JPH07125261A - 記録装置及び該装置における記録濃度調整方法 - Google Patents

記録装置及び該装置における記録濃度調整方法

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JPH07125261A
JPH07125261A JP27528493A JP27528493A JPH07125261A JP H07125261 A JPH07125261 A JP H07125261A JP 27528493 A JP27528493 A JP 27528493A JP 27528493 A JP27528493 A JP 27528493A JP H07125261 A JPH07125261 A JP H07125261A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画データ或いは同時に駆動される記録要素の
数によらず、適正な記録濃度が得られる記録装置及び該
装置における記録濃度調整方法を提供することを目的と
する。 【構成】 複数の発熱素子47を有するサーマルヘッド
48を駆動して記録媒体に画像を記録する記録装置であ
って、複数の発熱素子47を複数のブロックに分割し、
各ブロックごとに画像データに応じて通電して記録を行
う際、各ブロックにおいて通電される発熱素子の数を黒
ドットカウンタ50によりカウントし、そのカウントさ
れた数に応じて各ブロックに印加するパルス幅をヒート
テーブル6より読取り、そのテーブル6より入力される
パルス幅情報に応じて、各ブロックに通電するパルス幅
を可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の記録要素(例え
ばノズル、発熱素子等)を有する記録ヘッドに通電して
記録する記録装置及び該装置における記録濃度調整方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、列状に配列した複数の通電素子を
備えるプリントヘッドでは、これら通電素子を複数のグ
ループに分割し、この複数のグループの1つずつあるい
は複数個ずつに順次時分割で通電することにより印刷を
行っている。このようなプリントヘッドにおける濃度補
正方法としては、外気温やプリントヘッドの温度に応じ
て、全通電素子に対する印加エネルギーが均等になるよ
うに制御する方法がとられていた。例えば、サーマルヘ
ッドの場合は列状に配置された発熱素子に一定時間通電
することによって発熱素子を発熱させ、発熱素子に接し
た記録媒体、例えば感熱紙やインクリボン等に熱を伝え
ることでプリントを行っている。従って、適正なプリン
ト濃度を得るためには、発熱素子の温度制御が重要とな
る。
【0003】そこで、これら列状に配列された複数の発
熱素子を複数のグループに分割し、これら複数のグルー
プの1つずつ、あるいは複数個ずつに順次時分割で通電
する場合におけるサーマルヘッドの濃度補正方法とし
て、以下のようなものがある。それは、外気温を測定す
るために、サーマルヘッドの温度の影響を受けない位置
に測温手段、例えばサーミスタを設け、このサーミスタ
の出力に応じてサーマルヘッドの発熱素子に印加するエ
ネルギーを制御する方法である。つまり、外気温が高い
ときは印加エネルギーを減少させ、外気温が低いときは
印加エネルギーを増大させることによって発熱素子の温
度を一定に保ち、その結果、常に適正なプリント濃度が
得られるものである。また、このようなサーミスタをサ
ーマルヘッド上に設ければ、サーマルヘッドの温度を検
出することができ、このサーマルヘッドの温度に応じて
ヘッドに印加するエネルギーを制御することができる。
こうすることにより、サーマルヘッドの蓄熱を考慮し
た、より正確な濃度補正を行うことが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
においては、外気温とサーマルヘッドの温度が一定の条
件下では、同一エネルギーを印加すれば常に同じプリン
ト濃度が得られることが前提となっている。しかしなが
ら、例えばサーマルヘッドの発熱素子を複数のグループ
に分割してグループ別に順次、時分割で駆動する場合、
1グループ内の画データによって同時に駆動する発熱素
子の数が変わる。このため、サーマルヘッドの駆動回路
内でのエネルギー損失量が変化し、各発熱素子がプリン
トする濃度にばらつきを生じることがある。特に10V
以下の低電圧で駆動されるサーマルヘッドの場合には、
発熱素子の抵抗値が100Ω以下と小さいため、サーマ
ルヘッドの駆動回路の抵抗による損失や、サーマルヘッ
ドまでの配線における抵抗等による損失が大きくなり、
これらによるエネルギー損失量が無視できない値にな
る。
【0005】例えば、図3の一般的なサーマルヘッドの
駆動回路の等価回路を参照して説明すると、サーマルヘ
ッド107の発熱素子の平均抵抗Rav、サーマルヘッド
内の駆動回路抵抗Ric、サーマルヘッドの共通電極抵抗
com とし、サーマルヘッド外での配線抵抗RW とす
る。そして電源電圧V、総消費電流I、発熱素子1つ当
たりに流れる電流iとする。ここで同時に駆動する発熱
素子数をn、発熱素子1つあたりの印加電力をWとする
と、以下の式が成り立つ。
【0006】 I=V/(Rcom +RW +(Rav+Ric)/n) i=I/n=V/(n(Rcom +RW )+Rav+Ric) W=i2av ところで、一般的なサーマルヘッドでは、例えば、 Rav =500Ω Rcom =0.1Ω Ric =10 Ω RW =0.1Ω とした時、Ravを用いて上式を整理すると、 Rcom =Rav/5000,Ric=Rav/50,RW =R
av/5000より i=(2500/(n+2550))(V/Rav) が成り立つ。ここで、2500/(n+2550)=A
とすると、 n=1の時 An=1 =0.98 n=128の時 An=128 =0.93 となる。これよ
り、 Wn=128/Wn=1 =( in=128 / in=1 )2=(An=128/A
n=1 )2=0.91 となる。
【0007】つまり、同時に128個の発熱素子を駆動
した場合は、同時に1つの発熱素子を駆動した場合と比
較して、各発熱素子に印加される電力は約10%少なく
なり、それに応じてプリント濃度も薄くなってしまう。
【0008】また、低電圧駆動のサーマルヘッドでは、
さらにこの印加電力の差が大きくなり、プリント濃度の
差も顕著となる。従って、このまま使用した場合、例え
ばn=1の場合に濃度を合わせたエネルギーを印加した
時は、n=128ではエネルギーが不足してプリント濃
度が薄くなり、逆にn=128に合わせれば、n=1の
場合ではエネルギーが過剰になり、プリントされた画像
がつぶれたり、サーマルヘッドの寿命を短くするなどの
虞があった。また、いずれの場合においても、プリント
を行う際に濃度ムラが生じるのを避けることが出来なか
った。
【0009】また、この問題を解決するために、同時に
駆動する発熱素子数の最大数を小さくするしか方法がな
く、そうした場合には、分割するグループの数が増加し
てしまいプリント速度を上げることが出来ないという欠
点があった。
【0010】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、画データ或いは同時に駆動される記録要素の数によ
らず、適正な記録濃度が得られる記録装置及び該装置に
おける記録濃度調整方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下の様な構成を備える。即ち、
複数の記録要素を有する記録ヘッドを駆動して記録媒体
に画像を記録する記録装置であって、前記複数の記録要
素を複数のブロックに分割し、各ブロックごとに画像デ
ータに応じて通電して記録を行う記録手段と、前記各ブ
ロックにおいて通電される記録要素数を検出する検出手
段と、前記検出手段により検出された記録要素数に応じ
て各ブロックに印加するエネルギーを可変制御する制御
手段とを有する。
【0012】上記目的を達成するために本発明の記録装
置における記録濃度調整方法は以下の様な構成を備え
る。即ち、複数の記録要素に通電して記録する記録装置
における記録濃度調整方法であって、前記複数の記録要
素の内、同時に駆動される記録要素数に応じて複数の記
録要素に印加するエネルギーを可変制御するようにした
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】以上の構成において、複数の記録要素を複数の
ブロックに分割し、各ブロックごとに画像データに応じ
て通電して記録を行う際、各ブロックにおいて通電され
る記録要素数を検出し、その検出された記録要素数に応
じて各ブロックに印加するエネルギーを可変制御する。
【0014】また本発明の濃度調整方法によれば、複数
の記録要素の内、同時に駆動される記録要素数に応じて
複数の記録要素に印加するエネルギーを可変制御する。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。尚、以下の実施例では、低電圧
駆動サーマルヘッドを用いた感熱記録装置の場合で説明
するが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば
熱転写プリンタや、発熱素子への通電によってインクを
加熱してプリントするインクジェット・プリンタ等にも
適用できることはもちろんである。
【0016】図1は本実施例の低電圧駆動サーマルヘッ
ドを用いた感熱記録装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0017】図1において、1は記録すべき画信号、2
は制御回路100より出力された1ライン分の画信号を
記憶するラインバッファである。3はラインバッファ2
から読み出された画データを示している。4はラインバ
ッファ2に画データ1が1ライン分供給されたことを、
制御回路100よりシーケンスコントローラ8に知らせ
るための1ラインデータ入力完了信号である。5は温度
信号で、サーミスタ43によって検出されたサーマルヘ
ッド48の温度を制御回路100が認識してヒートテー
ブル6に出力している。このヒートテーブル6は、この
温度信号5に基づいて、サーマルヘッド48の発熱抵抗
体に通電する時間を決定している。7はヒートテーブル
6によって決められた通電時間信号を示している。
【0018】8はシーケンスコントローラで、後述する
各種制御を行っている。9はブロック切換信号、10は
ブロック切り換え回路で、シーケンスコントローラ8よ
り出力されるブロック切換信号9を入力し、サーマルヘ
ッド48の通電する発熱抵抗体のブロックを切り換えて
いる。12は画信号3をシフトレジスタ44にシリアル
転送するためにクロック信号、13はシフトレジスタ4
4のリセット信号である。14はシフトレジスタ44の
出力データをラッチ回路45にラッチするためのラッチ
信号である。49−1〜49−8はサーマルヘッド48
の各ブロックに通電して駆動するためのブロック駆動信
号である。16はラインバッファ2のデータの読み出し
を開始させる読出し開始指示信号で、この開始指示信号
16によりアドレスカウンタ17がカウントを開始し、
このアドレスカウンタ17より出力されたアドレスデー
タによりラインバッファ2がアクセスされる。
【0019】50は黒ドットカウンタで、ラインバッフ
ァ2よりサーマルヘッド48に転送される画信号に含ま
れる黒ドットの数を計数している。この計数された黒ド
ット数に基づくランク信号51がヒートテーブル6に出
力されており、ヒートテーブル6において、ヒート時間
を決定する際の参考にされる。
【0020】40はサーマルヘッド48に電力を供給す
るための電源、44はシフトレジスタで、シーケンスコ
ントローラ8より出力されるクロック12に同期して画
信号3をシリアルで入力している。46−1〜46−8
はスイッチング回路で、ラッチ回路45にラッチされて
いる画信号に応じて、対応する発熱抵抗体に通電する
か、或いは通電しないかを切り換えている。47はサー
マルヘッド48の発熱抵抗体で、前述の各ブロックごと
に通電されている。
【0021】図2は図1に示したブロック図の動作を説
明するためのタイミング図である。図2において、
(a)は1ラインデータ入力完了信号、(b)はシフト
レジスタ44のリセット信号、(c)はクロック信号、
(d)は画信号、(e)はラッチ信号、(f)〜(i)
のそれぞれはブロック駆動信号を示している。
【0022】まず、ラインバッファ2にプリントすべき
画データ1が1ライン分供給されると、その供給完了時
点で1ラインデータの入力完了信号4(図2の(a))
がシーケンスコントローラ8に供給される。シーケンス
コントローラ8はこれを基に、シフトレジスタ・リセッ
ト信号13(図2(b))を発生させる。シフトレジス
タ44は、このシフトレジスタ・リセット信号13を入
力すると、それまで記憶していた全データをリセットし
て、クリア状態にする。シーケンスコントローラ8は、
この時点で、アドレスカウンタ17に読み出し開始指示
信号16を送出し、ラインバッファ2に蓄積されたデー
タの最初から、順次読み出しを開始させる(図2
(d))。
【0023】ラインバッファ2から読み出され出力され
るデータ3は、シフトレジスタ44に供給されるととも
に、黒ドット数カウンタ50に供給され、各ブロック毎
にその黒ドット数が計数される。そして、計数されたそ
の数値に基づいて、4段階のランク信号51としてヒー
トテーブル6に供給する。ヒートテーブル6ではこのラ
ンク信号51と温度信号5とに基づいて、各ブロックに
おけるヒート時間を決定し、通電時間信号7としてシー
ケンスコントローラ8に供給する。この通電時間信号に
より指示された時間は、シーケンスコントローラ8に記
憶される。
【0024】つまり、この実施例では、サーマルヘッド
48の発熱抵抗体は8個のブロックに分割されているの
で、各ブロックに対応させて、この動作を8回繰り返
し、8種類の通電時間をシーケンスコントローラ8に設
けられたメモリ8aに記憶する。また、このメモリ8a
は、2ライン分の通電時間を独立して記憶できるように
なっていて、現ラインの通電が終了する前に、次ライン
の通電時間を記憶することができる。
【0025】また、画データ3はその送出の開始と共に
シーケンスコントローラ8から出力されるクロック信号
12(図2(c))によって、シフトレジスタ44に転
送される。このクロック信号12は、読み出された画デ
ータ3の先頭がシフトレジスタ44の最終段までシフト
された段階(発熱抵抗体の数に到達した時点)で停止す
る。シーケンスコントローラ8内の図示しないクロック
カウンタは、クロック信号12のパルス数を計数してお
り、クロック信号12の発生が停止した時点でラッチ信
号14(図2(e))を出力する。
【0026】このラッチ信号14が出力されると、ラッ
チ回路45はシフトレジスタ44からパラレルに出力さ
れるデータをラッチする。シーケンスコントローラ8は
この後、ブロック切り換え信号9を、記憶している各ブ
ロックごとの通電時間に基づいてブロック切り換え回路
10に供給している。これによりブロック切り換え回路
10は、このブロック切り換え信号9に基づいてブロッ
ク信号49−1〜49−8(図2(f)〜(i))を切
り換えて出力する。このブロック駆動信号49−1〜4
9−8のそれぞれは、スイッチング回路46−1〜46
−8をそれぞれ動作させ、各ブロック毎にそれぞれ異な
る駆動時間に応じて、発熱抵抗体47に電源を供給させ
る。
【0027】そして、このラインをプリントしている間
に、次の1ラインの画データ1がラインバッファ2から
シフトレジスタ44への転送、及びシーケンスコントロ
ーラ8における各ブロックごとの通電時間の記憶が行わ
れる。そして現ラインのプリントが終了するとラッチ信
号14が出力され、次ラインの通電が開始される。この
ようにして記録動作が繰り返される。
【0028】図4は本実施例の感熱記録装置の制御回路
100の動作を示すフローチャートで、この処理を実行
する制御プログラムは制御回路100内に記憶され、制
御回路100内の図示しないCPU等により実行され
る。
【0029】まずステップS1で、外部機器より画デー
タを入力し、ステップS2で1ライン分の画信号を入力
したかどうかをみる。1ライン分の画信号を入力すると
ステップS3に進み、サーミスタ43よりの信号により
サーマルヘッド48の温度を検出する。この検出したサ
ーマルヘッド48の温度に従ってヒートテーブル6に温
度信号5を出力する(ステップS4)。次にステップS
5に進み、ラインバッファ2に1ライン分の画データを
出力して格納し、この1ラインデータの格納が終了する
とステップS6に進み、ラインデータ入力完了信号4を
シーケンスコントローラ8に出力する。ステップS7
で、シーケンスコントローラ8よりの1ラインプリント
終了を示す信号18が入力されるのを待ち、終了すると
ステップS8に進んで全プリント処理が終了したかを調
べ、終了していない時はステップS1に戻り、前述の処
理を実行する。
【0030】尚、ステップS7で1ラインのプリントが
終了していない時は、次のラインのデータの入力とライ
ンバッファ2への転送等を行っても良い。
【0031】図5は本実施例のシーケンスコントローラ
8の動作を示すフローチャートで、この処理を実行する
制御プログラムはこのコントローラ8内に記憶され、図
示しないCPU等により実行される。
【0032】まずステップS11で、制御回路100よ
り出力される1ラインデータ転送完了信号4を入力する
とステップS12に進み、アドレスカウンタ17にライ
ンバッファ2の読み出し先頭アドレスをセットし、カウ
ンタ17を駆動することによりラインバッファ2の読み
出しを開始する。これとともに、クロック信号12をシ
フトレジスタ44に出力することにより、シリアルのラ
インデータをサーマルヘッド44に転送する。こうして
ステップS13で1ラインのデータ転送を終了するとス
テップS14に進み、ヒートテーブル6より、サーマル
ヘッド48の発熱抵抗体の各ブロックに対応した通電時
間を入力する。そして、この入力した各部ブロック毎の
通電時間をメモリ8aに記憶する。
【0033】次にステップS15に進み、前ラインのプ
リントが終了しているかを判断し、そうであればステッ
プS16に進み、ラッチ信号14を出力して、シフトレ
ジスタ44に記憶されている1ラインデータをラッチ回
路45にラッチする。次にステップS17に進み、メモ
リ8aに記憶されている各ブロックに対応した通電時間
に基づいて、各ブロックの切り換え信号9をブロック切
換回路10に出力する。これにより、サーマルヘッド4
8の発熱抵抗体の各ブロックが、それぞれ最適な通電時
間で通電駆動されて記録が行われる。こうして本実施例
の場合は、8ブロックの通電が終了したかを判断し、終
了した時はステップS19に進み、1ライン終了信号1
8を制御回路100に出力して、1ラインのプリントが
終了したことを通知する。
【0034】この時の動作を前述の図3の場合で説明す
ると、発熱抵抗体の平均抵抗RaV、サーマルヘッドの駆
動回路の抵抗Ric、サーマルヘッドの共通電極抵抗R
com 、サーマルヘッドの外部での配線抵抗RW 、電源電
圧V、総消費電流I、発熱抵抗体1つ当たりの消費電流
iとし、ここで同時に駆動する発熱抵抗体数をn、発熱
抵抗体1つあたりの印加電力をWとすると、以下の式が
成り立つ。
【0035】 I=V/(Rcom +RW +(Rav+Ric)/n) i=I/n=V/(n(Rcom +RW )+Rav+Ric) W=i2av ところで、低電圧駆動用サーマルヘッドでは例えば、総
発熱ドット数=512ドット、ブロック数=8ブロック
(1ブロック64ドット)であり、 Rav =100Ω Rcom =0.1Ω Ric =10 Ω RW =0.1Ω とした時、Ravを用いて上式を整理すると、 Rcom =Rav/1000,Ric=Rav/10,RW =R
av/1000より i=(500/(n+550))(V/Rav) が成り立つ。ここで、500/(n+550)=Aとす
ると、 n=1の時 An=1 =0.91 n=16の時 An=16=0.88 n=32の時 An=32=0.86 n=48の時 An=48=0.84 n=64の時 An=64=0.81 より、 Wn=1 /Wn=16=( in=1 / in=16)2=( An=1 / A
n=16)2=1.05 Wn=16/Wn=32=1.05 Wn=32/Wn=48=1.05 Wn=48/Wn=64=1.05 となる。
【0036】そこで、1ブロック内の黒ドット数が
“0”〜“16”の場合をランク0、“17”〜“3
2”の場合をランク1、“33”〜“48”の場合をラ
ンク2、“49”〜“64”の場合をランク3とする。
この場合、ランク3はランク2に対して、ランク2はラ
ンク1に対して、ランク1はランク0に対してそれぞれ
1.05倍のエネルギーが必要であることになる。
【0037】つまり、ランク0の通電時間を“1”とし
た時、それぞれのランクの通電時間は、ランク1が
“1.05”、ランク2の場合は“1.052 ”、ラン
ク3の場合は“1.053 ”となる。従って、従来は、
1発熱抵抗体当たり最大“1.054 ”=1.22倍の
エネルギー差があったものを、1.05倍にすることが
でき、各発熱抵抗体によるプリント濃度差をなくすこと
が可能である。
【0038】なお、実際はこのランクの値と、サーミス
タ43の出力信号、つまりサーマルヘッド48の温度の
2つのパラメータによって各ブロックの通電時間が決定
されている。
【0039】このように本実施例によれば、同時にエネ
ルギーが印加されるグループにおける、黒データ(プリ
ントするデータ)数に応じて、そのグループ内の各発熱
抵抗体に通電する時間を変化させることによって、同時
に駆動される発熱抵抗体の数によって変動するエネルギ
ー損失の影響を受けることなく、簡単な回路構成でプリ
ント濃度ムラの無い、低電圧駆動の感熱記録を行うこと
ができる。
【0040】なお本実施例では、発熱抵抗体に通電する
時間を変化させたが、通電する時間ではなく、通電する
電圧を変化させてもかまわないことは言うまでもない。
【0041】また、1つのブロック毎に通電を行った
が、1つずつに限らず複数のブロックを同時に通電して
もかまわない。
【0042】また、本実施例において、過去の通電履歴
によって各発熱抵抗体毎に通電時間を制御できるように
した、履歴制御サーマルヘッドについても同様に、本発
明を適用することができる。
【0043】(第2実施例)次に本発明の第2実施例の
濃度調整方法を行っている感熱記録装置について説明す
る。図6は第2実施例の低電圧駆動サーマルヘッドを用
いた感熱記録装置の概略構成を示すブロック図で、図1
と共通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略
する。
【0044】図6において、黒ドット数カウンタ123
は、ラインバッファ2から読み出された画データ3を入
力し、一度に通電可能な数の黒ドット数をカウントする
と、黒ドットカウントアップ信号125をシーケンスコ
ントローラ8に出力し、それ以降のデータをサーマルヘ
ッド48に転送しないようにしている。53はサーマル
ヘッド48に出力される画データで、黒ドット数カウン
タ123で選択された画データである。
【0045】また、図7は図6のブロック図の動作を示
すタイミング図である。
【0046】図7において、(a)は1ラインデータ入
力完了信号4、(b)はシフトレジスタ44のリセット
信号、(c)はクロック信号12、(d)は画データ信
号53、(e)はラッチ信号14、(f)〜(i)はブ
ロック駆動信号137−1〜137−8の各タイミング
を示している。
【0047】基本的な記録動作は前述の実施例と同様で
あるが、ここではラインバッファ2から読み出された画
データ3が、黒ドット数カウンタ123に供給される。
ここでは、予め定められた電源容量に見合う、同時に通
電できる発熱抵抗体47の数だけ黒ドット数が計数さ
れ、その黒ドット数に到達すると、それ以降の画データ
がサーマルヘッド48に送られなくなる。そして、この
所定の黒ドット数分を計数する毎に、黒ドット数カウン
トアップ信号125がシーケンスコントローラ8に出力
される。
【0048】本実施例によれば、この時同時に黒ドット
数カウンタ123は、計数した黒ドット数を4段階のラ
ンク信号51としてヒートテーブル6に供給する。ヒー
トテーブル6では、このランク信号51と温度信号5と
から、その記録段階におけるヒート時間を求め、通電時
間信号7としてシーケンスコントローラ8に供給する。
シーケンスコントローラ8は、これら時間データをメモ
リ8aに記憶する。また、このメモリ8aは、2段分の
通電時間を独立して記憶できるようになっているため、
現段の通電が終了する以前に次段のデータの計数を行っ
てランク信号を出力し、次段の通電時間を記憶すること
ができる。
【0049】そして、シーケンスコントローラ8よりラ
ッチ信号14が出力されると、ラッチ回路45はシフト
レジスタ44からパラレルに出力されるデータをラッチ
する。シーケンスコントローラ8はこの後、メモリ8a
に記憶されている通電時間に従ってブロック切り換え信
号9をブロック切換回路10に供給する。これにより、
ブロック切換回路10は、このブロック切換信号9に基
づいて、ブロック駆動信号137−1〜137−8(図
7(f)〜(i))を同時に出力する。これらブロック
駆動信号137−1〜137−8は、スイッチング回路
46−1〜46−8をそれぞれ動作させ、所定時間にわ
たって全ての発熱抵抗体47に電力を供給させる。これ
によりサーマルヘッド48が駆動され、ラインバッファ
2に記憶された1ライン分の画データ1のうち、黒ドッ
トカウンタ123を通過した所定のデータ53につい
て、黒ドット数に応じた適切なエネルギーでの記録が行
われる。
【0050】図7の例で説明すると、1ラインデータ入
力完了信号4がシーケンスコントローラ8に入力される
と、シフトレジスタのクリア信号13−1が出力された
後、クロック信号12−1に同期して黒ドット数カウン
タ123より画データがサーマルヘッド48に転送され
る。そしてタイミングT1で、カウントした黒ドット数
が所定のドット数になると黒ドット数カウンタ123よ
りシフトレジスタ44へのデータの転送が中止される。
そしてラッチ信号14−1が出力されてラッチ回路45
にデータがラッチされ、ブロック切換回路10より各ブ
ロックの駆動信号137−11〜137−81が同時に
出力されて、サーマルヘッド48の発熱抵抗体47が発
熱駆動される。
【0051】この通電中に、シフトレジスタのクリア信
号13−2が出力された後、残りの画データが黒ドット
数カウンタ123を通して出力され、タイミングT2で
黒ドット数が所定の値となると、黒ドット数カウントア
ップ信号125がシーケンスコントローラ8に出力され
る。そして前回の通電が終了するとラッチ信号14−2
が出力され、その後、ブロック切換回路10より各ブロ
ックの駆動信号137−12〜137−82が同時に出
力されて、サーマルヘッド48の発熱抵抗体47が発熱
駆動される。
【0052】そして、まだ1ラインのデータ転送が終了
していないので、この通電中に、シフトレジスタのクリ
ア信号13−3を出力した後、残りの画データが黒ドッ
ト数カウンタ123を通して出力され、タイミングT3
で1ラインの全データ画サーマルヘッド48に転送され
ると、黒ドット数カウントアップ信号125がシーケン
スコントローラ8に出力される。そして前回の通電の終
了を待ってラッチ信号14−3が出力され、その後、ブ
ロック切換回路10より各ブロックの駆動信号137−
13〜137−83が同時に出力されて、サーマルヘッ
ド48の発熱抵抗体47が発熱駆動される。尚、この場
合、黒ドット数が前回の同時に通電されるドット数より
も少ない時は、ヒートテーブル6より出力される通電時
間は、前回よりも短くなっている。
【0053】図8は本発明の第2実施例において、シー
ケンスコントローラ8によって実行される処理を示すフ
ローチャートである。尚、制御回路100の動作は前述
の第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0054】まずステップS21で制御回路100より
の1ラインデータ入力完了信号4が入力されるのを待っ
てステップS22に進み、シフトレジスタ44のクリア
信号13を出力する(例えば、図7の13−1)。次に
ステップS23で、ラインバッファ2の読み出しを開始
し、その画データに同期したクロック信号12を出力す
る(例えば、図7の12−1)。この間に黒ドット数カ
ウンタ123で黒ドット数がカウントされており、この
計数値が所定数(一度に通電可能なドット数)に到達し
てカウントアップ信号125がカウンタ123より入力
されるとステップS24よりステップS25に進み、こ
の時点で1ラインデータの全てがサーマルヘッド48に
転送されたかをみる。1ラインデータが全て転送されて
いない時はステップS26に進み、クロック信号12を
更に出力して画データの先頭がシフトレジスタ44の最
終段までシフトする。
【0055】そしてステップS27で前回のヒート処理
が終了しているかを調べ、終了していればステップS2
8に進み、ヒート時間をヒートテーブル6より入力す
る。そしてステップS29で、ラッチ信号14を出力し
て(例えば図7の14−1)、ステップS28で入力し
た通電時間に応じてブロック切換回路10に通電信号を
出力する。これにより、例えば図7の137−11〜1
37−81で示されるように、各ブロックが同時に通電
される。
【0056】そしてステップS30で、1ラインデータ
が全てプリントされたかを調べ、そうでない時はステッ
プS22に戻り、シフトレジスタ44のクリア信号13
を出力し(例えば図7の13−2)、図7の12−2,
53−2で示すように、残りのラインデータをサーマル
ヘッド48に転送する。そしてこの残りのデータの転送
途中で、黒ドット数カウンタ123が所定のドット数を
計数するとステップS25に進み、1ラインデータを全
て転送し終えたかをみる。そうでない時はステップS2
6で、余分のクロック信号を出力してデータの位置を調
整し、前回のヒートの終了を待ってラッチ信号(14−
2)を出力し、ブロック通電信号(137−12〜13
7−82)がブロック切換回路10より出力される。
【0057】まだ1ラインデータが全てプリントされて
いない時は再度ステップS22に戻り、前述したように
してプリントが行われる。
【0058】例えば、図3において、総発熱ドット数=
512ドット、同時に駆動するドット数n=64ドット
とし、 Rav =100Ω Rcom =0.1Ω Ric =10 Ω RW =0.1Ω とした時、Ravを用いて上式を整理すると、 Rcom =Rav/1000,Ric=Rav/10,RW =R
av/1000より i=(500/(n+550))(V/Rav) が成り立つ。1ラインの最後の記録動作では、nの値は
“64”よりも小さくなるため、ここで、500/(n
+550)=Aとすると、 n=1の時 An=1 =0.91 n=16の時 An=16=0.88 n=32の時 An=32=0.86 n=48の時 An=48=0.84 n=64の時 An=64=0.81 より、 Wn=1 /Wn=16=( in=1 / in=16)2=( An=1 / A
n=16)2=1.05 Wn=16/Wn=32=1.05 Wn=32/Wn=48=1.05 Wn=48/Wn=64=1.05 となる。
【0059】そこで、同時に駆動する黒ドット数が
“0”〜“16”の場合をランク0、“17”〜“3
2”の場合をランク1、“33”〜“48”の場合をラ
ンク2、“49”〜“64”の場合をランク3とする
と、ランク3はランク2に対して、ランク2はランク1
に対して、ランク1はランク0に対してそれぞれ1.0
5倍のエネルギーが必要であることになる。
【0060】つまり、ランク0の通電時間を“1”とし
た時、それぞれのランクの通電時間はランク1が1.0
5、ランク2が1.052 、ランク3が1.053 とな
る。従って、従来最大1.054 =1.22倍のエネル
ギー差があったものを、約1.05倍にすることがで
き、プリント濃度差をなくすことが可能である。
【0061】なお、実際はこのランクの値とサーミスタ
の出力信号つまりサーマルヘッドの温度の2つのパラメ
ータによって通電時間が決定されることは前述の実施例
と同様である。
【0062】このように第2実施例によれば、同時にプ
リントされる黒ドットの数に応じて発熱抵抗体に通電す
る時間を変化させたことによって、同時に通電駆動する
発熱体の数によって異なるエネルギー損失の影響を受け
ずに、簡単な回路構成でプリント速度を損なうことなく
プリント濃度ムラの無い、低電圧駆動での感熱記録装置
を作成することが出来る。
【0063】なお、本実施例では発熱抵抗体に通電する
時間を変化させたが、通電する時間でなく、通電電圧を
変化させてもかまわないことは言うまでもない。図9
は、本発明が適用できるインクジェット記録装置IJR
Aの概観図である。
【0064】同図において、駆動モータ5013の正逆
回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5009を介
して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝500
4に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を
有し、矢印a,b方向に往復移動される。このキャリッ
ジHCには、インクジェットカートリッジIJCが搭載
されている。5002は紙押え板であり、キャリッジの
移動方向に亙って紙をプラテン5000に対して押圧す
る。5007,5008はフォトカプラで、キャリッジ
のレバー5006のこの域での存在を確認して、モータ
5013の回転方向切り換え等を行うためのホームポジ
ション検知手段である。5016は記録ヘッドの前面を
キャップするキャップ部材5022を支持する部材で、
5015はこのキャップ内を吸引する吸引手段で、キャ
ップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行
う。5017はクリーニングブレードで、5019はこ
のブレードを前後方向に移動可能にする部材であり、本
体支持板5018にこれらが支持されている。ブレード
は、この形態でなく周知のクリーニングブレードが本例
に適用できることは言うまでもない。又、5012は、
吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジ
と係合するカム5020の移動に伴って移動し、駆動モ
ータからの駆動力がクラッチ切り換え等の公知の伝達手
段で移動制御される。
【0065】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。 <制御構成の説明>次に、上述した装置の記録制御を実
行するための制御構成について、図10に示すブロック
図を参照して説明する。1720は前述の実施例の制御
回路100、ヒートテーブル6、黒ドット数カウンタ5
0や123、ラインバッファ2及びシーケンスコントロ
ーラ8等を有する回路部分を示している。
【0066】同図において、1700は記録信号を入力
するインターフェース、1701はMPU、1702は
MPU1701が実行する制御プログラムを格納するプ
ログラムROM、1703は各種データ(上記記録信号
やヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくダ
イナミック型のRAMである。1704は記録ヘッド1
708に対する記録データの供給制御を行うゲートアレ
イであり、インターフェース1700、MPU170
1、RAM1703間のデータ転送制御も行う。171
0は記録ヘッド1708を搬送するためのキャリアモー
タ、1709は記録紙搬送のための搬送モータである。
1705はヘッドを駆動するヘッドドライバ、170
6,1707はそれぞれ搬送モータ1709、キャリア
モータ1710を駆動するためのモータドライバであ
る。
【0067】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1
704とMPU1701との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ
1705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆
動され、プリントが行われる。
【0068】以上のようなインクジェットプリンタの制
御構成に、本発明の構成要素を組み込むことが可能であ
り、本発明は感熱記録装置に限らず、上記インクジェッ
トプリンタ等にも適用できることは明らかである。
【0069】次に本発明を適用した上述のインクジェッ
ト記録装置の一例について説明する。
【0070】図11は本実施例のインクジェット・ヘッ
ドにおけるプリント動作を説明する図で、同図に於い
て、200はノズル、201はインク、202は発熱素
子を示す。
【0071】図11に示すように、ノズル200内の液
体(インク)201に対応して配置されている発熱素子
202に、記録情報に対応して急速な温度上昇を生じる
少なくとも1つの駆動信号を印加することによって記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの
駆動信号に一対一で対応した液体(インク)201内の
気泡を形成し、この気泡の成長、収縮によって吐出用開
口を介して液体(インク)201を吐出させ、少なくと
も1つの滴を形成してプリントを行うものである。この
駆動信号としては気泡の成長収縮を速度適切に行うため
に、パルス形状の駆動信号が用いられる。
【0072】また、本記録方式では熱によって気泡を生
じさせインクを吐出させてプリントを行うため、インク
の温度によってその吐出量が変化してしまい、そのた
め、インクの吐出量を制御する必要がある。そこで、通
常インクの温度に応じて印加パルスまたは印加電圧を変
化させて、インクの吐出量を調整している。
【0073】ところで、通常このような発熱素子が配置
されたノズルが横一列に複数個並べられて、1つのイン
クジェットヘッドが構成される。そして、これらのノズ
ルを複数のグループに分割し、この複数のグループの1
つあるいは複数個ずつ順次時分割で駆動することによっ
てプリントが行われる。つまり、サーマルヘッドと全く
同様な制御方式を考えることができる。また、図3の等
価回路についてもインクジェットヘッドを当てはめるこ
とが可能である。
【0074】そこで、図3に於いて低電圧駆動用インク
ジェットヘッドとしての具体的な数値を用いて説明する
と、以下のようになる。
【0075】総発熱ドット数=256ドット ブロック数=8ブロック(1ブロック32ドット) Rav =50 Ω Rcom =0.1Ω Ric =10 Ω RW =0.1Ω とした時、Ravを用いて上式を整理すると、 Rcom =Rav/500,Ric=Rav/5,RW =Rav
500より i=(250/(n+300))(V/Rav) が成り立つ。ここで、250/(n+300)=Aとす
ると、 n=1の時 An=1 =0.83 n=8の時 An=8 =0.81 n=16の時 An=16=0.79 n=24の時 An=24=0.77 n=32の時 An=32=0.75 より、 Wn=1 /Wn=8 =( in=1 / in=8 )2=( An=1 / A
n=8 )2=1.05 Wn=8 /Wn=16=1.05 Wn=16/Wn=24=1.05 Wn=24/Wn=32=1.05 となる。
【0076】そこで、1ブロック内の黒ドット数が
“0”〜“8”の場合をランク0、“9”〜“16”の
場合をランク1、“17”〜“24”の場合をランク
2、“25”〜“32”の場合をランク3とすると、ラ
ンク3はランク2に対して、ランク2はランク1に対し
て、ランク1はランク0に対してそれぞれ1.05倍の
エネルギーが必要であることになる。
【0077】つまり、ランク1の通電時間を“1”とし
たときそれぞれのランクの通電時間は、ランク1が
“1.05”、ランク2が“1.052 ”、ランク3が
“1.053 ”となる。従って、従来最大1.054
1.22倍のエネルギー差があったものを、1.05倍
にすることができ、プリント濃度差をなくすことが可能
である。
【0078】なお実際は、このランクの値とサーミスタ
の出力信号つまりサーマルヘッドの温度の2つのパラメ
ータによって通電時間が決定されることは前述の実施例
と同様である。
【0079】このようにして本実施例によれば、同時に
通電される発熱抵抗体の数に応じて発熱抵抗体に通電す
る時間を変化させることにより、同時に駆動される発熱
抵抗体の数に起因する各発熱抵抗体の印加エネルギーの
変動をなくして均一な濃度でプリントすることができ
る。
【0080】本実施例では、特にインクジェット記録方
式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエ
ネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電
気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーに
よりインクの状態変化を生起させる方式のプリント装置
について説明したが、かかる方式によれば記録の高密度
化、高精細化が達成できる。
【0081】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0082】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0083】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0084】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0085】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0086】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0087】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0088】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0089】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0090】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0091】なお、本実施例では発熱抵抗体に通電する
時間を変化させたが、通電する時間ではなく通電する電
圧を変化させてもかまわないことは言うまでもない。
【0092】また、1つのブロック毎に通電を行った
が、1つずつに限らず複数のブロックを同時に通電して
もかまわない。
【0093】また、上述したインクジェット方式に限ら
ず、例えば圧電素子を用いたピエゾジェット方式のプリ
ントヘッドに対しても有効である。
【0094】また本実施例のインクジェットプリンタ装
置或いは感熱記録装置に、前述の第1実施例或いは第2
実施例のいずれも適宜選択して適用することができる。
【0095】更に、本実施例では、複数の発熱抵抗体を
ブロックに分割して駆動するように説明したが、例えば
第2実施例の場合のように制御すれば、各ブロックに分
割して駆動しなくても本発明が達成される。よって、本
発明は複数の発熱素子をブロックに分割して駆動する場
合であっても、或いは全発熱素子を同時に駆動する場合
であっても適用できるものである。
【0096】以上説明したように本実施例によれば、複
数の通電素子を複数のグループに分割し、この複数のグ
ループの1つずつあるいは複数個ずつ順次時分割で駆動
するようにしたプリントヘッドの濃度補正方法におい
て、各グループ内の画データ数あるいは同時に駆動する
通電素子に応じて、前記各通電素子に印加するエネルギ
ーを各グループ毎に独立して可変制御するようにしたこ
とによって、画データや同時に駆動する通電素子の数に
よらず、またプリント速度を低下させることなく、常に
通電素子に対して適正なエネルギーを印加して均一なプ
リント濃度が得られる効果がある。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
データや同時に駆動する記録要素の数によらず、適正な
プリント濃度が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における本発明を実施したサーマ
ルヘッドを用いた感熱記録装置の回路図である。
【図2】図1に示したブロック図の動作を説明するため
のタイミング図である。
【図3】サーマルヘッドの駆動回路の等価回路図であ
る。
【図4】第1実施例の制御回路の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】第1実施例のシーケンスコントローラの動作を
示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施例におけるサーマルヘッドを
用いた感熱記録装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図7】図6に示したブロック図の動作を説明するため
のタイミング図である。
【図8】本発明の第2実施例のシーケンスコントローラ
の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明が適用できるインクジェット記録装置I
JRAの概観図である。
【図10】図9のインクジェット記録装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図11】本実施例のインクジェットヘッドにおけるプ
リント動作原理を説明する図である。
【符号の説明】
2 ラインバッファ 6 ヒートテーブル 8 シーケンスコントローラ 8a メモリ 10 ブロック切換回路 40 電源 43 サーミスタ 44 シフトレジスタ 45 ラッチ回路 48 サーマルヘッド 50 黒ドットカウンタ 100 制御回路 123 黒ドット数カウンタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/04 104 F

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを駆
    動して記録媒体に画像を記録する記録装置であって、 前記複数の記録要素を複数のブロックに分割し、各ブロ
    ックごとに画像データに応じて通電して記録を行う記録
    手段と、 前記各ブロックにおいて通電される記録要素数を検出す
    る検出手段と、 前記検出手段により検出された記録要素数に応じて各ブ
    ロックに印加するエネルギーを可変制御する制御手段
    と、を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを
    駆動して記録媒体に画像を記録する記録装置であって、 前記複数の記録要素において同時に駆動される記録要素
    数を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された記録要素数に応じて前記
    複数の記録要素に印加するエネルギーを可変制御する制
    御手段と、を有することを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は前記記録要素数をランク
    に分けて、各ランクに応じた制御を行うことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドの温度を検出する温度検
    出手段を更に有し、前記制御手段は前記温度検出手段に
    より検出された温度を更に考慮して各ブロックに印加す
    るエネルギーを可変制御することを特徴とする請求項1
    または2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は前記各ブロックに通電す
    るパルス幅を可変制御することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は前記各ブロックに通電す
    る電圧を可変制御することを特徴とする請求項1または
    2に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項7に記載の記録装
    置。
  9. 【請求項9】 複数の記録要素を複数のブロックに分割
    し、前記複数のブロックのそれぞれを順次、時分割に通
    電して記録する記録装置における記録濃度調整方法であ
    って、 前記各ブロック内の画データ数あるいは同時に駆動する
    記録要素数に応じて、前記各記録要素に印加するエネル
    ギーを各ブロック毎に独立に可変制御するようにしたこ
    とを特徴とする記録濃度調整方法。
  10. 【請求項10】 複数の記録要素に通電して記録する記
    録装置における記録濃度調整方法であって、 前記複数の記録要素の内、同時に駆動される記録要素数
    に応じて複数の記録要素に印加するエネルギーを可変制
    御するようにしたことを特徴とする記録濃度調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014000797A (ja) * 2012-05-25 2014-01-09 Canon Inc 記録素子基板、記録ヘッド、及び記録装置

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