JPH07122043B2 - 水性インク組成物 - Google Patents

水性インク組成物

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JPH07122043B2
JPH07122043B2 JP61249734A JP24973486A JPH07122043B2 JP H07122043 B2 JPH07122043 B2 JP H07122043B2 JP 61249734 A JP61249734 A JP 61249734A JP 24973486 A JP24973486 A JP 24973486A JP H07122043 B2 JPH07122043 B2 JP H07122043B2
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格二 村上
保 有賀
浩之 上村
希世文 永井
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、印刷用、筆記具用、記録計用、スタンプ用と
して好適な水性インク組成物に関するものであり、特に
インクジェット印刷用として優れた性能を有する黒色水
性インク組成物に関する。
従来技術 インクジェット記録をする場合、長時間にわたって良好
な記録を行なうためには、使用するインクの性質が以下
の条件を満たすことが必要である。
1)液滴発生方法や液滴飛翔方向制御方法に応じたイン
ク物性として、インクの粘度、表面張力、比電導度、密
度が適正範囲にあること。
2)長期間保存、長期間使用あるいは記録中止中に化学
変化などにより析出が生じたり、インク物性値が変化し
ないこと。
3)記録された画像が十分にコントラストが高く、鮮明
であること。
4)印字画像の乾燥が速いこと。
以上の条件を満足させるためには、インクに使用する染
料の分子吸光係数が十分に高いこと、染料の水および湿
潤剤に対する溶解度が十分に高いことが必要である。
更に、フルカラー・プリンター等に用いられるインクに
は 5)純度に優れた色調を示すこと。また、 6)記録された画像はいうまでもなく、耐水性、耐光
性、耐摩耗性に優れ、ニジミのない鮮明画像でなければ
ならない。
以上のような要求を満足するために、これまでに、イン
クジェット記録用インクとして幾多の提案がなされてい
るが、上記諸条件のすべてを充分に満足するものは未だ
に得られていない。
上記諸条件はインクの成分、特に染料によって影響を受
けるものである。したがって、これらの条件を満足する
ような染料が開発されることが待たれていた。
通常、水性インク組成物は、基本的には染料および湿潤
剤といわれる多価アルコールまたはそのエーテル類と水
とから構成され、必要に応じてさらに防カビ剤等の添加
剤を含有するものである。
ところで、黒色水性インクにおいて染料としては、従
来、例えばC.I.ダイレクトブラック−4、−17、−19、
−32、−38、−51、−75、−112、−154等あるいはC.I.
アシッドブラック−1、−2、−7、−24、−28、−94
等の直接染料や酸性染料が用いられている。
しかし、これらの染料のうち、直接染料は溶解性が悪い
ために、その含有濃度を大にして画像濃度、コントラス
トを充分に上げることができない。
また、酸性染料は溶解性は良いが、画像の耐水性が特に
劣るために、特殊な加工紙を使用しなければならないと
いう問題がある。
目的 本発明の目的は、このような従来の欠点を解決したイン
クジェット記録用黒色水性インクを提供することにあ
り、特に、噴射特性が優れて、目詰まりがなく、画像の
耐水性、耐光性に優れた黒色水性インクを提供すること
にある。
構成 本発明者は、上記目的を達成するためには特定の染料を
用いると十分な効果を得られることを発見したものであ
り、その構成は、下記一般式で表わされる水溶性染料を
少なくとも一種含有することを特徴とする水性インク組
成物である。
ただし、 Ar1、Ar2;未置換または置換フェニル基あるいは、同ナ
フチル基 R1,R2:水素、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン、ス
ルホン酸基 M:水素、ナトリウム、カリウム、リチウム、有機アミン
等のカチオンを示す。
上記一般式で表わされる染料の含有量は、インク100重
量部に対して、0.5〜20重量部、好ましくは1.5〜6重量
部が適当である。
0.5重量部未満であると、着色剤としての効力が薄く、
得られる画像の色調は不十分となり、また20重量部を越
える場合には長時間経過するうちに析出物が生じてイン
クジェット記録が円滑に行なわれなくなる傾向がある。
以下、この発明で用いられる染料の具体例を示す。
これらの染料は容易に合成することができる。例えば、
上記具体例1で示される染料は、まず、4,4′−ジアミ
ノベンズアニリド2.27gを水50mlに濃塩酸7mlを加えた液
に溶解し、亜硝酸ソーダ1.5gで、常法によりテトラゾン
化する。
一方、H酸(水で再結晶したもの、モノナトリウム塩で
1分子の結晶水をもつ、)3.6gを水300mlに溶解し、10
℃以下とし、撹拌しながら先のテトラゾン化液(スルフ
ァミン酸で過剰の亜硝酸を除去)を加える。酢酸ソーダ
でpH3に調節して8時間反応させる。
次に、この反応液にメタフェニレンジアミン−4−スル
ホン酸1.9gを加え、10℃以下で撹拌しながら酢酸ソーダ
でpH5に調節して5時間反応させ、なお、室温で一夜放
置する。
この反応液を炭酸ソーダでアルカリ性とし、これにアニ
リン1gを常法でジアゾ化した液を5℃以下でゆっくり加
えて2時間反応させる。
反応終了後、この反応液を酢酸ソーダで塩析すれば、具
体例(1)で示される構造の黒色染料が析出するので濾
取する。収量7.8g(収率約85%)である。
本発明のインクは溶媒成分として水を用いるものである
が、インクの物性の調整、乾燥防止、染料の溶解性の向
上等の目的で下記の水溶性有機溶媒と水とを混合して使
用することもできる。たとえば、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール類、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエ
ーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類、その
他、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,
3−ジメチルイミダゾリゾノン、ジメチルホルムアミ
ド、トリエタノールアミン等である。
これらの具体例の中で特に好ましいのは、ジエチレング
リコール、ポリエチレングリコール200〜600、トリエチ
レングリコール、エチレングリコール、グリセリン、N
−メチル−2−ピロリドンであり、これらを用いること
によって、染料の高い溶解性と水分の蒸発防止効果があ
り、その結果、インクジェットノズルの目詰まりを防止
できる。
インク中の上記水溶性有機溶媒の含有量は、インク全重
量に対して5〜80%の範囲で使用できるが、粘性、乾燥
性等を考えて10〜40%の範囲で用いるのが好ましい。
本発明のインクには、上記染料、溶剤の他に、従来から
知られている染料および添加剤を加えることもできる。
防腐、防黴剤としては、デヒドロ酢酸ソーダ、ソルビン
酸ソーダ、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナト
リウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノール
ナトリウム等が用いられる。
pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響をおよぼ
さずに、インクのpHを9.0〜11.0の範囲に制御できるも
のであれば任意の物質を使用することができる。
その例として、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミンなどのアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属元素の水酸化
物、水酸化アンモニウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などがあ
げられる。
比電気伝導度調整剤としては、例えば、塩化カリウム、
塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウムな
どの無機塩、トリエタノールアミンなどの水溶性アミン
などがある。
キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢
酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロオキ
シエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレ
ントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリ
ウムなどがある。
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナト
リウム、チオグリコール酸アンモン、ジイソプロピルア
ンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、
ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどがある。
その他目的に応じて、水溶性紫外線吸収剤、水溶性赤外
線吸収剤、水溶性高分子化合物、染料溶解剤、界面活性
剤などを添加することができる。
以下、実施例および比較例によって本発明を具体的に説
明する。なお、実施例中の%はすべて重量%である。
実施例1 下記の組成物を約50℃に加熱して撹拌溶解した後、孔径
0.22μmのテフロンフィルターで濾過することによって
インクを作製した。
該インクの物性は第1表に示すとおりである。
具体例(1)の染料 3.0% ジエチレングリコール 15.0% グリセリン 5.0% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1% 水 76.9% 下記の組成よりなる材料を用いる以外は実施例1と同様
にして実施例2〜5、および比較例1〜3のインクを作
成した。
実施例2 具体例(2)の染料 3.0% ジエチレングリコール 15.0% グリセリン 5.0% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1% 水 76.9% 実施例3 具体例(4)の染料 3.0% ジエチレングリコール 15.0% グリセリン 5.0% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1% 水 76.9% 実施例4 具体例(9)の染料 3.0% トリエチレングリコール 10.0% 2,2′−チオジエタノール 10.0% 安息香酸ナトリウム 0.2% 水 76.8% 実施例5 具体例(14)の染料 3.0% ポリエチレングリコール200 5.0% トリエチレングリコールモノメチルエーテル 15.0% 安息香酸ナトリウム 0.2% 水 76.8% 実施例6 具体例(16)の染料 3.0% ジエチレングリコール 19.0% グリセリン 6.0% 6−アセトキシ−2,4−ジメチルメタジオキサン 0.2% 水 71.8% 実施例7 具体例(20)の染料 3.0% トリエチレングリコール 15.0% 2,2′−チオジエタノール 10.0% 6−アセトキシ−2,4−ジメチルメタジオキサン 0.2% 水 71.8% 実施例8 具体例(23)の染料 3.0% ポリエチレングリコール200 10.0% トリエチレングリコールモノメチルエーテル 15.0% 6−アセトキシ−2,4−ジメチルメタジオキサン 0.2% 水 71.8% 比較例1 染料(C.I.ダイレクトブラック32) 3.0% ジエチレングリコール 15.0% グリセリン 5.0% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1% 水 76.9% 比較例2 染料(C.I.ダイレクトブラック51) 3.0% ジエチレングリコール 15.0% グリセリン 5.0% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1% 水 76.9% 比較例3 染料(C.I.アシッドブラック28) 3.0% ジエチレングリコール 15.0% グリセリン 5.0% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1% 水 76.9% 上記インキについて実用性の評価試験をした結果は下記
のとおりであった。
(I)実施例1のインク組成物について、4つの項目に
ついて評価試験を行った。その結果を以下に示す。
1)画像鮮明性および画像の乾燥性: 内径30μmのノズルから粒子周波数1100KHzの条件で市
販の上質紙上にインクをジェット記録したところ、ニジ
ミのない鮮明な黒色画像が得られた。記録物の乾燥時間
は常温常湿で10秒以内であった。
2)保存性: インクをガラス容器に密閉し、−20℃で1カ月間、4℃
で1カ月間、20℃で1年間、及び90℃で1週間、夫々保
存したが、析出は認められなかった。またインク物性や
色調についても変化は認められなかった。
3)噴射安定性: 前記1)のジェット記録を1000時間連続して行なった
が、ノズルに目詰まりや噴射方向の変化なく、安定した
記録が行なえた。
4)噴射応答性: 前記1)に従ってジェット記録を行なった後、常温常湿
で1カ月間、及び40℃、30%RHで1週間夫々放置し、つ
いで再び1)のジェット記録を行なったが、前記3)と
同様、安定した記録が行なえた。
(II)実施例2〜5のインクについて実施例1と同じく
噴射応答性をテストしたところ実施例1と同様に良好な
結果が得られた。これに対して比較例1〜3の場合は、
常温常湿で1週間、および40℃、30%RHで3日間放置し
たところ、各々ノズルの部分的目詰まりが生じてインク
の噴射方向が著しく不安定となり、ジェット記録は不可
能であった。
効果 以上、説明したように、本発明のインクはその物性がジ
ェット記録に適している外に、長時間の保存に耐え鮮明
な画像を画き、画像の乾燥も早く、かつ、その堅牢性も
高いという優れた性質をもっている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 浩之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 永井 希世文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式で表わされる水溶性染料を少な
    くとも一種含有することを特徴とする水性インク組成
    物。 一般式 ただし、 Ar1、Ar2;未置換または置換フェニル基あるいは、同ナ
    フチル基 R1,R2:水素、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン、ス
    ルホン酸基 M:水素、ナトリウム、カリウム、リチウム、有機アミン
    等のカチオンを示す。
JP61249734A 1985-11-08 1986-10-22 水性インク組成物 Expired - Lifetime JPH07122043B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60-248945 1985-11-08
JP24894585 1985-11-08

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JPS62201978A JPS62201978A (ja) 1987-09-05
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US5466282A (en) * 1993-05-18 1995-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Azo dye compound, ink containing the same, and recording method and instrument using the ink

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