JPH07122953A - 信号レベル圧縮装置 - Google Patents

信号レベル圧縮装置

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JPH07122953A
JPH07122953A JP28783293A JP28783293A JPH07122953A JP H07122953 A JPH07122953 A JP H07122953A JP 28783293 A JP28783293 A JP 28783293A JP 28783293 A JP28783293 A JP 28783293A JP H07122953 A JPH07122953 A JP H07122953A
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JP
Japan
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audio signal
loudness
level
amplification factor
speaker
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JP28783293A
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Akira Tagami
亮 田上
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピーカの特性と人間の心理量であるラウド
ネスレベルに応じて信号レベルの圧縮率を制御するこ
と。 【構成】 先ず、スピーカ9のインパルス応答がFIR
型フィルタ2で畳み込まれる。オーディオ信号入力手段
1から音声信号が与えられると、増幅率検出手段10は
増幅器8の増幅率を検出する。そしてラウドネス演算手
段4は増幅率とFIR型フィルタ2の出力結果よりラウ
ドネスレベルを演算する。選択手段5はラウドネスレベ
ル値に対応した乗算係数を記憶部6より選択し、その値
を乗算器8に与える。増幅器8は乗算された音声信号を
増幅してスピーカ9に与え、聴感的に自然な音声を再生
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力信号レベルのダイ
ナミックレンジを圧縮すると共に、再生レベルに関して
聞きやすさを改良した信号レベル圧縮装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】入力信号のレベルを圧縮、伸張する方式
は音響機器の雑音除去(ノイズリダクション)で用いら
れているが、この方式のうち圧縮を利用し、信号のダイ
ナミックレンジを圧縮することで再生レベルに関して聞
きやすさを実現する方式が開発されてきた。
【0003】従来の信号レベル圧縮装置について図面を
参照しながら説明する。図4は従来の信号レベル圧縮装
置の構成を示すブロック図である。本図においてオーデ
ィオ信号入力手段21から出力された音声信号は、レベ
ル検出手段22に入力され電圧レベル値が検出される。
記憶部24には入力信号レベルと乗算係数との対応テー
ブルが記憶されている。そして選択手段25ではレベル
検出手段22において得られた電圧値に対応した乗算係
数が選択される。選択された乗算係数と音声入力信号は
乗算器23で乗算され、増幅器26を通じてスピーカ2
7より音響が再生される。
【0004】図5は信号レベル圧縮装置における信号の
入力レベルと出力レベルの関係を示した特性図である。
特性Aは圧縮を施していない場合の入出力特性であり、
特性Bは96dBの入力ダイナミックレンジを72dB
のダイナミックレンジに圧縮した例である。特性Bを実
現するためには、夫々の入力信号レベルに対応した乗算
係数を記憶部24で設定しておく。このように構成する
と、96dBのダイナミックレンジをもつ音声信号を、
72dBのダイナミックレンジをもつ音声信号に圧縮す
ることができる。従って、異なる信号間のレベル差や同
一信号でのレベル差を軽減することにより、再生レベル
のダイナミックレンジに関して聞きやすさを実現するこ
とができた。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、人間
が感じる音の大きさ(ラウドネス)には周波数特性があ
るため、入力された音声信号の電圧値と人間が感じる音
の大きさに、比例関係は成り立たない場合がある。つま
り、同じ電圧値でも周波数が異なれば聴感上の音の大き
さも異なることになる。従って、圧縮率を入力信号の電
圧値に応じてのみ可変すれば、聴感的に不自然な信号レ
ベル圧縮になってしまう。又、使用するスピーカの特性
によっても再生音の大きさが異なるので、スピーカが変
わった場合も聴感的に不自然になるという問題点が生じ
る。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、再生するスピーカの周波数特性
とラウドネスレベルに応じて音声信号のレベルを制御す
ることにより、聴感的に自然な信号のレベル圧縮ができ
る信号レベル圧縮装置を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、音声信号を入力するオーディオ信号入力手段と、増
幅率が可変であり、音声信号を電力増幅する増幅器と、
増幅器の増幅出力を再生するスピーカと、スピーカのイ
ンパルス時間応答と相当のタップ係数を有し、オーディ
オ信号入力手段から入力される音声信号の周波数特性を
スピーカと同一特性となるよう音声信号を補正して出力
するFIR型フィルタと、増幅器の増幅率を検出する増
幅率検出手段と、FIR型フィルタによって畳み込まれ
た音声信号と増幅率検出手段で検出された増幅率とを用
いて、音声信号の各帯域の音圧レベルに重み付けをし、
それらの値の総和をラウドネスレベルとして演算するラ
ウドネス演算手段と、ラウドネス演算手段で演算された
ラウドネスレベルに対応する乗算係数を記憶する複数の
記憶部と、ラウドネス演算手段が出力するラウドネスレ
ベルに基づき、記憶部から特定の乗算係数を選択する選
択手段と、選択手段で選択された乗算係数をオーディオ
信号入力手段の音声信号に乗算して増幅器に与える乗算
器と、を具備したことを特徴とするものである。
【0008】本願の請求項3の発明は、音声信号を入力
するオーディオ信号入力手段と、増幅率が可変であり、
音声信号を電力増幅する増幅器と、増幅器の増幅出力を
再生するスピーカと、スピーカのインパルス時間応答と
相当のタップ係数を有し、オーディオ信号入力手段から
入力される音声信号の周波数特性をスピーカと同一特性
となるように音声信号を補正して出力する第1のFIR
型フィルタと、増幅器の増幅率を検出する増幅率検出手
段と、第1のFIR型フィルタによって畳み込まれた音
声信号と増幅率検出手段で検出された増幅率とを用い
て、音声信号の各帯域の音圧レベルに重み付けをし、そ
れらの値の総和をラウドネスレベルとして演算するラウ
ドネス演算手段と、ラウドネス演算手段で演算されたラ
ウドネスレベルに対応するタップ係数を記憶する複数の
記憶部と、ラウドネス演算手段が出力するラウドネスレ
ベルに基づき、記憶部から特定のタップ係数を選択する
選択手段と、選択手段で選択されたタップ係数を用い
て、オーディオ信号入力手段から与えられた音声信号の
周波数特性を補正し、その信号を増幅器に与える第2の
FIR型フィルタと、を具備したことを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、先ず再生用のスピーカが決まれば、そのスピ
ーカの周波数特性と同一のインパルス時間応答のタップ
係数を有するFIR型フィルタをオーディオ信号入力手
段に接続する。そしてFIR型フィルタの出力信号と、
増幅率検出手段で検出された増幅率とを用いて、音声信
号のラウドネスレベルをラウドネス演算手段で演算す
る。次に選択手段は記憶部からラウドネスレベルに対応
する乗算係数を取り出し、乗算器が入力音声信号にこの
乗算係数を乗算して増幅器に与える。こうするとスピー
カから出力された音声は聴感的に自然な音となり、かつ
信号レベルが圧縮される。
【0010】又本願の請求項3の発明によれば、先ず再
生用のスピーカが決まれば、そのスピーカの周波数特性
と同一のインパルス時間応答のタップ係数を有する第1
のFIR型フィルタをオーディオ信号入力手段に接続す
る。そして第1のFIR型フィルタの出力信号と、増幅
率検出手段で検出された増幅率とを用いて、音声信号の
ラウドネスレベルをラウドネス演算手段で演算する。オ
ーディオ信号入力手段から音声信号が入力され、かつラ
ウドネスレベルが小さいときには、第2のFIR型フィ
ルタは音声信号を周波数補正して増幅器に与える。こう
するとレベル圧縮処理しても、スピーカの再生音は音質
が変化しなくなる。
【0011】
【実施例】本発明の第1実施例における信号レベル圧縮
装置について、図1を参照しつつ説明する。図1は第1
実施例の信号レベル圧縮装置の構成を示すブロック図で
ある。本図において、オーディオ信号入力手段1は音声
信号を出力する回路であり、この信号はFIR型フィル
タ2及び遅延器3に与えられる。FIR型フィルタ2は
再生用に用いられるスピーカの周波数特性と同等の伝達
関数を持つフィルタであり、複数の遅延器及び乗算器
と、加算器で構成される。FIR型フィルタ2におい
て、スピーカのインパルス時間応答のタップ係数が各乗
算器の増幅率として設定されている。
【0012】FIR型フィルタ2の出力はラウドネス演
算手段4に与えられる。ラウドネス演算手段4は音声信
号の増幅率とFIR型フィルタ2の信号のレベルに応じ
て出力ラウドネスレベルを演算する回路である。これは
例えばツビッカーの方法のように、信号を1/3oct 毎
に分割して近隣の帯域成分によるマスキングオージオグ
ラムの量を考慮した形で重み付けを行い、マスキングの
影響を受けた後の帯域成分を加算して全帯域の大きさ
(ラウドネス)を求める。又スティーブンスの方法のよ
うに、信号を臨界帯域に分割し、その中でレベルの大き
い帯域の大きさにそれ以外の帯域の音の大きさの総和に
重み付けした値を加えたものとしてラウドネスの値が生
成される。
【0013】ラウドネス演算手段4での演算結果は選択
手段5に出力される。選択手段5には複数の記憶部6が
接続され、各記憶部6に夫々の乗算係数が格納されてい
る。選択手段5は所定のサンプリング周期毎にラウドネ
ス演算手段4から演算結果が与えられると、所望の乗算
係数を選択して乗算器7に出力する。
【0014】乗算器7は遅延器3から所定時間遅延した
音声信号を入力し、その信号レベルに応じた乗算係数を
乗算する回路である。乗算器7の出力は増幅器8に与え
られる。増幅器8は入力音声信号を増幅する回路で、そ
の増幅率はボリュームによって制御される。ここで電力
増幅された信号はスピーカ9に与えられる。増幅率検出
手段10は増幅器8で現在設定されている増幅率を検出
する回路で、その値はラウドネス演算手段4に与えられ
る。尚、遅延器3が設けられる理由は、FIR型フィル
タ2で信号処理がビット単位で遅延することと、ラウド
ネス演算手段4の演算結果が遅延して出力されるためで
ある。
【0015】このように構成された第1実施例の信号レ
ベル圧縮装置の動作について説明する。先ず、FIR型
フィルタ2のタップ係数がスピーカの周波数特性を再現
するように設定されているため、オーディオ信号入力手
段1から出力された信号に、スピーカ9のインパルス応
答がFIR型フィルタ2に畳み込まれる。こうすると実
際にスピーカ9で音を再生したときと同一の音圧周波数
特性がFIR型フィルタ2から得られる。
【0016】一方、増幅率検出手段10では増幅器8の
増幅率が検出され、その増幅率とFIR型フィルタ2の
出力結果より、ラウドネス演算手段4でラウドネスレベ
ルが演算される。ここで前述したようにFIR型フィル
タ2の出力信号の各帯域(サブバンド)の音圧レベルに
重み付けをし、それらの値の総和が出力される。尚、ラ
ウドネス演算の演算時間だけ入力オーディオ信号が遅延
器3で遅延されて乗算器7に入力される。記憶部6には
演算されたラウドネスレベル値に対応した乗算係数が記
憶されているので、選択手段5ではラウドネスレベル値
に応じて複数の記憶部6より特定の乗算係数が選択され
る。そして選択された乗算係数と入力音声信号が乗算器
7で乗算され、増幅器8を通じてスピーカ9より音が再
生される。
【0017】ここでラウドネスレベルとは、音の大きさ
に関する人の心理量であり、単位はソーンである。一
方、音の大きさに対応する物理量として、音圧レベル
(SPL)や、周波数補正を考慮した騒音レベル(dB
(A))、Phon値等がある。しかし、これらの値は人間
の音の大きさに関する心理量(ラウドネスレベル)とは
完全に一致しておらず、場合によっては逆の対応になる
こともある。従って聴感的に自然なレベル圧縮を施すた
めには、ラウドネスレベルを用いることが必要である。
このラウドネスレベルは、再生音の音圧レベルや周波数
成分によって異なるものであり、具体的な演算方法につ
いては前述したツビッカーの方法やスティーブンスの方
法、フレッチャーの方法が代表的である。
【0018】このように人間の心理量である音の大きさ
(ラウドネスレベル)に応じて圧縮率を制御することに
よって、より聴感的にスムーズなレベル圧縮が可能とな
る。又、再生するスピーカの特性を考慮することによっ
て、再生音の正確なラウドネスレベルを求めることがで
きる。
【0019】次に本発明の第2実施例における信号レベ
ル圧縮装置について図2を参照しつつ説明する。図2は
第2実施例の信号レベル圧縮装置の構成を示すブロック
図である。本図において信号レベル圧縮装置には、オー
ディオ信号入力手段1、第1のFIR型フィルタ2、遅
延器3、ラウドネス演算手段4、選択手段5、増幅器
8、スピーカ9、増幅率検出手段10が夫々設けられて
いることは第1実施例と同様である。
【0020】第1実施例と異なり、図1の乗算器7に代
わって第2のFIR型フィルタ12が設けられている。
FIR型フィルタ12はラウドネスレベルの大きさに応
じて入力音声信号の周波数特性を適応的に制御するフィ
ルタで、FIR型フィルタ2と同じく、複数の遅延器及
び乗算器と、加算器で構成される。選択手段5に接続さ
れた各記憶部13には、ラウドネスレベルの補正値がF
IR型フィルタ12のタップ係数(各乗算器の増幅率)
として格納されている。
【0021】このように構成された第2実施例の信号レ
ベル圧縮装置の動作について説明する。先ず、再生用の
スピーカ9のインパルス応答がFIR型フィルタ2に畳
み込まれる。つまり、FIR型フィルタ2から、実際に
スピーカ9で音を再生したときの音圧周波数特性が得ら
れる。次に、オーディオ信号入力手段1から出力された
音声信号は遅延器3とFIR型フィルタ2とに与えられ
る。
【0022】一方、増幅率検出手段10では現在設定さ
れている増幅器8の増幅率が検出される。そしてこの増
幅率とFIR型フィルタ2の出力結果がラウドネス演算
手段4に与えられ、ラウドネスレベルが演算される。こ
のときFIR型フィルタでの遅延時間とラウドネス演算
の演算時間だけ入力オーディオ信号が遅延器3で遅延さ
れる。記憶部13には、演算されたラウドネスレベル値
に対応した補正値が夫々のFIR型フィルタ12のタッ
プ係数として記憶されているので、選択手段5ではラウ
ドネスレベル値に応じて複数の記憶部13の中から特定
のタップ係数が選択される。そして選択されたタップ係
数と入力音声信号がFIR型フィルタ12で畳み込ま
れ、増幅器8を通じてスピーカ9より音声が再生され
る。この場合ラウドネス演算手段4で演算されたラウド
ネスの値が小さいとき、特に低域と高域をブーストする
ような周波数補正をFIR型フィルタ12で行い、全体
の音の大きさを増加させる。逆にラウドネスの値が比較
的大きいときには、単に全帯域をレベルアップする。
【0023】図3は音の大きさの等感特性を示したグラ
フである。本図に示すように入力音圧レベルによって等
感特性が異なることが分かる。音圧レベルが大きい場合
は、多少そのレベルが上下に変動しても、この特性はほ
ぼ平行移動の関係となる。また音圧レベルが小さい場合
はその関係が崩れている。つまり、音圧レベルが大きい
場合にはそのレベルを可変しても人には音質変化をほと
んど感じさせないが、音圧レベルが小さい場合にはその
レベルを可変すると、人に音質変化を感じさせることと
なる。
【0024】本実施例の信号レベル圧縮装置は、信号レ
ベルのダイナミックレンジを圧縮するために、信号レベ
ルが小さい場合はより大きく再生するようにFIR型フ
ィルタ12で信号処理を行う。従って、信号レベルが圧
縮処理された再生音の音質を変化させないためには、図
3の等感特性を考慮すると、ラウドネスレベルが小さい
ときには信号周波数に応じて補正を行い、ラウドネスレ
ベルが大きいときには、信号周波数の値に係わらず一定
のゲイン補正を行えば良いことになる。
【0025】以上のように、ラウドネスレベルに応じて
その補正係数に周波数特性をもたせることによって、レ
ベル圧縮処理された再生音において、音質を変化させ
ず、聴感的に自然な音声を出力することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように請求項1,2記載の発明に
よれば、再生するスピーカの周波数特性と人間の心理量
であるラウドネスレベルに応じて、音声信号のレベル圧
縮率を制御することによって、より聴感的に自然な信号
レベル圧縮を実現できる。
【0027】又本願の請求項3〜5記載の発明によれ
ば、増幅器で設定されたラウドネスレベルに応じて、音
声信号のレベルに周波数補正をおこなっている。このた
めレベル圧縮処理しても、音質が変化しない再生音がス
ピーカから出力される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における信号レベル圧縮装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例における信号レベル圧縮装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】音の大きさの等感特性を示すグラフである。
【図4】従来の信号レベル圧縮装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】入力音声信号と出力音声信号の圧縮特性を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 オーディオ信号入力手段 2,12 FIR型フィルタ 3 遅延器 4 ラウドネス演算手段 5 選択手段 6,13 記憶部 7 乗算器 8 増幅器 9 スピーカ 10 増幅率検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 17/06 A 8842−5J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を入力するオーディオ信号入力
    手段と、 増幅率が可変であり、音声信号を電力増幅する増幅器
    と、 前記増幅器の増幅出力を再生するスピーカと、 前記スピーカのインパルス時間応答と相当のタップ係数
    を有し、前記オーディオ信号入力手段から入力される音
    声信号の周波数特性を前記スピーカと同一特性となるよ
    う音声信号を補正して出力するFIR型フィルタと、 前記増幅器の増幅率を検出する増幅率検出手段と、 前記FIR型フィルタによって畳み込まれた音声信号と
    前記増幅率検出手段で検出された増幅率とを用いて、音
    声信号の各帯域の音圧レベルに重み付けをし、それらの
    値の総和をラウドネスレベルとして演算するラウドネス
    演算手段と、 前記ラウドネス演算手段で演算されたラウドネスレベル
    に対応する乗算係数を記憶する複数の記憶部と、 前記ラウドネス演算手段が出力するラウドネスレベルに
    基づき、前記記憶部から特定の乗算係数を選択する選択
    手段と、 前記選択手段で選択された乗算係数を前記オーディオ信
    号入力手段の音声信号に乗算して前記増幅器に与える乗
    算器と、を具備したことを特徴とする信号レベル圧縮装
    置。
  2. 【請求項2】 前記オーディオ信号入力手段と前記乗算
    器との間に、音声信号を遅延する遅延器を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の信号レベル圧縮装置。
  3. 【請求項3】 音声信号を入力するオーディオ信号入力
    手段と、 増幅率が可変であり、音声信号を電力増幅する増幅器
    と、 前記増幅器の増幅出力を再生するスピーカと、 前記スピーカのインパルス時間応答と相当のタップ係数
    を有し、前記オーディオ信号入力手段から入力される音
    声信号の周波数特性を前記スピーカと同一特性となるよ
    うに音声信号を補正して出力する第1のFIR型フィル
    タと、 前記増幅器の増幅率を検出する増幅率検出手段と、 前記第1のFIR型フィルタによって畳み込まれた音声
    信号と前記増幅率検出手段で検出された増幅率とを用い
    て、音声信号の各帯域の音圧レベルに重み付けをし、そ
    れらの値の総和をラウドネスレベルとして演算するラウ
    ドネス演算手段と、 前記ラウドネス演算手段で演算されたラウドネスレベル
    に対応するタップ係数を記憶する複数の記憶部と、 前記ラウドネス演算手段が出力するラウドネスレベルに
    基づき、前記記憶部から特定のタップ係数を選択する選
    択手段と、 前記選択手段で選択されたタップ係数を用いて、前記オ
    ーディオ信号入力手段から与えられた音声信号の周波数
    特性を補正し、その信号を前記増幅器に与える第2のF
    IR型フィルタと、を具備したことを特徴とする信号レ
    ベル圧縮装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、 ラウドネスレベルが大きいときには入力音声信号の周波
    数特性を変更しないタップ係数を前記記憶部から選択
    し、ラウドネスレベルが小さいときには入力音声信号の
    周波数特性を補正するタップ係数を前記記憶部から選択
    するものであることを特徴とする請求項3記載の信号レ
    ベル圧縮装置。
  5. 【請求項5】 前記オーディオ信号入力手段と前記第2
    のFIR型フィルタとの間に、音声信号を遅延する遅延
    器を設けたことを特徴とする請求項3記載の信号レベル
    圧縮装置。
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