JPH0712626Y2 - 防火ドアの構造 - Google Patents

防火ドアの構造

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JPH0712626Y2
JPH0712626Y2 JP3033889U JP3033889U JPH0712626Y2 JP H0712626 Y2 JPH0712626 Y2 JP H0712626Y2 JP 3033889 U JP3033889 U JP 3033889U JP 3033889 U JP3033889 U JP 3033889U JP H0712626 Y2 JPH0712626 Y2 JP H0712626Y2
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隆昭 三坂
伸和 鈴木
賞二 島野
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Yamaha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は防火性能を高めた防火ドアの構造に関し、竪
材と横材と鏡板の接合部分に難燃材と熱発泡材と難燃材
を設けることによりドアの燃焼抵抗を高めたものに関す
る。
「従来の技術」 一般に建築物では火災が発生しにくいことと、万一火災
が発生しても延焼しにくいことが要求される。ここで火
災が発生した場合において、火炎に対する安全性の面で
検討すると、火災の性状は、建築材料の熱伝導率、着火
性、火炎伝播性、可燃物量、窓,ドアなどの開口率およ
び出火源の燃焼条件などの種々の条件により影響を受け
るが、特に火災の延焼防止と火災時の避難の可能性など
に関した点で重要となるのは、開口部あるいは通路など
を介して火炎と煙が伝播することを十分に防止できるこ
とである。
そこで建築物の通路や開口部などには、防火性能を高め
たドアが設けられるわけであるが、ドアを木材で形成す
る場合は、木材自体を難燃性の木材で形成することと、
構造的に延焼防止効果が十分に得られるようにすること
が好ましい。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、建築物に設けられるドアにおいては、装飾的
な配慮などから種々の構造のものが採用されており、そ
の中に、竪框と上框および下框などで周辺を固め、その
内側に竪桟あるいは横桟を配し、各框または桟の間に鏡
板を嵌め込み、鏡板を釘止めあるいは接着などで固定し
てなる構成のドアが知られている。
ところがこのような構成のドアにあっては、火災にあっ
た場合、框どうしの接合部分の隙間、桟と框の接合部分
の隙間、鏡板と框あるいは桟材との間の隙間などを介し
て煙や炎が通過するおそれがあり、充分な延焼防止効果
が得られないおそれがある。
また、従来、鏡板と框の接合部分の構造においては、框
の内周側に凹部を形成し、鏡板の外周側に凸部を形成
し、凸部を凹部に嵌合して両者を接合するとともに、こ
の接合部分の美観を整える目的で接合部分に段部や凹凸
部を形成して額縁状に形成することがなされている。と
ころが、前記のように接合部分に段部や凹凸部を形成す
ることは、接合部分の肉厚を少なくすることになるの
で、火災時における接合部分の燃焼抵抗が低下するおそ
れがある。
この考案は前記事情に鑑みてなされたもので、鏡板と横
材と鏡板を具備してなる構成のドアの燃焼抵抗を高める
とともに、火災時に火炎や煙の通り道とならないような
防火ドアを提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この考案は前記課題を解決するためになされたもので、
竪框などの竪材と横框などの横材を枠状に組み付け、竪
材と横材の間に鏡板を嵌め込んで構成された防火ドアに
おいて、前記鏡板の外周部と前記竪材の内周部と前記横
材の内周部の少なくとも一つに凸部を他方に凹部を各々
形成するとともに、前記凸部を形成した鏡板あるいは竪
材または横材に前記凸部の先端面に開口する収納溝を形
成し、前記凹部の底と収納溝の底の少なくとも一方に熱
発泡材を挿入し、前記収納溝に難燃材を挿入し、前記凸
部を前記凹部に挿入して竪材と横材と鏡板を接合してな
るものである。
「作用」 火災時にドアが熱された場合、竪材と横材と鏡板の各接
合部分の境界部分に設けた熱発泡材が膨張してこららの
間の間隔を閉鎖するので、火災時にこれらの境界部分を
火炎や煙が通過しない。また、接合部分の凸部の内部側
に難燃材が設けられているので、接合部分の肉厚が現象
した場合であっても接合部分は高い燃焼抵抗を発揮す
る。
「実施例」 第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示すもの
で、この実施例の防火ドアDにおいては、その外周部分
が第2図に示すように、左右一対の竪框(竪材)10,11
と上框(横材)12と下框(横材)13を枠状に組み付けて
構成されている。また、上框12と下框13の間には中框
(横材)14が設けられ、上框12の中央部と中框14の中央
部に接続して竪桟(竪材)15が設けられ、中框14の中央
部と下框13の中央部に接続して竪桟(竪材)16が設けら
れている。前記框10,11,12,13,14と竪桟15,16は相互に
だぼにより接合されている。更に、各框10,11,12,13,14
と竪桟15,16とによって囲まれた部分には、各々鏡板
(板材)18が取り付けられている。
そして、各框10,11,12,13,14および竪桟15,16に対して
鏡板18が接合される部分の構造はいずれも第1図に示す
断面構造と同等の構造になっている。
第1図を基に接合部分を説明すると、鏡板18の全外周に
凸部19が形成されるとともに、その外側の框あるいは竪
桟の端面に前記凸部19を嵌入可能な凹20が形成され、凹
部20の底部に熱発泡材21が設けられている。また、鏡板
18の全外周部には、凸部19の先端面に開口するととも
に、凸部19の奥行きよりも深い収納溝22が形成され、こ
の収納溝22の底部には、熱発泡材23が挿入され、更に芯
材状の難燃材24が挿入されている。なお、前記難燃材24
の外端面は凸部19の先端面と面一に形成され、難燃材24
の先端面中央には、吸収溝25が形成されている。そし
て、鏡板18はその外周の凸部19を前記凹部20に嵌合して
設けられている。なお、鏡板18に接合される各框あるい
は竪桟の端部と鏡板18の外周部には、これらの接合部分
の美観を整える目的で段部や凹凸部が形成されている。
ところで、前記框10,11,12,13,14と竪桟15,16と鏡板18
はいずれも難燃化木材で形成されている。この難燃化木
材は、南洋杉などの木材にジシアンジアミド、リン酸、
ホウ酸および水の部分反応生成物を固形分量で木材1m3
当たり100kg以上含浸させてなるものである。なお、前
記木材と前記薬剤の組み合わせにより100kg以上(通常
の5倍)もの含浸が可能であり、このような含浸作用に
よって準不燃材として充分な性能の木材が得られる。更
に、前記難燃材24は、火災時に数百℃に加熱された場合
でも発泡しない無機系の不燃材あるいは準不燃材などか
らなるもので、より具体的には、ケイ酸カルシウム板、
モックビルト(久保田鉄工製の商品名)、オマール(岩
倉ホモゲン製の商品名)、あるいは、カーボフィット
(日立化成製の商品名)などを使用することができる
が、これらに限るものではない。
また、前記熱発泡材21,23は、数百℃に加熱された場合
に発泡して体積膨張するもので、含水ケイ酸ナトリウム
と少量の有機物とガラス繊維または針金などを混合して
シート状または板状に形成したもの、ポリシロキサンと
充填剤を混合したパテ状のもの、あるいは、セメントと
ガラス繊維を混合したパテ状のものなどを適宜用いるこ
とができる。更に熱発泡材21,23として具体的には、
(西ドイツBASF社製の)商品名「パルゾールファイヤボ
ード」、(英国ナリファイヤ製の)商品名「システム
M」、あるいは、(浅野スレート(株)製)商品名「AS
ボンド」などを用いることができるが、これらに限定さ
れるものではない。
前記の如く構成されたドアDにおいては、各框10,11,1
2,13,14と竪桟15,16と鏡板18が各々難燃化木材で形成さ
れているので、充分な防火性能を発揮する。しかも、鏡
板18が各框や竪桟と同一程度の充分な厚さの難燃木材で
形成され、鏡板18の外周部の薄肉になっている部分には
難燃材24が設けられているので、火災時に熱された場
合、鏡板18の外周部分のみが框や竪桟よりも先に焼失す
ることがない。更に、框10,11,12,13,14と竪桟15,16と
鏡板18との間のそれぞれに熱発泡材21,23が設けられ、
火災時にこれらの熱発泡材21,23が膨張してこれらの部
材の間を埋めて気密性を高めるので、これらの接合部分
から火炎や煙が漏れることもない。また、熱発泡材21,2
3の膨張によって各発泡材21,23は難燃材24の吸収溝25に
も侵入するので、より高い気密性を保持することができ
る。
以上のようにこの例のドアDは従来のドアよりも燃焼抵
抗が大きくなっているので火災時に燃えにくく、防火性
能が優れている。
ところで前記した実施例において、ドアを構成する場合
に設ける框あるいは桟材は、竪桟と横桟、あるいは、竪
框、横框として各々必要本数設けても差し支えない。ま
た、前記実施例では鏡板18の外周部に凸部19を形成し、
その周囲の部材に凹部20を形成したが、この構造とは逆
に、鏡板の外周部に凹部を形成し、その周囲の部材に凸
部を形成する構造を採用しても良い。
「考案の効果」 以上説明したようにこの考案は、ドアを構成する竪材と
横材と鏡板の間に熱発泡材を設け、火災時にこの熱発泡
材が体積膨張してこれらの間の接合部の隙間を埋めるよ
うになっているので、火災時に熱された場合の機密性が
高まり、これらの部材の接合部分を介して火炎や煙が通
過することがなくなり、充分な延焼防止効果を発揮す
る。また、凸部の内部側に難燃材を設けているので、凸
部の先端側の肉厚が薄くなっていてもこの難燃材を設け
たことにより燃焼抵抗を向上させることができる効果が
ある。
即ち、この考案の防火ドアは、従来の防火ドアよりも燃
焼抵抗が大きくなっているので火災時に燃えにくく、防
火性能が優れた特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示すもの
で、 第1図は第2図に示すドアのA−A線断面図、 第2図はドアの正面図で、 第3図は鏡板の正面図である。 D、E……ドア、10,11……竪框(竪材)、12……上框
(横材)、13……下框(横材)、14……中框(横材)、
15,16……竪桟(竪材)、18……鏡板、19……凸部、20
……凹部、21,23……熱発泡材、22……収納溝、24……
難燃材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】竪框などの竪材と横框などの横材を枠状に
    組み付け、竪材と横材の間に鏡板を嵌め込んで構成され
    た防火ドアにおいて、 前記鏡板の外周部と前記竪材の内周部と前記横材の内周
    部の少なくとも一つに凸部を他方に凹部を各々形成する
    とともに、前記凸部を形成した鏡板あるいは竪材または
    横材に前記凸部の先端面に開口する収納溝を形成し、 前記凹部の底と収納溝の底の少なくとも一方に熱発泡材
    を挿入し、 前記収納溝に難燃材を挿入するとともに、前記凸部を前
    記凹部に挿入して竪材と横材と鏡板を接合してなること
    を特徴とする防火ドアの構造。
JP3033889U 1989-03-16 1989-03-16 防火ドアの構造 Expired - Lifetime JPH0712626Y2 (ja)

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JPH02121587U JPH02121587U (ja) 1990-10-03
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