JPH07126839A - 金属蒸気発生装置 - Google Patents

金属蒸気発生装置

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JPH07126839A
JPH07126839A JP5270289A JP27028993A JPH07126839A JP H07126839 A JPH07126839 A JP H07126839A JP 5270289 A JP5270289 A JP 5270289A JP 27028993 A JP27028993 A JP 27028993A JP H07126839 A JPH07126839 A JP H07126839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
crucible
raw material
molten
metal vapor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5270289A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Hirakawa
次郎 平川
Seiichi Matsuyama
清一 松山
Akinobu Yonago
明伸 米子
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07126839A publication Critical patent/JPH07126839A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液位レベルの変動を防止し金属蒸気を安定し
て発生させる金属蒸気発生装置の提供を目的とする。 【構成】 蒸発用るつぼ3内端部に配置した溶融池1
0、又は、るつぼ3に接続して配置した補助るつぼ12
内に補助電子銃7又は電気ヒータを使用して、原料金属
の融点を上まわる温度レベルで安定な溶融部を形成し、
当該部の液レベルを原料供給装置6より、ペレット状又
はワイヤ状の金属原料5を供給することにより、一定に
維持するとともに、この溶融金属を電子ビームを照射す
る金属蒸気発生装置の溶融部(電子ビーム照射部)に導
くものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長時間連続運転される
金属蒸気発生装置に係り、特に金属原料を大量かつ連続
的に蒸発させる金属蒸気発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子銃からの電子ビームを照射して金属
を加熱・蒸発させる金属蒸気発生装置においては、比較
的大量に金属原料を蒸発させることが必要となる場合が
ある。この場合、従来の技術としては、 一定量の金属原料を装荷したるつぼを定期的に交換で
きるよう、真空容器内部に予備のるつぼを複数個設置す
る方法、 真空容器内に配置した原料供給装置から、ペレット状
又はワイヤ状の金属原料を定量的又は連続的に電子ビー
ム照射部や電子ビーム又は反射電子ビーム軌道内に供給
する方法、 などが採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属蒸気発生装
置においては、電子銃から出射される電子ビームによっ
て蒸発用るつぼ内に収容された金属材料を大量かつ連続
して加熱・溶融できるが、蒸発効率向上の見地から、電
子銃の出力を上昇して金属蒸気発生装置を高出力のもの
にすると、溶融金属の表面が必ずしも一様でなく不均一
な変動が生ずることがあり、かつ、電子ビームの照射さ
れる表面は高輝度となって波長的にも広範囲な発光を生
じるため、液レベルの監視、金属原料の供給タイミング
の制御等が困難であることが生じている。殊に、電子ビ
ームを照射する溶融金属表面の液位変動は、金属蒸気発
生装置の特性変動に直結するものであり、このため、蒸
着等を行う場合の品質のバラツキを生じるという問題と
して表われている。
【0004】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、電子ビームを照射するるつぼの溶融池に金属
原料を連続的に供給することにより、液レベルの変動を
小さくできる金属蒸気発生装置を提供することを目的と
する。また本発明の他の目的は、溶融金属の蒸発量の変
動を有効に防止し、金属蒸気を安定して発生することが
できる金属蒸気発生装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、金属原料を収容する蒸発用るつぼと、上記金属
原料を加熱・蒸発させる電子ビームを出射させる電子ビ
ーム発生装置と、を真空容器内に収容した金属蒸気発生
装置において、上記蒸発用るつぼの端に溶融金属を連続
的に供給する溶融池を備え、この溶融池に固体金属を供
給するための原料供給装置を備え、更に、上記溶融池に
供給された上記固体金属を溶融するための加熱装置を備
え、たことを特徴とする。
【0006】
【作用】蒸発用るつぼに対して溶融池を設けてこの溶融
池に原料金属をその融点を上まわる温度レベルにて安定
に溶融させ、この溶融池の液レベルを原料供給装置から
のペレット状又はワイヤ状の金属原料の供給にて一定に
維持することにより、この溶融池に連通する蒸発用るつ
ぼ内の溶融金属レベル変動を無くすようにしたものであ
る。
【0007】
【実施例】ここで、図1〜図8を参照して本発明の実施
例を説明する。 (第1実施例)図1〜図3にて第1実施例を説明する。
この金属蒸気発生装置は、図2に示す真空容器1内に蒸
発用るつぼ3と、この蒸発用るつぼ3内に収容された金
属原料2を加熱・溶融・蒸発させる電子ビーム発生装置
としての電子銃4とを有し、更に、図1に示すワイヤ状
の金属原料5を供給する原料供給装置6と、供給された
金属原料5を溶融するための図3に示す補助電子銃7を
備えている。蒸発用るつぼ3では、金属原料2は電子銃
4の電子ビームにより加熱されて溶融金属9を生じ、金
属蒸気8を発生する。
【0008】蒸発用るつぼ3の端には、金属原料5が供
給され補助電子銃7による電子ビームにてこの金属原料
5を加熱溶融する溶融池10が形成される。この溶融池
10は、蒸発用るつぼ3本来の金属蒸気を発生させる主
要部分の端に形成されて、溶融金属をこの主要部分に連
続的に補充するものである。金属原料の動きをみるに、
原料供給装置6からフィードローラ11を介して、溶融
池10にワイヤ状金属原料5を供給する。ついで、供給
されたワイヤ状金属原料5は、補助電子銃7により加熱
・溶融され、溶融池10にて液状金属となる。この状態
で電子銃4を運転し、連続的に金属蒸気8を発生させる
場合、溶融金属9の液レベルが次第に低下するが、溶融
池10から連通流路18を通り、溶融金属が連続して補
充されるため、蒸発用るつぼ3の主要部分での溶融金属
9の液レベル変動を小さく抑えることができ、安定した
金属蒸気9の発生が可能となる。本発明では、原料供給
装置6、補助電子銃7を蒸発用るつぼ3の一方の端(図
1の右側の端)に設けているが、このるつぼ3の両端に
設けた場合も同様の効果が生じさせ得る。
【0009】(第2実施例)図4〜図7にて第2実施例
を説明する。この図において、真空容器1、蒸発用るつ
ぼ3の金属蒸気発生部分(主要部分)、電子銃4、原料
供給装置6、補助電子銃7は、第1実施例と同じであ
る。
【0010】図4において、蒸発用るつぼ3には、その
一端に図6にも示す連通部13を介して図7にも示す補
助るつぼ12が別に備えられている。そして、この蒸発
用るつぼ3と補助るつぼ12とをつなぐ連通部13に
は、金属原料2を溶融し保持するためのヒータ14が備
えられている。補助るつぼ12では、原料供給装置6か
らフィードローラ11を介してワイヤ状金属原料5が供
給されると共に、補助電子銃7によってこの金属原料5
が加熱・溶解されて溶融金属15となる。また、連通部
13では、溶融金属15がヒータ14により加熱されて
溶融され溶融金属16を生ずる。したがって、蒸発用る
つぼ3内の溶融金属9は、連通部13内の溶融金属16
とつながることになり、この溶融金属9は電子銃4によ
り更に加熱・溶融されて金属蒸気8を発生する。
【0011】この状態で電子銃4を運転し、連続的に金
属蒸気8を発生させる場合、溶融金属9の液レベルが次
第に低下するが、溶融金属15,16は補助るつぼ12
から、連続補充されるため溶融金属9の液レベル変動を
小さく抑えることができ安定した金属蒸気8の発生が可
能となる。本発明でも、原料供給装置6、補助るつぼ1
2及び補助電子銃7を蒸発用るつぼ3の一方の端に設け
ているが、このるつぼ3の両端に設けてもよい。
【0012】第2実施例では、連通部13の上方空間に
ヒータ14を設置しているが、連通部13からの放熱が
大きかったり、上方空間へのヒータ14の設置に制約が
ある場合には、図8の如く金属原料2と連通部13との
間にヒータ17を設置してもよい。
【0013】上述の第1,第2実施例では、溶融池10
の形成及び補助るつぼ12での加熱を補助電子銃7にて
行なっていたのであるが、加熱用ヒータを設置してもよ
く金属材料5を溶解・溶融するため加熱できれば多くの
加熱手段が考えられる。また、溶融池10や補助るつぼ
12の液位レベルは、蒸発用るつぼ3の液位レベルより
常に高く調節するよう制御され、制御に当っては、溶融
池10や補助るつぼ12での蒸気発生が生じないので、
液位レベルの検出等は容易となる。
【0014】
【発明の効果】上記説明したように本発明によれば、蒸
発用るつぼ内の電子ビーム照射部に連続的に液体原料を
供給することができるため、液レベルを確実に制御する
ことが可能となる。このため、電子ビーム照射中の液レ
ベルの変動を小さくできるようになり、蒸発量の変動が
抑止され、金属蒸気を安定的に発生させることが可能と
なる。また、蒸着等を行う場合には、経時的に均一な厚
さの膜の生成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の説明図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】第2実施例の説明図。
【図5】図4のC−C断面図。
【図6】図4のD−D断面図。
【図7】図4のE−E断面図。
【図8】図6の変形例の断面図。
【符号の説明】
1 真空容器 2 金属原料 3 蒸発用るつぼ 4 電子銃 5 ワイヤ状の金属原料 6 原料供給装置 7 補助電子銃 8 金属蒸気 9,15,16 溶融金属 10 溶融池 11 フィードローラ 12 補助るつぼ 13 連通部 14,17 ヒータ 18 連通流路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属原料を収容する蒸発用るつぼと、上
    記金属原料を加熱・蒸発させる電子ビームを出射させる
    電子ビーム発生装置と、を真空容器内に収容した金属蒸
    気発生装置において、 上記蒸発用るつぼの端に溶融金属を連続的に供給する溶
    融池を備え、 この溶融池に固体金属を供給するための原料供給装置を
    備え、 更に、上記溶融池に供給された上記固体金属を溶融する
    ための加熱装置を備え、 たことを特徴とする金属蒸気発生装置。
  2. 【請求項2】 蒸発用るつぼとは別体の補助るつぼを上
    記蒸発用るつぼの端に配置し、この補助るつぼにより溶
    融池を形成したことを特徴とする金属蒸気発生装置。
JP5270289A 1993-10-28 1993-10-28 金属蒸気発生装置 Withdrawn JPH07126839A (ja)

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JP5270289A JPH07126839A (ja) 1993-10-28 1993-10-28 金属蒸気発生装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030528A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Japan Carlit Co Ltd:The リチウム蒸気放出装置
CN115652285A (zh) * 2022-11-14 2023-01-31 西安全谱红外技术有限公司 化学气相沉积反应中金属熔体自动给料装置及方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030528A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Japan Carlit Co Ltd:The リチウム蒸気放出装置
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