JPH07123929A - 飼料組成物 - Google Patents

飼料組成物

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JPH07123929A
JPH07123929A JP5301024A JP30102493A JPH07123929A JP H07123929 A JPH07123929 A JP H07123929A JP 5301024 A JP5301024 A JP 5301024A JP 30102493 A JP30102493 A JP 30102493A JP H07123929 A JPH07123929 A JP H07123929A
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JP
Japan
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feed
extract
pts
feed composition
sugar cane
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Application number
JP5301024A
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English (en)
Inventor
Masahide Nakada
正秀 中田
Masahiko Miyama
雅彦 深山
Toshiaki Ueda
敏明 植田
Yoshiyo Tsugami
佳代 津上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Landscapes

  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水畜産動物や人に対し安全でかつ安価な添加
剤を用いて、各種昆虫類に対しすぐれた忌避効果を示
し、しかも水畜産動物に対する嗜好性を改良しうる飼料
組成物を提供する。 【構成】 飼料組成物中にさとうきび抽出物を配合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飼料組成物に関し、詳
しくは、水蓄産業の作業場周辺において、有害な昆虫類
を忌避させることができ、また水畜産動物に対する嗜好
性を改善することができる飼料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、我が国の水畜産業界では、各種の
配合飼料や生餌などが大量に使用されている。これらの
飼料は、主に天然の素材(植物、動物、これら天然物か
らの油脂、蛋白質、澱粉など)が用いられている。
【0003】これら素材には、種々の揮発性物質が混在
しているが、ある種の成分がハエ、カ、ゴキブリ、ダ
ニ、アリなどの様々な昆虫を誘引する。また、畜産動物
が排泄する糞尿にも、これらの昆虫類が集まりやすい。
すなわち、これらの作業場周辺では、飼料や糞尿からの
誘引物質により、昆虫類が集まりやすい環境にある。実
際、家畜の畜舎内やその周辺、飼料置き場、いけす周辺
などでは、ハエ、カ、ゴキブリ、ダニなどの昆虫類が大
量に集まり、棲息している。
【0004】これら昆虫類の中には、吸血性のものや各
種病原菌のキヤリア―となるものがあることが知られて
おり、その棲息環境を、不衛生的な状態に陥れる危険性
が大きい。とくに、水畜産業での生産物が主に人の食用
に供する食品であることや、作業者の衛生管理を考える
と、極めて深刻である。
【0005】これら昆虫類の駆除や防除のために、ピレ
スロイド系殺虫剤を用いることが知られている。また、
殺虫剤以外の方法として、特開平4−65802号公報
に開示のN,N−ジエチル−メタ−トルアミドなどの昆
虫忌避剤を、スプレ―、ロ―シヨン、クリ―ムなどの形
態で用いることも、知られている。
【0006】さらに、天然物からの抽出物、天然精油ま
たは精油を構成するある種のテルペノイド類などが、昆
虫忌避剤として、種々提案されている。たとえば、ニ―
ムの有機溶媒または含水有機溶媒抽出物(特公昭62−
61562号公報)、センブリ植物のエ―テル抽出液
(特開昭62−167720号公報)、アニス油および
/またはベイ油(特開昭63−150206号公報)、
イチヨウ葉抽出物(特開昭63−30402号公報)、
タデ科植物からの抽出物(特開昭63−166814号
公報)、ジヤタマンシ―および/またはスガンダ―コキ
ラの精油(特開平3−232807号公報)などが、知
られている。
【0007】また、リナロ―ル、ゲラニオ―ル、プレゴ
ン、シトラ―ル、カルボン、メント―ル、リナリルアセ
テ―ト、メントン、ピレリトン、シトロネロ―ル、シト
ロレナ―ル、ネロ―ル、シネロ―ルの1種または2種以
上を含有してなるゴキブリ忌避剤(特公昭61−150
41号公報)や、テルペノイドモノマ―、テルペノイド
オリゴマ―、コオリゴマ―と、これらテルペンモノマ―
とフエノ―ル、ビニ―ル、スチレン、マレイン酸系モノ
マ―との低共重合化合物の混用を主体としたもの(特開
平4−288003号公報)なども、知られている。
【0008】一方、昆虫類が誘引される飼料組成物にお
いて、栄養価は高いが嗜好性の悪い素材、たとえば血粉
を用いたものなどでは、水畜産動物に対する嗜好性を改
善することが望まれ、このような嗜好性改良剤の例とし
て、たとえば、ある種の豆のロ―スト品や各種の植物抽
出物などが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
殺虫剤や忌避剤は、高価であつたり、有効性を示す昆虫
の範囲が狭いうえに、毒性が強く、水畜産動物や人への
悪影響の大きいものが多かつた。また、上記従来の嗜好
性改良剤では、やはり高価であつたり、嗜好性の改良効
果に乏しいといつた問題があつた。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、水畜産
動物や人に対し安全でかつ安価な添加剤を用いて、各種
昆虫類に対しすぐれた忌避効果を示し、しかも水畜産動
物に対する嗜好性を改良しうる飼料組成物を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、人や動物に対
して毒性がなく、安全性にすぐれ、しかも安価に入手す
ることが可能な特定植物の抽出物が、各種の昆虫類に対
して非常に良好な忌避効果を示し、しかも嗜好性の改善
にも寄与することを知り、本発明を完成するに至つた。
【0012】すなわち、本発明は、さとうきび抽出物を
配合してなる飼料組成物に係り、この組成物は、水畜産
動物や人に対し安全で、かつ安価に入手可能であり、ハ
エ、カ、ゴキブリ、ダニ、アリなどの各種の昆虫類の忌
避効果が大きく、かつ水畜産動物に対する嗜好性を高め
る効果を発揮するものである。
【0013】
【発明の構成・作用】本発明に用いるさとうきび抽出物
は、砂糖の生産用としてキユ―バ、インド、フイリピ
ン、オ―ストラリアなどの世界各地で古くから栽培され
ている、さとうきびを原料とし、有機溶媒により抽出さ
れる油状成分である。
【0014】抽出に用いる有機溶媒は、油脂の溶解度が
高いものであればよく、たとえば、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、イソオクタンなどの脂肪族炭
化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、クメンなどの芳香族炭化水素類、ジクロルメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロルエタン、トリ
クロロエタンなどのハロゲン化物、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類な
どが挙げられる。これらの有機溶媒は、その1種を単独
で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0015】砂糖をしぼつたあとのさとうきび粕を、こ
れらの有機溶媒を用いて、抽出し、ろ過して、固形分を
除去したのち、ろ液部分を減圧下で脱溶媒することによ
り、油状成分を得ることができる。この油状成分からな
るさとうきび抽出物は、これをそのまま一般の配合飼料
に配合してもよいし、その有効成分を濃縮してから配合
してもよい。レジン類、ワツクス類などの忌避効果の少
ないものを除くことにより、忌避効果の高い成分を濃縮
できる。
【0016】濃縮方法としては、上記のさとうきび抽出
物を、加熱したケトン系溶媒で再度抽出し、不溶分(主
としてレジン類)をろ過により除く方法、室温下で脂肪
族炭化水素類や芳香族炭化水素類の溶媒で再抽出し、不
溶分(主としてワツクス類)をろ過して除く方法などが
挙げられる。
【0017】本発明においては、上記のようにして得ら
れるさとうきび抽出物を、市販の配合飼料や飼料素材に
配合し、混合することにより、水畜産動物用の飼料組成
物を調製することができる。市販の配合飼料や飼料素材
としては、乳牛、肉牛、豚、鶏、養殖魚などの水畜産動
物用として公知のものがいずれも使用でき、とくに限定
されない。また、栄養価は高いが嗜好性の悪い血粉など
の飼料素材とともに、配合することにより、上記素材の
水畜産動物に対する嗜好性を改良した飼料組成物を調製
することができる。
【0018】本発明の飼料組成物において、さとうきび
抽出物の含有量は、配合飼料などの種類に応じて適宜決
めることができる。一般には、飼料組成物全体の0.0
1〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%となる
ようにするのがよい。この含有量が少なければ昆虫類に
対する忌避効果に劣つたり、水畜産動物に対する嗜好性
の改良効果に乏しくなる。また、上記含有量が多くなり
すぎても、それ以上の効果は期待できず、経済的に不利
である。
【0019】本発明の飼料組成物は、各種の昆虫類に対
してすぐれた忌避効果を示し、かつその持続性にもすぐ
れたものであるが、ここで忌避の対象となる昆虫類に
は、たとえば、ゴキブリ、ハエなどの不衛生害虫、カ、
ダニ、アブ、シラミ、ノミなどの吸血害虫、イガ、コイ
ガ、ジユウタンガ、ヒメマルカツオブシムシ、ヒメカツ
オブシムシなどの衣類害虫、コクゾウムシ、コクヌスト
モドキなどの貯穀害虫、その他アリ、シロアリなどの害
虫が挙げられる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、飼料貯蔵時、給与時、
さらには排泄物さえも、昆虫忌避効果を示すため、水蓄
産業の作業場周辺から昆虫類を効果的に排除できる。ま
た、蛋白質原料である血粉のように、栄養価は高いが嗜
好性の悪い素材を、水畜産動物に効果的に摂取させるこ
とができる。しかも、食用に供されるさとうきびの抽出
物を用いるので、極めて安全でかつ安価な飼料組成物を
提供できる。
【0021】
【実施例】つぎに、本発明を、実施例により具体的に説
明する。なお、各実施例で用いたさとうきび抽出物は、
下記の方法により製造した。
【0022】<さとうきび抽出物の製造>生のさとうき
び粕10重量部にアセトン50重量部を加え、50℃で
1時間撹拌しながら抽出したのち、加圧ろ過により不溶
物をろ過して除き、ろ液約48重量部を得た。このアセ
トン溶液を撹拌しながら、20℃まで冷却すると、不溶
性のワツクス分が析出してくるので、これをろ過して除
いた。減圧下で脱溶媒し、2重量部の油状のさとうきび
抽出物を得た。
【0023】実施例1 とうもろこしサイレ―ジ15Kg、クロ―バ―乾草2Kg、
小麦麦乾1Kg、乾燥ビ―ル粕2Kg、ビタミン・ミネラル
添加剤〔コ―キン化学(株)製の商品名デイリ―プレミ
ツクスE〕0.2Kg、さとうきび抽出物2Kgを、均一に
混合して、乳牛用飼料を調製した。
【0024】この乳牛用飼料の昆虫忌避効果を調べるた
め、以下の試験を行つた。まず、乳用ホルスタイン種1
0頭を5頭づつ二つのグル―プに分け、それぞれ試験区
と対照区とした。試験区には上記の乳牛用飼料を、対照
区には上記の乳牛用飼料からさとうきび抽出物のみを除
いたものを、各々7.5Kgづつ2回/日で、2週間にわ
たつて給与した。
【0025】この給与終了後、各区の最終日の糞5頭分
を集めてよく混合し、以下の要領で昆虫忌避試験を行つ
た。各区の糞50Kgを牛舎内のスペ―スに積み揚げた。
その上に、60cm×30cmの大きさの畜産用ハエ取紙を
各2枚しき、ハエ取紙に集まつたハエの数を経時的に数
えた。結果を、下記の表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】実施例2 とうもろこし10Kg、大豆粕5Kg、クロ―バ―乾草2K
g、小麦麦乾1Kg、乾燥ビ―ル粕2Kg、ビタミン・ミネ
ラル添加剤〔コ―キン化学(株)製の商品名デイリ―プ
レミツクスE〕0.2Kg、さとうきび抽出物3Kgを、均
一に混合して、肉牛用飼料を調製した。
【0028】この肉牛用飼料の昆虫忌避効果を調べるた
め、以下の試験を行つた。まず、去勢ホルスタイン種1
0頭を5頭づつ二つのグル―プに分け、それぞれ試験区
と対照区とした。試験区には上記の肉牛用飼料を、対照
区には上記の肉牛用飼料からさとうきび抽出物のみを除
いたものを、各々7.5Kgづつ2回/日で、2週間にわ
たつて給与した。
【0029】この給与終了後、各区の最終日の糞5頭分
を集めてよく混合し、下記の要領で昆虫忌避試験を行つ
た。各区の糞50Kgを牛舎内のスペ―スに積み揚げた。
その上に、60cm×30cmの大きさの畜産用ハエ取紙を
各2枚しき、ハエ取紙に集まつたハエの数を経時的に数
えた。結果を下記の表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】実施例3 とうもろこし30.5Kg、マイロ30Kg、大豆油粕6K
g、魚粉4Kg、ふすま10Kg、脱脂米ぬか8Kg、アルフ
アルフアミ―ル6Kg、糖みつ3.5Kg、ビタミン・アミ
ノ酸・ミネラル〔コ―キン化学(株)製の商品名アミノ
スタ―「ブタ」〕2Kg、さとうきび抽出物5Kgを、均一
に混合して、ブタ用飼料を調製した。
【0032】このブタ用飼料の昆虫忌避効果を調べるた
め、以下の試験を行つた。まず、ブタ10頭を5頭づつ
二つのグル―プに分け、それぞれ試験区と対照区とし
た。試験区には上記のブタ用飼料を、対照区には上記の
ブタ用飼料からさとうきび抽出物のみを除いたものを、
各々5Kgづつ2回/日で、2週間にわたつて給与した。
【0033】この給与終了後、各区の最終日の糞5頭分
を集めてよく混合し、下記の要領で昆虫忌避試験を行つ
た。各区の糞20Kgを豚舎内のスペ―スに積み揚げた。
その上に、30cm×30cmの大きさの畜産用ハエ取紙を
各2枚しき、ハエ取紙に集まつたハエの数を経時的に数
えた。結果を下記の表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】実施例4 とうもろこし50Kg、マイロ20Kg、生大豆11Kg、魚
粉4Kg、コ―ングルテンミ―ル4.5Kg、アルフアルフ
アミ―ル2Kg、リン酸カルシウム0.3Kg、食塩0.2
Kg、ビタミン類・ミネラル類〔コ―キン化学(株)製の
商品名エコノミ―プレミツクス鶏〕0.4Kg、さとうき
び抽出物5Kgを、均一に混合して、鶏用飼料を調製し
た。
【0036】この鶏用飼料の昆虫忌避効果を調べるた
め、以下の試験を行つた。まず、鶏50羽を25羽づつ
二つのグル―プに分け、それぞれ試験区と対照区とし
た。試験区には上記の鶏用飼料を、対照区には上記の鶏
用飼料からさとうきび抽出物のみを除いたものを、2週
間にわたつて給与した。給与は、自由摂取とした。
【0037】この給与終了後、各区の最終日の糞25羽
分を集めてよく混合し、下記の要領で昆虫忌避試験を行
つた。各区の糞1Kgを鶏舎内のスペ―スに積み揚げた。
その上に、15cm×15cmの大きさの畜産用ハエ取紙を
各2枚しき、ハエ取紙に集まつたハエの数を経時的に数
えた。結果を下記の表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】実施例5 魚粉7.5Kg、馬鈴薯澱粉1.5Kg、ビタミン類0.5
Kg、ミネラル類0.5Kg、スケソウタラ肝油3Kg、水
3.5Kg、さとうきび抽出物0.5Kgを、均一に混合し
て、養魚用飼料を調製した。
【0040】この養魚用飼料とこの飼料からさとうきび
抽出物のみを除いたものの各々100gを、60cm×3
0cmの大きさのハエ取紙にそれぞれ載せ、実施例1での
試験が行われた牛舎において、同様にハエについての忌
避試験を行い、ハエ取紙に集まつたハエの数を経時的に
数えた。結果を下記の表5に示す。
【0041】
【表5】
【0042】以上の実施例1〜5の結果から明らかなよ
うに、さとうきび抽出物を配合した本発明の飼料組成物
は、飼料そのものが昆虫忌避効果を示すだけでなく、動
物が摂取して排泄した糞の中にもその有効分が含まれる
ため、作業場周辺から昆虫類を効果的に忌避させること
ができる。しかも、天然のさとうきび抽出物を用いてい
るため、動物や人に対し安全性が高く、かつ安価であ
る。
【0043】実施例6 とうもろこしサイレ―ジ15Kg、クロ―バ―乾草2Kg、
小麦麦乾1Kg、乾燥ビ―ル粕1Kg、血粉1Kg、ビタミン
・ミネラル添加剤〔コ―キン化学(株)製の商品名デイ
リ―プレミツクスE〕0.2Kg、さとうきび抽出物2Kg
を、均一に混合して、乳牛用飼料を調製した。
【0044】この乳牛用飼料について、雌成牛ホルスタ
イン5頭を用いて、以下の要領で、飼料の嗜好性を調べ
た。各牛は、1頭づつそれぞれ仕切られた牛舎につない
だ。朝9時の給与時に、各牛の前に上記の乳牛用飼料5
Kgと、対照として上記の乳牛用飼料からさとうきび抽出
物のみを除いたもの5Kgとを、お互いに混じらないよう
に置いた。15分後にそれぞれの飼料を回収し、残存重
量を測定して、飼料の嗜好性を比較,評価した。
【0045】結果を、牛5頭の平均値として、下記の表
6に示す。なお、表中、摂取量比率は、対照飼料の摂取
量〔5Kg−対照飼料の残存重量(Kg)〕を1としたとき
の、試験飼料の摂取量〔5Kg−試験飼料の残存重量(K
g)〕の重量比率を示し、この比率が高いほど飼料の嗜
好性にすぐれていることを意味する。
【0046】
【表6】
【0047】実施例7 とうもろこし10Kg、大豆粕5Kg、クロ―バ―乾草2K
g、小麦麦乾1Kg、乾燥ビ―ル粕1Kg、血粉1Kg、ビタ
ミン・ミネラル添加剤〔コ―キン化学(株)製の商品名
デイリ―プレミツクスE〕0.2Kg、さとうきび抽出物
3Kgを、均一に混合して、肉牛用飼料を調製した。
【0048】この肉牛用飼料について、雄去勢成牛ホル
スタイン5頭を用いて、以下の要領で、飼料の嗜好性を
調べた。各牛は、1頭づつそれぞれ仕切られた牛舎につ
ないだ。朝9時の給与時に、各牛の前に上記の肉牛用飼
料5Kgと、対照として上記の肉牛用飼料からさとうきび
抽出物のみを除いたもの5Kgとを、お互いに混じらない
ように置いた。15分後にそれぞれの飼料を回収し、残
存重量を測定して、飼料の嗜好性を比較,評価した。
【0049】結果を、牛5頭の平均値として、下記の表
7に示す。表中、摂取量比率は、前記と同様に、対照飼
料の摂取量〔5Kg−対照飼料の残存重量(Kg)〕を1と
したときの、試験飼料の摂取量〔5Kg−試験飼料の残存
重量(Kg)〕の重量比率を示し、この比率が高いほど飼
料の嗜好性にすぐれていることを意味する。
【0050】
【表7】
【0051】上記の実施例6,7の結果から明らかなよ
うに、さとうきび抽出物を配合した本発明の飼料組成物
は、動物に対する嗜好性にすぐれており、栄養価の高い
血粉を配合した飼料を効果的に摂取させることができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 さとうきび抽出物を配合してなる飼料組
    成物。
JP5301024A 1993-11-05 1993-11-05 飼料組成物 Pending JPH07123929A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103783005A (zh) * 2014-01-22 2014-05-14 江苏远洋药业股份有限公司 一种鲢鳙饵料的制作方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103783005A (zh) * 2014-01-22 2014-05-14 江苏远洋药业股份有限公司 一种鲢鳙饵料的制作方法

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