JPH0712498A - 模擬交戦システム - Google Patents

模擬交戦システム

Info

Publication number
JPH0712498A
JPH0712498A JP15023993A JP15023993A JPH0712498A JP H0712498 A JPH0712498 A JP H0712498A JP 15023993 A JP15023993 A JP 15023993A JP 15023993 A JP15023993 A JP 15023993A JP H0712498 A JPH0712498 A JP H0712498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
terminal station
terminal
light emitting
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15023993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3391358B2 (ja
Inventor
Masao Ogino
正夫 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP15023993A priority Critical patent/JP3391358B2/ja
Publication of JPH0712498A publication Critical patent/JPH0712498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3391358B2 publication Critical patent/JP3391358B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、WAR(戦争)ゲームや軍事訓練
等においてレーザ光線を使用して模擬的な交戦を行なう
システムに関し、発振する権利を失ったのちの端局によ
って、他の端局に模擬的な損傷を与えられることを防止
することを目的とする。 【構成】 発光手段1を所有する複数の端局20と、各
端局20を管理する中央局3とをそなえ、各端局20が
受光手段8と顕示手段11とを有して構成されている模
擬交戦システムにおいて、ある端局が模擬的損傷を受け
た場合に、その受付禁止指令を各端局20へ通知する通
知手段5を中央局3にそなえ、受付禁止指令により指定
された発光手段1からのレーザ光線を受光した場合に、
当レーザ光線の受付を禁止する禁止手段10を各端局2
0にそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図8) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,2) 作用(図1,2) 実施例 ・第1実施例の説明(図3〜図6) ・第2実施例の説明(図7) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、WAR(戦争)ゲーム
や軍事訓練等においてレーザ光線を使用して模擬的な交
戦を行なうシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】図8は従来の模擬交戦システムを示すブ
ロック図で、この図8において、2Aは端局、3Aは中
央局である。端局2Aは、固有の識別情報(識別コー
ド)を付与したレーザ光線を発光するレーザ発振器1A
を所有している。又、言うまでもないが、レーザ発振器
1Aによって照射されるレーザ光線は、人体に害の無い
ものである。
【0004】そして、端局2Aは、送信部13A,受信
部14,通信制御部15によって構成されている送受信
部12と、アンテナ16と、複数個(例えば10個)の
レーザディテクタ8Aと、記憶部9A,復調部17A,
加算部34,制御処理部10Aによって構成されている
信号処理部19Aと、現示器11Aとをそなえている。
【0005】ここで、送受信部12は、通信制御部15
によって制御される送受信部12と送信部13Aとによ
り、アンテナ16への信号およびアンテナ16からの信
号の送受信処理を行なうものであり、レーザディテクタ
8Aは、レーザ光線の受光を検出するものである。信号
処理部19Aは、先述の記憶部9A,復調部17A,加
算部34,制御処理部10Aにより、レーザディテクタ
8Aからの信号に基づいて、適切に現示器11Aと送受
信部12とを制御するものである。そして、信号処理部
19Aを構成する各装置は、以下のような構成になって
いる。まず、復調部17Aは、レーザディテクタ8Aか
ら送られて来る上記の各信号を復調するものであり、記
憶部9Aは、書き込まれた情報を記憶するとともに、書
き換えが可能なものである。尚、この記憶部9Aには、
自端局2Aの識別コードと自端局2Aの耐久値、および
自端局2Aに割り当てられているレーザ発振器1Aの識
別コードと、現状のレーザ光線の受光レベル値とが登録
されている。
【0006】加算部34は、復調部17Aからのレーザ
光線のレベル値と、既に記憶部9Aに登録されている受
光レベル値(0も含む)とを加算するものである。制御
処理部10Aは、加算部34での加算結果が自端局の耐
久値を超えていると、現示器11Aに現示動作要求信号
を送り続けるようになっている。これとともに、耐久値
を超えている場合は、復調部17Aから抽出された信号
の示す識別コード(受光したレーザ光線の識別コード)
と、自局の耐久値が無くなったことを、送受信部12へ
出力するようになっている。
【0007】又、制御処理部10Aは、加算結果が自端
局の耐久値以下であると、新たに受光したレーザ光線の
レベル値に応じた時間だけ、現示器11Aに現示動作要
求信号を送るようになっている。そして、制御処理部1
0Aは、加算結果が耐久値を超えた後に、レーザディテ
クタ8Aから受光した旨の信号が送られて来ても、その
信号を受け付けないようになっている。
【0008】又、現示器11Aは、ブザーやランプ等を
そなえており、所定の信号が送られて来ると、ブザー音
を発振したりランプを点滅させたりするものである。と
ころで、中央局3Aは、各端局2Aを管理するもので、
送受信部5A,信号処理部76A,表示部35をそなえ
ている。ここで、送受信部5Aは、変復調処理を行なう
受信部51と送信部52,これらの制御を行なう通信制
御部53Aとによって構成されており、信号処理部76
Aと各端局2A間の通信を行なうものである。
【0009】信号処理部76Aは、記憶部6A,端局情
報処理部7Aによって構成されており、この端局情報処
理部7Aは、各端局からの模擬的損傷状況を示す模擬的
損傷情報の付加された端局2Aの識別情報を、記憶部6
Aへ書き込むとともに、これを表示部35へ再現するも
のである。又、記憶部6Aは、端局情報処理部7Aから
の端局情報を登録するものであり、表示部35は、信号
処理部76Aからの情報を表示するものである。
【0010】このような構成により、各々端局2Aを搭
載した人員等間によってレーザ発振器1Aによる模擬的
な撃ち合い、即ち、模擬交戦が行なわれる。そして、あ
る人員の端局のレーザディテクタ8Aが、他の端局から
のレーザ光線を受光すると、このレーザディテクタ8A
は、そのレーザ光線の受光信号を信号処理部19Aへ伝
達する。
【0011】すると、信号処理部19Aは、このレーザ
光線のレベルに応じて、現示器11Aに現示動作を行な
わせる。これにより、この端局を搭載する人員および他
の端局の人員、そして模擬交戦の審判者も、この端局に
レーザ光線が命中して、この端局が、レーザ光線を発振
する権利を所定の間、または完全に失ったことを認識す
る。
【0012】又、信号処理部19Aは、自局の識別コー
ドとともに、レーザ光線の受光レベルに応じた自局の模
擬的損傷情報、および受光したレーザ光線の発振元の端
局の識別情報を、送受信部12によって中央局3Aへ送
信する。この結果、中央局3Aによって、どの端局がど
の端局にレーザ光線を命中させたか等のデータが表示部
35で表示されて認識され、更に、各端局2Aのレーザ
光線の受光状態が認識されるのである。
【0013】又、他の従来例として、上述のシステムの
端局に、現示器の顕示動作中に所定の鍵を挿入されると
顕示動作を中止する禁止部をそなえ、又、上述のレーザ
発振器に、禁止部と共通の鍵を挿入されると、その間に
おいてレーザ光線の発振を許可する発振許可部をそな
え、各端局とそのレーザ発振器とに、上記の鍵を1つだ
け割り当てたものがある。
【0014】このようなシステムでは、ある人員のレー
ザディテクタが、他の端局からのレーザ光線を受光する
と、この人員の端局の現示器は、その受光内容に応じて
顕示動作を行なう。顕示動作が行なわれると、人員はこ
れを解除するために、レーザ発振器から上記の鍵を取り
出して、これを現示器の禁止部に挿入して、現示器の顕
示動作を中止させる。
【0015】即ち、人員は現示器の顕示動作を中止させ
るために、レーザ発振器から上記の鍵を取り出した時点
で、レーザ発振器を発光することができなくなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の模擬交戦システムでは、端局がレーザ光線を
受光すると、この端局が模擬的損傷を受けたことをブザ
ー等で判別できるが、この端局は、レーザ光線の発振す
る権利を失ったのちも、レーザ光線の照射が可能なまま
である。
【0017】このため、発振する権利を失った人員が、
ブザー音や他人の警告を無視すれば、この人員は撃たれ
ながらにして、まだ相手にレーザ光線を照射して模擬的
な損傷を与えることができてしまい、模擬交戦が成り立
たなくなるという課題がある。特に、端局に禁止部を、
又、レーザ発振器に発振許可部をそなえた場合では、あ
る人員が、レーザ発振器の鍵を取り出して現示器の顕示
動作を禁止したのち、他の人員のレーザ発振器を使用す
ると、この人員は撃たれながらにして、相手に模擬的な
損傷を与えることができるのみならず、撃たれてもその
旨が顕示されないという課題がある。然も、この場合、
端局およびレーザ発振器の構造が複雑なものとなり、メ
ンテナンスにおける手間が増えてしまうとともに、コス
ト高をも招いてしまうという課題がある。
【0018】又、これらのシステムでは、重火器等の複
数の人間によって操作されるものの場合、一人の人員が
レーザ光線の発振する権利を失ってしまうと、他の人員
がいるにも関わらず、レーザ光線の照射ができなくなっ
てしまうという課題がある。本発明は、このような課題
に鑑み創案されたもので、システムの各構成要素の構造
が簡素でありながら、発振する権利を失った人員が、撃
たれながらにしてまだ相手にレーザ光線を照射しても、
相手に模擬的な損傷を与えられないようにするととも
に、重火器等を仮想したレーザ発振器のように、複数の
人間によって操作されるものの場合には、操作する人間
の数を考慮して処理する、模擬交戦システムを提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図で、この図1において、3は中央局で、この
中央局3は、所定のエリアに散らばる複数の端局20に
よる模擬的な交戦の状況を管理するものである。又、中
央局3は通知手段5をそなえることで、複数の端局20
のうちのある端局が模擬的損傷を受けた場合に、受付禁
止指令を前記の各端局20へ通知するようになってい
る。尚、この受付禁止指令とは、模擬的損傷を受けた端
局20の所有する発光手段1からのレーザ光線の受付を
禁止する内容のものである。
【0020】さらに、中央局3は、発光手段1を所有す
る端局20として2以上の端局20を予め設定登録した
場合には、設定登録した全ての端局20が模擬的損傷を
受けた場合のみ、通知手段5によって、2以上の端局2
0の所有する発光手段1からのレーザ光線の受付を禁止
する旨の受付禁止指令を、前記の各端局20へ通知する
ようになっている。
【0021】そして、各端局20はレーザ光線を発光す
るとともに、他の端局20からのレーザ光線を受光する
と、その受光状態を検出することで模擬的な交戦を行な
うようになっている。このため、各端局20は、発光手
段1を所有するとともに、受光手段8と顕示手段11と
を有して構成されている。この発光手段1は、それぞれ
固有の識別情報を付与したレーザ光線を発光するもので
あり、受光手段8は、他の端局20の所有する発光手段
1からのレーザ光線の受光を検出するものである。顕示
手段11は、受光手段8によるレーザ光線の受光状態に
応じた、自端局20の模擬的損傷状況を他の端局20に
対して顕示するものである。
【0022】更に、端局20は、中央局3の通知手段5
から送られて来る受付禁止指令に従うために、禁止手段
10,抽出手段17,比較手段22,記憶手段9を有し
て構成されている。ここで、禁止手段10は、通知手段
5からの受付禁止指令により指定された端局20の所有
する発光手段1からのレーザ光線を、受光手段8により
受光した場合、当レーザ光線の受付を禁止して顕示手段
11の動作を抑止するものである。
【0023】記憶手段9は、中央局3の通知手段5から
の受付禁止指令により指定された端局20の所有する発
光手段1についての識別情報を記憶するものである。抽
出手段17は、受光手段8によって受光したレーザ光線
から識別情報を抽出するものであり、比較手段22は、
抽出手段17により抽出された識別情報と、記憶手段9
に記憶された識別情報とを比較し、記憶手段9に記憶さ
れた識別情報の中に、抽出手段17により抽出された識
別情報と一致するものがある場合に、禁止手段10を動
作させるものである(以上、請求項1,2,3)。
【0024】又、図2は第2の発明の原理ブロック図
で、この図2において、21は端局で、これらの端局2
1は、先述の第1の発明と同様、レーザ光線を発光する
とともに、他の端局21からのレーザ光線を受光する
と、その受光状態を検出することで模擬的な交戦を行な
うもので、発光手段1を所有するとともに、端局21
は、第1の発明で説明した受光手段8と顕示手段11と
をそなえている。但し、端局21は、第1の発明の場合
と異なり、中央局3無しで模擬交戦を行なうようになっ
ている。
【0025】又、端局21は、他の端局21から送られ
て来る受付禁止指令に従うために、第1の発明の端局2
1と同様に、受光手段8と顕示手段11の他、禁止手段
10,抽出手段17,比較手段22,記憶手段9を有し
て構成されている。更に、端局21は、中央局3無しで
模擬交戦を行なうために、上記の各手段の他に通知手段
12をそなえている。即ち、この通知手段12は、自端
局21が模擬的損傷を受けた場合に、自端局21の所有
する発光手段1からのレーザ光線の受付を禁止する旨の
受付禁止指令を、他の端局21へ通知するものである
(以上、請求項4,5)。
【0026】
【作用】上述の第1の発明の模擬交戦システムでは、図
1に示すように、中央局3の管理下において、模擬的な
交戦が行なわれる。即ち、各端局20は、各々の発光手
段1によって、発光手段1固有の識別情報を付与したレ
ーザ光線を発光する。又、複数の端局20のうちのある
端局20がレーザ光線を受光すると、その端局20は受
光手段8によって、他の端局20からのレーザ光線の受
光を検出する。すると、この端局20は、その受光状態
に応じた自端局20の模擬的損傷状況を、顕示手段11
によって他の端局20に対して顕示する。
【0027】そして、上記のように複数の端局20のう
ちのある端局20が模擬的損傷を受けると、中央局3
は、通知手段5によって受付禁止指令を各端局20へ通
知する。この通知を受けた各端局20は、その記憶手段
9によって、受信した受付禁止指令により指定された端
局20の所有する発光手段1についての識別情報を記憶
する。
【0028】そして、このような各端局20が、他の端
局20によってレーザ光線を受光すると、以下の処理が
行なわれる。すなわち、レーザ光線を受光した端局20
は、抽出手段17によって、受光手段8で受光したレー
ザ光線から識別情報を抽出する。そののち、この端局2
0は、比較手段22によって、抽出手段17により抽出
された識別情報と、記憶手段9に記憶された識別情報と
を比較する。その結果、記憶手段9に記憶された識別情
報の中に抽出手段17により抽出された識別情報と一致
するものがある場合には、この比較手段22によって、
禁止手段10を動作させる。この結果、禁止手段10が
起動されて、当レーザ光線の受付が禁止され顕示手段1
1の動作が抑止される。
【0029】尚、中央局3にて、発光手段1を所有する
端局20として2以上の端局20を予め設定登録した場
合には、設定登録した全ての端局20が模擬的損傷を受
けた場合のみ、通知手段5によって、2以上の端局20
の所有する発光手段1からのレーザ光線の受付を禁止す
る旨の受付禁止指令が、前記の各端局20へ通知される
(以上、請求項1,2,3)。
【0030】又、上述の第2の発明の模擬交戦システム
では、図2に示すように、第1の発明の場合と異なり、
中央局3の管理無しに模擬的な交戦が行なわれる。即
ち、各端局21は、各々の発光手段1によって、発光手
段1固有の識別情報を付与したレーザ光線を発光する。
又、各端局21は、自端局21が模擬的損傷を受けた場
合に、顕示手段11によって、その受光状態に応じた自
端局21の模擬的損傷状況を、他の端局21に対して顕
示する。これとともに、通知手段12によって、自端局
21の所有する発光手段1からのレーザ光線の受付を禁
止する旨の受付禁止指令を、他の各端局21へ通知す
る。すると、この通知を受けた各端局21は、その記憶
手段9によって、受信した受付禁止指令により指定され
た端局21の所有する発光手段1についての識別情報を
記憶する。
【0031】そして、このような各端局21が、他の端
局21からのレーザ光線を受光すると、以下の処理が行
なわれる。即ち、これらの端局21は、その受光手段8
によって他の端局21からのレーザ光線の受光を検出す
る。そののち、このレーザ光線を受光した端局21は、
抽出手段17によって、受光手段8で受光したレーザ光
線から識別情報を抽出する。そして、この端局21は、
比較手段22によって、抽出手段17により抽出された
識別情報と、記憶手段9に記憶された識別情報とを比較
する。
【0032】その結果、記憶手段9に記憶された識別情
報の中に抽出手段17により抽出された識別情報と一致
するものがある場合には、この比較手段22によって、
禁止手段10を動作させる。この結果、禁止手段10が
起動されて、当レーザ光線の受付が禁止され顕示手段1
1の動作が抑止される(以上、請求項4,5)。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図3は本発明の第1実施例を示すブロック図で、この図
3において、2はレーザ発振器(発光手段)1Aを所有
する端局、30は中央局であり、これらの端局2とレー
ザ発振器1Aとは、模擬交戦に参加する人や戦車等によ
って搭載されることにより、端局2として機能するので
ある。例えば、人が端局2を搭載した時の様子を模式的
に示すと、図4の(a),(b)のようになる。
【0034】そして、レーザ発振器1Aは、図5に示す
ように、小銃31(あるいはモデルガン32)等にそな
え付けられて使用されるもので、銃のトリガーに連動し
てレーザ光線を発振するものである。又、レーザ発振器
1Aは、レーザ光線を発振する際に固有の識別コード
を、レーザ光線に付与させて出力するようになってい
る。尚、レーザ発振器1Aから発振されたレーザ光線
は、その幅が線のような細いものでなく所定の広がりを
持っており、その出力レベルは、その広がりの中心部程
高く外部へ向かう程低くなっている。
【0035】そして、当然のことながら、模擬交戦を行
なう時の小銃31等の火器は、トリガーを操作しても実
弾等が発射されないで、つまり、火器としての機能を果
たさないで、レーザ発振器1Aのレーザ光線のみを発振
するようになっている。又、言うまでもないが、レーザ
発振器1Aによって照射されるレーザ光線は、人体に害
の無いものである。
【0036】そして、この端局2は、送信部13A,受
信部14,通信制御部15によって構成されている送受
信部12と、アンテナ16と、複数個(例えば10個)
のレーザディテクタ(受光手段)8Aと、記憶部9a,
復調部(抽出手段)17A,加算部34,比較部22
A,制御処理部(禁止手段)101によって構成されて
いる信号処理部191と、現示器(顕示手段)11Aと
をそなえている。
【0037】このような端局2を構成する各装置は、図
4に示すように、端局本体固定用ベルト18や予め衣類
にあるベルト100等で人に搭載されるようになってい
る。尚、図4では、人に端局2を搭載した例を示してい
るが、特に軍事訓練等の場合では、自動車や戦車または
航空機等にも、ベルトやシール等で搭載される。ここ
で、端局2を構成する各装置を説明する。まず、送受信
部12およびレーザディテクタ8Aは、従来例において
説明した通りである。即ち、送受信部12は、受信部1
4によって、アンテナ16からの受信信号を復調すると
ともに、送信信号を送信部13Aによって変調してアン
テナ16へ出力し、又、通信制御部15によって、送信
部13Aと受信部14との通信制御を行なうようになっ
ている。
【0038】又、レーザディテクタ8Aは、受光したレ
ーザ光線を検出して、そのレーザ光線の出力レベル情報
とレーザ光線で伝播されて来たレーザ発振器1A固有の
識別情報(コード)とを、共に電気信号に変換して出力
するものである。そして、信号処理部191は、先述の
記憶部9a,復調部17A,加算部34,比較部22
A,制御処理部101により、レーザディテクタ8Aか
らの信号に基づいて、適切に現示器11Aと送受信部1
2とを制御するものである。このため、これらの各部
は、以下のような構成になっている。
【0039】まず、復調部17Aは、従来例において説
明したように、送られて来る信号を復調して、発振元の
レーザ発振器1Aの識別コードとを抽出するとともに、
この信号からレーザ光線の出力レベルを求めるものであ
る。記憶部9aは、従来例のものと同様、書き込まれた
自他の端局2の情報を記憶するとともに、その書き換え
が可能なものであるが、従来例のものと異なり、特に次
のような領域が設けられている。即ち、自端局2の識別
コードを登録する領域と、自端局2に応じた耐久値を登
録するための領域と、現状のレーザ光線の受光レベル値
を登録するための領域と、中央局30からの受付禁止指
令により指定された、レーザ発振器1Aの識別コードを
登録するための領域とである。
【0040】尚、受付禁止指令とは、禁止されるレーザ
発振器1Aの識別コードと、そのレーザ発振器1Aの受
け付けの禁止を示す禁止コードとを含んだ端局2への指
示情報のことである。又、上記のレーザ光線の受光レベ
ルとは、レーザディテクタ8Aが受光したレーザ光線の
出力レベルを示すものである。更に、耐久値とは、レー
ザディテクタ8Aが受光した全てのレーザ光線の受光レ
ベル値の合計に与えられたしきい値である。
【0041】加算部34は、比較部22Aからイネーブ
ル信号を受信すると、その時の復調部17Aからのレー
ザ光線の受光レベル値に、既に記憶部9aの受光レベル
値の領域に登録されている受光レベル値(0も含む)を
加算して、その加算値を、記憶部9aの受光レベル値の
領域に登録するとともに、比較部22Aへ出力するもの
である。尚、ここで言うイネーブル信号とは、加算処理
の実行を指示する信号である。
【0042】比較部22Aは、記憶部9aの受付禁止指
定された領域中の識別コードの中に、復調部17Aによ
り抽出された識別コードと一致するものがあるかどうか
を調べるものである。更に、比較部22Aは、記憶部9
aに記憶された受付禁止指定された識別コードの中に、
復調部17Aにより抽出された識別コードと一致するも
のがあると、その旨を制御処理部101へ出力するとと
もに、加算部34へディスエーブル信号を出力するよう
になっている。尚、ここで言うディスエーブル信号と
は、加算処理の実行を許可しない信号である。又、一致
するものが無い場合は、その旨を制御処理部101へ出
力するとともに、加算部34にイネーブル信号を出力す
るようになっている。
【0043】制御処理部101は、中央局30から受付
禁止指令が送られて来ると、これを記憶部9aの所定の
領域に登録するものである。即ち、制御処理部101
は、受付禁止指令が送られて来ると、その禁止コードに
より、一緒に送られて来た識別コードを受付禁止のレー
ザ発振器1Aのものであると判断し、これを記憶部9a
の受付禁止のレーザ発振器1Aのための領域に登録する
ものである。
【0044】更に、制御処理部101は、比較部22A
での比較処理の結果、記憶部9aに記憶された禁止コー
ドにより受付禁止指定された識別コードの中に、復調部
17Aにより抽出された識別コードと一致するものがあ
ると、そのレーザ光線の受け付けを禁止するようになっ
ている。又、制御処理部101は、一致するものが無い
場合、加算部34で得られた加算値と、記憶部9aに登
録されている自端局の耐久値とを比較するようになって
いる。そして、制御処理部101は、加算値と耐久値と
を比較した結果、加算値が耐久値を超えていることを認
識すると、現示器11Aに現示動作要求信号を送り続け
るようになっている。これとともに、自局の端局情報と
して、自端局2を示す識別コード,自端局2の所有する
レーザ発振器1Aの識別コード,自端局2の耐久値が無
くなったことを示すコード,復調部17Aにより抽出さ
れた発振元のレーザ発振器1Aの識別コード等を送受信
部12へ出力するようになっている。
【0045】又、制御処理部101は、加算値と耐久値
とを比較した結果、加算値が耐久値以下であると、新た
に受光したレーザ光線のレベル値に応じた時間だけ、現
示器11Aに現示動作要求信号を送るようになってい
る。これとともに、自局の端局情報として、自端局2を
示す識別コード,加算部34によって新たにされた自端
局2の受光レベルを示すコード(模擬的損傷度を示すコ
ード),復調部17Aにより抽出された発振元のレーザ
発振器1Aの識別コード等を送受信部12へ出力するよ
うになっている。尚、この場合、加算結果に応じて現示
器11Aを動作させてもよい。
【0046】更に、制御処理部101は、加算結果が耐
久値を超えた後に、レーザディテクタ8Aから受光した
旨の信号が送られて来ても、その信号を受け付けないよ
うになっている。又、現示器11Aは、ブザーやランプ
等をそなえており、所定の信号が送られて来ると、その
信号の指示に従って、ブザー音を鳴らしたりランプを点
滅させたりして、自端局の模擬的損傷状況を他の端局に
対して顕示するものである。
【0047】ところで、中央局30は、受信部51,送
信部52,通信制御部53によって構成されている送受
信部(通知手段)5Aと、記憶部6,端局情報処理部7
によって構成されている信号処理部76と、表示部35
とをそなえて構成されている。ここで、送受信部5A
は、先の端局2の説明の送受信部12と同様の機能を持
つものであるが、端局に対する送受信レベルが、全端局
の散らばる範囲を包括する容量をそなえたもので、後述
するごとく受付禁止指令を他の端局2へ通知するもので
ある。表示部35は、信号処理部76からの端局情報を
再現するものである。
【0048】信号処理部76は、先述の各装置により、
複数の端局2による模擬的な交戦の状況を管理するする
ものである。このため、信号処理部76を構成する記憶
部6,端局情報処理部7は、以下のような構成になって
いる。まず、記憶部6は、端局情報処理部7からの端局
情報を登録するものであり、端局情報処理部7は、各端
局2からの端局情報を記憶部6へ書き込むとともに、こ
れを表示部35へ出力するものである。
【0049】又、端局情報処理部7は、ある端局2から
の端局情報の中に、その端局2を示す識別コードと、受
光したレーザ光線の発振元のレーザ発振器1Aを示す識
別コードが含まれているとともに、その端局2の耐久値
が無くなったことを示すコードがあると、このような端
局情報を送信して来た端局2の所有するレーザ発振器1
Aのレーザ光線の受付禁止指令を送受信部5aへ出力
し、この送受信部5aが、受付禁止指令を各端局2へ通
知するようになっている。即ち、送受信部5aにより、
耐久値が無くなった上記の端局2の所有するレーザ発振
器1Aの識別コードと、その禁止コードとが通知される
ようになっている。
【0050】尚、受光したレーザ光線の発振元のレーザ
発振器1Aを示す識別コードとは、先に説明した、信号
処理部191の復調部17Aにより抽出された識別コー
ドのことである。更に、端局情報処理部7は、記憶部6
の所定の領域に、あるレーザ発振器1Aを所有する端局
2として2以上の端局2を予め設定登録されている場
合、次のような処理を行なうようになっている。即ち、
それらの設定登録した端局2から、自端局2の耐久値が
無くなったことを示すコードが送られて来ると、その旨
を記憶部6に記憶しておくようになっている。そして、
それらの設定登録した全ての端局2から、上記のコード
が送られて来ると送受信部5Aへ、これらの端局2の所
有するレーザ発振器1Aからのレーザ光線の受け付けを
禁止する旨の受付禁止指令を出力するようになってい
る。
【0051】上述の構成により、図3,6に示すよう
に、中央局30の管理下において、模擬的な交戦が行な
われる。即ち、各端局2は、各々のレーザ発振器1Aに
よって、レーザ発振器1A固有の識別コードを付与した
レーザ光線を発光する。又、複数の端局2のうちのある
端局2が、他の端局2からレーザ光線を受光すると、そ
の端局2はレーザディテクタ8Aによって、他の端局か
らのレーザ光線の受光を検出する。
【0052】すると、この端局2は、その時の受光状態
に応じた自端局の模擬的損傷状況を、現示器11Aによ
って他の端局や審判者等に対して顕示するとともに、送
受信部12によって中央局30へ送信する。そして、中
央局30は、この通知を送受信部5Aによって受信し、
これを復調したのち(図6のA5参照)、信号処理部7
6によって、その内容を処理して、表示部35に端局情
報の再現を行なう(図6のA6,A7参照)。
【0053】この結果、中央局30によって、どの端局
がどの端局にレーザ光線を命中させたかが認識され、更
に、各端局のレーザ光線の受光状態が認識されるのであ
る。又、中央局30の信号処理部76は、この端局情報
の中に、自端局2の耐久値が無くなったことを示すコー
ドが含まれていることを認識すると(図6のA6参
照)、送受信部5Aによって、この端局2の所有するレ
ーザ発振器1Aに対する受付禁止指令を各端局2へ通知
する(図6のA8参照)。
【0054】この通知を受けた各端局2は(図6のA9
参照)、受付禁止指令により指定されたレーザ発振器1
Aの識別コードを、記憶部9aの受付禁止のレーザ発振
器用の領域に登録する(図6のA10参照)。そして、
このような各端局2が、他の端局2によってレーザ光線
を受光すると(図6のA1参照)、以下の処理が行なわ
れる。即ち、図6のA2に示すように、レーザ光線を受
光した上記の端局2は、復調部17Aによって、レーザ
ディテクタ8Aで受光したレーザ光線から、発振元のレ
ーザ発振器1Aの識別コード抽出する。
【0055】そののち、この端局2は、比較部22Aに
よって、復調部17Aにより抽出された識別コードと、
記憶部9aに受け付け禁止として登録されたレーザ発振
器1Aの識別コードとを比較する。その結果、記憶部9
aに登録された受け付け禁止の識別コードの中に、復調
部17Aにより抽出された識別コードと一致するものが
ある場合には、制御処理部101によって、受光したレ
ーザ光線の受け付けが禁止され、現示器11Aの動作が
抑止される。又、一致するものがない場合には、制御処
理部101は、レーザ光線の受光を認めて、現示器11
Aを用いて、自端局2の受光レベルに応じた模擬的損傷
を顕示する(図6のA3参照)。これとともに、制御処
理部101によって、自端局2の模擬的損傷に応じた自
局の端局情報が中央局30へ送信される(図6のA4参
照)。
【0056】そして、このような端局情報を受信する
と、中央局30は、先の場合と同様の処理を施し、又、
各端局2では、新たに受付禁止の識別コードが送られて
来ると、その識別コードを記憶部9aの受付禁止の領域
に登録した上で、上述の処理を行なっていく(図6のA
9,10参照)。このように、各端局2のレーザ発振器
1Aが、各レーザ発振器1A固有の識別情報を付与した
レーザ光線を発光するとともに、各端局2が、復調部1
7A,記憶部9a,比較部22Aとをそなえ、端局2の
模擬的損傷状況に応じて、その端局2の所有するレーザ
発振器1Aからのレーザ光線の受付を禁止する旨の受付
禁止指令を、中央局30が通知し、この通知を受けた各
端局2が、通知されたレーザ発振器1Aのからのレーザ
光線を受光した場合には、当レーザ光線の受付を禁止す
ることにより、自局の耐久値以上のレーザ光線を受光し
た端局は、自身の所有するレーザ発振器1Aのレーザ光
線を他の端局へ命中させても、相手側の端局2では、そ
の時のレーザ光線の受光が受け付けられない。
【0057】このため、発振する権利を失った端局2に
対して、実質的にそのレーザ発振器1Aの発振を抑止で
きることと同様の効果が得られ、このような端局2が模
擬交戦に参戦することを防止できる。然も、このような
効果を、レーザ発振器1Aと端局2とを接続しなくても
得ることができる。又、レーザ発振器1Aと端局2と
に、従来例で説明した禁止部や発振許可部およびそれら
の鍵等の特別な装置を設ける必要がないので、その構造
が簡素になる。
【0058】更に、このようなシステムを、従来例で示
した模擬交戦システムの端局本体とレーザ発振器とを用
いて、そのソフトウェアを変更するだけで得ることがで
き、これにより、普及性およびコスト性においても優れ
た効果を得られる。尚、中央局30の信号処理部76に
て、レーザ発振器1Aを所有する端局2として、2以上
のものを予め設定登録した場合には、これらの端局2に
対しては、以下の処理が行なわれる。即ち、この場合、
設定登録した全ての端局2から、自端局2の耐久値が無
くなったことを示すコードが、中央局30へ送られて来
た場合のみ、中央局30の信号処理部76は、送受信部
5Aによって、2以上の端局2の所有するレーザ発振器
1Aからのレーザ光線の受付を禁止する旨の受付禁止指
令を、各端局2へ通知する。そして、この通知を受けた
各端局2では、先述の説明の場合と同様の処理が行なわ
れるのである。
【0059】このように、中央局30にてレーザ発振器
1Aを所有する端局2として、2以上のものを予め設定
登録しておくことにより、あるレーザ発振器1Aが、重
火器等の複数の人間によって操作されるものを仮想して
使用される場合、一人の人員がレーザ光線の発振する権
利を失っても、予め登録された他の人員が、そのレーザ
発振器1Aを用いることができ、実戦的なレーザ発振器
1Aの使用が可能となる。
【0060】(b)第2実施例の説明 図7は本発明の第2実施例を示すブロック図で、この図
7において、2aはレーザ発振器1Aを所有する端局で
あり、これらの端局2aとレーザ発振器1Aとは、先の
第1実施例のものと同様に、模擬交戦に参加する人や戦
車等によって搭載されることにより、端局2aとして機
能するのである。
【0061】これらの端局2aは、先の第1実施例の端
局2の信号処理部191の代わりに、信号処理部192
をそなえたもので、その他の構成に関しては端局2と同
様である。又、信号処理部192も、先の第1実施例の
信号処理部191の制御処理部101の代わりに、制御
処理部(禁止手段)102をそなえたもので、その他の
構成に関しては信号処理部191と同様である。
【0062】そして、これらの端局2aは、第1実施例
と同様の端局間における端局情報の通信が行なわれるの
であるが、この通信は、中央局を介さずに端局2aの送
受信部12により、直接端局2a間でやり取りされるよ
うになっている。尚、本例では、端局2aの送受信部1
2における送信部13Aは、請求項4における通知手段
13に相当する。
【0063】そして、制御処理部102は、第1実施例
の制御処理部101に以下の構成が加わったもので、そ
の他に関しては制御処理部101と同様である。即ち、
記憶部9aの所定の領域に、あるレーザ発振器1Aを所
有する端局2aとして2以上のものを予め設定登録され
ている場合、それらの設定登録した端局2aから、自端
局2の耐久値が無くなったことを示すコードが送られて
来ると、その旨を記憶部9aに記憶しておくようになっ
ている。そして、それらの設定登録した全ての端局2a
から、上記のコードが送られて来ると、送受信部12
へ、これらの端局2aの所有するレーザ発振器1Aから
のレーザ光線の受け付けを禁止する旨の受付禁止指令を
出力するようになっている。つまり、送受信部12の送
信部13Aが、受付禁止指令として、これらの端局2a
の所有するレーザ発振器1Aの識別コード,その受け付
けの禁止を示す禁止コードを含んだ端局情報を、各端局
2aへ通知するようになっている。
【0064】このような構成により、中央局なしでも、
上述の第1実施例の場合と同様の要領で模擬的な交戦が
行なわれる。即ち、各端局2aは、各々のレーザ発振器
1Aによって、レーザ発振器1A固有の識別コードを付
与したレーザ光線を発光する。そして、ある端局2a
が、他の端局2aのレーザ光線を受光して模擬的損傷を
受けた場合に、現示器11Aによって、その時の受光レ
ベルに応じた自端局2aの模擬的損傷状況を、他の端局
2aに対して顕示する。
【0065】この時、レーザ光線を受光した端局2a
は、このレーザ光線を受光することにより、自身の受光
レベルが自局の耐久値を超えてしまったならば、自端局
2aの送受信部12の送信部13Aによって、自身が所
有するレーザ発振器1Aからのレーザ光線の受付を禁止
する旨の受付禁止指令を、中央局30を介さずに直接に
他の各端局2aへ通知する。
【0066】すると、この通知を受けた各端局2aは、
受信した受付禁止指令により指定されたレーザ発振器1
Aの識別コードを、記憶部9aの受付禁止のレーザ発振
器1A用の領域に登録する。そして、このような各端局
2aが、他の端局2aからのレーザ光線を受光した場合
は、先に説明した中央局30を介して模擬交戦を実施す
る場合と、同様の処理が行なわれる。但し、この場合
は、端局2aから送信される受付禁止指令は、中央局3
0を介さずに直接他の各端局2aへ送信される。
【0067】尚、上述のように中央局30を用いない場
合は、各端局2a間の電波通信が行なえるようなエリア
内で模擬交戦が行なわれる。このように、各端局2a
が、自局の模擬的損傷状況に応じて、その端局2aの所
有するレーザ発振器1Aからのレーザ光線の受付を禁止
する旨の受付禁止指令を通知し、この通知を受けた各端
局2aが、通知されたレーザ発振器1Aのからのレーザ
光線を受光した場合には、当レーザ光線の受付を禁止す
ることにより、所定のエリア内にて、先の場合と同様
に、発振する権利を失った端局2aに対して、そのレー
ザ発振器1Aの効力を無効にでき、その端局2aが模擬
交戦に参戦することを防止できる。
【0068】然も、このような効果を中央局30が無く
ても得られるため、WARゲーム等の小規模な範囲で行
なわれる模擬交戦等にも有効に使用できる。更に、先の
場合と同様に、従来システムのソフトウェアを変更する
だけで、上記の効果を得ることができる。尚、中央局3
0の代わりに、各端局2aにて、レーザ発振器1Aを所
有する端局2aとして、2以上のものを予め設定登録す
るならば、これらの端局2aに対しては、以下の処理が
行なわれる。即ち、他の各端局2aに対して、設定登録
した全ての端局2aから、自端局2aの耐久値が無くな
ったことを示すコードが送られると、他の各端局2a
は、2以上の端局2aの所有するレーザ発振器1Aから
のレーザ光線の受付を禁止するのである。この結果、中
央局30が無くても、重火器等を仮想したレーザ発振器
1Aのように、複数の人間によって操作されるものの場
合には、操作する人間の数を考慮した処理が可能とな
る。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の模擬交戦
システムによれば、以下の効果ないし利点が得られる。
即ち、ある端局が所定値以上のレーザ光線を受光する
と、その端局の発光手段のレーザ光線の照射を無効にで
きる。このため、レーザ光線を発振するような権利を無
くした端局を監視するような審判者等がいなくても、模
擬交戦を行なえる利点がある。然も、このような効果
を、レーザ発振器に発振許可部や端局の現示部に禁止部
等の複雑な装置を用いずとも得ることができる。更に、
従来の端局および中央局のシステムのソフトウェアを変
更するだけで本システムを構成できるので、コスト的に
も優れた効果を得られる利点がある(請求項1,2)。
【0070】又、発光手段が、重火器等を仮想して複数
の人員によって操作されるものである場合でも、人員数
を考慮して実戦に則した処理を行なえる利点がある(請
求項3)。又、端局の電波で各端局間の送受信が可能な
範囲ならば、中央局が無くても、上記の効果を持ちつつ
模擬交戦を行なえる利点がある(請求項4,5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図4】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施例
における端局を搭載した人員の様子を示す正面図および
後面図である。
【図5】本発明の第1実施例における小銃あるいはモデ
ルガンにそなえられたレーザ発振器を示す模式図であ
る。
【図6】本発明の第1実施例における作用を説明するた
めのフロー図である。
【図7】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図8】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 発光手段 1A レーザ発振器(発光手段) 2,2A,20,21 端局 3,3A,30 中央局 5 通知手段 5A,5a 送受信部(通知手段) 6,6A 記憶部 7,7A 端局情報処理部 8 受光手段 8A レーザディテクタ(受光手段) 9 記憶手段 9A,9a 記憶部 10 禁止手段 10A,101,102 制御処理部(禁止手段) 11 顕示手段 11A 現示器(顕示手段) 12 送受信部 13 通知手段 13A 送信部(通知手段) 14 受信部 15 通信制御部 16 アンテナ 17 抽出手段 17A 復調部(抽出手段) 18 端局本体固定用ベルト 19,191,192 信号処理部 22 比較手段 22A 比較部 31 小銃 32 モデルガン 34 加算部 35 表示部 51 受信部 52 送信部 53,53A 通信制御部 76,76A 信号処理部 100 ベルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光線を発光する発光手段(1)を
    それぞれ所有する複数の端局(20)相互間で該発光手
    段(1)からレーザ光線を発光するとともに、各端局
    (20)で該発光手段(1)からのレーザ光線の受光状
    態を検出することにより模擬的な交戦を行なうべく、 該複数の端局(20)による模擬的な交戦の状況を管理
    する中央局(3)がそなえられるとともに、 前記の各端局(20)が、他の端局の所有する該発光手
    段(1)からのレーザ光線の受光を検出する受光手段
    (8)と、該受光手段(8)によるレーザ光線の受光状
    態に応じた自端局の模擬的損傷状況を他の端局に対して
    顕示する顕示手段(11)とを有して構成されている模
    擬交戦システムにおいて、 該複数の端局(20)のうちのある端局が模擬的損傷を
    受けた場合に、該模擬的損傷を受けた端局の所有する該
    発光手段(1)からのレーザ光線の受付を禁止する旨の
    受付禁止指令を、前記の各端局(20)へ通知する通知
    手段(5)が、該中央局(3)にそなえられるととも
    に、 該通知手段(5)からの受付禁止指令により指定された
    端局の所有する該発光手段(1)からのレーザ光線を該
    受光手段(8)により受光した場合に当該レーザ光線の
    受付を禁止して該顕示手段(11)の動作を抑止する禁
    止手段(10)が、前記の各端局(20)にそなえられ
    ていることを特徴とする、模擬交戦システム。
  2. 【請求項2】 該発光手段(1)が、各発光手段(1)
    固有の識別情報を付与したレーザ光線を発光するととも
    に、 前記の各端局(20)に、 該受光手段(8)によって受光したレーザ光線から該識
    別情報を抽出する抽出手段(17)と、 該中央局(3)の該通知手段(5)からの受付禁止指令
    により指定された端局の所有する該発光手段(1)につ
    いての識別情報を記憶する記憶手段(9)と、 該抽出手段(17)により抽出された識別情報と該記憶
    手段(9)に記憶された識別情報とを比較し、該記憶手
    段(9)に記憶された識別情報の中に該抽出手段(1
    7)により抽出された識別情報と一致するものがある場
    合に該禁止手段(10)を動作させる比較手段(22)
    とがそなえられていることを特徴とする請求項1記載の
    模擬交戦システム。
  3. 【請求項3】 該中央局(3)にて、該発光手段(1)
    を所有する該端局として2以上の端局を予め設定登録し
    た場合には、 設定登録した全ての該端局(20)が模擬的損傷を受け
    た場合のみ、該通知手段(5)が、該2以上の端局の所
    有する該発光手段(1)からのレーザ光線の受付を禁止
    する旨の受付禁止指令を、前記の各端局(20)へ通知
    することを特徴とする請求項1または2に記載の模擬交
    戦システム。
  4. 【請求項4】 レーザ光線を発光する発光手段(1)を
    それぞれ所有する複数の端局(21)相互間で該発光手
    段(1)からレーザ光線を発光するとともに、各端局
    (21)で該発光手段(1)からのレーザ光線の受光状
    態を検出することにより模擬的な交戦を行なうべく、 前記の各端局(21)が、他の端局の所有する該発光手
    段(1)からのレーザ光線の受光を検出する受光手段
    (8)と、該受光手段(8)によるレーザ光線の受光状
    態に応じた自端局の模擬的損傷状況を他の端局に対して
    顕示する顕示手段(11)とを有して構成されている模
    擬交戦システムにおいて、 前記の各端局(21)に、 自端局が模擬的損傷を受けた場合に、自端局の所有する
    該発光手段(1)からのレーザ光線の受付を禁止する旨
    の受付禁止指令を他の端局へ通知する通知手段(13)
    と、 他の端局の該通知手段(13)からの受付禁止指令によ
    り指定された端局の所有する該発光手段(1)からのレ
    ーザ光線を該受光手段(8)により受光した場合に、当
    該レーザ光線の受付を禁止して該顕示手段(11)の動
    作を抑止する禁止手段(10)とがそなえられているこ
    とを特徴とする、模擬交戦システム。
  5. 【請求項5】 該発光手段(1)が、各発光手段(1)
    固有の識別情報を付与したレーザ光線を発光するととも
    に、 前記の各端局(21)に、 該受光手段(8)によって受光したレーザ光線から該識
    別情報を抽出する抽出手段(17)と、 他の端局の該通知手段(13)からの受付禁止指令によ
    り指定された端局の所有する該発光手段(1)について
    の識別情報を記憶する記憶手段(9)と、 該抽出手段(17)により抽出された識別情報と該記憶
    手段(9)に記憶された識別情報とを比較し、該記憶手
    段(9)に記憶された識別情報の中に該抽出手段(1
    7)により抽出された識別情報と一致するものがある場
    合に該禁止手段(10)を動作させる比較手段(22)
    とがそなえられていることを特徴とする請求項4記載の
    模擬交戦システム。
JP15023993A 1993-06-22 1993-06-22 模擬交戦システム Expired - Fee Related JP3391358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15023993A JP3391358B2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 模擬交戦システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15023993A JP3391358B2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 模擬交戦システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0712498A true JPH0712498A (ja) 1995-01-17
JP3391358B2 JP3391358B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=15492608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15023993A Expired - Fee Related JP3391358B2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 模擬交戦システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3391358B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010067480A (ko) * 2001-01-05 2001-07-13 김양식 모의 전투훈련장치
JP2008020114A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Hitachi Kokusai Electric Inc 射撃シミュレーション装置の被弾現示装置
JP2008070011A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Hitachi Kokusai Electric Inc 射撃訓練システム
CN105391499A (zh) * 2015-10-19 2016-03-09 腾讯科技(深圳)有限公司 激光接收结构、对战设备外壳及对战设备
US10569183B2 (en) 2015-10-19 2020-02-25 Tencent Technology (Shenzhen) Company Limited Information processing system, method, and system

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010067480A (ko) * 2001-01-05 2001-07-13 김양식 모의 전투훈련장치
JP2008020114A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Hitachi Kokusai Electric Inc 射撃シミュレーション装置の被弾現示装置
JP2008070011A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Hitachi Kokusai Electric Inc 射撃訓練システム
CN105391499A (zh) * 2015-10-19 2016-03-09 腾讯科技(深圳)有限公司 激光接收结构、对战设备外壳及对战设备
WO2017067354A1 (zh) * 2015-10-19 2017-04-27 腾讯科技(深圳)有限公司 激光接收结构、对战设备外壳及对战设备
CN105391499B (zh) * 2015-10-19 2017-05-10 腾讯科技(深圳)有限公司 激光接收结构、对战设备外壳及对战设备
US10569183B2 (en) 2015-10-19 2020-02-25 Tencent Technology (Shenzhen) Company Limited Information processing system, method, and system

Also Published As

Publication number Publication date
JP3391358B2 (ja) 2003-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8128405B2 (en) System, method and apparatus for relaying simulation data
EP1546633B2 (en) Wireless data communication link embedded in simulated weapon systems
US6821124B2 (en) Laser frequency modulation tactical training system
US20100031808A1 (en) Method, apparatus, and system of providing sensor-based tactile feedback
US20150143983A1 (en) Methods and systems for detecting a gun and/or bullet within one's vicinity via an electronic device
US7052276B2 (en) System and method for combat simulation
NO318822B1 (no) Fremgangsmate til simulering av den trussel handgranater eller miner utgjor for deltakere i en militaer ovelse
US5199874A (en) Apparatus and method for interfacing indirect-fire devices with MILES
KR101988036B1 (ko) 직사화기에 의한 객체의 피해 평가 시스템, 피해 평가 방법 및 이를 실행하기 위한 기록매체
JP3391358B2 (ja) 模擬交戦システム
JP3672659B2 (ja) 射撃訓練装置及びその制御方法
JP3905440B2 (ja) 射撃シミュレーション装置
US6799971B2 (en) Laser frequency modulation tactical training system
US20130133234A1 (en) Signal transmitting firearm
KR101285064B1 (ko) 마일즈장비 착용하 모의교전훈련시 중상자 및 사망자 표시장치
KR101941988B1 (ko) 레이저태그건 및 그를 이용한 모의사격 경기 시스템
USH1451H (en) Audible explosive device simulator system for miles
WO2003067175A1 (en) Gaming apparatus, gaming apparatus system, and method of communication thereof
KR20070095261A (ko) 레이저 발사기를 사용한 신속 대응 사격 훈련 시스템 및 그방법
JP2012159268A (ja) 交戦訓練システム
KR101370727B1 (ko) 레이저저격피격인지기능과 훈련자간의 의사소통 및 훈련범위를 확장한 마일즈시스템.
JPH0571897A (ja) 対抗訓練用装置の射撃停止方法及び装置
KR101371692B1 (ko) 모의 교전 시스템의 개인용 감지기 및 그 제어 방법
JP2020012615A (ja) 訓練システム及び射撃判定方法
WO2002033341A1 (en) Simulated engagement system and method against tank

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees