JPH0712927B2 - 易焼結性アルミナ粉末の製造方法 - Google Patents

易焼結性アルミナ粉末の製造方法

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JPH0712927B2 JP62188324A JP18832487A JPH0712927B2 JP H0712927 B2 JPH0712927 B2 JP H0712927B2 JP 62188324 A JP62188324 A JP 62188324A JP 18832487 A JP18832487 A JP 18832487A JP H0712927 B2 JPH0712927 B2 JP H0712927B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明方法は易焼結性アルミナ粉末の製造方法に関す
る。更に詳細には平均一次粒子径が超微粒(平均一次粒
子径約0.3μm以下)で流動性に優れた易焼結性アルミ
ナ粉末の製造方法に関するものである。
〔従来技術並びに発明が解決しようとする問題点〕
従来よりα−アルミナ粉末は耐熱性、耐触性、耐摩耗
性、電気絶縁性、機械的強度等の物性に優れているた
め、集積回路期間、透光管、軸受、切削工具等の焼結体
用原料あるいはフロッピーディスク、磁気テープ等への
充填剤として使用されている。
これら焼結体用原料として要求されるα−アルミナ粉末
物性としては平均一次粒子径が小さく、強い凝集粒がな
く粒子形状が均一で低温で焼結しうる所謂易焼結性アル
ミナ粉末である。
原料アルミナが上記物性を有する場合、得られる焼結体
は焼結密度、機械的強度に優れると伴に低温での焼結が
可能となり焼結コストは勿論焼結装置にかける設備コス
トも低減することができる等の利点を有する。
しかしながら従来最も工業的に採用されているバイヤー
法により得られるアルミナは平均一次粒子径が数μm〜
数十μmで、長時間の粉砕に依っても1μm以下の平均
粒子径のものは得難く、また得られたアルミナ粉末は粉
砕装置より混入する不純物による純度低下や結晶形骸破
砕面の非平滑性の故所望する物性の改良効果は得難い。
また、アルミニウムアルコキサイド等のアルミニウム化
合物を加水分解しアルミナ水和物となし、これを乾燥、
焼成してα−アルミナを得る方法もあるが、該方法にお
いては、加水分解により平均一次粒子径の小さいアルミ
ナ水和物は得られるものの、脱水乾燥時に凝集固化を生
じ、これを焼成後粉砕しても粒子形状が均一で平均一次
粒子径の小さい所望とするα−アルミナ粉末を得ること
は出来ない。
更にベーマイトのコロイド溶液に種子としてα−アルミ
ナのコロイド溶液を混合し成形、焼成することにより従
来よりも低い焼結温度で均質で緻密な焼結体が得られる
ことが知られている。(特開昭61−26554号)しかしな
がら、該方法はゲル状で成形するため乾燥、焼成時に於
ける成形体の収縮が大きく精緻な成形体は得難いとの欠
点を有する。それ故ゲル状物を乾燥焼成後、粉砕して粉
末を得これを成形体原料粉末として使用する方法も考え
られるが、この方法により得られた粉末は乾燥、焼成過
程で粒子が凝集、結晶成長を生じる為か微粒粉末は得ら
れず、結果として均質で緻密な易焼結成形体は得られな
い。
かかる事情下に鑑み、本発明者らは低い焼結温度で均質
で緻密な焼結体を得る事が出来る平均一次粒子径が微粒
で均質な易焼結性アルミナ粉末を得るべく鋭意検討した
結果、本発明方法を完成するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は0.5μm以下のα−アルミナを含有
するベーマイト構造を有するアルミナ水和物を水溶液中
に分散し水系ゾルとし、該水系ゾルを顆粒乾燥した後、
焼成することを特徴とする易焼結性アルミナ粉末の製造
方法を提供するにある。
以下、本発明方法を更に詳述する。
本発明方法に於いて、アルミナ水和物はベーマイト構造
を有するアルミナ水和物を用いる事を必須とする。原料
アルミナ水和物がギブサイトの如く結晶性の強いアルミ
ナ水和物を用いる場合には本発明に於ける他の構成要件
を同一にしても平均一次粒子径が微粒で粒度分布がシャ
ープな易焼結性アルミナ粉末を得ることは出来ない。
このようなベーマイト構造を有するアルミナ水和物は、
その物の有する結晶構造がベーマイト構造をするもので
あればその製法は制限されるものではなく、通常公知の
方法で得られるものであれば良く、例えばアルキルアル
ミニウムやアルミニウムアルコキサイド等を加水分解す
ることにより得た擬ベーマイト等が用いられる。
本発明に於いて、アルミナ水和物は水溶液中に分散し水
系ゾルとして顆粒乾燥に処するが、顆粒乾燥に際しては
アルミナ水和物中にα−アルミナ(以下、最終生成物で
あるα−アルミナと区別するため種子用α−アルミナと
称する。)を分散(含有)せしめていることを必須とす
る。
アルミナ水和物中に分散せしめる種子用α−アルミナの
量はアルミナ水和物に対し乾量基準(Al2O3)で約0.1重
量%〜約20重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%
である。
アルミナ水和物中への種子用α−アルミナの分散、添加
は得られるα−アルミナ粉末の平均一次粒子径の微細
化、粒度分布のシャープ化に効果を有するものでアルミ
ナ水和物に対し上記以下量添加し、分散含有せしめる場
合には添加効果の発現はない。他方多い場合には得られ
るアルミナの物性に与える影響はないものの経済性より
自ずと限定される。
アルミナ水和物中への種子用α−アルミナの分散、添加
方法は、顆粒乾燥前にアルミナ水和物と種子用α−アル
ミナが均一分散していればよく、特にその製法は制限さ
れるものではないが、たとえばアルミナ水和物を水溶液
に分散混合するに際し該水溶液中に種子用α−アルミナ
を添加混合する方法、或いは原料としてのベーマイト粉
末の製造時に例えばアルミニウムアルコキサイドの加水
分解時に種子用α−アルミナを添加しておくことにより
種子用α−アルミナ含有ベーマイト粉末とし、これを水
溶液中に分散し水系ゾルとする方法等何れであっても良
い。
アルミナ水和物中に分散せしめる種子用α−アルミナは
微粒であることが好ましく平均一次粒子径約0.5μm以
下、好ましくは約0.3μm以下のものが使用される。種
子用α−アルミナの粒径が大きすぎる場合には得られる
α−アルミナ粉末の粒径が大きく成りすぎ所望とする物
性の付与は望めない。
またアルミナ水和物中に分散せしめる種子用α−アルミ
ナはα整合度約10%〜約70%、好ましくは約10%〜約50
%であることが好ましい。α化率が高すぎる場合には微
粒アルミナは得難い。
このようにアルミナ水和物中に分散せしめる種子用α−
アルミナとしては平均一次粒子径が製品アルミナ粉末の
それと同等かそれ以下であることが好ましくα整合度も
約70%以下の微粒が好適である。このような種子用α−
アルミナとしては、従来法で得たα−アルミナを粉砕
し、水溶液中に分散した後自然沈降により湿式分級して
得た上澄み液中より採集する方法が挙げられる。
勿論、本発明方法により得られた微粒α−アルミナを用
いることも可能である。
水系ゾルに於けるアルミナ水和物と水溶液の使用割合は
ベーマイト構造を有するアルミナ水和物の含有量がAl2O
3換算で約5重量%〜約50重量%、好ましくは約10重量
%〜40重量%を目安とし、種子用α−アルミナの添加量
や種子用α−アルミナを分散させるのに使用する酸溶液
の使用量により上記範囲より決定使用すればよい。
水溶液中でのアルミナ水和物と種子用α−アルミナは均
一に分散せしめることが好ましく、機械的強力撹拌や熱
対流を利用する方法もあるが還流により分散させる方法
が推奨される。この方法はアルミナ水和物と種子用α−
アルミナの混合水溶液を還流器に入れスラリーの沸点下
で数時間、望ましくは1〜5時間還流する方法で簡単で
且つ分散性に優れるので特に推奨される。
本発明方法に於いて、水系ゾルを形成せしめるための水
溶液は水そのものであってもよいしアルミナ水和物や種
子用α−アルミナの分散性を助長する酸性溶液であって
も良い。
このようにして得た水系ゾルは次いで顆粒乾燥に供す
る。顆粒乾燥方法としてはスプレードライ等の噴霧乾
燥、或いは凍結乾燥等が挙げられるが操作の簡便性と経
済性の点よりスプレードライ法が一般的である。スプレ
ードライ法による顆粒の製造方法は特に常法とかわるも
のではなく水系ゾル中にポリビニールアルコール、カル
ボキシルメチルセルロース、メチルセルロースメチルメ
タアクリレート樹脂等の結合剤が使用される。勿論水系
ゾルに悪影響のない範囲で公知の分散剤の使用は可能で
ある。
スプレードライ法に使用される噴霧法としては回転ディ
スク法、加圧ノズル法、2液体ノズル法等いずれの方法
を採用してもよい。
スプレードライ法等により得る顆粒粒径(二次粒子径)
は特に制限されないが、通常平均粒子径約1〜約200μ
m、好ましくは約10〜約100μmの範囲である。
目的とする顆粒粒径を得る条件は使用する装置によって
も異なるが、回転ディスク法の場合にはディスクに供す
るスラリーの濃度、ディスクに供給するスラリー量、デ
ィスク回転数、気体の流速さらには乾燥温度を調整する
ことにより得られる。
このようにして得られたアルミナ水和物の顆粒乾燥粉体
は次いで焼成される。
焼成方法としては公知焼成方法、例えば電気炉、ロータ
リーキルン、トンネル式焼成炉、流動式焼成炉等が使用
可能であり、α−アルミナに転移可能な条件が採用され
る。
このような条件としては、使用する焼成装置によっても
異なるが通常約1000℃以上、1100℃〜約1300℃で数分〜
十数時間程度である。当然のことながら滞留時間が長く
焼成温度が高い程アルミナのα化転移はすすむが本発明
に於いてはアルミナ水和物顆粒のα化転移は必ずしも完
全である必要はない。しかしながら遷移アルミナの含有
率の増加は成形体の焼成焼結時の収縮を伴う不都合を有
するので通常α整合度約70%以上、好ましくは約80%以
上に焼成される。
焼成後のα−アルミナはそのまま、又は必要によりボー
ルミル等により解砕処理を行う。このようにして得られ
たα−アルミナは平均一次粒子径約1μm以下、通常0.
3μm以下で凝集粒の極めて少ない均一粉末である。
〔本発明の効果〕
以上詳述した本発明方法により得られたα−アルミナは
粒子形状が均一で凝集粒が少なく且つ平均一次粒子径が
超微粒であるため、これを原料として用いた成形体は易
焼結であると伴に焼結密度、機械的強度に優れるもの
で、集積回路基板、透光管、軸受、切削工具等の焼結体
用原料あるいはフロッピーディスク、磁気テープ等への
充填剤等としてその工業的価値は頗る大なるものであ
る。
〔実施例〕
以下、本発明方法を実施例により更に説明するが、該実
施例は本発明方法の一実施態様を示すものであり決して
本発明を制限するものではない。
尚、本発明の説明に於いて物性測定は以下の方法により
実施した。
アルミナのα整合度;X線回折装置によりアルミナ粉末試
料中のα−アルミナの(116)面のピーク強度(高さ)
を標準のα−アルミナと比較して、その強度比よりα整
合度を算出した。
なお、標準のα−アルミナとは99.99%以上の純度を有
する、結晶子サイズが1μm以上のα−アルミナをさ
す。
参考例 −種子用α−アルミナの作成− 中心粒径0.6μmのα−アルミナ(商標名A−HPS40 住
友化学工業(株)製)100kgを20mmφのアルミナボール1
080kgと共に250lの振動ミル中に投入し、振幅8mmで一時
間粉砕後、該振動ミル中より900gのアルミナを採取し、
15mmφのアルミナボール3200gと6.1重量%の硝酸溶液21
7g、クエン酸0.9g、浄水780gと伴に3.3lのボールミルに
入れ80rpmで20時間粉砕した。
粉砕終了後のボールミル中のスラリーのpHは4であっ
た。
次いでこのスラリーに1×10-4規定の硝酸溶液を全量が
4500gになるように添加し、撹拌後2週間静置して湿式
分級を行った。得られた溶液の上澄み液の80%を抜取種
子用α−アルミナスラリーとして用いた。
該スラリー中のアルミナ固形分濃度は4重量%であり、
中心粒径2.0μm、α整合度44%であった。
以降の実施例に於ける種子用α−アルミナは特に断らな
い限り上述の方法で作成した。
実施例1 アルミニウムイソプロポキシドを加水分解して得られた
ベーマイト(平均一次粒子径0.03μm)500gに種子用α
アルミナスラリーをアルミナ固形分が擬ベーマイトの7
重量%になるように加え、更に1×10-4規定の硝酸溶液
を1125g加え全量で2500gのスラリーとした。
次いでこのスラリーを撹拌機で撹拌しながら7規定硝酸
溶液にてスラリーをpH4に調整した後3lの4っ口フラス
コに入れ、撹拌しつつ沸点下(100〜110℃)で4時間還
流した。還流後スラリーは室温まで冷却後ビーカへ取り
出し、1×10-4規定の硝酸溶液を全量が2500gになるよ
う添加し更に10%溶液のポリビニルアルコールを50g添
加し1時間の撹拌を行った。
このようにして調整したスラリーを入口温度220℃、出
口温度110℃、ディスク回転数8000rpmの条件でスプレー
ドライを行い粒径は3〜50μmの顆粒を得た。この顆粒
を電気炉中1130℃、4時間焼成した。焼成後のこの顆粒
のα整合度は92%であった。
次いでこのαアルミナ150gと15mmφのアルミナボール50
00gを3.3lのアルミナ製ポットに入れ、振幅5mmで1時間
振動ミル粉砕を行った。処理後のアルミナはα整合度78
%、BET表面積8m2g/、平均一次粒子径0.3μm以下の均
一粒子形状を有していた。このα−アルミナの粒子構造
の顕微鏡写真を第1図として示す。
このようにして得たαアルミナを20mmφ×5mmに金型成
形し1500kg/cm2の圧力でラバープレスした後、電気炉で
1400℃、2時間及び1600℃、2時間の条件で焼成したと
ころ、焼結体の焼結密度は1400℃焼成品3.84g/cm3、160
0℃焼成品のそれは3.95g/cm3であった。
実施例2 撹拌方法を還流方式からホモジナイザーで2時間処理す
る方法に代えた他は実施例1と同様に処理し顆粒を得、
これを焼成した。得られたアルミナのα整合度は93%で
あった。
またこのαアルミナを実施例1と同様に振動ミルで粉砕
処理に付した。得られたアルミナはα整合度78%、BET
表面積7m2g/、平均一次粒子径0.3μm以下で、その粒
子構造は第2図に示す顕微鏡写真に見られる如く均一粒
子径を有していた。
次いでこのアルミナを用い実施例1と同様に成形、焼成
した所、1400℃の焼結密度は3.85g/cm3、1600℃焼成品
のそれは3.94g/cm3であった。
比較例1 種子用αアルミナを添加しない以外は実施例1と全く同
様に処理し顆粒を得た後、1250℃、4時間電気炉で焼成
した。得られたアルミナのα整合度は94%であった。
またこのαアルミナを実施例1と同様に振動ミルで粉砕
処理に付した。得られたアルミナはα整合度75%、BET
表面積6m2g/、平均一次粒子径0.3μm以下で、その粒
子構造は第3図に示す顕微鏡写真に見られる如くαアル
ミナ粒子が互いに焼結し繭状に結合したものが多く見ら
れた。
次いでこのアルミナを用い実施例1と同様に成形、焼成
した所、1400℃の焼結密度は3.55g/cm3、1600℃焼成品
のそれは3.88g/cm3であった。
比較例2 実施例1と同じ方法で作成した種子用α−アルミナを添
加したベーマイトスラリーを乾燥機中で60℃に保持し、
ゲル化させた。
次いでこのゲルを110℃、4時間乾燥させ更に1300℃、
4時間焼成したところ、得られたα−アルミナのα整合
度は91%であった。
次いでこのアルミナを実施例1と同様に振動ミルで粉砕
処理に付した。得られたアルミナはα整合度76%、BET
表面積7m2g/、平均一次粒子径0.3μm以下で、その粒
子構造は第4図に示す顕微鏡写真に見られる如くα−ア
ルミナ粒子が互いに焼結し繭状に結合したものが多く見
られた。
このα−アルミナを用いた実施例1と同様に成形、焼成
した所、1400℃での焼結密度は3.53g/cm3、1600℃焼成
品のそれは3.85g/cm3であった。
比較例3 参考例で使用した中心粒径0.6μmのα−アルミナ(商
標名A−HPS40住友化学工業(株)製)を中心粒径1μ
mのα−アルミナ(商標名ALM−41住友化学工業(株)
製)に代えた他は参考例と同じ方法で処理して得た平均
一次粒子径0.7μm、α整合度50%のα−アルミナを種
子用アルミナとして用い、該種子用α−アルミナを代え
た他は実施例1と同じ条件で処理してアルミナ水和物顆
粒を得た後、これを1130℃×4時間焼成した所、得られ
たアルミナのα整合度は95%であった。
次いでこのアルミナを実施例1と同様に振動ミルで粉砕
処理に付した。得られたアルミナはα整合度78%、BET
表面積5m2g/でその粒子構造は第5図に示す顕微鏡写真
にみられる如く、平均一次粒子径0.5μm以上のα−ア
ルミナと平均一次粒子径0.3μm以下のα−アルミナが
互いに焼結し繭状に結合したものが多く見られた。
次いでこのアルミナを用い実施例1と同様に成形、焼成
した所、1400℃の焼結密度は3.60g/cm3、1600℃焼成品
のそれは3.89g/cm3であった。
比較例4 参考例で使用した中心粒径0.6μmのα−アルミナを中
心粒径0.4μmのα−アルミナ(商標名AKP−30住友化学
工業(株)製)に代えた他は参考例と同じ方法で処理し
て得た平均一次粒子径0.2μm、α整合度75%のα−ア
ルミナを種子用アルミナとして用い、該種子用α−アル
ミナを代えた他は実施例1と同じ条件で処理してアルミ
ナ水和物顆粒を得た後、これを1250℃×4時間焼成した
所、得られたアルミナのα整合度は95%であった。
次いでこのアルミナを実施例1と同様に振動ミルで粉砕
処理に付した。得られたアルミナはα整合度78%、BET
表面積6m2g/で、平均一次粒子径0.3μm以下であっ
た。
次いでこのアルミナを用い実施例1と同様に成形、焼成
した所、1400℃の焼結密度は3.58g/cm3、1600℃焼成品
のそれは3.88g/cm3であった。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はα−アルミナの粒子構造を示す顕微鏡
写真であり、第1図及び第2図は実施例、第3図〜第5
図は比較例で得たα−アルミナの粒子構造を示す顕微鏡
写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芦谷 俊夫 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内 (72)発明者 小川 透 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−128918(JP,A) 特開 昭61−132513(JP,A) 特開 昭64−3008(JP,A) 特開 昭63−265810(JP,A) 特公 昭54−1275(JP,B1) J.Non−Cryst.Solids 82,1−3.PP.277−85

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.5μm以下のα−アルミナを含有するベ
    ーマイト構造を有するアルミナ水和物を水溶液中に分散
    し水系ゾルとし、該水系ゾルを顆粒乾燥した後、焼成す
    ることを特徴とする易焼結性アルミナ粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】水系ゾル中のベーマイト構造を有するアル
    ミナ水和物の含有量がAl2O3換算で5重量%〜50重量%
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】ベーマイト構造を有するアルミナ水和物中
    へのα−アルミナの分散量がベーマイト構造を有するア
    ルミナ水和物に対して0.1重量%〜20重量%であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  4. 【請求項4】ベーマイト構造を有するアルミナ水和物中
    に分散するα−アルミナのα整合度が10%〜70%のα−
    アルミナであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の製造方法。
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TWI432381B (zh) * 2005-12-12 2014-04-01 Grace W R & Co 氧化鋁粒子
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