JPH07128356A - 2軸角速度/加速度センサ - Google Patents

2軸角速度/加速度センサ

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JPH07128356A
JPH07128356A JP5271798A JP27179893A JPH07128356A JP H07128356 A JPH07128356 A JP H07128356A JP 5271798 A JP5271798 A JP 5271798A JP 27179893 A JP27179893 A JP 27179893A JP H07128356 A JPH07128356 A JP H07128356A
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acceleration
beams
acceleration sensor
displacement
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Hisashi Yabe
久 矢部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機構的に極く簡素でありながら、小型、軽
量、安価、長寿命、高信頼性を示す2軸角速度/加速度
センサを提供する。 【構成】 2本のビーム41を有する捻れ式音叉型水晶
振動子を構成する水晶薄板40の支持部42を、水晶薄
板40より剛性が高くビームの振動を妨げない形状寸法
を有する2本の溝部55および56を形成した水晶板5
0の2枚によりビームの振動を妨げない様に両側から挟
み込み、2本のビーム41が2軸角速度/加速度により
変位する量を検出する変位検出電極Cを2本のビーム4
1および2枚の水晶板40に独立して2組形成した可変
静電容量型変位検出器を具備する2軸角速度/加速度セ
ンサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2軸角速度/加速度
センサに関し、特に捻れ式音叉型水晶振動子を使用した
小型、軽量、安価、長寿命、高信頼性を示す2軸角速度
/加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】この発明の従来例を図1および図2を参
照して説明する。図1は回転ビーム型2軸角速度/加速
度センサを示す。円筒ケース11の両端板11aおよび
11bに軸受12および13が固着せしめられており、
これらの軸受に軸支された回転軸21に圧電ビーム回転
体20が固着定されている。圧電ビーム回転体20は2
本のビーム状圧電検出器22aおよび22bより成り、
これらは回転軸21に直角であると共に支持板24を介
して回転軸21に対称的に固定されている。圧電検出器
22aおよび22bは例えば、バイモルフ圧電結晶ビー
ムの両面に電極25aおよび25bを形成したものとす
ることができる。圧電検出器22aおよび22bの自由
端には角速度検出感度を向上せしめるための錘23aお
よび23bが具備される。14はモータ・ステータ、1
5はそのモータ・ロータであり、このロータ15により
回転軸21を高速回転させる。圧電検出器22aおよび
22bの電極25aおよび25bにより検出される検出
出力は回転軸21内の配線を介してスリップ・リング2
4a、24bおよび24cに到達し、ここからブラシ1
6a、16bおよび16c、プリアンプ31aおよび3
1bを介して信号処理回路に送り込まれる。
【0003】図2(a)についてみるに、XおよびY軸
は圧電検出器22aおよび22bの共面内にある直交軸
であり、Z軸はXおよびY軸に直交する軸であって回転
軸21と同軸状態にある。角速度/加速度センサのケー
ス11をX軸を中心に角速度ΩX で回転させると、Z軸
を中心に角速度ΩZ で高速回転している圧電検出器22
aおよび22bにはコリオリ・フォースが作用し、圧電
検出器22aおよび22bは図2(a)において鎖線に
より示される如くに互いに逆位相にたわむ。その結果、
圧電検出器22aおよび22bからは、図2(b)に示
されるが如く、振幅が相等しく位相が180°の正弦波
電圧信号Xa、Xbが得られる。
【0004】角速度/加速度センサのケース11をY軸
を中心に角速度ΩY 回転させた場合も同様である。今度
は、圧電検出器22aおよび22bにZ軸方向の振動加
速度αが加わった場合は、圧電検出器22aおよび22
bは図2(c)において鎖線により示される如く同相に
たわむ。その結果、圧電検出器22aおよび22bから
は図2(d)に示されるが如く、振幅が相等しく同相の
正弦波電圧信号ZaおよびZbが得られる。
【0005】ここで、圧電検出器22aおよび22bの
出力電圧信号の差をとる。この場合、Z軸方向の振動加
速度αに起因する出力電圧信号成分については、互いに
同相であるところから相殺されて零となる一方、X軸回
転角速度成分X=Xa−XbおよびY軸回転角速度成分
Y=Ya−Ybが得られる。X軸回転角速度成分XとY
軸回転角速度成分Yとは位相が90°異なるところか
ら、同期検波することによりこれら両成分を分離取り出
すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図1に示される2軸角
速度/加速度センサは角速度/加速度を検出する材料と
して圧電検出器を使用したものであるが、図示される通
り部品点数が多く、構造が複雑であり、特にスピン・モ
ータを使用してその回転部の軸受けの摩耗、摩滅による
寿命の制約のあるものである。
【0007】この発明は、摩耗、摩滅部のない捻れ式音
叉型水晶振動子を使用して上述の通りの問題を解消した
2軸角速度/加速度センサを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】2本のビーム41を有す
る捻れ式音叉型水晶振動子を構成する水晶薄板40の支
持部42を、水晶薄板40より剛性が高くビームの振動
を妨げない形状寸法を有する2本の溝部55および56
を形成した水晶板50の2枚によりビームの振動を妨げ
ない様に両側から挟み込み、2本のビーム41が2軸角
速度/加速度により変位する量を検出する変位検出電極
Cを2本のビーム41および2枚の水晶板40に独立し
て2組形成した可変静電容量型変位検出器を具備する2
軸角速度/加速度センサを構成した。
【0009】そして、上述の2軸角速度/加速度センサ
において、角速度が印加された場合にコリオリ力Fによ
り2本のビーム41が捻れ方向と直角な方向にも角速度
の量に比例する捻れ成分を有して才差運動することによ
り、或は加速度が印加された場合に2本のビーム41が
加速度の量に比例して変位することにより、この角速度
の量に比例した捻れ成分或は加速度の量に比例した変位
成分を検出してこれを電気回路により処理する2軸角速
度/加速度センサを構成した。
【0010】また、上述の2軸角速度/加速度センサに
おいて、可変静電容量型変位検出器を水晶振動子の発振
周波数より充分に高い安定化された交流電圧100によ
り励磁し、角速度印加によるビームの才差運動の振動成
分或は加速度印加によるビームの変位成分である交流信
号を検出し、この交流信号を水晶振動子の発振周波数に
同期130して検出する2軸角速度/加速度センサを構
成した。
【0011】更に、可変静電容量型変位検出器を安定化
された直流電圧により励磁し、角速度印加によるビーム
の才差運動の振動成分或は加速度印加によるビームの変
位成分である交流信号を検出し、この交流信号を水晶振
動子の発振周波数に同期1330して検出する2軸角速
度/加速度センサをも構成した。
【0012】
【実施例】この発明の2軸角速度/加速度センサを図を
参照して説明する。先ず、図3はこの発明の2軸角速度
/加速度センサに使用される可変静電容量変位検出器の
分解斜視図である。この可変静電容量変位検出器は、捻
れ式音叉型水晶振動子40とこれをその両側から挟み込
む2枚の水晶板501 および水晶板502 より成る。こ
の捻れ式音叉型水晶振動子40は捻れ式音叉型振動をす
る2本のビーム411 、ビーム412 および支持部42
より成る。水晶振動子40は、水晶薄板を捻れ振動する
音叉を構成する2本のビーム411 、ビーム412 およ
び支持部42を残して切除することにより切り出された
ものである。捻れ振動する音叉の2本のビーム411
よびビーム412 の双方には、それぞれの上下、左右の
計4面に変位検出電極が形成される。ビーム41に形成
される変位検出電極は、図4に示される通り、ビーム4
1 については電極C11、電極C12、電極C13および電
極C14であり、ビーム412 については電極C21、電極
22、電極C23および電極C24である。これらの変位検
出電極は、2本のビーム411 およびビーム412 が2
軸角速度/加速度により変位したときにこの変位量を検
出する電極であるが、この点については後で説明され
る。
【0013】水晶板501 および水晶板502 は、その
両側部および中央部に軸方向全長に亘って隆起部52な
い隆起部し54が形成され、結局、両側部の隆起部52
および隆起部54と中央部の隆起部53との間は溝部5
5および溝部56とされる。そして、隆起部52および
隆起部54の内側面、溝部55および溝部56の底面、
および中央の隆起部53の両側面にも、水晶振動子40
の2本のビーム411およびビーム412 に形成される
上述の変位検出電極に対向する変位検出電極が形成され
る。ここで、図5を参照するに、ビーム411 の電極C
11に対向する溝部551 の電極はC11’、電極C12に対
向する隆起部52の電極はC12’、電極C13に対向する
溝部552 の電極はC13’、電極C14に対向する隆起部
53内側面の電極はC14’である。同様に、ビーム41
2 の電極C21に対向する溝部56 1 の電極はC21’、電
極C22に対向する隆起部53の電極はC22’、電極C23
に対向する溝部562 の電極はC23’、電極C24に対向
する隆起部54内側面の電極はC24’である。
【0014】そして、水晶板501 および水晶板502
は水晶振動子40より剛性を高く構成する。水晶板50
1 および水晶板502 と水晶振動子40とは、図3に示
される順序に重ね合わせて3者一体に接合される。この
接合は水晶振動子40の支持部42と水晶板501 およ
び水晶板502 の支持部との間、および水晶板501
隆起部と水晶板502 の隆起部との間において行われ
る。この接合により形成される水晶板501 と水晶板5
2 との間の空間はは音叉の2本のビーム411および
ビーム412 に対してその振動を妨げることのない形状
寸法の空間とされる。
【0015】ここで、捻れ式音叉型水晶振動子の振動の
仕方について説明する。図6は捻れ式音叉型水晶振動子
の振動モードを概念的に示す図である。図6(a)は角
速度/加速度信号が入力されていない場合のビームの振
動状態を示す無入力捻れ振動モードを示す。この無入力
捻れ振動モードは、図示される通り、捻れ式音叉型水晶
振動子の長さ方向軸についてビームは捻れ振動をしてい
る。
【0016】図6(b)はビームに縦方向軸回りの角速
度が印加された場合のビームの振動状態を示す角速度印
加振動モードを示す。2本のビームはコリオリ力により
捻れ方向と直角な方向にも角速度の量に比例した捻れ成
分を有して才差運動をしている状態である。図6(c)
はビームに縦方向加速度が印加された場合のビームの振
動状態を示す加速度印加振動モードを示す。ビームの慣
性に起因してその自由端側は加えられる力の向きとは逆
の向きに屈曲する。
【0017】図7および図8を参照して実際の捻れ式音
叉型水晶振動子の振動の状態を説明する。図7(a)お
よび図8(c)の如くビームに縦方向軸回りの角速度ω
の回転が加えられると、2本のビーム411 およびビー
ム412 にコリオリ力Fが加えられるので、これらビー
ムは捻れ方向と直角な方向にも捻れ振動成分を有して、
その自由端は縦方向に長い才差運動をするに到る。即
ち、図7(a)において、算用数字1→2→3→4の経
路に沿って縦方向に長い才差運動をする。この縦方向に
長い才差運動により、結局、2本のビーム411 および
ビーム412 は縦方向の単振動をすることとなる。
【0018】図7(b)および図8(d)の如くビーム
に横方向軸回りの角速度ωの回転が加えられる場合も同
様であり、2本のビーム411 およびビーム412 にコ
リオリ力Fが加えられるので、これらビームは捻れ方向
と直角な方向にも捻れ振動成分を有して、その自由端は
横方向に長い才差運動1→2→3→4をする。図8
(a)は捻れ式音叉型水晶振動子に縦方向加速度αが印
加された場合のビームの振動状態を示す。ビームは双方
共加えられる加速度αの向きとは逆の向きに同相の力を
受け、その向きに屈曲振動する。
【0019】図8(b)は捻れ式音叉型水晶振動子に横
方向加速度αが印加された場合のビームの振動状態を示
す。ビームは、図8(a)の場合と同様に、加えられる
加速度αの向きとは逆の向きに同相の力を受け、その向
きに屈曲振動する。この発明の可変静電容量変位検出器
の捻れ式音叉型水晶振動子40は、上述した通りの振動
をする。ここで、捻れ式音叉型水晶振動子がこの如く振
動した場合、この発明の可変静電容量変位検出器に形成
された変位検出電極Cがどの様な関係になるかについ
て、特に、図5および図8を参照して説明する。
【0020】(A) 可変静電容量変位検出器に縦方向
角速度ωが印加された場合 捻れ式音叉型水晶振動子40のビーム411 およびビー
ム412 はコリオリ力により捻れ方向と直角な方向にも
角速度の量に比例した捻れ成分を有するに到り、図示さ
れる如く逆相に振動する。従って、電極C11相互間およ
び電極C13相互間が接近し或は離間すると共に、電極C
21相互間および電極C23相互間が接近し或は離間する。
【0021】(B) 可変静電容量変位検出器に横方向
角速度ωが印加された場合 捻れ式音叉型水晶振動子40のビーム411 およびビー
ム412 はコリオリ力により捻れ方向と直角な方向にも
角速度の量に比例した捻れ成分を有するに到り、図示さ
れる如く逆相に振動する。従って、電極C12相互間およ
び電極C14相互間が接近し或は離間すると共に、電極C
22相互間および電極C24相互間が接近し或は離間する。
【0022】(C) 可変静電容量変位検出器に縦方向
加速度αが印加された場合 捻れ式音叉型水晶振動子40のビーム411 およびビー
ム412 は、双方共加えられる縦方向加速度αの向きと
は逆の向きに同相の力を受け、その向きに屈曲する。従
って、電極C11相互間および電極C21相互間が離間する
一方電極C13相互間および電極C23相互間が接近する
か、或はその逆に電極C11相互間および電極C21相互間
が接近する一方電極C13相互間および電極C23相互間が
離間する。
【0023】(D) 可変静電容量変位検出器に横方向
加速度αが印加された場合 捻れ式音叉型水晶振動子40のビーム411 およびビー
ム412 は、双方共加えられる横方向加速度αの向きと
は逆の向きに同相の力を受け、その向きに屈曲する。従
って、電極C12相互間および電極C22相互間が離間する
一方電極C14相互間および電極C24相互間が接近する
か、或はその逆に電極C12相互間および電極C22相互間
が接近する一方電極C14相互間および電極C24相互間が
離間する。
【0024】次に、この発明の2軸角速度/加速度セン
サを図9および図10を参照して説明する。図9は縦方
向軸角速度/加速度に対応し、図10は横方向軸角速度
/加速度に対応するものと考える。可変静電容量型変位
検出器の合計16枚の変位検出電極は、図示される通
り、上述の如く対向して合計8個の可変容量を構成す
る。これら8個の可変容量の参照記号は簡単のために、
11、C12、C13、C14、C21、C22、C23、C24とす
る。これら8個の可変容量を使用して変位検出用の4個
の差動ブリッヂ回路を構成する。即ち、捻れ式音叉型水
晶振動子40のビーム411 により形成される可変容量
11および可変容量C13を使用して第1のブリッヂ回路
を構成する。ビーム412 により形成される可変容量C
21および可変容量C23を使用して第2のブリッヂ回路を
構成する。ビーム411 により形成される可変容量C12
および可変容量C14を使用して第3のブリッヂ回路を構
成する。そして、ビーム412 により形成される可変容
量C22および可変容量C24を使用して第4のブリッヂ回
路を構成する。そして、これら差動ブリッヂ回路はその
A接続端子およびB接続端子を介して、或はα接続端子
およびβ接続端子を介して交流励磁回路100により交
流励振される。
【0025】ここで、図9を参照して第1のブリッヂ回
路および第2のブリッヂ回路を含む可変静電容量型変位
検出器に縦方向軸回りの角速度αが印加された図8
(c)の場合について考慮してみる。無入力の場合は、
何れのキャパシタCにも変化は生じていないところか
ら、C、D、C’、D’接続端子の電圧は、図11
(a)に示される如く振幅一定の出力電圧波形となる。
ところが、上述の通りに角速度ωの回転が加えられる
と、2本のビーム411 およびビーム412 にコリオリ
力Fが加えられるので、これらビームは捻れ方向と直角
な方向にも捻れ振動成分を有して、その自由端は図7
(a)に示される如く縦方向に長い才差運動をするに到
る。即ち、図7(a)において、算用数字1→2→3→
4の経路に沿って縦方向に長い才差運動をする。縦方向
に長い才差運動により、結局、2本のビーム41 1 およ
びビーム412 は縦方向の単振動をすることとなる。キ
ャパシタC11およびキャパシタC23の静電容量は図示さ
れる瞬間においては増加する一方、キャパシタC13およ
びキャパシタC21の静電容量は逆に減少する。しかし、
2本のビーム411 およびビーム412 は縦方向に単振
動しているので、次の瞬間は逆にキャパシタC11および
キャパシタC23の静電容量は減少する一方、キャパシタ
13およびキャパシタC21の静電容量は増加する。以
降、これを繰り返す。キャパシタC11ないしキャパシタ
24の静電容量が上述した通りに変化することに起因し
て、C、D接続端子の電圧は図11(b)に示される如
くビームの振動周波数により振幅変調された様な電圧波
形となる。同様に、C’、D’接続端子の電圧は図11
(c)に示される如くビームの振動周波数により振幅変
調された様な電圧波形となる。図11(b)に示される
電圧波形と図11(c)に示される電圧波形とは互いに
逆位相である。
【0026】これら電圧波形を半波整流回路110によ
り半波整流した結果の電圧であるF点、E点、J点、H
点の電圧は図12(a)ないし図12(d)に示される
如きものとなる。差動回路の出力であるG点およびK点
の電圧を図13(a)、図13(b)に示すが、これを
入力電圧とする差動回路120の出力電圧であるL点の
電圧は図13(c)に示される如きものである。ここ
で、図13(c)は角速度ωの極性に左右されて、ビー
ムの発振周波数とL点の電圧とが同相である場合を示
す。これは図13(a)と相似形である。ビームの発振
周波数とL点の電圧とが逆相である場合、図13(c)
とは逆になり丁度図13(b)と相似形となる。130
はビームの変位成分である交流信号を検出し、この交流
信号を水晶振動子の発振周波数に同期して検出する同期
検波回路であり、この出力電圧であるN点の電圧は図1
3(c)の場合、図14(a)に示されるが如きもので
あり、図13(c)と逆の場合は図14(b)に示され
るが如きものである。図14(a)および図14(b)
において、直線Pは角速度ωに比例した電圧を示す。
【0027】次に、可変静電容量型変位検出器に縦方向
加速度αが印加された図8(a)の場合について考慮し
てみる。ビーム411 およびビーム412 は、双方共、
加えられる加速度αの向きとは逆向きに同相の力F=m
αを受け、その向きに屈曲する。この場合、可変容量C
11および可変容量C21の静電容量は共に減少すると共に
可変容量C13および可変容量C23の静電容量は共に増加
する結果、C接続点およびC’接続点の電圧は中立点に
ある場合より上昇する。即ち、C接続点およびC’接続
点の電圧は図15(a)の如くになり、D接続点および
D’接続点の電圧は図15(b)の如くになる。
【0028】この様にしてC接続点およびD接続点間、
C’接続点およびD’接続点間に生じた変位検出信号を
半波整流したF、E、J、H点の電圧は、図16(a)
ないし図16(d)に示される如きものになる。差動回
路121の出力電圧であるR点の電圧は図17(a)に
示されるG点の電圧に反転回路を介して図17(b)に
示されるK点の電圧を相加したものに等価的に等しい。
このR点の電圧は図17(c)に示されるが如きもので
ある。なお、相加することにより角速度成分は相殺され
る。従って加速度零の状態における電圧を基準とすれ
ば、加速度により変化した信号を求めることができる。
【0029】以上は、図9を参照して第1のブリッヂ回
路および第2のブリッヂ回路を含む可変静電容量型変位
検出器により縦方向軸角速度/加速度を検出する説明で
あったが、図10を参照して第3のブリッヂ回路および
第4のブリッヂ回路を含む可変静電容量型変位検出器に
より全く同様に横方向軸角速度/加速度を検出すること
ができるので、これについての説明は省略する。
【0030】上述の可変静電容量型変位検出器の励磁は
交流励磁回路100により行うものであるが、励磁を直
流電圧により行うと下記の通りになる。即ち、振動子に
角速度が加わった場合、振動子はコリオリ力により必ず
捻れ方向と直角な方向にも捻れ振動成分を有してその自
由端は才差運動をするに到るので、直流電界中において
も電極に交流電圧を発生する。しかし、加速度が加わっ
た場合、加速度の周波数が低いと電極に電圧が発生しに
くいことから、加速度信号の検出には交流励磁を採用す
ることが前提となる。なお、直流励磁の場合の信号、電
圧は各図において励磁周波数を除いたものである。
【0031】
【発明の効果】上述の通りであって、この発明は捻れ式
音叉型水晶振動子と、これに対向してこれとの間に可変
容量を形成する変位検出電極を形成した水晶板とにより
可変静電容量変位検出器を構成し、これにより2軸角速
度/加速度を検出するものであるので部品点数は少な
く、構造は極く単純であり、また回転部は存在しないの
で軸受けの摩耗、摩滅による寿命の制約はないものであ
ると言うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2軸角速度/加速度センサの従来例を示す図。
【図2】圧電ビーム回転体を説明する図。
【図3】この発明の可変静電容量変位検出器を説明する
図。
【図4】この発明の水晶薄板および変位検出電極を説明
する図。
【図5】この発明の可変静電容量変位検出器の横方向断
面を説明する図。
【図6】捻れ式音叉型水晶振動子の振動モードを概念的
に示す図。
【図7】捻れ式音叉型水晶振動子の振動の状態を説明す
る図。
【図8】捻れ式音叉型水晶振動子の振動の状態を説明す
る図。
【図9】この発明の2軸角速度/加速度センサを説明す
る図。
【図10】この発明の2軸角速度/加速度センサを説明
する図。
【図11】可変静電容量型変位検出器中の点の電圧を示
す図であり、(a)は2本のビームが上下方向に変位し
ていない場合のC、D、C’、D’点の電圧、(b)は
2本のビームが上下方向に単振動している場合のC、
D’点の電圧、(c)は2本のビームが上下方向に単振
動している場合のC’、D点の電圧を示す図。
【図12】出力電圧波形を半波整流回路により半波整流
した結果の電圧であり、(a)はF点の電圧、(b)は
E点の電圧、(c)はJ点の電圧、(d)はH点の電圧
を示す図。
【図13】(a)はG点の電圧、(b)はK点の電圧、
(c)はL点の電圧を示す図。
【図14】位相弁別器の出力電圧であるN点の電圧を示
し、(a)は図7(a)に対応する図、(b)は図8
(b)に対応する図。
【図15】(a)はC、C’点の電圧、(b)はD、
D’点の電圧。
【図16】(a)はF点の電圧、(b)はE点の電圧、
(c)はJ点の電圧、(d)はH点の電圧を示す図。
【図17】(a)はG点の電圧、(b)はK点の電圧、
(c)はR点の電圧を示す図。
【符号の説明】
40 水晶薄板 41 ビーム 42 支持部 55 溝部 56 溝部 C 変位検出電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本のビームを有する捻れ式音叉型水晶振
    動子を構成する水晶薄板の支持部を、水晶薄板より剛性
    が高くビームの振動を妨げない形状寸法を有する2本の
    溝部を形成した水晶板2枚によりビームの振動を妨げな
    い様に両側から挟み込み、2本のビームが2軸角速度/
    加速度により変位する量を検出する変位検出電極を2本
    のビームおよび2枚の水晶板に独立して2組形成した可
    変静電容量型変位検出器を具備することを特徴とする2
    軸角速度/加速度センサ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載される2軸角速度/加速度
    センサにおいて、角速度が印加された場合にコリオリ力
    により2本のビームが捻れ方向と直角な方向にも角速度
    の量に比例する捻れ成分を有して才差運動することによ
    り、或は加速度が印加された場合に2本のビームが加速
    度の量に比例して変位することにより、この角速度の量
    に比例した捻れ成分或は加速度の量に比例した変位成分
    を検出してこれを電気回路により処理することを特徴と
    する2軸角速度/加速度センサ。
  3. 【請求項3】請求項1或は2に記載される2軸角速度/
    加速度センサにおいて、可変静電容量型変位検出器を水
    晶振動子の発振周波数より充分に高い安定化された交流
    電圧により励磁し、角速度印加によるビームの才差運動
    の振動成分或は加速度印加によるビームの変位成分であ
    る交流信号を検出し、この交流信号を水晶振動子の発振
    周波数に同期して検出することを特徴とする2軸角速度
    /加速度センサ。
  4. 【請求項4】請求項1或は2に記載される2軸角速度/
    加速度センサにおいて、可変静電容量型変位検出器を安
    定化された直流電圧により励磁し、角速度印加によるビ
    ームの才差運動の振動成分或は加速度印加によるビーム
    の変位成分である交流信号を検出し、この交流信号を水
    晶振動子の発振周波数に同期して検出することを特徴と
    する2軸角速度/加速度センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6722198B1 (en) 1999-10-25 2004-04-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. External-force detecting sensor
WO2010064562A1 (ja) * 2008-12-03 2010-06-10 日立オートモティブシステムズ株式会社 角速度検出装置

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