JPH07123203A - イメージセンサー及び該イメージセンサーを有する情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 密着型イメージセンサの枠体を用い、工程の
増加やコストアップが少なく、簡単に作製可能なフラッ
トベット型イメージセンサを提供する。 【構成】 ライン状に配列された光電変換素子アレイ２
と、短焦点結像素子アレイ５と、原稿１を照明するため
の光源３と、少なくとも光軸に当たる部分が光透過性部
材からなる原稿支持板６とを一体的に有するイメージセ
ンサーにおいて、厚さの異なる前記原稿支持板６を組み
合わせることにより、前記短焦点結像素子５の前記原稿
支持板６上面からの焦点位置を制御したことを特徴とす
るイメージセンサー、またこのイメージセンサを用いた
情報処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、イメージセンサー及び
該イメージセンサーを有する情報処理装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】図３は、従来の密着型イメージセンサー
の構成を示す概略断面図である。図に示すように読み取
り原稿１の長さに対応し、原稿の光情報を電気信号へ変
換するセンサーアレー２、原稿面照明用の点光源３を複
数個直線に一つの基板に配列した点光源アレイ４、前記
原稿１の光情報をセンサーアレー受光部に結像させるた
めの結像素子アレイ５、及びガラス等の光透過性部材か
らなる原稿支持板カバーガラス６が１つの枠体７に位置
決め固定され構成されている。

【０００３】このような密着型イメージセンサーは、フ
ァクシミリ用等に主として用いられ、通常、原稿１が原
稿支持板（カバーグラス）６の上面を通されるため、原
稿支持板６上面にピントが合うように各部品の位置決め
がされている。

【０００４】また、このようなファクシミリ等の、原稿
を移動させて読み取るシートスルータイプ以外に、ハン
ディースキャナー等の原稿を固定したままイメージセン
サーを移動させるフラットベットタイプのものも用いら
れている。

【０００５】このような、フラットベットタイプのイメ
ージセンサーは、原稿支持板の上面から原稿を離して読
み取る製品が主流であるため、原稿支持板上面からさら
に上方の位置にピントが合うように各部品の位置決めが
されている。

【０００６】図２は、従来のフラットベット型のイメー
ジセンサーの構造を示す概略断面図である。図におい
て、各構成部品は前述した図３と同様であり、同じ番号
を付してある。ただし、図２の例では、原稿１が原稿支
持板６の上方の離れた位置にあるため、そこにピントが
合うように、短焦点結像素子５や、センサー基板２の位
置等が調整され、これらを支持する枠体７の形状も図３
の密着型イメージセンサとはわずかに異なる形状とされ
てある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】前述したように、従
来、フラットベット型イメージセンサのピント位置を調
整するためには、短焦点結像素子や、センサー基板の位
置を調整することにより行なっていたため、それらを支
持する枠体の形状も、広範に用いられている密着型イメ
ージセンサのものとは異ならせる必要があり、工程の増
加やコストアップの原因となるという問題があった。

【０００８】（発明の目的）本発明の目的は、密着型イ
メージセンサの枠体を用い、工程の増加やコストアップ
が少なく、簡単に作製可能なフラットベット型イメージ
センサを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するための手段として、ライン状に配列された光
電変換素子アレイと、短焦点結像素子アレイと、原稿を
照明するための光源と、少なくとも光軸に当たる部分が
光透過性部材からなる原稿支持板とを一体的に有するイ
メージセンサーにおいて、厚さの異なる前記原稿支持板
と組み合わせることにより、前記短焦点結像素子の前記
原稿支持板上面からの焦点位置を制御したことを特徴と
するイメージセンサーを提供するものである。

【００１０】

【作用】本発明によれば、イメージセンサーの原稿支持
板（カバーガラス）の厚さを制御することにより、原稿
支持板上面から焦点位置を任意の距離で離すことがで
き、ハンディースキャナー等原稿を原稿支持板上面から
離して使用する製品に、容易に対応可能としたものであ
る。

【００１１】

【実施例】図１は本発明の特徴を最もよく表わす概略断
面図であり、１は読み取る原稿、２は原稿の長さに対応
し原稿の光情報を電気信号に変換するセンサーアレー、
３は点光源で、４は点光源３を同一基板上に複数個直線
上に並べた点光源アレーで、５は短焦点結像素子アレ
ー、６は光透過性部材からなる原稿支持板、７は部品を
位置決め固定する枠体である。

【００１２】このような構成の本実施例では、点光源ア
レー４で原稿１を照明し、原稿１の光情報を短焦点結像
素子アレイ５により、センサーアレー２の受光部に結像
し、センサーアレー２はその光情報を電気信号へ変換す
る。

【００１３】本実施例では、原稿支持版６の厚みのみが
図３に示した密着型イメージセンサのものに比べて薄く
なっており、このため、焦点位置は原稿支持板６の上方
となっている。

【００１４】このように本発明では、原稿支持板６の厚
みを各製品毎に変えることにより、原稿支持板から焦点
位置までの距離を自由に選択することが可能となるた
め、特に枠体７を加工する必要はなく、従来の密着型イ
メージセンサの部品を用いて簡単にフラットベット型の
イメージセンサに変更することができる。

【００１５】また原稿支持板６の厚さは研磨等で、容易
にかつ高精度に加工できることは言うまでもない。

【００１６】また、図４に示すように、本実施例のフラ
ットベット型イメージセンサーを用いたハンディースキ
ャナーを備えたファクシミリ装置等の情報処理装置も、
従来の構造及び組み立て工程により容易に作製すること
ができ、従来のものと比較してコストダウンすることが
できる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原稿支持板の厚みを変更することで、原稿支持板上面か
ら焦点位置までの距離を任意に設定できるため、従来の
密着型イメージセンサをフラットベット型イメージセン
サに容易に変更することができる。このため、コストア
ップが少なく、組立方法も何ら変更がないという効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施したフラットベット型のイメージ
センサーの断面概略図。

【図２】従来のフラットベット型のイメージセンサーの
断面概略図。

【図３】従来の密着型のイメージセンサーの断面概略
図。

【図４】本発明のイメージセンサーを用いた情報処理装
置の一例としてのハンディスキャナーを備えたファクシ
ミリ装置の外観図。

【符号の説明】

１ 原稿 ２ イメージセンサー ３ 点光源 ４ 点光源アレイ ５ 短焦点結像素子アレイ ６ 原稿支持板 ７ 枠体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ライン状に配列された光電変換素子アレ
   イと、短焦点結像素子アレイと、原稿を照明するための
   光源と、少なくとも光軸に当たる部分が光透過性部材か
   らなる原稿支持板とを一体的に有するイメージセンサー
   において、 厚さの異なる前記原稿支持板を組み合わせることによ
   り、前記短焦点結像素子の前記原稿支持板上面からの焦
   点位置を制御したことを特徴とするイメージセンサー。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のイメージセンサーを有
   することを特徴とする情報処理装置。