JPH0712651Y2 - 消音器 - Google Patents
消音器Info
- Publication number
- JPH0712651Y2 JPH0712651Y2 JP1986142557U JP14255786U JPH0712651Y2 JP H0712651 Y2 JPH0712651 Y2 JP H0712651Y2 JP 1986142557 U JP1986142557 U JP 1986142557U JP 14255786 U JP14255786 U JP 14255786U JP H0712651 Y2 JPH0712651 Y2 JP H0712651Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- splitter
- block
- silencer
- sound
- perforated plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は消音器に関する。
従来のガスタービン排気消音器に使用されている吸音ス
プリッタの断面図を第６図（ａ）に，同図のA-A矢視断
面図を第６図（ｂ）にそれぞれ示す。図において,1は吸
音材で，グラスウール，ロックウール，セラミックウー
ル等無機質の繊維をマット状に成型したものが使用され
る。２は吸音材の保護材で，グラスクロス（ガラス繊維
を布状に織ったもの）等が使用され，吸音材の繊維がガ
ス流中に飛散するのを防ぐ役目をなしている。３は吸音
材及びグラスクロスの機械的な保護材で金網，多孔板等
の組合せで構成されており，音波が吸音材に伝わり吸音
できるように適当な開口面積比率が確保されている。
プリッタの断面図を第６図（ａ）に，同図のA-A矢視断
面図を第６図（ｂ）にそれぞれ示す。図において,1は吸
音材で，グラスウール，ロックウール，セラミックウー
ル等無機質の繊維をマット状に成型したものが使用され
る。２は吸音材の保護材で，グラスクロス（ガラス繊維
を布状に織ったもの）等が使用され，吸音材の繊維がガ
ス流中に飛散するのを防ぐ役目をなしている。３は吸音
材及びグラスクロスの機械的な保護材で金網，多孔板等
の組合せで構成されており，音波が吸音材に伝わり吸音
できるように適当な開口面積比率が確保されている。
上記構成の吸音スプリッタを例えば第１図に示すように
ダクト中に複数個適当な間隔をおいてガス流れと平行に
設置することにより音波の吸音と気流の整流効果が得ら
れる。
ダクト中に複数個適当な間隔をおいてガス流れと平行に
設置することにより音波の吸音と気流の整流効果が得ら
れる。
吸音スプリッタを使用した従来の排気消音器は大きな消
音効果を得ることができるが，細径の無機質繊維を使用
しているため，高温のガスタービン排気用に使用する場
合には材質劣化による信頼性に不安がある。
音効果を得ることができるが，細径の無機質繊維を使用
しているため，高温のガスタービン排気用に使用する場
合には材質劣化による信頼性に不安がある。
本考案の目的は上記の点に着目し，高温のガスタービン
排気に長時間曝されると劣化するグラスウール，グラス
クロス等の無機質材料を使用せずにスプリッタを構成
し，消音と整流の両方の効果の得られるガスタービン排
気消音器を提供することであり，その特徴とするところ
は，それぞれ盲板にて支持フレームの表面を被覆した前
部ブロックと後部ブロックとの間に多孔板にて支持フレ
ームの表面を被覆した中間ブロックを設けたスプリッタ
を間隔をとって並列にダクト中に配置してなることであ
る。
排気に長時間曝されると劣化するグラスウール，グラス
クロス等の無機質材料を使用せずにスプリッタを構成
し，消音と整流の両方の効果の得られるガスタービン排
気消音器を提供することであり，その特徴とするところ
は，それぞれ盲板にて支持フレームの表面を被覆した前
部ブロックと後部ブロックとの間に多孔板にて支持フレ
ームの表面を被覆した中間ブロックを設けたスプリッタ
を間隔をとって並列にダクト中に配置してなることであ
る。
この場合は，鋼板，多孔板及びそれらの支持フレーム部
材で構成したスプリッタからなる消音器であり，耐熱性
がある。
材で構成したスプリッタからなる消音器であり，耐熱性
がある。
以下図面を参照して本考案による実施例につき説明す
る。
る。
第１図は本考案による１実施例の消音器を示す斜視図で
ある。消音器の構成はダクト11の中にスプリッタ12を複
数個配列する。これは従来通りである。
ある。消音器の構成はダクト11の中にスプリッタ12を複
数個配列する。これは従来通りである。
本考案によるスプリッタは，第２図に示すように，前部
ブロック4,中間ブロック5,後部ブロック６から構成され
ており，前部ブロック４及び後部ブロック６の表面は第
４図に示すようにガス及び音波を通さない盲板７で覆れ
ており，中間ブロック５の表面は多孔板８等で覆れてい
る（内部は空洞である）。
ブロック4,中間ブロック5,後部ブロック６から構成され
ており，前部ブロック４及び後部ブロック６の表面は第
４図に示すようにガス及び音波を通さない盲板７で覆れ
ており，中間ブロック５の表面は多孔板８等で覆れてい
る（内部は空洞である）。
なお，スプリッタの前縁部は従来通り気流のはく離を極
力抑えるために半円筒の部材９が取付けられてあり，ま
た後縁部にはカルマン渦流発生防止のためテールコーン
10が取付けられている。
力抑えるために半円筒の部材９が取付けられてあり，ま
た後縁部にはカルマン渦流発生防止のためテールコーン
10が取付けられている。
また，盲板，多孔板等は第３図に示すような支持フレー
ム13に取付けられている。
ム13に取付けられている。
上記の構成の場合の作用について述べる。
（ａ）音響的作用 本スプリッタをダクト中に配置することにより，音波の
通路は，第５図の消音原理図に示すように，縮小，拡大
の組合せとなり，拡張室タイプのリアクティブ形消音器
を形成する。このタイプの消音器の減音量は拡張室の長
さl,縮小部と拡大部の面積比ｍ（ｍ＝S2/S1）をパラメ
ータとして計算されることが一般に知られている。また
音波が縮小部の狭い通路を通る時にスプリッタ表面の管
摩擦により音響エネルギの消散が起こり減音する。中間
ブロックの多孔板のように表面あらさが大きい程，エネ
ルギ消音効果は大きい。
通路は，第５図の消音原理図に示すように，縮小，拡大
の組合せとなり，拡張室タイプのリアクティブ形消音器
を形成する。このタイプの消音器の減音量は拡張室の長
さl,縮小部と拡大部の面積比ｍ（ｍ＝S2/S1）をパラメ
ータとして計算されることが一般に知られている。また
音波が縮小部の狭い通路を通る時にスプリッタ表面の管
摩擦により音響エネルギの消散が起こり減音する。中間
ブロックの多孔板のように表面あらさが大きい程，エネ
ルギ消音効果は大きい。
（ｂ）流体力学的作用 ２つのスプリッタに挾まれた狭い通路には流れの整流作
用があり，ガスタービン出口の偏流，遷回流を整流し，
後結の機器への影響を緩和する効果がある。
用があり，ガスタービン出口の偏流，遷回流を整流し，
後結の機器への影響を緩和する効果がある。
このように本考案によるときは盲板にて支持フレームの
表面を被覆した前部ブロツクと後部ブロツクとの間に、
多孔板にて支持フレームの表面を被覆した中間ブロツク
を設けたものであるから音波の通路は盲板で被覆された
縮小部と多孔板で被覆された拡大部との組合せとなり、
拡張室タイプのリアクテイブ形消音器で形成しているた
め通路を絞つて拡大して、また絞ることによつて通路の
音響インピーダンスを変化させ、音波を反射させて結果
的に消音効果を増し、長時間の使用によつても半永久的
に変化しない役割を持たせることができる効果を有す
る。
表面を被覆した前部ブロツクと後部ブロツクとの間に、
多孔板にて支持フレームの表面を被覆した中間ブロツク
を設けたものであるから音波の通路は盲板で被覆された
縮小部と多孔板で被覆された拡大部との組合せとなり、
拡張室タイプのリアクテイブ形消音器で形成しているた
め通路を絞つて拡大して、また絞ることによつて通路の
音響インピーダンスを変化させ、音波を反射させて結果
的に消音効果を増し、長時間の使用によつても半永久的
に変化しない役割を持たせることができる効果を有す
る。
第１図は本考案による１実施例の消音器を示す斜視図，
第２図は本考案による１実施例のスプリッタを示す断面
図，第３図はスプリッタの支持フレームを示す斜視図，
第４図はスプリッタの構造を示す斜視図，第５図は消音
原理図，第６図（ａ）は従来のスプリッタを示す断面
図，第６図（ｂ）は第６図（ａ）のA-A矢視断面図であ
る。 ４……前部ブロック,5……中間ブロック,6……後部ブロ
ック,7……盲板,8……多孔板,11……ダクト,12……スプ
リッタ。
第２図は本考案による１実施例のスプリッタを示す断面
図，第３図はスプリッタの支持フレームを示す斜視図，
第４図はスプリッタの構造を示す斜視図，第５図は消音
原理図，第６図（ａ）は従来のスプリッタを示す断面
図，第６図（ｂ）は第６図（ａ）のA-A矢視断面図であ
る。 ４……前部ブロック,5……中間ブロック,6……後部ブロ
ック,7……盲板,8……多孔板,11……ダクト,12……スプ
リッタ。
フロントページの続き (72)考案者 西村 正治 兵庫県高砂市荒井町新浜２丁目１番１号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)考案者 深津 智 兵庫県高砂市荒井町新浜２丁目１番１号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)考案者 泉山 和雄 兵庫県高砂市荒井町新浜２丁目１番１号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)考案者 木田 宏二 兵庫県高砂市荒井町新浜２丁目１番１号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (56)参考文献 実開 昭59−47307（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】それぞれ盲板にて支持フレームの表面を被
覆した前部ブロックと後部ブロックとの間に多孔板にて
支持フレームの表面を被覆した中間ブロックを設けたス
プリッタを間隔をとって並列にダクト中に配置してなる
ことを特徴とする消音器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986142557U JPH0712651Y2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986142557U JPH0712651Y2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 消音器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63123716U JPS63123716U (ja) | 1988-08-11 |
| JPH0712651Y2 true JPH0712651Y2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=31051402
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986142557U Expired - Lifetime JPH0712651Y2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 消音器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0712651Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09112244A (ja) * | 1995-10-23 | 1997-04-28 | Hitachi Ltd | 消音装置 |
| JP2017218946A (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 三菱重工業株式会社 | サイレンサ、空調ダクト及び発電プラント |
| DE102018100466A1 (de) | 2018-01-10 | 2019-07-11 | Abb Turbo Systems Ag | Filterschalldämpfer für einen Abgasturbolader einer Brennkraftmaschine |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5947307U (ja) * | 1982-09-21 | 1984-03-29 | 三菱重工業株式会社 | 消音器 |
-
1986
- 1986-09-19 JP JP1986142557U patent/JPH0712651Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63123716U (ja) | 1988-08-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3310931B2 (ja) | ガスタービン排気煙道 | |
| WO2002050407A1 (en) | Method and apparatus for improved noise attenuation in a dissipative internal combustion engine exhaust muffler | |
| US3177972A (en) | Sound absorbing gas turbine exhaust duct | |
| US3726359A (en) | Muffler for flowing gases | |
| JPH0712651Y2 (ja) | 消音器 | |
| US3132717A (en) | Acoustically absorbent conduit | |
| JPH02298619A (ja) | 消音装置 | |
| RU2310762C2 (ru) | Глушитель шума газового потока конусного типа | |
| JP2014052539A (ja) | 吸音構造体 | |
| EP1319156B1 (en) | Sound absorbent | |
| RU2299358C1 (ru) | Малошумная вентиляционная установка | |
| RU2305776C1 (ru) | Пластинчатый глушитель шума с унифицированными пластинами | |
| RU2300640C1 (ru) | Аэродинамический глушитель выпуска типа "клш" | |
| JP3073420B2 (ja) | 高温用サイレンサ | |
| JPH0791726A (ja) | クリーンルーム用消音装置 | |
| KR101979378B1 (ko) | 스플리터 및 이를 포함하는 소음기 | |
| EP0006955A1 (en) | SILENCER WITHOUT ABSORPTION MATERIAL. | |
| RU2186712C2 (ru) | Глушитель шума для вентиляционной системы кабины самолета | |
| CN216139565U (zh) | 一种复合导风消声结构 | |
| JP3394318B2 (ja) | 立体形状の防音遮熱板 | |
| RU2298668C1 (ru) | Глушитель шума гофрированный | |
| JPH03286947A (ja) | ダクト形サイレンサー | |
| RU21622U1 (ru) | Шумоглушитель комбинированный | |
| JP3422558B2 (ja) | 立体形状の防音遮熱板 | |
| JP3334984B2 (ja) | 消音器 |