JPH07126698A - 便器清浄剤 - Google Patents

便器清浄剤

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JPH07126698A
JPH07126698A JP29904693A JP29904693A JPH07126698A JP H07126698 A JPH07126698 A JP H07126698A JP 29904693 A JP29904693 A JP 29904693A JP 29904693 A JP29904693 A JP 29904693A JP H07126698 A JPH07126698 A JP H07126698A
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JP
Japan
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water
acid
solid
weight
toilet bowl
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Application number
JP29904693A
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English (en)
Inventor
Izumi Takano
泉 高野
Katsuzo Furumoto
勝三 古本
Eiji Takemura
英二 竹村
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0047Detergents in the form of bars or tablets
    • C11D17/0056Lavatory cleansing blocks

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】水と接触した際に軟化や膨潤することがなく、
適切な溶解速度の水溶性物質と固体酸を選択することに
より色素の溶解速度を容易にコントロールすることが可
能である便器清浄剤を提供する。 【構成】常温で固体の水溶性物質と色素との混合粒及び
固体酸を含有することを特徴とする成形体からなる便器
清浄剤。 【効果】本発明の成形体は、水と接触しても固体酸によ
り水溶性物質と色素の混合粒と水との接触が制限される
ため混合粒の軟化や膨潤が抑制される。従って、色素や
界面活性剤が優先的に溶出されることがなく、使用間隔
の長短による色素溶出濃度のバラツキが減少する。ま
た、膨潤や軟化による成形体の形状変化がないため容器
に収納することなく使用でき、かつ容器や溶解器に収納
して使用するにしても簡単な構造の溶解器で溶解調整が
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器清浄剤に係り、更
に詳しくは、便器の壁面に吊り下げた容器内、洗浄水の
タンク内に設置した容器内、洗浄水のタンクの上部に設
置されている手洗い部に設置した容器内、洗浄水配管の
途中に設置した溶解器内等に設置し、もしくは洗浄水タ
ンク内に直接投入して使用し、洗浄水が流される毎に少
量ずつ洗浄水に溶解し、洗浄水を着色し清涼感を付与す
るとともに、薬剤を溶解した洗浄水により便器面と便器
のトラップ部及び排水管部を洗浄し、便器面の汚れとト
ラップ、排水管部への汚れとスケールの付着を防止する
薬剤に関する。
【0002】
【従来の技術】界面活性剤、香料及び色素等からなる混
合成形体を、便器の洗浄水のタンク内や上部の手洗い部
又は便器面に吊り下げられた容器内に設置し、もしくは
薬剤を直接洗浄水タンク内に投入し、薬剤を洗浄水に少
量ずつ溶解させ、便器面の汚れを防止し、且つ洗浄水を
着色することにより清涼感を与える便器用清浄剤は数多
く提案され、実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】界面活性剤、香料及び
色素等からなる混合成形体を、便器の洗浄水のタンク内
や上部の手洗い部又は便器面に吊り下げられた容器内に
設置し薬剤を洗浄水に少量ずつ溶解させる薬剤の多く
は、比較的水に溶けやすい薬剤を特殊な容器や溶解器の
作用により溶解速度を抑制するものであり、薬剤は常温
で固体ではあるが、水と接触すると容易に軟化し形崩れ
をおこすため、容器に収納することなく使用することは
困難である。
【0004】また、比較的水に難溶解性の界面活性剤や
水溶性高分子を主成分とし、軟化がおこりずらく、ある
程度の溶解調整機能を有した薬剤も上市されているが、
これらの薬剤は使用時の水との接触により膨潤し、体積
が大きくなる性質を有しており、容器内の薬剤収納スペ
ースを大きく確保しなくてはならない。
【0005】これらの薬剤は、直接薬剤の性能には関係
のない溶解器や容器にコストがかかり、かつ、容器は使
い捨てであるため、資源浪費、ゴミの発生等の問題があ
り、性能的にも洗浄水に溶解する薬剤の量が薬剤の使用
開始後の経過時間と便器の使用間隔により大きくバラツ
ク欠点を有している。また薬剤の溶解量が少なくなり容
器を廃棄する際に、僅かに残っている薬剤が水を吸収し
軟化しているため容器より流出し、便器やトイレの床、
作業者の衣服や手を汚す等のトラブルを発生し易い等の
欠点も有している。
【0006】また、界面活性剤、香料及び色素等からな
る混合成形体を、便器洗浄水のタンク内に直接投入し洗
浄水に少量ずつ溶解させる薬剤は、比較的水に溶け難い
界面活性剤や水溶性の高分子を主成分とするものであ
る。従って、この薬剤は洗浄水タンク内で界面活性剤や
水溶性高分子が微小量づつ溶解するとともに、含有する
色素や香料、その他の有効成分が洗浄水に溶解するもの
であり、溶解器や容器を使用しないために、コストも比
較的低く、薬剤交換の必要性が無いため交換の際にトラ
ブルを発生することも少ない。
【0007】しかしながら、薬剤の使用開始後の経過時
間と便器の使用間隔による洗浄水に溶解する薬剤量のバ
ラツキは、溶解器や容器で薬剤の溶解速度を抑制するタ
イプの薬剤より大きくなる欠点を有している。また、薬
剤は洗浄水タンク内で水を吸収し膨潤や軟化するため、
洗浄水流出装置の作動を妨害する等のトラブルが発生し
やすい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前述の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、常温で固体の水
溶性物質と色素との混合粒及び固体酸を含有する成形体
が、水と接触した際に軟化や膨潤することがなく、かつ
色素を水溶性物質が包含し、その色素と水溶性物質の混
合粒をさらに固体酸が包含する構造をとるため、適切な
溶解速度の水溶性物質と固体酸を選択することにより色
素の溶解速度を容易にコントロールすることが可能であ
ることを見出し、本発明を完成させた。以下、本発明を
詳細に説明する。
【0009】本発明において固体酸とは常温で固体の酸
性物質であり、水に対する飽和溶解度が0.5g〜50
g/100g(20℃)、好ましくは1g〜10g/1
00g(20℃)のものが使用される。例えば、フマル
酸、アジピン酸、オルトフタール酸、コハク酸、マレイ
ン酸、メチレンコハク酸、硼酸等が例示でき、固体酸は
1種単独もしくは2種以上の混合物として使用される。
【0010】本発明において色素は便器を着色しない水
溶性の色素であり、清涼感を与える点からブルーもしく
はグリーン系の色素が好ましく使用され、特に食用青色
1号(ベンジル−エチル−〔4´−(4´´−(ベンジ
ルエチルアミノ)−ジフェニルメチレン)−2´,5−
シクロヘキサジエニリデン〕−アンモニウム−2´´
´,3,3´´´−トリスルホン酸ジナトリウム)又は
食用青色1号と他の水溶解性色素の混合物が好ましく使
用される。
【0011】本発明において常温で固体の水溶性物質と
は水に対する溶解度が0.5g〜20g/100g(2
0℃)、好ましくは1g〜10g/100g(20℃)
のものであり、融点が35〜100℃、好ましくは40
〜80℃のものである。例えば、各種界面活性剤、ポリ
エチレングリコール等が使用でき、非イオン系界面活性
剤のー種であるエチレンオキサイドープロピレンオキサ
イドの共重合物が特に好ましく使用される。この水溶性
物質は1種単独もしくは2種以上の混合物のいずれでも
使用可能である。
【0012】常温で固体の水溶性物質と色素の混合粒中
の色素の濃度は、20〜70重量%であり、好ましくは
25〜50重量%である。20重量%以下では薬剤中の
色素濃度が低くなるため、薬剤が洗浄水に溶解した際に
洗浄水中の色素濃度が低すぎ、トイレ使用者に充分な清
涼感を与えることが困難であり、70重量%以上では水
溶性物質による色素の包含が不充分になるため、色素の
溶出コントロールが困難になる。
【0013】本発明の成形体中の常温で固体の水溶性物
質と色素との混合粒の濃度は、5〜40重量%、好まし
くは10〜30重量%、固体酸の濃度は40〜95重量
%好ましくは60〜90重量%である。成形体中の常温
で固体の水溶性物質と色素の混合粒の濃度が5重量%以
下では、薬剤中の色素濃度が低くなるため、薬剤が洗浄
水に溶解した際に洗浄水中の色素濃度が低すぎ、トイレ
使用者に充分な清涼感を与えることができず、固体酸の
濃度が40重量%以下では固体酸による常温で固体の水
溶性物質と色素の混合顆粒の包含が不充分になるため、
色素の溶出コントロールが不充分になる。
【0014】本発明の便器清浄剤には所望により各種有
効成分を添加することができる。便器面の洗浄と汚れの
付着の防止を目的に、陰イオン系、非イオン系、陽イオ
ン系の液状、固体状等の各種公知の界面活性剤が添加さ
れる。これらの界面活性剤は1種単独もしくは2種以上
の混合物として添加される。
【0015】固体酸による排水管等の金属部の腐食の防
止を目的に、各種腐食防止剤が添加される。腐食防止剤
としてはアルキルチオ尿素系化合物、トリアゾール系化
合物等が好ましく使用される。
【0016】固体酸の成形性の向上を目的に、各種結合
剤も添加され、ヒドロキシプロピルセルローズ、ポリビ
ニールピロリドン、ポリビニールアルコール等が好まし
く使用される。結合剤は粉末状態で添加混合して使用さ
れるほか、固体酸とその他の添加剤の混合物に結合剤の
溶液を添加後に混練りし、これを押し出し機で造粒後乾
燥する等の各種公知の方法で添加される。
【0017】その他、便器面の有機物系汚れの分解を目
的に酵素類、無機物系汚れの防止を目的に各種キレート
剤、芳香の付与を目的に香料類、雑菌の繁殖防止を目的
に各種殺菌及び抗菌剤、悪臭除去を目的に消臭剤等を添
加することができる。
【0018】常温で固体の水溶性物質と色素との混合粒
は、水溶性物質の加熱溶融物に粉末状の色素を添加混合
し、これを冷却し固形化したものを破砕する方法、水溶
性物質の加熱溶融物に粉末状の色素を添加混合したスラ
リーを空気中に粉霧し、空中で冷却固化し粒を得る方
法、加熱溶融スラリーを冷却された金属性ドラム等に滴
下しドラム表面で固形化した粒を掻き取る方法、加熱溶
融スラリーを冷却して得られた固形物をスクリューで練
り孔の開いた板を通して押し出し、得られた円柱状物を
適当な長さに切断する方法、水溶性物質と色素の混合物
を加熱もしくは非加熱状態で練り、得られた粘土状物を
孔の開いた板を通して押し出して得られた円柱状物を適
当な長さに切断する方法等の各種公知の方法で製造され
る。
【0019】本発明の便器清浄剤は、常温で固体の水溶
性物質と色素の混合粒と固体酸粉末、結合剤を添加し造
粒した固体酸の顆粒及び所望により添加される各種添加
剤の3者を混合したものを型に充填し、加圧成形する方
法により成形される。
【0020】各種添加物は、粉末として固体酸と混合粒
の混合物に添加されるほか、混合粒の造粒時に添加し混
合粒内に包含させる方法、水溶性物質と混合し色素とは
別の粒を成形し、固体酸と混合粒の混合時にその粒を添
加する方法等の各種公知の方法により添加することがで
きる。
【0021】本発明の便器清浄剤は、成形体を直接洗浄
水タンク内に投入したり、洗浄水タンク上部の手洗い部
に設置して使用することも可能であるが、好ましくは便
器の洗浄水のタンク内や上部の手洗い部に設置された溶
解器内、便器面に吊り下げられた容器内、洗浄水配管途
中に設置し洗浄水の一部を取り入れ薬剤を溶解させた後
に配管内に戻すタイプの溶解器内等に設置し、洗浄水が
流れた際に洗浄水の一部と薬剤を接触させ溶解させる方
法により使用すると、長時間に渡りより均一に溶解させ
ることが可能となる。
【0022】
【作用】本発明の常温で固体の水溶性物質と色素との混
合粒及び固体酸を含有する成形体は、色素を水溶性物質
が包含し、その色素と水溶性物質の混合粒をさらに固体
酸が包含する構造をとるため、水と成形体が接触しても
固体酸により水溶性物質と色素の混合粒と水との接触が
制限されるため混合粒の軟化や膨潤が抑制される。従っ
て、色素や界面活性剤が優先的に溶出されることがなく
なり、使用間隔の長短による色素溶出濃度のバラツキが
減少する。また膨潤や軟化による成形体の形状変化がな
いため容器に収納することなく使用でき、かつ容器や溶
解器に収納して使用するに際しても簡単な構造の溶解器
で溶解調整が可能であり、溶解器の小型化が可能にな
る。
【0023】固形の薬剤を長期間に渡り少量ずつ均一に
溶解させるには、薬剤の一部のみを水と接触させその部
分が溶解するに従い薬剤が供給され、水と接触する薬剤
量がいつも一定している方法、例えば筒状の容器に薬剤
を収納させておき、薬剤下部の一部のみを水と接触さ
せ、薬剤が溶解すると上部の薬剤が降下してきて新たに
水と接触する様な方法が適しており、従来より数多く提
案されかつ実用に供されている。本発明の薬剤は、水と
の接触による膨潤や軟化等の変形がないためこの様なタ
イプの溶解器にも使用可能であり、この様な溶解器を使
用すると薬剤の溶解コントロール機能との相乗作用でよ
り安定した薬剤溶解性を発揮する。
【0024】また本発明の薬剤は、色素が水溶性物質と
の混合粒として存在するため、便器表面への色素の露出
が少ないため溶解器への薬剤供給の際等に作業者の手指
を着色する等のトラブルの発生も少なく、固体酸と混合
粒の混合物の加圧成形時にも作業場の汚染も少なく、か
つ装置への付着が少ない利点を有している。
【0025】本発明の便器清浄剤は、色素を長期間に渡
り安定して洗浄水に溶解させ便器使用者に清涼感を与え
ると共に、同時に溶解する固体酸の作用により洗浄水の
pHを低下させることにより、尿中の尿素が微生物の作
用でアンモニアと二酸化炭素に分解しpHが上昇し尿中
の水溶性カルシウムが不溶化し便器のトラップ部や排水
管に付着する尿石や便器壁面の黄ばみの発生を防止す
る。また、各種界面活性剤を添加することによりその洗
浄等の作用により便器壁面への汚れの付着を防止するこ
とができ、殺菌剤を添加することにより雑菌の繁殖を抑
制し便器の衛生状態を向上させる。
【0026】
【実施例】本発明を実施例により更に具体的に説明す
る。但し本発明の範囲は、下記実施例により何等限定さ
れるものではない。
【0027】1)薬剤の調製 (実施例1)常温固体のエチレンオキサイド−プロピレ
ンオキサイドブロックポリマーの加熱溶融物2重量部と
食用青色1号1重量部との混合物を10℃の大気中に1
5mの高度よりノズルより噴出させ、粒子径1〜3mm
の球状粒子を得た。この混合粒10重量%とオルトフタ
ール酸80重量%、ヒドロキシプロピルセルローズ10
重量%の混合物を加圧成形し、直径30mm、高さ20
mmの錠剤を得た。
【0028】(実施例2)常温固体のポリエチレングリ
コール(平均分子量20000)の加熱溶融物3重量
部、食用青色1号0.5重量部及び食用黄色4号0.5
重量部からなる混合物を厚さ2mmの板状に延ばして冷
却固化したものを破砕し、粒子径0.5〜3mmの混合
粒を得た。この混合粒15重量%とコハク酸70重量%
及びマレイン酸15重量%の混合物を加圧成形し、直径
30mm、高さ30mmの錠剤を得た。
【0029】(実施例3)常温固体のエチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイドブロックポリマー3重量部、
ソルビタンモノオレート1重量部及び食用青色1号2重
量部からなる混合物を、ダブルスクリュー方式の押出機
で混練り後、直径2mmのパンチング板より押し出した
ものを長さ5mmでカットし、円柱形混合粒を得た。こ
の混合粒15重量%、アジピン酸58重量%、コハク酸
15重量%、ヒドロキシプロピルセルローズ10重量%
及びトリアゾール系腐食防止剤2重量%からなる混合物
を加圧成形し、直径30mm、高さ20mmの錠剤を得
た。
【0030】(実施例4)常温固体のエチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイドブロックポリマー2重量部、
ジオクチルスルフォコハク酸ナトリウム1重量部及び食
用青色1号0.7重量部からなる混合物を、ダブルスク
リュー方式の押出機で混練り後直径2mmのパンチング
板より押し出したものを長さ5mmでカットし円柱形混
合粒を得た。この混合粒20重量%、コハク酸75重量
%、ヒドロキシプロピルセルローズ5重量%及びトリア
ゾール系腐食防止剤2重量%からなる混合物を加圧成形
し、直径30mm、高さ25mmの錠剤を得た。
【0031】(実施例5)常温固体のエチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイドブロックポリマーの加熱溶融
物5重量部と食用青色1号2重量部との混合物を、10
℃の大気中に15mの高度よりノズルより噴出させ、粒
子径1〜3mmの球状粒子を得た。この混合粒15重量
%とフマル酸75重量%、ヒドロキシプロピルセルロー
ズ10重量%の混合物を加圧成形し、直径47mm、高
さ25mmの錠剤を得た。
【0032】(実施例6)実施例3と同一組成の混合物
を加圧成形し、直径47mm、高さ25mmの錠剤を得
た。
【0033】(実施例7)実施例1の混合粒15重量
%、コハク酸78重量%、ヒドロキシプロピルセルロー
ズ5重量%、トリアゾール系腐食防止剤2重量%の混合
物を加圧成形し、直径47mm、高さ25mmの錠剤を
得た。
【0034】(比較例1)比較例1として、市販の界面
活性剤と青色色素、香料の混合物を容器に充填し、表面
を水との接触を制限するシートで覆った薬剤を溶解器に
収納し、洗浄水タンク上部の手洗い水落下部に設置して
使用するタイプのトイレ用芳香洗浄剤を使用した。
【0035】(比較例2)比較例2として、市販の難溶
解性界面活性剤と青色色素、香料の混合物の成形体で洗
浄水タンク内部に投入し使用するタイプのトイレ用芳香
洗浄剤を使用した。
【0036】(比較例3)比較例2で使用した薬剤と同
一組成の混合物を加熱溶融し型に注入し、直径30m
m、高さ20mmの円柱状成形体を得た。
【0037】2)評価試験−1 洗浄水配管に洗浄水が流される際に洗浄水の一部を便器
清浄剤を収納した溶解タンク内に取り入れ、清浄剤を溶
解させた液を配管内に戻し洗浄水と合流させて便器面に
流す構造の溶解器を、洗浄水タンクから和式大便器に洗
浄水を流す洗浄水配管の途中に設置した。この溶解器内
に実施例1〜4、比較例3の薬剤を2個ずつ積み重ねた
状態で設置し、夫婦と子供2人の家庭で1ヶ月使用し、
便器に流れる洗浄水の色調、薬剤の消耗量、便器の汚れ
の程度(清掃は薬剤を使用せず、水拭きのみ1日1回実
施)を目視で評価した。
【0038】なお、本試験に使用した溶解器は溶解器内
において薬剤は下部の10mmだけが水と接触し、水と
接触した薬剤が溶解し減少すると上部の薬剤が降下して
くる構造となっており、かつ薬剤が水と接触するのは洗
浄水が配管を流れる際だけであり、洗浄水が流れ終わっ
た際には溶解器内の薬剤溶解水はすべて洗浄水配管内に
流出する構造となっている。
【0039】3)評価試験−2 洗浄水タンクから和式大便器に洗浄水を流す方式の便器
の洗浄水タンク上部の手洗い水流出部に実施例6、7の
薬剤をフィルムで包装し上部と下部に直径1mmの細孔
を2個ずつ開けたものと比較例1の薬剤を設置し、評価
試験─1と同一の方法で評価した。
【0040】4)評価試験−3 洗浄水タンクから和式大便器に洗浄水を流す方式の便器
の洗浄水タンク内に実施例5の薬剤をプラスチック性の
籠状容器に収納し、水に成形体の1/4が浸漬する状態
で、比較例2の薬剤を洗浄水タンクの底に浸漬する状態
で設置し、評価試験−1と同一の方法で評価した。
【0041】試験結果を表1に示す。なお、表中の記号
と数値は下記の事項を意味する。 ・洗浄水の色調変動:洗浄水色調の濃淡変動の程度を目
視観察 ◎:殆ど変動なし ○:若干変動あるがほぼ良好 △:
変動があり ×:変動が大きく使用不可 ・便器の黄ばみ:1か月経過後の観察結果 ◎:黄ばみなし ○:黄ばみ僅かに発生 △:黄ば
み発生 ×:黄ばみ大 ・薬剤溶解量:1か月後の残存重量を測定し、薬剤溶解
量を算出 ・薬剤状態 :溶解時の薬剤の形状変化を目視観察し
た。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明の便器清浄剤は表1に示す様に、
洗浄水に適当量の色素を安定して添加し、トイレ使用者
に爽快感を与えるとともに、便器の黄ばみを防止する優
れた特性を有する。また使用時に薬剤が膨潤や軟化によ
る変形がなく、小型の溶解器への収納が可能であり、薬
剤を使用中の薬剤の上部に積み重ねて追加投入すること
も可能であり、長期に渡り薬剤補給をすることなく使用
することが可能となる。
【0044】本発明は、改良された便器清浄剤に関する
ものであり、本発明の組成を使用することにより、便器
の日常清掃作業を大幅に低減でき、かつトイレ使用者に
爽快感を与えることができる薬剤を提供するものであ
り、その公衆衛生的かつ産業的意義は極めて大きい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】常温で固体の水溶性物質と色素との混合粒
    及び固体酸を含有することを特徴とする成形体からなる
    便器清浄剤。
  2. 【請求項2】常温で固体の水溶性物質と色素との混合粒
    中の色素の濃度が、20〜70重量%であることを特徴
    とする請求項1に記載の便器清浄剤。
  3. 【請求項3】常温で固体の水溶性物質と色素との混合粒
    の成型体中の濃度が、5〜40重量%であることを特徴
    とする請求項1及び2に記載の便器清浄剤。
  4. 【請求項4】常温で固体の水溶性物質が非イオン系界面
    活性剤であることを特徴とする請求項1〜3に記載の便
    器清浄剤。
  5. 【請求項5】固体酸が、フマル酸、アジピン酸、オルト
    フタール酸、コハク酸、マレイン酸及びメチレンコハク
    酸からなる群より選ばれる1種若しくは2種以上の混合
    物であることを特徴とする請求項1〜4に記載の便器清
    浄剤。
  6. 【請求項6】色素が、ベンジル−エチル−〔4´−(4
    ´´−(ベンジルエチルアミノ)−ジフェニルメチレ
    ン)−2´,5−シクロヘキサジエニリデン〕−アンモ
    ニウム−2´´´,3,3´´´−トリスルホン酸ジナ
    トリウム単独又はベンジル−エチル−〔4´−(4´´
    −(ベンジルエチルアミノ)−ジフェニルメチレン)−
    2´,5−シクロヘキサジエニリデン〕−アンモニウム
    −2´´´,3,3´´´−トリスルホン酸ジナトリウ
    ムと他の水溶解性色素との混合物であることを特徴とす
    る請求項1〜5に記載の便器清浄剤。
JP29904693A 1993-11-05 1993-11-05 便器清浄剤 Pending JPH07126698A (ja)

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JP29904693A JPH07126698A (ja) 1993-11-05 1993-11-05 便器清浄剤

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