JPH07127740A - 電子制御変速機 - Google Patents

電子制御変速機

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Publication number
JPH07127740A
JPH07127740A JP30113393A JP30113393A JPH07127740A JP H07127740 A JPH07127740 A JP H07127740A JP 30113393 A JP30113393 A JP 30113393A JP 30113393 A JP30113393 A JP 30113393A JP H07127740 A JPH07127740 A JP H07127740A
Authority
JP
Japan
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shift
speed
grooves
shift drum
drum
Prior art date
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Pending
Application number
JP30113393A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nakai
英二 中井
Mitsunori Kuwahata
光則 桑波田
Yuji Hayashi
裕二 林
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP30113393A priority Critical patent/JPH07127740A/ja
Publication of JPH07127740A publication Critical patent/JPH07127740A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/08Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism
    • F16H63/16Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism
    • F16H63/18Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism the final actuating mechanism comprising cams

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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニュートラル位置へ切換える際の、ノイズの
低減、各部の摩耗の抑制、切換え時間の短縮を図り得る
電子制御変速機を提供する。 【構成】 3つのシフトロッドを操作するシフトドラム
80の周面に、3つのシフトロッドに夫々対応する3つ
のシフト溝81〜83を形成し、これらシフト溝81〜
83の近傍部には、各シフト溝に接続されたガイド溝9
1〜93を形成し、シフトドラム80をシフト溝81〜
83が機能する位置と、ガイド溝91〜93が機能する
位置とに亙って、軸方向へ所定距離dだけ移動駆動する
移動駆動機構を設け、変速機ギヤ機構を5速から直接ニ
ュートラル位置に切換え可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子制御変速機に関
し、特に、所定変速段(例えば、最高速の変速段)から
ニュートラル位置へ直接変速できるようにしたものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用のマニュアル変速機にお
いては、通常、各シフトロッドをシフトレバーに連結
し、シフトレバーを操作することで、変速するように構
成されているが、例えば、特開昭64−46049号公
報に記載されているように、シフトドラムと、このシフ
トドラムを回転駆動する電気的アクチュエータとを備
え、シフトドラムの外周面に各シフトロッドに対応する
シフト溝を形成し、各シフトロッドの基端の係合部を対
応するシフト溝に係合させ、シフトレバーの操作に対応
させてシフトドラムを回転させることにより、シフトロ
ッドを介して変速するように構成してなる電子制御変速
機が提案されている。
【0003】前記電子制御変速機において、シフトアッ
プ時には、シフトドラムをシフトアップ方向へ回転させ
ることにより、1速から2速、3速を経て最高速の変速
段へ順次シフトチェンジ可能であり、また、最高速の変
速段で走行中に、信号等の位置で停車したような場合に
は、シフトレバーを最高速の変速段位置からニュートラ
ル位置へ切り換えると、シフトドラムを、最高速の変速
段の位置からニュートラル位置までシフトダウン方向へ
回転させることで、ニュートラル位置へ切り換えるよう
に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
電子制御変速機においては、最高速の変速段(例えば、
5速)の位置からニュートラル位置へ切り換える際、4
速、3速、2速、1速を経てニュートラル位置に切り換
えることになるが、この場合、シフトチェンジに伴うギ
ヤ切り換え音、シフトドラム側で発生する摺動音、等の
ノイズが発生すること、変速ギヤ機構の同期装置やシフ
トドラムを含むシフト機構が摩耗すること、ニュートラ
ル位置への切り換え時間が長くなること、等の問題があ
る。本発明の目的は、ニュートラル位置へ切り換える際
の、ノイズの低減、各部の摩耗の抑制、切り換え時間の
短縮を図り得る電子制御変速機を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子制御変速
機は、車両の駆動力伝達系に設けられる変速機ギヤ機構
を備え、低速段から高速段へ順々に変速を行い得るよう
な複数のシフト溝を有するシフトドラムを介して変速す
るように構成した電子制御変速機において、前記シフト
ドラムに、複数のシフト溝に夫々接続される複数のガイ
ド溝であって、所定変速段から直接ニュートラル位置へ
の切り換えを可能とする複数のガイド溝を形成したもの
である。
【0006】ここで、前記所定変速段が最高速の変速段
である構成(請求項1に従属の請求項2)、前記複数の
ガイド溝は、夫々対応するシフト溝の中立ラインに対し
て、シフトドラムの軸方向に所定距離同一方向へ離隔し
た位置に形成され、各ガイド溝の両端部は、シフトドラ
ムの軸方向に向けた接続用ガイド溝部で対応するシフト
溝に接続されている構成(請求項1に従属の請求項
3)、前記シフトドラムを、複数のシフト溝が機能する
第1位置と、複数のガイド溝が機能する第2位置とに亙
って、シフトドラムの軸方向に所定距離移動させる為の
移動駆動手段を設けた構成(請求項3に従属の請求項
4)、等種々の態様に構成することができる。
【0007】
【発明の作用及び効果】請求項1の電子制御変速機にお
いては、シフトドラムは、低速段から高速段へ順々に変
速を行い得るような複数のシフト溝を有し、このシフト
ドラムに、複数のシフト溝に夫々接続される複数のガイ
ド溝であって、所定変速段から直接ニュートラル位置へ
の切り換えを可能とする複数のガイド溝を形成したの
で、所定変速段で走行後の停車の際、シフトドラムのガ
イド溝を介して、所定変速段から直接ニュートラル位置
へ切り換えることができる。これにより、ギヤ切り換え
音、シフトドラム側で発生する摺動音等のノイズを著し
く低減させることができること、変速機ギヤ機構の同期
装置やシフトドラムの摺動部等の摩耗を抑制できるこ
と、シフトドラムの回転速度を速めることも可能となる
ので、ニュートラル位置へ切り換え時間を短縮すること
が可能になること、等の効果が得られる。
【0008】請求項2では、前記所定変速段がニュート
ラル位置から最も離れた最高速の変速段であるので、ノ
イズ低減や摩耗抑制、切り換え時間の短縮等の面での作
用・効果が最も顕著になる。請求項3では、複数のガイ
ド溝は、夫々対応するシフト溝の中立ラインに対して、
シフトドラムの軸方向に所定距離同一方向へ離隔した位
置に形成され、各ガイド溝の両端部は、シフトドラムの
軸方向に向けた接続用ガイド溝部で対応するシフト溝に
接続されているので、シフトドラムを軸方向へ所定距離
移動させることで、複数のガイド溝を確実に機能させる
ことができ、また、シフトドラムを反対方向へ所定距離
移動させることで、複数のシフト溝を確実に機能させる
ことができる。
【0009】請求項4では、請求項3の変速機におい
て、前記シフトドラムを、複数のシフト溝が機能する第
1位置と、複数のガイド溝が機能する第2位置とに亙っ
て、シフトドラムの軸方向に所定距離移動させる為の移
動駆動手段を設けたので、簡単な構成の移動駆動手段を
介して、複数のシフト溝を機能させたり、複数のガイド
溝を機能させたりすることができ、複数のシフト溝の機
能を損なうこともない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。本実施例は、乗用の後輪駆動型自動車
の駆動力伝達系に介設される電子制御変速機に、本発明
を適用した場合の例である。尚、この変速機は、車体の
前後方向向きに配置されるが、自動車の車体の前後左右
を前後左右と定義して説明する。図1〜図3に示すよう
に、変速機TMには、クラッチ機構10と、変速ギヤ機
構40と、変速ギヤ機構40を変速操作する為のシフト
機構70等が設けられ、また、クラッチ機構10及びシ
フト機構70を駆動制御することにより変速ギヤ機構4
0を制御する為の後述の油圧系及び制御系も設けられて
いる。
【0011】前記クラッチ機構10は、図1に示すよう
に、エンジンの出力軸に連結されるフライホイール11
と変速機TMの入力軸12とを断続する為の一般的なプ
ル型クラッチ機構と同様のものであるが、その操作力入
力機構として、クラッチペダルに作動的に連結されたマ
ニュアル操作力入力機構13に加えて、自動操作力入力
機構14とを有する点で特有のものである。このクラッ
チ機構10において、クラッチディスク15、プレッシ
ャプレート16、ダイヤフラムスプリング17、レリー
ズベアリング18等については、既存のクラッチと同様
である。
【0012】前記マニュアル操作力入力機構13におい
て、クラッチ機構10のケーシング19の左側部分の後
壁部には、クラッチペダルに油圧系を介して作動的に連
結されるクラッチシリンダ20が付設され、その出力ロ
ッド23は、第1レリーズフォーク21を介してレリー
ズベアリング18に係合され、クラッチペダルが踏み込
まれると、クラッチシリンダ20に油圧が供給されて出
力ロッド23が進出移動して、レリーズベアリング18
が後方へ押動され、クラッチ機構10が分断される。
【0013】前記自動操作力入力機構14において、ケ
ーシング19の右側部分の後壁部には、油圧シリンダか
らなる油圧アクチュエータ25が付設され、その出力ロ
ッド27は、第2レリーズフォーク28を介してレリー
ズベアリング18に係合され、前記油圧アクチュエータ
25には、油路を切換える複数のソレノイド弁26aか
らなる電磁制御バルブ26が設けられ、油圧アクチュエ
ータ25に、油圧が供給されると、出力ロッド27が進
出移動して、レリーズベアリング18が後方へ押動さ
れ、クラッチ機構10が分断される。尚、前記のプル型
のクラッチ機構10に代えて、プッシュ型のクラッチ機
構を適用できることは勿論である。
【0014】次に、変速ギヤ機構40について説明す
る。この変速ギヤ機構40は、図1、図2に示すよう
に、1速〜5速の変速段とリバースとに切換え可能な一
般的なマニュアル変速ギヤ機構と同様の構成のものなの
で、簡単に説明する。この変速キヤ機構40において、
ケーシングは、箱状の第1ケース部材41、筒状の第2
ケース部材42、壁状の第3ケース部材43、箱状の第
4ケース部材44等で構成されている。ケーシング内に
は、メインシャフト45とカウンタシャフト46が、上
下に所定間隔空けてそれらの軸心を平行にして(つま
り、メインシャフト45の軸心とカウンタシャフト46
の軸心とを含む面が鉛直面となるように)配設されてい
る。前記入力軸12に形成された入力ギヤ47は、カウ
ンタシャフト46の前端の入力ギヤ48に噛合してい
る。
【0015】カウンタシャフト46には、前側から順に
設けられた入力ギヤ48、3速ギヤ53、2速ギヤ5
2、1速ギヤ51、後退ギヤ49、5速ギヤ55からな
るギヤ列50が設けられ、メインシャフト45には、前
記ギヤ53,52,51,49,55に夫々対応する遊
転可能な3速ギヤ63、2速ギヤ62、1速ギヤ61、
後退ギヤ66、5速ギヤ65からなるギヤ列60が設け
られている。更に、メインシャフト45には、4速/3
速切換え用の第1同期装置67、2速/1速切換え用の
第2同期装置68、リバース/5速切換え用の第3同期
装置69が設けられている。
【0016】第1同期装置67を、前側位置に切換える
と入力軸12から直接メインシャフト45に回転が伝達
される4速になり、後側位置に切換えると3速になる。
第2同期装置68を、前側位置に切換えると2速にな
り、後側位置に切換えると1速になる。第3同期装置6
9を、前側位置に切換えると、後退ギヤ49の回転が、
リバース軸のギヤと、後退ギヤ66を介してメインシャ
フト45に伝達されるリバースになり、また、後側位置
に切換えると5速になる。
【0017】次に、前記第1〜第3同期装置67〜69
を切換えるシフト機構70について説明する(図1〜図
4参照)。このシフト機構70は、第1〜第3同期装置
67〜69を夫々切換える為の第1〜第3シフトロッド
71,72,73と、3つのシフトロッド71〜73に
夫々対応するシフト溝81,82,83であって外周面
に凹設されたシフト溝81,82,83を有するシフト
ドラム80と、シフトドラム80を正転及び逆転方向に
回転駆動するラック・ピニオン機構110等で構成され
ている。
【0018】前記シフトドラム80は、メインシャフト
45のギヤ列60及びカウンタシャフト46のギヤ列5
0から軸方向後方へ大きくオフセットさせた部位であっ
て変速機TMの後端側部分の上端近傍部位に、メインシ
ャフト45及びカウンタシャフト46と平行に、且つ、
メインシャフト45の真上にメインシャフト45から所
定距離隔てて配設されている。シフトドラム80は、や
や大径のドラム本体部84と、その前後両端から一体的
に延びる軸部85、86とを有し、軸部85、86を介
してケーシングの第3ケース部材43と第4ケース部材
44に回転自在に枢支され、第4ケース部材44には、
シフトドラム80の上側部分に接近してその上側部分を
覆うドラムカバー部44aが形成されている。
【0019】第1〜第3シフトロッド71,72,73
は、前後方向に所定距離移動自在となるように、ケーシ
ングの壁部を挿通して前後方向向きに配置され、第1〜
第3シフトロッド71,72,73に夫々固着されたシ
フトフォーク74,75,76は、第1〜第3同期装置
67,68,69のスリーブの外周溝に夫々相対回転自
在に係合されている。ドラム本体84には、シフト溝8
1,82,83の外周側を夫々覆うように3つの筒体8
7,88,89が相対回動自在に外嵌され、筒体87,
88,89の内側に突出状に夫々付設されたローラ71
a,72a,73a(図4参照)は、シフト溝81,8
2,83に摺動自在に夫々係合され、筒体87,88,
89は、夫々、腕部材77を介して第1〜第3シフトロ
ッド71,72,73の基端部に夫々固着されている。
【0020】図4には、3本のシフト溝81,82,8
3の展開図が図示してあり、第1シフトロッド71のロ
ーラ71aが、4速位置P4になると4速に、3速位置
P3になると3速に切換えられる。第2シフトロッド7
2のローラ72aが、2速位置P2になると2速に、1
速位置P1になると1速に切換えられる。第3シフトロ
ッド73のローラ73aが、5速位置P5になると5速
に、リバース位置PRになるとリバースに切換えられ
る。 尚、図4において、各シフト溝81〜83の傍ら
に記載した「1」〜「5」、「R」、「N」の文字は、
そのシフト溝における変速段を示すものである。尚、誤
動作により、5速からリバースへ切換えられるのを防止
する為に、シフト溝83は、5速位置P5とリバース位
置PRとの間において分断され、その分断位置に対応す
る位置において、シフト溝81,82も分断されてい
る。
【0021】ここで、各シフト溝81〜83の前側に所
定距離dだけ離隔した位置には、夫々、シフト溝81〜
83に接続されたガイド溝91,92,93が形成され
ている。ガイド溝91の中心線は、シフト溝81の中立
ライン81aに平行で、このガイド溝91は、シフト溝
81の5速位置に、シフトドラム80の軸方向に延びる
接続用ガイド溝91aで接続されるとともに、シフト溝
81のニュートラル位置に、シフトドラム80の軸方向
に延びる接続用ガイド溝部91bで接続されている。同
様に、ガイド溝92の中心線は、シフト溝82の中立ラ
イン82aに平行で、このガイド溝92は、シフト溝8
2の5速位置に、シフトドラム80の軸方向に延びる接
続用ガイド溝部92aで接続されるとともに、シフト溝
82のニュートラル位置に、シフトドラム80の軸方向
に延びる接続用ガイド溝部92bで接続されている。
【0022】同様に、ガイド溝93の中心線は、シフト
溝83の中立ライン83aに平行で、このガイド溝93
は、シフト溝83の5速位置に、シフトドラム80の軸
方向に延びる接続用ガイド溝部93aで接続されるとと
もに、シフト溝83のニュートラル位置に、シフトドラ
ム80の軸方向に延びる接続用ガイド溝部93bで接続
されている。更に、後述するように、シフトドラム80
は、3つのシフト溝81〜83が機能する第1位置と、
この第1位置からシフトドラム80の軸方向へ所定距離
dただけ移動させた第2位置とに、切換え可能に構成さ
れている。
【0023】従って、シフトドラム80を第1位置に保
持すれば、シフト溝81〜83を介してシフトチェンジ
が可能である。そして、変速ギヤ機構40の変速段が5
速のときに、シフトドラム80を矢印Uの方向へ微小角
度だけ回転させてから、シフトドラム80を第2位置に
切換え、その後、シフトドラム80を矢印Uと反対方向
へ回転させることで、変速ギヤ機構40を、ガイド溝9
1〜93を介して5速からニュートラル位置へ切換える
ことができるように構成してある。
【0024】次に、シフトドラム80を第1位置と第2
位置とに亙って切換える移動駆動機構について説明す
る。図5に示すように、移動駆動機構100は、油圧駆
動部94と、復帰付勢部101とで構成されている。最
初に、油圧駆動部94について説明すると、シフトドラ
ム80の前側の軸部85には、環状のシリンダ形成部材
95が相対回転自在に外嵌され、そのシリンダ形成部材
95は、第4ケース部材44の壁部44bに固定され、
シリンダ形成部材95には、前後方向に所定深さで後端
側が開口した環状シリンダ孔96が形成され、この環状
シリンダ孔96に筒状のピストン部材97が後方より挿
入装着され、環状シリンダ孔95とピストン部材96と
の間に、環状の油圧作動室97が形成され、油圧作動室
98には、図示外の油圧供給装置に接続された油圧配管
が接続されている。
【0025】前記ピストン部材97の後端部は、ベアリ
ング99のアウタリテーナ99aと一体的に形成され、
このベアリング99のインナリテーテ99bは、軸部8
5に固定され、ベアリング99により、軸部85が回転
自在に支承されている。尚、軸部85は、壁部44bの
ベアリング106により回転自在に支承されている。次
に、復帰付勢部101について説明すると、シフトドラ
ム80のドラム本体部84の後端側の軸部86には、圧
縮スプリング102が外装され、そのスプリング102
の前端は、バネ受け103とニードルベアリング104
を介してドラム本体部84の後端で支持され、スプリン
グ102の後端は、第4ケース部材44の壁部44cで
支持され、軸部86は、壁部44cのベアリング105
で支承され、シフトドラム80が第1位置にあるとき、
バネ受け103と壁部44c間には、所定距離dの隙間
が形成されている。
【0026】前記油圧作動室98に油圧を供給しない状
態では、シフトドラム80は、スプリング102で前方
へ付勢されて、図示の第1位置に保持され、前記シフト
溝81〜83が機能する状態に保持される。前記のよう
に、ローラ71a〜73aが、5速側の接続用ガイド溝
部91a〜93aに対応した状態において、油圧作動室
98に油圧を供給すると、ピストン部材97が後方へ移
動駆動されるため、シフトドラム80が後方へ所定距離
dだけ移動して第2位置に切換えられ、ガイド溝91〜
93が機能する状態になり、この第2位置のとき、バネ
受け103は、壁部44cに当接する。
【0027】前記ラック・ピニオン機構110に関し
て、シフトドラム80の後側の軸部86には、ピニオン
111が固着され、このピニオン111に噛合するラッ
ク部材112は、図3に示すように、水平面に対して約
30度の迎角となるように、且つ左方程高く位置するよ
うに配設され、このラック部材112を含むラックユニ
ットのケース部材113の両端側部分には、夫々、油圧
シリンダからなる第1及び第2油圧アクチュエータ11
4,115が設けられ、第1油圧アクチュエータ114
の出力ロッド114aは、ラック部材112の左端に固
着され、また、第2油圧アクチュエータ115の出力ロ
ッド115aは、ラック部材112の右端に固着されて
いる。
【0028】第1油圧アクチュエータ114の油室11
4bに油圧を供給しつつ、第2油圧アクチュエータ11
5の油室115bから油圧を排出すると、ラック部材1
12は右方へ移動し、後方視にてピニオン111は右回
りに回転する。これとは反対に、油室114bの油圧を
排出しつつ、油室115bへ油圧を供給すると、ラック
部材112は左方へ移動し、ピニオン111は左回りに
回転する。従って、油圧アクチュエータ114,115
に対する油圧の供給と排出及び流量を制御することによ
り、シフトドラム80を所望の方向へ所望の速度にて回
転駆動できるようになっている。
【0029】この電子制御変速機TMの制御装置(図示
略)は、シフトレバーからの指令と、カウンタシャフト
46の回転数と、メインシャフト45の回転数と、ラッ
ク94の位置等に関する検出信号に基いて、油圧アクチ
ュエータ25と、ラック・ピニオン機構110の油圧ア
クチュエータ114,115と、エンジンの吸気系の電
気制御式副スロットル弁機構とを制御するが、この制御
系は、本発明と直接関係ないので、その説明を省略す
る。
【0030】次に、以上説明した電子制御変速機TMの
作用のうち、シフト機構70の作用について説明する。
シフトドラム80に、ガイド溝91〜93を形成すると
ともに、シフトドラム80を第1位置と第2位置とに亙
って位置切換えする移動駆動機構を設け、変速ギヤ機構
40を、5速から直接ニュートラル位置へ切換え可能に
構成したので、例えば、5速で走行中に信号等の場所で
停車した際に、5速から4速、3速、2速、1速を経て
ニュートラル位置へ切換えることなく、5速から直接ニ
ュートラル位置へ切換えることができるため、ギヤの切
換えに伴う切換え音、シフトドラム80側における摺動
音等のノイズを著しく低減できるし、また、変速ギヤ機
構40の同期装置67〜69やシフトドラム80の摺動
部の摩耗を抑制できるし、また、ニュートラル位置への
切換え時間を短縮することもできる。
【0031】次に、前記移動駆動機構100に代わる移
動駆動機構100Aについて、簡単に説明する。図6に
示すように、この移動駆動機構100Aにおいて、シフ
トドラム80の軸部85の前端の前側に、複動型の油圧
シリンダ120を設けてそのシリンダ本体を第3ケース
部材43に固定し、そのピストンロッド121の後端部
を、軸部85に相対回転自在且つ軸方向相対移動不能に
連結し、油圧シリンダ120のピストンの移動ストロー
クを前記所定距離dに設定し、第1油室122と第2油
室123とを図示外の油圧供給装置に接続してある。
【0032】この切換え機構においては、第1油室12
2の油圧を抜き、第2油室123に油圧を供給すると、
シフトドラム80は、第1位置に保持され、また、第1
油室122に油圧を供給し、第2油室123の油圧を抜
くと、シフトドラム80は、第2位置に切換えられる。
この移動駆動機構は、簡単で小型のものとなり、有利で
ある。
【0033】次に、前記実施例を部分的に変更した変更
例について説明する。 1〕 前記実施例では、ガイド溝91〜93を、接続用
ガイド溝91a〜93aにより、シフト溝81〜83の
5速位置に接続したが、シフト溝81〜83の4速位置
に接続して、4速からニュートラル位置へ直接切換え可
能に構成したり、又は、3速位置に接続して、3速から
ニュートラル位置へ直接切換え可能に構成してもよい。 2〕 前記ラック・ピニオン機構90のピニオンの代わ
りに、スプロケットを設け、そのスプロケットにチェー
ン部材を巻き掛け、そのチェーン部材を左右1対の油圧
アクチュエータで駆動するように構成してもよいし、ま
た、前記ラック・ピニオン機構の代わりに、シフトドラ
ム80を電動モータで回転駆動する電動式駆動手段を設
けてもよい。 3〕 前記シフトロッド71〜73の基端部の筒体87
〜89を省略してシフトロッド71〜73の基端部に固
定したローラ71a〜73aを直接シフト溝81〜83
に係合させた構成にしてもよい。 尚、その他本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々
の変更を付加して実施できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る電子制御変速機の横断平面図であ
る。
【図2】図1の電子制御変速機の縦断側面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図1のシフトドラムの周面を展開した展開図で
ある。
【図5】図1のシフトドラムとその付近の構成を示す要
部拡大断面図である。
【図6】変更例に係るシフトドラムと切換え機構の断面
図である。
【符号の説明】
TM 電子制御変速機 40 変速ギヤ機構 70 シリンダ機構 80 シフトドラム 81,82,83 シフト溝 81a,82a,83a 中立ライン 91,92,93 ガイド溝 91a,91b,92a,92b,93a,93b
接続用ガイド溝部 100,100A 移動駆動機構 94 油圧駆動部 101 復帰付勢部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動力伝達系に設けられる変速機
    ギヤ機構を備え、低速段から高速段へ順々に変速を行い
    得るような複数のシフト溝を有するシフトドラムを介し
    て変速するように構成した電子制御変速機において、 前記シフトドラムに、複数のシフト溝に夫々接続される
    複数のガイド溝であって、所定変速段から直接ニュート
    ラル位置への切り換えを可能とする複数のガイド溝を形
    成したことを特徴とする電子制御変速機。
  2. 【請求項2】 前記所定変速段が最高速の変速段である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御変速機。
  3. 【請求項3】 前記複数のガイド溝は、夫々対応するシ
    フト溝の中立ラインに対して、シフトドラムの軸方向に
    所定距離同一方向へ離隔した位置に形成され、各ガイド
    溝の両端部は、シフトドラムの軸方向に向けた接続用ガ
    イド溝部で対応するシフト溝に接続されていることを特
    徴とする請求項1に記載の電子制御変速機。
  4. 【請求項4】 前記シフトドラムを、複数のシフト溝が
    機能する第1位置と、複数のガイド溝が機能する第2位
    置とに亙って、シフトドラムの軸方向に所定距離移動さ
    せる為の移動駆動手段を設けたことを特徴とする請求項
    3に記載の電子制御変速機。
JP30113393A 1993-11-04 1993-11-04 電子制御変速機 Pending JPH07127740A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2448060A (en) * 2007-03-28 2008-10-01 Honda Motor Co Ltd Shift drum with a groove having axially offset ends
JP2019065875A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 本田技研工業株式会社 変速段位検出装置

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