JPH07123857A - 園芸用培養土及びその製造方法並びに製造装置 - Google Patents

園芸用培養土及びその製造方法並びに製造装置

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JPH07123857A
JPH07123857A JP5268893A JP26889393A JPH07123857A JP H07123857 A JPH07123857 A JP H07123857A JP 5268893 A JP5268893 A JP 5268893A JP 26889393 A JP26889393 A JP 26889393A JP H07123857 A JPH07123857 A JP H07123857A
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JP
Japan
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pellet
mixing
pellets
salt
liquid
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JP5268893A
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English (en)
Inventor
Shuichi Nakazawa
秀一 中澤
Yoshio Doinaga
芳夫 土井長
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットを塩類溶解
性溶液により洗浄して塩類を溶出した後、液状肥効性物
質と接触させて該ペレットの気孔内に液状肥効性物質を
混入させることにより、肥効性を有するペレットよりな
る園芸用培養土を製造する方法、及び、該製造に用いる
塩類溶出機構Xと液状肥効性物質混入機構Yとを有する
園芸用培養土の製造装置、並びに該製造で得られる園芸
用培養土。 【効果】 都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットを原料とし
て利用した園芸用培養土であって、塩類含有量が低くて
植物成育に無害な水準であり且つ肥効性物質が植物の成
育に必要な水準でペレット気孔内に内在し長期間安定し
た肥効効果を有するペレットからなる園芸用培養土が得
られ、従って、都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットの園芸
用培養土の原料としての有効利用が図れるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、園芸用培養土及びその
製造方法並びに製造装置に関し、詳細には、都市ごみ焼
却飛灰の焼成ペレット〔都市ごみ焼却プロセスで排出さ
れる飛灰(フライアッシュ)を焼結してなるペレット〕
及び液状肥効性物質を主原料としてペレットの気孔内に
肥効性物質が内在して肥効性を有する園芸用培養土を製
造する際に適用する園芸用培養土の製造方法並びに製造
装置、及び、前記製造方法により得られる園芸用培養土
に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ゴミ焼却炉から排出される都市ごみ
焼却灰や、石炭を燃料とするボイラ,キルン,工業炉等
から排出される石炭焼却灰は、従来、主に海洋埋立てに
利用して廃棄処理されてきたが、近年では埋立て地の確
保の困難化、及び、海洋汚染防止に係る廃棄基準の厳格
化に伴い、海洋埋立てに利用し難くなってきた。
【0003】このような事情もあって、近年、上記焼却
灰を廃棄物として扱うのではなく、2次資源として積極
的に利用しようとする研究が行なわれている。その結
果、石炭焼却灰については、人工骨材や培養土等として
の用途開発がなされている。これは、石炭焼却灰を人工
骨材や培養土等の原料として利用するものである。例え
ば、人工骨材や培養土の場合には、石炭焼却灰を焼結し
て一旦焼成ペレットを作り、この焼成ペレットが原料と
して利用される。(特公昭62-256747 号公報、特開昭61
-5726 号公報)。一方、都市ごみ焼却灰については、そ
の焼成ペレット製造方法は開発されている(特願平4-09
5385号)が、その用途開発にまでには至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように都市ごみ焼
却灰については、その焼成ペレット製造方法は開発され
ているが、その用途開発は未だ殆どなされておらず、検
討課題として残されている。そこで、都市ごみ焼却灰の
焼成ペレットについての用途を考えてみると、その一つ
として、園芸用培養土としての利用を考えることができ
る。これは、先ずは石炭焼却灰の焼成ペレットを培養土
として利用する場合と同様の発想に基づくものであり、
都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットを園芸用培養土として
利用できるのではないかという考え方である。しかしな
がら、都市ゴミ焼却灰の焼成ペレットは、石炭焼却灰の
焼成ペレットの場合と異なり、植物の成育に必要な肥効
性物質(肥効成分)を含有しておらず、又、植物成育に
有害な塩類を多く含有しているため、植物の成育に支障
をきたし、従って、都市ごみ焼却灰の焼成ペレットをそ
のまま園芸用培養土として好適に利用することはできな
いことも、同時に明らかである。
【0005】本発明は、この様な事情に着目してなされ
たものであって、その目的は、都市ゴミ焼却飛灰の焼成
ペレットを園芸用培養土の原料として利用できるように
することにある。即ち、塩類含有量が低減され且つ肥効
性物質が付与された都市ゴミ焼却飛灰の焼成ペレットか
らなる園芸用培養土及びその製造方法並びに製造装置を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明に係る園芸用培養土の製造方法は次のような
構成としている。即ち、請求項1記載の園芸用培養土の
製造方法は、都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレット及び液状
肥効性物質を主原料としてペレットの気孔内に肥効性物
質が内在して肥効性を有する園芸用培養土を製造するに
際し、都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットを塩類溶解性溶
液により洗浄して塩類を溶出した後、液状肥効性物質と
接触させて該ペレットの気孔内に液状肥効性物質を混入
させることを特徴とする園芸用培養土の製造方法であ
る。
【0007】請求項2記載の園芸用培養土の製造方法
は、前記塩類溶解性溶液が、肥効性溶液である請求項1
記載の園芸用培養土の製造方法である。請求項3記載の
園芸用培養土の製造方法は、前記塩類溶出後のペレット
を、その気孔内へ液状肥効性物質を混入する前に、乾燥
する請求項1記載の園芸用培養土の製造方法である。
【0008】又、本発明に係る園芸用培養土は次のよう
な構成としている。即ち、請求項4記載の園芸用培養土
は、請求項1、2又は3に記載の園芸用培養土の製造方
法によって得られる園芸用培養土である。
【0009】更に、本発明に係る園芸用培養土の製造装
置は次のような構成としている。即ち、請求項5記載の
園芸用培養土の製造装置は、都市ごみ焼却飛灰の焼成ペ
レットを塩類溶解性溶液により洗浄して塩類を溶出する
塩類溶出機構と、塩類溶出後のペレットの気孔内に液状
肥効性物質を混入させる液状肥効性物質混入機構とを有
することを特徴とする園芸用培養土の製造装置である。
【0010】請求項6記載の園芸用培養土の製造装置
は、都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットと塩類溶解性溶液
とを混合する混合機構と、該混合後のペレットと液状肥
効性物質とを混合する混合機構とを有することを特徴と
する園芸用培養土の製造装置である。請求項7記載の園
芸用培養土の製造装置は、都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレ
ットを塩類溶解性溶液に浸漬する浸漬機構と、該浸漬後
のペレットを液状肥効性物質に浸漬する浸漬機構とを有
することを特徴とする園芸用培養土の製造装置である。
【0011】請求項8記載の園芸用培養土の製造装置
は、一端側上部にペレット投入口を有し、他端側下部に
ペレット排出口を有すると共に、上部に液状肥効性物質
投入口を有し、ペレット投入口側下部に液状肥効性物質
排出口を有する横型ケーシングと、前記ペレット投入口
から投入されるペレットと液状肥効性物質投入口から投
入される液状肥効性物質とを混合し、液状肥効性物質混
入後のペレットを前記ペレット排出口へ搬送する混合搬
送スクリューとを有する園芸用培養土の製造装置であっ
て、前記ケーシングの底面部が樋状に形成されていると
共にペレット投入口側からペレット排出口に向けて上方
向に傾斜していることを特徴とする園芸用培養土の製造
装置である。
【0012】請求項9記載の園芸用培養土の製造装置
は、下記(A) の塩類溶出機構と (B)の液状肥効性物質混
入機構とを有することを特徴とする園芸用培養土の製造
装置である。。 (A) 一端側上部にペレット投入口を有し、他端側下部に
ペレット排出口を有すると共に、上部に塩類溶解性溶液
投入口を有し、ペレット投入口側下部に塩類溶解性溶液
排出口を有する横型ケーシングと、前記ペレット投入口
から投入されるペレットと塩類溶解性溶液投入口から投
入される塩類溶解性溶液とを混合し、塩類溶出後のペレ
ットを前記ペレット排出口へ搬送する混合搬送スクリュ
ーとを有する塩類溶出機構であって、前記ケーシングの
底面部が樋状に形成されていると共にペレット投入口側
からペレット排出口に向けて上方向に傾斜している塩類
溶出機構。 (B) 一端側上部に前記(A) のペレット排出口から排出さ
れるペレットを導入するペレット導入口を有し、他端側
下部にペレット排出口を有すると共に、上部に液状肥効
性物質投入口を有し、ペレット導入口側下部に液状肥効
性物質排出口を有する横型ケーシングと、前記ペレット
導入口から導入されるペレットと液状肥効性物質投入口
から投入される液状肥効性物質とを混合し、液状肥効性
物質混入後のペレットを前記ペレット排出口へ搬送する
混合搬送スクリューとを有する液状肥効性物質混入機構
であって、前記ケーシングの底面部が樋状に形成されて
いると共にペレット導入口からペレット排出口に向けて
上方向に傾斜している液状肥効性物質混入機構。
【0013】
【作用】本発明に係る園芸用培養土の製造方法は、前記
の如く、都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットを塩類溶解性
溶液により洗浄して塩類を溶出した後、液状肥効性物質
と接触させて該ペレットの気孔内に液状肥効性物質を混
入させるようにしているので、塩類含有量が低く且つ肥
効性物質がペレット気孔内に内在するペレットからなる
園芸用培養土が得られる。この塩類含有量は極めて少な
く、充分に植物成育に無害な水準にし得る。又、このペ
レットは多孔質であるのでペレット気孔内に内在する肥
効性物質の量は多く、充分に植物の成育に必要な水準に
し得る。従って、植物の成育に支障をきたすことなく、
園芸用培養土として好適に利用し得る園芸用培養土を製
造し得ることになる。
【0014】前記塩類溶解性溶液は、塩類を溶解する性
質を有する溶液であり、かかる溶液としては通常の水道
水、工業用水、酸性水溶液、肥効性溶液等を使用でき
る。ここで、肥効性溶液は肥効性成分を含有する溶液で
あり、該溶液を使用した場合には、塩類溶出後にペレッ
ト気孔内から該溶液を充分に除去しなくても(ある程度
残留させても)よいという利点がある。
【0015】前記塩類溶出後のペレットを、その気孔内
へ液状肥効性物質を混入する前に、乾燥することが望ま
しい。該乾燥により、ペレット気孔内の塩類溶解性溶液
が殆ど完全になくなり、気孔内の空間体積が増大し、従
って、液状肥効性物質をより多く混入し得るようになる
からである。
【0016】本発明に係る園芸用培養土は、上記製造方
法によって得られる園芸用培養土であるので、園芸用培
養土として好適に利用し得る。
【0017】本発明に係る園芸用培養土の製造装置は、
前述の如く、都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレット(以降、
ペレットという)を塩類溶解性溶液により洗浄して塩類
を溶出する塩類溶出機構と、塩類溶出後のペレットの気
孔内に液状肥効性物質を混入させる液状肥効性物質混入
機構とを有するようにしているので、前記本発明に係る
園芸用培養土の製造方法に適用でき、従って、塩類含有
量が低くて植物成育に無害な水準であり且つ肥効性物質
が植物の成育に必要な水準でペレット気孔内に内在する
ペレットからなる園芸用培養土を製造し得る。
【0018】前記塩類溶出機構としては、例えば、ペレ
ットと塩類溶解性溶液とを混合する混合機構や、ペレッ
トを塩類溶解性溶液に浸漬する浸漬機構を使用すればよ
い。前記液状肥効性物質混入機構としては、例えば、上
記混合後のペレットと液状肥効性物質とを混合する混合
機構や、上記浸漬後のペレットを液状肥効性物質に浸漬
する浸漬機構を使用すればよい。
【0019】更に、本発明に係る園芸用培養土の製造装
置として、請求項8及び9記載の園芸用培養土の製造装
置がある。この請求項8記載の園芸用培養土の製造装置
は、前述の如き横型ケーシング及び混合搬送スクリュー
を有する装置であって、該ケーシングの底面部が樋状に
形成され且つ該底面部がペレット投入口側からペレット
排出口に向けて上方向に傾斜している。従って、ペレッ
ト投入口から投入されるペレットと液状肥効性物質投入
口から投入される液状肥効性物質とを混合搬送スクリュ
ーにより混合し得、その結果、液状肥効性物質によるペ
レットからの塩類の溶出と、それに続いてペレットへの
液状肥効性物質の混入がなされる。しかる後、液状肥効
性物質混入後のペレットは、ケーシング底面部が上記の
如く傾斜していることに起因して液状肥効性物質(溶出
塩類を含んだ液状肥効性物質)と分離され、そして混合
搬送スクリューによりペレット排出口へ搬送され、該排
出口から園芸用培養土として取り出され、一方、溶出塩
類を含んだ液状肥効性物質は液状肥効性物質排出口より
排出される。そのため、塩類含有量が低く且つ肥効性物
質がペレット気孔内に内在するペレットからなる園芸用
培養土を連続して製造し得る。
【0020】又、請求項9記載の園芸用培養土の製造装
置は、前述の如き塩類溶出機構(A)と液状肥効性物質混
入機構(B) とを有する。従って、この塩類溶出機構(A)
により、塩類溶解性溶液によるペレットからの塩類の溶
出、該溶出後のペレットの塩類溶解性溶液との分離及び
ペレット排出口への搬送を連続的に行い得る。次に、こ
の排出口から排出されるペレットは液状肥効性物質混入
機構(B) のペレット導入口を経て該機構(B) に導入さ
れ、しかる後、このペレットへの液状肥効性物質の混
入、該混入後のペレットの液状肥効性物質との分離及び
ペレット排出口への搬送、該排出口からの取り出しを連
続的に行い得る。そのため、塩類含有量が低く且つ肥効
性物質がペレット気孔内に内在するペレットからなる園
芸用培養土を連続して製造し得る。
【0021】
【実施例】
(実施例1)実施例1に係る園芸用培養土の製造方法の
概要を図1に示す。この製造に用いた園芸用培養土の製
造装置を図2に示す。この図2に示す装置のA−A断
面、B−B断面、C−C断面を図3、4、5に示す。該
装置は、下記(a) の塩類溶出機構Xと (b)の液状肥効性
物質混入機構Yとを有してなる。
【0022】(a) 一端側(図2では横型ケーシング1の
左端側)上部にペレット投入口3を有し、他端側(図2
では横型ケーシング1の右端側)下部にペレット排出口
5を有すると共に、上部に塩類溶解性溶液投入口4を有
し、ペレット投入口3側下部に塩類溶解性溶液排出口6
を有する横型ケーシング1と、前記ペレット投入口3か
ら投入されるペレットと塩類溶解性溶液投入口4から投
入される塩類溶解性溶液とを混合し、塩類溶出後のペレ
ットを前記ペレット排出口5へ搬送する混合搬送スクリ
ューS1とを有する塩類溶出機構Xであって、前記ケーシ
ング1の底面部が図3〜5に示す如く樋状に形成されて
いると共に該底面部が図2に示す如くペレット投入口3
側(図2では左側)からペレット排出口5(図2では右
側)に向けて上方向に傾斜しており、更に、前記ケーシ
ング1の外側に図2に示す如き溶液加熱用ヒータ7及び
ペレット乾燥用ヒータ8を巻いている塩類溶出機構X。
【0023】(b) 一端側(図2では横型ケーシング2の
左端側)上部に前記ペレット排出口5から排出されるペ
レットを導入するペレット導入口50を有し、他端側(図
2では横型ケーシング2の右端側)下部にペレット排出
口51を有すると共に、上部に液状肥効性物質投入口52を
有し、ペレット導入口50側下部に液状肥効性物質排出口
53を有する横型ケーシング2と、前記ペレット導入口50
から導入されるペレットと液状肥効性物質投入口52から
投入される液状肥効性物質とを混合し、液状肥効性物質
混入後のペレットを前記ペレット排出口51へ搬送する混
合搬送スクリューS2とを有する液状肥効性物質混入機構
Yであって、前記ケーシング2の底面部が樋状に形成さ
れ且つペレット導入口50側(図2では左側)からペレッ
ト排出口51(図2では右側)に向けて上方向に傾斜して
おり、更に、前記ケーシング2の外側に図2に示す如き
ペレット乾燥用ヒータ15を巻いている液状肥効性物質混
入機構Y。
【0024】ここで、混合搬送スクリューS1は、混合用
のパドル付きスクリュー9、分離用のリボン付きスクリ
ュー10及び搬送用の搬送スクリュー11で構成され、その
軸54は水平に配されている。又、混合搬送スクリューS2
は、パドル付きスクリュー16及び搬送スクリュー17で構
成されている。尚、図2において、12は混合部(攪拌
室)、13は分離搬送部(分離室及び搬送路)、14は乾燥
部を示し、又、18は混合部(攪拌室)、19は乾燥部を示
すものである。
【0025】かかる装置を使用し、園芸用培養土の製造
を行った。先ず、塩類溶出機構Xにおいては、塩類溶解
性溶液投入口4から塩類溶解性溶液を混合部12に注入
し、ヒータ7で加熱し、一方ペレット投入口3からペレ
ット(都市ゴミ焼却飛灰の焼成ペレット)を投入し、こ
れらを回転する混合搬送スクリューS1のパドル付きスク
リュー9により混合部12で混合し、ペレットから塩類を
溶出させる。次いで、分離搬送部13で、リボン付きスク
リュー10により塩類溶出後のペレットを塩類溶解性溶液
と分離し、乾燥部14へ搬送した後、ヒータ8により乾燥
しながら搬送スクリュー11によりペレット排出口5へ搬
送し、液状肥効性物質混入機構Yのペレット導入口50へ
導入する。尚、塩類溶出後のペレットは、ペレット排出
口5に向けて上方向に傾斜(塩類溶解性溶液排出口6に
向けて下降)するケーシング底面部(樋状)に沿って昇
るように搬送され、一方の塩類溶解性溶液は該ケーシン
グ底面部に沿って下降するので、これら両者は上記の如
く分離される。
【0026】液状肥効性物質混入機構Yにおいては、液
状肥効性物質投入口52から液状肥効性物質を投入し、こ
れと上記ペレット導入口50から導入された塩類溶出後の
ペレットとを、回転する混合搬送スクリューS2のパドル
付きスクリュー16により混合部18で混合し、ペレット気
孔内に液状肥効性物質を混入させる。次いで、このペレ
ットを乾燥部19でヒータ15により乾燥しながら搬送スク
リュー17によりペレット排出口51へ搬送し、該排出口51
より園芸用培養土として取り出す。一方、上記混入後に
残留する(余った)液状肥効性物質は、ケーシング底面
部に沿って下降し、液状肥効性物質排出口53から排出さ
れる。このように、上記装置によれば、塩類が溶出され
且つ肥効性物質がペレット気孔内に混入されたペレット
からなる園芸用培養土を連続して製造し得る。
【0027】(実施例2)実施例2に係る園芸用培養土
の製造装置を図6に示す。この図2に示す装置のD−D
断面、E−E断面を図7、8に示す。該装置は、一端側
(図6では横型ケーシング20の左端側)上部にペレット
投入口21を有し、他端側(図6では横型ケーシング20の
右端側)下部にペレット排出口23を有すると共に、上部
に液状肥効性物質投入口22を有し、ペレット投入口21側
下部に液状肥効性物質排出口24を有する横型ケーシング
20と、前記ペレット投入口21から投入されるペレットと
液状肥効性物質投入口22から投入される液状肥効性物質
とを混合し、液状肥効性物質混入後のペレットを前記ペ
レット排出口23へ搬送する混合搬送スクリューS3とを有
する園芸用培養土の製造装置であって、前記ケーシング
20の底面部が図7及び8に示す如く樋状に形成されてい
ると共に該底面部が図6に示す如くペレット投入口21側
からペレット排出口23に向けて上方向に傾斜しており、
更に、前記ケーシング20の外側に図6に示す如きペレッ
ト乾燥用ヒータ25を巻いたものである。尚、混合搬送ス
クリューS3は、混合用のパドル付きスクリュー26、搬送
用の搬送スクリュー27で構成され、ケーシング20内に混
合部28及び分離搬送・乾燥部29が形成されている。
【0028】かかる装置を使用し、園芸用培養土の製造
を行った。先ず、ペレット投入口21から投入されるペレ
ットと液状肥効性物質投入口22から投入される液状肥効
性物質とを混合部28でパドル付きスクリュー26により混
合し、これによりペレットからの塩類の溶出及びそれに
続くペレットへの液状肥効性物質の混入を行う。次い
で、分離搬送・乾燥部29において、搬送スクリュー27に
より液状肥効性物質混入後のペレットを液状肥効性物質
と分離し搬送し、更に、ヒータ23により乾燥しながら搬
送スクリュー11によりペレット排出口5へ搬送し、該排
出口から園芸用培養土として取り出す。一方、上記混入
後に残留する(余った)液状肥効性物質は、ケーシング
底面部に沿って下降し、液状肥効性物質排出口24から排
出される。このように、上記装置によれば、塩類が溶出
され且つ肥効性物質がペレット気孔内に混入されたペレ
ットからなる園芸用培養土を連続して製造し得る。
【0029】(実施例3)ペレット(都市ごみ焼却飛灰
の焼成ペレット)20gを温水200ml 中に入れ、攪拌して
ペレットからの塩類溶出処理を行った。このとき、温水
温度は20℃及び50℃の2条件とし、それぞれの場合につ
いて塩類溶出処理時間と塩類溶出量、ペレット内気孔率
及びペレット内残存塩類量との関係を調べた。その結果
を図9(温水温度:20℃)及び図10(温水温度:50℃)
に示す。この図9からわかる如く、温水温度:20℃の場
合、塩類溶出処理時間:約13分後にはペレット内残存塩
類量は植物育成に支障のない50ppm 以下となっている。
図10からわかる如く、温水温度:50℃の場合には、この
50ppm 以下とするために必要な塩類溶出処理時間は約7
分でよく、温水の温度上昇によって塩類溶出が促進され
る。
【0030】次に、上記塩類溶出処理後のペレットの
中、温水温度:20℃、塩類溶出処理時間:13分の条件で
得られたものについて、乾燥した後、その20gを液状肥
効性物質200ml 中に浸し、該ペレット気孔内に液状肥効
性物質を浸透させて混入させ、しかる後、該ペレットを
熱風(約70℃)により乾燥した。このとき、各段階のペ
レット(塩類溶出処理・乾燥後のペレット、液状肥
効性物質混入後のペレット、液状肥効性物質混入・乾
燥後のペレット)の重量を測定した。その結果を表1に
示す。この表1からわかる如く、液状肥効性物質混入後
のペレットの重量は、塩類溶出処理・乾燥後のペレッ
トの重量の約 1.4倍になっており、これより塩類溶出
処理・乾燥後のペレットの気孔部の約 2/3に肥効性物
質が浸透しているものと推定される。又、液状肥効性物
質混入・乾燥後のペレットにおいては、塩類溶出処理
・乾燥後のペレットの気孔部の約 1/2に肥効性物質が
混入した状態になっていると考えられる。
【0031】上記液状肥効性物質混入・乾燥後のペレッ
ト(本発明の実施例に係る園芸用培養土)20gに対
し、水200ml を毎日1回かけた場合、及び、1週間に2
回かけた場合について、経過時間(溶出時間)と肥効性
成分溶出量との関係を調べた。その結果を図11に示す。
毎日1回かけた場合、園芸用培養土からの肥効性成分溶
出量は約2ケ月後まで25ppm 以上が保持され、1週間に
2回かけた場合、約3.5ケ月後まで25ppm 以上が保持さ
れ、長期間安定した肥効効果を有している。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、都市ごみ焼却飛灰の焼
成ペレットを原料として利用した園芸用培養土であっ
て、塩類含有量が低くて植物成育に無害な水準であり且
つ肥効性物質が植物の成育に必要な水準でペレット気孔
内に内在し長期間安定した肥効効果を有するペレットか
らなる園芸用培養土が得られる。従って、都市ごみ焼却
飛灰の焼成ペレットの園芸用培養土の原料としての有効
利用が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る園芸用培養土の製造方法の概
要を示すフロー図である。
【図2】 実施例1に係る園芸用培養土の製造に用いた
園芸用培養土製造装置の概要を示す側断面図である。
【図3】 図2に示す園芸用培養土製造装置のA−A断
面図である。
【図4】 図2に示す園芸用培養土製造装置のB−B断
面図である。
【図5】 図2に示す園芸用培養土製造装置のC−C断
面図である。
【図6】 実施例2に係る園芸用培養土製造装置の概要
を示す側断面図である。
【図7】 図6に示す園芸用培養土製造装置のD−D断
面図である。
【図8】 図2に示す園芸用培養土製造装置のE−E断
面図である。
【図9】 実施例3に係る塩類溶出用温水温度が20℃の
場合の塩類溶出処理時間と塩類溶出量、ペレット内気孔
率等との関係を示す図である。
【図10】 実施例3に係る塩類溶出用温水温度が50℃
の場合の塩類溶出処理時間と塩類溶出量、ペレット内気
孔率等との関係を示す図である。
【図11】 実施例3に係る園芸用培養土に水をかけた
場合の溶出時間と肥効性成分溶出量との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1--横型ケーシング、2--横型ケーシング、3--ペレッ
ト投入口、4--塩類溶解性溶液投入口、5--ペレット排
出口、6--塩類溶解性溶液排出口、7--溶液加熱用ヒー
タ、8--ペレット乾燥用ヒータ、9--パドル付きスクリ
ュー、10--リボン付きスクリュー、11--搬送スクリュ
ー、12--混合部、13--分離搬送部、14--乾燥部、15--ペ
レット乾燥用ヒータ、16--パドル付きスクリュー、17--
搬送スクリュー、18--混合部、19--乾燥部、20--横型ケ
ーシング、 21--ペレット投入口、22--液状肥効性物質
投入口、23--ペレット排出口、24--液状肥効性物質排出
口、25--乾燥用ヒータ、26--パドル付きスクリュー、27
--搬送スクリュー、28--混合部、29--分離搬送・乾燥
部、50--ペレット導入口、51--ペレット排出口、52--液
状肥効性物質投入口、53--液状肥効性物質排出口、54--
軸、S1--混合搬送スクリュー、S2--混合搬送スクリュ
ー、S3--混合搬送スクリュー、X--塩類溶出機構、Y--
液状肥効性物質混入機構。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレット及び液
    状肥効性物質を主原料としてペレットの気孔内に肥効性
    物質が内在して肥効性を有する園芸用培養土を製造する
    に際し、都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットを塩類溶解性
    溶液により洗浄して塩類を溶出した後、液状肥効性物質
    と接触させて該ペレットの気孔内に液状肥効性物質を混
    入させることを特徴とする園芸用培養土の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記塩類溶解性溶液が、肥効性溶液であ
    る請求項1記載の園芸用培養土の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記塩類溶出後のペレットを、その気孔
    内へ液状肥効性物質を混入する前に、乾燥する請求項1
    記載の園芸用培養土の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の園芸用培養
    土の製造方法によって得られる園芸用培養土。
  5. 【請求項5】 都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットを塩類
    溶解性溶液により洗浄して塩類を溶出する塩類溶出機構
    と、塩類溶出後のペレットの気孔内に液状肥効性物質を
    混入させる液状肥効性物質混入機構とを有することを特
    徴とする園芸用培養土の製造装置。
  6. 【請求項6】 都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットと塩類
    溶解性溶液とを混合する混合機構と、該混合後のペレッ
    トと液状肥効性物質とを混合する混合機構とを有するこ
    とを特徴とする園芸用培養土の製造装置。
  7. 【請求項7】 都市ごみ焼却飛灰の焼成ペレットを塩類
    溶解性溶液に浸漬する浸漬機構と、該浸漬後のペレット
    を液状肥効性物質に浸漬する浸漬機構とを有することを
    特徴とする園芸用培養土の製造装置。
  8. 【請求項8】 一端側上部にペレット投入口を有し、他
    端側下部にペレット排出口を有すると共に、上部に液状
    肥効性物質投入口を有し、ペレット投入口側下部に液状
    肥効性物質排出口を有する横型ケーシングと、前記ペレ
    ット投入口から投入されるペレットと液状肥効性物質投
    入口から投入される液状肥効性物質とを混合し、液状肥
    効性物質混入後のペレットを前記ペレット排出口へ搬送
    する混合搬送スクリューとを有する園芸用培養土の製造
    装置であって、前記ケーシングの底面部が樋状に形成さ
    れていると共にペレット投入口側からペレット排出口に
    向けて上方向に傾斜していることを特徴とする園芸用培
    養土の製造装置。
  9. 【請求項9】 下記(A) の塩類溶出機構と (B)の液状肥
    効性物質混入機構とを有することを特徴とする園芸用培
    養土の製造装置。 (A) 一端側上部にペレット投入口を有し、他端側下部に
    ペレット排出口を有すると共に、上部に塩類溶解性溶液
    投入口を有し、ペレット投入口側下部に塩類溶解性溶液
    排出口を有する横型ケーシングと、前記ペレット投入口
    から投入されるペレットと塩類溶解性溶液投入口から投
    入される塩類溶解性溶液とを混合し、塩類溶出後のペレ
    ットを前記ペレット排出口へ搬送する混合搬送スクリュ
    ーとを有する塩類溶出機構であって、前記ケーシングの
    底面部が樋状に形成されていると共にペレット投入口側
    からペレット排出口に向けて上方向に傾斜している塩類
    溶出機構。 (B) 一端側上部に前記(A) のペレット排出口から排出さ
    れるペレットを導入するペレット導入口を有し、他端側
    下部にペレット排出口を有すると共に、上部に液状肥効
    性物質投入口を有し、ペレット導入口側下部に液状肥効
    性物質排出口を有する横型ケーシングと、前記ペレット
    導入口から導入されるペレットと液状肥効性物質投入口
    から投入される液状肥効性物質とを混合し、液状肥効性
    物質混入後のペレットを前記ペレット排出口へ搬送する
    混合搬送スクリューとを有する液状肥効性物質混入機構
    であって、前記ケーシングの底面部が樋状に形成されて
    いると共にペレット導入口からペレット排出口に向けて
    上方向に傾斜している液状肥効性物質混入機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2736284A1 (fr) * 1995-07-03 1997-01-10 Gec Alsthom Stein Ind Procede de traitement par lavage des cendres dans une installation d'incineration de dechets
JP2008092915A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Kawakita Kojuen:Kk 花卉用人工培地
KR100965819B1 (ko) * 2009-08-31 2010-06-29 코오롱환경서비스주식회사 균등분배 및 브릿지방지형 다중 패들 교반기와 동력절감형 패들-스크류 정량 배출장치로 구성된 유기성 퇴비화 방법 및 장치
CN107409835A (zh) * 2017-07-26 2017-12-01 中国计量大学 由培养钵自动合成装置制成的培养钵

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