JPH0712884Y2 - 引糸の傾斜測定装置 - Google Patents

引糸の傾斜測定装置

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JPH0712884Y2
JPH0712884Y2 JP1988017588U JP1758888U JPH0712884Y2 JP H0712884 Y2 JPH0712884 Y2 JP H0712884Y2 JP 1988017588 U JP1988017588 U JP 1988017588U JP 1758888 U JP1758888 U JP 1758888U JP H0712884 Y2 JPH0712884 Y2 JP H0712884Y2
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measured
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kelly
pulling
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正 金子
朝雄 野村
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は引糸の傾斜測定装置に係り、特に縦溝掘進機の
ケリーグラブから地上のケリーガイドにかけて張られた
引糸の傾斜度測定に好適な傾斜測定装置に関するもので
ある。
《従来の技術》 地面に垂直な縦溝を掘削する装置としては縦溝掘進機が
知られている。この縦溝掘進機は筒状のケリーガイドを
ジブクレーンなどによって垂直に保持し、このケリーガ
イドの中に摺動自在に挿入されたケリーバーを徐々に降
下させながらその下端部に取付けられたケリーグラブで
地盤を掘進するものである。ところで、できるだけ垂直
な縦溝を掘削するには前記ケリーガイドの垂直性を正確
に保持することが重要であることはもちろんのこと、ケ
リーグラブの掘進によりケリーバーが地中に長く延びる
のでケリーバーの曲りによる誤差を随時補正する必要が
ある。このため従来の縦溝掘削機ではケリーガイドの所
定位置からケリーグラブにかけてテグスを張り、このテ
グスの傾斜度を測定用定規やトランシットなどにより測
定し、その測定結果に基いてケリーガイドの姿勢を微調
整するなどして縦溝の掘進誤差を補正はするようにして
いた。
《考案が解決しようとする課題》 しかし、従来は前記の如くテグスの傾斜度を人手により
測定していたので、測定器具のセットなどに大変な手間
がかかるとともに、測定結果にある程度の個人差が出て
しまう。また夜間、雨天時あるいは市街地密集地などで
はトランシットの使用が非常に困難であった。
本考案は前記課題を有効に解決するために創案するに至
ったものであって、その目的は、前記テグスなどの引糸
の傾斜度を自動的かつ正確に測定することのできる引糸
の傾斜測定装置を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 前記課題を解決するため本考案は、第1位置から第2位
置にかけて直線的に張られた引糸の、前記第1位置を通
る所定の基準線に対する傾斜度を測定することにより被
測定物の傾斜度の算出を可能とする傾斜測定装置におい
て、前記第1位置、第2位置および引糸は前記被測定物
に対して左右対称をなす一対のものから成り、前記第1
位置から前記引糸に沿って所定距離Aだけ離れた位置に
ピン孔を有する矩形板の被測定部材を前記引糸と垂直な
平面内で移動可能に配設して前記ピン孔に前記引糸を挿
通し、前記被測定部材の周囲の少なくとも2か所に前記
被測定部材と当接して前記基準線からの偏位移動量Δ
x、Δyを検出する検出手段を配設し、前記距離Aと前
記偏位移動量Δx、Δyから前記引糸の前記基準線に対
する傾斜度および傾斜方向を測定することにより前記被
測定物の傾斜度および傾斜方向の算出を可能としたもの
である。
《作用》 上述の如く構成した引糸の傾斜測定装置では、引糸が基
準線に対して傾斜すると第1位置から所定距離Aだけ離
れた位置での引糸の偏位移動量Δx、Δyが検出手段に
よって検出され、これら偏位移動量Δx、Δyと前記距
離Aから前記基準線に対する前記引糸の傾斜度および傾
斜方向が測定される。
《実施例》 以下に本考案の一実施例を図面に基いて説明する。第1
図はケリー型縦溝掘進機1の側面図を示したものであっ
て、この縦溝掘進機1は4本の山型鋼をラチスによって
角筒状に形成してなるケリーガイド2をジブクレーン3
で垂直に保持し、ケリーガイド2の中に摺動自在に挿入
したケリーバー4を徐々に降下させながらその下端に取
付けたケリーグラブ5によって垂直な縦溝6を掘削でき
るようになっている。ケリーグラブ5にはテグスなどの
引糸7の下端部が止着され、この引糸7はケリーガイド
2の上端に配設されたリール8から所定の張力をもって
繰り出されるようになっている。本考案に係る引糸の傾
斜測定装置9はケリーガイド2のやや上端側に配設され
ており、この傾斜測定装置9によって引糸7の傾斜度お
よび傾斜方向が測定されるようになっている。
前記引糸7および傾斜測定装置9は第2図に示す如く左
右対称に一対で配設され、ねじれをも含めて測定し、い
ずれか一方が故障したときでもねじれを考慮しない傾斜
度の測定を継続できるようになっている。傾斜測定装置
9はブラケット12の先端に取付けられ、このブラケット
12はケリーガイド2の外周に回転自在に挿入されたシリ
ンダ13の外周面に固定されている。また、ケリーガイド
2の外側面には第4図および第5図に示す如く各側面に
ローラ14が水平に取付けられ、このローラ14の上面によ
ってシリンダ13の内周面に形成されたフランジ部15が支
持されている。尚、ブラケット12の下方にはケリーガイ
ド2に支持された油圧ホースガイド16が配設され、この
油圧ホースガイド16によってケリーグラブ5に油圧を供
給する油圧ホース17が上下方向に案内されるようになっ
ている。
傾斜測定装置9は第6図に示す如くブラケット12の先端
部に配設された上下一対のフレーム20,21によって垂直
に取付けられたアクリル製のパイプ22と、このパイプ22
の下端部に第7図に示す如く水平面内で十字状に配設さ
れた4つの検出手段としてのディジタルマイクロヘッド
(以下単にヘッドと言う)23と、このヘッド23の検出結
果を表示するディジタルリードアウトユニット(以下ユ
ニットと言う)24によって構成されている。ユニット24
は縦溝掘進機1の運転室内に配設されている。前記パイ
プ22の中には引糸7が挿通されており、この引糸はパイ
プ22の両端開口部に被着した円板25の中央部のピン孔26
から上方へと引き出されている。フレーム20の上面には
架台27が立設され、この架台27の上端部に配設されたシ
ーブ28を引糸7が経由することで引糸7がピン孔26から
垂直に引き出される構成となっている。前記ヘッド23は
本体23aと往復動可能な端子23bで構成され、本体23aは
パイプ22に固定され、端子23bがパイプ22の中心方向に
向かって突出している。そして端子小孔23bのストロー
ク量がユニット24にディジタル表示されるようになって
いる。端子23bの先端部には小さなローラ30が水平に取
付けられ、このローラ30が被測定部材としての矩形板31
の各辺に形成された溝部32に挿入されている。矩形板31
の中央部にはピン孔33が形成され、このピン孔33に前記
引糸7が挿通されている。そして引糸7がパイプ22に対
して傾斜すると、それに対応して矩形板31が第8図およ
び第9図に示す如く水平方向に移動し、その移動量がヘ
ッド23によって形成されるようになっている。尚ヘッド
23を4つで構成しているのは、矩形板31に対する端子23
bの押圧力を相互にキャンセルするためであり、前記押
圧力をキャンセルするために別な構成を採用する場合は
ヘッド23は互いに直交する少なくとも2つあれば良い。
前記円板25のピン孔26は実用新案登録請求の範囲に記載
の第1位置に相当し、矩形板31のピン孔33は第2位置に
相当する。そしてピン孔26,33相互間の距離はAとさ
れ、この値はユニット24に予め記憶されている。従って
ピン孔26を通る垂直な基準線34からのピン孔33の偏位移
動量Δx、Δyをヘッド23によって検出されれば、その
検出値から引糸7の傾斜度および傾斜方向が測定され
る。
ケリーグラブ5に対する引糸7の連結部は第10図に示さ
れている。すなわちケリーグラブ5の上面に角板37が取
付けられ、この角板37の両側に一対の平行な第1レール
38が配設され、この第1レール38に両端を摺動自在に支
持された第2レール39が配設され、この第2レール39に
摺動自在に取付けられたスライダ40に引糸7の下端部が
連結されている。引糸7をスライダ40に連結するとき
は、まず第11図に示す如く引糸7に重り41を取付け、こ
の重り41が静止した位置でスライダ40と引糸7との連結
を行う。尚この連結を終った後は第2レール39とスライ
ダ40の止ねじ42,43をそれぞれ締め付けて固定する。
傾斜測定装置9は上述の如く構成されてなり、掘削を開
始する前に第13図(A)に示す如く引糸7が垂直になる
ようにセットする。このセットは前記スライダ40の位置
を調整することによりなされる。掘削を開始した後第1
図に示す如くケリーグラブ5が曲って掘進すると、第13
図(B)に示す如く引糸7が傾斜してその傾斜度および
傾斜方向がヘッド23によって検出される。すなわちヘッ
ド23の検出値をΔx、Δyとすると、引糸7は第7図で
x方向にΔx/Aだけ傾斜し、y方向にΔy/Aだけ傾斜して
いることになる。また引糸7の傾斜方向はΔxとΔyの
合成ベクトルにより表示される。また第13図(B)に示
す如く垂直な基準線34からの縦溝6の曲りbは、x方向
にb=Δxl/A、y方向にb=Δyl/Aとなる。ここでlは
第1位置としてのピン孔26から引糸7の下端までの長さ
であって、この長さlはリール8からの繰出し長さある
いはケリーバー4を昇降させるドラムの回転数から求め
ることができる。なおケリーグラブ5の角度を変えた時
は、第3図に示す如くそれに対応してブラケット12を回
動させて引糸7が捩れ傾斜しないようにする。
以上本考案の一実施例につき述べたが、本考案は上記実
施例に限定されることなく種々の変形が可能であって、
例えば上記実施例ではヘッド23を相互に直交させて配設
したが、適当な座標変換を行えばこれらを直交以外の角
度で配設することもできる。また上記実施例は縦溝掘削
機1の引糸7の傾斜測定について述べたが、本考案は一
般的な引糸の傾斜測定に広く適用できることはもちろん
である。
《考案の効果》 本考案は上述の如く、基準線に対する引糸の偏位移動量
Δx、Δyを検出手段によって自動的に検出し、この検
出結果に基いて引糸の傾斜度および傾斜方向を測定する
ようにしているので、引糸の傾斜度および傾斜方向を迅
速かつ正確に測定することができ、例えば縦溝掘削機の
引糸の傾斜測定に用いた場合は、夜間、雨天時あるいは
市街地密集地等においても引糸の傾斜測定を簡単に行
え、工期の短縮化と施工精度の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示したものであって、第1図
は縦溝掘削機の側面図、第2図はケリーガイドおよびケ
リーバーの側面図、第3図は第2図のIII−III線矢視断
面図、第4図はケリーガイドとシリンダを切断した状態
で示す斜視図、第5図は第4図のV−V線矢視断面図、
第6図は傾斜測定装置の斜視図、第7図は傾斜測定装置
の平面図、第8図は傾斜測定装置の縦断面図、第9図は
矩形板の断面図、第10図はケリーグラブ上面に取付ける
角板の斜視図、第11図は重りの斜視図、第12図はスライ
ダの斜視図、第13図(A),(B)は傾斜測定方法を示
す説明図である。 1…縦溝掘進機、2…ケリーガイド 4…ケリーバー、5…ケリーグラブ 6…縦坑、7…引糸 9…傾斜測定装置、22…パイプ 23…デジタルマイクロヘッド(検出手段) 25…円板、26…ピン孔(第1位置) 31…矩形板、33…ピン孔(第2位置) 34…基準線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1位置から第2位置にかけて直線的に張
    られた引糸の、前記第1位置を通る所定の基準線に対す
    る傾斜度を測定することにより被測定物の傾斜度の算出
    を可能とする傾斜測定装置において、前記第1位置、第
    2位置および引糸は前記被測定物に対して左右対称をな
    す一対のものから成り、前記第1位置から前記引糸に沿
    って所定距離Aだけ離れた位置にピン孔を有する矩形板
    の被測定部材を前記引糸と垂直な平面内で移動可能に配
    設して前記ピン孔に前記引糸を挿通し、前記被測定部材
    の周囲の少なくとも2か所に前記被測定部材と当接して
    前記基準線からの偏位移動量Δx、Δyを検出する検出
    手段を配設し、前記距離Aと前記偏位移動量Δx、Δy
    から前記引糸の前記基準線に対する傾斜度および傾斜方
    向を測定することにより前記被測定物の傾斜度および傾
    斜方向の算出を可能としたことを特徴とする引糸の傾斜
    測定装置。
JP1988017588U 1988-02-15 1988-02-15 引糸の傾斜測定装置 Expired - Lifetime JPH0712884Y2 (ja)

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JPH01124507U JPH01124507U (ja) 1989-08-24
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JPS5415218B2 (ja) * 1973-10-04 1979-06-13
JPS5641203Y2 (ja) * 1976-12-27 1981-09-28
JPS544403A (en) * 1977-06-13 1979-01-13 Toto Denki Kogyo Kk Attitude detecting measuring device

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