JPH07126874A - 蓄熱槽水の溶存酸素低減法および装置 - Google Patents
蓄熱槽水の溶存酸素低減法および装置Info
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- JPH07126874A JPH07126874A JP5295946A JP29594693A JPH07126874A JP H07126874 A JPH07126874 A JP H07126874A JP 5295946 A JP5295946 A JP 5295946A JP 29594693 A JP29594693 A JP 29594693A JP H07126874 A JPH07126874 A JP H07126874A
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- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
すると同時に雰囲気中から酸素が水中に溶存することを
防止し,これによって空調設備の水配管やコイル等の金
属の腐食を防止する。 【構成】 空調用熱源水を収容するための蓄熱槽であっ
て槽内水の上面に実質上閉鎖した水面上空間をもつ蓄熱
槽において,該水面上空間に気体を導入する送気管と,
該水面上空間の気体を槽外に排出する排気管とを設け,
前記の送気管を通じて不活性ガスを該水面上空間に導入
して水面上空間の空気中の酸素濃度を低下させ,且つ当
該不活性ガスと槽内水の一部を気液接触させることを特
徴とする。
Description
する酸素を低減することによって,配管やコイル等の金
属腐食を防止する方法および装置に関する。
アンコイル)に蓄熱槽内の冷水または温水を供給して空
気調和を行う水熱源空調システムはビル空調等で一般化
しているが,配管やコイルの腐食の問題がある。
酸を減少させる方法や,鉄系金属の表面に防食効果のあ
るCaCO3 スケールを適正に形成させる方法等が提案
されている。前者に属するものとして実公昭64-5706 号
公報や実公平1-12107 号公報が挙げられ, 後者に属する
ものとして特開平1-176083号公報や実公平4-10216 号公
報がある。
遊離炭酸やCaCO3 スケールの制御によっても腐食の
進行は抑制することができるが,水中での金属の腐食は
溶存酸素が関与しているから,この溶存酸素を低減でき
れば,腐食の根源を絶つことができる。水が大気と接触
すれば,水中の溶存酸素濃度は大気中の酸素分圧に比例
する。
上空間の空気と接触している。したがって,たとえ水中
の酸素濃度を何等かの方法で低減し続けたとしても,水
面上空間の気体が大気であれば,0.21atm.の酸素分圧を
もつ空気と接触することにより,溶存酸素は2〜3ppm
以下には下がらない。本発明はこの問題の解決を目的と
したものである。
熱源水を収容するための蓄熱槽であって槽内水の上面に
実質上閉鎖した水面上空間をもつ蓄熱槽において,該水
面上空間に気体を導入する送気管と,該水面上空間の気
体を槽外に排出する排気管とを設け,前記の送気管を通
じて不活性ガスを該水面上空間に導入して水面上空間の
空気中の酸素濃度を低下させ,且つ当該不活性ガスと槽
内水の一部を気液接触させることを特徴とする蓄熱槽水
の溶存酸素低減法を提供する。
して,空調用熱源水を収容するための蓄熱槽であって槽
内水の上面に実質上閉鎖した水面上空間をもつ蓄熱槽
と,水と気体とを気液接触させるための充填物層を備え
た充填塔とからなり,該充填塔に槽内水の一部を循環さ
せる管路を設けると共に,該充填塔の充填物層に通気す
るように不活性ガス源を接続して槽内水と不活性ガスと
を気液接触させる構成となし,気液接触したあとの充填
塔排出気体を蓄熱槽の水面上空間に導入する送気管と,
該水面上空間の気体を槽外に排出する排出管とを設けて
なる蓄熱槽水の溶存酸素低減装置を提供する。
つ蓄熱槽に対し, 該水面上空間に不活性ガスを導入して
該空間内の空気を追い出すことにより,低酸素濃度の槽
内水が槽内水が空気と触れるのを阻止する。そして,低
酸素濃度の槽内水は,該不活性ガスと気液接触させるこ
とによって得られる。
ス雰囲気 (例えば窒素ガス雰囲気)中に槽内水を噴霧す
れば (効率よく気液接触させれば) 水に溶存している酸
素は該不活性ガス中に移行し,低酸素濃度の水となる。
このような不活性ガスと槽内水とを気液接触させて水中
の酸素濃度を低減する脱酸素装置としては,充填物層を
もつ充填塔が好適である。
に,飛沫形成性或いは液膜形成性の各種の充填物に向け
てその上部から散水し,この充填物層に向流式または直
交流式に気体 (冷却塔の場合には外気) を通気するもの
であるが,この通気する気体として酸素濃度が極端に低
い不活性ガス例えば窒素ガスを使用すれば,窒素ガスと
水は高い効率で気液接触し,水中の酸素濃度は雰囲気中
の酸素分圧に平衡する値となる。したがって,この酸素
分圧を例えば窒素ガス雰囲気中で 0.005atm.程度とすれ
ば,水中の酸素濃度は0.05〜0.075ppm程度となり,脱酸
素された水が得られる。
に蓄熱槽内の水を汲み上げて循環させ続ければ, やがて
蓄熱槽内の水は該不活性ガス雰囲気中の酸素分圧と平衡
する溶存酸素濃度となり,極めて低い酸素濃度の水が槽
内に蓄えられることになる。
水面上空間の空気と触れると前述のように再び空気中か
ら酸素が溶存するようになる。本発明では,充填塔から
出る排ガス, つまり不活性ガスに水中の溶存酸素が同伴
したガスを水面上空間に供給し,当初に存在した空気を
追い出す。これによると,該排ガス中の酸素濃度は空気
よりも遙に低く, しかも水中の脱酸素が進むにつれて雰
囲気中の酸素濃度は低下するから,水面上空間には極め
て低酸素濃度の雰囲気となり,雰囲気中から水中に酸素
が溶存する現象は無くなり,最終的には槽内水は充填塔
の不活性ガス雰囲気中の酸素濃度と近似した極めて低域
の値となる。
に蓄えられることになり,この水が建物内の空調機や熱
源機器等に循環されるので,この循環水に触れる金属面
は無酸素状態となり,当該金属の腐食は阻止される。
施例を示した。空調用熱源水を蓄える蓄熱槽1は建物内
の地階等に設けられる。蓄熱槽1には熱源機器や空調機
に熱源水を循環させる各種の配管が接続されるが,これ
らについては図面からは省略してある。図示の蓄熱槽1
は仕切壁2によって多数の小水槽に分割され,各仕切壁
2に設けられた連通孔3を通じて各小水槽に熱源水が通
流する。
われており,このために槽内水の上面に実質上閉鎖した
水面上空間5を有している。各小水槽ごとの水面上空間
5は仕切壁2の通気孔6を通じて互いに連通している。
充填塔7を槽外に設置する。充填塔7は,上部に排気口
8を下部に排水口9をもつ密閉容器内に,上から順に散
水装置10,充填物層11,不活性ガス散気管12を設
置したものである。
れる水と,不活性ガス散気管12から導入されて上方に
向かう気体との接触効率を高めるためのもので,表面積
を大きくした通気性の層状物からなり,冷却塔の充填物
として通常用いられものである。不活性ガス散気管12
には本例ではN2ガス発生装置13からN2ガスが送気さ
れる。
槽内の水が循環されるように水配管がなされる。すなわ
ち,蓄熱槽1の各小水槽のうち最も上流側に位置する小
水槽に汲み上げ管14と戻り管15を配置し,汲み上げ
管14を充填塔7の散水装置10に,そして戻り管15
を充填塔7の排水口9に接続し,ポンプ16によって槽
内水を充填塔7内に循環させる。なお,汲み上げ管14
と戻り管15の槽内位置は,水の短絡を防止できるに十
分な距離だけ互いに離してある。
気体をダクト17によって,蓄熱槽の水面上空間5に導
く。図示の例では各小水槽のうち最も上流側に位置する
小水槽の水面上空間に導き,最も下流に位置する小水槽
の水面上空間から排気管18を経て,排気するようにし
てある。
からN2ガスを充填塔7内に導入しながらポンプ16を
稼動すると,槽内水とN2ガスは充填物層11で気液接
触し,そのさい,水中に溶存している酸素は雰囲気の酸
素分圧に平衡するように雰囲気中に移行する。その分,
水中の酸素濃度も低くなり,槽内水全体の酸素濃度が低
下する。
続けるにつれて酸素分圧が極めて低いN2ガスが排出さ
れる。このN2ガスがダクト17を経て水面上空間5に
導入され且つ排気管18からこの導入ガス量に見合う気
体が排出されるので,水面上空間5はこのN2ガスで置
換される。
存されている酸素が除去されると共に,槽内水の水面上
空間からの酸素の溶存が防止される。例えば,充填塔7
に送入する不活性ガス(N2ガス)中の酸素分圧が 0.00
5atm.程度であれば,水中の酸素濃度は0.05〜0.075ppm
程度にまで脱酸素できる。
調用熱源水中の酸素濃度を極めて低い状態にまで低減で
きる。このため,熱源機器や空調器に熱源水を循環する
ための金属部材の腐食が防止できる。しかも,熱源水中
の脱酸素を行うために採用した本発明の手段は構成が単
純で且つ動力もポンプ動力だけであるから,省設備・省
エネルギー的に水熱源空調設備の金属腐食が防止でき
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 空調用熱源水を収容するための蓄熱槽で
あって槽内水の上面に実質上閉鎖した水面上空間をもつ
蓄熱槽において,該水面上空間に気体を導入する送気管
と,該水面上空間の気体を槽外に排出する排気管とを設
け,前記の送気管を通じて不活性ガスを該水面上空間に
導入して水面上空間の空気中の酸素濃度を低下させ,且
つ当該不活性ガスと槽内水の一部を気液接触させること
を特徴とする蓄熱槽水の溶存酸素低減法。 - 【請求項2】 不活性ガスは窒素ガスである請求項1に
記載の蓄熱槽水の溶存酸素低減法。 - 【請求項3】 空調用熱源水を収容するための蓄熱槽で
あって槽内水の上面に実質上閉鎖した水面上空間をもつ
蓄熱槽と,水と気体とを気液接触させるための充填物層
を備えた充填塔とからなり,該充填塔に槽内水の一部を
循環させる管路を設けると共に,該充填塔の充填物層に
通気するように不活性ガス源を接続して槽内水と不活性
ガスとを気液接触させる構成となし,気液接触したあと
の充填塔排出気体を蓄熱槽の水面上空間に導入する送気
管と,該水面上空間の気体を槽外に排出する排出管とを
設けてなる蓄熱槽水の溶存酸素低減装置。 - 【請求項4】 不活性ガス源は窒素ガス源である請求項
3に記載の蓄熱槽水の溶存酸素低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29594693A JP3350181B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 水熱源空調設備の金属腐食防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29594693A JP3350181B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 水熱源空調設備の金属腐食防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07126874A true JPH07126874A (ja) | 1995-05-16 |
JP3350181B2 JP3350181B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=17827157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29594693A Expired - Fee Related JP3350181B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 水熱源空調設備の金属腐食防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3350181B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007216167A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Nippon Thermoener Co Ltd | 脱酸素装置 |
JP2007255838A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Kurita Water Ind Ltd | ボイラ装置 |
JP2008221122A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 水処理装置 |
CN103157583A (zh) * | 2011-12-13 | 2013-06-19 | 亚智科技股份有限公司 | 槽体排泡装置与方法 |
CN108680044A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-10-19 | 南京师范大学 | 一种原位自净的节水冷却塔系统 |
-
1993
- 1993-11-02 JP JP29594693A patent/JP3350181B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007255838A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Kurita Water Ind Ltd | ボイラ装置 |
JP2008221122A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 水処理装置 |
CN103157583A (zh) * | 2011-12-13 | 2013-06-19 | 亚智科技股份有限公司 | 槽体排泡装置与方法 |
CN108680044A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-10-19 | 南京师范大学 | 一种原位自净的节水冷却塔系统 |
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JP3350181B2 (ja) | 2002-11-25 |
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