JPH07127926A - 圧縮式ヒートポンプにおける気液分離器 - Google Patents

圧縮式ヒートポンプにおける気液分離器

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JPH07127926A
JPH07127926A JP27633293A JP27633293A JPH07127926A JP H07127926 A JPH07127926 A JP H07127926A JP 27633293 A JP27633293 A JP 27633293A JP 27633293 A JP27633293 A JP 27633293A JP H07127926 A JPH07127926 A JP H07127926A
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liquid
refrigerant
phase refrigerant
gas
cooler
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JP27633293A
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Inventor
Akira Morikawa
朗 森川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/05Compression system with heat exchange between particular parts of the system
    • F25B2400/053Compression system with heat exchange between particular parts of the system between the storage receiver and another part of the system

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮式ヒートポンプにおいて、減圧膨張機能
を安定化するとともに、気液分離器の分離機能を高く維
持する。 【構成】 冷媒導入路riから導入した気液二相冷媒A
w・Bhg・Chgを器内で比重分離により気相冷媒B
hg・Chgと液相冷媒Awとに分離させる器体Tに、
分離した気相冷媒Bhg・Chgを凝縮器Cd2に導く
気相冷媒導出路rgoと、分離した液相冷媒Awを膨張
手段Expを介して蒸発器Ev1に導く液相冷媒導出路
rwoとを接続し、器内で分離した液相冷媒Awを液相
冷媒導出路rwoへ送出する過程で滞留させて貯留する
液貯留域R1を器体Tの内部に設けた圧縮式ヒートポン
プにおける気液分離器において、液貯留域R1における
貯留液相冷媒Awを冷却媒体と熱交換させて冷却する冷
却器Sc1を液貯留域R1に内装してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮式ヒートポンプにお
ける気液分離器に関し、詳しくは、冷媒導入路から導入
した気液二相冷媒を器内で比重分離により気相冷媒と液
相冷媒とに分離させる器体に、分離した気相冷媒を凝縮
器に導く気相冷媒導出路と、分離した液相冷媒を膨張手
段を介して蒸発器に導く液相冷媒導出路とを接続し、器
内で分離した液相冷媒を前記液相冷媒導出路へ送出する
過程で滞留させて貯留する液貯留域を前記器体の内部に
設けた気液分離器に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の如き気液分離器を備える圧縮式ヒ
ートポンプにおいては(図4参照)、その気液分離器S
pから膨張手段Expへ送る分離液相冷媒Awが、その
送り過程で一部蒸発(いわゆるフラッシュ現象)して気
泡混入状態となり、この気泡混入のために膨張手段Ex
pでの減圧膨張作用が不安定となってヒートポンプ運転
に支障を来すことがある。
【0003】そして、このことに対し従来においては、
同図4に示すように、気液分離器Spで分離した液相冷
媒Awを膨張手段Expに導く液相冷媒導出路rwoの
途中に、その流通液相冷媒Awを蒸発器Evから送出さ
れる低温気相冷媒Acgと熱交換させて冷却する冷却器
Scを介装し、この冷却をもって流通液相冷媒Awに十
分な過冷却度を与えることで、膨張手段Expに対し気
泡混入状態の液相冷媒Awが給送されるといった上記の
問題を防止するようにしていた(例えば、特開平4−3
24072号公報参照)。
【0004】なお、図4において、riは気液分離器S
pに対し分離対象の気液二相冷媒Aw・Bhg(液相冷
媒Awと気相冷媒Bhgとが混在した湿り蒸気冷媒)を
導入する冷媒導入路、rgoは気液分離器Spで分離し
た気相冷媒Bhgを凝縮器Cdに導く気相冷媒導出路、
Rは分離した液相冷媒Awを液相冷媒導出路rwoへ送
出する過程で器内滞留させて貯留する液貯留域である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来構
成では、気泡混入状態の液相冷媒Awが膨張手段Exp
に給送されるといったことはある程度、効果的に防止で
きるものの、気液分離器Spの器内において液貯留域R
における貯留液相冷媒Awが一部蒸発するといったこと
までは防止できず、そして、このような器内蒸発が生じ
ると、その蒸発冷媒が本来の分離気相冷媒Bhgととも
に気相冷媒導出路rgoへ送出されることとなって気液
分離器Spの分離機能が低下し、この機能低下によりヒ
ートポンプ運転が不安定となる問題があった。
【0006】殊に、循環冷媒として、互いに沸点の異な
る複数種の冷媒A,Bを混合させた混合冷媒を用い、こ
れら複数種の冷媒A,Bを気液分離器Spで相互分離さ
せる形態のヒートポンプでは、上記の分離機能低下によ
り、本来は気相冷媒導出路rgoへ送出すべきではない
冷媒が気相冷媒導出路rgoへ送出されてしまうため、
上記のヒートポンプ運転の不安定化が特に顕著に生じる
ものであった。
【0007】本発明の目的は、合理的な改良により、液
相冷媒への気泡混入に起因する膨張手段での減圧膨張作
用の不安定化を防止するとともに、合わせて、上記の如
き気液分離器の機能低下を効果的に防止する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔第1特徴構成〕本発明による圧縮式ヒートポンプにお
ける気液分離器の第1特徴構成は、冷媒導入口から導入
した気液二相冷媒を器内で比重分離により気相冷媒と液
相冷媒とに分離させる器体に、分離した気相冷媒を凝縮
器に導く気相冷媒導出路と、分離した液相冷媒を膨張手
段を介して蒸発器に導く液相冷媒導出路とを接続し、器
内で分離した液相冷媒を前記液相冷媒導出路へ送出する
過程で滞留させて貯留する液貯留域を前記器体の内部に
設けた構成において、前記液貯留域における貯留液相冷
媒を冷却媒体と熱交換させて冷却する冷却器を前記液貯
留域に内装したことにある。
【0009】〔第2特徴構成〕本発明による圧縮式ヒー
トポンプにおける気液分離器の第2特徴構成は、上記の
第1特徴構成の実施において好適な構成を特定するもの
であり、貯留液相冷媒に対する前記冷却器の冷却量を調
整する調整手段を設けたことにある。
【0010】〔第3特徴構成〕本発明による圧縮式ヒー
トポンプにおける気液分離器の第3特徴構成は、上記の
第2特徴構成の実施において好適な構成を特定するもの
であり、前記冷却器は、前記蒸発器から送出される低温
気相冷媒を冷却媒体として冷却作用する構成とし、前記
調整手段は、前記蒸発器から送出される低温気相冷媒の
うち冷却媒体として前記冷却器に供給するものと前記冷
却器を迂回させるものとの流量比を調整して、前記冷却
器の冷却量を調整する構成としてあることにある。
【0011】
【作用】
〔第1特徴構成の作用〕すなわち、第1特徴構成におい
ては、分離した液相冷媒を液相冷媒導出路へ送出する過
程で滞留させて貯留する器内の液貯留域において、内装
の冷却器により貯留液相冷媒を冷却することで、その液
貯留域における貯留液相冷媒に十分な過冷却度を与え、
これにより、液相冷媒導出路を介し膨張手段へ導く液相
冷媒が気泡混入状態となるといったことを防止するとと
もに、気液分離器の器内において貯留液相冷媒に一部蒸
発が生じることを合わせ防止する。
【0012】〔第2特徴構成の作用〕第2特徴構成にお
いては、上記冷却器の冷却量を調整手段により調整する
ことで、液貯留域の貯留液相冷媒に与える過冷却度を調
整でき、これにより、上記の第1特徴構成の作用に合わ
せて、膨張手段を介し蒸発器へ送る冷媒の過冷却状態を
蒸発器機能上でも最適なものに調整できる。
【0013】〔第3特徴構成の作用〕第3特徴構成にお
いては、蒸発器から送出される低温気相冷媒と、液貯留
域における貯留液相冷媒とを上記冷却器で熱交換させる
ことにより、液貯留域における貯留液相冷媒を冷却し
て、その貯留液相冷媒に十分な過冷却度を与える。
【0014】また、蒸発器から送出される低温気相冷媒
はいずれ圧縮機に戻すが、この低温気相冷媒について
は、圧縮機に戻すに先立ち、上記冷却器での熱交換によ
り過熱度を確保することができる。
【0015】そして、前記の調整手段による冷却量の調
整については、蒸発器から送出される低温気相冷媒のう
ち冷却媒体として冷却器に供給するものと冷却器を迂回
させるものとの流量比を調整することにより、冷却器に
対する冷却媒体供給量を調整する形態で冷却器における
熱交換量を調整し、これにより、液貯留域の貯留液相冷
媒に対する冷却器の冷却量調整、換言すれば、液貯留域
の貯留液相冷媒に与える過冷却度の調整を行う。
【0016】
【発明の効果】
〔第1特徴構成の効果〕つまり、本発明の第1特徴構成
によれば、気液分離器の器内における貯留液相冷媒の一
部蒸発を防止できることで、気液分離器の分離機能を高
く安定的に維持でき、これにより、先述の従来構成に比
べヒートポンプ運転の安定化を効果的に達成し得る。
【0017】また、液相冷媒導出路の途中に介装した冷
却器の以降についてのみ、気泡混入状態と液相冷媒が存
在しないようにする従来形式に比べ、気液分離器から膨
張手段へ液相冷媒を導く流通過程の全体について液相冷
媒が気泡混入状態となることを防止できることで、気泡
混入状態の液相冷媒が膨張手段に給送されることを防止
するといった当初の目的をも一層確実かつ効果的に達成
できるとともに、液相冷媒導出路の冷媒流通性を向上で
き、この冷媒流通性の向上により冷媒循環における圧力
損失を低減して運転効率を向上し得る。
【0018】しかも、冷却器を気液分離器の器内におけ
る液貯留域に内装することで、外観上、部品数を減じた
形態として冷媒循環路の回路構成を簡略化でき、これに
より、ヒートポンプ装置全体を小型化し得るとともに、
その製作を容易にし得る。
【0019】〔第2特徴構成の効果〕本発明の第2特徴
構成を採用すれば、蒸発器に送る冷媒の過冷却状態を蒸
発器機能上でも最適なものに調整できることで、ヒート
ポンプ運転の安定化、及び、運転効率の向上を更に効果
的に達成できる。
【0020】〔第3特徴構成の効果〕本発明の第3特徴
構成を採用すれば、気液分離器における貯留液相冷媒に
十分な過冷却度を与えることに並行して、圧縮機に戻す
低温気相冷媒の過熱度をも確保できることで、圧縮機運
転の安定化も合わせ図ることができ、これにより、前述
の減圧膨張作用の安定化、気液分離機能の向上、冷媒流
通性の向上、並びに、蒸発器機能の向上と相まって、全
体として一層安定的かつ効率の良いヒートポンプ運転を
行える。
【0021】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0022】図1は、互いに沸点の異なる三種の冷媒
A,B,Cを冷媒循環路に充填した混合冷媒ヒートポン
プの回路構成を示し、基本的構成として冷媒循環路に
は、三種の充填冷媒A,B,Cを混合気相状態(Ac
g,Bcg,Ccg)で吸入して加圧吐出する圧縮機C
mpと、この圧縮機Cmpから吐出される高圧気相(高
圧乾き蒸気)の三種冷媒Ahg,Bhg,Chgを凝縮
させる凝縮手段Cdと、凝縮手段Cdで凝縮した液相の
三種冷媒Aw,Bw,Cwを減圧膨張させる膨張手段E
xpと、膨張手段Expで減圧膨張(低圧湿り蒸気化)
した三種冷媒Awg,Bwg,Cwgを蒸発させて低圧
気相(低圧乾き蒸気)の状態Acg,Bcg,Ccgで
圧縮機Cmpに戻す蒸発手段Evとを装備してある。
【0023】上記の凝縮手段Cdは第1ないし第3の凝
縮器Cd1,Cd2,Cd3で構成してあり、これら第
1ないし第3の凝縮器Cd1,Cd2,Cd3は、放熱
対象温度が高い順(加熱用途では加熱対象温度が高い
順)に上流側から並べて圧縮機Cmpからの冷媒吐出路
rhに対し直列に接続し、これにより、圧縮機Cmpか
ら混合状態で吐出される高圧気相の三種冷媒Ahg,B
hg,Chgを沸点の高いものから順次に第1ないし第
3凝縮器Cd1,Cd2,Cd3において各別に凝縮さ
せる形態としてある。
【0024】すなわち、圧縮機Cmpから混合吐出され
る三種の高圧気相冷媒Ahg,Bhg,Chgのうち、
高沸点種の高圧気相冷媒Ahgは最上流の第1凝縮器C
d1において最も高い凝縮温度で凝縮させ、続いて中沸
点種の高圧気相冷媒Bhgは第2凝縮器Cd2において
次に高い凝縮温度で凝縮させ、さらに低沸点種の高圧気
相冷媒Chgは最下流の第3凝縮器Cd3において最も
低い凝縮温度で凝縮させる。
【0025】なお、図1において、黒塗りの太線は、そ
の部分の冷媒状態が高圧気相であることを示し、太ハッ
チングを施した太線は、その部分の冷媒状態が高圧の気
液二相であることを示し、細ハッチングを施した太線
は、その部分の冷媒状態が液相であることを示し、点の
ハッチングを施した太線は、その部分の冷媒状態が低圧
の気液二相であることを示し、さらに、白抜きの太線
は、その部分の冷媒状態が低圧気相であることを示す
が、これら太線は、その部分の流通冷媒が複数種の混合
冷媒である場合にはそれら混合冷媒の全体としての状態
を示し、また、流通冷媒が単一種の冷媒である場合には
その単一冷媒の状態を示すものである。
【0026】また、図2は三種の冷媒A,B,C各々の
流れ経路を示しており、一点鎖線は高沸点種の冷媒Aの
流れ経路を示し、二点鎖線は中沸点種の冷媒Bの流れ経
路を示し、破線は低沸点種の冷媒Cの流れ経路を示す。
【0027】最上流の第1凝縮器Cd1からは、送出冷
媒として、その第1凝縮器Cd1の通過過程で凝縮した
高沸点種の液相冷媒Awと、凝縮に至らず高圧気相状態
のままで第1凝縮器Cd1を通過した中・低沸点種の高
圧気相冷媒Bhg,Chgとが高圧気液二相の混合状態
で送出されるのに対し、第1凝縮器Cd1と第2凝縮器
Cd2との間には第1気液分離器Sp1を介装してあ
り、この第1気液分離器Sp1において、第1凝縮器C
d1からの送出冷媒Aw,Bhg,Chgを、第1凝縮
器Cd1で凝縮した高沸点種の液相冷媒Awと、次の第
2凝縮器Cd2に送る中・低沸点種が混合した高圧気相
冷媒Bhg,Chgとに分離する。
【0028】また同様に、第2凝縮器Cd2からは、送
出冷媒として、その第2凝縮器Cd2の通過過程で凝縮
した中沸点種の液相冷媒Bwと、凝縮に至らず高圧気相
状態のままで第2凝縮器Cd2を通過した低沸点種の高
圧気相冷媒Chgとが高圧気液二相の混合状態で送出さ
れるのに対し、第2凝縮器Cd2と最下流の第3凝縮器
Cd3との間には第2気液分離器Sp2を介装してあ
り、この第2気液分離器Sp2において、第2凝縮器C
d2からの送出冷媒Bw,Chgを、第2凝縮器Cd2
で凝縮した中沸点種の液相冷媒Bwと、次の第3凝縮器
Cd3に送る低沸点種の高圧気相冷媒Chgとに分離す
る。
【0029】つまり、上記の如く複数の凝縮器Cd1,
Cd2,Cd3を直列接続する構成において、最下流に
位置する凝縮器Cd3以外の凝縮器Cd1,Cd2夫々
に対し気液分離器Sp1,Sp2を装備することによ
り、圧縮機Cmpから混合気相状態で吐出される複数種
の冷媒A,B,Cをそれらの順次凝縮工程において相互
分離する分離手段Spを構成してある。
【0030】図中F1〜F3は、各凝縮器Cd1,Cd
2,Cd3に対し放熱対象としての空気(加熱用途では
加熱対象としての空気)を通風するファンである。
【0031】上記の如く分離した三種の凝縮液相冷媒
(すなわち、第1気液分離器Sp1で分離した高沸点種
の凝縮液相冷媒Aw、第2気液分離器Sp2で分離した
中沸点種の凝縮液相冷媒Bw、及び、第3凝縮器Cd3
から送出される低沸点種の凝縮液相冷媒Cw)は、それ
ら凝縮液相冷媒を減圧膨張させる膨張手段Expに対し
第1ないし第3の液冷媒路rw1,rw2,rw3によ
り各別に導く構成としてあり、また、その膨張手段Ex
pは、それら第1ないし第3液冷媒路rw1,rw2,
rw3により導かれる凝縮液相冷媒Aw,Bw,Cwを
各別に減圧膨張させる第1ないし第3の膨張弁Exp
1,Exp2,Exp3(膨張機構の一例)をもって構
成してある。
【0032】前記の第1及び第2気液分離器Sp1,S
p2については、夫々、凝縮した液相冷媒Aw,Bwを
第1及び第2膨張弁Exp1,Exp2に送る過程で貯
留して、それら液相冷媒Aw,Bwの相当量を循環経路
中で滞留させる受液器が一体化した構造としてあり、そ
の具体的構造としては、図3に示すように、器体Tの上
端側周部に接続した冷媒導入路ri(第1凝縮器Cd1
あるいは第2凝縮器Cd2からの冷媒送出路に相当する
流路)から分離対象の気液二相冷媒Aw・Bhg・Ch
g(あるいはBw・Chg)を器内に導入して、その導
入二相冷媒を器内上部において比重分離により気相冷媒
Bhg・Chg(あるいはChg)と液相冷媒Aw(あ
るいはBw)とに分離させるのに対し、器体Tの上端部
には、分離した気相冷媒Bhg・Chg(あるいはCh
g)を下流の凝縮器Cd2(あるいはCd3)に導く気
相冷媒導出路rgoを接続し、他方、器体Tの下端部に
は、分離した液相冷媒Aw(あるいはBw)を膨張弁E
xp1(あるいはExp2)に導く液相冷媒導出路rw
o(前記の第1液冷媒路rw1あるいは第2液冷媒路r
w2に相当する流路)を接続してある。
【0033】また、分離した液相冷媒Aw(あるいはB
w)を上記の液相冷媒導出路rwoへ送出する過程で器
内滞留させて貯留する器内下部の液貯留域R1,R2に
は、上記の受液器として要求される大きな容積を確保
し、もって、この気液分離器Sp1,Sp2おける液貯
留域R1,R2を前記の受液器として兼用使用するよう
にしてある。
【0034】一方、このように第1気液分離器Sp1に
おける第1液貯留域R1、及び、第2気液分離器Sp2
における第1液貯留域R2の夫々を受液器として兼用使
用するのに対し、最下流の第3凝縮器Cd3に対する第
3液冷媒路rw3には、第3凝縮器Cd3から送出され
る凝縮液相冷媒Cwを第3膨張弁Exp3に送る過程で
貯留して、その液相冷媒Cwの相当量を循環経路中で滞
留させる専用受液器としての第3受液器R3を装備して
あり、これら受液器としての第1及び第2液貯留域R
1,R2、並びに、専用の第3受液器R3をもって、前
記の分離手段Spにより分離した三種の凝縮液相冷媒A
w,Bw,Cwを膨張手段Expに送る過程において各
別貯留する受液手段を構成してある。
【0035】第1ないし第3膨張弁Exp1,Exp
2,Exp3で減圧膨張させた三種の膨張冷媒(低圧気
液二相冷媒)Awg,Bwg,Cwgを蒸発させる前記
の蒸発手段Evについては、吸熱対象温度(冷却用途で
は冷却対象温度)が互いに異なる第1ないし第3の蒸発
器Ev1,Ev2,Ev3をもって構成してあり、これ
ら第1ないし第3蒸発器Ev1,Ev2,Ev3のうち
最も吸熱対象温度が低い第3蒸発器Ev3に対しては、
第3膨張弁Exp3で減圧膨張させた低沸点種の膨張冷
媒Cwgを給送し、また、吸熱対象温度が次に低い第2
蒸発器Ev2に対しては、第3蒸発器Ev3からの送出
される低沸点種の低圧気相冷媒Ccgと、第2膨張弁E
xp2で減圧膨張させた中沸点種の膨張冷媒Bwgとを
合流させて給送し、さらに、吸熱対象温度が最も高い第
1蒸発器Ev1に対しては、第2蒸発器Ev2からの送
出される中・低沸点種の低圧気相冷媒Bcg,Ccg
と、第1膨張弁Exp1で減圧膨張させた高沸点種の膨
張冷媒Awgとを合流させて給送する構成としてある。
【0036】すなわち、低沸点種の膨張冷媒Cwgつい
ては、単独に第3蒸発器Ev3を通過させる過程におい
て最も低い蒸発温度で蒸発させ、また、中沸点種の膨張
冷媒Bwgについては、第3蒸発器Ev3で既に蒸発し
た低沸点種の低圧気相冷媒Ccgとの混合状態で第2蒸
発器Ev2を通過させる過程において次に低い蒸発温度
で蒸発させ、さらに、高沸点種の膨張冷媒Awgについ
ては、第3及び第2蒸発器Ev3,Ev2で既に蒸発し
た低・中沸点種の低圧気相冷媒Ccg,Bcgとの混合
状態で第1蒸発器Ev1を通過させる過程において最も
高い蒸発温度で蒸発させ、そして、この最下流の第1蒸
発器Ev1から送出される混合状態の三種の低圧気相冷
媒Acg,Bcg,Ccgを圧縮機Cmpの吸入側に戻
すようにしてある。
【0037】図中F4〜F6は、各蒸発器Ev1,Ev
2,Ev3に対し吸熱対象としての空気(冷却用途では
冷却対象としての空気)を通風するファンである。
【0038】第1及び第2気液分離器Sp1,Sp2に
おける第1及び第2液貯留域R1,R2、並びに、第3
受液器R3の夫々には、貯留液相冷媒Aw,Bw,Cw
中に浸漬配置して、それら貯留液相冷媒Aw,Bw,C
wと冷却媒体とを熱交換させる冷却器Sc1,Sc2,
Sc3を内装してあり、そして、第3受液器R3に内装
した第3冷却器Sc3に対しては、第3蒸発器Ev3か
ら送出される低沸点種の低圧気相冷媒Ccg(減圧膨張
前の液相冷媒Cwに比べ低温)を第2蒸発器Ev2に送
る途中で器内通過させ、これにより、その低沸点種の低
圧気相冷媒Ccgを冷却媒体として、第3受液器R3に
おける低沸点種の貯留液相冷媒Cwを冷却するようにし
てある。
【0039】また、第2気液分離器Sp2の第2液貯留
域R2に内装した第2冷却器Sc2に対しては、第2蒸
発器Ev2から送出される中・低沸点種の低圧気相冷媒
Bcg,Ccg(減圧膨張前の液相冷媒Bwに比べ低
温)を第1蒸発器Ev1に送る途中で器内通過させ、こ
れにより、それら中・低沸点種の低圧気相冷媒Bcg,
Ccgを冷却媒体として、第2液貯留域R2における中
沸点種の貯留液相冷媒Bwを冷却し、さらに、第1気液
分離器Sp1の第1液貯留域R1に内装した第1冷却器
Sc1に対しては、第1蒸発器Ev1から送出される三
種の低圧気相冷媒Acg,Bcg,Ccg(減圧膨張前
の液相冷媒Awに比べ低温)を圧縮機Cmpに戻す途中
で器内通過させ、これにより、それら三種の低圧気相冷
媒Acg,Bcg,Ccgを冷却媒体として、第1液貯
留域R1における高沸点種の貯留液相冷媒Awを冷却す
るようにしてある。
【0040】つまり、上述の如く第1及び第2気液分離
器Sp1,Sp2における第1及び第2液貯留域R1,
R2、並びに、第3受液器R3の夫々において、内装の
冷却器R1,R2,R3により貯留液相冷媒Aw,B
w,Cwを冷却することで、それら貯留液相冷媒Aw,
Bw,Cwに十分な過冷却度を与え、これにより、これ
ら第1及び第2液貯留域R1,R2、並びに、第3受液
器R3の夫々から膨張弁Exp1,Exp2,Exp3
へ送る液相冷媒Aw,Bw,Cw中に一部蒸発による発
生気泡が混入することを防止して、各膨張弁Exp1,
Exp2,Exp3での減圧膨張作用を安定的に行わせ
るように、また、第1及び第2気液分離器Sp1,Sp
2については特に、それらの器内で貯留液相冷媒Aw,
Bwの一部蒸発が生じることを上記過冷却付与により防
止して、それらの気液分離機能を高く安定的に維持する
ようにしてある。
【0041】また一方、冷却媒体として用いる各蒸発器
Ev1,Ev2,Ev3からの送出冷媒Acg,Bc
g,Ccgについては、圧縮機Cmpに戻すに先立ち冷
却器Sc1,Sc2,Sc3での熱交換により過熱度を
確保し、これにより、圧縮機運転の安定化も同時に図る
ようにしてある。
【0042】図中v1,v2,v3は、第1ないし第3
冷却器Sc1,Sc2,Sc3の冷却量を調整する第1
ないし第3の冷却器調整弁であり、具体的には、第3蒸
発器Ev3から送出される低圧気相冷媒Ccgのうち、
第3冷却器Sc3を迂回させて第2蒸発器Ev2に送る
バイパス冷媒量を第3の冷却器調整弁v3により調整す
ることで、第3冷却器Sc3に対し冷却媒体として通過
させる低圧気相冷媒Ccgの量を変更し、これにより、
低沸点種の貯留液相冷媒Cwに対する第3冷却器Sc3
の冷却量を適宜調整する。
【0043】また同様に、第2蒸発器Ev2から送出さ
れる低圧気相冷媒Bcg,Ccgのうち、第2冷却器S
c2を迂回させて第1蒸発器Ev1に送るバイパス冷媒
量を第2の冷却器調整弁v2により調整することで、第
2冷却器Sc2に対し冷却媒体として通過させる低圧気
相冷媒Bcg,Ccgの量を変更し、これにより、中沸
点種の貯留液相冷媒Bwに対する第2冷却器Sc2の冷
却量を適宜調整し、されに、第1蒸発器Ev1から送出
される低圧気相冷媒Acg,Bcg,Ccgのうち、第
1冷却器Sc1を迂回させて圧縮機Cmpに戻すバイパ
ス冷媒量を第1の冷却器調整弁v1により調整すること
で、第1冷却器Sc1に対し冷却媒体として通過させる
低圧気相冷媒Acg,Bcg,Ccgの量を変更し、こ
れにより、高沸点種の貯留液相冷媒Awに対する第1冷
却器Sc1の冷却量を適宜調整する。
【0044】つまり、各冷却器Sc1,Sc2,Sc3
に対するバイパス路rbと、それらバイパス路rbに介
装した上記の冷却器調整弁v1,v2,v3は、蒸発器
Ev1,Ev2,Ev3からの送出冷媒Acg,Bc
g,Ccgのうち、冷却媒体として冷却器Sc1,Sc
2,Sc3に供給するものと冷却器Sc1,Sc2,S
c3を迂回させるものとの流量比を調整して、各冷却器
Sc1,Sc2,Sc3の冷却量を調整する調整手段V
を構成する。
【0045】前記の第1ないし第3膨張弁Exp1,E
xp2,Exp3は夫々、操作信号をもって絞り度の調
整(換言すれば弁開度の調整)を行う電子膨張弁を採用
してあり、これら第1ないし第3膨張弁Exp1,Ex
p2,Exp3の絞り度調整により、受液器としての第
1液貯留域R1における高沸点種液相冷媒Awの貯留量
qA、同じく受液器としての第2液貯留域R2における
中沸点種液相冷媒Bwの貯留量qB、並びに、第3受液
器R3における低沸点種液相冷媒Cwの貯留量qCを各
別に変更調整し、これにより、これら三種の冷媒A,
B,Cの回路内有効充填量(すなわち、実際の回路内充
填量(重量)から上記貯留量(重量)qA,qB,qC
を減じた量であって、実質的な回路内循環に使用する冷
媒量)を各別に変更調整する構成としてある。
【0046】つまり、絞り度調整可能な第1ないし第3
膨張弁Exp1,Exp2,Exp3は、それらの絞り
度調整により第1及び第2液貯留域R1,R2、並び
に、第3受液器R3の夫々からの液相冷媒導出量を調整
して、それら第1及び第2液貯留域R1,R2、並び
に、第3受液器R3夫々の液相冷媒貯留量qA,qB,
qCを各別に変更調整する冷媒量調整手段QVを構成す
る。
【0047】そして、これら第1ないし第3膨張弁Ex
p1,Exp2,Exp3の絞り度調整による三種の冷
媒A,B,C夫々についての有効充填量の調整により、
高沸点冷媒Aについてのヒートポンプ能力(具体的には
第1凝縮器Cd1の放熱・加熱能力や第1蒸発器Ev1
の吸熱・冷却能力)と、中沸点冷媒Bについてのヒート
ポンプ能力(具体的には第2凝縮器Cd2の放熱・加熱
能力や第2蒸発器Ev2の吸熱・冷却能力)と、低沸点
冷媒Cについてのヒートポンプ能力(具体的には第3凝
縮器Cd3の放熱・加熱能力や第3蒸発器Ev3の吸熱
・冷却能力)とを、それらの能力比変化を伴う形態で個
別に変更調整できるようにしてある。
【0048】Mcは制御器であり、この制御器Mcは、
圧縮機Cmpの回転数を調整することにより、三種の冷
媒A,B,Cの夫々についてのヒートポンプ能力を能力
比変化を伴わない形態で同調的に基本調整することと、
各膨張弁Exp1,Exp2,Exp3の絞り度を調整
することにより、三種の冷媒A,B,Cの夫々について
のヒートポンプ能力を能力比変化を伴う形態で個別に調
整することとを行い、そして、各凝縮器Cd1,Cd
2,Cd3の加熱状態検出や各蒸発器Ev1,Ev2,
Ev3の冷却状態検出等に基づいて、これら圧縮機Cm
pの回転数調整による基本調整と各膨張弁Exp1,E
xp2,Exp3の絞り度調整による個別調整とを組み
合わせ実施することで、三種の冷媒A,B,Cの夫々に
ついてのヒートポンプ能力を各々の目標能力に調整す
る。
【0049】また、制御器Mcは、各膨張弁Exp1,
Exp2,Exp3へ送る三種の凝縮液相冷媒Aw,B
w,Cwの夫々に対する温度・圧力等の状態検出に基づ
いて、それら三種の冷媒A,B,C夫々のヒートポンプ
サイクル(冷凍サイクル)において適切な所定の過冷却
度が確保されるように、前記の第1ないし第3冷却器調
整弁v1,v2,v3を個別調整する。
【0050】三種の冷媒A,B,Cの具体的組み合わせ
例としては、下記の如き諸元のものを一例として挙げる
ことができる。 高沸点冷媒A:凝縮温度 98℃ (圧力2.0MPa) 蒸発温度 40℃ (圧力0.5MPa) 中沸点冷媒B:凝縮温度 51℃ (圧力2.0MPa) 蒸発温度 0℃ (圧力0.5MPa) 低沸点冷媒C:凝縮温度 35℃ (圧力2.0MPa) 蒸発温度−18℃ (圧力0.5MPa)
【0051】また、第1気液分離器Sp1における第1
液貯留域R1の容積(すなわち、高沸点種の凝縮液相冷
媒Awに対する受液器としての容積)、第2気液分離器
Sp2における第2液貯留域R2の容積(すなわち、中
沸点種の凝縮液相冷媒Bwに対する受液器としての容
積)、並びに、低沸点種の凝縮液相冷媒Cwに対する第
3受液器R3の容積は、三種の冷媒A,B,C夫々の有
効充填量をどの程度範囲で変更調整する必要があるかに
よって適宜決定すればよく、例えば、対応冷媒について
の実際の回路内充填量のほぼ全量を液相状態で貯留し得
る容積を確保したり、あるいは、対応冷媒についての実
際の回路内充填量の50%程度までを液相状態で貯留し
得る容積を確保したりするといったことを一例として挙
げることができる。
【0052】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0053】(1)前述の実施例においては、気液分離
器Sp1,Sp2における液貯留域R1,R2を、冷媒
A,Bの有効充填量調整のための受液器として兼用した
例を示したが、本発明は、このように液貯留域R1,R
2を受液器として兼用する場合に限らず、単に液相冷媒
Aw,Bwを安定的に液相冷媒導出路rwoに送出する
ために、分離液相冷媒Aw,Bwを液相冷媒導出路rw
oに送出する過程で器内滞留させて液貯留域R1,R2
に一時貯留する場合にも適用できる。
【0054】(2)気液分離器Sp1,Sp2の液貯留
域R1,R2に内装する冷却器Sc1,Sc2の具体的
構造は種々の改良が可能であり、また、前述の実施例に
おいては、蒸発器Ev1,Ev2からの送出冷媒Ac
g,Bcgを冷却媒体として冷却器Sc1,Sc2に供
給する例を示したが、冷却媒体は蒸発器Ev1,Ev2
からの送出冷媒に限定されるものではなく、種々のもの
を冷却媒体として使用できる。
【0055】(3)前述の実施例においては、蒸発器E
v1,Ev2からの送出冷媒Acg,Bcgのうち、冷
却媒体として冷却器Sc1,Sc2に供給するものと冷
却器Sc1,Sc2に対し迂回させるものとの流量比を
調整することで、冷却器Sc1,Sc2の冷却量を調整
する形態を示したが、単純に冷却器Sc1,Sc2に対
する冷却媒体供給路に流量調整弁を介装して、この流量
調整弁により冷却器Sc1,Sc2の冷却量を調整する
形態を採用するなどしてもよく、冷却器Sc1,Sc2
の冷却量を調整する調整手段Vの具体的調整構成は種々
の構成変更が可能である。
【0056】(4)前述の実施例においては、沸点の異
なる複数種の冷媒A,B,Cを混合した混合冷媒を冷媒
循環路に充填するヒートポンプを示したが、本発明は、
このような混合冷媒を用いる形式に限らず、単一の冷媒
を冷媒循環路に充填する一般ヒートポンプにも適用でき
る。
【0057】(5)ヒートポンプの具体的用途はどのよ
うなものであってもよく、凝縮器発生温熱をもって暖房
や加熱を行うもの、あるいは、蒸発器発生冷熱をもって
冷房や冷却を行うもの等、どのような用途のヒートポン
プに対しても本発明は適用できる。
【0058】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷媒流れ経路及び冷媒状態を示す回路図
【図2】冷媒種ごとの流れ経路を示す回路図
【図3】気液分離器の拡大図
【図4】従来例を示す冷媒回路図
【符号の説明】
ri 冷媒導入路 Aw・Bhg・Chg 気液二相冷媒 Bhg・Chg 気相冷媒 Aw 液相冷媒 T 器体 Cd2 凝縮器 rgo 気相冷媒導出路 Exp 膨張手段 Ev1 蒸発器 rwo 液相冷媒導出路 R1 液貯留域 Sc1 冷却器 V 調整手段 Acg 低温気相冷媒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒導入路(ri)から導入した気液二
    相冷媒(Aw・Bhg・Chg)を器内で比重分離によ
    り気相冷媒(Bhg・Chg)と液相冷媒(Aw)とに
    分離させる器体(T)に、分離した気相冷媒(Bhg・
    Chg)を凝縮器(Cd2)に導く気相冷媒導出路(r
    go)と、分離した液相冷媒(Aw)を膨張手段(Ex
    p)を介して蒸発器(Ev1)に導く液相冷媒導出路
    (rwo)とを接続し、 器内で分離した液相冷媒(Aw)を前記液相冷媒導出路
    (rwo)へ送出する過程で滞留させて貯留する液貯留
    域(R1)を前記器体(T)の内部に設けた圧縮式ヒー
    トポンプにおける気液分離器であって、 前記液貯留域(R1)における貯留液相冷媒(Aw)を
    冷却媒体と熱交換させて冷却する冷却器(Sc1)を前
    記液貯留域(R1)に内装した圧縮式ヒートポンプにお
    ける気液分離器。
  2. 【請求項2】 貯留液相冷媒(Aw)に対する前記冷却
    器(Sc1)の冷却量を調整する調整手段(V)を設け
    た請求項1記載の圧縮式ヒートポンプにおける気液分離
    器。
  3. 【請求項3】 前記冷却器(Sc1)は、前記蒸発器
    (Ev1)から送出される低温気相冷媒(Acg)を冷
    却媒体として冷却作用する構成とし、前記調整手段
    (V)は、前記蒸発器(Ev1)から送出される低温気
    相冷媒(Acg)のうち冷却媒体として前記冷却器(S
    c1)に供給するものと前記冷却器(Sc1)を迂回さ
    せるものとの流量比を調整して、前記冷却器(Sc1)
    の冷却量を調整する構成としてある請求項2記載の圧縮
    式ヒートポンプにおける気液分離器。
JP27633293A 1993-11-05 1993-11-05 圧縮式ヒートポンプにおける気液分離器 Pending JPH07127926A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101288681B1 (ko) * 2011-09-06 2013-07-22 엘지전자 주식회사 공기조화기
KR101357130B1 (ko) * 2012-06-14 2014-02-05 인덕대학교 산학협력단 기액 분리기 및 이를 이용한 냉동장치
JP5759076B2 (ja) * 2012-09-06 2015-08-05 三菱電機株式会社 冷凍装置
CN114719538A (zh) * 2022-04-20 2022-07-08 澳柯玛股份有限公司 一种冰箱及其运行方法

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