JPH07124743A - 不活性ガス供給制御装置 - Google Patents

不活性ガス供給制御装置

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JPH07124743A
JPH07124743A JP29759193A JP29759193A JPH07124743A JP H07124743 A JPH07124743 A JP H07124743A JP 29759193 A JP29759193 A JP 29759193A JP 29759193 A JP29759193 A JP 29759193A JP H07124743 A JPH07124743 A JP H07124743A
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JP
Japan
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inert gas
pipe
controller
flow rate
gas supply
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JP29759193A
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English (en)
Inventor
Michio Suzuki
三知夫 鈴木
Takeshi Minemura
峯村  剛
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調等の配管を設置する際に、溶接作業中に
管内にスラッジを生じさせないように、管内の溶接作業
箇所に不活性ガスを充填または流す為の不活性ガスの供
給制御装置を提供する。 【構成】 ガスボンベから管体に供給される不活性ガス
の供給装置の制御装置を、圧力スイッチと、流量調節バ
ルブと、コントローラとから構成し、個別に圧力値を設
定出来る形態の複数の流量調節バルブが、圧力スイッチ
と各管体との間にそれぞれの管体別に個別に装備され、
溶接箇所と制御装置までの距離と、管の口径とを予め実
測して設定値を流量調節バルブの設定値とする構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空調設備等に使用する管
を配管施工する際の管の溶接装置に関し、特に溶接時
に、管の内部にスラッジ(カーボン付着物等)が生ずる
のを抑えるために、管内に適量の不活性ガスを充填、又
は、流入する為の不活性ガスの供給を制御する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の酸素とアセチレンガスを使用した
溶接方法では、溶接する管の管内に空気が存在する状態
で管外部から高熱で溶接を施すと、溶接に使用する高熱
で管内に存在した空気を燃焼させ、その結果、管内にス
ラッジと称するカーボン付着物が発生付着していた。カ
ーボン付着物であるスラッジは、配管後に、管内に充填
する空調用のフロンガス等の熱媒体に溶け込んだり、フ
ロンガスが通る細い管に目詰まりを生じさせることによ
り、空調設備のコンプレッサーの能力の低下を招く原因
となっているので、スラッジが管内に残ることには問題
があった。
【0003】従来は、このスラッジを除去することは全
く行われていなかった。例外的にスラッジの除去を行う
場合には、管の溶接が終わった後、管内に高圧のガスを
充填して一気に排出させることにより、スラッジを除去
する方法等が取られていた。このスラッジの除去作業
は、配管の漏洩検査とタイアップして行われていた。す
なわち、配管に漏れがないことを検査する方法として、
施工配設されたガス管内に高圧のガスを充填させ、何日
間か放置した後にガスの圧が下がっていないことを確認
する作業をする。その際に、漏洩検査の終了後の高圧ガ
スを徐々に抜き取るのではなく、一気に抜き取る事によ
り、内部に存在していたスラッジを風圧で除去すること
が可能であった。しかしながら、風圧で全てのスラッジ
が完全に除去できるものではなく、また、残存するスラ
ッジの確認も出来ない欠点があった。さらに、ガス圧が
降下していた場合には、風圧も弱くなり、スラッジの完
全な除去は望めなかった。
【0004】一方、発生したスラッジの除去ではなく、
スラッジ自体を発生させない工夫もなされている。作業
箇所の管内に、不活性ガスを充填させた状態で、または
不活性ガスを流しながら、管外部から溶接作業をする
と、管内にスラッジが発生しない又は残存し難いことが
知られている。しかしながら、配管の溶接作業中に、配
管箇所だけに不活性ガスを充満させることは困難であ
り、また、溶接作業と同時に不活性ガスを溶接箇所に流
す事も論理的には可能であるが、現場の作業としては作
業能率等の点で困難であった。
【0005】従来技術としても不活性ガスを管内に流す
装置はあったが、流量調節が不安定で結果としてスラッ
ジが発生することが多かった。また、不活性ガスのバル
ブを一定時間だけ開放する装置の場合、不活性ガスが作
業時間中に作業箇所の管内に流れているか否かの確認が
困難であった。すなわち、一定時間だけガスを流させる
従来の装置の場合、スイッチを確認しただけでは、現在
不活性ガスが溶接作業箇所に流れているかどうかを確認
できなかった。これは、スイッチを作動させてから管内
の熔接作業箇所まで不活性ガスが到達するのに時間がか
かる為であり、この為に、スイッチを確認しても、スラ
ッジを生ずることもあり、溶接施工に不確実さが伴って
いた。また、スイッチを無線でコントロールしている装
置にあっては、さらにスイッチの作動が不確実になる欠
点もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の欠点を除去して溶接作業中にスラッジを生じさせない
ように、管内の溶接作業箇所に不活性ガスを充填または
流す為の不活性ガスの供給制御装置を提供することをそ
の目的としている。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ために、この発明に係る不活性ガス供給制御装置は、ガ
スボンベから管体に供給される不活性ガスの供給装置の
該制御装置を、圧力スイッチと、電磁弁と、流量調節バ
ルブと、コントローラとから構成し、個別に圧力値を設
定出来る形態の複数の流量調節バルブが、圧力スイッチ
と各管体との間にそれぞれの管体別に個別に装備される
構成である。
【0008】
【作用】本発明にかかる不活性ガスの供給制御装置は上
記した通りの構成であるので、溶接箇所と制御装置まで
の距離と、管の口径とを予め実測しておけば、必要な不
活性ガスの量が概略算出できるので、その計算値に基づ
き制御装置の流量調節バルブの制御値を設定することに
より、不活性ガスの放出量が決定され、溶接箇所の内壁
にスラッジの生じない溶接が可能となる。また、遠隔操
作用のコントローラーが装備されているので、作業現場
でコントローラーを操作することにより、必要となる不
活性ガスを適宜の時に適宜の量だけ管体に導入すること
が可能となった。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る不活性ガス供給装置を図
1に示す一実施例に基づいて詳細に説明する。図1はこ
の発明に係る不活性ガス供給制御装置の概略構成図であ
る。不活性ガス供給装置1は、ガスボンベ2と管体4と
の間に装備される制御装置であり、圧力スイッチ10
と、電磁弁12と、流量調節バルブ20と、遠隔操作用
のコントローラ30とから構成されている。
【0010】圧力スイッチ10は、ガスボンベ2からガ
スを管体4に圧送するスイッチ(開閉器)であり、ボン
ベから供給されるガスが一定範囲内にある時には電源を
開にしてガスの供給を継続し、一定範囲を外れるガス圧
の時には、電源を切断して、ガスの供給を停止する。停
止と同時に、警報ブザーによってガス供給が止まってい
るので溶接作業を中断するよう警告する。圧力スイッチ
は、供給するガスのガス圧が一定範囲外にあることを検
知する役割を果たすものである。圧力スイッチの先の各
個別の配管には、電磁弁12と流量調整バルブ20が設
置されている。ガスボンベに充填されている不活性ガス
は、この実施例では、銅管用としてのチッソガス、ま
た、ステンレス管用としてアルゴンガスが使用されて
いる。ただし不活性ガスの種類はこれに限定されるもの
ではなく、各種のガスについて利用可能である。電磁弁
12は、その開閉により、不活性ガスの供給・停止を電
気的に制御する弁である。
【0011】流量調節バルブ20は、ガスボンベ2から
管体4に圧送されるガスの量を調節するバルブで、圧力
スイッチ10および電磁弁12の先に各配管毎に個別に
設置されている。各管体はその口径と各作業箇所までの
距離がそれぞれ異なるので、管内に流しまたは充填させ
る不活性ガスの適正な流量が異なる。そこで、この装置
においては、従来例と異なり、圧力スイッチ10と管体
の間に各管毎に個別に電磁弁12と流量調整バルブ20
を設置している。これにより、各配管に流入するガスの
量を管毎に個別に適宜に設定または微調整できるので、
各管毎に同時に異なる流量で適宜な時間だけガスを供給
することができる。また、この装置によれば、各管毎に
適性な量の不活性ガスが供給されているので、複数の溶
接箇所について同時に溶接作業をする事も可能となっ
た。
【0012】コントローラー30は、遠隔操作用のボッ
クスであり、電源ランプ32、ガス供給ランプ34、ス
イッチランプ36、警報ブザー38、延長ケーブル接続
口40とで構成されていて、不活性ガス供給制御装置の
本体と離れた位置で不活性ガスの供給制御が操作できる
ように長尺の制御ケーブル39で本体1と電気的に接続
されている。遠隔操作用のコントローラー30と不活性
ガス供給制御装置本体1とを結合する制御ケーブル39
は、この実施例では標準装備として10mの長さのコー
ドが準備されているので、通常の建造物で約3階の範囲
で行う溶接作業を一つのコントローラで不活性ガスの供
給制御がカバーできる構造である。勿論、制御ケーブル
の長さには限定がない。また、遠隔操作用のコントロー
ラー30を複数個備えることも可能であり、コントロー
ラに延長制御ケーブルを介して、延長コントローラを接
続することができる。複数の作業者がそれぞれの系統の
配管の溶接作業を進める場合、各作業者が近くで作業す
る場合には、各管の開閉スイッチの作動を一つのコント
ローラで行うことができる。また、作業者グループが比
較的離れた場所(例えば、隣室等)で作業を行う場合に
は、延長ケーブルを介して複数のコントローラを各グル
ープが同時に操作する事により不活性ガス供給制御装置
本体を制御し、複数箇所を同時に溶接作業することがで
きる。更に、移動時には、コントローラ30は、不活性
ガス供給制御装置の本体の中にコンパクトに収納するこ
とができる。
【0013】電源ランプ32は不活性ガス供給制御装置
の本体の電源の開閉を知らせるランプであり、本体内電
源スイッチ11および圧力スイッチ10によって制御さ
れる。ガス供給ランプ34は不活性ガスがガスボンベか
ら供給されている状態にあることを表示するランプであ
り、圧力スイッチ10によって制御される。スイッチラ
ンプ36は不活性ガスの供給・停止を操作するボタンで
あり、電磁弁12を操作するものである。また、警報ブ
ザー38はガスボンベ2のガス圧が一定値以下に下がっ
たこと、したがって作業を一時中止すべきことを知らせ
る警報発信器である。不活性ガスの供給流量を一定に保
ちたい場合には、流量調節バルブの流量を固定にするこ
とも可能である。コントローラーには、不活性ガス供給
口に対応するスイッチが配されており、遠隔操作によ
り、それぞれの供給口の不活性ガスの流れを個々に制御
することができる。
【0014】
【発明の効果】この発明に係る不活性ガス供給制御装置
は、上記詳述したような構成であるので、個々の管体に
それぞれ異なった適正な量と時間の不活性ガスが導入で
きるので、従来のガス供給装置では実現出来なかった全
ての接続箇所で適宜な不活性ガスの提供が出来るので、
管内にスラッジを生ずる可能性がなくなり、作業効率が
著しく上昇した。活性ガスの量が概略算出できるので、
その計算値に基づき予め制御装置の流量調節バルブの制
御値を設定することにより、不活性ガスの放出量が決定
され、溶接箇所の内壁にスラッジの生じない溶接が可能
となる。各管毎に異なる流量の不活性ガスを適正な時間
だけ供給することができるので経済的である。また、各
管に適宜な量の不活性ガスがそれぞれ供給されているの
で、複数の溶接必要箇所について同時に溶接作業をする
事が可能となった。また、遠隔操作用のコントローラー
が装備されているので、複数の作業者によって複数の作
業現場で個々のコントローラーを操作することにより、
必要となる不活性ガスを適宜の時に適宜の量だけ管体に
導入することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不活性ガス供給制御装置の概略構
成図
【符号の説明】
1:不活性ガス供給装置 2:ガスボンベ 4:管体 5:溶接箇所 10:圧力スイッチ 11:本体電源スイッチ 12:電磁弁 20:流量調節バルブ 30:コントーロラ 32:電源ランプ 34:ガス供給ランプ 36:スイッチランプ 38:警報ブザー 39:制御ケーブル 40:延長ケーブル接続口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスボンベから管体に供給される不活性
    ガスの供給を制御する装置であって、該制御装置が、圧
    力スイッチと、電磁弁と、流量調節バルブと、遠隔操作
    用のコントローラとからなるとともに、複数の電磁弁と
    流量調節バルブが、圧力スイッチと各管体との間にそれ
    ぞれ個別に装備されていることを特徴とする不活性ガス
    供給制御装置
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の流量調節バルブが、各
    管の口径および溶接作業箇所までの距離に応じて個々に
    流量を設定できることを特徴とする不活性ガス供給制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の遠隔操作用のコントロ
    ーラが、制御ケーブルを介して不活性ガス供給制御装置
    本体と接続されている本体とは分離可能なボックスから
    なり、電源ランプとガス供給ランプとスイッチランプと
    警報ブザーとからなることを特徴とする不活性ガス供給
    制御装置
JP29759193A 1993-11-04 1993-11-04 不活性ガス供給制御装置 Pending JPH07124743A (ja)

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JP29759193A JPH07124743A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 不活性ガス供給制御装置

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JPH07124743A true JPH07124743A (ja) 1995-05-16

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005034895A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Tadahiro Omi 溶接方法及び溶接システム
CN103372738A (zh) * 2012-04-18 2013-10-30 珠海格力电器股份有限公司 毛细管组件过滤器焊接装置及焊接方法
KR102116630B1 (ko) * 2019-02-26 2020-05-28 성기천 시스템 에어컨용 배관 제조장치 및 이를 이용한 배관 제조방법

Cited By (4)

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