリウムおよび/または
    スズ酸カルシウムである特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の磁気誘電体組成物。
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