JP2021032534A - 冷凍装置及び液体温調装置 - Google Patents

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【課題】冷却可能な温度を信頼性を向上させつつ引き下げることができる冷凍装置の提供。【解決手段】冷媒回路12に第1インジェクション流路15を設ける。冷媒回路12は、圧縮機で圧縮された混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、第1凝縮器を通過した混合冷媒を気相の第1流体部分と液相の第2流体部分とに分離する第1気液分離器と、分離された第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器と、第2凝縮器を通過した第1流体部分を気相の第3流体部分と液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器と、分離された第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器と、第3凝縮器で凝縮された第3流体部分を膨張させる第1膨張弁と、第1膨張弁で膨張された第3流体部分を蒸発させる蒸発器と、を有する。第1インジェクション流路15は、第2気液分離器で分離された液相の第4流体部分を圧縮機内で圧縮中の混合冷媒に流入させる。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を備える冷凍装置及びそれを備える液体温調装置に関する。
温度制御対象を−50℃以下等の極めて低温の温度域まで冷却する際には、多くの場合、二元冷凍装置が利用される。二元冷凍装置は、高温側冷凍回路と低温側冷凍回路とを備え、高温側冷凍回路の蒸発器と低温側冷凍回路の凝縮器とで互いの冷媒を熱交換可能なカスケードコンデンサを構成する。カスケードコンデンサでは、高温側冷凍回路で凝縮後に膨張された高温側冷媒により低温側冷凍回路で圧縮された低温側冷媒を凝縮させる。その後、低温側冷媒を膨張させることで、温度制御対象を極めて低温の温度域まで冷却することができる。
上述のような二元冷凍装置では、高温側冷凍回路及び低温側冷凍回路のそれぞれに圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が設けられるため、装置全体が大型化し重量が大きくなるという問題がある。一方で、沸点が互いに異なる二種の冷媒を含む混合冷媒を一つの圧縮機で循環させ、異なる冷媒間の沸点(蒸発温度)及び凝縮点(凝縮温度)の差を利用することで、一つの圧縮機を用いて極めて低温の温度域での冷却を実現する冷凍装置も従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記一つの圧縮機を用いる冷凍装置は、圧縮機で圧縮した気相の混合冷媒の一部を凝縮器で凝縮した後、混合冷媒を気相のままの第1流体部分と凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに気液分離し、その後、液相の第2流体部分を膨張させて低温の気液混相の状態にする。その後、気液混相となった第2流体部分により気相の第1流体部分を凝縮させ、このように凝縮された第1流体部分を膨張させて低温にすることで、極めて低温の温度域での冷却を実現できる。このような冷凍装置は、使用する圧縮機が一つであるため、小型化の点で二元冷凍装置よりも有利である。
特開平8−68567号公報
上述のように一つの圧縮機を用いる冷凍装置では、混合冷媒を気相の第1流体部分と液相の第2流体部分とに気液分離する際、混合冷媒に含まれる二種の冷媒のうちの低沸点の冷媒の全てが気相の第1流体部分となり、二種の冷媒のうちの高沸点の冷媒の全てが液相の第2流体部分となることが低温冷却の観点では理想的である。すなわち、混合冷媒が気相の低沸点の冷媒と液相の高沸点の冷媒とに完全に分離することが理想的である。なぜならば、気液分離後の気相の第1流体部分に低沸点の冷媒と高沸点の冷媒とが含まれる場合には、凝縮後に或る圧力まで膨張させた際の第1流体部分の温度が、低沸点の冷媒のみの液相を同じ圧力まで膨張させた場合の温度よりも下がらなくなるからである。
しかしながら、この種の従来の冷凍装置では、気液分離後の気相の第1流体部分に、実際上、低沸点の冷媒と高沸点の冷媒とが含まれてしまう。そのため、低沸点の冷媒が出力し得る冷凍能力を最大限に引き出せていない。
また上述のように第1流体部分を完全に低沸点の冷媒のみにできない場合であっても第1流体部分には低沸点の冷媒が多く含まれるため、蒸発器においては低温の冷却を行うことが可能となるが、蒸発器で使用する冷媒は混合冷媒中の一部の冷媒であるために蒸発器に流入する第1流体部分の流量は少なくなる傾向がある。これに起因して低温の状態で圧縮機に戻る冷媒が少なくなる傾向があり、圧縮機が高温になって、圧縮機モータの焼き付きやオイル損傷等の問題が生じ易くなり得るという問題がある。
圧縮機を冷却するための手法としては、リキッドインジェクション方式が従来から知られており、この方式では一般に、圧縮機の下流の凝縮器から流出した液冷媒を圧縮機内に流入させることで圧縮機の冷却を行う。ここで上述のように混合冷媒を気液分離するタイプの冷凍装置においてリキッドインジェクション方式を採用する場合には、上述した第2流体部分を圧縮機に流入させてもよい。しかしながら、この場合、第1流体部分を冷却するための第2流体部分の量が減少し得るため、冷凍能力への影響が懸念される。そのため、リキッドインジェクションする冷媒の量を極力抑えつつ圧縮機を十分に冷却する対策が望まれる。
本発明は上記実情を考慮してなされたものであり、沸点が互いに異なる二種の冷媒を含む混合冷媒を気液分離することで極めて低温の温度域での冷却を実現するに際して、圧縮機の良好な動作安定性を確保しつつ、混合冷媒に含まれる二種の冷媒のうちの沸点が低い方の冷媒が出力し得る冷凍能力を最大限に引き出すことで、冷却可能な温度を従来よりも信頼性を向上させつつ引き下げることができる冷凍装置及び液体温調装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる冷凍装置は、
第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する第1気液分離器と、前記第1気液分離器で分離された前記第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した気液混相の前記第1流体部分を気相の第3流体部分と前記第2凝縮器によって凝縮された液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器と、前記第2気液分離器で分離された前記第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器と、前記第3凝縮器で凝縮された前記第3流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第3流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
前記第2気液分離器で分離された液相の前記第4流体部分を前記圧縮機内で圧縮中の混合冷媒に流入させる第1インジェクション流路と、を備える。
本発明にかかる冷凍装置では、圧縮機で圧縮された気相の混合冷媒の一部が第1凝縮器によって凝縮された後、気液混相の混合冷媒が、気相の混合冷媒(第1流体部分)と、凝縮により液相となった混合冷媒(第2流体部分)とに分離される(1回目の気液分離)。その後、気液分離された気相の混合冷媒(第1流体部分)は、第2凝縮器によって更に一部を凝縮された後、更に気液分離される(2回目の気液分離)。
ここで、第2凝縮器による凝縮の際には、気相の混合冷媒(第1流体部分)において、沸点の高い(言い換えると、凝縮温度の高い)第2冷媒が沸点の低い(言い換えると、凝縮温度の低い)第1冷媒に先行して凝縮する。これにより、その後、第2凝縮器を通過した混合冷媒を、気相の混合冷媒(第3流体部分)と、凝縮によって液相となった混合冷媒(第4流体部分)とに気液分離する際に、第1冷媒の濃度を増加させた状態の気相の混合冷媒(第3流体部分)を抽出でき、第1冷媒の濃度が増加した混合冷媒(第3流体部分)を第3凝縮器に流入させることが可能となる。これにより、1回目の気液分離時よりも第1冷媒の濃度が増加された気相の混合冷媒を第3凝縮器において凝縮させ、その後、膨張させることが可能となるため、蒸発器に供給される混合冷媒の温度を、1回目の気液分離時の気相の混合冷媒を凝縮後に膨張させる場合よりも低下させることができる。
また、第1インジェクション流路は、第2凝縮器による凝縮によって液相となった混合冷媒(第4流体部分)を圧縮機内に流入させることで圧縮機を冷却できる。この際、第4流体部分は、第1凝縮器による凝縮で液相にならなかった混合冷媒(第1流体部分)が凝縮されたものであるため、第4流体部分の温度は通常であれば、第1凝縮器による凝縮で液相となった混合冷媒(第2流体部分)の温度よりも低くなる。そのため、第2流体部分を用いて圧縮機を冷却する場合よりも冷媒量を抑えて、圧縮機に対して所望の冷却を行うことが可能となり、圧縮機の良好な動作安定性を確保できる。
以上のようにして、圧縮機の良好な動作安定性を確保しつつ、混合冷媒に含まれる二種の冷媒のうちの沸点が低い方の冷媒(第1冷媒)が出力し得る冷凍能力を最大限に引き出すことで、冷却可能な温度を従来よりも信頼性を向上させつつ引き下げることができる。
前記第1インジェクション流路には、前記第4流体部分の前記圧縮機側への流入量を調節するための第1電子膨張弁が設けられてもよい。
本発明にかかる冷凍装置は、前記第1インジェクション流路における前記第1電子膨張弁の上流側の部分から、前記前記第4流体部分を前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に戻すための戻し流路をさらに備えてもよい。
前記第1インジェクション流路には、キャピラリーチューブが設けられてもよい。
本発明にかかる冷凍装置は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記圧縮機内で圧縮中の混合冷媒に流入させる第2インジェクション流路をさらに備えてもよい。
前記第2インジェクション流路には、前記第2流体部分の前記圧縮機側への流入量を調節するための第2電子膨張弁が設けられてもよい。
また、本発明にかかる冷凍装置は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第3凝縮器に供給するべく前記第3凝縮器に接続されるとともに、前記第3凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第1分岐流路をさらに備え、前記第1分岐流路は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第3凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第3凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記第2気液分離器で分離された気相の前記第3流体部分を凝縮させるようになっていてもよい。
また、本発明にかかる冷凍装置は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すために前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第2分岐流路をさらに備え、前記第2凝縮器は、前記第2分岐流路から供給された前記第2流体部分によって前記第1流体部分の一部を凝縮させるようになっていてもよい。
また、本発明にかかる液体温調装置は、前記冷凍装置と、前記冷凍装置によって冷却される液体を通流させる液体供給回路と、を備える。
本発明によれば、沸点が互いに異なる二種の冷媒を含む混合冷媒を気液分離することで極めて低温の温度域での冷却を実現するに際して、圧縮機の良好な動作安定性を確保しつつ、混合冷媒に含まれる二種の冷媒のうちの沸点が低い方の冷媒が出力し得る冷凍能力を最大限に引き出すことで、冷却可能な温度を従来よりも信頼性を向上させつつ引き下げることができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装置を備える液体温調装置の概略図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる冷凍装置を備える液体温調装置の概略図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる冷凍装置を備える液体温調装置の概略図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる冷凍装置を備える液体温調装置の概略図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の各実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる液体温調装置1の概略図である。図1に示されるように、本実施の形態にかかる液体温調装置1は、冷凍装置10と、液体供給回路100と、制御部200と、を備えている。
冷凍装置10はヒートポンプ式の冷凍装置であり、液体供給回路100が循環させるブライン等の液体を冷却するために設けられている。液体供給回路100は、ポンプ111の駆動によって液体を通流させ、冷凍装置10によって冷却された液体を加熱器112によって加熱した後、温度制御対象である負荷150に供給可能である。液体供給回路100では、負荷150を通過した液体がポンプ111に戻り、冷凍装置10及び加熱器112により冷却及び/又は加熱された後、負荷150に再度供給されるようになっている。
冷凍装置10は、ループ状に形成される冷媒回路12と、冷媒回路12から分岐し冷媒回路12に再度接続される第1分岐流路13及び第2分岐流路14と、第1インジェクション流路15及び第2インジェクション流路16と、を備えている。
冷媒回路12は、第1冷媒と第1冷媒よりも沸点(蒸発温度)が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機20と、圧縮機20で圧縮された混合冷媒を冷却し、混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器21と、第1凝縮器21を通過した気液混相の混合冷媒を気相の第1流体部分と第1凝縮器21によって凝縮された液相の第2流体部分とに気液分離する第1気液分離器22と、第1気液分離器22で分離された前記第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器23と、第2凝縮器23を通過した気液混相の前記第1流体部分を気相の第3流体部分と第2凝縮器23によって凝縮された液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器24と、第2気液分離器24で分離された前記第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器25と、第3凝縮器25で凝縮された前記第3流体部分を膨張させる第1膨張弁26と、第1膨張弁26で膨張された前記第3流体部分を蒸発させて圧縮機20に向けて流出させるための蒸発器27と、を有している。
なお厳密に説明すると、冷媒回路12は上記の各構成部材を配管によりループ状に接続することでなる。また、混合冷媒においては、第2冷媒の沸点(蒸発温度)が第1冷媒の沸点(蒸発温度)よりも高くなるが、この場合、第2冷媒の凝縮点(凝縮温度)も第1冷媒の凝縮点(凝縮温度)よりも高くなる。また、図1においては、説明の便宜上、第1気液分離器22が気液分離する気相の第1流体部分が符号Iで示され、液相の第2流体部分が符号IIで示されている。また、第2気液分離器24が気液分離する気相の第3流体部分が符号IIIで示され、液相の第4流体部分が符号IVで示されている。
圧縮機20は、蒸発器27から流出する気化状態の低圧の混合冷媒を圧縮し、高温且つ高圧の気相冷媒として吐出する。圧縮機20は一例としてスクロール型圧縮機であるが、他の形式の圧縮機が用いられてもよい。
本実施の形態における混合冷媒において、第1冷媒はR23であり、第2冷媒はR134aである。第1凝縮器21は、第1冷媒(R23)を完全に気相のままとしつつ第2冷媒(R134a)を完全に液相の状態に凝縮させることが理想として望まれるが、実際上、第1凝縮器21が凝縮させる液相部分には、第1冷媒と第2冷媒とが含まれ、凝縮されない気相部分にも、第1冷媒と第2冷媒とが含まれる。ただし、第1冷媒としてR23を用いて、第2冷媒としてR134aを用いた場合には、第1冷媒と第2冷媒との間の凝縮温度差を大きく確保することができるため、第1凝縮器21は、混合冷媒を冷却することで、R134aとしての第2冷媒の大部分を凝縮できる。これにより、その後、第1気液分離器22が、混合冷媒を、第1冷媒を極めて多く含む気相の第1流体部分と、第2冷媒を極めて多く含む液相の第2流体部分とに分離することが可能となる。
なお、混合冷媒は本実施の形態の態様に限られるものではなく、他の冷媒の組み合わせにより構成されてもよい。例えば混合冷媒としては、第1冷媒としてのR116と第2冷媒としてのR134aや、第1冷媒としてのR23と第2冷媒としてのR152a等の組み合わせも採用され得る。これらの組み合わせにおいても凝縮温度差を大きく確保できる。
また本実施の形態における第1凝縮器21は、混合冷媒を通流させる凝縮器本体21Aと、凝縮器本体21Aを通流する混合冷媒を冷却する冷却部としての複数のファン21Bとを有する。そして本実施の形態においては、ファン21Bの風量が制御部200によって制御されるようになっている。第1凝縮器21において凝縮される第2冷媒としてのR134aは、その凝縮温度が比較的高いことで空冷により凝縮させることが可能であるが、第2冷媒がR134aよりも凝縮温度が低く且つ空冷によって凝縮させることが困難となり得る冷媒である場合には、ファン21Bに代えて、より高い冷却量(冷凍能力)を確保できる例えばブライン回路等が冷却部として用いられてもよい。
第1気液分離器22は、第1凝縮器21からの混合冷媒を流入ポート22Aから受け入れ、その後、上述したように第1流体部分(I)と第2流体部分(II)とに気液分離する。その後、第1気液分離器22は、気体流出ポート22Bから気相の第1流体部分(I)を吐出するとともに、液体流出ポート22Cから液相の第2流体部分(II)を吐出するようになっている。
第2凝縮器23は上述の気体流出ポート22Bから吐出された第1流体部分(I)の一部を凝縮させるために設けられ、その内部に第1流体部分(I)を通流させるとともに、第1流体部分(I)の冷却のための冷却媒体を通流させるようになっている。そして第2凝縮器23は、第1流体部分(I)と上記冷却媒体とを熱交換させることで、第1流体部分(I)の一部を凝縮させるように構成されている。ここで、本実施の形態では、第1流体部分(I)を冷却する上記冷却媒体として第2流体部分(II)が用いられる。第2流体部分(II)は、上述した第2分岐流路14を介して第2凝縮器23へ流入することになるが、これについての詳細は後述するものとする。なお本実施の形態では、第2凝縮器23がプレート式熱交換器により構成されるが、シェルアンドチューブ式熱交換器等で構成されてもよい。
第2気液分離器24は、第2凝縮器23からの気液混相の混合冷媒を流入ポート24Aから受け入れ、その後、上述したように第3流体部分(III)と第4流体部分(IV)とに気液分離するようになっている。その後、第2気液分離器24は、気体流出ポート24Bから気相の第3流体部分(III)を吐出するとともに、液体流出ポート24Cから液相の第4流体部分(IV)を吐出する。
第3凝縮器25は上述の第2気液分離器24の気体流出ポート24Bから吐出された第3流体部分(III)を凝縮させるために設けられ、その内部に第3流体部分(III)を通流させるとともに、第3流体部分(III)の冷却のために第2流体部分(II)を通流させるようになっている。すなわち、第3凝縮器25は、第3流体部分(III)と第2流体部分(II)とを熱交換させることで第3流体部分(III)を理想的には全て凝縮させるように構成されている。ここで、第2流体部分(II)は、上述した第1分岐流路13を介して第3凝縮器25へ流入することになるが、これについての詳細は後述するものとする。なお本実施の形態では、第3凝縮器25もプレート式熱交換器により構成されるが、シェルアンドチューブ式熱交換器等で構成されてもよい。
また第1膨張弁26は、第3凝縮器25で凝縮された液相の第3流体部分(III)を膨張させて、気液混相の状態に変化させるために設けられている。本実施の形態における第1膨張弁26は開度調節可能な電子膨張弁であり、その開度を制御部200によって調節されるようになっている。
また蒸発器27は、その内部に液体供給回路100の冷媒を通流させるべく液体供給回路100に接続されるとともに、その内部に第1膨張弁26から流出した第3流体部分(III)を通流させ、第3流体部分(III)と液体供給回路100の液体とを熱交換させることで、液体供給回路100の液体を冷却するとともに気液混相の第3流体部分(III)を蒸発させるようになっている。本実施の形態では、蒸発器27もプレート式熱交換器により構成されるが、シェルアンドチューブ式熱交換器等で構成されてもよい。また本実施の形態では、冷凍装置10によって液体供給回路100の液体を冷却するため、蒸発器27として異なる2種の流体を通流可能な形式の熱交換器が採用されるが、冷凍装置10によって外気等の気体を冷却する際には、蒸発器27はフィンチューブ式熱交換器等であってもよい。
また本実施の形態における冷媒回路12には、蒸発器27の下流側で且つ圧縮機20の上流側にアキュムレータ28がさらに設けられている。アキュムレータ28は、混合冷媒に液相部分が含まれた場合に、これを分離して圧縮機20への液バックを抑制する。
次いで第1分岐流路13について説明すると、本実施の形態における第1分岐流路13は、第1気液分離器22で分離された第2流体部分(II)を第3凝縮器25に供給するべく第3凝縮器25に接続されるとともに、第3凝縮器25から流出した第2流体部分(II)を冷媒回路12に戻すようになっている。具体的に第1分岐流路13は、第1気液分離器22の液体流出ポート22Cから延び、第3凝縮器25に接続された後、冷媒回路12の蒸発器27の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される。第1分岐流路13は、第1気液分離器22の液体流出ポート22Cに接続される流入側端部13Aと、冷媒回路12における蒸発器27の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される流出側端部13Bとを有し、流出側端部13Bをアキュムレータ28の上流側に接続している。
より詳しくは、第1分岐流路13は、第3凝縮器25に対して上流側に位置する上流部13Uと、第3凝縮器25に対して下流側に位置する下流部13Dとを有し、上流部13Uを第3凝縮器25に設けられる二種の流体流路のうちの一方の流路の流入ポートに接続するとともに、下流部13Dを上記一方の流路の流出ポートに接続する。なお、上記二種の流体流路のうちの他方の流路の流入ポート及び流出ポートには、冷媒回路12を構成する配管が接続されることになる。
第1分岐流路13には、第1気液分離器22で分離された液相の第2流体部分(II)を膨張させて第3凝縮器25に向けて流出させる第2膨張弁30が設けられ、第2膨張弁30は、液相の第2流体部分(II)を膨張させて低圧且つ低温の気液混相の状態にして第3凝縮器25に供給する。これにより第3凝縮器25は、第2流体部分(II)によって第3流体部分(III)を凝縮させることが可能となる。本実施の形態における第2膨張弁30は開度調節可能な電子膨張弁であり、その開度を制御部200によって調節されるようになっている。
ここで、第3凝縮器25内で第2流体部分(II)により液相の第3流体部分(III)を凝縮させるには、第2膨張弁30で膨張させた第2流体部分(II)の温度を、第3流体部分(III)の凝縮温度よりも低くする必要がある。ここで、本実施の形態では、沸点の差が大きい第1冷媒としてのR23及び第2冷媒としてのR134aを用いることで、第2冷媒を多く含む液相の第2流体部分(II)を膨張させた際に、第2流体部分(II)の温度を、第1冷媒を多く含む気相の第3流体部分(III)を凝縮させるのに十分な程度に容易に下げることができる。
次に第2分岐流路14について説明すると、本実施の形態における第2分岐流路14は、第1気液分離器22で分離された第2流体部分(II)を第2凝縮器23に供給するべく第2凝縮器23に接続されるとともに、第2凝縮器23から流出した第2流体部分(II)を冷媒回路12に戻すようになっている。具体的に第2分岐流路14は、第1分岐流路13における第1気液分離器22と第2膨張弁30との間の部分から延び、第2凝縮器23に接続された後、冷媒回路12の蒸発器27の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される。第2分岐流路14は、第1分岐流路13に接続される流入側端部14Aと、冷媒回路12における蒸発器27の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続される流出側端部14Bとを有し、流出側端部14Bをアキュムレータ28の上流側に接続している。
より詳しくは、第2分岐流路14は、第2凝縮器23に対して上流側に位置する上流部14Uと、第2凝縮器23に対して下流側に位置する下流部14Dとを有し、上流部14Uを第2凝縮器23に設けられる二種の流体流路のうちの一方の流路の流入ポートに接続するとともに、下流部14Dを上記一方の流路の流出ポートに接続する。なお、上記二種の流体流路のうちの他方の流路の流入ポート及び流出ポートには、冷媒回路12を構成する配管が接続されることになる。
以上のように第2分岐流路14が第2凝縮器23に接続されることで、第2凝縮器23は、第2分岐流路14から供給された第2流体部分(II)によって第1流体部分(I)の一部を凝縮させることが可能となる。より詳しくは、本実施の形態における第2分岐流路14には、第1気液分離器22で分離された液相の第2流体部分(II)を膨張させて第2凝縮器23に向けて流出させる第3膨張弁31が設けられ、第3膨張弁31が、液相の第2流体部分(II)を膨張させて温度を下げてから第2流体部分(II)を第2凝縮器23に供給する。これにより、第2凝縮器23は第2流体部分(II)によって第1流体部分(I)の一部を確実に凝縮させることが可能となる。本実施の形態における第3膨張弁31は開度調節可能な電子膨張弁であり、その開度を制御部200によって調節されるようになっている。
ここで、本実施の形態における第2凝縮器23は、第2流体部分(II)により液相の第1流体部分(I)の一部を凝縮させる際に、主として第1流体部分(I)に含まれる第2冷媒を凝縮させ、第1流体部分(I)に含まれる第1冷媒の凝縮を極力抑制するように構成される。このような凝縮を実施するためには、第3膨張弁31によって、第2流体部分(II)の膨張後の圧力及び/又は第2凝縮器23への混合冷媒の流入量を調節することで、第2凝縮器23の冷凍能力を調節すればよい。このような冷凍能力は、第1冷媒と第2冷媒との混合比率によっても変化し得るため、使用する混合冷媒に応じて適宜調節すればよい。
以下においては、第1インジェクション流路15及び第2インジェクション流路16について説明する。これら第1インジェクション流路15及び第2インジェクション流路16は、圧縮機20の冷却のために設けられている。
まず、第1インジェクション流路15は、第2気液分離器24で分離された液相の第4流体部分(IV)を圧縮機20内で圧縮中の混合冷媒に流入させるようになっている。本実施の形態における第1インジェクション流路15は、その一端部を第2気液分離器24の液体流出ポート24Cに接続し、その他端部を圧縮機20に、具体的にその圧縮室に接続している。
また第1インジェクション流路15には、第4流体部分(IV)の圧縮機20側への流入量を調節するための第1電子膨張弁15Aが設けられており、液相の第4流体部分(IV)は第1電子膨張弁15Aを通過することで膨張して降温される。そして降温された第4流体部分(IV)が圧縮機20に流入することで、圧縮機20の温度上昇を抑制することができる。第1電子膨張弁15Aは、全閉から全開の間でその開度を制御部200によって調節されるようになっており、第1電子膨張弁15Aの開度を調節することで、圧縮機20に流入する冷媒量を調節でき、圧縮機20を冷却時の冷凍能力の調節が可能となる。
一方で、第2インジェクション流路16は、第1気液分離器22で分離された第2流体部分(II)を圧縮機20内で圧縮中の混合冷媒に流入させるようになっており、第2インジェクション流路16は、第1分岐流路13における第1気液分離器22と第2膨張弁30との間の部分から延びて、圧縮機20に、具体的にその圧縮室に接続されている。詳しくは、第2インジェクション流路16は、第1インジェクション流路15の第1電子膨張弁15Aの下流側に接続されており、第1インジェクション流路15の下流端側の一部を介して圧縮機20に接続されている。
第2インジェクション流路16には、第2流体部分(II)の圧縮機20側への流入量を調節するための第2電子膨張弁16Aが設けられ、液相の第2流体部分(II)は第2電子膨張弁16Aを通過することで膨張して降温される。そして降温された第2流体部分(II)が圧縮機20に流入することで、圧縮機20の温度上昇を抑制することができる。第2電子膨張弁16Aは、全閉から全開の間でその開度を制御部200によって調節されるようになっている。
第1インジェクション流路15及び第2インジェクション流路16の圧縮機20への接続態様は公知の技術を採用してもよい。例えば、第1インジェクション流路15の及び第2インジェクション流路16の圧縮機20への接続態様として、WO2017/130401、JP2014−152962A、JPH8−200847A、JP7−127925Aに開示された構成が採用されてもよい。
次いで制御部200について説明すると、本実施の形態における制御部200は、第1膨張弁26、第2膨張弁30、第3膨張弁31、第1電子膨張弁15A、第2電子膨張弁16A及びファン21Bに電気的に接続されている。制御部200はこれら各部を調節することができる。制御部200は、例えばCPU,ROM,RAM等を備えるコンピュータで構成されてもよく、記憶されたプログラムに従って上記各部の動作を制御してもよい。
制御部200は、例えば第1インジェクション流路15の第1電子膨張弁15A及び第2インジェクション流路16の第2電子膨張弁16Aを制御することで、(i)第1インジェクション流路15から圧縮機20への冷媒の流入のみで圧縮機20を冷却するモードと、(ii)第2インジェクション流路16から圧縮機20への冷媒の流入のみで圧縮機20を冷却するモードと、(iii)第1インジェクション流路15及び第2インジェクション流路16から圧縮機20への冷媒の流で圧縮機20を冷却するモードと、を切り替えることが可能となっている。
次に、本実施の形態にかかる液体温調装置1の動作について説明する。
液体温調装置1による温調動作を開始する際には、まず冷凍装置10の圧縮機20が駆動されるとともに、液体供給回路100のポンプ111が駆動される。これにより、冷凍装置10において混合冷媒が循環するとともに、液体供給回路100において液体が循環する。
上述のように圧縮機20が駆動されると、まず、圧縮機20で圧縮された気相の混合冷媒の一部が第1凝縮器21によって凝縮される。その後、気液混相となった混合冷媒が、気相の混合冷媒(第1流体部分(I))と、凝縮により液相となった混合冷媒(第2流体部分(II))とに分離される(1回目の気液分離)。その後、気液分離された気相の混合冷媒(第1流体部分(I))は、第2凝縮器23によって更に一部を凝縮された後、第2気液分離器24によって、気相の混合冷媒(第3流体部分(III))と、凝縮により液相となった混合冷媒(第4流体部分(IV))とに更に気液分離される(2回目の気液分離)。
ここで、第2凝縮器23による凝縮の際には、気相の混合冷媒(第1流体部分(I))において、沸点の高い(言い換えると、凝縮温度の高い)第2冷媒が沸点の低い(言い換えると、凝縮温度の低い)第1冷媒に先行して凝縮する。これにより、その後、第2凝縮器23を通過した混合冷媒を、気相の混合冷媒(第3流体部分(III))と、凝縮によって液相となった混合冷媒(第4流体部分(IV))とに気液分離する際に、第1冷媒の濃度を増加させた状態の気相の混合冷媒(第3流体部分(III))を抽出でき、第1冷媒の濃度が増加した混合冷媒を第3凝縮器25に流入させることが可能となる。これにより、1回目の気液分離時よりも第1冷媒の濃度が増加された気相の混合冷媒を第3凝縮器25において凝縮させ、その後、膨張させることが可能となるため、蒸発器27に供給される混合冷媒の温度を、1回目の気液分離時の気相の混合冷媒を凝縮後に膨張させる場合よりも低下させることができる。
また、第1インジェクション流路15は、第2凝縮器23による凝縮によって液相となった混合冷媒(第4流体部分(IV))を圧縮機20内に流入させることで圧縮機20を冷却できる。この際、第4流体部分(IV)は、第1凝縮器21による凝縮で液相にならなかった混合冷媒(第1流体部分(I))が凝縮されたものであるため、第4流体部分(IV)の温度は通常であれば、第1凝縮器21による凝縮で液相となった混合冷媒(第2流体部分(II))の温度よりも低くなる。特に本実施の形態では、第3膨張弁31が膨張させて降温させた第2流体部分(II)で第4流体部分(IV)を冷却するので、凝縮した第4流体部分(IV)の温度は、第2流体部分(II)の温度よりも低くなる。そのため、第4流体部分(IV)を用いる第1インジェクション流路15は、第2流体部分(II)を用いて圧縮機20を冷却する場合(第2インジェクション流路16)よりも冷媒量を抑えて、圧縮機20に対して所望の冷却を行うことが可能となる。これにより、圧縮機20の良好な動作安定性を確保できる。
以上のようにして、本実施の形態によれば、圧縮機の良好な動作安定性を確保しつつ、混合冷媒に含まれる二種の冷媒のうちの沸点が低い方の冷媒(第1冷媒)が出力し得る冷凍能力を最大限に引き出すことで、冷却可能な温度を従来よりも信頼性を向上させつつ引き下げることができる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態にかかる液体温調装置について図2を用いて説明する。本実施の形態における構成部分のうちの第1の実施の形態の構成部分と同一のものには同一の符号を付して、その説明を省略する。
図2に示すように、本実施の形態では冷凍装置10が第1インジェクション流路15における第1電子膨張弁15Aの上流側の部分から、第4流体部分(IV)を冷媒回路12における蒸発器27の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に戻すための戻し流路17をさらに備えている。戻し流路17には開閉弁17Aが設けられ、制御部200は開閉弁17Aの開閉を制御する。
この第2の実施の形態によれば、第1インジェクション流路15から圧縮機20へ多くの冷媒の流入が望まれない場合に、戻し流路17から圧縮機20の上流側へ冷媒を流入させることで、圧縮機20に対する冷却レベルを調節できる。本実施の形態では第1電子膨張弁15Aを絞って圧縮機20へ流入する冷媒量を抑制する場合よりも、圧損を抑制できるため、圧縮機20や配管系統への負担を軽減することが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態にかかる液体温調装置について図3を用いて説明する。本実施の形態における構成部分のうちの第1及び第2の実施の形態の構成部分と同一のものには同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態における第1インジェクション流路15には、キャピラリーチューブ15Bが設けられている。また、第1インジェクション流路15には、キャピラリーチューブ15Bの上流側に配置された開閉弁15A’が設けられており、第1電子膨張弁15Aは設けられていない。また第2インジェクション流路16は、第1インジェクション流路15における開閉弁15A’の下流側であってキャピラリーチューブ15Bの上流側の部分に接続されている。第2インジェクション流路16にも開閉弁16A’が設けられており、第2電子膨張弁16Aは設けられていない。
開閉弁15A’、16A’は制御部200によって開閉を制御され、本実施の形態では開閉弁15A’、16A’の開閉に応じて第4流体部分(IV)及び/又は第2流体部分(II)がキャピラリーチューブ15Bに流入する。キャピラリーチューブ15Bに流入した第4流体部分(IV)及び/又は第第2流体部分(II)は膨張され降温されることにより、圧縮機20を冷却することになる。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態にかかる液体温調装置について図4を用いて説明する。本実施の形態における構成部分のうちの第1及び第2の実施の形態の構成部分と同一のものには同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態では第1分岐流路13が、第2気液分離器24で分離された第4流体部分(IV)を第3凝縮器25に供給するべく第3凝縮器25に接続されるとともに、第3凝縮器25から流出した第4流体部分(IV)を冷媒回路12に戻すようになっている。具体的に第1分岐流路13は、第2気液分離器24の液体流出ポート24Cから延び、第3凝縮器25に接続された後、冷媒回路12の蒸発器27の下流側で且つ圧縮機20の上流側の部分に接続されている。一方で、第2分岐流路14は、その流入側端部14Aを第1気液分離器22の液体流出ポート22Cに接続している。
以上、本発明の複数の実施の形態を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、上述の実施の形態においては種々の変更を加えることができる。例えば上述の各実施の形態は、第2インジェクション流路16を備えなくてもよい。
1…液体温調装置
10…冷凍装置
12…冷媒回路
13…第1分岐流路
13A…流入側端部
13B…流出側端部
13U…上流部
13D…下流部
14…第2分岐流路
14A…流入側端部
14B…流出側端部
14U…上流部
14D…下流部
15…第1インジェクション流路
15A…第1電子膨張弁
15A’…開閉弁
15B…キャピラリーチューブ
16…第2インジェクション流路
16A…第2電子膨張弁
17…戻し流路
17A…開閉弁
20…圧縮機
21…第1凝縮器
21A…凝縮器本体
21B…ファン
22…第1気液分離器
22A…流入ポート
22B…気体流出ポート
22C…液体流出ポート
23…第2凝縮器
24…第2気液分離器
24A…流入ポート
24B…気体流出ポート
24C…液体流出ポート
25…第3凝縮器
26…第1膨張弁
27…蒸発器
28…アキュムレータ
30…第2膨張弁
31…第3膨張弁
100…液体供給回路
111…ポンプ
112…加熱器
150…負荷
200…制御部

Claims (9)

  1. 第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む気相の混合冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記混合冷媒を冷却し、前記混合冷媒の一部を液相の状態に凝縮させる第1凝縮器と、前記第1凝縮器を通過した気液混相の前記混合冷媒を気相の第1流体部分と前記第1凝縮器によって凝縮された液相の第2流体部分とに分離する第1気液分離器と、前記第1気液分離器で分離された前記第1流体部分の一部を凝縮させるための第2凝縮器と、前記第2凝縮器を通過した気液混相の前記第1流体部分を気相の第3流体部分と前記第2凝縮器によって凝縮された液相の第4流体部分とに分離する第2気液分離器と、前記第2気液分離器で分離された前記第3流体部分を凝縮させるための第3凝縮器と、前記第3凝縮器で凝縮された前記第3流体部分を膨張させる第1膨張弁と、前記第1膨張弁で膨張された前記第3流体部分を蒸発させて前記圧縮機に向けて流出させるための蒸発器と、を有する冷媒回路と、
    前記第2気液分離器で分離された液相の前記第4流体部分を前記圧縮機内で圧縮中の混合冷媒に流入させる第1インジェクション流路と、を備える、冷凍装置。
  2. 前記第1インジェクション流路には、前記第4流体部分の前記圧縮機側への流入量を調節するための第1電子膨張弁が設けられている、請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記第1インジェクション流路における前記第1電子膨張弁の上流側の部分から、前記前記第4流体部分を前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に戻すための戻し流路をさらに備える、請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記第1インジェクション流路には、キャピラリーチューブが設けられている、請求項1に記載の冷凍装置。
  5. 前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記圧縮機内で圧縮中の混合冷媒に流入させる第2インジェクション流路をさらに備える、請求項1乃至4のいずれかに記載の冷凍装置。
  6. 前記第2インジェクション流路には、前記第2流体部分の前記圧縮機側への流入量を調節するための第2電子膨張弁が設けられている、請求項5に記載の冷凍装置。
  7. 前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第3凝縮器に供給するべく前記第3凝縮器に接続されるとともに、前記第3凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すべく前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第1分岐流路をさらに備え、
    前記第1分岐流路は、前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を膨張させて前記第3凝縮器に向けて流出させる第2膨張弁を有し、前記第3凝縮器は、前記第2膨張弁により膨張された前記第2流体部分によって、前記第2気液分離器で分離された気相の前記第3流体部分を凝縮させるようになっている、ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  8. 前記第1気液分離器で分離された前記第2流体部分を前記第2凝縮器に供給するべく前記第2凝縮器に接続されるとともに、前記第2凝縮器から流出した前記第2流体部分を前記冷媒回路に戻すために前記冷媒回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側の部分に接続される第2分岐流路をさらに備え、
    前記第2凝縮器は、前記第2分岐流路から供給された前記第2流体部分によって前記第1流体部分の一部を凝縮させるようになっている、ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  9. 請求項1に記載の前記冷凍装置と、前記冷凍装置によって冷却される液体を通流させる液体供給回路と、を備える液体温調装置。
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