JPH07125530A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH07125530A
JPH07125530A JP5275803A JP27580393A JPH07125530A JP H07125530 A JPH07125530 A JP H07125530A JP 5275803 A JP5275803 A JP 5275803A JP 27580393 A JP27580393 A JP 27580393A JP H07125530 A JPH07125530 A JP H07125530A
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JP
Japan
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hot water
combustor
refrigerant
heat exchanger
compressor
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Application number
JP5275803A
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English (en)
Inventor
Toshio Suzuki
登志雄 鈴木
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

Abstract

(57)【要約】 【目的】 「自動車用空気調和装置」において、燃焼器
の排気熱を有効利用して車室内冷暖房の効率と性能を向
上させること。 【構成】 燃焼器10の排気ガスが持っている熱(排気
熱)を利用して冷媒および温水を加熱する排気式熱交換
器14を、コンプレッサ6の冷媒入口とエバポレータ3
の冷媒出口との間で、かつ、燃焼器10の温水入口とヒ
ータコア4の温水出口との間に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用空気調和装置
に関し、特に燃焼器の排気熱を利用して冷媒ならびに温
水を加熱するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンを動力源とする通常の車
両において、車室内を暖房するための熱源としては、通
常、エンジンを冷却して高温となったエンジン冷却水
(温水)の一部を利用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように温
水を熱源として利用する場合には、温水の温度により暖
房能力が変化するため、場合によっては、燃焼熱を利用
して温水を加熱する燃焼式ヒータや、電気加熱ヒータの
一種としてのいわゆるPTCヒータなどを補助熱源とし
て用いることが必要となる。たとえば、最近では、地球
環境保護の思潮の高まりに伴い、各国において燃費規制
の基準が厳しくなっており、エンジンの高効率化が要請
されているが、エンジンの高効率化が達成されると、暖
房用熱源としてのエンジン冷却水温が期待できなくなる
ため、燃焼式ヒータのような補助熱源を用いることが不
可欠となる。また、前記思潮を考慮してエンジンの負担
を軽減すべく、エンジンや電動モータなどの2種類以上
の動力源を組み合わせた車両(いわゆるハイブリッドカ
ー)が多くなりつつあるが(中には、エンジンは単に発
電機の役割しか持たないものがある)、このようなハイ
ブリッドカーにおいても、暖房用熱源としての温水があ
まり期待できない(または全く得られない)ため、燃焼
式ヒータのような補助熱源を用いることが不可欠とな
る。
【0004】ところが、たとえば燃焼式ヒータを補助熱
源として用いる場合、従来は、単に燃焼式ヒータを空調
システムの温水系に付加するだけであって、燃焼式ヒー
タの排気ガスが持っている熱(排気熱)は何ら利用され
ずに外部に捨てられていた。資源の有効利用を図って車
室内冷暖房の効率と性能を向上させるという観点から
は、燃焼式ヒータの排気熱の利用が考慮されてしかるべ
きである。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、燃焼器の排気熱の有効利用
を図って車室内冷暖房の効率と性能の向上を図りうる自
動車用空気調和装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、冷凍サイクルとヒータコアとを有し車室内
の冷暖房を行う自動車用空気調和装置において、前記ヒ
ータコアの内部を流通する温水を燃焼熱を利用して加熱
する燃焼器と、前記冷凍サイクルを構成するコンプレッ
サと車室内熱交換器との間および前記燃焼器と前記ヒー
タコアとの間に設けられ前記燃焼器の排気熱を利用して
前記冷凍サイクルを循環する冷媒および前記温水を加熱
する排気式熱交換器とを有することを特徴とする。
【0007】
【作用】このように構成した本発明にあっては、排気式
熱交換器において燃焼器の排気ガスとの熱交換によって
冷媒および温水が加熱され、燃焼器の排気熱の有効利用
が図られる。すなわち、コンプレッサに吸入される低温
低圧の過熱蒸気の状態の冷媒が加熱される場合には、冷
凍サイクルにおける成績係数が大きくなり、投入動力
(コンプレッサの圧縮仕事量)に対する冷凍能力(エバ
ポレータの冷凍効果)が大きくなって、冷房の効率と性
能が向上する。また、特にヒートポンプタイプの冷凍サ
イクルにおいて、コンプレッサから吐出される高温高圧
の過熱蒸気の状態の冷媒が加熱される場合には、コンデ
ンサの放熱量が増加し、暖房の効率と性能が向上する。
さらに、ヒータコアから燃焼器に導入される温水が排気
熱によって再加熱される場合には、ヒータコアに供給さ
れる温水の温度がその分だけ上昇するので、温水による
暖房の効率と性能が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例による自動車用空気調和
装置の概略構成図、図2は同実施例の要部説明図、図3
は同実施例の燃焼器の構造図、図4は同実施例の排気式
熱交換器の構造図、図5は本発明の他の実施例による自
動車用空気調和装置の概略構成図、図6はモリエル線図
上の冷凍サイクルを示す図である。
【0009】図1に示す自動車用空気調和装置は、車室
内への空調風を形成する空調ユニット1を有し、この空
調ユニット1は図示しない送風機により取り入れた空気
を車室内に向かって送るためのダクト2を有している。
ダクト2内には、熱交換器として、上流側から順に、低
温低圧の気液混合状態の冷媒を蒸発させて取り入れ空気
を冷却し除湿するエバポレータ3と、温水を利用してエ
バポレータ3の通過空気を加熱するヒータコア4とが配
設されている。ヒータコア4の上流側には、このヒータ
コア4を通過する空気(温風)と迂回する空気(冷風)
との割合を調節するためのエアミックスドア5が設けら
れており、このエアミックスドア5の開度を調節するこ
とによって車室内に吹き出される空気の温度が調節され
る。
【0010】前記ダクト2外には、エバポレータ3から
のガス状冷媒を吸入して断熱圧縮するコンプレッサ6
と、コンプレッサ6で圧縮された高温高圧のガス状冷媒
を冷却して中温高圧の液状冷媒にするコンデンサ7と、
コンデンサ7からの中温高圧の液状冷媒を断熱膨脹させ
て蒸発しやすい低温低圧の気液混合状態の冷媒にする膨
脹弁8とが配設されている。冷凍サイクル9は、これら
コンプレッサ6、コンデンサ7、膨脹弁8、およびエバ
ポレータ3を配管で連結して構成されている。
【0011】また、前記ダクト2外には、ヒータコア4
の内部を流通する温水をたとえば灯油、軽油、ガソリン
などの燃焼熱を利用して加熱する燃焼器10が設けられ
ている。温水循環系11はヒータコア4と燃焼器10と
を配管で連結して構成されている。燃焼器10には、燃
料(灯油、軽油、ガソリンなど)を貯蔵する燃料タンク
12と、燃料タンク12内の燃料を燃焼器10に供給す
る燃料ポンプ13とが接続されている。後述するよう
に、燃焼器10は、従来一般に別部材であった、燃焼用
の空気を送風する過給器と、温水を循環させるウォータ
ポンプと、燃料と空気を混合して燃焼させることによっ
て発生した燃焼ガスの燃焼熱を利用して温水を加熱する
燃焼式ヒータとを一体化した構造をしている。
【0012】さらに、本実施例では、前記ダクト2外
に、燃焼器10の排気ガスが持っている熱(排気熱)を
利用して冷媒および温水を加熱する排気式熱交換器14
が配設されている。この排気式熱交換器14は、コンプ
レッサ6の冷媒入口とエバポレータ3の冷媒出口との間
で、かつ、燃焼器10の温水入口とヒータコア4の温水
出口との間に設けられている。
【0013】図2に示すように、コンプレッサ6と燃焼
器10とは同一の駆動源(たとえば電動モータやエンジ
ンなど)によってVベルト16を介して駆動されるよう
になっている。コンプレッサ6と燃焼器10にはそれぞ
れ図示しない電磁クラッチが設けられており(マグネッ
トクラッチ)、必要な時のみ駆動源15の駆動力がコン
プレッサ6と燃焼器10に伝達されるようになってい
る。つまり、同じ駆動源15を用いつつ、コンプレッサ
6のみを作動させたり、燃焼器10のみを作動させた
り、あるいは、コンプレッサ6と燃焼器10の両者を同
時に作動させたりすることができるようになっている。
【0014】燃焼器10はたとえば図3に示す構造をし
ている。同図(A)は燃焼器10の正面図、同図(B)
は同図(A)のB−B断面図、同図(C)は同図(A)
のC−C断面図である。同図に示すように、本実施例の
燃焼器10は、前述のように、従来一般に別部材であっ
た過給器とウォータポンプと燃焼式ヒータとを一体化し
た構造をしている。すなわち、燃焼器10は多重の円筒
形状をしており、過給器に相当する過給器部20と、ウ
ォータポンプに相当するウォータポンプ部21と、燃焼
式ヒータに相当する燃焼式ヒータ部22とからなってい
る。過給器部20は空気入口管23と空気用ファン24
とを有し、その内部は燃焼式ヒータ部22の燃焼筒25
の内部に形成された燃焼室26と連通している(図3
(B)参照)。また、ウォータポンプ部21は温水入口
管27と温水用ファン28とを有し、その内部は燃焼式
ヒータ部22の外筒29の内部と連通している(図3
(C)参照)。過給器部20の内部とウォータポンプ部
21の内部とは仕切板30によって完全に遮断されてい
る。また、過給器部20の空気用ファン24とウォータ
ポンプ部21の温水用ファン28とは同軸上に配置さ
れ、図示しないマグネットクラッチを介して同じシャフ
ト31によって同時に連動して回転するようになってい
る。燃焼式ヒータ部22の燃焼筒25の一端には点火プ
ラグ32と燃料噴射ノズル33が設けられている。ま
た、燃焼筒25と外筒29との間には伝熱筒34が設け
られている。空気用ファン24によって空気入口管23
から過給器部20の内部に流入した空気は、通路35を
通って燃焼式ヒータ部22の空気室36に至り、開口3
7から燃焼室26に供給される。この燃焼室26におい
て空気は燃料噴射ノズル33によって供給された燃料と
混合され、点火プラグ32で着火されて燃焼する。この
時発生する高温の燃焼ガスは、燃焼室26下流の第1排
気室38と、これと連通し燃焼筒25と伝熱筒34との
間の第2排気室39とを通って排気管40へ排気される
(以上図3(B)参照)。一方、温水用ファン28によ
って温水入口管27からウォータポンプ部21の内部に
流入した温水は、通路41を通って外筒29の内部に流
入し、伝熱筒34を介して排気される高温の燃焼ガスと
の熱交換によって加熱された後、高温となって温水出口
管42から流出する(図3(C)参照)。
【0015】排気式熱交換器14はたとえば図4に示す
構造をしている。同図(A)は、排気ガスの流通する排
気ガス筒50に温水の流通する温水管51と冷媒の流通
する冷媒管52とを貫通させた構造のものであって、温
水管51と冷媒管52の外周部にはそれぞれ複数のフィ
ン53が取り付けられている。この場合、排気式熱交換
器14に流入する冷媒と温水は燃焼器10から排出され
る排気ガスとの熱交換によって加熱される。同図(B)
は、温水管51に冷媒管52を巻き付け、これらを排気
ガス筒50の内部に収容した構造のものである。この場
合、排気式熱交換器14に流入する温水は燃焼器10か
らの排気ガスとの熱交換によって加熱され、同じく排気
式熱交換器14に流入する冷媒は排気ガスおよび温水と
の熱交換によって加熱される。さらに、同図(C)は、
温水の流通する温水筒54に冷媒管52を貫通させた状
態で温水筒54を排気ガス筒50に貫通させた構造のも
のであって、冷媒管52と温水筒54の外周部にはそれ
ぞれ複数のフィン53が取り付けられている。この場
合、排気式熱交換器14に流入する温水は燃焼器10か
らの排気ガスとの熱交換によって加熱され、同じく排気
式熱交換器14に流入する冷媒は温水(間接的には排気
ガス)との熱交換によって加熱される。
【0016】次に作用を説明すると、冷房運転時には、
コンプレッサ6を作動させて冷媒を図1の点線矢印の方
向に流す。これにより、冷凍サイクル9が機能し、エバ
ポレータ3を通過する取り入れ空気が冷却されて冷風が
車室内に吹き出される。このとき、燃焼器10を作動さ
せて排気ガスを排気式熱交換器14に導けば、エバポレ
ータ3からコンプレッサ6に吸入される低温低圧の過熱
蒸気の状態の冷媒は排気ガスとの熱交換によって加熱さ
れることになり、冷凍サイクルにおける成績係数が大き
くなる。ここで、成績係数とは、モリエル線図上におい
て、投入動力(コンプレッサの圧縮仕事量)pと冷凍能
力(エバポレータの冷凍効果)qとの比、つまり、 成績係数=q/p として定義されるものである(図6参照)。すなわち、
コンプレッサに吸入される冷媒を加熱すると、図6に示
すように、コンプレッサ入口の冷媒の状態がA点から
A′点に移動し(加熱によるエンタルピーの増加量をr
とする)、成績係数がq/pから(q+r)/pに増加
する。これは冷房の効率と性能のアップを意味してい
る。なお、燃焼器10を作動させた場合には、ヒータコ
ア4に温水が流れるので、エバポレータ3通過空気が加
熱されないよう、エアミックスドア5は全閉位置(フル
クール位置)に設定しておくのが好ましい。
【0017】一方、暖房運転時には、燃焼器10を作動
させて温水を図1の実線矢印の方向に流す。このように
した場合には、燃焼器10内における燃焼ガスとの熱交
換によって加熱され高温となった温水はヒータコア4に
導かれ、ここで取り入れ空気に放熱して中温となる。こ
の過程において取り入れ空気が加熱されて温風が車室内
に吹き出される。ヒータコア4から流れ出た中温の温水
は、排気式熱交換器14を通過し、この過程において燃
焼器10から排出される排気ガスとの熱交換によって再
加熱されて温度が上昇し、この状態で燃焼器10内に流
入する。したがって、ヒータコア4に流入する温水は燃
焼器10と排気式熱交換器14とによって2度加熱され
ることになり、それだけヒータコア4に供給される温水
の温度が上昇することになるので、温水による暖房の効
率と性能が向上する。
【0018】さらに、除湿暖房運転時には、エバポレー
タ3とヒータコア4とを共に機能させるべく、コンプレ
ッサ6と燃焼器10とを共に作動させる。この時の冷凍
サイクル9と温水循環系11の作用についてはそれぞれ
前述した通りであるから、その説明は省略する。
【0019】図5は本発明の他の実施例であって、冷凍
サイクルをヒートポンプタイプで構成したものを示して
いる。ここでは、図1のものと共通する部分には同一の
符号を付し、その説明を一部省略する。
【0020】図5に示す自動車用空気調和装置は、図1
に示す自動車用空気調和装置と同様の温水循環系11を
有するが、冷凍サイクルはヒートポンプタイプのもので
構成されている。すなわち、同図(A)に示すように、
車室外には冷媒の流れる方向に応じて放熱または吸熱を
行う室外熱交換器60が設けられ、前記ダクト2内には
冷媒の流れる方向に応じてエバポレータまたはコンデン
サとして機能する室内熱交換器61が設けられている。
これらの熱交換器60、61は、コンプレッサ6、四方
弁62、アキュムレータ63、膨脹弁64、65、およ
び逆止弁66、67を介して配管によって相互に接続さ
れている。膨脹弁64、65と逆止弁66、67はそれ
ぞれ並列に接続されている。コンプレッサ6と室内熱交
換器61との間、より詳細には、アキュムレータ63と
膨脹弁64(または逆止弁66)との間には排気式熱交
換器14が配設されている。同時にこの排気式熱交換器
14は燃焼器10の温水入口とヒータコア4の温水出口
との間に配設されている。なお、2組の膨脹弁64、6
5と逆止弁66、67を用いる代わりに、たとえば、冷
房運転時と暖房運転時とで同一の膨脹弁を使用する場合
や、電子制御式膨脹弁を使用する場合などには、図5
(B)に示すように、別の四方弁68を用いて1個の膨
脹弁69だけで構成することも可能である。
【0021】この装置において、冷房運転時には、コン
プレッサ6を作動させるとともに四方弁62(および四
方弁68)を図示実線のように切り換えて冷媒を図5の
実線矢印の方向に流す。このように冷媒を流すと、周知
のように、室外熱交換器60はコンデンサとして、室内
熱交換器61はエバポレータとしてそれぞれ機能するこ
とになり、室内熱交換器61は取り入れ空気を冷却して
その冷風を車室内に吹き出すようになる。このとき、燃
焼器10を作動させて排気ガスを排気式熱交換器14に
導くようにすれば、コンプレッサ6に吸入される低温低
圧の過熱蒸気の状態の冷媒が排気ガスとの熱交換によっ
て加熱されて成績係数が大きくなり、冷房の効率と性能
が向上することは前述した通りである。
【0022】一方、暖房運転時には、同じくコンプレッ
サ6を作動させつつ四方弁62(および四方弁68)を
図示点線のように切り換えて冷媒を図5の点線矢印の方
向、つまり、冷房運転時とは逆の方向に流れるようにす
る。このようにした場合には、周知のように、室外熱交
換器60はエバポレータとして、室内熱交換器61はコ
ンデンサとしてそれぞれ機能することになり、室内熱交
換器61は取り入れ空気に放熱してこれを加熱して温風
を車室内に吹き出すようになる。このとき、燃焼器10
を作動させて排気ガスを排気式熱交換器14に導くよう
にすれば、コンプレッサ6から吐出される高温高圧の過
熱蒸気の状態の冷媒はさらに加熱されるため、コンデン
サとしての室内熱交換器61の放熱量が増加し、暖房の
効率と性能が向上する。さらに、この場合には、ヒータ
コア4に温水が循環しているので、エアミックスドア5
を開いて室内熱交換器61通過空気をヒータコア4に導
くようにすれば、室内熱交換器61とヒータコア4とで
2度の加熱を受けるようになるので、暖房の効率と性能
はより一層向上されたものとなる。しかも、前述のよう
に温水についても排気式熱交換器14によって再加熱さ
れるようになっているので、さらなる効率化と性能アッ
プが期待される。
【0023】さらに、除湿暖房運転時には、室内熱交換
器61をエバポレータして機能させるとともにヒータコ
ア4を機能させるべく、コンプレッサ6と燃焼器10と
を共に作動させつつ四方弁62(および四方弁68)を
図示実線のように切り換えて冷媒を図5の実線矢印の方
向に流す。この時の冷凍サイクル9と温水循環系11の
作用についてはそれぞれ前述した通りであるから、その
説明は省略する。
【0024】以上、本実施例によれば、排気式熱交換器
14を設け、燃焼器10の排気熱を利用して冷媒と温水
を加熱するようにしたので、燃焼器10の排気熱の有効
利用が図られ、冷房および暖房の効率と性能が向上す
る。すなわち、冷房または除湿運転時においてコンプレ
ッサ6に吸入される低温低圧の過熱蒸気の状態の冷媒が
加熱される場合には、冷凍サイクルにおける成績係数が
大きくなり、冷房(ならびに除湿)の効率と性能が向上
する。一方、暖房運転時において、コンプレッサ6から
吐出される高温高圧の過熱蒸気の状態の冷媒が加熱され
る場合には(特に図5に示すヒートポンプタイプの場
合)、コンデンサとして機能する室内熱交換器61の放
熱量が増加し、暖房の効率と性能が向上する。また、ヒ
ータコア4から燃焼器10に導入される温水が再加熱さ
れる場合には、ヒータコア4に供給される温水の温度が
その分だけ上昇するので、温水による暖房の効率と性能
が向上する。
【0025】また、本実施例では、従来一般に別部材で
あった過給器とウォータポンプと燃焼式ヒータとを一体
化して燃焼器10を構成するとともに、同一のシャフト
31過給器部20とウォータポンプ部21の各ファン2
4、28を駆動するようにしたので、システムをコンパ
クトにすることができる。
【0026】さらに、本実施例では、コンプレッサ6と
燃焼器10とを同一の駆動源15によってそれぞれマグ
ネットクラッチを介して必要な時のみ作動させうるよう
にしたので、システムの簡素化が図られ、また、システ
ムのコンパクト化にも資するようになる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、排気
式熱交換器を設け、燃焼器の排気熱を利用して冷媒と温
水を加熱するようにしたので、燃焼器の排気熱の有効利
用が図られ、車室内の冷房および暖房の効率と性能が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動車用空気調和装置
の概略構成図
【図2】同実施例の要部説明図
【図3】同実施例の燃焼器の構造図
【図4】同実施例の排気式熱交換器の構造図
【図5】本発明の他の実施例による自動車用空気調和装
置の概略構成図
【図6】モリエル線図上の冷凍サイクルを示す図
【符号の説明】
1…空調ユニット 2…ダクト 3…エバポレータ(車室内熱交換器) 4…ヒータコア 5…エアミックスドア 6…コンプレッサ 7…コンデンサ 8、64、65…膨脹弁 9…冷凍サイクル 10…燃焼器 11…温水循環系 12…燃料タンク 13…燃料ポンプ 14…排気式熱交換器 60…室外熱交換器 61…室内熱交換器(車室内熱交換器) 62、68…四方弁 66、67…逆止弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクル(9)とヒータコア(4)
    とを有し車室内の冷暖房を行う自動車用空気調和装置に
    おいて、 前記ヒータコア(4)の内部を流通する温水を燃焼熱を
    利用して加熱する燃焼器(10)と、 前記冷凍サイクル(9)を構成するコンプレッサ(6)
    と車室内熱交換器(3、61)との間、および前記燃焼
    器(10)と前記ヒータコア(4)との間に設けられ、
    前記燃焼器(10)の排気熱を利用して、前記冷凍サイ
    クル(9)を循環する冷媒、および前記温水を加熱する
    排気式熱交換器(14)と、 を有することを特徴とする自動車用空気調和装置。
JP5275803A 1993-11-04 1993-11-04 自動車用空気調和装置 Pending JPH07125530A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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