JPH07126761A - ステンレス鋼屑から油分を除去する方法および装置 - Google Patents

ステンレス鋼屑から油分を除去する方法および装置

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JPH07126761A
JPH07126761A JP27250093A JP27250093A JPH07126761A JP H07126761 A JPH07126761 A JP H07126761A JP 27250093 A JP27250093 A JP 27250093A JP 27250093 A JP27250093 A JP 27250093A JP H07126761 A JPH07126761 A JP H07126761A
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oil
stainless steel
scrap
steel scrap
heating chamber
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JP27250093A
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Nobuyuki Yoneda
信幸 米田
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Nisshin Steel Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンレス鋼製造工程で生じるステンレス鋼
屑を酸化させず、含有する油分の除去を行った後、高品
質で回収させる。 【構成】 油分を含むステンレス鋼屑を成形プレス機2
で塊状にプレス成形して屑塊21とする。圧縮によって
大半量の脱油を行った後、この屑塊21を連続式加熱炉
5の気密な加熱室22に装入する。残量の油分を加熱気
化させて除去することによって、油分のないステンレス
鋼の屑塊21を回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス鋼の研削・
研磨工程で発生する油分を含むステンレス鋼屑から油分
を除去する方法および該方法の実施に好適な装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼製造工程においては、研削
工程および研磨工程が設けられており、これは、製品と
してのステンレス鋼は、表面性状に対する要求が厳しい
ために鏡面仕上げをする必要から、省略することができ
ない。たとえば、研削工程には、ベルト状研削砥石によ
ってステンレス鋼表面を連続的に研削する装置が利用さ
れる。このような研削工程においては、ステンレス鋼の
研削屑が発生するが、Ni成分を含んでいて高価格であ
ることから、研削屑の回収、製鋼原料などとしての再利
用が図られる。この場合、研削屑には研削時に使用され
る研削油が多量に含まれていて、重量比で油分は40%
にもなっている。研削油などの油分が多量に含まれてい
ると、製鋼原料として再利用するため、高温で溶解しよ
うとするときに爆発燃焼するおそれがある。このため
に、回収に際して油分の除去が必要である。
【0003】ステンレス鋼屑から油分を除くための典型
的な先行技術が、特公昭52−35003号公報および
特開平3−237191号公報によって開示される。前
者の先行技術は、遠心分離法や圧搾法によって研削屑内
に含まれる油分の大半を除去した後、残留油分を仮焼す
る再生法であり、後者の先行技術は、乾留装置を用いて
油分を除去する方法であって、それなどの再生法によっ
て油分のない状態とした後、製鋼原料として再利用して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法に
おいては、残留油分を燃焼させると同時に研削屑自体も
酸化してしまい、製鋼原料として再利用した場合、精錬
時に多量の還元材が必要になることから、有効な製鋼原
料とは言い難い。
【0005】また、後者の方法においては、研削屑を酸
素の供給の無い状態で加熱し、油分を除去するため、前
者のような研削屑の酸化は起こらないが、上部開口部に
開閉する蓋を設け、その開口部を通して処理前後の研削
屑を装入・排出するため処理方式がバッチとなる。その
ため、一定の期間で所定の処理量を得るためには1バッ
チの処理量を多くするか、または多数基の処理設備が必
要となり、設備の建設費用などが膨大となるため経済的
でない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ステンレス鋼屑を酸化させず、連続的に含有
する油分を除去して回収の利便を図らせる方法および装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、油分を含むス
テンレス鋼屑を塊状にプレス成形して屑塊とし、この屑
塊を入口および出口に断気構造を有する連続式加熱炉の
加熱室に装入して300℃以上で500℃以下に加熱す
ることによって、油分を蒸発し除去することを特徴とす
るステンレス鋼屑から油分を除去する方法である。
【0008】また本発明は、油分を含むステンレス鋼屑
を、塊状にプレス成形するに先立って、遠心分離処理し
て油分の大部分を除去することを特徴とする。
【0009】また本発明は、油分を含むステンレス鋼屑
をプレスして塊状の屑塊に形成する成形加圧手段と、水
平な筒状の加熱室を備える加熱炉と、水平な筒状の冷却
室を前記加熱炉の加熱室に連接して備える冷却装置と、
加熱室の入口および加熱室の出口・冷却室の入口間なら
びに冷却室の出口に、締切り可能にそれぞれ設けられる
3基の断気手段と、成形加圧手段と加熱炉の加熱室の入
口との間に設けられ、加圧手段で形成される屑塊を加熱
室内に装入するプッシャとを含むことを特徴とするステ
ンレス鋼屑から油分を除去する装置である。
【0010】また本発明は、油分を含むステンレス鋼屑
から遠心作用によって油分の大部分を除去する遠心分離
手段が成型加圧手段に関連して設けられることを特徴と
する。
【0011】
【作用】本発明に従えば、油分を含むステンレス鋼屑
(以下、含油鋼屑と略称する)は、プレス処理によって
屑塊、たとえば平円盤形状の屑塊に成形される。その
際、プレスによって圧搾されるため、相当量の油分が除
去され、回収される。残留油分を約10〜20%含む屑
塊は、次いで入口および出口に断気構造を有する連続式
加熱炉の加熱室に送られて、酸素が断たれた状態下で3
00℃以上かつ500℃以下の温度に加熱される。この
温度では油の蒸発が容易で、含油鋼屑は酸化しない。そ
の結果、残留油分は蒸発して除去され、屑塊には油分が
全くないか、あっても1%以下の微量となる。蒸発した
油分は、加熱室から抽出し、冷却装置を通して冷却凝縮
することによって回収可能である。
【0012】このようにして加熱室内で油分が除去され
た屑塊は、加熱室から取り出され、そのままであるいは
燃焼しない温度まで低下するのを待って、電気炉、転炉
などに投入し、ステンレス鋼製造用原料として再利用す
ることができる。
【0013】また本発明によれば、プレス成形に先行し
て含油鋼屑が遠心分離処理される。この遠心分離作用に
よって含油分の大部分が物理的に除去される結果、後の
加熱炉での加熱蒸発処理に際して、消費熱量を軽減する
ことが可能である。
【0014】また本発明に従えば、入口および出口に断
気手段が設けられる加熱室で外気との接触が断たれた状
態で加熱処理された高温の屑塊は、直ちに次の冷却装置
でその入口および出口の断気手段によって外気との接触
が断たれた状態で冷却される。このように冷却すること
によって、高温のまま系外に出されて外気と接した際に
残留油分が燃焼するおそれがあるのに対して、油分の燃
焼が生じない温度まで強制冷却して安全性を高めること
ができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るステンレス鋼
屑脱油装置のフローシートである。この脱油装置は、圧
縮脱油部Aと加熱脱油部Bとを含んで構成される。圧縮
脱油部Aには、原料供給装置1と、成形プレス機で実現
される成形加圧手段2と、搬送コンベア3とが上手側か
ら順に設けられる。加熱脱油部Bには、プッシャ4と、
電気抵抗式加熱炉で実現される加熱炉5と、水冷ジャケ
ット式冷却装置で実現される冷却装置6とが上手側から
順に設けられる。加熱炉5と冷却装置6とは、連続した
筒状に形成される。さらに、成形プレス機2に関連し
て、油分離槽10および再利用油タンク11が付設さ
れ、電気抵抗式加熱炉5に関連して、ガスクーラ12、
水封油分離槽13、油分離槽14および回収油タンク1
5が付設される。
【0016】原料供給装置1は、冷延工程で発生した含
油鋼屑、たとえばステンレス鋼のRP(Rough Polishin
g)研削屑を貯留する原料ホッパ16と、この原料ホッ
パ16から研削屑を繰り出して、成形プレス機2に定量
供給するスクリューフィーダ17とを備え、RP研削屑
の所定量を成形プレス機2に自動的に供給する。
【0017】成形プレス機2は、縦形構造のプレス機が
用いられ、垂直中心軸の周りに高速回転可能な遠心篭を
兼ねる容器18が下部に、ラム19を有するプレス装置
が上部にそれぞれ設けられる。この成型プレス機2は、
容器18内にスクリューフィーダ17から供給されたR
P研削屑が定量収容されると、この容器18を高速回転
させて、停止後、プレス装置のラム19を容器18内に
圧下させることによって、RP研削屑を圧縮し、屑塊2
1にプレス成型することができる。
【0018】図2には、成形プレス機2の容器18部分
が斜視して示される。容器18内のRP研削屑は、ラム
19の圧下によって、圧縮ケーキと称される屑塊21に
プレス成形される。この屑塊21は、たとえば円柱状な
いしは、平円盤形状であって、直径が75〜120m
m、厚さが50〜100mmの円盤体に形成される。こ
のように遠心分離ならびにプレス成形を行わせることに
よって、図1に示す容器18からはRP研削屑中に含ま
れる油分のうち相当量が分離して取り出されるので、こ
の油分を油分離槽10で沈殿作用によって油と不純物と
に分離した後、油は、油ポンプ20によって再利用油タ
ンク15に貯溜される。一方、屑塊21は容器18から
取り出して搬送コンベア3に搭載される。搬送コンベア
3は、容器18の下手側下部から加熱炉5の入口手前部
に延びて配設され、コンベア上に搭載された屑塊21を
加熱炉5の入口前方まで搬送する。
【0019】加熱炉5は、水平な筒状のたとえば長さ4
mの円筒形に形成される加熱室22を備え、屑塊21が
入口からプッシャ4によって順次押込まれて装入され
る。この加熱室22は鋼管によって形成されて、その周
囲に囲繞して設けられる電気ヒータの加熱作用によっ
て、加熱室22の内部は300℃以上かつ500℃以
下、好ましくは450℃に加熱される。
【0020】図3は、図1における加熱炉5のC−C矢
視線に沿う断面図である。図3に示すように、加熱室2
2は、この内部にほぼ同心的に装入された屑塊21に対
して周囲に約2〜5mm程度の空隙が保たれるだけの大
きさの筒体に形成されていて、前後方向の略中央部に
は、加熱室22内に生じたガスを集めるための空所23
が設けられ、該空所23にガス抽出管24が接続され
る。
【0021】上記ガス抽出管24には、図1に示すよう
に、管路を介してガスクーラ12、水封油分離槽13、
油分離槽14および回収油タンク15が順に直列的に接
続される。
【0022】一方、加熱炉5における加熱室22は、入
口と出口とにゲート状の弁で実現される断気手段7,8
が介設される。両断気手段7,8は、基本的に同一構造
であって、図4および図5に出口側の断気手段8の横断
面図および正面図がそれぞれ示される。図4,5を参照
して、両断気手段7,8の構造例を説明すると、角筒形
のケーシング25内で上下方向に昇降可能なゲート26
が設けられ、このゲート26にアクチュエータ27のロ
ッドが接続される。ゲート26は、たとえば方形状鋼板
の下辺部が屑塊21の半外周に対応する略半円形に切り
落とされた形状の板体によって形成され、加熱室22を
横断するように上方からの昇降可能にケーシング25内
に設けられ、加熱室22内に収容される屑塊21に対し
て、上半周部に当接するように降下されることによっ
て、加熱室22の入口および出口を大略的に気密が保持
された状態で封止することができる。
【0023】冷却装置6は、前記加熱炉5の出口に連接
して設けられる。この冷却装置6は、たとえば鋼管を素
材として、水平な筒状の長さ4mの2重円筒形に形成さ
れる冷却室28を備え、該冷却室28は加熱炉5の加熱
室22に同軸的に連結して設けられる。
【0024】図6は、図1における冷却装置6のD−D
矢視線に沿う断面図である。図6に示されるように、冷
却室28は、2重管状に形成されて、内管部と外管部と
の間の円環状空間が冷却水を循環流通させる水用ジャケ
ットとして利用され、内管部は、前記加熱室22と同様
に、内部に装入される屑塊21に対して周囲に約2〜5
mm程度の空隙が保たれるだけの大きさの筒体に形成さ
れ、入口は、前記ゲート8によって封止され、出口はバ
タフライ弁状の扉で実現される断気手段9が開閉可能に
設けられることによって、大略的に気密封止されるよう
になっている。
【0025】プッシャ4は、加熱炉5の上手側、すなわ
ち入口の前方で搬送コンベア3の上方に配設される。こ
のプッシャ4は、空圧シリンダ29と、該シリンダ29
のピストンロッド先端に固定される押圧子30とを含ん
で構成され、押圧子30は前端面部が屑塊21の円形平
坦面に対応する円形平坦面に形成されている。プッシャ
4は、空圧シリンダ29のロッド進退動作によって押圧
子30を加熱室22の入口にたとえば約50cmのスト
ロークで同軸的に接近・離間し得るように設けられ、搬
送コンベア3によって搬送されてきた屑塊21を押圧子
30によって加熱室22内に装入することができる。先
に装入されている屑塊21は順次的に押されて前進す
る。
【0026】次に図1に示される実施例を使用してRP
研削屑に含まれる油分を除去する方法を説明する。
【0027】原料供給装置1から送られてくるRP研削
層が、成形プレス機2に定量供給されると、まず遠心分
離処理されて、含油分の大半量が研削屑から除去され
る。次いでプレス成形処理が行われて平円盤形状の屑塊
21が作られる。
【0028】屑塊21は、成形プレス機2の容器18か
ら取り出されて、搬送コンベア3によって加熱炉5の加
熱室22入口前方まで搬送される。ゲート7,8および
扉9が一斉に開けられると共に、プッシャ4が作動され
て、搬送コンベア3上の屑塊21は、加熱室22に入口
から装入される。このとき、加熱室22および冷却室2
8内に連続して屑塊21が挿入されていれば、冷却室2
8の出口からは油分を含まず、かつ、冷却された屑塊2
1が押出される。
【0029】一方、成形プレス機2において遠心分離お
よびプレス成形の処理によって研削屑から除去された油
は、油分離槽14を経て再利用油タンク11に回収され
る。
【0030】定量の屑塊21が加熱室22内に装入さ
れ、等量の処理済みの屑塊21が冷却室28から押出さ
れると、ゲート7,8および扉9を閉めて、加熱室22
では、電気ヒータによって300〜450℃に間接加熱
され、冷却室28では、水用ジャケット内を流れる冷却
水によって間接冷却される。なお、この熱処理時間はた
とえば約2時間に設定される。
【0031】加熱室22では、高温加熱処理によって、
屑塊21中に含まれる油分(10〜20%重量比)が気
化した後、ガス抽出管24から押し出され、ガスクーラ
12で冷却され、水封油分離器13で水封された後、液
状となって油分離槽14を経、回収油タンク15に回収
される。
【0032】加熱室22では、このように入口および出
口がゲート7,8によって封止され、ガス排出系も水封
され、かつ高温のガスが存在していて正圧となっている
ため、外部から室内に空気が侵入することはなく、含有
する油分に起因した爆発、燃焼などが発生する問題は解
消される。油分が除去され含油量が1%まで低下した屑
塊21は、入口における次の屑塊装入操作によって、加
熱室22から冷却室28に移送される。
【0033】冷却室28では、冷却水によってたとえば
100℃近くまで冷却されるが、この室内は前半部に高
温のガスが存在しているため、室外に対してわずかに正
圧であり、従って扉9を開いても室内に多量の空気が入
ることはない。この場合、加熱室22と冷却室28とは
ゲート8によって遮断されるが、これは、加熱室22内
で蒸発した油分が、冷却室28に侵入したとすると、冷
やされ凝縮して屑塊21に含まれることになるので、こ
れを防止するためである。また、屑塊21を冷却する目
的は、加熱によって油分がほとんど除去された屑塊21
が、加熱されたままで系外に出て外気と接触した際に残
留油分が燃焼する可能性があるために、油分の燃焼が発
生しない温度まで下げることによって、安全性を高める
ことにある。
【0034】冷却室28内で冷却された屑塊21は、開
けられた扉9を通過して排出され、収納容器32内に収
納される。なお、図1に示される装置では、加熱炉5に
対してN2 などの不燃焼ガスが貯溜されるボンベ31を
要素とする消火装置が付設されていて、加熱運転の際に
加熱室22に適量のN2 を補給するとともに、万一、燃
焼の危険がある場合には多量のN2を供給することがで
きるようになっている。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ステンレス鋼製造工程
で生じる油分を含むステンレス鋼屑をプレス成形し、こ
の場合、必要に応じて遠心分離処理を加えることによっ
て、含有する油分の大部分を機械的に除去した後、プレ
ス成型された屑塊を連続的な加熱炉内において外気との
接触を断った状態で加熱処理し油分を除去するため、ス
テンレス鋼屑を酸化させることなく油分の除去が可能で
あり、従って、ステンレス鋼製造用原料として低コスト
で有効にリサイクルすることができる。一方、除去され
た油分についても性状変化がなく有効に回収し再利用す
ることができる。このようにステンレス鋼製造工程から
有害な廃棄物を発生させずに、資源化を果すことが可能
であり、本発明は環境面および資源有効利用の諸点で有
意義な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るステンレス鋼屑脱油装
置のフローシートである。
【図2】図1に示される成形プレス機2の容器18部分
の斜視図である。
【図3】図1に示される加熱炉5のC−C矢視線に沿う
断面図である。
【図4】図1に示される断気手段7,8の横断面図であ
る。
【図5】図1に示される断気手段7,8の正面図であ
る。
【図6】図1に示される冷却装置6のD−D矢視線に沿
う断面図である。
【符号の説明】
1 原料供給装置 2 成形プレス機 3 搬送コンベア 4 プッシャ 5 電気抵抗式加熱炉 6 水冷ジャケット式冷却装置 7,8 断気手段(ゲート) 9 断気手段(扉) 21 屑塊 22 加熱室 28 冷却室 A 圧縮脱油部 B 加熱脱油部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油分を含むステンレス鋼屑を塊状にプレ
    ス成形して屑塊とし、この屑塊を入口および出口に断気
    構造を有する連続式加熱炉の加熱室に装入して300℃
    以上で500℃以下に加熱することによって、油分を蒸
    発し除去することを特徴とするステンレス鋼屑から油分
    を除去する方法。
  2. 【請求項2】 油分を含むステンレス鋼屑を、塊状にプ
    レス成形するに先立って、遠心分離処理して油分の大部
    分を除去することを特徴とする請求項1記載のステンレ
    ス鋼屑から油分を除去する方法。
  3. 【請求項3】 油分を含むステンレス鋼屑をプレスして
    塊状の屑塊に形成する成形加圧手段と、 水平な筒状の加熱室を備える加熱炉と、 水平な筒状の冷却室を前記加熱炉の加熱室に連接して備
    える冷却装置と、 加熱室の入口および加熱室の出口・冷却室の入口間なら
    びに冷却室の出口に、締切り可能にそれぞれ設けられる
    3基の断気手段と、 成形加圧手段と加熱炉の加熱室の入口との間に設けら
    れ、加圧手段で形成される屑塊を加熱室内に装入するプ
    ッシャとを含むことを特徴とするステンレス鋼屑から油
    分を除去する装置。
  4. 【請求項4】 油分を含むステンレス鋼屑から遠心作用
    によって油分の大部分を除去する遠心分離手段が成型加
    圧手段に関連して設けられることを特徴とする請求項3
    記載のステンレス鋼屑から油分を除去する装置。
JP27250093A 1993-10-29 1993-10-29 ステンレス鋼屑から油分を除去する方法および装置 Withdrawn JPH07126761A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20040012248A (ko) * 2002-08-02 2004-02-11 최성조 스테인레스 연마스와프로 부터 미세 섬유상 스테인레스 분말의 회수방법
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