JPH07128060A - 丁張設置方法及びこれに用いるgpsアンテナ装置 - Google Patents

丁張設置方法及びこれに用いるgpsアンテナ装置

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JPH07128060A
JPH07128060A JP30085493A JP30085493A JPH07128060A JP H07128060 A JPH07128060 A JP H07128060A JP 30085493 A JP30085493 A JP 30085493A JP 30085493 A JP30085493 A JP 30085493A JP H07128060 A JPH07128060 A JP H07128060A
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JP
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point
antenna
rail
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stakeout
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JP30085493A
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Inventor
Tatsunori Sada
達典 佐田
Tomonori Takada
知典 高田
Hiroshi Sakurai
浩 桜井
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】丁張り作業の省力化 【構成】三脚2上に、整準台4及びサドル5等を介して
レール6を、水平方向に回動自在に設け、衛星からの測
位信号を受信し得る受信部7aの下側にレーザポインタ
9が設けられたアンテナ7を、溝6sに沿って移動位置
決め自在な形で装着したGPSアンテナ装置1を用い
て、受信部7aに現位置を検出させながら、基準となる
地点Aに誘導する。この状態から、受信部7aをレール
エンド位置6Qに移動位置決めして、レール6を水平方
向に回動させることによって、センターラインCL1等
の測量基準線と直角なぬきかけ方向(矢印E、F方向)
に、地点Aから所定距離L1離れた地点A’或いは地点
A”に該受信部7aを移動配置させ、レーザ光39でポ
イントして、該地点A’、A”に杭25、26を打設
し、これ等杭25、26を利用して、丁張りを設置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛星を使用した測量技術
である汎地球測位システム(以下GPSと呼称)を用い
て、地盤造成時に丁張り作業を行うための、丁張り設置
方法及びこれに用いるGPSアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の丁張り設置方法の一例を
示す図である。従来、土木工事において切土或いは盛土
する際には、図13に示すように、法面41の法肩41
a、法尻41bの位置や、勾配1:P、1:Q等を、重
機を操作する作業者に指示するために、これ等の位置或
いは値を表す丁張り40が所定の位置毎に設置される。
こうした丁張り40を設置する際には、まず、センター
ラインCLX上の基準地点T1に測量機械42を据付
け、該基準値点T1からセンターラインCLXと直交す
る方向、即ち、矢印M、N方向に示す法線方向を見なが
ら、法肩41a付近に控え杭43を打つ。そして、控え
杭43を測量機械42で視準して、該控え杭43を打設
した地点T2と前記センターラインCLX上の地点T1
との距離LX1、及び控え杭43の頭端の標高ZX1を
測定する形で、該控え杭43の位置を求めておく。こう
しておいて、控え杭43の打設地点T2とセンターライ
ンCLX上の基準地点T1を結ぶ見通し線上に木杭44
A、44Bを打設する。そして、先に求めた控え杭43
の位置に基づいて、横板48を介して木杭44A、44
Bに架け渡すようにぬき板45を設置することによっ
て、該ぬき材45を、法線方向である矢印M、N方向に
向けて配置させ、この際、ぬき材45はスラントルール
46を用いて、法面41の勾配1:P、1:Qに対応し
た傾斜をなすように設置する。これによって、ぬき材4
5に法面41の掘削線形状を指示させる。そして、当該
勾配で掘削を行うべき法長等を、各丁張り40毎に記載
しておく。こうして木杭44A、44B、横板48、ぬ
き材45等による丁張り40をセットし、該丁張り40
を、法肩41aの伸延方向に距離LX4離して設置する
ことによって、図13において、法肩方向に2ヶ並ぶ丁
張り40、40を見通した距離LX分の見通し線を介し
て、法肩41aの掘削位置を指示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした丁張
り40を設置するためには、1本1本の木杭44A、4
4Bや横板48及びぬき材45を打設する作業と、控え
杭43を打設した地点T2の位置に基づいてこれ等木杭
44A、44B、横板48、ぬき材45の設置位置を求
める作業を、測量及び面倒な計算によって1ステップ毎
に積み重ねていかなければならないので、その設置作業
は非常に煩雑である。また、前記控え杭43及び木杭4
3A、43Bは、センターラインCLXに対して、正確
に直角な、図13矢印M、N方向に示す法線方向に並ぶ
形で設置しなければ、ぬき材45の向きが曲がって、こ
れが現わす法面41の掘削線にずれが生じるが、先に述
べたような丁張り設置方法では、控え杭43の打設地点
T2からセンターラインCLX上の基準地点T1を目視
することによって得る見通し線を利用して該見通し線上
に木杭44A、44Bを打設するので、該木杭44A、
44Bに打ち付けられる横板48やぬき材45が法線方
向からずれて設置される危険性を抱えている。従って、
正確な丁張り40の設置を行うには、熟練した測量技術
をもって、煩雑な作業を根気良く行わなければならない
と、確信されており、これに費やされる作業労力は多大
なものであった。しかし、こうした丁張り作業が、誰に
でも簡単且つ正確に行うことが出来るようになれば、現
場作業の大幅な省力化に繋がる。そこで、現位置の検出
が容易なGPSによる測量技術を利用すれば、こうした
丁張り作業の簡略化を行うことが出来るのではないか、
という提案がなされた。そこで本発明は上記事情に鑑
み、GPSによる測量技術を利用して、熟練技術を要す
ることなく誰にでも簡単且つ正確に丁張りを設置するこ
とが出来るようにした、丁張り設置方法及びこれに用い
るGPSアンテナ装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、測量基準
線(CL1)と直角なぬきかけ方向に並ぶ形で参照点
(A)と杭打点(A’)、(A”)を設定し、前記杭打
点(A’)、(A”)に杭(25)、(26)を打設
し、前記杭(25)、(26)に造成すべき地面(21
a)の形状を指示するぬき材(29)を設置する際に、
複数の衛星からの測位信号(S)を受信し得るアンテナ
受信部(7a)にポイント手段(9)を、鉛直方向下方
を指示させる形で設けておき、前記アンテナ受信部(7
a)に前記複数の衛星からの測位信号(S)を受信させ
て、該アンテナ受信部(7a)の現位置(Xn、Yn、
Zn)を検出しながら、まず、座標位置(X2、Y2、
Z2)が設計図上で求められた前記参照点(A)に前記
アンテナ受信部(7a)を誘導し、前記参照点(A)を
基準にして該参照点(A)から前記ぬきかけ方向に所定
距離(L1)だけ離す形で前記アンテナ受信部(7a)
を前記杭打点(A’)、(A”)の上方に移動配置さ
せ、この状態で前記ポイント手段(9)に前記杭打点
(A’)、(A”)を指示させ、該指示された杭打点
(A’)、(A”)に杭(25)、(26)を打設し、
該杭(25)、(26)に前記ぬき材(29)を設置す
るようにして、構成される。また、本発明において、前
記杭打点(A’)、(A”)は前記参照点(A)を挟ん
で前記ぬきかけ方向に2か所設定して、構成される。ま
た、本発明は、脚部(2)を有し、前記脚部(2)にガ
イド部材支持手段(4、5)を介して、長手方向に沿っ
てアンテナ保持部(6s)、(61s)が形成されたガ
イド部材(6)を、水平方向に回動自在な形で設け、前
記ガイド部材(6)に、衛星からの測位信号(S)を受
信し得るアンテナ受信部(7a)を、前記アンテナ保持
部(6s)に沿って移動位置決め自在な形で装着し、前
記アンテナ受信部(7a)にポイント手段(9)を、鉛
直方向下方を指示し得る形で設けて、GPSアンテナ装
置(1)が構成される。なお、( )内の番号等は、図
面における対応する要素を示す、便宜的なものであり、
従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるもので
はない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、アンテナ受信
部(7a)に現位置(Xn、Yn、Zn)を検出させる
ことによって求めた参照点(A)から、ぬきかけ方向に
所定距離(L1)だけ離れた地点の上方に該アンテナ受
信部(7a)を誘導し、この時アンテナ受信部(7a)
の鉛直方向下方に位置する地点を杭打点(A’)、
(A”)としてポイント手段(9)にポイントさせるよ
うに作用する。また、本発明において、参照点(A)と
2ヶの杭打点(A’)、(A”)は、測量基準線(CL
1)と直角なぬきかけ方向に直線上に並ぶように配置設
定されるので、該2ヶの杭打点(A’)、(A”)の各
々に打設した杭(25)、(26)に架け渡すように、
ぬき材(29)を設置するように作用する。また、本発
明は、アンテナ受信部(7a)をアンテナ保持部(6
s)、(61s)の第1の位置(6P)に位置決めした
状態から、該アンテナ保持部(6s)、(61s)に沿
って所定距離(L1)だけ離れた第2の位置(6Q)に
移動位置決めし、この状態で、ガイド部材(6)を水平
方向に回動させて、第1の位置(6P)に対して任意の
方向に所定距離(L1)だけ離れた第2の位置(6Q)
にアンテナ受信部(7a)を配置させるように作用す
る。
【0006】
【実施例】図1は本発明によるGPSアンテナ装置の一
実施例を示す斜視図、図2乃至図11は図1に示すGP
Sアンテナ装置を用いて丁張りを設置する手順の一例を
示す一連の図である。図12は本発明による丁張り設置
方法における作業手順の一例を示す流れ図である。
【0007】GPSアンテナ装置1は、図1に示すよう
に、開閉自在で且つ高さの調整が自在な脚部である三脚
2を有しており、三脚2の上側には整準台4が、図1左
右及び紙面の奥側(図示されない部分)の3か所に設け
られたネジ機構31による平面微調整機3を介して、水
準状態を調整され得る形で設けられている。整準台4の
上側には円盤状に形成されたサドル5が、ネジ52、5
3等を介して上下方向に移動位置決め自在な形で設けら
れており、さらに、三脚2の上方には、長杆状に形成さ
れた金属製のガイド部材であるレール6が、整準台4と
サドル5をガイド部材支持手段として、これ等4、5を
介して水平方向に回動自在な形、即ちその図1左端部側
に示す固定端6a側を回転中心として先端側が図1矢印
C、D方向に回転出来るように設けられている。なお、
三脚2、整準台4及びサドル5の各真中部分には、後述
するアンテナ7の下部を受け入れて、レーザ光39を鉛
直方向下方に射出させ得る形で、孔2s、4s、5s
が、図1上下方向に貫通するように連通する形でそれぞ
れ形成されており、これ等の孔2s、4s、5sは、ま
た、以下に述べる締め具61の孔61sと連通する形に
なっている。
【0008】レール6は、締め具61によって、サドル
5に対して回転又は固定自在な形になっており、締め具
61の真中には、後述するアンテナ7の下部部分が嵌め
込まれ得る孔61sが、該締め具61を図1上下方向に
貫通する形で形成されている。また、レール6には、図
1に示すように、アンテナ保持部である溝6sが、その
長手方向をレール6の伸延方向に向けた形で、図1上下
に貫通するよう形成されており、レール6の溝6sに
は、アンテナ7の受信部7aが待機するための第1の位
置であるレールセンター位置6Pと、第2の位置である
レールエンド位置6Qが、レールセンター位置6Pは前
記締め具61の孔61sに対応した位置に、また、レー
ルエンド位置6Qは該固定端6aと反対側のレール回転
先端側に位置する形で、水平方向に間隔L1をもってそ
れぞれ設定されている。そして、レール6の図1手前側
に示す側面部分には、ネジ等を利用したストッパ62、
63が、レールセンター位置6Pとレールエンド位置6
Qにそれぞれ対応した位置にアンテナ7の受信部7aを
位置決め固定するためにそれぞれ設けられており、ま
た、レール6上の固定端6a側付近には、水準器11
が、レール6の水準状態を表示し得る形で装着されてい
る。
【0009】レール6には、測量用軌道衛星からの測位
信号Sを受信し得るようにその受信面を空に向けたアン
テナ7の受信部7aが、溝6sに沿って移動自在な形
で、該レール6に対して着脱自在に設けられており、受
信部7aは、先に述べたサドル5の上下移動動作を介し
て、そのアンテナ中心C0の高さH1が所定の値をなす
ように調整され得るようになっている。アンテナ7の受
信部7aには、受信機10が接続されており、受信機1
0は、受信部7aに複数の測量用軌道衛星からの測位信
号Sを受信させることによって、アンテナ中心C0が現
在位置する3次元座標位置(Xn、Yn、Zn)に関す
る位置データDAT1を検出し得るようになっている。
また、アンテナ7の下部には、内部にレーザ光源9aが
設けられて鉛直方向下方を指示し得るポイント手段であ
るレーザポインタ9が、ボールジョイント91を介して
受信部7aの下側に吊下された形で設けられており、レ
ーザポインタ9は、アンテナ7の傾き如何に拘らず、そ
のレーザ光源9aからレーザ光39を鉛直方向下方に向
けて射出し、該鉛直方向下方の地点を指示自在になって
いる。なお、アンテナ7の受信部7aが締め具61の孔
61sに嵌め込まれた状態、即ちレールセンター位置6
Pに位置決めされた状態において、レーザポインタ9が
レーザ光源9aから射出したレーザ光39は、前記孔5
s、4s、2sを介して、三脚2の中心部に照射され得
るようになっている。
【0010】なお、GPSアンテナ装置1は、上述した
ようにレール6の溝6s中を移動自在なアンテナ7の受
信部7aによって、そのアンテナ中心C0の現位置(X
n、Yn、Zn)を検出することが出来るものであり、
該アンテナ7を利用して丁張り作業を簡単に行うことが
可能であるが、実施例においては、アンテナ7を子アン
テナとして、図4に示す親アンテナ13と共に用いて、
所謂GPSキネマティック測量を行い、これによって、
丁張り設置のための杭打点を精密に求めていく手法を述
べる。なお、親アンテナ13は、丁張り等のための測量
作業中には、後述する基準点P1位置に固定設置したま
ま用いる。親アンテナ13には、図4に示すように、ア
ンテナ7と同様に、複数の衛星からの測位信号Sを受信
自在な受信部13aが設けられており、受信部13a
は、三脚15及び整準台16によって、その高さ及び水
準状態が調整され得る形で、そのアンテナ中心C1が基
準点P1の上方の所定高さ位置に位置決めされ得るよう
になっている。そして、こうしたキネマティック測量手
法では、先に述べたように、レール5上のアンテナ7が
検出する位置データDAT1を、親アンテナ13に対す
る相対位置として捉え、該位置データDAT1を、基準
点P1の座標位置(X1、Y1、Z1)に基づいて座標
変換する形で、受信部7aが現在位置する非常に正確な
座標位置(Xn、Yn、Zn)を算出することが出来る
ようになっている。
【0011】GPSアンテナ装置1は以上のような構成
を有しているので、該GPSアンテナ装置1を用いて、
図2に示すような現地盤20を、図2一点鎖線で示す造
成地盤21に造成するための丁張り19を、杭25、2
6や横板27、法切板29によって設置する方法を以下
に説明する。即ち、現地盤20を造成地盤21に造成す
るには、図2ハッチングで示す領域20aを切取り、ま
た、図2右部に示す現地盤20上の領域21bに盛り土
を施す必要がある。そこで、こうした切取り、或いは盛
り土の施工を表示するために、図2左右にそれぞれ示す
切土用丁張り191や、盛土用丁張り192を現地盤20
上の適宜な位置に設置する。この際、造成すべき地面で
ある斜面21aの形状を指示するためのぬき材である法
切板29は、図4に示すように、測量基準線であるセン
ターラインCL1に直角なぬきかけ方向(即ち、前記法
切板29等のぬき材の設置方向であり実施例においては
図4矢印E、F方向に示す法線方向)に並ぶ形の地点
A、A’、A”(B、B’、B”)を利用して、ここに
打設された杭25、26に架け渡すように設置する。ま
た、こうした丁張り19は、図3に示すように、図2紙
面と交差方向に示す斜面21aの伸延方向(図3上下方
向)に沿って所定の間隔毎に並べて設置していくことに
よって、図3上下方向に並ぶ丁張り191、191及び1
2、192間に、見通し線LN1、LN2を、センター
ラインCL1や法肩22、23の伸延方向と平行な形で
指示していく。
【0012】そこで、まず、図3に示すように、現地盤
20付近の座標既知点から測量基準線となるセンターラ
インCL1の位置を求める。そして、基準点P1を、例
えばセンターラインCL1上に設定して、該基準点P1
の3次元座標位置(X1、Y1、Z1)を、前記座標既
知点の座標値を用いて測位算出する。こうして基準点P
1を求めておいて、図12に示す作業手順FLO−1に
則って、該基準点P1の座標位置(X1、Y1、Z1)
を用いて、各設置位置に丁張り19を設置するための杭
打点である地点A’、A”を求め、ここに第1杭25呼
び第2杭26を設置していく。まず、図12ステップS
T1によって、基準点P1位置に親アンテナ13を固定
設置し、その受信部13aの水準状態及び高さ等を合わ
せる形で、親局を設置する。こうしておいて、図12ス
テップST2によって、基準点P1の座標位置(X1、
Y1、Z1)を用いて、第1の丁張り19を設置すべき
杭打点の参照点となる地点A(即ち杭を打設すべき地点
A’、A”を求める際に参照すべき基準となる地点)の
座標位置(X2、Y2、Z2)を、設計図から計算によ
って演算算出し、該地点Aにアンテナ7を誘導してい
く。これには、締め具61の孔61sにアンテナ7を嵌
め込むことによって、溝6sのレールセンター位置6P
に受信部7aを位置決めした状態にする。この状態で、
図4に示す親アンテナ13の受信部13aと、図1に示
すアンテナ7の受信部7aに、複数の測量用軌道衛星か
らの測量信号Sを、受信機10等を用いてそれぞれ受信
させて、該受信データを基にして、アンテナ7の受信部
7Aの現位置(Xn、Yn、Zn)を所定の周期で検出
しながら、該座標位置(Xn、Yn、Zn)が地点Aの
座標位置(X1、Y1、Z1)に近づくように、該アン
テナ7の受信部7aを地点Aに誘導していく。そして、
アンテナ7が検出する位置データDAT1による受信部
7aの現位置(Xn、Yn、Zn)が、地点Aの座標位
置(X2、Y2、Z2)に一致したところで、このとき
アンテナ7の受信部7aが位置した地点を地点Aとし
て、ここに三脚2を、図5に示すように設置する。
【0013】こうして地点Aに、三脚2を固定設置した
ところで、図12ステップST3によって、水準器11
を目視しながら、平面微調整機3のネジ機構31を調整
して、整準台4及びサドル5に支持されているレール6
の水準状態を調整する。そして、アンテナ7のアンテナ
中心C0を所定の高さH1をなす位置に合わせる。この
際には、アンテナ7は、図5に示すように、レール6の
溝6sにおいて、レールセンター位置6Pに位置決め固
定されている。こうしておいて次に、図12ステップS
T4によって、アンテナ7を、図6に示すように、レー
ルエンド位置6Qに移動させて、ストッパ63を用い
て、該レールエンド位置6Qにアンテナ7を位置決め固
定する。この状態から、図12ステップST5によっ
て、アンテナ7を、地点Aから法線方向即ちぬきかけ方
向である図4矢印E、F方向に沿って、本例においては
矢印F方向側に距離L1だけ離れた地点A’点上に誘導
していく。
【0014】即ち、地点Aの座標位置(X2、Y2、Z
2)は先に述べたように、計算によって求められるの
で、該地点A(X2、Y2、Z2)に基づけば、その法
線方向矢印F方向側に所定距離L1だけ離れた位置の座
標位置を特定することが出来る。従って、該座標位置が
特定された位置を地点A’とすることが出来る。そこ
で、該地点A’の座標位置を演算算出し、先に述べたよ
うに受信機10を用いてアンテナ7の受信部7aの現位
置即ちアンテナ中心C0の座標位置(Xn、Yn、Z
n)を検出しながら、図7に示すように、レール6をサ
ドル5上で矢印C、D方向に回転させて、該座標位置
(Xn、Yn、Zn)が地点A’の座標位置に対応した
ところで、締め具61を用いてレール6を固定する。こ
うして地点A’の上方にアンテナ7のアンテナ中心C0
を位置させたところで、図12ステップST6によっ
て、レーザポインタ9のレーザ光源9aからレーザ光3
9を鉛直方向下方に向けて射出させ、該レーザ光39に
よって、地点A’をポイントする。そして、該レーザ光
39によってポイントされた地点A’に、図8に示すよ
うに、木杭等からなる第1杭25を打設する。
【0015】そこで、次に、図12ステップST7によ
って、締め具61を一旦緩めてからレール6を回転させ
て、アンテナ7を地点A”に誘導していく。即ち、先に
述べたように、地点A及び地点A’の座標位置は既知に
なっているので、図4に示すように、地点Aから法線方
向即ちぬきかけ方向である矢印E、F方向に沿って、本
例においては矢印E方向側に所定距離L1だけ離れた位
置の座標位置は、演算によって算出することが出来る。
そこで、ここを地点A”として特定する。そして、先に
述べた地点A’の場合と同様に、受信機10を用いてア
ンテナ7に受信部7aの現位置(Xn、Yn、Zn)を
検出させながら、レール6を回転させて、該座標位置
(Xn、Yn、Zn)が地点A”の座標位置に対応した
ところで、締め具61を締める。この際、アンテナ7
は、レールエンド位置6Qに固定したままである。な
お、3ヶの地点A、A’、A”は直線上に並ぶ形で、地
点A”は地点Aを挟んで地点A’と180度をなす位置
に配置するので、該地点A”の上方に受信部7aを誘導
するには、サドル5の目盛5aを利用してレール6を1
80度水平方向に回転させる形で、簡単にこれを行うこ
とが可能である。この状態で、次に、図12ステップS
T8によって、レーザポインタ9のレーザ光源9aから
レーザ光39を鉛直方向下方に向けて射出させて、図9
に示すように、該レーザ光39によって地点A”をポイ
ントし、該ポイントされた地点A”に、前記第1杭25
と同様の第2杭26を打設する。
【0016】こうして、図9に示すように、2本の杭2
5、26が、法線方向即ちぬきかけ方向である矢印E、
F方向に沿って並ぶ2ヶの地点A’、A”にそれぞれ打
設されたところで、図12ステップST9によって、ア
ンテナ7が検出するアンテナ中心C0の標高と、アンテ
ナ中心高さH1を用いて、横板27を設置すべき、A点
から該横板27の上端27aまでの高さH2(図10に
図示)を求め、該高さH2に合わせて横板27を、図1
0に示すように、杭25、26に架け渡すように設置す
る。そして、図12ステップST10によって、これま
でレールエンド6Q位置に位置決め保持されてアンテナ
7を、ストッパ63を緩めてから溝6sを介してレール
センター位置6Pに移動させて、図10に示すように、
該レールセンター位置6Pにアンテナ7を位置決め固定
する。すると、アンテナ7は、該アンテナ7が元誘導さ
れた地点Aの上方に再び位置決めされる。
【0017】この状態で、図12ステップST11によ
って、レーザポインタ9のレーザ光源9aからレーザ光
39を、鉛直方向下方に向けて射出させる。すると、こ
のとき、レーザポインタ9が吊下されているアンテナ7
の下方には、先に、地点Aを挟んで法線方向に対向する
地点A’、A”に打設された杭25、26に架け渡すよ
うに設置された横板27が配置する形になっているの
で、レーザ光39は、横板27の上端27aにおいて地
点Aの上方に位置する箇所に照射される。これによっ
て、該横板27上のレーザ光39のポイント点は、図1
0に示すように、地点Aに対応した指示点APになる。
この際、地点Aの座標位置は既知であり、また、横板2
7の設置高さH2が既知であるので、該指示点APの座
標位置も既知になる。これによって、横板27に座標既
知点として指示点APを落とすことが出来る。
【0018】そこで、こうして横板27上に指示点AP
をポイントした状態で、該指示点APの座標位置を利用
してこれを基準にして、図12ステップST12によっ
て、斜面21aの掘削線形状を指示するぬき材として、
所定勾配の法切板29を設置する。これには、まず、図
2に示す斜面21aの勾配に対応した勾配定規(スラン
トルール)を用いて、該勾配定規を法切板29に当てな
がら、先に設置した2本の杭25、26及び横板27に
打ち付ける形で該法切板29を設置する。この際、法切
板29は、図2左部に示すように、切土用の丁張り19
1として設置する場合には、該法切板29が図10に示
すように、その下端29aが斜面21aの位置を現わす
ように設置する。(なお、盛土用の丁張り192を設置
する場合には、該法切板29の上端を斜面21aに合わ
せる。)すると、法切板29の傾斜が、掘削すべき斜面
21aの勾配に対応した形になって、これによって、地
点Aにおける丁張り19の設置作業が完了する。なお、
横板27に落とされた指示点APは、先に述べたよう
に、その座標位置が既知になっているので、該指示点A
Pの座標位置に基づいて、図2に示すように、現地盤2
0の表面から切土掘削すべき法肩22までの高さHD1
や、該法肩22から谷底部24までの高さHD2等を、
計算し、その値を丁張り19に記載しておく。これによ
って、1ヶの丁張り19が、手間なく簡単かつ正確に設
置完了される。
【0019】こうして、地点Aにおける丁張り19の設
置作業が終了したところで、図12ステップST13に
よって、GPSアンテナ装置1を、図4矢印E、F方向
に示す法線方向に直交する法肩方向に移動させて、その
アンテナ7の受信部7aを地点Bに誘導していく。この
際、先に述べた親アンテナ13は基準点P1に設置した
ままで良く、上述したようにアンテナ7に現位置を検出
させながらこれを地点Aに誘導していくのと同様に、地
点Bに誘導していく。なお、地点Bは、造成されるべき
法肩22に対応した位置にあれば、都合の良い地点に設
定して差し支えない。こうして地点Bにアンテナ7を誘
導したところで、上述したように地点Aの両側に地点
A’A”を求めてここに杭25、26を設置して、該杭
25、26を用いて横板27及び法切板29を設置した
と同様の手順で、即ち、図12に示す作業手順FLO−
1のステップST2からステップST12を繰返す形
で、図4に示すように地点Bを参照点として地点B’、
B”を求め、杭25、26横板27、法切板29による
丁張り19を設置する。すると、こうして地点Aと地点
Bに設置された2基の丁張り19、19によって、図4
に示すように見通し線LN1が指示されて、該見通し線
LN1によって造成すべき法肩22の位置が示されるこ
とが出来る。従って、丁張り19を設置するためには、
特別な技術を要することなく、衛星からの測位信号Sに
よって、その現位置(Xn、Yn、Zn)を簡単に検出
出来るアンテナ7の受信部7aを用いて、参照点となる
地点Aから、杭打点である地点A’、A”を、これ等地
点A、A’、A”がぬきかけ方向である法線方向(矢印
E、F方向或いは矢印G、H方向)に沿って正確に並ぶ
ように設定し、該杭打点A、A’、A”に杭25、26
を打設し、該杭25、26にぬき材である法切板29を
設置することによって、誰でも簡単に丁張り設置作業を
行うことが出来る。
【0020】なお、上述した実施例においては、丁張り
19を設置するために、参照点である地点Aを挟んでぬ
きかけ方向である法線方向に2か所の地点A’、A”
を、杭打点として設定した例を述べたが、丁張り19の
形態は、上述した実施例のように、2本の杭25、26
と横板27及び法切板29によって構成されるものに限
定されるものではない。従って、地点A’、A”等の杭
打点は、参照点である地点Aに対して1点のみ設定し
て、ここに単一の杭を打設し、該杭に指示させるように
法切板29を設置しても構わない。なお、実施例におい
ては、造成すべき地盤21の地面は、斜面21aを形成
するように造成するために、ぬき材である法切板29
を、矢印E、F方向或いは矢印G、H方向に示す法線方
向に向けて所定勾配をなすように設置した例を述べた
が、丁張り19は、法面に適用されるものに限定される
ものではなく、従って、こうした法切板29等のぬき材
の設置方向は、センターラインCL1等の測量基準線に
対して直角なぬきかけ方向であれば良く、また、必ずし
も勾配を伴なって設置されなくても構わない。また、実
施例においては、締め具61の孔61sにアンテナ7が
嵌め込まれ得るようになっていて、これによって、レー
ル6のレールエンド位置6Qがレールセンター位置6P
に対して常に距離L1をなし、地点A’A”は地点Aに
対して、共に、距離L1をなすように設定される例を述
べた。しかし、レールセンター位置6Pは、必ずしも、
レーザポインタ9が三脚2の真中部分にレーザ光39を
射出し得るように構成されている必要はない。例えば、
締め具61sに孔61sがない場合には、アンテナ7
は、レール6の溝6s中の最も基端側において地点Aを
ポイントすることになるが、このとき、該地点Aポイン
ト時のアンテナ7の位置は、レール6の回転中心に一致
していない。よって、地点A、A’間の距離と、該地点
Aを挟んで地点A’に対向する地点A”の地点Aに対す
る距離は、同一でなくなるが、地点Aは、必ずしも地点
A’、A”の中間位置に配置していなくても何等差し支
えない。従って、こうした際には、予め、アンテナ7の
受信部7aを誘導すべき地点A’、A”の座標位置を、
レール6の回転中心から溝6sの最基端部位置までのオ
フセット量L2(図1に図示)に基づいて、補正した値
で算出し、その位置に合わせて、アンテナ7の受信部7
aを誘導するようにすれば何等問題はない。或いは、孔
61sがないときには、地点A”を求めるときに、地点
Aとレール6の回転中心とのオフセット量L2分だけ、
レールエンド位置6Qよりセンター側に近い位置の溝6
s中にアンテナ7を位置決めするようにしても良い。な
お、レール6は、その長手方向に沿って溝6s等のアン
テナ保持部が形成されて、アンテナ7の受信部7aを該
アンテナ保持部に沿って移動位置決め自在なものであれ
ば、実施例において述べたような形状のものに限定され
るものではない。また、レール6等のガイド部材を支持
するためのガイド部材支持手段は、実施例において述べ
たように、整準台4及びサドル5によって構成されるも
のとは限らない。従って、こうしたガイド部材支持手段
は、レール6等のガイド部材を水平方向に回動自在に支
持することが出来るように構成されていれば、その構成
は任意である。さらに、実施例においては、アンテナ7
の受信部7aの鉛直方向下方を指示するポイント手段と
してレーザポインタ9を用いた例を述べたが、ポイント
手段は、必ずしもこうしたレーザ光39を用いたものに
限定される必要はない。また、実施例においては、GP
Sアンテナ装置1のアンテナ7を子アンテナとして、親
アンテナ13と共に用い、所謂GPSキネマティック測
量によって、該アンテナ7の受信部7aを、地点A、
A’、A”に誘導した例を述べたが、本発明によるGP
Sアンテナ装置は、単独のアンテナで、或いは何本もの
アンテナで受信した測位信号Sに基づいて、ポインタ9
が設けられた受信部7aの位置を検出していっても良い
ことは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
ンターラインCL1等の測量基準線と直角なぬきかけ方
向(矢印E、F方向)に並ぶ形で地点A等の参照点と地
点A’、A”等の杭打点を設定し、前記杭打点に第1杭
25、第2杭26等の杭を打設し、前記杭に造成すべき
斜面21a等の地面の形状を指示する法切板29等のぬ
き材を設置する際に、複数の衛星からの測位信号Sを受
信し得る受信部7a等のアンテナ受信部にレーザポイン
タ9等のポイント手段を、鉛直方向下方を指示させる形
で設けておき、前記アンテナ受信部に前記複数の衛星か
らの測位信号Sを受信させて、該アンテナ受信部の現位
置(Xn、Yn、Zn)を検出しながら、まず、座標位
置(X2、Y2、Z2)が設計図上で求められた前記参
照点に前記アンテナ受信部を誘導し、前記参照点を基準
にして該参照点から前記ぬきかけ方向に所定距離L1だ
け離す形で前記アンテナ受信部を前記杭打点の上方に移
動配置させ、この状態で前記ポイント手段に前記杭打点
を指示させ、該指示された杭打点に杭を打設し、該杭に
前記ぬき材を設置するようにしたので、アンテナ受信部
に現位置を検出させることによって求めた参照点から、
ぬきかけ方向に所定距離L1だけ離れた地点の上方に該
アンテナ受信部を誘導すると、この時アンテナ受信部の
鉛直方向下方に位置する地点を杭打点としてポイント手
段にポイントさせることが出来る。即ち、アンテナ受信
部に衛星からの測位信号Sを受信させることによって簡
単に検出出来る該アンテナ受信部の現位置(Xn、Y
n、Zn)に基づいて、該アンテナ受信部を参照点の座
標位置(X2、Y2、Z2)に位置させるように誘導し
ていくことによって、設計図上で求められた参照点を正
確に現地盤20上に落とすことが出来る。また、こうし
て得られた参照点を用いて、該参照点からぬきかけ方向
に所定距離だけアンテナ受信部を離した地点を、杭打点
としてポイント手段でポイントするだけで、該杭打点を
該参照点とぬきかけ方向に並ぶように設定することが、
熟練技術を要することなく、誰にでも簡単且つ正確に出
来る。こうして、参照点と該参照点のぬきかけ方向に並
ぶ杭打点を正確に求め、該杭打点に杭を打設し、該参照
点の位置に基づいて該杭にぬき材を設置すると、該ぬき
材は、その設置方向を測量基準線と直角なぬきかけ方向
に正確に向けた形になる。そして、参照点の座標位置
(X2、Y2、Z2)と、造成すべき地面の設計形状は
既知であるので、該座標位置(X2、Y2、Z2)に基
いて、該造成すべき地面の形状を、ぬき材の設置状態に
反映させることが出来る。即ち、こうして設置されたぬ
き材によって、造成すべき地面の形状を正確に現わすこ
とが出来る。従って、本発明によれば、GPSによる測
量技術を利用して、熟練技術を要することなく誰にでも
簡単且つ正確に、杭及びぬき材等によって構成される丁
張りを設置することが出来る。よって、丁張り作業の省
力化が図られる。
【0022】また、本発明において、地点A’、A”等
の前記杭打点は地点A等の前記参照点を挟んで前記ぬき
かけ方向(矢印E、F方向)に2か所設定するようにし
て丁張り設置方法を行うと、参照点と2ヶの杭打点は、
センターラインCL1等の前記測量基準線と直角なぬき
かけ方向に直線上に並ぶように配置設定されるので、該
2ヶの杭打点の各々に打設した2ヶの杭に架け渡すよう
に法切板29等のぬき材を設置することが出来る。する
と、こうして設置されたぬき材は、参照点を挟んでぬき
かけ方向に並ぶ2ヶの杭によって、その設置方向を決め
られた形で、正確にぬきかけ方向に向いた形に設置され
る。そして、本発明によればこうした杭打点は、先に述
べたように簡単且つ正確に求めることが出来るので、参
照点を挟んで2か所の杭打点を設定しても、作業が煩雑
になったり、該杭打点の位置が不正確になる懸念がな
い。この結果、上述した丁張り設置方法と略同様の簡単
な作業手間を要するだけで、一層正確な丁張りが設置さ
れ得る。
【0023】また、本発明は、三脚2等の脚部を有し、
前記脚部に整準台4、サドル5等のガイド部材支持手段
を介して、長手方向に沿って溝6s、孔61s等のアン
テナ保持部が形成されたレール6等のガイド部材を、水
平方向に回動自在な形で設け、前記ガイド部材に、衛星
からの測位信号Sを受信し得る受信部7a等のアンテナ
受信部を、前記アンテナ保持部に沿って移動位置決め自
在な形で装着し、前記アンテナ受信部にレーザポインタ
9等のポイント手段を、鉛直方向下方を指示し得る形で
設けて、GPSアンテナ装置1を構成したので、アンテ
ナ受信部をアンテナ保持部のレールセンター位置6P等
の第1の位置に位置決めした状態から、該アンテナ保持
部に沿って所定距離L1だけ離れたレールエンド位置6
Q等の第2の位置に移動位置決めし、この状態で、ガイ
ド部材を水平方向に回動させると、第1の位置に対して
任意の方向に所定距離L1だけ離れた第2の位置にアン
テナ受信部を配置させることが出来る。従って、GPS
アンテナ装置1を用いれば、アンテナ受信部を上記第1
の位置に位置決めした状態でこれに測位信号Sを受信さ
せて、該アンテナ受信部の位置を検出しながら、丁張り
を設置すべき基準となる地点A等の参照点に該アンテナ
受信部を誘導し、該参照点を求めてから、上述したよう
にガイド部材を水平方向に回動させて第2の位置にアン
テナ受信部を移動させ、この際に該第2の位置を第1の
位置に対して、センターラインCL1等の測量基準線と
直角なぬきかけ方向(矢印E、F方向)に合わせること
によって、アンテナ受信部を参照点のぬきかけ方向に所
定距離だけ離れた位置の上方に配置させることが出来
る。このとき、ポイント手段に鉛直方向下方を指示させ
れば、参照点のぬきかけ方向に所定距離L1だけ離れた
地点を、前記地点A’、A”等の杭打点として現地盤2
0上に落とすことが簡単に出来る。従って、該杭打点に
第1杭25、第2杭26等の杭を打設し、該杭打点と参
照点を結ぶように法切板29等のぬき材を設置すれば、
該ぬき材は、正確に前記ぬきかけ方向に向いて設置され
る。よって、GPSアンテナ装置1を用いれば、特別な
熟練技術を要することなく、誰でも簡単且つ正確に、杭
とぬき材による丁張りを設置することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるGPSアンテナ装置の一実施例を
示す斜視図である。
【図2】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張り
を設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの図
である。
【図3】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張り
を設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの図
である。
【図4】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張り
を設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの図
である。
【図5】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張り
を設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの図
である。
【図6】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張り
を設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの図
である。
【図7】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張り
を設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの図
である。
【図8】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張り
を設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの図
である。
【図9】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張り
を設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの図
である。
【図10】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張
りを設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの
図である。
【図11】図1に示すGPSアンテナ装置を用いて丁張
りを設置する手順の一例を示す一連の図のうちの1つの
図である。
【図12】本発明による丁張り設置方法における作業手
順の一例を示す流れ図である。
【図13】従来の丁張り設置方法の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1……GPSアンテナ装置 2……脚部(三脚) 4……ガイド部材支持手段(整準台) 5……ガイド部材支持手段(サドル) 6……ガイド部材(レール) 6s……アンテナ保持部(溝) 61s……アンテナ保持部(孔) 7a……アンテナ受信部(受信部) 9……ポイント手段(レーザポインタ) 21a……斜面(地面) A……参照点(地点) A’、A”……杭打点(地点) S……測位信号 L1……所定距離 25……杭(第1杭) 26……杭(第2杭) 29……ぬき材(法切板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測量基準線と直角なぬきかけ方向に並ぶ形
    で参照点と杭打点を設定し、 前記杭打点に杭を打設し、 前記杭に造成すべき地面の形状を指示するぬき材を設置
    する際に、 複数の衛星からの測位信号を受信し得るアンテナ受信部
    にポイント手段を、鉛直方向下方を指示させる形で設け
    ておき、 前記アンテナ受信部に前記複数の衛星からの測位信号を
    受信させて、該アンテナ受信部の現位置を検出しなが
    ら、 まず、座標位置が設計図上で求められた前記参照点に前
    記アンテナ受信部を誘導し、 前記参照点を基準にして該参照点から前記ぬきかけ方向
    に所定距離だけ離す形で前記アンテナ受信部を前記杭打
    点の上方に移動配置させ、 この状態で前記ポイント手段に前記杭打点を指示させ、 該指示された杭打点に杭を打設し、該杭に前記ぬき材を
    設置するようにして構成した、丁張り設置方法。
  2. 【請求項2】前記杭打点は前記参照点を挟んで前記ぬき
    かけ方向に2か所設定して構成した、請求項1記載の丁
    張り設置方法。
  3. 【請求項3】脚部を有し、 前記脚部にガイド部材支持手段を介して、長手方向に沿
    ってアンテナ保持部が形成されたガイド部材を、水平方
    向に回動自在な形で設け、 前記ガイド部材に、衛星からの測位信号を受信し得るア
    ンテナ受信部を、前記アンテナ保持部に沿って移動位置
    決め自在な形で装着し、 前記アンテナ受信部にポイント手段を、鉛直方向下方を
    指示し得る形で設けて構成した、GPSアンテナ装置。
JP30085493A 1993-11-05 1993-11-05 丁張設置方法及びこれに用いるgpsアンテナ装置 Pending JPH07128060A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117630998A (zh) * 2024-01-25 2024-03-01 西南交通大学 基于时距转换的高频振动标靶坐标动态测量装置及方法

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